JP4118481B2 - 重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置 - Google Patents

重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブルドーザ、ショベル式掘削機等の所謂重機を積み込んで運搬するための重機運搬車両等において、車体を傾斜させるジャッキ装置の伸長を自動停止させるジャッキ伸長停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、重機運搬車両1は荷台2の前方の左右両側にジャッキ装置3を備えており、ジャッキ装置3を伸長させることにより前輪5側を持ち上げ、車体4を後方に傾斜させることにより重機Wの積込み又は積卸しが容易に行えるようになっている。
【0003】
車体4の後部には、下端に接地板8を備えたリヤステイ7が、ジャッキ装置3を伸長させて車体4を所期の傾斜角に傾斜させた状態で接地板8が地面Gと接するように現合にて取付けられている。
このように構成された重機運搬車両1では、オペレータは、ジャッキ装置3を伸長させて車体4を後方へ傾斜させて行く際に、リヤステイ7を目視し、接地板8が接地したと視認したとき、ジャッキ装置3の操作レバーを戻してジャッキ装置3の伸長を停止させていたが、オペレータの目視操作によって、ジャッキ装置3の伸長を適切に停止させるのは困難である。
【0004】
そこで、リヤステイ7に接地検出器10を設け、ジャッキ装置3を伸長させて車体4を後方へ傾斜させた際に、接地板8が接地すると接地検出器10が作動してジャッキ装置3の伸長を自動的に停止させるジャッキ伸長停止装置が提案されている(特開平11−59347号参照)。
このジャッキ伸長停止装置は、接地板8が接地すると接地検出器10が作動してジャッキ装置3の伸長を自動停止させるので、重機運搬車両1の停車している地面Gが水平である場合には、ジャッキ装置3の伸長が停止した状態で車体4は水平面Hに対して所期の傾斜角となっている。
【0005】
しかし、図7のように、重機運搬車両1の作業場所の地面Gが水平でなく前上がりの傾斜地である場合には、ジャッキ装置3を自動停止するまで伸長させると、車体4の水平面Hに対する傾斜角が過大となって、荷くずれ、荷すべり等を惹起するおそれがある。
また、接地検出器10をリヤステイ7に取付けるのは手間がかかる上、そこまでの配線も必要になり、メンテナンスも面倒である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、重機運搬車両等のジャッキ装置におけるかかる問題を解決するものであって、車体が水平面に対して所定の停止傾斜角になると、自動的にジャッキ装置の伸長を停止できるようにして、オペレータの負担を軽減し、傾斜地での積込作業の安全性を向上させる重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置は、車体の荷台前方にジャッキ装置を備え、車体の後部にはリヤステイを備え、ジャッキ装置の伸縮用シリンダを伸長させることにより車体を後方に傾斜させて、重機の積込み、積卸しを行う重機運搬車両等において、重機の積込み、積卸しを行う前後方向に前記車体を傾斜させたときの水平面に対する車体の前後方向の傾斜角が、前記車体を水平で堅固な地面上でリヤステイを接地させたときの停止傾斜角であるか否かを検出し、前記傾斜角が停止傾斜角に達したときにジャッキ装置の伸長を停止させる傾斜角検出器を設けた重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置であって、傾斜角検出器が所定の停止傾斜角で作動する角度検出スイッチを備えており、ジャッキ装置の伸縮用のシリンダの伸室と縮室とに、伸縮操作スイッチで切換操作される伸縮用電磁弁を介して、伸油路と縮油路とをそれぞれ接続し、伸縮操作スイッチと伸縮用電磁弁の伸側のソレノイドとの間に、角度検出スイッチを設けることにより上記課題を解決している。
【0008】
このジャッキ伸長停止装置では、重機の積込み、積卸しを行う前後方向に前記車体を傾斜させたときの水平面に対する車体の前後方向の傾斜角が、前記車体を水平で堅固な地面上でリヤステイを接地させたときの停止傾斜角であるか否かを検出し、前記傾斜角が停止傾斜角に達したときにジャッキ装置の伸長を停止させるので、前上がりの傾斜地で車体を傾斜させる場合でも、傾斜角が過大になることはなく、安全に作業することができる。また、傾斜角検出器は、車体の任意の場所に取り付けることができるので、取付けも容易である。
【0009】
