JP2015203310A - ダイヤフラム真空ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸気通路及び排気通路に接続させる配管の配置の自由度を向上させると共に、吸気側逆止弁及び排気側逆止弁の組付性の向上を図る。【解決手段】 吸気側逆止弁と排気側逆止弁とを、弁体32fをケース部材32aに収容した弁ユニット32でそれぞれ形成する。吸気通路と排気通路とは、基端部に大径取付部31aを備えたノズル31で形成し、大径取付部31aの基端部に、弁ユニット32を収容する収容部31bを設ける。収容部31bに弁ユニット32を収容し、ポンプ室に形成した挿入孔に大径取付部31aをそれぞれ挿入し、大径取付部31aの外面とポンプ室の天井壁の外面とに亘って抑え板34を取り付けることにより、吸気通路と前記排気通路とがポンプ室に固定される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイヤフラム真空ポンプに関し、詳しくは、ダイヤフラム真空ポンプのポンプ室に設けられる吸気通路及び排気通路と逆止弁の構造に関する。
従来、ダイヤフラム真空ポンプとして、往復動するコネクティングロッドに取り付けられたダイヤフラムにより拡縮するポンプ室と、該ポンプ室に連通する吸気通路と排気通路と、前記ポンプ室から前記吸気通路への流体の逆流を規制する吸気側逆止弁と、前記排気通路から前記ポンプ室への流体の逆流を規制する排気側逆止弁とを備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−185466号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、気密性の保持を図るために吸気通路及び排気通路は、ポンプ室に固定されており、吸気通路及び排気通路に接続させる配管の配置に自由度がなかった。また、吸気側逆止弁及び排気側逆止弁の組付に手間が掛かり、メンテナンス性が良くなかった。
そこで本発明は、吸気通路及び排気通路に接続させる配管の配置の自由度を向上させると共に、吸気側逆止弁及び排気側逆止弁の組付性の向上を図ったダイヤフラム真空ポンプを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のダイヤフラム真空ポンプは、ダイヤフラムの作動により拡縮するポンプ室と、該ポンプ室に連通する吸気通路及び排気通路と、前記ポンプ室から前記吸気通路への流体の逆流を規制する吸気側逆止弁と、前記排気通路から前記ポンプ室への流体の逆流を規制する排気側逆止弁とを備えたダイヤフラム真空ポンプにおいて、前記吸気側逆止弁と前記排気側逆止弁とは、弁体をケース部材に収容した弁ユニットでそれぞれ形成され、前記吸気通路と前記排気通路とは、基端部に大径取付部を備えたノズルで形成され、前記大径取付部の基端部に、前記弁ユニットをシール材を介して収容する収容部が形成され、前記ポンプ室は、前記ダイヤフラムと対向する天井壁に、前記大径取付部を挿入させる挿入孔を内部に備えた一対のノズル取付部が形成されると共に、前記天井壁に、前記挿通孔と前記ポンプ室とを連通させる連通孔が形成され、前記収容部に前記弁ユニットを収容し、前記挿入孔に前記大径取付部をそれぞれ挿入し、前記大径取付部と前記ポンプ室の天井壁とに亘って抑え板を着脱可能に取り付けることによって、前記吸気通路と前記排気通路とが前記ポンプ室に固定されることを特徴としている。
また、前記弁ユニットは、前記収容部に収容可能な有底円筒状のケース部材と、該ケース部材の底部の内面中心部から突出するピン部材と、前記底部に形成される通孔と、前記底部の内面の前記通孔よりも内周側と外周側とにそれぞれ形成される2本の環状突部と、前記ピン部材に挿通され、底面側が前記環状突部に当接可能な弁体と、前記ピン部材に装着され、前記弁体を前記ピン部材の基部に保持するストッパ部材とを備え、前記弁ユニットの前記底部をポンプ室側に向けて配置することによって前記排気側逆止弁が形成され、前記弁ユニットの開口部をポンプ室側に向けて配置することにより前記吸気側逆止弁が形成される。
