JP2015203302A - 車両 - Google Patents

Abstract

【課題】オペレーターシートを前向き位置と後ろ向き位置との間で回転させることのできる改良された車両を提供する。
【解決手段】複数のオペレーター制御装置と、第１位置と第２位置との間で移動可能なオペレーターシート３１と、オペレーターシート３１を第１位置に解除可能に固定するための固定手段と、オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に無効にすると共に、オペレーターシート３１が第１位置から離れることを可能にするべく固定手段を選択的に解除するために操作可能な単一のオペレーター作動式手段５０とを有し、単一のオペレーター作動式手段５０は固定手段を選択的に解除するための唯一の手段である、車両。
【選択図】図１

Description

本発明は、車両、詳細には作業車両に関する。

バックホーローダーのような既知の作業車両は、機械の前部に取り付けられたローディングショベルのような荷役具と、機械の後部に取り付けられたバックホーのような更なる荷役具とを有する。

オペレーターがローディングショベルを使用したい場合、シートは前向き方向に配向され、オペレーターは、ステアリングホイール、フットブレーキ、フットクラッチ、フットアクセル、前進ギア及び後進ギアを有するギアボックス、資材を動かすためにローディングアームを上げ下げし且つローディングショベルに詰め込み又は放出するための手操作式制御装置などの制御装置を使用することができる。

バックホーローダーをある場所から別の場所へ、通常は一般道路を通って、移動させることが必要な場合、ローディングショベルは地盤面より上に持ち上げられ、バックホーローダーは、乗用車（自動車）のように、オペレーターが前を向き且つステアリングホイール、ブレーキ、クラッチ及びスロットル制御装置を使用する状態で運転することができる。

バックホーを使用するとき、シートは後ろを向くように回転させることができる。バックホーを使用するとき、車両は静止しており、実際には、安定脚を操作すること及び／又はフロントショベルを地面と係合するように下げることによって、車輪の一部又はすべてを地面から持ち上げることができる。バックホーを操作するとき、様々な油圧ラムを操作する必要があり、それらはエンジンによって駆動されるポンプからの加圧された作動液によって提供される。ポンプを駆動するのに必要な電力は、エンジンを通常のアイドル回転数を超えるエンジン回転数に設定することを必要とする。エンジン回転数を通常のアイドル速度より高く設定するためにハンドスロットルが設けられ、ハンドスロットルは、シートが後ろを向いている場合にオペレーターが操作するのに便利な位置に配置される。

シートは、前向き位置に解除可能にロックすることができ且つ後向き位置にロックすることができる。シートを前向き位置と後向き位置との間で回転させることができるようにロックを解除するために、オペレーター作動式シートロック解除装置が設けられる。既知の車両では、シートロック解除装置は、オペレーターの足で作動される。ひとたびシートロック解除装置がオペレーターの足で作動されると、オペレーターはシートを回転させることができる。シート位置センサーが設けられ、ひとたびシートが前向き位置から離れるように回転されたと判定されると、シートセンサーからの信号が制御システムに伝達され、制御システムは、その結果、特定のオペレーター制御装置を無効にする。詳細には、制御システムは、それら自体シートに取り付けられ、従ってシートが前向き位置から後向き位置に回転させられるときにシートと共に回転する、オペレーター制御装置を無効にする。シートを回転させているときに特定の制御装置を無効にすることによって、それらの制御装置が誤ってオペレーターの衣服の一部にぶつかるか又は引っ掛かった場合、制御装置が不測に又は非制御の方法で機械のいかなる部分も操作しないので、これはシートを回転させる安全な方法である。

このような既知の車両はまた、フロントローディングアームなどを操作する特定の制御装置を無効にする、オペレーター手作動式制御装置無効化装置を有する。従って、シートが前を向いている車両内にオペレーターがいるとき、オペレーターは、資材を移動するためにフロントローディングアームとフロントショベルとを使用する任務を負うことができる。オペレーターが資材を移動させるのを中断して休憩するとき、オペレーターはそれでもなお車両のエンジンが動作している運転室内に残ることがあり、このような状況で、オペレーターは、フロントローディングアーム及びショベルを無効にするために制御装置無効化装置を使用することができる。有利なことに、これにより、オペレーターは、電話をかけるなど、資材の移動と無関係の仕事に集中することができ、それは、オペレーターがアーム制御装置又は用具制御装置に誤ってぶつかった場合に、用具が不意に又は制御不能に移動しないことを意味する。ひとたびオペレーターの注意がアーム及びローディングショベルを操作することに向け直されると、これらの制御装置を再度有効にすることができる。

