JP2004131208A - ホイール式作業機械 - Google Patents

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Yuji Nagashima
長嶋 祐二
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Abstract

【課題】車両の走行時にフロントの作動を禁止し、車両の停止時にフロントを作動させることにより、オペレータの操作性を高め、信頼性を向上させる。
【解決手段】フロント4用の油圧配管12にはフロント作動禁止弁18を設け、前後進切換レバー15が中立位置にあるときには、この作動禁止弁18を開弁してブーム5を俯仰動可能な状態とする。また、前後進切換レバー15が前進位置または後退位置にあるときには、作動禁止弁18を閉弁してブーム5の俯仰動作を禁止する。さらに、車両の走行中に禁止解除スイッチ19が操作されたときには、フロント作動禁止弁18を一時的に開弁する。これにより、オペレータが特別な設定操作を行うことなく、フロント4の作動を適切なタイミングで禁止し、または許可することができる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばリフトトラック、油圧ショベル等の自走可能な車体を備えたホイール式作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ホイール式作業機械としては、例えば地上から高所への荷物の運搬作業等を行うリフトトラックや、油圧ショベル等の建設機械が知られており、このようなホイール式作業機械には、オペレータによるフロントの誤作動を防止する安全装置を搭載したものがある(例えば、特開平5−1436号公報等)。
【0003】
この種の従来技術によるホイール式作業機械は、自走可能な車体と、該車体に俯仰動可能に設けられ、油圧シリンダによって作動するフロントとを備えている。そして、作業機械の運転時には、オペレータが運転席のフロント操作レバーを操作すると、車体側の油圧ポンプからフロントの油圧シリンダに圧油が給排され、フロントがオペレータの操作内容に応じて作動するものである。
【0004】
この場合、フロントは、常時は安全装置によりロックした状態に保持されている。このため、車体の運転席近傍には、オペレータが安全装置を解除するときに操作する安全ロック解除スイッチが設けられると共に、フロント操作レバーには、この安全ロック解除スイッチと連係して操作されるグリップスイッチが設けられている。
【0005】
そして、オペレータがフロントを作動させるときには、まず安全ロック解除スイッチを操作してから、所定の時間内にフロント操作レバーを握ってグリップスイッチを操作することにより、フロントのロック状態が解除され、フロントは、オペレータの操作内容に応じて俯仰動するようになる。
【0006】
また、これらのスイッチ操作が所定の時間内に連続して行われない場合や、グリップスイッチが操作されない状態で一定の時間が経過した場合には、フロントが安全装置によりロックした状態に保持される。このため、例えばオペレータがフロントを操作していないときに、フロント操作レバーを誤って押動したとしても、フロントが不用意に作動するのを防止できる構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、オペレータがフロント操作レバー(グリップスイッチ)から手を離すと、フロントが一定時間後にロック状態に保持される構成となっている。
【0008】
しかし、フロントの操作中には、オペレータがフロント操作レバーから一旦手を離して他の作業等を行ったり、安全装置の存在を忘れて操作レバーから思わず手を離すことがあり、このような場合にもフロントはロック状態となる。
【0009】
このため、オペレータは、フロントを継続的に操作している場合であっても、何らかの理由で操作レバーから手を離す毎に、安全ロック解除スイッチとグリップスイッチとをそれぞれ改めて操作してロック状態を解除しなければならず、この解除動作が面倒であるばかりでなく、フロントによる作業が中断して作業効率が低下するという問題がある。
【0010】