本発明のダイヤフラム真空ポンプによれば、吸気通路と排気通路とは、基端部に設けた大径取付部を、ポンプ室の天井壁に設けた挿入孔に挿通して任意の方向に向け、抑え板で固定することにより、吸気通路と排気通路とに接続される配管の配置に自由度を持たせることができ、関連装置とダイヤフラム真空ポンプとを良好に接続させることができる。また、吸気側逆止弁と排気側逆止弁とをユニット化させたことにより、組み付け性の向上を図ることができると共に、ダイヤフラム真空ポンプの内部に汚れが生じた際には、洗浄剤を吸引運転することで軽便な洗浄が可能であり、また、吸気通路と排気通路と吸気側逆止弁と排気側逆止弁とを簡便に分解して洗浄することができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
さらに、弁ユニットは、底部をポンプ室側に向けて配置することによって排気側逆止弁が形成され、開口部をポンプ室側に向けて配置することにより吸気側逆止弁が形成されることにより、排気側逆止弁と吸気側逆止弁とを同一の弁ユニットを用いて形成することができ、コストの削減化を図ることができる。さらに、弁ユニットは、通常時はストッパ部材により常に閉弁状態を保っていることから、速やかに作動させることができ、また、弁体が作動する際に摩擦抵抗が生じないことから、僅かな気流に対しても良好に作動させることができる。
本発明の一形態例を示すダイヤフラム真空ポンプの要部断面図である。 同じくダイヤフラム真空ポンプの要部断面図である。 同じく弁ユニットの平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 同じくダイヤフラム真空ポンプの断面平面図である。 同じくダイヤフラム真空ポンプの作動状態の説明図である。
図1乃至図6は本発明のダイヤフラム真空ポンプの一形態例を示す図である。本形態例のダイヤフラム真空ポンプ11は、モータ12と、該モータ12から水平方向に突出した出力軸12aに連結されて回転するカムシャフト12bと、該カムシャフト12bに設けられた偏心カム12cにより作動するクランク機構13と、該クランク機構13に取り付けられ、カムシャフト12bに直交する水平方向に往復動するコネクティング部材14と、該コネクティング部材14の両端部にそれぞれ取り付けられたダイヤフラム15,16と、該ダイヤフラム15,16の進退によって容積が拡縮する一対のポンプ室17,18と、一方のポンプ室17に連通する吸気通路19及び排気通路20と、他方のポンプ室18に連通する吸気通路21及び排気通路22と、ポンプ室17,18から吸気通路19,21への空気の逆流を規制する吸気側逆止弁23a,23bと、排気通路20,22からポンプ室17,18への空気の逆流を規制する排気側逆止弁24a,24bとを備えている。
クランク機構13は、カムシャフト12bに直交して取り付けられるとともに、該カムシャフト12bと一体となって回転する偏心カム12cと、該偏心カム12cの外周に第1ベアリング13aを介して回動可能に連結される従動部材13bと、該従動部材13bに、第2ベアリング13cと連結ピン13dとを介して連結される前記コネクティング部材14とを備えている。偏心カム12cは、カムシャフト12bの外周に取り付けられた円形の部材で、偏心カム12cの中心軸とカムシャフト12bの中心軸とは異なる位置に配置される。従動部材13bは、一端側に形成された大径部13eと、他端側に形成された小径部13fとを有する略ダルマ形状に形成され、大径部13eに形成された取付孔に取り付けられた前記第1ベアリング13aを介して偏心カム12cが連結され、小径部13fに形成された取付孔に取り付けられた第2ベアリング13cを介して連結ピン13dが取り付けられ、該連結ピン13dに前記コネクティング部材14が連結されている。
コネクティング部材14は、従動部材13bの一側面と両端面とを覆う枠部材14aと、従動部材13bの他側面を覆う板部材14bとを、従動部材13bを挟んで接合したもので、一端側には、カムシャフト12bを挿通すると共にコネクティング部材14の水平方向の移動を許容する長孔からなる挿通孔14cが形成され、他端側には、従動部材13bに連結される前記連結ピン13dを嵌合する連結ピン嵌合孔14dがそれぞれ形成されている。さらに、枠部材14aの両端部には、ダイヤフラム15,16を装着するための装着部14e,14eが設けられている。また、コネクティング部材14の水平方向の長さは、一方のダイヤフラム15が上死点のときに他方のダイヤフラム16が下死点となり、他方のダイヤフラム16が上死点のときに一方のダイヤフラム15が下死点となる長さに形成されている。
