JP2010137696A - 不整地運搬車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が不注意でベッセルを上げたまま走行させることがない一方で、運転者の意思に応じてベッセルを上げたまま安全に走行することが可能な不整地運搬車両を提供する。
【解決手段】不整地運搬車両は、クローラ型の下部走行体6と、起伏可能なベッセル18とを備えた不整地運搬車両において、ベッセル18が起立状態にあるときには下部走行体6を停止状態とし、ベッセル18が水平状態にあるときには下部走行体6の走行を許可する自動ブレーキモード、又は、ベッセル18が起立状態であっても、自動ブレーキモードを無効にする走行許可モードの一方を選択させる走行許可スイッチ90と、走行許可スイッチ90からの指令に基づき電磁弁の駆動制御を行うメインコントローラ30と、走行許可モードが選択されたとき、メインコントローラ30の制御を受けて下部走行体6の走行速度を低速に制限する低速保持弁70とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、不整地運搬車両に関し、より詳しくは、起伏可能な荷台を備えた不整地運搬車両に関する。
林道やオフロードなどの不整地における土木工事の際、土砂の運搬には、不整地運搬車両、所謂、クローラキャリアが用いられている。
このクローラキャリアは、無限軌道履帯(以下、クローラという。)を有する下部走行体と、この下部走行体上に設けられた上部車体とを備えており、この上部車体には、起伏可能に設けられた荷台(以下、ベッセルという。)が含まれている。
通常、クローラキャリアは、ベッセル上に土砂等を積載し、目的の場所まで走行して土砂等を運搬し、そして、斯かる場所にてベッセルを起立傾斜させることにより、ベッセルから土砂等を排出する。
一般的にクローラキャリアが使用されるのは、林道などの狭小地が多く、このような場所では、樹木が張り出したりしており、運転者が不注意でベッセルを上げたままクローラキャリアを走行させると、斯かる樹木にベッセルを衝突させてしまい、ベッセルを破損することがある。
このようにベッセルを下げ忘れたまま走行してしまうと、上方にある障害物にベッセルが衝突し、ベッセルを破損させてしまうことがあるので、クローラキャリアにおいては、斯かる不具合を確実に回避する必要がある。
同様な課題を解決するため、ベッセルが上がったままの状態では、そのアクセルペダルをロックして踏み込めなくし、走行を不能としたダンプ車が知られている(特許文献1)。
特開平10−151981号公報
ところで、クローラキャリアにおいては、その作業態様によって、敢えてベッセルを上げた状態で走行したいという要求がある。特許文献1のダンプ車に搭載されているベッセル上昇走行防止装置においては、ベッセルを上げた状態での走行を可能とするために、アクセルペダルのロックを解除する手段が含まれており、上述した要求に応えることができる。
しかしながら、特許文献1のダンプ車においては、ロックが解除されると自由にアクセルペダルを踏むことができるので(特許文献1の段落番号0029参照)、ベッセルを上げたままで高速走行も可能である。このため、ベッセルを上げながら走行する作業を行う際、運転者の不注意によりアクセルペダルを踏み過ぎてしまうと車両の走行速度が上がり、上方にある障害物とベッセルとの衝突を回避できずにベッセルを破損させてしまう虞がある。このように、特許文献1のベッセル上昇走行防止装置は安全性に関して改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、運転者が不注意でベッセルを上げたまま走行させることがない一方で、運転者の意思に応じてベッセルを上げたまま安全に走行することが可能な不整地運搬車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の不整地運搬車両は、無限軌道履帯及びこの無限軌道履帯を駆動する駆動手段を有し、この駆動手段が走行レバーにより操作されて走行する下部走行体と、前記下部走行体上に設けられた上部車体であって、水平状態と起立した起立状態との間に上下動可能な荷台を含む上部車体とを備えた不整地運搬車両において、前記荷台が、起立状態、又は、伏した水平状態であるかを検知する起伏検知手段と、前記走行レバーの操作により前記下部走行体が走行する際、前記起伏検知手段が、前記荷台の起立状態を検知しているときには前記走行レバーの操作にかかわらず前記駆動手段のブレーキを維持して前記下部走行体を停止状態とし、前記荷台の水平状態を検知しているときには前記駆動手段のブレーキを解除して前記下部走行体の走行を許容する自動ブレーキモードを実施するメイン制御手段と、前記荷台が起立状態にあっても、前記メイン制御手段による前記駆動手段のブレーキ制御を無効にして、前記下部走行体の走行を許容する走行許可モードを実施するサブ制御手段と、前記メイン制御手段の自動ブレーキモードと、前記サブ制御手段の走行許可モードとを手動にて選択して実施可能とするモード選択手段と、前記下部走行体の走行速度を高速モードと低速モードとの間に切替可能な速度切替手段と、前記走行許可モードが選択されたとき、前記下部走行体の走行速度を低速モードに制限する速度制限手段とを備えていることを特徴とするものである(請求項1)。