ジャッキ装置の伸縮用のシリンダの伸室と縮室とに、伸縮操作スイッチで切換操作される伸縮用電磁弁を介して、伸油路と縮油路とをそれぞれ接続し、伸縮操作スイッチと伸縮用電磁弁の伸側のソレノイドとの間に、傾斜角検出器の角度検出スイッチを設けているので、伸縮操作用スイッチを伸側に操作したとき、伸縮用電磁弁の伸側のソレノイドが通電されて励磁され、伸縮用電磁弁が伸側へ切換えられて、油圧ポンプからの圧油が伸縮用電磁弁を通ってシリンダの伸室に供給され、縮室からの戻り油が伸縮用電磁弁を通ってタンクに戻りシリンダが伸長するが、水平面に対する車体の傾斜角が所定の停止傾斜角に達すると、角度検出スイッチが作動して伸縮操作用スイッチから伸縮用電磁弁の伸側のソレノイドへの通電を遮断し、伸縮用電磁弁は中立位置に戻り、シリンダの伸室への圧油の供給が遮断され、シリンダの伸長が自動的に停止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態であるジャッキ伸長停止装置を備えた重機運搬車両の車体を傾斜した状態を示す側面図、図2は重機運搬車両のジャッキ伸長停止装置の油圧回路図、図3は重機運搬車両のジャッキ伸長停止装置の電気回路図、図4は前上がりの傾斜地で重機運搬車両の車体を傾斜した状態を示す側面図、図5は前下がりの傾斜地で重機運搬車両の車体を傾斜した状態を示す側面図である。
【0011】
図1に示すように、重機運搬車両1は荷台2の前方の左右両側にジャッキ装置3を備えており、ジャッキ装置3を伸長させることにより前輪5側を持ち上げ、車体4を後方に傾斜させることにより重機Wの積込み又は積卸しが容易に行えるようになっている。
車体4の後部の左右両側には、リヤステイ7が、ジャッキ装置3を伸長させて重機運搬車両1を所期の傾斜角に傾斜させた状態で下端の接地板8が地面Gに接するように、溶接等の適宜な手段で固設されている。ジャッキ装置3の前方の車体4上には、水平面に対する車体4の傾斜角を検出するための傾斜角検出器11が設けられている。
【0012】
この傾斜角検出器11は、角度検出スイッチ12を備えている。ここでは、重機運搬車両1の車体4を水平で堅固な地面G上でリヤステイ7が接地するまで傾斜させたときの水平面Hに対する車体4の傾斜角を停止傾斜角とし、この停止傾斜角で角度検出スイッチ12がon、off 作動するように設定されている。
角度検出スイッチ12は、ノーマルクローズのスイッチであり、ジャッキ装置3の伸長により車体4の傾斜角が増加して停止傾斜角に達すると作動してoff となるようになっている。
【0013】
左右のジャッキ装置3は、伸縮用のシリンダ9L、9Rを備えている。左右のシリンダ9L、9Rは、その伸室18L、18Rと、縮室19L、19Rとに、伸縮用電磁弁20のシリンダポートから伸油路21と縮油路22とがパイロットチェックバルブ15L、15Rと同調弁17L、17Rとを介してそれぞれ接続されている。伸油路21には、分配集流弁23が設けられ、この分配集流弁23によって伸油路21は左右の伸油路21L、21Rに分岐されており、伸油路21に供給される圧油は左右の伸室18L、18Rに均等に分配され、また、左右の伸室18L、18Rから流出する油は伸油路21に均等に集流される。
【0014】
伸縮用電磁弁20のポンプポートとリターンポートは、それぞれ油圧ポンプ24の吐出油路25と、タンク26への戻り油路27とに接続されている。
同調弁17L、17Rは、伸油路21側にチェック弁と絞りを並列に設け、縮油路22側に絞りを設けたものであり、伸縮時に戻り油を絞ることにより、左右のシリンダ9L、9Rを同時に同調して伸縮させるようになっている。なお、ここでは、同調弁17L、17Rとパイロットチェックバルブ15L、15Rとをそれぞれ一体に形成し、中間の配管を省略している。
【0015】
伸縮用電磁弁20は、3位置の電磁パイロット切換弁であり、伸側のソレノイドSOL20aが励磁されると、油圧ポンプ24の吐出油路25と伸油路21、、タンク26への戻り油路27と縮油路22をそれぞれ連通させ、縮側のソレノイドSOL20bが励磁されると、吐出油路25と縮油路22、戻り油路27と伸油路21とをそれぞれ連通させる。
【0016】
左右の伸油路21L、21Rは、途中で分岐してそれぞれ片側伸縮用電磁弁30のシリンダポートに接続されている。片側伸縮用電磁弁30のリターンポートは、タンク26への戻り油路27に接続されている。
片側伸縮用電磁弁30は3位置の電磁パイロット切換弁であり、左伸側のソレノイドSOL30aが励磁されると、右側の伸油路21Rと戻り油路27とを連通させ、右伸側のソレノイドSOL30bが励磁されると、左側の伸油路21Lと戻り油路27とを連通させる。
【0017】
油圧ポンプ24の吐出油路25と、タンク26への戻り油路27との間には、バイパス用電磁弁31とリリーフ弁32とが設けられている。バイパス用電磁弁31はセンターバイパス形の電磁パイロット切換弁であって、中立位置で吐出油路25と戻り油路27とをバイパス油路28で連通させ、そのソレノイドSOL31bが励磁されるとバイパス油路28を遮断する。リリーフ弁32は吐出油路25の油圧を規制する。
【0018】
伸縮用電磁弁20、片側伸縮用電磁弁30、及びバイパス用電磁弁31へのパイロット油流は、吐出油路25から減圧弁33を介して供給されるようになっている。
