JP2015204443A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板に転位欠陥を生じさせることなく、幅の異なる素子分離溝を形成する。
【解決手段】半導体基板1に形成された第1の幅W1を有する第1素子分離溝3と、半導体基板1に形成され第1の幅W1よりも広い第3の幅W3を有する第3素子分離溝5と、第1及び第3素子分離溝3,5の各々の側面および底面を覆う第1絶縁膜6と、第1絶縁膜6の表面を覆って第1及び第3素子分離溝3,5の各々を埋設する第2絶縁膜7とを備える。第1素子分離溝3の側面及び底面を覆う第1絶縁膜6の膜厚比と、第3素子分離溝5の側面及び底面を覆う第1絶縁膜6の膜厚比は、互いに等しい。本発明によれば、第1絶縁膜6が半導体基板1に対する応力印加のバリヤ膜となることから、半導体基板1に発生する転位欠陥を回避することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特にアスペクト比(溝幅に対する溝深さの比)が異なる複数の素子分離溝を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置では、隣接する素子の間に絶縁膜(素子分離絶縁膜)を設け、これによって素子間の絶縁を確保するようにしている。素子分離絶縁膜は、半導体基板に設けた溝(素子分離溝)の中に絶縁膜を埋め込むことによって形成されるが、近年の微細化の進展に伴って素子分離溝のアスペクト比が大きくなっており、素子分離溝内に絶縁膜を確実に埋め込むことが難しくなっている。
アスペクト比の大きい素子分離溝の中にも確実に絶縁膜を埋め込むことのできる方法として知られているのが、ポリシラザンを用いたSOD(Spin On Dielectric)法である。特許文献1および特許文献2には、SOD法により素子分離溝を埋設する方法が開示されている。まず初めに、溝が形成された半導体基板の表面にポリシラザン含有原料を、スピンコーティング法によって塗布しSOD膜を成膜する。スピンコーティング法において用いるポリシラザン含有原料は液状であり、高い流動性を有している。このため、SOD膜はアスペクト比の大きい素子分離溝の中にもよく浸入する。次いで、酸化アニール処理を行うことにより、SOD膜を改質し、硬化する。以上の工程により、SOD法による素子分離絶縁膜が完成する。
また、特許文献3には、SOD法により素子分離溝を埋設する第1絶縁膜を形成した後、幅の狭い溝に埋設された第1絶縁膜をリセスし、流動性を有さないHDP(High Density Plasma)−CVD法により形成する第2絶縁膜でリセス空間を埋設する素子分離絶縁膜の形成方法が開示されている。
特許文献4には、素子分離溝をHDP−CVD膜で完全に埋設した後、表面に形成される凹凸をSOD膜で埋設し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により表面を平坦化する素子分離絶縁膜の形成方法が開示されている。
一方、特許文献5には、SOD膜に代えて流動性CVD(Flowable CVD)法が提案されている。流動性CVD法による埋設は、原料として有機シランや有機シロキサンを用い、流動性のあるシリコン化合物(主にシラノール(Si(OH))膜をCVD法で成膜した後、酸化反応で酸化シリコン膜へと改質させる方法である。流動性のあるシリコン化合物膜は、SOD膜と同様に狭スペースへと浸入できるため埋設性に優れ、ボイドが生じにくいという利点がある。特許文献5には、幅の異なる素子分離溝を流動性CVD膜とHDP膜とで埋設する方法が開示されている。具体的には、幅の狭い溝を完全に埋設し幅の広い溝を完全に埋設しないように、流動性CVD法により流動性CVD膜を形成した後、形成された流動性CVD膜に対して酸化アニール処理を行い、さらに埋設されていない幅の広い溝をHDP膜で完全に埋設する方法が示されている。
特開平11−307626号公報 特開2005−045230号公報 特開2010−263129号公報 特開2005−285818号公報 特開2012−231007号公報
上記特許文献1乃至3に記載されたSOD法では、半導体基板上にSOD膜を形成した後、酸化アニール処理を施すとSOD膜が堆積収縮するために収縮応力が発生する。微細化された半導体装置では、この収縮応力に起因して半導体基板に転位結晶欠陥が発生し、半導体装置の動作を阻害する問題がある。
また、特許文献4に記載されたHDP−CVD膜では、素子分離溝の幅が狭くなると、溝を完全に埋設することが困難となり溝内にボイドが形成される問題がある。
さらに、特許文献5に記載された流動性CVD膜とHDP膜で素子分離溝を埋設する方法であっても、SOD膜の場合と同様に、半導体基板内に転位と呼ばれる結晶欠陥が生じる可能性がある。具体的に説明すると、流動性CVD膜の酸化アニール処理では、酸化アニール処理の前後において流動性CVD膜の体積収縮が発生する。流動性CVD膜の体積が収縮する際には半導体基板の内部に応力が発生し、この応力によって、半導体基板内に転位欠陥が発生しやすくなる。この転位欠陥は、半導体基板に隣接して対向する各々の素子分離溝の幅が異なるほど発生しやすくなる。すなわち半導体基板を中心にして両側に発生する収縮応力が不均衡になるほど半導体基板に対して一方的な応力が加わることとなる。この結果、半導体基板自体の弾性変形の臨界点を超えると転位欠陥が発生する。
半導体基板の転位欠陥は、電流リークの原因となり半導体装置の正常動作を阻害する。したがって、半導体基板に転位欠陥を生じさせることなく、幅の異なる素子分離溝に確実に素子分離絶縁膜が埋設された半導体装置およびその製造方法が求められている。
本発明の一側面による半導体装置は、半導体基板に形成された第1の幅を有する第1素子分離溝と、前記半導体基板に形成され、前記第1の幅よりも広い第3の幅を有する第3素子分離溝と、前記第1及び第3素子分離溝の各々の側面および底面を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の表面を覆って前記第1及び第3素子分離溝の各々を埋設する第2絶縁膜と、を備え、前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比は、前記第3素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と等しいことを特徴とする。