このように形成されたクランク機構13は、樹脂製の枠体で形成されたケーシング25内に収容される。ケーシング25のカムシャフト12bに直交する一対の側面25a,25aには、カムシャフト12bを回転可能に保持するベアリング26aをそれぞれ備えた軸受ハウジング26,26がそれぞれ設けられ、モータ12によって駆動されるカムシャフト12bの両端部が軸受ハウジング26,26に支持されて配置される。ケーシング25内に配置されたカムシャフト12bの略中央部には、前記クランク機構13が配置され、ケーシング25のカムシャフト12bに平行な一対の側面25b,25bには、ダイヤフラム取付部25c,25cが開口してそれぞれ設けられている。各ダイヤフラム取付部25cには、側面25bから外方に突出するリング状の外周突部25dと、外周突部25dの内周側に形成され、前記ダイヤフラム15の周縁を取り付ける周溝25eとがそれぞれ形成されている。また、カムシャフト12bの偏心カム12cを挟んで対向する位置には、クランク機構13を安定して作動させるための一対のバランサー27,27が取り付けられている。
ダイヤフラム15,16は、コネクティング部材14に取り付けられる厚肉の中心部から外周側に向けて薄肉になる円盤状に形成され、外周側の薄肉部15a,16aの外周縁に、前記周溝25eに係合する係合突部15b,16bがそれぞれ形成されている。このように形成されたダイヤフラム15,16は、中央部がコネクティング部材14に取り付けられ、係合突部15b,16bを前記周溝25e,25eに嵌着し、外側からカバー部材28を装着することにより、係合突部15b,16bが周溝25e,25eに気密に取り付けられ、ダイヤフラム15,16の外面とカバー部材28の内面との間に前記ポンプ室17,18が形成される。
各カバー部材28は、ケーシング25の外周突部25dにシール材29を介して気密に取り付けられるフランジ部28aと、周溝25e,25eに嵌着したダイヤフラム15,16の係合突部15b,16bにそれぞれ当接して係合突部15b,16bを周溝25e,25e内に押圧する押圧部28bと、ダイヤフラム15,16の外面との間にポンプ室17,18をそれぞれ形成する球面状凹部28cと、吸気通路19,21をそれぞれ取り付ける吸気通路ノズル取付部28dと、排気通路20,22をそれぞれ取り付ける排気通路ノズル取付部28eとが形成され、吸気通路ノズル取付部28dと排気通路ノズル取付部28eの底部には、前記吸気側逆止弁23aと前記排気側逆止弁24aのダイヤフラム側を挿入する挿入部28fがそれぞれ形成されている。さらに吸気通路ノズル取付部28dに形成される挿入部28fには、ポンプ室17,18にそれぞれ連通する吸気孔28g(本発明の連通孔)が、排気通路ノズル取付部28eに形成される挿入部28fには、ポンプ室17,18にそれぞれ連通する排気孔28h(本発明の連通孔)がそれぞれ形成されている。
本形態例の吸気通路19,21と排気通路20,22とは、同一のL字状のノズル31で形成され、また、吸気側逆止弁23a,23bと排気側逆止弁24a,24bとは、同一の弁ユニット32で形成されている。このノズル31は、基端部に吸気通路ノズル取付部28d又は排気通路ノズル取付部28eに嵌入される大径取付部31aが形成され、大径取付部31aの基端部には、弁ユニット32(吸気側逆止弁23a及び排気側逆止弁24a)の反ダイヤフラム側を収容する収容部31bとシール材33を嵌着するシール溝31cとが形成されている。