このジャッキ伸長停止装置は、伸縮用電磁弁20、片側伸縮用電磁弁30、及びバイパス用電磁弁31の切換操作を行うため、図3に示すように、伸縮操作スイッチ40と、左伸縮操作スイッチ41と、右伸縮操作スイッチ42とを備えている。
【0019】
伸縮操作用スイッチ40の伸端子は、ダイオードD1を介し伸回路45で伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aと接続され、また、ダイオードD15を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続されている。伸回路45には、角度検出スイッチ12と、ノーマルオープン復帰型の解除スイッチ13とが並列に設けられている。
【0020】
伸縮操作用スイッチ40の縮端子は、ダイオードD4を介し縮回路46で伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bと接続され、また、ダイオードD16を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続されている。
左伸縮操作用スイッチ41の伸端子は、ダイオードD3を介し伸回路45で伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aと接続され、また、ダイオードD11を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続され、さらに、ダイオードD8を介し左伸回路47で片側伸縮用電磁弁30の左伸側のソレノイドSOL30aと接続されている。
【0021】
左伸縮操作用スイッチ41の縮端子は、ダイオードD6を介し縮回路46で伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bと接続され、また、ダイオードD12を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続され、さらに、ダイオードD9を介し右伸回路48で片側伸縮用電磁弁30の右伸側のソレノイドSOL30bと接続されている。
【0022】
右伸縮操作用スイッチ42の伸端子は、ダイオードD2を介し伸回路45で伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aと接続され、また、ダイオードD13を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続され、さらに、ダイオードD10を介し右伸回路48で片側伸縮用電磁弁30の右伸側のソレノイドSOL30bと接続されている。
【0023】
右伸縮操作用スイッチ42の縮端子は、ダイオードD5を介し縮回路46で伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bと接続され、また、ダイオードD14を介し起動回路49でバイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと接続され、さらに、ダイオードD7を介し左伸回路47で片側伸縮用電磁弁30の左伸側のソレノイドSOL30aと接続されている。
【0024】
ジャッキ装置3を伸長する際には、伸縮操作用スイッチ40を伸側に操作する。すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が伸側へ切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20、分配集流弁23を通って左右のシリンダ9L、9Rの伸室18L、18Rに流入し、縮室19L、19Rからの戻り油は伸縮用電磁弁20、戻り油路27を通ってタンク26に戻りシリンダ9L、9Rが伸長し始める。
【0025】
図1のように地面Gが水平な場合には、シリンダ9L、9Rが伸長して行くと、ジャッキ装置3の下端が接地し、以後前輪5側が上昇して車体4が後方へ傾斜して行き、やがてリヤステー7が接地する。リヤステー7が接地したとき車体4の傾斜角は所定の停止傾斜角に達し、角度検出スイッチ12がoff になるので、伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aが消磁されて、伸縮用電磁弁20は中立位置に戻り、シリンダ9L、9Rの伸長は停止する。
【0026】
図4のように地面Gが前上がりの傾斜地である場合には、シリンダ9L、9Rが伸長してジャッキ装置3の下端が接地した後車体4が後方へ傾斜して行き、所定の停止傾斜角に達したところで角度検出スイッチ12がoff になり、伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aが消磁されて、伸縮用電磁弁20は中立位置に戻り、シリンダ9L、9Rの伸長は停止する。リヤステー7の接地前であっても停止傾斜角になればジャッキ装置3は伸長を停止するので、車体4の傾斜角が過大になるのが防止される。
【0027】