本発明の他の側面による半導体装置は、半導体基板に形成された第1の幅を有する第1素子分離溝と、前記半導体基板に形成され、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する第2素子分離溝と、前記半導体基板に形成され、前記第2の幅よりも広い第3の幅を有する第3素子分離溝と、前記第1乃至第3素子分離溝の各々の側面および底面を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の表面を覆って前記第1乃至第3素子分離溝の各々を埋設する第2絶縁膜と、を備え、前記第1乃至第3素子分離溝の前記側面をそれぞれ覆う前記第1絶縁膜の膜厚と、前記第1乃至第3素子分離溝の前記底面をそれぞれ覆う前記第1絶縁膜の膜厚の比率は、いずれも1:10以上であることを特徴とする。
本発明による半導体装置の製造方法は、半導体基板の一主面にマスク膜を形成するマスク膜形成工程と、前記マスク膜をマスクとして第1の幅を有する第1素子分離溝、前記第1の幅より大きい第3の幅を有する第3素子分離溝を前記半導体基板に形成する素子分離溝形成工程と、前記第1及び第3素子分離溝の側面および底面を覆うように第1絶縁膜をHDP−CVD法により形成する第1絶縁膜形成工程と、前記第1絶縁膜を介して前記第1及び第3素子分離溝を埋めるように流動性薄膜を形成する流動性薄膜形成工程と、前記流動性薄膜を酸化アニール処理により第2絶縁膜に変換する第2絶縁膜形成工程と、前記半導体基板の上面より上方に形成されている前記第2絶縁膜、前記第1絶縁膜および前記マスク膜を除去する素子分離絶縁膜形成工程と、を備え、前記第1絶縁膜形成工程においては、前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と、前記第3素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比が等しくなるよう、前記第1絶縁膜を形成することを特徴とする。
本発明によれば、応力変化の大きい第2絶縁膜の形成段階で、いずれの素子分離溝においても底部コーナー部が第1絶縁膜で保護される構成となっているので、第2絶縁膜の形成に起因して応力が発生しても、第1絶縁膜が半導体基板に対する応力印加のバリヤ膜となるように機能する。あるいは、第1絶縁膜が半導体基板に対して印加される第2絶縁膜起因の応力を打ち消すように機能する。これにより、半導体基板に発生する転位欠陥を回避することが可能となる。
図1(a)、(b)は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)、(c)は断面図である。 図3は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図4は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図5は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図6は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図7は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図8は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法の工程を示す工程断面図である。 図9は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置を示す断面図である。 図10は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の断面を走査型電子顕微鏡で観察した一例である。
(実験結果)
以下、本発明の実施形態を説明する前に、本発明者が自ら実施した実験検討結果に基づいて得た知見について説明する。
本発明者は、一般的に用いられている半導体装置の中でも、特に微細なパターンが必要とされるDRAMにおける素子分離領域の形成方法について種々検討を行ってきた。周知のように、DRAMでは、最先端の微細パターンを有し複数の同一パターンが繰り返し整列して配置されるメモリセル領域と、メモリセルを制御又は駆動するための周辺回路領域を有している。さらに、周辺回路領域には、メモリセルよりもやや緩いルールのパターンからなる直接周辺回路が配置される直接周辺回路領域と、直接周辺回路よりも大きいパターンからなる電源系回路などが配置される間接周辺回路領域と、が含まれている。したがって、占有面積の異なる3つのパターンに大別される。半導体装置の微細化に伴って、素子分離領域は半導体基板に形成した溝を絶縁膜で埋設するSTI(Shallow Trench Isolation)法が主流となっている。
当初、本発明者は、より微細な素子分離領域に対応するために、特許文献3と同様な方法を用い、メモリセル領域の微細なSTIについては流動性を有するSOD膜で完全に埋設し、SOD膜で埋設できない幅の広い直接周辺回路領域や間接周辺回路領域のSTIについてはHDP酸化膜で埋設するハイブリッド構造の素子分離法を検討した。しかし、前述のようにSOD膜を素子分離絶縁膜として用いると、酸化アニール処理時の堆積収縮に起因して半導体基板に転位欠陥が発生する問題を知見した。結晶欠陥は、接合リーク電流を発生させトランジスタの正常動作を阻害する原因となる。これにより、半導体装置の信頼性保証が困難となることから、上記方式は採用することができない。
また、本発明者は、SOD膜よりも堆積収縮が少ない流動性CVD法で形成する流動性CVD膜とHDP酸化膜とのハイブリッド構造についても検討した。しかし、この方式においても転位欠陥が発生することを知見した。発明者の検討によれば、この転位欠陥はメモリセル領域および間接周辺回路領域には発生せずに、直接周辺回路領域にのみ発生していることが明らかとなった。直接周辺回路領域では、活性領域を挟んで対向する素子分離領域の幅が異なっており、流動性CVD膜を酸化アニール処理する際に発生する収縮応力が左右で不均衡になることと、活性領域の幅が間接周辺回路領域ほど大きくないため機械的強度が不足し応力に対して脆弱になっていること、が原因として推察された。メモリセル領域の活性領域は、直接周辺回路領域の活性領域よりもさらに狭く応力に対して脆弱であるが、収縮応力が左右で均衡しているため転位欠陥は発生しない。また、間接周辺回路領域では活性領域の幅が直接周辺回路領域に比べて大きいために機械的強度も大きく応力の影響を受けにくいものと推察される。