また、従来技術では、安全ロック解除スイッチを操作した後に操作レバーを握っている限り、フロントが作動可能な状態に保持される。このため、例えばオペレータがフロント操作レバーを握ったままの状態で車体を走行させる場合には、車体の走行中にフロントがオペレータの意図しない動作を行う虞れがある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、オペレータが特別な設定操作を行うことなく、フロントの作動を適切なタイミングで禁止し、または許可でき、車体の走行中にフロントが誤って作動するのを確実に防止できると共に、信頼性を向上できるようにしたホイール式作業機械を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、前輪及び後輪からなる車輪が設けられた自走可能な車体と、該車体に作動可能に設けられたフロントとを備えてなるホイール式作業機械に適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前進位置、後退位置及び中立位置からなる切換位置に応じて前記車体を前進、後退または停止状態に切換える前後進切換手段を設け、該前後進切換手段が中立位置にあるときに前記フロントが作動するのを許し前記前後進切換手段が前進位置または後退位置にあるときに前記フロントの作動を禁止する走行時フロント作動禁止手段を設ける構成としたことにある。
【0014】
このように構成することにより、車体が走行するときには、オペレータにより前後進切換手段が前進位置または後退位置に切換えられるので、これらの切換位置では、走行時フロント作動禁止手段によってオペレータがフロントを作動させるのを禁止でき、フロントを停止した状態に保持することができる。また、オペレータは、前後進切換手段を中立位置に切換えて車体を停止させることにより、走行時フロント作動禁止手段によるフロントの作動禁止状態を解除でき、フロントを作動させることができる。
【0015】
また、請求項2の発明によると、フロントは、車体に対してブームシリンダにより俯仰動可能に設けられたブームであり、前記車体側に設けられた油圧源と前記ブームシリンダとを接続する油路の途中には、走行時フロント作動禁止手段を構成し前後進切換手段が前進位置または後退位置に切換えられたときにのみ前記油路を遮断するフロント作動禁止弁を設けると共に、前記ブームシリンダを伸縮動作させるブーム操作手段の切換弁を設ける構成としている。
【0016】
これにより、前後進切換手段が前進位置または後退位置に切換えられたときには、フロント作動禁止弁が閉弁することによりブームシリンダ用の油路を遮断できるので、油圧源からブームシリンダへの圧油供給を停止でき、ブームの俯仰動作を禁止することができる。また、前後進切換手段が中立位置に切換えられたときには、フロント作動禁止弁が開弁することにより、油圧源からブームシリンダに圧油を供給できるから、オペレータは、ブーム操作手段を操作することによりブームを俯仰動させることができる。
【0017】
また、請求項3の発明によると、車体の走行中に操作されたときに走行時フロント作動禁止手段によるフロントの作動禁止状態を解除する禁止解除手段を設ける構成としている。
【0018】
これにより、オペレータは、車体が走行中であっても、禁止解除手段を操作することによってフロントの作動禁止状態を解除でき、例えば作業内容等に応じて車体の走行中にフロントを敢えて使用したい場合には、フロントを作動させることができる。
【0019】
また、請求項4の発明によると、禁止解除手段は車体が走行を停止したときに作動禁止状態の解除を終了する構成としている。これにより、オペレータが車体の走行中にフロントを作動させ、その後に車体を停止したときには、禁止解除手段の解除動作を終了できるから、車体が再び走行するときには、走行時フロント作動禁止手段によってフロントの作動を禁止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるホイール式作業機械として、リフトトラックを例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】
1はリフトトラックで、該リフトトラック1は、自走可能なホイール式の車体2と、後述のフロント4、作業用安全装置17とを含んで構成されている。この場合、車体2は、後述の走行モータ13により駆動される前,後の車輪2Aを有し、オペレータの運転操作に応じて前進または後退する構成となっている。
【0022】
3は車体2の一部を構成するキャブで、該キャブ3内には、オペレータが着座する運転席(図示せず)が設けられ、運転席の近傍には、後述の前後進切換レバー15と、ブーム操作レバー装置16(図2参照)とが設けられている。
【0023】