弁ユニット32は、挿入部28fと収容部31bとに収容可能な有底円筒状のケース部材32aと、ケース部材32aの底部32bの内面中心部から突出するピン部材32cと、底部32bの周方向に等間隔に形成される4つの通孔32dと、底部32bの内面の各通孔32dよりも内周側と外周側とにそれぞれ形成された2本の同心円状の環状突部32e,32eと、ピン部材32cに挿通され、底面側が環状突部32e,32eに当接可能なゴム製の円盤状の弁体32fと、ピン部材32cに圧入され、弁体32fをピン部材32cの基部に保持するストッパ部材32gとを備えている。ストッパ部材32gは、中央部が弁体側に向けて突出する円錐状に形成され、突出した中央部で弁体32fの中央部をケース部材32aの底部側に保持すると共に、弁体32fの外周側がケース部材32aの開口側に弾性変形して環状突部32e,32eから十分に離れることを可能としている。これにより、通孔32dからケース部材32a内に向かう流れのみを許容し、逆方向の流れを遮断する逆止弁が形成される。この弁ユニット32は、底部32bをポンプ室側に向けて配置することにより排気側逆止弁24a,24bとすることができ、開口部32hをポンプ室側に向けて配置することにより吸気側逆止弁23a,23bとすることができる。したがって、1種類の弁ユニット32によって吸気側逆止弁23a,23b及び排気側逆止弁24a,24bを形成することができる。
各ポンプ室17,18の各吸気通路19,21では、まず、ノズル31の大径取付部31aのシール溝31cにシール材33をそれぞれ嵌着し、ケース部材32aの開口部32hをポンプ室側に向けた弁ユニット32を収容部31bにそれぞれ装着することにより、ポンプ室17,18から吸気通路19,21への流体の逆流を規制する吸気側逆止弁23a,23bが一体に設けられた吸気通路19,21を形成する。そして、ノズル31の先端側を抑え板34の開口内に挿入した状態で、各大径取付部31aを吸気通路ノズル取付部28dにそれぞれ嵌入することにより、吸気側逆止弁23a,23bのポンプ室側がカバー部材28の挿入部28fにそれぞれ挿入された状態になるので、ノズル31の先端側を適当な方向に向けた状態で、前記抑え板34を複数のボルト35で吸気通路ノズル取付部28dに固定することにより、各吸気通路19,21が各カバー部材28にそれぞれ取り付けられ、各吸気通路19,21が、吸気側逆止弁23a,23b及び吸気孔28g,28gを介してポンプ室17,18にそれぞれ連通した状態になる。
各ポンプ室17,18の各排気通路20,22では、まず、ノズル31の大径取付部31aのシール溝31cにシール材33をそれぞれ嵌着し、ケース部材32aの底部32bをポンプ室側に向けた弁ユニット32を収容部31bにそれぞれ装着することにより、排気通路20,22からポンプ室17,18への空気の逆流を規制する排気側逆止弁24a,24bが一体に設けられた排気通路20,22を形成する。そして、ノズル31の先端側を抑え板34の開口内に挿入した状態で、各大径取付部31aを吸気通路ノズル取付部28dにそれぞれ嵌入することにより、排気側逆止弁24a,24bのポンプ室側がカバー部材28の挿入部28fにそれぞれ挿入された状態になるので、ノズル31の先端側を適当な方向に向けた状態で、前記抑え板34を複数のボルト35で吸気通路ノズル取付部28dに固定することにより、各排気通路20,22が各カバー部材28にそれぞれ取り付けられ、各排気通路20,22が、排気側逆止弁24a,24b及び排気孔28h,28hを介してポンプ室17,18にそれぞれ連通した状態になる。
本形態例では、一方のポンプ室17は、モータ側に吸気通路19が、反モータ側に排気通路20がそれぞれ設けられ、他方のポンプ室18は、モータ側に排気通路22が、反モータ側に吸気通路21がそれぞれ設けられ、通常は、一方のポンプ室17の排気通路20と他方のポンプ室18の吸気通路21とを連結管36によって連結した状態で用いられる。
連結管36は、吸気通路又は排気通路を構成するノズル31の外径に対応した内径を有するコ字状のパイプで形成され、両端部には、ノズル31を接続するための連結部材36aが取り付けられている。連結部材36aは、一端側開口内に連結管36の先端部が挿入されて気密に固着され、他端側開口内には、ノズル31の先端部を着脱可能な状態で気密に嵌入させるためのOリング36bが装着されている。