本発明者は、転位欠陥の発生を回避するため、SOD膜や流動性CVD膜の成膜条件や、酸化アニール条件などを種々検討した。しかし、転位欠陥の発生数を軽減できる条件はあるものの、皆無にする条件は見出せなかった。すなわち、流動性薄膜を先に形成して酸化アニール処理を施し、その後HDP酸化膜を形成するハイブリッド構成では転位欠陥の発生を皆無にすることは困難であるという結論に達した。さらに、転位欠陥の発生状況を詳細に観察すると、転位欠陥の発生位置が素子分離領域に隣接する活性領域の端部の位置と密接な関連のあることを見出した。
上記の事実から、転位欠陥は、流動性薄膜の酸化アニール処理によって発生する収縮応力が素子分離領域の底面コーナー部に接する活性領域端部に集中する結果、活性領域の端部を起点として発生するものと考察した。したがって、転位欠陥の発生を回避するためには、素子分離領域の底面コーナー部に接する活性領域の端部に応力が集中しない素子分離膜の構成にすれば良い、と考えた。この結果、非流動性の絶縁膜からなる第1絶縁膜を先に形成して素子分離領域の側面と底面とを覆った状態にした後、流動性薄膜の形成と酸化アニール処理を実施して第2絶縁膜を積層する方法に想到した。この場合、第1絶縁膜は、底面コーナー部への応力集中を回避するための応力バリヤ膜として機能する。
第1絶縁膜には、HDP酸化膜を用いることができるが、発明者はHDP酸化膜の成膜方法について、さらに種々検討した結果、メモリセル領域を構成する幅が最小の素子分離溝であっても開口部を閉塞させることなく、直接周辺回路領域および間接周辺回路領域を含むいずれの幅の素子分離溝であっても、側面の成膜速度を底面の成膜速度の1/10以下に抑制できる条件を見出した。この条件を用いれば、いずれの幅の溝においても、側面には底面に比べて薄いHDP酸化膜を形成しつつ、底面をほぼ同じ膜厚のHDP酸化膜で覆うことが可能となる。非流動性の第1絶縁膜の上に流動性CVD膜を酸化アニール処理した第2絶縁膜を積層したハイブリッド構成により、転位欠陥の発生が皆無になることが実験により確認された。この方式によれば、幅の異なるいずれの溝に対しても溝の底部に応力バリヤ膜を配置することができるので、素子分離溝の幅によらずいずれの領域においても転位欠陥を皆無とすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態1について詳細に説明する。
(半導体装置)
図1(a)、(b)、図2(a)〜(c)は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置としてDRAMを示す図である。図1(a)は、活性領域のレイアウトを示す平面図である。図1(b)は、図1(a)のA−A'線に沿った断面図である。図2(a)は、より具体化したDRAMの平面図である。図2(b)は、図2(a)のB−B'線に沿った断面図である。図2(c)は、図2(a)のC−C'線に沿った断面図である。本実施の形態による製造方法によって製造される半導体装置は、例えばDRAMやNANDフラッシュなどの記憶用半導体装置であり、図示していないが、メモリセルアレイ及び周辺回路(カラムデコーダ、ロウデコーダ、リードライトアンプ、コマンド入力回路、アドレス入力回路、データ入出力回路など)を備えて構成される。
図1(a)の平面図を参照する。DRAMは、半導体基板の一主面に配置されるメモリセル領域MCとメモリセルを制御及び駆動するための周辺回路領域PCとを有している。
メモリセル領域MCには、X方向の幅W1を例えば30nmとする複数のセル活性領域MAがX方向およびY方向に整列して配置されている。セル活性領域MAおよび後述する周辺活性領域PA1,PA2は、半導体基板の一部で構成される。図1(a)では、説明の便宜上、各セル活性領域MAの形状がY方向を長手方向とする矩形としているが、本発明がこれに限るものではない。例えば、X方向およびY方向の直交軸に傾斜する方向を長手方向とするセル活性領域であっても良い。セル活性領域のY方向における長さは、X方向の幅W1の約5倍となっている。通常、メモリセル領域MCには1千万個程度のセル活性領域MAが配置されるが、ここでは6個のセル活性領域MAを抜き出して示している。各々のセル活性領域MAは、第1素子分離領域8aによって囲まれ、相互に絶縁分離されている。第1素子分離領域8aのX方向の幅W1は、セル活性領域MAのX方向の幅W1と同じ約30nmとなっている。Y方向に隣接するセル活性領域MAも幅W1の第1素子分離領域で相互に絶縁分離されている。
周辺回路領域PCには、カラムデコーダ、ロウデコーダ、リードライトアンプ、コマンド入力回路、アドレス入力回路、データ入出力回路などの直接周辺回路が配置される直接周辺回路領域である周辺第1活性領域PA1と、電源系回路などの間接周辺回路が配置される間接周辺回路領域である周辺第2活性領域PA2と、が含まれている。上記の直接周辺回路はメモリセルを制御する回路であり、電源系回路はメモリセル又は周辺回路に電力を供給する回路である。説明の便宜上、図1(a)には1個ずつの周辺第1活性領域PA1と周辺第2活性領域PA2が示されているが、実際には複数配置されている。周辺第1活性領域PA1のX方向の幅W4は例えば35〜50nmである。また、周辺第2活性領域PA2のX方向の幅W5は例えば60〜80nmである。一例として、周辺第1活性領域PA1および周辺第2活性領域PA2の平面形状はY方向を長手方向とする矩形となっているがこれに限るものではなく、Y方向の幅は任意に設定される。
周辺第1活性領域PA1は、X方向においてメモリセル領域MC側に隣接する第2素子分離領域8bと、周辺第2活性領域PA2側に隣接する第3素子分離領域8cと、で挟まれている。また、第2活性領域PA2は第3素子分離領域8cで周囲を囲まれている。第2素子分離領域8bの幅W2、すなわちセル活性領域MAと周辺第1活性領域PA1とのX方向の幅W2は、例えば50〜70nmである。第3素子分離領域8cの幅、すなわち周辺第1活性領域PA1と周辺第2活性領域PA2とのX方向の幅W3は例えば140nm以上である。第2素子分離領域8bおよび第3素子分離領域8cは、さらに種々の幅を有する構成となるものであるが、全ての構成を記載することは困難であるので、上記の数値で代表される領域を各々第2素子分離領域8b、第3素子分離領域8cとする。注目すべきは、周辺第1活性領域PA1に対してX方向に隣接する第2素子分離領域の幅W2と第3素子分離領域の幅W3の幅W3とが異なる幅を有していることである。