請求項1に記載の不整地運搬車両によれば、自動ブレーキモードを選択している場合、荷台が起立状態では走行することができず、荷台を伏した状態のときのみ走行することができる。このため、運転者が荷台を降下させることを忘れて、荷台を起立したままの状態で不整地運搬車両を走行させてしまうことを防ぐことができる。そして、運転者が任意に走行許可モードを選択すると、荷台が起立状態であっても走行することができる。このため、荷台を起立させ、排土しながら走行することができ、作業の幅が広がる。しかも、走行許可モードを選択していると、走行速度が低速モードに制限されるので、荷台を起立状態にした状態では、高速走行することができなくなる。したがって、荷台が上方の障害物と接触するような場面に遭遇しても、迅速に回避動作をとることができる。このため、荷台の破損防止を有効に図ることができ、安全性の向上に寄与する。
また、前記走行許可モードが選択されたとき、起立状態の前記荷台を伏した水平状態に降下可能とする降下手段を更に備えている構成とすることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、走行許可モード選択時に走行しながら荷台を徐々に降下させることができる。
また、前記駆動手段は、油圧式の走行モータと、前記走行モータに圧油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するエンジンとを含んでおり、前記起伏検知手段が前記エンジンの始動時、前記荷台が起立状態であることを検知したとき、前記エンジンを駆動不能とするエンジン停止手段を更に備えている構成とすることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、エンジンを始動させる際に、荷台が起立状態であったら、エンジンを駆動することはできず、走行は不能となる。このため、運転者が荷台を降下させることを忘れていても、荷台の破損防止が図られ、安全性が高まる。
また、前記荷台を起立状態で保持する荷台ストッパと、前記荷台ストッパが荷台を起立状態で保持しているか、否かを検知する荷台ストッパ検知手段とを更に備え、前記エンジン停止手段は、前記荷台ストッパが荷台を起立状態で保持していることを前記荷台ストッパ検知手段が検知したときにも、前記エンジンを駆動不能とする構成とすることが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、不整地運搬車両の点検整備のために荷台ストッパを用いて荷台を起立状態で保持させていた場合、荷台ストッパを外さなければエンジンを始動させることができない。このため、荷台ストッパを外し忘れたまま不整地運搬車両を走行させることは防止できる。
請求項1乃至請求項4に記載の本発明の不整地運搬車両によれば、荷台の破損を有効に防止することができ、不整地運搬車両の長寿命化に寄与する。また、荷台の接触事故の発生防止も図れる。
以下、本発明に係る不整地運搬車両の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明が適用される不整地運搬車両としては特に限定されないが、例えば、図1に示すクローラキャリアに適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、クローラキャリア2は、大きく分けて見たとき、下部走行体6と、この下部走行体6上に配設された上部旋回体10とからなっている。
下部走行体6は、ゴム製の左右のクローラ4と、これらクローラ4をそれぞれ駆動する油圧式の左右の走行モータ(図示せず)とを備えている。
上部旋回体10は、下部走行体6上に旋回ベアリング8を介して旋回可能に設けられた上部フレーム12を備え、この上部フレーム12上には運転室14、エンジン室16及びベッセル18等が配設されている。
より詳しくは、上部フレーム12は、下部走行体6の前後方向に延び,この上部フレーム12の前側部分に旋回体載置フレーム20を介して運転室14及びエンジン室16が配設されている。運転室14は旋回体載置フレーム20の前部左側に位置付けられており、エンジン室16は、運転室14の後側に位置付けられ、旋回体載置フレーム20の幅方向にその全域に亘って延びている。
ベッセル18は、角底タイプの箱形状をなし、エンジン室16の後側に位置付けられている。エンジン室16側のベッセル18の前端壁にはプロテクタ24が備えられており、このプロテクタ24はエンジン室16及び運転室14の上方に向けてせり出すように湾曲し、ベッセル18に土砂等が積み込まれる際、エンジン室16及び運転室14を斯かる土砂から保護する。
ベッセル18の後端部は上部フレーム12の後端部にピン22を介して支持され、このピン22を中心として上下に回動自在、即ち、起伏自在である。そして、ベッセル18と上部フレーム12との間には、図2に示すように、一対の油圧シリンダ26が配設され、これら油圧シリンダ26は、ピストンロッド27の先端がベッセル18の底部中央に連結され、そして、シリンダ外筒の基端が上部フレーム12に回動自在に連結されている。油圧シリンダ26が伸縮されると、ベッセル18はピン22を中心に回動し、その前端部が上昇した起立状態、即ち、上部フレーム12に対して傾斜した状態(図2参照。以下、上昇位置という。)と、上部フレーム12に沿って伏した状態(図1参照。以下、降下位置という。)との間にて昇降することができる。