4は車体2に俯仰動可能に設けられたフロントで、該フロント4は、基端側が車体2の後部上端側にピン結合され前,後方向に延びた伸縮式(テレスコピック式)のブーム5と、該ブーム5の先端側に回動可能に取付けられたフォーク6と、車体2とブーム5との間に設けられ、車体2に対してブーム5を俯仰動させるブームシリンダ7と、ブーム5とフォーク6との間に設けられ、ブーム5に対してフォーク6を回動させる作業具シリンダ8とを含んで構成されている。
【0024】
そして、フロント4は、例えば図1中に実線で示す下降位置においてフォーク6に荷物を積載した後、ブームシリンダ7によってブーム5を仮想線で示す上昇位置へと仰動させつつ、ブーム5を伸長させることにより、荷物を地上から高所へと運搬する作業を行うものである。
【0025】
この場合、ブームシリンダ7は、後述のフロント作動禁止弁18が開弁しているときに油圧ポンプ10から圧油が供給され、フロント作動禁止弁18が閉弁しているときには、油圧ポンプ10からの圧油が遮断される構成となっている。
【0026】
9は車体2に搭載されたエンジン、10は該エンジン9により駆動される油圧源としての油圧ポンプで、該油圧ポンプ10の吐出側には、図2に示す如く、走行モータ用油圧配管11等を介して後述の走行モータ13が接続されている。
【0027】
また、油圧ポンプ10の吐出側には、油路としてのブーム用油圧配管12等を介してフロント4のブームシリンダ7等が接続されると共に、他の油圧配管(図示せず)等を介して作業具シリンダ8が接続されている。そして、油圧ポンプ10は、油圧配管11,12等を介して走行モータ13やシリンダ7,8に圧油を供給するものである。
【0028】
13は車体2に搭載された油圧モータ等からなる走行モータで、該走行モータ13は、デファレンシャル装置、駆動軸(図示せず)等を介して各車輪2Aに連結され、これらの車輪2Aを前進または後退方向に回転駆動するものである。
【0029】
14は油圧ポンプ10と走行モータ13との間に設けられた方向制御弁で、該方向制御弁14は、例えば電磁式のパイロット部14A,14Bを有する4ポート3位置切換弁等からなり、走行モータ用油圧配管11の途中に接続されている。そして、方向制御弁14は、油圧ポンプ10から走行モータ13に供給される圧油の方向を前後進切換レバー15の切換位置に応じて切換えることにより、走行モータ13を一方向または逆方向に回転させるものである。
【0030】
15はキャブ3内に設けられた前後進切換手段としての前後進切換レバーで、該前後進切換レバー15は、例えば電気式の切換スイッチ等により構成されている。そして、前後進切換レバー15は、オペレータによって切換操作されることにより、前進位置(F)、後退位置(R)または中立位置(N)のうちいずれかの切換位置に設定されるものである。また、前後進切換レバー15は、これらの切換位置でそれぞれ接続される3個の接点15A,15B,15Cを有している。
【0031】
ここで、前後進切換レバー15を前進位置に切換えたときには、例えば方向制御弁14のパイロット部14Aが前後進切換レバー15の接点15A等を介して接続されることにより、前後進切換レバー15からパイロット部14Aに前進用の作動信号が出力され、方向制御弁14が前進位置(イ)に切換えられる。これにより、走行モータ13には、油圧ポンプ10からの圧油が一定の方向に供給されるようになり、各車輪2Aが前進方向に回転駆動される。
【0032】
また、前後進切換レバー15を後退位置に切換えたときには、例えば方向制御弁14のパイロット部14Bが前後進切換レバー15の接点15B等を介して接続されることにより、前後進切換レバー15からパイロット部14Bに後退用の作動信号が出力され、方向制御弁14が後退位置(ハ)に切換えられる。これにより、走行モータ13には、前進走行の場合と逆向きに圧油が供給されるようになり、各車輪2Aが後退方向に回転駆動される。
【0033】
また、前後進切換レバー15を中立位置に切換えたときには、方向制御弁14が中立位置(ロ)となるため、走行モータ13への圧油供給が遮断され、リフトトラック1の車両は、走行を停止した状態に保持される。この場合、前後進切換レバー15は、中立位置にあるときに接点15Cが接続されることにより、後述のコントローラ20に中立信号を出力し、前進位置または後退位置にあるときには、コントローラ20に信号を出力しない構成となっている。
【0034】
16はキャブ3内に設けられたブーム操作手段としてのブーム操作レバー装置で、該ブーム操作レバー装置16は、例えば電気式の切換スイッチ等からなり、オペレータにより操作される操作レバー16Aと、ブーム用油圧配管12の途中に設けられ、該操作レバー16Aに連動して切換えられる電磁式の切換弁16Bとによって構成されている。