なお、図1(a)は、DRAMの構成を示しているが、メモリセル領域に位置する一つのセル活性領域MAと、周辺第1活性領域PA1と、周辺第2活性領域PA2と、の3つの活性領域に注目すれば、ロジック系他の半導体装置にも適用することができる。
次に、図1(b)の断面図を参照する。半導体基板1の上面(一主面)1aに、開口部の幅がW1の第1素子分離領域8aと、開口部の幅がW2の第2素子分離領域8bと、開口部の幅がW3となる第3素子分離領域8cが配置される。各々の幅は、W1<W2<W3の関係になっている。素子分離領域8a、8b、8cを配置することにより、セル活性領域MA、周辺第1活性領域PA1および周辺第2活性領域PA2が区画されている。
各々の活性領域は、素子分離領域8a、8b、8cによって相互に絶縁分離されている。各々の素子分離領域8a、8b、8cは、半導体基板1に配置される第1素子分離溝3、第2素子分離溝4、第3素子分離溝5を埋設する素子分離絶縁膜で構成される。第1素子分離溝3は、第1側面3a、第1側面3aに対向する第2側面3b、底面3cで構成される。第2素子分離溝4は、同じく第1側面4a、第2側面4b、底面4cを有している。また、第3素子分離溝5は、第1側面5a、第2側面5b、底面5cを有している。
第1素子分離溝3の深さH1、すなわち半導体基板の上面1aから底面3cまでの深さは例えば250nmとしている。第3素子分離溝5の深さH2、すなわち半導体基板1の上面1aから底面5cまでの深さは例えば300nmとなっている。また、第2素子分離溝4の深さは、第3素子分離溝5と同じ深さで図示しているが、実際には、第1素子分離溝3の深さH1より深く、第3素子分離溝5の深さH2より浅い深さを有するものである。素子分離溝の形成には異方性ドライエッチング法を用いるが、各々の溝の深さの違いは異方性ドライエッチング法の特性に起因する。後述の図9に示すように、異方性ドライエッチング法の条件を調整することにより、各々の溝の深さを同等にすることもできる。
図1(b)に示すように、各々の素子分離溝3,4,5は、シリコン酸化膜からなる第1絶縁膜6と、同じくシリコン酸化膜からなる第2絶縁膜7と、からなる積層構造の素子分離絶縁膜で埋設されている。第1絶縁膜6は、各々の溝の側面に接する2つの側面部分6aと底面に接する底面部分6bとで構成される。各々の素子分離溝における側面部分6aの膜厚(第1膜厚)t1、t2、t3は、対応する底面部分6bの膜厚(第2膜厚)T1、T2、T3よりも薄くなっている。また、本実施形態では、第1絶縁膜6の第2膜厚T1、T2、T3に対する第1膜厚t1、t2、t3の比が、いずれの幅の溝でも等しい構成となっている。
図10(a),(b)は、第1素子分離溝3と第3素子分離溝5を模擬的に半導体基板1の表面に形成した後、第1絶縁膜6を形成し、断面形状を走査型電子顕微鏡で観察した結果の一例である。表面に形成されている観察用保護膜30は、観察像のコントラストを高めるために形成された膜である。第1絶縁膜6の厚さは、溝3、5の側面に位置する側面部分6aにおける第1膜厚t1がいずれも5nm、底面部分6bにおける第2膜厚T1がいずれも75nmとなっている。したがって、第1膜厚t1と第2膜厚T1の比は1/15となっている。幅の広い溝においても第1膜厚t3と第2膜厚T3の比率は1/15となっている。幅の大小に係わらず側面部分6aの第1膜厚tと、底面部分6bの第2膜厚Tの比率は一定になることが示されている。
本実施形態の半導体装置では、第1絶縁膜6の第1膜厚t1と第2膜厚T1とが1:10以上の膜厚差を有することが好ましい。結果的に、第1絶縁膜6は、溝の側面の位置変化を小さく維持したまま、各々の素子分離溝の底面の位置を嵩上げするように機能している。これにより、第1絶縁膜6は、ボトムアップライナー膜6と呼ぶ場合がある。転位欠陥の発生を回避する上で、底面部分6bの第2膜厚Tは、第1素子分離溝3の深さH1の1/5〜1/2の範囲とすることが好ましい。1/5より小さい場合は、転位の発生を回避することが困難となり、1/2より大きくなると、開口幅が最も狭い第1素子分離溝3の開口部が閉塞しやすくなり溝内にボイドが発生する。本実施形態のように、第1素子分離溝の深さH1を例えば250nmとしている場合には、第2膜厚Tは50〜125nmとすることが好ましい。
図1(b)の説明に戻る。各々の素子分離溝内に配置される第1絶縁膜6の表面を覆って溝を埋設するように、第2絶縁膜7が配置されている。第2絶縁膜7の上面は半導体基板1の上面1aと同一平面を構成する。後述の半導体装置の製造方法で詳述するが、第2絶縁膜7は、流動性薄膜を形成した後、酸化アニール処理を施すことにより第2絶縁膜7に変換される。もし、第1絶縁膜6を形成することなく第2絶縁膜7を形成した場合、酸化アニール処理により第2絶縁膜7を形成する際に流動性薄膜が収縮し、半導体基板へのストレスを発生させる。これにより、図1(a)の周辺第1活性領域PA1のX方向の両側にN1、N2の引っ張り応力が加わる。この時、周辺第1活性領域PA1の左側に位置する第2素子分離領域8bの流動性薄膜の体積は、右側に位置する第3素子分離領域8cの流動性薄膜の体積よりも小さいのでN1<N2となって応力バランスが不均衡の状態となる。不均衡分の応力がシリコンの応力臨界点を超えると、転位欠陥が発生する。実験結果においても、転位欠陥は周辺第1活性領域PA1を起点として発生することが確認されている。しかし、本実施形態では素子分離溝の側面および底面を覆うように非流動性の第1絶縁膜6を形成している。すなわち、応力発生を伴わない、もしくは第2絶縁膜7の応力を打ち消す第1絶縁膜6で各々の素子分離溝の底部を保護しているので転位欠陥の発生を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置は、半導体基板1の一主面に配置され、第1の幅W1を有する第1素子分離溝3と、第1の幅W1より大きい第2の幅W2を有する第2素子分離溝4と、第2の幅W2より大きい第3の幅W3を有する第3素子分離溝5と、第1素子分離溝3、第2素子分離溝4および第3素子分離溝5の各々の側面3a、3b、4a、4b、5a、5bおよび底面3c、4c、5cを覆う第1絶縁膜6と、第1絶縁膜6の表面を覆い第1素子分離溝3、第2素子分離溝4および第3素子分離溝5の各々を埋設する第2絶縁膜7と、を有し、各々の側面に配置される第1絶縁膜6の第1膜厚と各々の底面に配置される第1絶縁膜6の第2膜厚との比が第1素子分離溝3、第2素子分離溝4および第3素子分離溝5のいずれにおいても同じとなる構成を有している。