また、図2から明らかなように、フレーム12の上面中央には、ベッセルセンサ(起伏検知手段)28が取り付けられている。このベッセルセンサ28は、ベッセル18が降下位置にあるとき、ベッセル18の底部と接触し、この接触を示す接触信号を発信する。そして、このベッセルセンサ28は、エンジンコントロールモジュール(以下、ECMという。)118に電気的に接続されている。これにより、ベッセル18が上昇位置にあるときには、ベッセルセンサ28からECM118に接触信号が送信されず、ECM118は、ベッセル18が降下位置に無いと認識する。そして、ベッセル18が降下し、ベッセル18の底部がベッセルセンサ28と接触すると、ベッセルセンサ28からECM118に接触信号が送信され、ECM118はベッセル18が降下位置にあると認識する。
ここで、ECM118は、燃料噴射制御等のエンジンの駆動制御を行うものであり、各種センサ類やデバイス類により、クローラキャリア2の状態やエンジンの稼働状態等を検知し、それを基にエンジンの駆動制御を行う。
更に、上部フレーム12の後部にはその両側に一対のベッセルストッパ32がそれぞれ設けられている。
図3に示されているように、各ベッセルストッパ32は、その基端部34が上部フレーム12の側面に回動自在に取り付けられており、その先端には、ストッパセンサ36が配設されている。このストッパセンサ36に物体が接触されているとき、ストッパセンサ36は接触信号をメインコントローラ(以下、MCという。)30及びECM118に送信する。ここで、MC30は、各種センサからの情報を基に、クローラキャリア2の状態を把握し、後述する電磁弁の駆動制御を行うものである。
更に、このストッパセンサ36には、ベッセルストッパランプ38が電気的に接続されており、ストッパセンサ36からの接触信号が送信されたとき、ベッセルストッパランプ38は点灯する。斯かるベッセルストッパランプ38は、運転室14内に配設されている。
上述したベッセルストッパ32は、通常、上部フレーム12に沿って倒された状態で保持されているが(図2中A位置)、ベッセル18を上昇位置にしてクローラキャリアの点検整備作業を行う際は、起立されて(図2中B位置)、ベッセル18を支える支柱となる。詳しくは、図3に示すように、ベッセルストッパ32の先端が、ベッセル18の底部に設けられた係合凹み40に係合されることにより、上昇位置にあるベッセル18をその位置でベッセルストッパ32により支えることができる。このとき、ストッパセンサ36は、係合凹み40の内壁と接触することにより接触信号をMC30及びECM118に送信し、これらMC30及びECM118は、ベッセル18が上昇位置にあり、ベッセルストッパ32により支えられている状態、即ち、降下不能であることを認識する。それと同時に、運転室14内のベッセルストッパランプ38を点灯させ、ベッセル18がベッセルストッパ32により支えられていることを運転者に知らせる。
上述したようにベッセル18を上昇させてクローラキャリア2を点検整備する際、上昇位置にあるベッセル18は一対のベッセルストッパ32により支持されているので、ベッセル18が不所望に降下することはなく、ベッセル18の下で作業する作業者の安全性は十分に確保される。
本実施形態のクローラキャリア2は、運転室14内の走行レバー、ダンプレバー、高低速切替スイッチ及び走行許可スイッチ等を操作することで、その走行、停止、ベッセル18の昇降等をなすことができる。
図4は、クローラキャリア2の走行や停止、また、ベッセル18の昇降をなす油圧回路を示し、この油圧回路について以下に詳しく説明する。
油圧回路は、2つの油圧ポンプ、即ち、パイロット圧ポンプ52及び駆動ポンプ54を備え、これらポンプ52,54はエンジン50により駆動される。なお、ポンプ52,54はエンジン50とともにエンジン室16内に配置され、そして、エンジン50は、ECM118により、その燃料噴射量等の制御を受けて駆動されるものとなっている。
走行装置56は、ブレーキ装置62を備えた走行モータ64からなる。走行モータ64は、可変容量型斜板式アキシャルプランジャモータであり、駆動ポンプ54から供給される圧油の供給方向に従って正転又は逆転され、また、その斜板の傾きが一対のアクチュエータにより2段階に可変されることで、その回転速度を高速と低速とに切り替え可能となっている。ここでの高速と低速の切り替えをなすため、走行装置56はその内部に斜板角切替弁66を備えている。図4中の斜板角切替弁66は通常、低速位置に切替作動されており、この低速位置にあるとき、斜板角切替弁66は一方のアクチュエータに圧油を供給して、この一方のアクチュエータを作動させ走行モータ64の斜板の傾斜角度を低速回転に対応した角度(以下、低速モードという。)にする。