【0035】
そして、オペレータにより操作レバー16Aが切換操作されると、ブーム用油圧配管12、切換弁16B等を介してフロント4のブームシリンダ7に給排される圧油の方向が変化し、ブームシリンダ7が伸長または縮小する。これにより、オペレータは、後述の作業用安全装置17によりフロント4の作動が禁止されている場合を除いて、ブーム5を俯仰動させることができる。
【0036】
17はリフトトラック1に搭載された作業用安全装置で、該作業用安全装置17は、後述のフロント作動禁止弁18、禁止解除スイッチ19、コントローラ20、報知ランプ21等を含んで構成されている。
【0037】
18はブーム用油圧配管12の途中に開,閉可能に設けられた走行時フロント作動禁止手段としてのフロント作動禁止弁で、該フロント作動禁止弁18は、例えば常開の電磁弁等からなり、電磁式のパイロット部18Aと、開弁用の戻しばね18Bとを有している。
【0038】
ここで、フロント作動禁止弁18は、前後進切換レバー15が中立位置となっているとき(リフトトラック1の車両が走行を停止しているとき)に、戻しばね18Bのばね力によって開弁位置(イ)に保持され、フロント4がブームシリンダ7によって俯仰動されるのを許す構成となっている。
【0039】
また、前後進切換レバー15が前進位置または後退位置にあるとき(車両が走行しているとき)には、コントローラ20からパイロット部18Aに閉弁信号が入力されることにより、フロント作動禁止弁18が閉弁位置(ロ)に切換えられ、フロント4の俯仰動作が禁止されるものである。
【0040】
19は例えばプッシュ式の切換スイッチ等により構成された禁止解除手段としての禁止解除スイッチで、該禁止解除スイッチ19は、例えばブーム操作レバー装置16の操作レバー16Aのグリップ等に設けられている。そして、禁止解除スイッチ19は、例えばオペレータが操作レバー16Aのグリップ等を握ってスイッチ19をプッシュ操作したときにのみ、閉成状態となってコントローラ20に操作信号を出力し、それ以外の場合には開成状態に保持されるものである。
【0041】
ここで、禁止解除スイッチ19がプッシュ操作されたときには、リフトトラック1が走行中であっても、フロント作動禁止弁18がコントローラ20により強制的に開弁位置(イ)に保持される。これにより、フロント作動禁止弁18によるフロント4の作動禁止状態が一時的に解除され、この解除動作は、前後進切換レバー15が中立位置に切換えられるまで継続する。
【0042】
また、前後進切換レバー15が中立位置に切換えられたときには、禁止解除スイッチ19の解除動作が終了し、フロント作動禁止弁18は、前後進切換レバー15の切換位置に応じた通常の開,閉状態に復帰する構成となっている。
【0043】
20はマイクロコンピュータ等により構成されたコントローラで、該コントローラ20には、後述の図3に示す制御処理のプログラム等が予め記憶されている。また、コントローラ20の入力側には、前後進切換レバー15の接点15Cと、禁止解除スイッチ19とが接続され、その出力側には、フロント作動禁止弁18のパイロット部18Aと、報知ランプ21とが接続されている。
【0044】
そして、コントローラ20は、前後進切換レバー15から中立信号が入力されているときに、フロント作動禁止弁18を開弁位置(イ)に保持し、前後進切換レバー15から中立信号が入力されなくなったときには、フロント作動禁止弁18に閉弁信号を出力してこれを閉弁位置(ロ)に切換える。
【0045】
また、コントローラ20は、禁止解除スイッチ19から操作信号が入力されたときに、前後進切換レバー15が中立位置に切換えられるまでフロント作動禁止弁18を開弁位置(イ)に保持する構成となっている。
【0046】
21はコントローラ20により制御される報知ランプで、該報知ランプ21は、フロント作動禁止弁18によりフロント4の俯仰動作が禁止されているときに点灯し、フロント4が俯仰動可能となっているときに消灯されるものであり、フロント4が作動禁止状態であるか否かをオペレータに報知するものである。
【0047】
本実施の形態によるリフトトラック1は上述の如き構成を有するもので、次に、図3を参照しつつ、コントローラ20の制御処理について説明する。
【0048】
まず、リフトトラック1の運転時には、オペレータが前後進切換レバー15を前進位置、後退位置または中立位置に切換操作することにより、車両を前進または後退方向に走行させたり、走行を停止させることができる。