次に、図2(a)、(b)、(c)を参照する。図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB−B'線の断面図、図2(c)は図2(a)のC−C'線の断面図である。
まず、図2(a)、(b)に示すように、メモリセル領域MCに配置される複数の活性領域MAに跨ってX方向に配置される2本の埋込ワード線(以下、単にワード線と記載する)WL1、WL2が配置される。これにより、各々の活性領域MAは、ビット線拡散層11、第1容量拡散層12a、第2容量拡散層12bに分割される。トランジスタのゲート電極となるワード線WLは、半導体基板1に形成した溝の内面を覆うゲート絶縁膜9上に配置される。ワード線WLの上面にはキャップ絶縁膜10が配置される。ビット線拡散層11と、第1ワード線WL1と、第1容量拡散層12aと、で第1トランジスタTr1が構成される。また、ビット線拡散層11と、第2ワード線WL2と、第2容量拡散層12bと、で第2トランジスタTr2が構成される。第1トランジスタTr1および第2トランジスタTr2は、埋込ゲート型のMOSトランジスタとなる。
ビット線拡散層11の上面にはビット線BLが配置される。ビット線BLは第1層間絶縁膜13で覆われる。第1層間絶縁膜13を貫通し、容量拡散層12a、12bに接続する容量コンタクトプラグ14が配置される。容量コンタクトプラグ14の上面に接続してキャパシタC1、C2が配置される。これにより、DRAMの基本的なメモリセルが構成される。
次に、図2(a)、(c)を参照する。第2素子分離領域8bと第3素子分離領域8cとで挟まれる周辺第1活性領域PA1上には、例えばX方向に延在する周辺ゲート電極16が配置される。周辺ゲート電極16のY方向の両側にはソース/ドレイン拡散層19が配置される。ソース/ドレイン拡散層19に接してLDD拡散層18が配置される。半導体基板1の上面には周辺ゲート絶縁膜15が配置され、その上に周辺ゲート電極16が配置される。周辺ゲート電極16の上面にはカバー絶縁膜17が配置される。カバー絶縁膜17を覆うように第1層間絶縁膜13が配置される。第1層間絶縁膜13を貫通し、ソース/ドレイン19に接続する周辺コンタクトプラグ21が配置される。周辺コンタクトプラグ21の上面に接続して周辺配線22が配置される。さらに、上層には図示しない多層配線層および複数の層間絶縁膜が配置されてDRAMが構成される。
(半導体装置の製造方法)
以下、本実施の形態による半導体装置の製造方法について、図3〜図8および図2を用いて詳しく説明する。以下の説明で用いる半導体基板1は、p型の単結晶シリコン基板とするが、これに限るものではない。
(マスク膜形成工程)
初めに、図3を参照する。シリコンからなる半導体基板1の表面を熱酸化することにより、該表面を保護するための図示しないパッド酸化膜を形成する。次いで、全面に厚さ50nmのシリコン窒化膜を周知のCVD法により成膜する。続いて、図示しないフォトレジストを塗布し、図1(a)に示すように、メモリセル領域MCにセル活性領域MA(MA1、MA2、MA3)、周辺回路領域PCに周辺第1活性領域PA1および周辺第2活性領域PA2のパターンにパターニングする。次に、パターニングしたフォトレジストをマスクとしてシリコン窒化膜を周知の異方性ドライエッチング法によりエッチングし、マスク膜2のパターンを形成する。その後、フォトレジストを除去する。
(素子分離溝形成工程)
次に、マスク膜2をマスクとする異方性ドライエッチングによりパッド酸化膜および半導体基板1をエッチングして第1素子分離溝3、第2素子分離溝4、第3素子分離溝5を形成する。この異方性ドライエッチングでは、誘導結合型のプラズマエッチング装置を用いて行うことが好ましい。また、エッチング条件の一例としては、例えば、臭化水素(HBr)の供給量70sccm、同様に塩素(Cl)70sccm、六フッ化硫黄(SF)10sccm、酸素(O)20sccm、からなる混合ガスプラズマを用い、圧力20mTorr、ソース高周波パワー1500W、イオン引き出し用のバイアスパワー200W、の条件を用いることができる。エッチング時間は、第1素子分離溝の深さH1が半導体基板1の上面1aから250nm程度となるように設定する。この時、第3素子分離溝5の深さH2は300nm程度となり、第2素子分離溝4の深さは、第1素子分離溝3の深さH1と第3素子分離溝5の深さH2との中間の深さとなる。
これにより、X方向の開口幅W1が例えば30nmとなる第1素子分離溝3、同様に開口幅W2が60nmとなる第2素子分離溝4、開口幅W3が150nmとなる第3素子分離溝5が形成される。第1素子分離溝3は、X方向に対向する第1側面3a、第2側面3bと、底面3cと、を有している。第2素子分離溝4は、同様に、第1側面4a、第2側面4b、底面4cを有している。第3素子分離溝5は、第1側面5a、第2側面5b、底面5cを有している。また、各々の素子分離溝を形成することにより、X方向の幅W1が30nmとなるセル活性領域MA、同様に幅W4が45nmとなる周辺第1活性領域PA1、幅W5が70nmとなる周辺第2活性領域PA2が形成される。
(第1絶縁膜形成工程)
次に、図4に示すように、ボトムアップライナー膜となる非流動性の第1絶縁膜6をHDP(High Density Plasma)−CVD法により形成する。半導体基板1を誘導結合型プラズマエッチング装置内にセットした後、以下に記載する条件例でシリコン酸化膜を成膜する。
成膜装置内に、流量25sccmのモノシラン(SiH)、流量65sccmの酸素(O)、流量1000sccmの水素(H)を供給し、圧力を2mTorrに維持した状態で、高周波ソースパワー15000W、イオン引き出し用の高周波バイアスパワー3000Wを印加する。周知のように、HDP−CVD法は、通常のプラズマCVD法と異なり、成膜とスパッタエッチングを共存させながら成膜する方法である。また、成膜の指向性が強いので側面部分での成膜レートは極めて小さくなる。したがって、側面での小さい成膜レートを維持した状態で、平面に対する成膜レート(D:Deposition Rate)をスパッタエッチングレート(S:Sputter Rate)より高くなるように条件を設定すればボトムアップ性の大きなボトムアップライナー膜6を形成することができる。