斜板角切替弁66は低速位置が通常の位置であって、この低速位置に復帰ばねにより付勢された状態にある。しかしながら、斜板角切替弁66にパイロット圧が供給されると、斜板角切替弁66はその復帰ばねの付勢力に抗して低速位置から高速位置に切り替えられる。この高速位置にて、斜板角切替弁66は他方のアクチュエータに圧油を供給し、走行モータ64の斜板の傾斜角度を高速回転に対応した角度(以下、高速モードという。)にする。
なお、図4から明らかなように一対のアクチュエータは、走行モータ64への圧油の供給系から圧油の供給を受けるようになっている。
そして、斜板角切替弁66にパイロット圧を供給するために、斜板角切替弁66はパイロット圧配管68を介してパイロット圧ポンプ52に接続されている。なお、パイロット圧ポンプ52は走行レバー58L,58のパイロット圧切替弁(図示しない)を介して、左右の走行モータ64のそれぞれと組みをなす方向制御弁(図示しない)にもパイロット圧を供給し、走行レバー58L,58はそのパイロット圧切替弁の操作により、方向制御弁を切り換え作動させて、対応する側の走行モータ64の走行方向を制御することができる。
パイロット圧配管68には、斜板角切替弁66側から低速保持弁70及び高低速切替弁72が順次介挿されている。
低速保持弁70は電磁開閉弁であり、MC30に電気的に接続されている。図4に示す低速保持弁70は、復帰ばねにより開位置にあるが、そのソレノイドにMC30からの制御信号が供給されたとき、開位置から閉位置に切り換え作動され、パイロット圧ポンプ52から斜板角切替弁66へのパイロット圧の供給を遮断する。
一方、高低速切替弁72は、3ポート2位置の電磁方向切換弁であり、高低速切替スイッチ60に電気的に接続されている。図4に示す高低速切替弁72は復帰ばねにより、低速位置に切替られている。この低速位置にて、高低速切替弁72はパイロット圧ポンプ52から低速保持弁70へのパイロット圧の供給を遮断する一方、高低速切替弁72よりも下流側のパイロット圧配管68を戻り配管を通じて作動油タンク74に連通させている(低速モード)。
高低速切替弁72のソレノイドが高低速切替スイッチ60からの制御信号を受け取ると、高低速切替弁72は低速位置から高速位置に切替作動される。この高速位置にて、高低速切替弁72はパイロット圧ポンプ52から低速保持弁70へのパイロット圧の供給を可能にする一方、高低速切替弁72よりも下流側のパイロット圧配管68と作動油タンク74との接続を遮断する(高速モード)。
ここで、高低速切替弁72の切り替えは、運転室14に配設された高低速切替スイッチ60の操作によりなされる。即ち、高低速切替スイッチ60は、高低速切替弁72に電気的に接続されており、この高低速切替スイッチ60を高速側にすると、高低速切替スイッチ60から高低速切替弁72のソレノイドに制御信号を送信する。
前述した走行モータ64のブレーキ装置62は、ブレーキパッド(図示しない)を作動させるブレーキシリンダからなり、走行時、そのブレーキ解除圧室76への圧油の供給を受けて、走行モータ64のブレーキを解除するものであり、走行時以外は、その内部のブレーキばねにより走行モータ64に常時ブレーキをかけるものとなっている。
ブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76はブレーキ配管78を介して、高低速切替弁72よりも上流のパイロット圧配管68に接続され、パイロット圧ポンプ52からのパイロット圧をブレーキ解除圧として受取ることができる。
ブレーキ配管78には、ブレーキ装置62側からブレーキ解除禁止弁80及びブレーキ解除弁82が順次介挿されている。
ブレーキ解除禁止弁80は電磁開閉弁であり、ベッセルセンサ28に電気的に接続されている。図4では、ベッセルセンサ28からの接触信号を受けて駆動電力がブレーキ解除禁止弁80のソレノイドに供給されて開位置に切替作動されており、この開位置にて、ブレーキ解除禁止弁80は、ブレーキ解除圧室76とパイロット圧ポンプ52との接続を許容する。ベッセルが上昇し、ベッセルセンサ28からの接触信号が途切れると、駆動電力の供給が断たれ、ブレーキ解除禁止弁80は、その復帰ばねにより開位置から閉位置に切り替えられ、ブレーキ解除圧室76とパイロット圧ポンプ52との接続を遮断する。
一方、ブレーキ解除弁82は、パイロット圧式の3ポート2位置の方向制御弁である。図4に示すブレーキ解除弁82はその復帰ばねによりブレーキ位置にあって、ブレーキ配管78の下流部位を戻り管路を介して作動油タンク74に接続する一方、ブレーキ配管78の下流部位とパイロット圧ポンプ52との間の接続を遮断している。
このような状態からブレーキ解除弁82のパイロット圧室にパイロット圧が供給されると、ブレーキ解除弁82はブレーキ位置からブレーキ解除位置に切替作動され、このブレーキ解除位置にて、ブレーキ解除弁82はパイロット圧ポンプ52からブレーキ解除圧室76へのパイロット圧、即ち、ブレーキ解除圧の供給を許容する一方、ブレーキ配管78と作動油タンク74との接続を遮断する。
ブレーキ解除弁82にパイロット圧を供給するため、そのパイロット圧室は前述した走行レバー58,58のパイロット圧切替弁にパイロット圧配管88を介して接続されている。それ故、走行レバー58,58の何れかが操作されて、クローラキャリア2が走行する際には、走行レバー58,58のパイロット圧切替弁からパイロット圧配管88を介してブレーキ解除弁82にパイロット圧が供給される。