【0049】
そして、ステップ1では、前後進切換レバー15から中立信号が入力されているか否かを判定し、「YES」と判定したときには、ステップ2において、禁止解除スイッチ19のプッシュ操作(閉成)時にセットされる禁止解除フラグKを0にクリアし、ステップ3では、フロント作動禁止弁18を開弁させる。また、ステップ4で報知ランプ21を消灯し、後述のステップ10に移る。
【0050】
これにより、車両が走行を停止して前後進切換レバー15から中立信号が入力されたときには、例えば図4中の時間(A〜B)に示すように、フロント作動禁止弁18が開弁するため、油圧ポンプ10からの圧油が油圧配管12、フロント作動禁止弁18等を介してブームシリンダ7に供給される。この結果、ブームシリンダ7の作動が許可されるため、オペレータは、ブーム操作レバー装置16の操作レバー16Aを操作してフロント4を俯仰動させることができる。
【0051】
また、ステップ1で「NO」と判定したときには、車両が走行中であるから、ステップ5で禁止解除フラグKが0にクリアされているか否かを判定する。そして、ステップ5で「YES」と判定したときには、禁止解除スイッチ19が閉成されていないから、ステップ6でフロント作動禁止弁18を閉弁し、ステップ7で報知ランプ21を点灯した後に、後述のステップ8に移る。
【0052】
この結果、車両が走行することにより前後進切換レバー15から中立信号が入力されなくなったときには、例えば図4中の時間(B〜C)に示すように、フロント作動禁止弁18が閉弁するため、油圧ポンプ10からブームシリンダ7に供給される圧油がフロント作動禁止弁18によって遮断される。これにより、ブームシリンダ7の作動が禁止され、オペレータは、ブーム操作レバー装置16を操作しても、フロント4を俯仰動させることができなくなる。
【0053】
また、ステップ5で「NO」と判定したときには、後述のステップ8で禁止解除スイッチ19が閉成された状態であるから、車両の走行中であってもステップ3,4でフロント4の俯仰動作を許可し、ステップ10に移る。
【0054】
次に、ステップ8では、オペレータにより禁止解除スイッチ19が閉成されたか否かを判定し、「YES」と判定したときには、ステップ9で禁止解除フラグKを1にセットした後に、ステップ10に移る。また、ステップ8で「NO」と判定したときには、ステップ9を実行せずにステップ10に移る。
【0055】
そして、ステップ10では、リフトトラック1の運転が終了したか否かを判定し、「YES」と判定したときには、ステップ11で制御を終了する。また、ステップ10で「NO」と判定したときには、リフトトラック1の運転が終了するまでステップ1〜9を繰返し実行する。
【0056】
これにより、車両の走行中にフロント4の作動が禁止されている状態であっても、禁止解除スイッチ19が閉成されると、ステップ9で禁止解除フラグKが1にセットされるため、その後には、例えば図4中の時間(C〜D)に示すように、フロント4の俯仰動作が許可される。従って、オペレータは、車両が走行状態であっても、作業内容によっては禁止解除スイッチ19によりフロント4の作動禁止状態を強制的に解除でき、例えば車両を低速走行しつつ、フロント4を俯仰動させて荷物の上げ下ろし等を行うことができる。
【0057】
また、例えば時間Dにおいて車両が走行を停止し、前後進切換レバー15が中立位置に切換えられると、ステップ2で禁止解除フラグKが0にクリアされる。このため、例えば図4中の時間E以降において、車両が再び走行するときには、フロント作動禁止弁18が閉弁し、フロント4の俯仰動作が禁止される。従って、オペレータは、前後進切換レバー15を中立位置に切換えることによって禁止解除スイッチ19の解除動作を自動的に終了でき、その後には、車両の走行時にフロント4の俯仰動作を確実に禁止することができる。
【0058】
かくして、本実施の形態によれば、リフトトラック1には、車両の走行時にフロント4の俯仰動作を禁止するフロント作動禁止弁18を設ける構成としたので、車両が走行するときには、フロント作動禁止弁18が閉弁することによりフロント4側への圧油供給を遮断でき、オペレータがフロント4を俯仰動させるのを確実に防止することができる。これにより、車両の走行中には、例えばオペレータの誤操作等によってフロント4がオペレータの意図しない動作を行うのを予防でき、信頼性を向上させることができる。
【0059】