このような調整には高周波パワーを制御することが有効である。上記の条件では、高周波バイアスパワーに対する高周波ソースパワーの比率、すなわちパワー比を5倍の大きさで印加している。これにより、D/S比を25以上とすることができる。D/S比は20以上、40以下であることが好ましい。20より小さいと所望の第2膜厚を有するボトムアップライナー膜6を形成することが困難となる。また、40を超えると側面開口部での成膜量が増加し溝が閉塞しやすくなる。本実施形態では、D/S比20以上を得るためにはパワー比を4以上とすることが好ましい。バイアスパワーをさらに低減することや水素供給量をさらに増加することなどもボトムアップ性の向上に効果がある。
上記条件により、底面部6bの第2膜厚(T1、T2、T3)が70nmとなるボトムアップライナー膜6(第1絶縁膜6)を形成する。この時、側面部6aの第1膜厚(t1、t2、t3)は4nm程度となっている。すなわち、幅の異なるいずれの溝においても、第1膜厚と第2膜厚の比は同じとなっている。
本実施形態による半導体装置の製造方法では、第1絶縁膜6における第1膜厚t1と第2膜厚T1が1:10以上の膜厚比を有するように形成している。結果的に、第1絶縁膜6は、溝の側面の位置変化を小さく維持したまま、各々の素子分離溝の底面の位置を嵩上げすることができる。これにより、各々の素子分離溝3,4,5の側面および底面を覆うように非流動性の第1絶縁膜6が形成される。したがって、応力発生を伴わない、もしくは後述の第2絶縁膜7の応力を打ち消す第1絶縁膜6で各々の素子分離溝3,4,5の底部を保護しているので転位欠陥の発生を回避することができる。転位欠陥の発生を回避する上で、底面部分6bの第2膜厚T1,T2,T3は、第1素子分離溝3の深さH1の1/5〜1/2の範囲となるように形成することが好ましい。1/5より小さい場合は、転位の発生を回避することが困難となり、1/2より大きくなると、開口幅が最も狭い第1素子分離溝3の開口部が閉塞しやすくなり溝内にボイドが発生する。本実施形態のように、第1素子分離溝3の深さH1を例えば250nmとしている場合には、第2膜厚T1,T2,T3は50〜125nmとなるように形成することが好ましい。
なお、HDP−CVD法では、水平面に厚い膜が形成されるので、マスク膜2の上面にも底面部6bと同じ膜厚のシリコン酸化膜が形成される。
(流動性薄膜形成工程)
次に、図5に示すように、第1絶縁膜6の表面を覆い各々の素子分離溝3,4,5を埋設する流動性薄膜7aを成膜する。流動性薄膜7aは、第1素子分離溝3、第2素子分離溝4、第3素子分離溝5のいずれも完全に埋め込んで、その表面高さがマスク膜2の上面より高くなるように形成する。流動性薄膜7aの成膜には、例えば流動性シラザン化合物膜をCVD法で形成する方法や、SOD膜として公知のポリシラザンを溶媒に溶解して塗布する塗布法を用いることができる。
上記の「流動性シラザン化合物」とは、構造中にSi−NH−結合を有する化合物であって、シラザン系化合物の液状(ゲル化)物である。流動性シラザン化合物膜は、CVD法により形成され、SiとNを含む原料化合物(例えばアミノシラン類、シラザン類など)を気化して、必要により一部改質してシラザン化合物として堆積すると同時に、流動化して各々の素子分離溝を充填して埋設することができる。塗布法により成膜する公知のSOD膜は、液状で塗布されるので、当然のことながら各々の素子分離溝を充填して埋設することができる。
(第2絶縁膜形成工程)
次に、図6を参照する。図5で形成された流動性薄膜7aは、CVD法または塗布法のいずれで形成した場合でも熱処理することにより所望のシリコン酸化膜からなる第2絶縁膜7bに変換することができる。この熱処理では、流動性薄膜7a中に残存するSi−NH−結合をSi−O−結合に変換するために、少なくとも酸化性雰囲気下で熱処理する。熱処理は、一段で行う以外に多段に行うことが有効である。例えば、400℃〜500℃程度の低温の酸化性雰囲気下でSi−NH−結合をSi−O−結合に変換する1段目の熱処理と、700℃〜800℃の酸化性雰囲気下で残存するSi−NH−結合をSi−O−結合に変換すると共に緻密化を行う2段目の熱処理と、を実施する。このように、多段で熱処理することにより、1段目の熱処理では酸化シリコン膜が緻密化される前に、酸化シリコン膜からの脱ガスが容易となる。また、酸化性雰囲気としては、酸素(O)、オゾン(O)、水(HO)等の公知の酸化剤の存在下で行う方法が挙げられるが、特に水(水蒸気)を用いるウェット酸化が好ましい。ウェット酸化による2段目の700℃〜800℃の熱処理では、30〜120分の範囲で実施することが好ましい。
上記のように、流動性薄膜7aは、酸化アニール処理を施すことにより第2絶縁膜7bに変換される。もし、第1絶縁膜6を形成することなく第2絶縁膜7bを形成した場合、酸化アニール処理により第2絶縁膜7bを形成する際に流動性薄膜が収縮し、半導体基板へのストレスを発生させる。このストレスが転位欠陥を発生させる原因となる。しかし、本実施形態では素子分離溝3,4,5の側面および底面を覆うように非流動性の第1絶縁膜6を形成している。すなわち、応力発生を伴わない、もしくは第2絶縁膜7bの応力を打ち消す第1絶縁膜6で各々の素子分離溝3,4,5の底部を保護しているので転位欠陥の発生を回避することができる。
(素子分離絶縁膜形成工程)
次に、図7に示すように、マスク膜2上に形成されている第1絶縁膜6および第2絶縁膜7をCMP法により除去する。このCMP法は、マスク膜2を構成するシリコン窒化膜の上面が露出するまで実施する。次に、不活性雰囲気中において、1050〜1100℃の熱処理を施す。この熱処理により第2絶縁膜7はさらに緻密化され、第1絶縁膜6を構成するHDP−シリコン酸化膜と同等のウエットエッチング耐性を有するシリコン酸化膜となる。
次に、図8に示すように、半導体基板1の上面1aに対応する高さまで第1絶縁膜6および第2絶縁膜7をエッチバックする。このエッチバックは、シリコン窒化膜(マスク膜)に対するエッチングレートの大きいウエットエッチングによって行うことが好ましい。具体的にはフッ酸(HF)含有溶液を用いるウエットエッチングを実施する。この工程により、マスク膜2のみが半導体基板の上面1aから突出した状態となる。
次に、図1(b)に示すように、熱リン酸を用いるウエットエッチングによりシリコン窒化膜からなるマスク膜2を選択的に除去する。熱リン酸は、シリコン窒化膜のエッチングレートに比べてシリコン酸化膜のエッチングレートが極めて小さいことから、半導体基板1の上面と同一平面となる素子分離絶縁膜7Aが形成される。