更に、ブレーキ配管78には、ブレーキ解除禁止弁80を迂回するバイパス配管84が設けられており、このバイパス配管84に走行許容弁86が介挿されている。
走行許容弁86は、電磁開閉弁であり、MC30に電気的に接続されている。図4に示す走行許容弁86はその復帰ばねにより閉位置に切り替えられており、この閉位置にて、バイパス配管84を遮断している。MC30からの制御信号が走行許容弁86のソレノイドに供給されると、走行許容弁86は閉位置から開位置に切り替えられ、バイパス配管84を開く。
ここで、前述した低速保持弁70及び走行許容弁86の切り替えは、運転室14内に配設された走行許可スイッチ90の操作によりなされるようになっている。即ち、この走行許可スイッチ90は、MC30に電気的に接続されており、走行許可スイッチ90が走行許可モードに操作されると、その旨の指令が走行許可スイッチ90からMC30に送られる。そして、この指令を受けたMC30は、ストッパセンサ36からの接触信号を受けていない場合に限り、低速保持弁70及び走行許容弁86に制御信号を送る。この場合、低速保持弁70は開位置から閉位置に切り替えられるのに対し、走行許容弁86は閉位置から開位置に切り替えられる。
また、運転室14内には、走行許可スイッチ90に電気的に接続された走行許可ランプ92が配設されており、斯かるランプ92は、走行許可スイッチ90が走行許可モードに操作されると点灯され、運転者に対し、走行モータ64に対するブレーキを手動で解除することができる走行許可モードにあることを知らせる。
一方、前述したベッセル18を昇降させる一対の油圧シリンダ26はロッド側配管102、ボトム側配管104及びポンプ側配管108を介して駆動ポンプ54に接続されている。即ち、ロッド側配管102及びボトム側配管104はそれぞれ先端側部位が分岐されて、各油圧シリンダ26のロッド側圧力室98とボトム側圧力室100にそれぞれ接続されている。
ロッド側及びボトム側配管102,104とポンプ側配管108との間にはコントロールバルブユニット94が配置され、このコントロールバルブユニット94はコントロールバルブ106を含んでいる。このコントロールバルブ106は6ポート3位置のパイロット圧式方向制御弁である。つまり、コントロールバルブ106の6つのポートのうちの3つのポートにはロッド側及びボトム側配管102,104と、ポンプ側配管108が接続され、そして、残りの3つのポートには分岐配管103、戻り配管105及び循環配管112がそれぞれ接続されている。分岐配管103は、ポンプ側配管108の逆止弁上流部位から分岐され、この分岐部位と戻り配管105はリリーフ配管109により接続され、このリリーフ配管109にリリーフ弁107が介挿されている。更に、戻り配管105及び循環配管112は共に戻り配管110に接続され、この戻り配管110を介して作動油タンク74に接続されている。
コントロールバルブ106の両パイロット圧室はダンプレバー96のパイロット圧切替弁を介して前述したパイロット圧ポンプ52に接続されており、ダンプレバー96はその操作により、パイロット圧切替弁を介してコントロールバルブ106へのパイロット圧の供給を制御する。
具体的には、ダンプレバー96が操作されていないとき、コントロールバルブ106は図4に示す中立位置、即ち、ベッセル停止位置に切り替えられている。このベッセル停止位置では、コントロールバルブ106はポンプ側配管108及び戻り配管105の双方に対してロッド側及びボトム側配管102、104を共に遮断し、一対の油圧シリンダ26の伸縮作動、つまり、ベッセル18の昇降を停止させ、ベッセル18は、その昇降位置に保持される。このとき、駆動ポンプ54から吐出された圧油は、分岐配管103、コントロールバルブ106及び循環配管112を介して戻り配管110に流れ、そして、作動油タンク74へ戻る。
ダンプレバー96が一方向に操作されると、ダンプレバー96のパイロット圧切替弁からコントロールバルブ106の一方のパイロット圧室にパイロット圧が供給され、コントロールバルブ106は中立位置から図4中、参照符号Cで示す上昇位置に切り替えられる。この上昇位置にて、コントロールバルブ106は、ポンプ側配管108をボトム側配管104に接続する一方、戻り配管105をロッド側配管102に接続し、そして、分岐配管103と循環配管112との間の接続を遮断する。それ故、この場合、駆動ポンプ54から吐出された圧油は、ポンプ側配管108及びボトム側配管104を介して、各油圧シリンダ26のボトム側圧力室100に供給され、一方、各油圧シリンダ26のロッド側圧力室98内の圧油は、ロッド側配管102及び戻り配管105,110を介して作動油タンク74へ戻されることで、各油圧シリンダ26が伸長作動してベッセル18は上昇する。