このように、従来技術の機械は、通常オペレーターが特定の制御装置を無効にすることを必要とする場合にオペレーターが作動させるオペレーター手作動式制御装置無効化装置と、シートを後向き位置に又は車両から出ることを簡単にするために車両のドアに面した位置に回転させる必要が生じた場合にオペレーターが使用する足操作式シートロック解除装置とを有する。シート位置センサーは、特定の制御装置を無効にするように作用するが、このことはオペレーターに直ぐには分からない。

本発明の目的は、改良された車両を提供することである。

従って、本発明によれば、複数のオペレーター制御装置と、第１位置と第２位置との間で移動可能なオペレーターシートと、シートを第１位置に解除可能に固定するための固定手段と、
オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に無効にすると共に、
シートが第１位置から離れることを可能にするべく固定手段を選択的に解除する
ために操作可能な単一のオペレーター作動式手段と
を有し、
単一のオペレーター作動式手段は固定手段を選択的に解除するための唯一の手段である、車両が提供される。

有利なことに、オペレーター作動式手段が１つであるため、この単一のオペレーター作動式手段は、従来技術の手操作式制御装置無効化装置の機能と、足操作式のシートロック解除装置の機能とを果たす。また、オペレーターが特定の制御装置を無効にしたい場合、オペレーターは単一のオペレーター作動式手段を使用する。同様に、オペレーターがシート解除装置を解除したい場合、オペレーターは再び単一のオペレーター作動式手段を使用する。オペレーターは、両方の状況で単一のオペレーター作動式手段を使用することに慣れるであろう。オペレーターが１つの装置を使用することに慣れるため、緊急時に、オペレーターは、車両の特定の部分の動きを無効にするために、単一のオペレーター作動式手段をより容易に且つより迅速に操作するであろう。例えば、衣服などがアーム移動制御装置に引っ掛かったためにフロントローディングアームが下方に動いている場合、オペレーターは、アームの動きを停止するために、単一のオペレーター作動式手段を即座に且つ無意識に操作することができる。従って、本発明は従来技術よりも少ないオペレーター作動式制御手段を有する車両を提供するだけでなく、制御装置がより少なく、それらがより頻繁に使用され、従ってオペレーターのとっさの反応により単一のオペレーター作動式手段が操作される可能性が高いため、車両はより安全になる。

本発明を、単なる例として、添付の図面を参照して説明する。
本発明に係る車両の側面図である。 オペレーターシートが後ろを向いている、図１の車両の側面図である。 シートが向くことができる様々な方向を示す、図１及び２の車両の概略平面図を示す。

図１を参照すると、車輪１４の形態の地面係合手段によって支持されるシャーシ１２を有する、バックホーローダー１０の形態の荷役車両が示されている。シャーシにはローディングアーム１６が取り付けられ、その前部には用具、この例ではローディングショベル１８が取り付けられる。ローディングアーム及びローディングショベルは、車両の前部に取り付けられる。

車両の後部には、ブーム２１と、ディッパーアーム２２と、バケット２３とを有する、バックホー２０が取り付けられる。車両はエンジン２５を含み、エンジン２５は、車両を地面で駆動するための電力を供給する。エンジン２５は、油圧ポンプを操作するための電力も供給し、油圧ポンプは、資材を動かすことができるように、ローディングアーム、ローディングショベル、ブーム、ディッパー、バケットなどを操作するために、加圧された作動液を車両の様々なラム２７に選択的に供給することができる。車両は、オペレーターシート３１を含む運転室３０を含む。運転室は、ステアリングホイール３２、フットブレーキ３３、フットスロットル３４、ハンドスロットル３５、バックホー制御レバー３６などのオペレーター制御装置を含む。

図１に示すように、オペレーターシート３１は前方を向いている。オペレーターシートは回転可能であり、オペレーターシートが車両の後方を向く図２に示す位置へ回転させることができる。車両はシート位置ロック４０を含み、シート位置ロック４０は、図１に示す前向き位置にシートをロックすることができ、又は図２に示す後向き位置にシートをロックすることができる。図１の位置から図２の位置へ移動させるとき、シートは上から見て反時計回りに回転する。シート位置ロックは、図１に示す前向き位置と図２に示す後向き位置との間にあるシートの中間位置にシートをロックすることが可能であってもよい。