また、車両が走行を停止したときには、フロント作動禁止弁18が開弁することによりブームシリンダ7に圧油を供給できるから、オペレータは、ブーム操作レバー装置16を操作することにより、フロント4を所望の位置へと俯仰動させることができ、荷物の上げ下ろし等の作業を円滑に行うことができる。
【0060】
従って、車両を停止したときには、オペレータがフロント4を作動させるためにロック解除等の特別な設定操作を行う必要がないから、フロント4の作動を適切なタイミングで禁止し、または許可でき、オペレータの操作性を高めることができると共に、フロント4を用いた作業を効率よく行うことができる。
【0061】
この場合、コントローラ20により前後進切換レバー15の切換位置を検出し、前後進切換レバー15が前進位置または後退位置にあるときにフロント作動禁止弁18を閉弁し、前後進切換レバー15が中立位置にあるときにフロント作動禁止弁18を開弁させるようにしたので、車両が走行(停止)しているか否かを前後進切換レバー15の切換位置によって容易に識別でき、この識別結果により車両の走行状態に応じた適切なタイミングでフロント4の作動を禁止し、または許可することができる。
【0062】
また、フロント作動禁止弁18によるフロント4の作動禁止状態を解除する禁止解除スイッチ19を設けたので、オペレータは、車両が走行中であっても、禁止解除スイッチ19をプッシュ操作(閉成)することによってフロント4の作動禁止状態を容易に解除することができる。
【0063】
これにより、例えば車両の走行中にフロント4を敢えて使用したい場合等には、ワンタッチのスイッチ操作によりフロント4を作動させることができ、各種の作業内容等に対応してフロント4の操作性をより高めることができる。
【0064】
しかも、この禁止解除スイッチ19の解除動作を、車両が停止して前後進切換レバー15が中立位置に切換えられたときに終了するようにしたので、オペレータは、車両の走行中に禁止解除スイッチ19を操作してフロント4を使用した場合でも、その後に車両を停止するだけで、フロント作動禁止弁18を通常の作動状態へと自動的に復帰させることができる。
【0065】
従って、オペレータがフロント4の作動禁止を解除した後に、この解除状態を忘れて作業を続けるのを確実に防止でき、禁止解除スイッチ19を用いる場合を除いてフロント作動禁止弁18を安定的に作動させることができる。またオペレータが禁止解除スイッチ19を使用した後に、フロント作動禁止弁18の作動を復帰させるために特別な操作を行う必要がないから、オペレータの手間を省いて操作性を高めることができる。
【0066】
なお、前記実施の形態では、電気式の前後進切換レバー15,ブーム操作レバー装置16を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばオペレータが操作レバーに加える操作力によって方向制御弁を切換える直動式の操作レバーを用いる構成としてもよい。また、オペレータの操作量に応じてパイロット油圧を発生し、このパイロット油圧により方向制御弁を切換える減圧弁型パイロット弁を有する操作レバー装置を用いる構成としてもよい。
【0067】
また、実施の形態では、ホイール式作業機械としてリフトトラック1を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベル等のホイール式建設機械や、ホイールローダ、トラクタ等を含めた各種のホイール式作業機械に広く適用できるものである。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、前後進切換手段が前進位置または後退位置にあるときにフロントの作動を禁止する走行時フロント作動禁止手段を設ける構成としたので、車体が走行または停止するときには、前後進切換手段の切換位置により走行(停止)しているか否かを容易に識別することができる。
【0069】
これにより、車体の走行時には、走行時フロント作動禁止手段によりフロントの作動を禁止できるから、例えばオペレータの誤操作等によってフロントがオペレータの意図しない動作を行うのを確実に防止でき、信頼性を向上させることができる。
【0070】
また、車体が停止したときには、オペレータがロック解除等の特別な設定操作を行うことなく、フロントを円滑に作動させることができる。従って、フロントの作動を適切なタイミングで禁止し、または許可でき、オペレータの操作性を高め、フロントを用いた作業を効率よく行うことができる。
【0071】