また、ダンプレバー96が逆方向に操作され、コントロールバルブ106が中立位置から図4中、参照符号Dで示す降下位置に切り替えられると、この降下位置では、コントロールバルブ106は、駆動ポンプ54からの圧油をロッド側配管102を介して各油圧シリンダ26のロッド側圧力室98に供給する一方、各油圧シリンダ26のボトム側圧力室100からの圧油がボトム側配管104及び戻り配管105,110を介して作動油タンク74へ戻されるので、各油圧シリンダ26が収縮作動してベッセル18は降下する。
このように、ダンプレバー96の操作によりベッセル18を上昇、降下及び停止させることができる。
ここで、更に、ボトム側配管104からは短絡配管114が分岐されており、この短絡配管114は戻り配管110に接続されている。短絡配管114にはベッセル降下切替弁116が介挿されており、このベッセル降下切替弁116は電磁開閉弁である。ベッセル降下切替弁116のソレノイドはMC30に電気的に接続され、図4に示すベッセル降下切替弁116は復帰ばねにより閉位置に切り替えられていて、短絡配管114を遮断した状態にある。この状態から、ベッセル降下切替弁116のソレノイドにMC30からの制御信号が供給されると、ベッセル降下切替弁116は閉位置から開位置に切り替えられて、短絡配管114を開く。この場合、各油圧シリンダ26のボトム側圧力室100は、ボトム側配管104が短絡配管114を通じて戻り配管110,即ち、作動油タンク74に接続される結果、各油圧シリンダ26は収縮作動し、ベッセル18を降下させる。
なお、クローラキャリア2の油圧回路には、図4中に示した以外にもクローラキャリア2に必要な機能を発揮させるための各種機能部品(図示せず)が含まれていることは言うまでもない。
以上のような油圧回路を備えたクローラキャリア2の動作の態様について以下に説明する。
図4は、ベッセル18を降下位置としてクローラキャリア2の走行が停止した基準停止状態にあって、この基準停止状態にあるときの各バルブ及び弁の切替位置を示す。なお、パイロット圧ポンプ52及び駆動ポンプ54はエンジン50により駆動されている状態にある。
より詳しくは、図4から明らかなようにブレーキ解除禁止弁80は開位置にあり、一方、ブレーキ解除弁82はブレーキ位置にある。それ故、この場合、ブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76はブレーキ解除禁止弁80及びブレーキ解除弁82を介して作動油タンク74に接続されることから、ブレーキ解除圧室76の圧油が作動油タンク74に戻され、ブレーキ装置62は走行モータ64にブレーキをかけている。
また、走行許容弁86は閉位置にあり、バイパス配管84は遮断された状態とされている。このため、パイロット圧ポンプ52からのパイロット圧がバイパス配管84を通じてブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76に供給されることもない。
更に、低速保持弁70は開位置にあり、そして、高低速切替弁72は低速位置に切り替えられている。この場合、斜板切替弁66のパイロット圧は、低速保持弁70及び高低速切替弁72を通じて作動油タンク74に逃がされているので、このとき、走行モータ64は低速モードにある。
また、ベッセル降下切替弁116は閉位置にあって、短絡配管114を遮断した状態にある。このため、停止状態では、ダンプレバー96を操作してコントロールバルブ106を中立位置から切り替え作動させれば、各油圧シリンダ26を介してベッセル18を昇降させることができる。
ここで、クローラキャリア2が停車し、ベッセル18が降下位置にあるとき、ベッセルセンサ28から接触信号が発信され、ブレーキ解除禁止弁80を図示の開位置に維持するが、ベッセル18が降下位置から上昇した位置にあるとき、ベッセルセンサ28からの接触信号は停止され、ブレーキ解除禁止弁80を開位置から閉位置に切替作動させる。
即ち、クローラキャリア2を停車させ、ベッセル18を上昇させた場合には、ブレーキ解除禁止弁80はブレーキ装置62により走行モータ64にブレーキがかけられた後、開位置から閉位置に切り替えられる。それ故、この後にあっては、走行レバー58,58の操作を受け、ブレーキ解除弁82が図示のブレーキ位置からブレーキ解除位置に切替えられることで、パイロット圧ポンプ52からブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76に向けて圧油が供給されようとしても、ここで供給がブレーキ解除禁止弁80により阻止される結果、走行モータ64に対するブレーキ解除が不能となる。この結果、クローラキャリア2の走行が禁止される。
これに対し、ベッセル18が降下位置にあるときには、ブレーキ解除禁止弁80は開位置に維持されているので、走行レバー58,58の操作を受け、ブレーキ解除弁82がブレーキ解除位置に切り替えられることで、ブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76に圧油が供給されて、走行モータ64のブレーキが解除され、クローラキャリア2の走行が可能となる。
なお、ベッセル18が上昇した位置にあっても、この後、ベッセル18が降下されれば、ベッセルセンサ28から接触信号が発信されるのでブレーキ解除禁止弁80を閉位置から開位置に切り替え、クローラキャリア2の走行を可能にする。即ち、本実施形態のクローラキャリア2は、ベッセル18の昇降状態に応じて、走行モータ64に対するブレーキ制御を自動的になす自動ブレーキモードを実行する。