車両は、車両の左側に運転室のドア３７を含む。従って、シートが図１に示すように配置された運転室にオペレーターがいる状態から始めて、オペレーターが運転室を出たい場合、シートがドアに面する（すなわち、シートがある程度前を向き且つある程度車両の左側を向く）ように、シートをオペレーターの左側に向かって（すなわち、上から見て反時計回りに）回転させることができる。この位置では、オペレーターがドアを通って運転室を出ることは容易である。あるいは、シートが図１に示す位置にある状態から始めて、オペレーターがバックホーを操作したい場合、シートを図２に示す位置まで１８０°回転させることができる。

ある状況下で、バックホーを主に（車両の前方方向を見た場合に）車両の左側で、すなわち、シートが図２の位置にある場合はオペレーターの右側で操作することがある。このような状況では、シートを図２の位置から、シートがある程度車両の後ろを向き且つある程度車両の左側を向く位置へ、（上から見て）わずかに時計回りに回転させると都合が良い。

図３は、バックホーローダー１０の概略平面図を示す。Ｆはバックホーローダーの前方を示し、Ｒはバックホーローダーの後方を示す。ＬＳはバックホーローダーの左側を示す。矢印４１，４２，４３，４４，４５及び４６は、シートが向くように配置することができる方向を示す。

従って、矢印４１は、図１に示すように前方を向いているシートを表す。矢印４２は、図２に示すように後方を向いているシートを表す。矢印４３は、ある程度前方を向き且つある程度左側を向いているシートを表す。これは、オペレーターがドア３７を通って運転室を出るときに通常シートが向いている位置である。矢印４４，４５及び４６は、主にバックホーが車両の左側に配置された場合に、オペレーターがバックホーを使用しているときにシートが向いている可能性がある方向を示す。矢印４４，４５及び４６は、ある程度後方を向き且つある程度左側を向いているシートを表す。

シートロックは、位置４１，４２，４４，４５又は４６にシートを固定することができる。

バックホーローダーはいくつかの動作モードを有する。

従って、車両は静的動作モードを有する。このモードでは、オペレーターシートは、図１に示すように前を向く。エンジンは地面係合手段から切り離され、例えば、エンジンが車輪１４を駆動しないように、ギアボックスがニュートラルになっていてもよい。フットスロットルは有効になっており、例えば、オペレーターがフットスロットルを踏むと、エンジン回転数が上昇する。ハンドスロットルは有効であることができる。従って、静的動作モードでは、ハンドスロットルは有効になっていてもよいし、あるいはハンドスロットルは無効になっていてもよい。静的動作モードでハンドスロットルが有効になっている場合、ハンドスロットルを操作すると、エンジン回転数が上昇する。しかしながら、静的な動作モードでハンドスロットルが有効になっていない（すなわち、ハンドスロットルが無効になっている）場合、ハンドスロットルを操作しても、エンジン回転数は変わらない。

車両はまた、輸送モードを有する。輸送モードでは、オペレーターは前を向く。エンジンは地面係合手段に連結され、例えば、ギアボックスはギアが入り、エンジンは順方向又は逆方向のいずれかに車輪１４を回転させている。フットスロットルは有効になっている。ハンドスロットルは無効になっていてもよい。

車両はまた、掘削モードを有する。掘削モードでは、オペレーターシートは、図２に示すように後ろを向く。エンジンは地面係合手段から切り離され、例えば、ギアボックスはニュートラルになっている。ハンドスロットルは有効になっており、例えば、ハンドスロットルを操作すると、エンジン回転数が上昇する。フットスロットルは有効になっていてもよいし、あるいはフットスロットルは無効になっていてもよい。

有利なことに、静的動作モードではハンドスロットルが有効であることができるので、例えばウォーターポンプのような外部サービス又は他の外部機器工具が使用されている場合など、一部の状況ではハンドスロットルを有効にすることができ、ハンドスロットルは、ウォーターポンプ又は他の外部機器工具を駆動するのに必要な適切なレベルにエンジン回転数を設定することができる。しかしながら、静的モードであり且つハンドスロットルが有効になっていないとき、フットスロットルが使用されなかった場合、エンジンは自動的にアイドル回転数に戻り、それによって燃料を節約する。

