JP2015205416A - シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
本発明は、樹脂製のチャックであっても芯保持力に優れたシャープペンシルを提供することを課題とする。
【解決手段】前方に2つの弾性片3aを形成した樹脂製のチャック3に締具4を外嵌し、弾性片3aの内側に形成した芯保持部3eで芯5の保持を可能とし、芯保持部3eの両端部に軸方向に延びる膨出部3fを形成し、膨出部3fの基端部から弾性片3aが芯5を挟持する方向に対して直交する方向に対して直行する方向に延びる平坦部3iを形成し、平坦部3i同士に隙間を形成した構造。
【選択図】図1
Description
そこで、樹脂製チャックにおいて芯の保持力を向上させる手段として、特許文献1ではチャック先端の咬持部から後端近傍にかけて軸線方向に3分割し、咬持部はその一片の分割面のなす角度が120°以下か、もしくは分割面の外周部が切り欠かれ、締具がチャックの外周面に係合したときに、外周面と締具との間に軸線方向の隙間を形成することで、締具の締め付け力を中心部に強く作用させ、芯の保持力を強くさせる構成が開示されている。
また、特許文献2では樹脂製のチャック要素(弾性片)同士の円周方向の隙間を0.15mm以下とすることで、チャック要素に保持された芯がチャック要素と接触する面積を大きくして、芯の保持力を向上させる構成が開示されている。
また、特許文献2の構成では、樹脂製であるチャック要素同士の隙間を0.15mm以下としていることから、チャック要素の成形時の寸法ばらつきによって、締具でチャックを締付けた際に、チャック要素の外縁同士が接触し易く、芯を保持する芯保持部を軸心方向に締め付ける力が弱くなり、芯の保持力低下を招く恐れがあった。
「1.前方に2つの弾性片を形成した樹脂製のチャックと該チャックの外側に配設した締具とを有し、前記弾性片の中央に軸方向に延びる溝状の芯保持部を形成し、前記締具で前記弾性片を互いに接近するよう軸心方向に向かって締め付けることにより前記芯保持部で芯を保持し、前記チャックを前進させることで前記芯を繰り出す芯繰り出し機構を備え、前記チャックが前記芯保持部の両端部に該芯保持部に沿った膨出部と、前記弾性片が前記芯を挟持する方向に対して直交する方向に前記膨出部の基端部から前記弾性片の外縁を結ぶよう形成した平坦部とを有し、前記チャックで前記芯を保持した際、前記平坦部同士の間に隙間を設け、前記平坦部同士の隙間が前記膨出部同士の隙間より大きく、且つ芯径より小さくなることを特徴としたシャープペンシル。
2.前記チャックを前進させて芯を繰り出す際、前記チャックの2つの弾性片同士が最大に離間した状態でも該チャック先端部における前記弾性片の膨出部同士の隙間が芯径より小さくなることを特徴とした1項に記載のシャープペンシル。」である。
芯保持部のほか、芯保持部の両側に設けた膨出部でも芯を保持しているため、芯保持力を向上させることができる。
尚、一般的に、シャープペンシルで使用されるチャックと締具との関係は、互いの方向性を考慮せずに組み立てが行えるように、締具を円環形状とし、その中に入るチャックの外側面は締具の内孔に当接するよう円弧状に形成して、チャックの周りで締具が回動できるようにしてあることから、チャックの断面形状は芯保持部の部分が厚くなり、端に行くにしたがって薄くなっている。したがって、チャックを射出成形で形成した際に、肉厚が大きい芯保持部が成形収縮で薄くなり、その結果、チャックが芯を保持保持した際に平坦部同士が近づく場合もあるが、本発明では平坦部の間に隙間を設けたことにより、平坦部同士の接触を防止することが、締具による締め付け力が基点である芯保持部に対して確実に働くため、芯の保持力を安定させることができる。
芯5をチャック3の芯保持部3eで保持している状態では、図7に示すように、チャック3の平坦部3i同士の隙間L1を芯5の外径Dより小さく構成するとともに、L1を膨出部3f同士の隙間L2よりも大きく構成してある。
更に、本実施例のチャック3は、相対する平坦部3iがチャック3で芯5を保持した際に軸心に沿って平行になるようにしてあり、芯保持部3eで芯5を保持している状態では平坦部3i同士の隙間L1に芯5が入ることを防止できる。