なお、上述した基準停止状態から、クローラキャリア2が走行される場合、前述したように高低速切替弁72が低速位置に切替えられていることから、走行モータ64は低速モードの状態にある。従って、この場合、クローラキャリア2は、低速モード、例えば、6km/h程度で走行する。
ここで、運転者が高低速切替スイッチ60を操作し、高速モードを選択すると、その制御信号が発信され、この制御信号を受けて、高低速切替弁72を低速位置から高速位置に切り替える。この場合、パイロット圧ポンプ52からの圧油によるパイロット圧が高低速切替弁72及び低速保持弁70を介して斜板角切替弁66に供給され、走行モータ64は低速モードから高速モードに移行し、クローラキャリア2は、高速、例えば、8.5km/h程度で走行することができる。
次に、上述の自動ブレーキモードに拘わらず、ベッセル18を上昇させた状態で、クローラキャリア2を走行させる場合について説明する。
まず、運転者は、基準停止状態から、ダンプレバー96を操作してベッセル18を降下位置から上昇させる。このとき、ベッセルセンサ28からの接触信号の送信が途切れるので、ブレーキ解除禁止弁80は復帰ばねにより、閉位置に切り替えられ、走行モータ64に対するブレーキ解除を禁止する。
ここで、運転者は、ベッセル18が上昇していることを認識した上で、運転席14内の走行許可スイッチ90を押し、走行許可モードを選択する。走行許可モードは、運転者が任意に手動でブレーキを解除することができるモードである。
詳しくは、走行許可スイッチ90が押され、走行許可スイッチ90からMC30に指令が供給されると、ストッパセンサ36からの接触信号が発信されていない(ベッセルストッパ32が使用されていない)ことを条件に、MC30は走行許容弁86に制御信号を送り、走行許容弁86を図示の閉位置から開位置に切り替え、バイパス配管84を開く。これにより、走行レバー58,58の操作を受け、ブレーキ解除弁82がブレーキ解除位置に切り替えられると、たとえブレーキ解除禁止弁80が閉位置に切り替えられていても、このブレーキ解除禁止弁80をバイパスするバイパス配管84を経由してブレーキ装置62のブレーキ解除圧室76に圧油を供給することができ、走行モータ64のブレーキが解除される結果、クローラキャリア2の走行が可能となる。
また、走行許可モードでは、MC30は、低速保持弁70にも制御信号を送り、低速保持弁70を開位置から閉位置に切り替える。これにより、この後、仮に高低速切替弁72が高速モード側に切り替えられても、低速保持弁70は斜板角切替弁66へのパイロット圧、即ち、圧油の供給を阻止するので、走行モータ64は低速モードのまま保持される。したがって、走行許可モードの選択時は、ベッセル18を上昇させたまま、クローラキャリア2の走行は可能であるが、その速度は低速に制限される。
更に、走行許可モードにおいては、MC30は、クローラキャリア2が走行を開始した後、ベッセル降下切替弁116にも制御信号を送り、ベッセル降下切替弁116を閉位置から開位置に切り替える。これにより、油圧シリンダ26のボトム側圧力室100から圧油が短絡配管114を介して作動油タンク74に戻されるので、クローラキャリア2は、低速走行しながら徐々にベッセルが降下していく。
また、本実施形態のクローラキャリア2において、衝突に起因したベッセル18の破損防止を図るための補助機能について更に説明する。
まず、エンジン50を始動させる際、ベッセルセンサ28からの接触信号が無く、ベッセル18が上昇した位置にあるとECM118が判別した場合、ECM118はエンジン50のインジェクタの燃料噴射を停止し、エンジン50を駆動不能とする。これにより、ベッセルを下げ忘れたままでクローラキャリア2を走行させてしまうような状況を確実に防止することができる。
なお、この場合、クローラキャリア2の運転者は、手動でベッセル18を降下させた後、ベッセル28が完全に降下してベッセルセンサ28からの接触信号が発信されれば、エンジンを始動させることができる。ここで、例えば、油圧シリンダ26のボトム側圧力室100と作動油タンク74とを直結するバイパス配管に介挿した手動式の切替弁(いずれも図示せず。)を開くことにより、ボトム側圧力室100内の作動油を作動油タンク74へ戻せば、ベッセルは手動で降下させることができる。
また、ベッセル18が上昇された状態で、ベッセルストッパ32がベッセル18の係合凹み40に係合されると、ベッセルストッパ32のストッパセンサ36が接触信号を発信する。斯かる接触信号を受けたベッセルストッパランプ38は、点灯し、運転者にベッセルストッパ32が使用されていることを知らせる。一方、斯かる接触信号はECM118にも送られ、斯かる接触信号を受けたECM118は、エンジン50への燃料供給を中止し、エンジン50は駆動不能となる。このように、ベッセルストッパ32が使用されている状態では、エンジン50は駆動されない。