有利には、掘削モードであるとき、ハンドスロットルは有効になっており、それによって、ハンドスロットルがアイドル回転速度を超えるレベルに設定されている場合、アイドル回転速度を超える作業速度にエンジン回転速度を上昇させる。このような装置は、現場でバックホーを用いて繰り返し動作を行う場合、オペレーターにとって都合が良い。

車両はオペレーター作動式手段５０を含む。この例では、オペレーター作動式手段５０は、シートと共に回転するように取り付けられる。オペレーター作動式手段５０をシートと共に回転するように取り付けることによって、オペレーター作動式手段５０は、シートがどの位置に向いていても、オペレーターによって常に容易に操作可能である。詳細には、オペレーター作動式手段５０はオペレーターの手で操作され、すなわち、オペレーター作動式手段５０は、オペレーターの手が容易に届くことができるように配置される。

オペレーター作動式手段は、ボタン、スイッチなどであってもよい。オペレーターがオペレーター作動式手段を操作すると、２つの機能が行われる。第一に、シートロック４０が解除される。第二に、オペレーター制御装置の１つ以上が無効にされる。

一実施形態において、車両は、様々な制御装置を操作するための「電動油圧」システムを有していてもよい。従って、制御ユニット（図示せず）がオペレーター制御装置から（電気信号の形の）命令を受信することができ、制御ユニットは、例えば、資材を取り扱うことができるように様々なラム２７に加圧された流体を供給するために電磁弁などを操作することによって、それらの命令を実施する。詳細には、シートロック４０は電磁操作式であってもよい。

オペレーター作動式手段５０は、シートロック４０を選択的に解除するための唯一の手段である。

様々なシナリオを検討する。

１）図１に示すようにシートが前を向いている状態で、オペレーターが車両を出たい場合、オペレーターはオペレーター作動式手段５０を操作し、このことは、シートを回転することができるようにシートロックを解除するだけでなく、ローディングアーム１６、用具１８、ブーム２１、ディッパーアーム２２、バケット２３を操作する特定の制御装置を無効にする。従って、シートがオペレーターによって回転させられるときに、オペレーターの衣服などが特定の制御装置に引っかかった場合、機械の一部の予期せぬ又は制御不能な動きは全く生じない。

２）図１に示すようにシートが前を向いている状態で、オペレーターが電話をかけたい場合などに、オペレーターはオペレーター作動式手段５０を操作することができる。この結果、シートロック４０が解除され、特定の制御装置が無効にされる。従って、オペレーターの注意が電話をかけることにあるときにオペレーターが誤って制御装置にぶつかった場合、機械の一部の制御不能な又は予期せぬ動きは全く生じない。このような状況では、シートを回転させることはできるが、シートがオペレーターによって回転させられるとは考えにくい。制御装置の動作を再度有効にするために、オペレーターはオペレーター作動式手段５０を再度作動させることができる。代わりに、オペレーターは、シートを前向き位置からある程度離し、その後、シートを前向き位置に戻してもよい。シートを前向き位置に戻す行為によって、無効になっていた制御装置を再度有効にすることができる。

３）図１に示すようにシートが前を向いている状態で機械が操作されていて、危険な状況が生じ始めていることにオペレーターが気付いた場合、オペレーターは、オペレーター作動式手段５０をたやすく操作することができる。このことは、例えば、ローディングアーム１６の下降を無効にし、且つローディングショベル１８の動きを無効し、それによってローディングアーム及び用具をそれらの瞬間位置に停止させる。

４）図２に示すようにシートが後ろを向いている状態で、３つの同じようなシナリオが存在し、すなわち、図２に示すようにシートが後ろを向いている状態で、オペレーターが車両を出たい場合、又はオペレーターが電話などをかけたい場合、又はオペレーターがバックホーによって生じる危険な状況に気づく場合がある。これらの３つのシナリオのすべてにおいて、オペレーターはオペレーター作動式手段５０を操作することができる。

５）同様に、シートが矢印４４又は矢印４５又は矢印４６の方向に配置され且つロックされた状態で、上記３つの同様のシナリオは、オペレーターがオペレーター作動式手段５０を作動させることを必要とする。