上述のダイヤフラム真空ポンプ11を用いて、減圧対象物からガスを吸引して排気する操作を行う際には、一方のポンプ室17の排気通路20と、他方のポンプ室18の吸気通路21とを連結管36によって連結し、減圧対象物を一方のポンプ室17の吸気通路19に連結した状態でモータ12を作動させる。なお図6は、説明の便宜上、ポンプ室を平面断面図、クランク機構を側面図で説明する。まず、図5及び図6(A)に示されるように、一方のダイヤフラム15が下死点、他方のダイヤフラム16が上死点となる状態から、図6(B)に示されるように、カムシャフト12bと共に偏心カム12cが時計回りに90度回動すると、これに伴って従動部材13bが従動し、コネクティング部材14が一方のポンプ室17側に水平方向に移動することにより、一方のダイヤフラム15が一方のポンプ室17の容積を縮小させて排気行程になると共に、他方のダイヤフラム16が他方のポンプ室18の容積を拡大させて吸気行程になる。続いて、図6(C)に示されるように、偏心カム12cが時計回りに180度回動すると、一方のダイヤフラム15が上死点に至ると共に、他方のダイヤフラム16が下死点に至る。この図6(A)の状態から図6(C)の状態に至る間、すなわち、一方のダイヤフラム15が下死点から上死点に至り、他方のダイヤフラム16が上死点から下死点に至る間は、排気行程中の一方のポンプ室17内のガスが排気側逆止弁24aから排気され、排気通路20、連結管36、吸気通路21、吸気側逆止弁23bを通って吸気行程中の他方のポンプ室18に吸入される。このとき、一方のポンプ室17では、吸気側逆止弁23aにより、ポンプ室17から吸気通路19へのガスの排出が抑制され、他方のポンプ室18では、排気側逆止弁24bにより、排気通路22からポンプ室18内へのガスの吸入が抑制される。
さらに、図6(D)に示されるように、偏心カム12cが時計回りに270度回動すると、コネクティング部材14が他方のポンプ室18側に水平方向に移動することにより、他方のダイヤフラム16がポンプ室18の容積を縮小させて排気行程になるとともに、一方のダイヤフラム15がポンプ室17の容積を拡大させて吸気行程になる。次いで、偏心カム12cが時計回りに360度回動すると、図6(A)に示されるように、一方のダイヤフラム15が下死点に至ると共に、他方のダイヤフラム16が上死点に至る。この図6(C)の状態から図6(A)の状態に至る間、すなわち、一方のダイヤフラム15が上死点から下死点に至り、他方のダイヤフラム16が下死点から上死点に至る間は、減圧対象物からのガスが吸気通路19から吸気側逆止弁23aを介して吸気行程中の一方のポンプ室17内に吸引され、排気行程中の他方のポンプ室18内のガスが排気側逆止弁24bから排気通路22に排気される。このとき、一方のポンプ室17では、排気側逆止弁24aにより、排気通路20からポンプ室17へのガスの吸入が抑制され、他方のポンプ室18では、吸気側逆止弁23bにより、ポンプ室18から吸気通路21へのガスの排出が抑制される。このように、モータ12によってカムシャフト12bを回転させることにより、両ポンプ室17,18が交互に吸気行程と排気行程とを繰り返し、両ポンプ室17,18を直列に接続した状態で減圧対象物の排気操作を行うことができる。
本形態例は、上述のように形成されていることにより、吸気通路19,21と排気通路20,22の先端部を任意の方向に向けてカバー部材28に取り付けることができることから、吸気通路19,21と排気通路20,22とに接続される配管の配置に自由度を持たせることができ、関連装置とダイヤフラム真空ポンプ11とを良好に接続させることができる。また、吸気側逆止弁23a,23bと排気側逆止弁24a,24bとをユニット化させたことにより、組み付け性の向上を図ることができると共に、ダイヤフラム真空ポンプ11の内部に汚れが生じた際には、吸気通路19,21と排気通路20,22と吸気側逆止弁23a,23bと排気側逆止弁24a,24bとを分解して洗浄することができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