また、請求項2の発明によれば、走行時フロント作動禁止手段は、油圧源とブームシリンダとを接続する油路の途中に設けたフロント作動禁止弁により構成したので、前後進切換手段が前進位置または後退位置に切換えられたときには、フロント作動禁止弁により油圧源からブームシリンダへの圧油供給を遮断でき、ブームの俯仰動作を確実に禁止することができる。また、前後進切換手段が中立位置に切換えられたときには、オペレータがブーム操作手段を操作することにより、ブームを円滑に俯仰動させることができる。
【0072】
また、請求項3の発明によれば、車体の走行中に操作されたときにフロントの作動禁止状態を解除する禁止解除手段を設ける構成としたので、オペレータは、車体が走行中であっても、禁止解除手段を操作することによってフロントの作動禁止状態を容易に解除することができる。これにより、例えば車体の走行中にフロントを敢えて使用したい場合等には、簡単な操作によりフロントを作動させることができ、各種の作業内容等に対応してフロントの操作性をより高めることができる。
【0073】
また、請求項4の発明によれば、禁止解除手段は、車体が走行を停止したときに作動禁止状態の解除を終了する構成としたので、オペレータは、車両の走行中に禁止解除手段を操作してフロントを使用した場合でも、その後に車両を停止するだけで、走行時フロント作動禁止手段を通常の作動状態へと自動的に復帰させることができる。従って、オペレータがフロントの作動禁止を解除した後に、この解除状態を忘れて作業を続けるのを確実に防止でき、禁止解除手段を用いる場合を除いて走行時フロント作動禁止手段を安定的に作動させることができる。またオペレータが禁止解除手段を使用した後に、走行時フロント作動禁止手段の作動を復帰させるために特別な操作を行う必要がないから、オペレータの手間を省いて操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるリフトトラックを示す正面図である。
【図2】リフトトラックの作業用安全装置等を示す回路構成図である。
【図3】コントローラの制御処理を示す流れ図である。
【図4】リフトトラックの車体、前後進切換レバー、禁止解除スイッチ、コントローラ及びフロント作動禁止弁の動作を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 リフトトラック(ホイール式作業機械)
2 車体
2A 車輪
3 キャブ
4 フロント
5 ブーム
6 フォーク
7 ブームシリンダ
8 作業具シリンダ
9 エンジン
10 油圧ポンプ(油圧源)
11 走行モータ用油圧配管
12 ブーム用油圧配管(油路)
13 走行モータ
14 方向制御弁
14A,14B,18A パイロット部
15 前後進切換レバー(前後進切換手段)
15A,15B,15C 接点
16 ブーム操作レバー装置(ブーム操作手段)
16A 操作レバー
16B 切換弁
17 作業用安全装置
18 フロント作動禁止弁(走行時フロント作動禁止手段)
18B 戻しばね
19 禁止解除スイッチ(禁止解除手段)
20 コントローラ
21 報知ランプ

Claims (4)

  1. 前輪及び後輪からなる車輪が設けられた自走可能な車体と、該車体に作動可能に設けられたフロントとを備えてなるホイール式作業機械において、
    前進位置、後退位置及び中立位置からなる切換位置に応じて前記車体を前進、後退または停止状態に切換える前後進切換手段を設け、
    該前後進切換手段が中立位置にあるときに前記フロントが作動するのを許し前記前後進切換手段が前進位置または後退位置にあるときに前記フロントの作動を禁止する走行時フロント作動禁止手段を設ける構成としたことを特徴とするホイール式作業機械。
  2. 前記フロントは、前記車体に対してブームシリンダにより俯仰動可能に設けられたブームであり、前記車体側に設けられた油圧源と前記ブームシリンダとを接続する油路の途中には、前記走行時フロント作動禁止手段を構成し前記前後進切換手段が前進位置または後退位置に切換えられたときにのみ前記油路を遮断するフロント作動禁止弁を設けると共に、前記ブームシリンダを伸縮動作させるブーム操作手段の切換弁を設ける構成としてなる請求項1に記載のホイール式作業機械。
  3. 前記車体の走行中に操作されたときに前記走行時フロント作動禁止手段による前記フロントの作動禁止状態を解除する禁止解除手段を設けてなる請求項1または2に記載のホイール式作業機械。
  4. 前記禁止解除手段は前記車体が走行を停止したときに前記作動禁止状態の解除を終了する構成としてなる請求項3に記載のホイール式作業機械。
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