これにより、ベッセル18を上昇させた状態で点検整備をした後、ベッセルストッパ32がベッセル18の係合凹み40に係合されたままの状態のとき、エンジン50は始動できず、ベッセルストッパ32を外し忘れて走行してしまうことも有効に防止することができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記した実施形態においては、上部の車体が旋回するタイプ、即ち、上部旋回体を有するクローラキャリアについて説明したが、本発明は、この態様に限定されるものではなく、上部の車体が旋回しない固定式タイプのクローラキャリアに採用しても構わない。
また、上記した実施形態においては、走行許可モードにおいて、MC30は、ベッセル降下切替弁116にも制御信号を送り、ベッセル降下切替弁116を開位置に切り替える態様について説明したが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、走行許可モード選択時に、MC30からベッセル降下切替弁116に制御信号は送らず、ベッセル降下切替弁116を閉位置のまま保持し、ベッセルの昇降をダンプレバー96の操作により可能とするモードも選択できる態様を採用しても構わない。この態様によれば、上部旋回体を有したクローラキャリアにおいては、上部旋回体を旋回させた状態で走行しながら側溝に排土していく、所謂、かに足走行をしながらの排土作業等を行う場合に有効である。
実施形態に係るクローラキャリアの構成を示す側面図である。 実施形態に係るクローラキャリアのベッセルを上昇させた状態を示す側面図である。 実施形態に係るベッセルストッパの構成を一部切り欠いて示す側面図である。 実施形態に係るクローラキャリアの油圧回路を示す構成図である。
符号の説明
2 クローラキャリア(不整地運搬車両)
4 クローラ
6 下部走行体
8 旋回ベアリング
10 上部旋回体
18 ベッセル
28 ベッセルセンサ(起伏検知手段)
30 メインコントローラ(MC)
32 ベッセルストッパ
36 ストッパセンサ(荷台ストッパ検知手段)
50 エンジン
52 パイロット圧ポンプ
54 駆動ポンプ
62 ブレーキ装置
64 走行モータ
70 低速保持弁
80 ブレーキ解除禁止弁
82 ブレーキ解除弁
86 走行許容弁
90 走行許可スイッチ(モード選択手段)
116 ベッセル降下切替弁
118 エンジンコントロールモジュール(ECM)

Claims (4)

  1. 無限軌道履帯及びこの無限軌道履帯を駆動する駆動手段を有し、この駆動手段が走行レバーにより操作されて走行する下部走行体と、
    前記下部走行体上に設けられた上部車体であって、水平状態と起立した起立状態との間に上下動可能な荷台を含む上部車体と
    を備えた不整地運搬車両において、
    前記荷台が、起立状態、又は、伏した水平状態であるかを検知する起伏検知手段と、
    前記走行レバーの操作により前記下部走行体が走行する際、前記起伏検知手段が、前記荷台の起立状態を検知しているときには前記走行レバーの操作にかかわらず前記駆動手段のブレーキを維持して前記下部走行体を停止状態とし、前記荷台の水平状態を検知しているときには前記駆動手段のブレーキを解除して前記下部走行体の走行を許容する自動ブレーキモードを実施するメイン制御手段と、
    前記荷台が起立状態にあっても、前記メイン制御手段による前記駆動手段のブレーキ制御を無効にして、前記下部走行体の走行を許容する走行許可モードを実施するサブ制御手段と、
    前記メイン制御手段の自動ブレーキモードと、前記サブ制御手段の走行許可モードとを手動にて選択して実施可能とするモード選択手段と、
    前記下部走行体の走行速度を高速モードと低速モードとの間に切替可能な速度切替手段と、
    前記走行許可モードが選択されたとき、前記下部走行体の走行速度を低速モードに制限する速度制限手段と
    を備えていることを特徴とする不整地運搬車両。
  2. 前記走行許可モードが選択されたとき、起立状態の前記荷台を伏した水平状態に降下可能とする降下手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の不整地運搬車両。
  3. 前記駆動手段は、
    油圧式の走行モータと、
    前記走行モータに圧油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動するエンジンと
    を含んでおり、
    前記起伏検知手段が前記エンジンの始動時、前記荷台が起立状態であることを検知したとき、前記エンジンを駆動不能とするエンジン停止手段を更に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の不整地運搬車両。
  4. 前記荷台を起立状態で保持する荷台ストッパと、
    前記荷台ストッパが荷台を起立状態で保持しているか、否かを検知する荷台ストッパ検知手段と
    を更に備え、
    前記エンジン停止手段は、前記荷台ストッパが荷台を起立状態で保持していることを前記荷台ストッパ検知手段が検知したときにも、前記エンジンを駆動不能とすることを特徴とする請求項3に記載の不整地運搬車両。
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