さらに、吸気側逆止弁23a,23bと排気側逆止弁24a,24bとを構成する弁ユニット32は、同一のものが用いられ、ケース部材32aの開口部32hをポンプ室側に向けて吸気通路19,21の収容部31b,31bに収容することにより吸気側逆止弁23a,23bが形成され、ケース部材32aの底部32bをポンプ室側に向けて収容部31b,31bに収容することにより排気側逆止弁24a,24bが形成されることにより、コストの削減化を図ることができる。また、各弁ユニット32は、通常時は常に閉弁状態を保っていることから、速やかに作動させることができ、さらに、弁体32fが作動する際に摩擦抵抗が生じないことから、僅かな気流に対しても良好に作動させることができる。
なお、本発明は上述の形態例のように、吸気側の弁ユニットと排気側の弁ユニットとを同一の弁ユニットで形成するものに限らない。また、弁ユニットのストッパ部材は、ピン部材に螺着されるものや、接着されるものでも良い。さらに、ポンプ室やクランク機構、コネクティング部材の構造は任意である。
11…ダイヤフラム真空ポンプ、12…モータ、12a…出力軸、12b…カムシャフト、12c…偏心カム、13…クランク機構、13a…第1ベアリング、13b…従動部材、13c…第2ベアリング、13d…連結ピン、13e…大径部、13f…小径部、14…コネクティング部材、14a…枠部材、14b…板部材、14c…挿通孔、14d…連結ピン嵌合孔、14e…装着部、15,16…ダイヤフラム、15a,16a…薄肉部、15b,16b…係合突部、17,18…ポンプ室、19,21…吸気通路、20,22…排気通路、23a,23b…吸気側逆止弁、24a,24b…排気側逆止弁、25…ケーシング、25a,25b…側面、25c…ダイヤフラム取付部、25d…外周突部、25e…周溝、26…軸受ハウジング、26a…ベアリング、27…バンランサー、28…カバー部材、28a…フランジ部、28b…押圧部、28c…球状凹部、28d…吸気通路ノズル取付部、28e…排気通路ノズル取付部、28f…挿入部、28g…吸気孔、28h…排気孔、29…シール材、31…ノズル、31a…大径取付部、31b…収容部、31c…シール溝、32…弁ユニット、32a…ケース部材、32b…底部、32c…ピン部材、32d…通孔、32e…環状突部、32f…弁体、32g…ストッパ部材、32h…開口部、33…シール材、34…抑え板、35…ボルト、36…連結管、36a…連結部材、36b…Oリング

Claims (2)

  1. ダイヤフラムの作動により拡縮するポンプ室と、該ポンプ室に連通する吸気通路及び排気通路と、前記ポンプ室から前記吸気通路への流体の逆流を規制する吸気側逆止弁と、前記排気通路から前記ポンプ室への流体の逆流を規制する排気側逆止弁とを備えたダイヤフラム真空ポンプにおいて、
    前記吸気側逆止弁と前記排気側逆止弁とは、弁体をケース部材に収容した弁ユニットでそれぞれ形成され、前記吸気通路と前記排気通路とは、基端部に大径取付部を備えたノズルで形成され、前記大径取付部の基端部に、前記弁ユニットをシール材を介して収容する収容部が形成され、前記ポンプ室は、前記ダイヤフラムと対向する天井壁に、前記大径取付部を挿入させる挿入孔を内部に備えた一対のノズル取付部が形成されると共に、前記天井壁に、前記挿入孔と前記ポンプ室とを連通させる連通孔が形成され、前記収容部に前記弁ユニットを収容し、前記挿入孔に前記大径取付部をそれぞれ挿入し、前記大径取付部と前記ポンプ室の天井壁とに亘って抑え板を着脱可能に取り付けることによって、前記吸気通路と前記排気通路とが前記ポンプ室に固定されることを特徴とするダイヤフラム真空ポンプ。
  2. 前記弁ユニットは、前記収容部と前記挿入部とに収容可能な有底円筒状のケース部材と、該ケース部材の底部の内面中心部から突出するピン部材と、前記底部に形成される通孔と、前記底部の内面の前記通孔よりも内周側と外周側とにそれぞれ形成される2本の環状突部と、前記ピン部材に挿通され、底面側が前記環状突部に当接可能な弁体と、前記ピン部材に装着され、前記弁体を前記ピン部材の基部に保持するストッパ部材とを備え、前記弁ユニットの前記底部をポンプ室側に向けて配置することによって前記排気側逆止弁が形成され、前記弁ユニットの開口部をポンプ室側に向けて配置することにより前記吸気側逆止弁が形成されることを特徴とする請求項1記載のダイヤフラム真空ポンプ。
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