また、図4や図5で示したように本実施例の弾性片3aは芯保持部3e付近における芯挟持方向の肉厚が最も厚くなり、平坦部3iの外縁3h付近の肉厚が最も薄くなる。このため、成形時に芯保持部3e付近にヒケが発生して薄くなり易く、その結果、チャック3が芯5を保持した際に平坦部3i同士が近づくことがあるが、平坦部3i同士の間には隙間L1が形成されていることから、弾性片3aの平坦部3i同士が接触することを防ぎ、芯保持部3eに対して締具4で締め付けられたチャック3の挟持力が集中するため、芯保持力を向上させることができた。
2…先口、2a…摺動孔、2b…雌螺子部、2c…後方段部、2d…中間部内段、
2e…前部内孔、2f…先端内孔、2g…前部内段、
3…チャック、3a…弾性片、3b…最大径部、3c…隆起部、3d…外周面、
3e…芯保持部、3f…膨出部、3g…基端部、3h…外縁、3i…平坦部、
3j…突状部、3k…前端面、
4…締具、4a…内孔、
5…芯、
6…軸筒、6a…クリップ部、6b…前端部、6c…雄螺子部、6d…前部内孔、
6e…前端、
7…筒体、7a…鍔部、7b…先端内孔、7c…内段、7d…前端、
8…芯タンク、8a…内孔、8b…先端、8c…後方外周部、
9…スプリング、
10…押棒、10a…前端内孔、10b…後方内孔、10c…後方外周部、
11…消しゴム、
12…ノブ、
13…芯ホルダー、13a…後端部、13b…内孔。
Claims (2)
- 前方に2つの弾性片を形成した樹脂製のチャックと該チャックの外側に配設した締具とを有し、前記弾性片の中央に軸方向に延びる溝状の芯保持部を形成し、前記締具で前記弾性片を互いに接近するよう軸心方向に向かって締め付けることにより前記芯保持部で芯を保持し、前記チャックを前進させることで前記芯を繰り出す芯繰り出し機構を備え、前記チャックが前記芯保持部の両端部に該芯保持部に沿った膨出部と、前記弾性片が前記芯を挟持する方向に対して直交する方向に前記膨出部の基端部から前記弾性片の外縁を結ぶよう形成した平坦部とを有し、前記チャックで前記芯を保持した際、前記平坦部同士の間に隙間を設け、前記平坦部同士の隙間が前記膨出部同士の隙間より大きく、且つ芯径より小さくなることを特徴としたシャープペンシル。
- 前記チャックを前進させて芯を繰り出す際、前記チャックの2つの弾性片同士が最大に離間した状態でも該チャック先端部における前記弾性片の膨出部同士の隙間が芯径より小さくなることを特徴とした請求項1に記載のシャープペンシル。
Priority Applications (1)
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JP2014085923A JP6286269B2 (ja) | 2014-04-17 | 2014-04-17 | シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014085923A JP6286269B2 (ja) | 2014-04-17 | 2014-04-17 | シャープペンシル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015205416A true JP2015205416A (ja) | 2015-11-19 |
JP6286269B2 JP6286269B2 (ja) | 2018-02-28 |
Family
ID=54602697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014085923A Active JP6286269B2 (ja) | 2014-04-17 | 2014-04-17 | シャープペンシル |
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Country | Link |
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Citations (6)
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-
2014
- 2014-04-17 JP JP2014085923A patent/JP6286269B2/ja active Active
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JP2002301894A (ja) * | 2000-03-30 | 2002-10-15 | Pentel Corp | シャープペンシル |
Also Published As
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