オペレーター作動式手段５０は、シートロック４０を解除する唯一の手段である。また、オペレーター作動式手段５０は、シートロックを解除すると共にオペレーター制御装置の１つ以上を無効にする、車両上の唯一のオペレーター作動式手段である。従って、エンジンをオフにすることによって特定の制御装置が無効にされると同時に、エンジンが停止されるので油圧ポンプが作動することができず、油圧ポンプが作動しないと、ローディングアーム６０を持ち上げ、又はブーム２１を持ち上げ、又はディッパーアーム２２を持ち上げることはもはや不可能である。それにもかかわらず、エンジンをオフにすることによってシートロックは解除されない。シートロック４０は、オペレーター作動式手段５０を操作することによってのみ解除することができる。

オペレーターがオペレーター作動式手段５０を作動させることによって無効にすることができるオペレーター制御装置は、
フロントローダーアームの上昇制御装置、
フロントローダーアームの下降制御装置、
フロントローダーアームに取り付けた用具の詰め込み及び／又は放出制御装置、
フロントローダーアームに取り付けた用具の動作制御装置、
前部に取り付けたブレードの上昇制御装置、
前部に取り付けたブレードの下降制御装置、
ギア選択を無効にする制御装置、
足操作式スロットルの制御装置、
手操作式スロットルの制御装置、
後部に取り付けたブームの上昇制御装置、
後部に取り付けたブームの下降制御装置、
後部に取り付けたブームに取り付けたディッパーのディッパーアームの上昇及び／又は下降制御装置、
ディッパーアームに取り付けた用具の詰め込み及び／又は放出制御装置、
後部に取り付けたブームキャリッジのトラバース制御装置、
１つ以上の後部安定脚用の上昇及び／又は下降制御装置、
後部作業灯の制御装置
の１つ以上を含む。

上述のように、オペレーター作動式手段５０は、シートが回転するときに、オペレーター作動式手段５０がシートと共に回転するように取り付けられる。更なる実施形態において、車両は本体を含むことができ、単一のオペレーター作動式手段を本体に取り付けることができる。上述のように、オペレーター作動式手段５０は手操作式である。更なる実施形態では、単一のオペレーター作動式手段が足操作式であることができる。詳細には、足操作式である単一のオペレーター作動式手段が、シートと共に回転するように取り付けられてもよいし、車体に取り付けられてもよい。

上述のように、オペレーター作動式手段５０は、制御ユニットに信号を出すスイッチ又はボタンなどであってもよく、制御ユニットは、その結果シートロック４０を解除し、特定のオペレーター制御装置を無効にする。更なる実施形態では、単一のオペレーター作動式手段は、シートロックが解除されるように且つ特定の制御装置が無効になるように機械的に結合されたレバーなどでもよい。

上述のように、ひとたびオペレーター制御装置の１つ以上が選択的に無効にされると、それらを有効にする様々な方法がある。機械には、前に無効にしたオペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするように動作可能な、ボタン、スイッチ、レバーなどのオペレーター作動式装置を設けることができる。オペレーター作動式装置は、更に、シートを特定の位置に固定するために固定手段を作動させることができる。あるいは、車両は、スイッチ、ボタン、レバーなどの第１オペレーター作動式装置と、スイッチ、ボタン、レバーなどの第２オペレーター作動式装置とを含むことができる。前に無効にしたオペレーター制御装置の１つ以上を有効にするために、オペレーターは、第１及び第２オペレーターアクチュエーター装置の両方を作動させる必要があってもよい。車両が第１及び第２オペレーター作動式装置を含む場合、それらのオペレーター作動式装置の一方又は他方は、更にシートを特定の位置に固定するために固定手段を作動させることができる。

Claims (24)