図5のように地面Gが前下がりの傾斜地である場合には、シリンダ9L、9Rが伸長してジャッキ装置3の下端が接地した後、車体4が後方へ傾斜して行き、リヤステー7が接地するが、このときには車体4は所定の停止傾斜角に達しないのでシリンダ9L、9Rの伸長が継続される。所定の停止傾斜角に達する前にシリンダ9L、9Rのストロークエンドに達すると、そこで機械的に伸長が停止される。このときの水平面Hに対する車体4の傾斜角は所定の停止傾斜角より緩やかであり、重機Wの積込み積卸し作業は容易である。
【0028】
なお、左右のジャッキ装置3の伸び量が違っているような場合には、左伸縮操作用スイッチ41又は右伸縮操作用スイッチ42を伸側に操作することで、いずれか一方のみを伸長させることができる。角度検出スイッチ12がoff になっているときには解除スイッチ13を押しながら、左伸縮操作用スイッチ41又は右伸縮操作用スイッチ42を伸側に操作する。
【0029】
左伸縮操作用スイッチ41を伸側に操作すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aと片側伸縮用電磁弁30の左伸側のソレノイドSOL30aとが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が伸側へ切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20、分配集流弁23を通って左右の伸油路21L、21Rに流入する。
【0030】
このとき、片側伸縮用電磁弁30は左伸側へ切換えられていて、右の伸油路21Rに流入した圧油は、片側伸縮用電磁弁30を通ってタンク26へ流出するので、左のシリンダ9Lのみを伸長させることができる。
右伸縮操作用スイッチ42を伸側に操作すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の伸側のソレノイドSOL20aと片側伸縮用電磁弁30の右伸側のソレノイドSOL30bとが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が伸側へ切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20、分配集流弁23を通って左右の伸油路21L、21Rに流入する。
【0031】
このとき、片側伸縮用電磁弁30は右伸側へ切換えられていて、左の伸油路21Lに流入した圧油は、片側伸縮用電磁弁30を通ってタンク26へ流出するので、右のシリンダ9Rのみを伸長させることができる。
ジャッキ装置3を縮小する際には、伸縮操作用スイッチ40を縮側に操作する。すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が縮側に切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20を通って左右のシリンダ9L、9Rの縮室19L、19Rに流入し、伸室18L、18Rからの戻り油は分配集流弁23、伸縮用電磁弁20、戻り油路27を通ってタンク26に戻りシリンダ9L、9Rが同時に縮小する。
【0032】
いずれか一方のジャッキ装置3のみを縮小させるときには、左伸縮操作用スイッチ41又は右伸縮操作用スイッチ42を縮側に操作する。
左伸縮操作用スイッチ41を縮側に操作すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bと片側伸縮用電磁弁30の右伸側のソレノイドSOL30bとが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が縮側へ切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20を通って左右のシリンダ9L、9Rの縮室19L、19Rに作用する。
【0033】
このとき、片側伸縮用電磁弁30は右伸側へ切換えられているので、左のシリンダ9Lの伸室18Lは片側伸縮用電磁弁30を介してタンク26と連通すると共に、分配集流弁23を介してタンク26と連通可能となっているが、左のシリンダ9Lの伸室18Lの油は、分配集流弁23側には抵抗があるので流れず、片側伸縮用電磁弁30を通って流出する。そこで左のシリンダ9Lが縮小する。
【0034】
このとき、右のシリンダ9Rの伸室18Rは、分配集流弁23を介してタンク26と連通可能になっているが、左のシリンダ9Lの伸室18Lの油が片側伸縮用電磁弁30を通って流出し、分配集流弁23側には流ないので、右のシリンダ9Rの伸室18Rの油は分配集流弁23でブロックされ、右のシリンダ9Rは縮小しない。
【0035】
また、右伸縮操作用スイッチ42を縮側に操作すると、バイパス用電磁弁31のソレノイドSOL31bと伸縮用電磁弁20の縮側のソレノイドSOL20bと片側伸縮用電磁弁30の左伸側のソレノイドSOL30aとが通電されて励磁されるので、バイパス用電磁弁31によってバイパス油路28が遮断されると共に、伸縮用電磁弁20が縮側へ切換えられて、油圧ポンプ24からの圧油が伸縮用電磁弁20を通って左右のシリンダ9L、9Rの縮室19L、19Rに作用する。