以上の工程により、開口幅の異なる複数の素子分離溝内に第1絶縁膜6および第2絶縁膜7からなる素子分離絶縁膜7Aが形成される。
この後には、図2(a)、(b)、(c)に示すように、周辺回路領域PCを覆う絶縁膜を形成し、メモリセル領域MCにセルゲート電極を形成するなどの従来同様のプロセスを実施することにより、DRAMである半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置の製造方法によれば、ストレスを発生する流動性薄膜7aを改質して第2絶縁膜7bを形成する段階で、各々の素子分離溝の側面の一部および底面を覆うように非流動性の第1絶縁膜6を予め形成している。これにより、応力発生を伴わない、もしくは第2絶縁膜7bの応力を打ち消す第1絶縁膜6で各々の素子分離溝の底部が保護されるので転位欠陥の発生を回避することができる。
図9は、本発明の好ましい実施の形態2による半導体装置の製造方法を示す工程図である。
第1実施形態では、図1(b)に示すように、最小の開口幅を有する第1素子分離溝3の深さH1と、第1素子分離溝の開口幅より大きい開口幅を有する第2素子分離溝4もしくは第3素子分離溝5の深さH2と、が異なって形成される構成となっていた。本実施の形態による製造方法は、開口幅が異なる素子分離溝であっても各々の深さを一様に形成する方法を提供する。
第1実施形態では、素子分離溝形成工程において実施する異方性ドライエッチングの条件として、臭化水素(HBr)の供給量70sccm、同様に塩素(Cl)70sccm、六フッ化硫黄(SF)10sccm、酸素(O)20sccm、からなる混合ガスプラズマを用い、圧力20mTorr、ソース高周波パワー1500W、イオン引き出し用のバイアスパワー200W、の条件を用いた。このエッチング条件では、ローディング効果、すなわちエッチング面積の小さい領域のエッチング速度が遅くなり、エッチング面積の大きい領域のエッチング速度が速くなりやすい。これにより、開口幅の大きい素子分離溝では深さが深くなってしまう。
本実施形態では、上記の条件において、バイアスパワーを100W以下に小さくする。好ましくは50W程度まで小さくする。さらに、上記条件では、SF/(HBr+Cl+SF+O)で示されるSF流量比が0.059となっているが、これを0.03程度に半減させる。また、O/(HBr+Cl+SF+O)で示されるO流量比が0.118となっているが、これを0.06程度に半減させる。このような条件を用いると、図9に示すように各々の溝の深さを一様に形成することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 半導体基板
1a 半導体基板の上面
2 マスク膜
3 第1素子分離溝
3a,3b 第1素子分離溝の側面
3c 第1素子分離溝の底面
4 第2素子分離溝
4a,4b 第2素子分離溝の側面
4c 第2素子分離溝の底面
5 第3素子分離溝
5a,5b 第3素子分離溝の側面
5c 第3素子分離溝の底面
6 第1絶縁膜(ボトムアップライナー膜)
6a 第1絶縁膜の側面部分
6b 第1絶縁膜の底面部分
7 第2絶縁膜
7A 素子分離絶縁膜
7a 流動性薄膜
7b 絶縁膜
8a 第1素子分離領域
8b 第2素子分離領域
8c 第3素子分離領域
9 ゲート絶縁膜
10 キャップ絶縁膜
11 ビット線拡散層
12a,12b 容量拡散層
13 層間絶縁膜
14 容量コンタクトプラグ
15 周辺ゲート絶縁膜
16 周辺ゲート電極
17 カバー絶縁膜
18 拡散層
19 ドレイン拡散層
21 周辺コンタクトプラグ
22 周辺配線
30 観察用保護膜
BL ビット線
C1,C2 キャパシタ
MA セル活性領域
MC メモリセル領域
PA1 周辺第1活性領域
PA2 周辺第2活性領域
PC 周辺回路領域
Tr1,Tr2 トランジスタ
WL1,WL2 ワード線

Claims (20)

  1. 半導体基板に形成された第1の幅を有する第1素子分離溝と、
    前記半導体基板に形成され、前記第1の幅よりも広い第3の幅を有する第3素子分離溝と、
    前記第1及び第3素子分離溝の各々の側面および底面を覆う第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の表面を覆って前記第1及び第3素子分離溝の各々を埋設する第2絶縁膜と、を備え、
    前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比は、前記第3素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と等しいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体基板に形成され、前記第1の幅よりも広く前記第3の幅よりも狭い第2の幅を有する第2素子分離溝をさらに備え、
    前記第1絶縁膜は、前記第2素子分離溝の側面および底面をさらに覆い、
    前記第2絶縁膜は、前記第2素子分離溝をさらに埋設し、
    前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比は、前記第2素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と等しいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1素子分離溝の前記側面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚と、前記第1素子分離溝の前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚の比率は、1:10以上であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1素子分離溝の前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚は、前記第1素子分離溝の深さの1/5〜1/2の範囲であることを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1素子分離溝の深さは、前記第2及び第3素子分離溝の深さよりも浅いことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1素子分離溝の