1. 車両であって、複数のオペレーター制御装置と、第１位置と第２位置との間で移動可能なオペレーターシートと、前記シートを前記第１位置に解除可能に固定するための固定手段と、
   前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に無効にすると共に、
   前記シートが前記第１位置から離れることを可能にするべく前記固定手段を選択的に解除する
   ために操作可能な単一のオペレーター作動式手段と
   を有し、
   前記単一のオペレーター作動式手段は前記固定手段を選択的に解除するための唯一の手段である、車両。
2. 前記固定手段は、前記シートの前記第１位置への移動の際に前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするように動作可能である、請求項１に記載の車両。
3. 前記シートは前記第１位置と前記第２位置との間で回転可能である、請求項１又は２に記載の車両。
4. 前記第１位置は前向き位置である、請求項１から３のいずれか１項に記載の車両。
5. 前記固定手段は前記シートを前記第２位置に解除可能に固定するように動作可能である、請求項１から４のいずれか１項に記載の車両。
6. 前記固定手段は、前記シートの前記第２位置への移動の際に、前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするように動作可能である、請求項５に記載の車両。
7. 前記単一のオペレーター作動式手段は、前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に無効にすると共に、前記シートが第２位置から離れることを可能にするべく前記固定手段を選択的に解除するために動作可能である、請求項６に記載の車両。
8. 前記第２位置は後向き位置である、請求項１から７のいずれか１項に記載の車両。
9. 前記固定手段は、前記シートを前記第３位置に解除可能に固定するように動作可能である、請求項１から８のいずれか１項に記載の車両。
10. 前記固定手段は、前記シートの前記第３位置への移動の際に、前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするように動作可能である、請求項９に記載の車両。
11. 前記単一のオペレーター作動式手段は、前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に無効にすると共に、前記シートが前記第３位置から離れることを可能にするべく前記固定手段を選択的に解除するために動作可能である、請求項１０に記載の車両。
12. 前記第３位置はある程度横を向いた位置である、請求項９から１１のいずれか１項に記載の車両。
13. 前記複数のオペレーター制御装置は、
    フロントローダーアームの上昇制御装置、
    フロントローダーアームの下降制御装置、
    フロントローダーアームに取り付けた用具の詰め込み及び／又は放出制御装置、
    フロントローダーアームに取り付けた用具の動作制御装置、
    前部に取り付けたブレードの上昇制御装置、
    前部に取り付けたブレードの下降制御装置、
    ギア選択を無効にする制御装置、
    足操作式スロットルの制御装置、
    手操作式スロットルの制御装置
    の１つ以上を含む、請求項１から１２のいずれか１項に記載の車両。
14. 前記複数のオペレーター制御装置は、
    後部に取り付けたブームの上昇制御装置、
    後部に取り付けたブームの下降制御装置、
    後部に取り付けたブームに取り付けたディッパーのディッパーアームの上昇及び／又は下降制御装置、
    ディッパーアームに取り付けた用具の詰め込み及び／又は放出制御装置、
    後部に取り付けたブームキャリッジのトラバース制御装置、
    １つ以上の後部安定脚用の上昇及び／又は下降制御装置、
    ギア選択を無効にする制御装置、
    足操作式スロットルの制御装置、
    手操作式スロットルの制御装置、
    後部作業灯の制御装置
    の１つ以上を含む、請求項１から１２のいずれか１項に記載の車両。
15. 前記単一のオペレーター作動式手段は手操作式アクチュエーター手段である、請求項１から１４のいずれか１項に記載の車両。
16. 前記単一のオペレーター作動式手段は、前記シートと共に移動するように取り付けられる、請求項１５に記載の車両。
17. 前記車両は本体を含み、前記単一のオペレーター作動式手段は前記本体に取り付けられる、請求項１５に記載の車両。
18. 前記単一のオペレーターアクチュエーター手段は足操作式である、任意の先行する請求項１４に記載の車両。
19. 前記単一のオペレーターアクチュエーター手段は、前記シートと共に移動するように取り付けられる、請求項１８に記載の車両。
20. 本体を含み、前記単一のオペレーター作動式手段は前記本体に取り付けられる、請求項１８に記載の車両。
21. 前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするように動作可能なオペレーター作動式装置を含む、請求項１に記載の車両。
22. 前記オペレーター作動式装置は、前記シートを前記第１位置に固定するように前記固定手段を作動させる、請求項２１に記載の車両。
23. 第１オペレーター作動式装置と第２オペレーター作動式装置とを含み、前記第１及び第２オペレーター作動式装置の作動は、前記オペレーター制御装置の１つ以上を選択的に有効にするために必要とされる、請求項１に記載の車両。
24. 前記第１及び／又は第２オペレーター作動式装置は、前記シートを前記第１位置に固定するように前記固定手段を作動させる、請求項２３に記載の車両。

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