【0036】
このとき、片側伸縮用電磁弁30は左伸側へ切換えられているので、右のシリンダ9Rの伸室18Rは片側伸縮用電磁弁30を介してタンク26と連通すると共に、分配集流弁23を介してタンク26と連通可能となっているが、右のシリンダ9Rの伸室18Rの油は、分配集流弁23側には抵抗があるので流れず、片側伸縮用電磁弁30を通って流出する。そこで右のシリンダ9Rが縮小する。
【0037】
左のシリンダ9Lの伸室18Lは、分配集流弁23を介してタンク26と連通可能になっているが、右のシリンダ9Rの伸室18Rの油が片側伸縮用電磁弁30を通って流出し、分配集流弁23側には流ないので、左のシリンダ9Lの伸室18Lの油は分配集流弁23でブロックされ、左のシリンダ9Lは縮小しない。上述の通り、このジャッキ伸長停止装置では、水平面Hに対する車体4の傾斜角が所定の停止傾斜角になると、角度検出スイッチ12が作動してジャッキ装置3の伸長を停止させるので、前上がりの傾斜地で車体4を傾斜させる場合でも、傾斜角が過大になることはなく、安全に作業することができる。
【0038】
また、従来のジャッキ伸長停止装置では、接地検出器10を左右のリヤステイ7にそれぞれ設けていたが、このジャッキ伸長停止装置では、傾斜角検出器11を車体4の任意の場所に1個だけ取り付ければよいので、取付けが容易で配線も少なくてすみ、コストが低減される。メンテナンスも容易となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置は、傾斜角検出器が水平面に対する車体の傾斜角を検出し、所定の停止傾斜角でジャッキ装置の伸長を停止させるので、前上がりの傾斜地で車体を傾斜させる場合でも、傾斜角が過大になることはなく、安全に積込み、積卸し作業を行うことができる。
【0040】
また、傾斜角検出器は、車体の任意の場所に取り付けることができるので、取付けやメンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるジャッキ伸長停止装置を備えた重機運搬車両の車体を傾斜した状態を示す側面図である。
【図2】重機運搬車両のジャッキ伸長停止装置の油圧回路図である。
【図3】重機運搬車両のジャッキ伸長停止装置の電気回路図である。
【図4】前上がりの傾斜地で重機運搬車両の車体を傾斜させた状態を示す側面図である。
【図5】前下がりの傾斜地で重機運搬車両の車体を傾斜させた状態を示す側面図である
【図6】従来のジャッキ伸長停止装置を備えた重機運搬車両の車体を傾斜した状態を示す側面図である。
【図7】前上がりの傾斜地で従来の重機運搬車両の車体を傾斜させた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 重機運搬車両
2 荷台
3 ジャッキ装置
4 車体
6 後輪
7 リヤステー
8 接地板
9L、9R シリンダ
11 傾斜角検出器
12 角度検出スイッチ
18L、18R 伸室
19L、19R 縮室
20 伸縮用電磁弁
21 伸油路
22 縮油路
23 分配集流弁
24 油圧ポンプ
25 吐出油路
26 タンク
27 吐出油路
30 片側伸縮用電磁弁
31 バイパス用電磁弁
40 伸縮操作用スイッチ
41 左伸縮操作用スイッチ
42 右伸縮操作用スイッチ

Claims (1)

  1. 車体の荷台前方にジャッキ装置を備え、車体の後部にはリヤステイを備え、ジャッキ装置の伸縮用シリンダを伸長させることにより車体を後方に傾斜させて、重機の積込み、積卸しを行う重機運搬車両等において、重機の積込み、積卸しを行う前後方向に前記車体を傾斜させたときの水平面に対する車体の前後方向の傾斜角が、前記車体を水平で堅固な地面上でリヤステイを接地させたときの停止傾斜角であるか否かを検出し、前記傾斜角が停止傾斜角に達したときにジャッキ装置の伸長を停止させる傾斜角検出器を設けた重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置であって、傾斜角検出器が所定の停止傾斜角で作動する角度検出スイッチを備えており、ジャッキ装置の伸縮用のシリンダの伸室と縮室とに、伸縮操作スイッチで切換操作される伸縮用電磁弁を介して、伸油路と縮油路とをそれぞれ接続し、伸縮操作スイッチと伸縮用電磁弁の伸側のソレノイドとの間に、角度検出スイッチを設けたことを特徴とする重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置。
JP37566299A 1999-12-28 1999-12-28 重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置 Expired - Lifetime JP4118481B2 (ja)

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