深さは、前記第2及び第3素子分離溝の深さと等しいことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜は、いずれも酸化シリコンを主成分として含むことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1素子分離溝に囲まれたセル活性領域をさらに備え、前記セル活性領域にはメモリセルを構成するトランジスタが形成されることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第2素子分離溝と前記第3素子分離溝に挟まれた第1活性領域をさらに備え、前記第1活性領域には、前記メモリセルを制御する周辺回路を構成するトランジスタが形成されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第3素子分離溝に囲まれた第2活性領域をさらに備え、前記第2活性領域には前記メモリセル又は前記周辺回路に電力を供給する電源系回路を構成するトランジスタが形成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記メモリセルは、DRAMセルであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 半導体基板に形成された第1の幅を有する第1素子分離溝と、
    前記半導体基板に形成され、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する第2素子分離溝と、
    前記半導体基板に形成され、前記第2の幅よりも広い第3の幅を有する第3素子分離溝と、
    前記第1乃至第3素子分離溝の各々の側面および底面を覆う第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の表面を覆って前記第1乃至第3素子分離溝の各々を埋設する第2絶縁膜と、を備え、
    前記第1乃至第3素子分離溝の前記側面をそれぞれ覆う前記第1絶縁膜の膜厚と、前記第1乃至第3素子分離溝の前記底面をそれぞれ覆う前記第1絶縁膜の膜厚の比率は、いずれも1:10以上であることを特徴とする半導体装置。
  13. 前記第1乃至第3素子分離溝の前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚は、いずれも対応する前記第1乃至第3素子分離溝の深さの1/5〜1/2の範囲であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜は、いずれも酸化シリコンを主成分として含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体装置。
  15. 半導体基板の一主面にマスク膜を形成するマスク膜形成工程と、
    前記マスク膜をマスクとして第1の幅を有する第1素子分離溝、前記第1の幅より大きい第3の幅を有する第3素子分離溝を前記半導体基板に形成する素子分離溝形成工程と、
    前記第1及び第3素子分離溝の側面および底面を覆うように第1絶縁膜をHDP−CVD法により形成する第1絶縁膜形成工程と、
    前記第1絶縁膜を介して前記第1及び第3素子分離溝を埋めるように流動性薄膜を形成する流動性薄膜形成工程と、
    前記流動性薄膜を酸化アニール処理により第2絶縁膜に変換する第2絶縁膜形成工程と、
    前記半導体基板の上面より上方に形成されている前記第2絶縁膜、前記第1絶縁膜および前記マスク膜を除去する素子分離絶縁膜形成工程と、を備え、
    前記第1絶縁膜形成工程においては、前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と、前記第3素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比が等しくなるよう、前記第1絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 前記素子分離溝形成工程においては、前記マスク膜をマスクとして、前記第1の幅よりも大きく前記第3の幅より小さい第2の幅を有する第2素子分離溝を前記半導体基板にさらに形成し、
    前記第1絶縁膜形成工程においては、前記第2素子分離溝の側面および底面をさらに覆うように前記第1絶縁膜をHDP−CVD法により形成し、
    前記第2絶縁膜形成工程においては、前記第1絶縁膜を介して前記第2素子分離溝をさらに埋めるように前記流動性薄膜を形成し、
    前記第1絶縁膜形成工程においては、前記第1素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比と、前記第2素子分離溝の前記側面及び前記底面を覆う前記第1絶縁膜の膜厚比が等しくなるよう、前記第1絶縁膜を形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1絶縁膜形成工程は、平面に対する成膜レートをDとし、スパッタエッチングレートをSとした場合、D/S比が20以上、40以下となる条件で行うことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1絶縁膜形成工程は、高周波バイアスパワーに対する高周波ソースパワーの比率を4倍以上に設定して行うことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第2絶縁膜形成工程は、流動性シラザン化合物膜をCVD法で形成し、或いは、ポリシラザンを溶媒に溶解して塗布することにより行うことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1素子分離溝に囲まれたセル活性領域にメモリセルを構成するトランジスタを形成する工程と、
    前記第2素子分離溝と前記第3素子分離溝に挟まれた第1活性領域に前記メモリセルを制御する周辺回路を構成するトランジスタを形成する工程と、
    前記第3素子分離溝に囲まれた第2活性領域に前記メモリセル又は前記周辺回路に電力を供給する電源系回路を構成するトランジスタを形成する工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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