JP2009293689A - 油圧走行車のフリー走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧走行車が走行フリー状態で傾斜地等に入り込んだ場合に、油圧走行車の逸走等を防止することができる油圧走行車のフリー走行装置を提供する。
【解決手段】フリー走行装置1は、バイパス油圧ラインL2を開放したときに油圧モータ11の正転側入力ポート11aと逆転側入力ポート11bとをバイパス油圧ラインL2を介して連通させるバイパス開閉バルブ5と、バイパス油圧ラインL2にバイパス開閉バルブ5と直列に配設され、バイパス油圧ラインL2を流れる圧油の流量が所定流量未満のときはバイパス油圧ラインL2を開放し、前記流量が所定流量以上となったときにバイパス油圧ラインL2を遮断する第1・第2バイパス油路遮断バルブ6a,6bとを備えて構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧モータの作動により走行駆動される油圧走行車に関し、さらには、油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプが作動不能となった場合等に、油圧走行車の牽引走行等を可能とするための油圧走行車のフリー走行装置に関する。
油圧走行車は、油圧モータの回転作動により走行駆動されるが、この油圧走行車の走行制動時における制動力はいわゆる油圧解放式ブレーキ装置により発生させる場合が多い。この油圧解放式ブレーキ装置は、圧油の供給を受けると油圧モータの回転を許容するように作動(以下、これを解放作動という)し、圧油の供給が停止されると油圧モータの回転を制動・阻止するように作動(以下、これを制動作動という)するものである。そして、このような油圧走行車では、油圧モータに圧油が供給されるときには油圧解放式ブレーキ装置にも圧油が供給されるようにして自動的に油圧解放式ブレーキ装置を解放作動させ、一方、油圧モータへの圧油供給が停止されたときには油圧解放式ブレーキ装置への圧油の供給も停止するようにして油圧解放式ブレーキ装置を自動的に制動作動させる。これにより、例えば、駐車時に確実に油圧走行車を停止状態に保つことができる。なお、油圧モータおよび油圧解放式ブレーキ装置に対して供給される圧油は、エンジンや電動モータ等の駆動源により駆動される機械駆動式油圧ポンプから吐出される。
しかし、上記のように油圧解放式ブレーキ装置に対する圧油の供給制御を行うと、例えば、エンジン等が故障して機械駆動式油圧ポンプから油圧を発生させることができなくなった場合には、油圧解放式ブレーキ装置が制動作動状態にロックされてしまうために油圧モータの回転が制動(阻止)され、油圧走行車を牽引等しても走行させることができなくなるという問題があった。そこで、例えば、特許文献1に開示されているフリー走行装置では、手動式ポンプから吐出された圧油を、油圧解放式ブレーキ装置に供給してこれを解放作動させるとともに、油路バイパス手段に供給して油圧モータにつながる圧油の供給用油路と排出用油路とを短絡させることにより、油圧モータの自由回転を許容することができる。これにより、油圧走行車をスムーズに牽引走行等させることができる。
実用新案第2541693号
しかしながら、上記のように手動ポンプにより油圧解放式ブレーキ装置および油路バイパス手段に対して圧油の供給制御を行い、油圧モータの自由回転が許容された油圧走行車の走行フリー状態では、油圧走行車を停止させる機能がなくなるため、例えば、油圧走行車が牽引走行時に傾斜地等に入り込んだ場合に、油圧走行車の走行速度が過大となり、油圧走行車が逸走する等の虞があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、油圧走行車が走行フリー状態で傾斜地等に入り込んだ場合に、油圧走行車の逸走等を防止することができる油圧走行車のフリー走行装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、駆動源(例えば、実施形態におけるエンジンE)からの駆動力を受けて駆動される油圧ポンプ(例えば、実施形態における油圧ポンプ12)と、前記油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて作動する油圧モータと、前記油圧モータの回転を制動するブレーキ装置(例えば、実施形態における油圧解放式ブレーキ装置15)とを備え、前記油圧ポンプから吐出された圧油が前記油圧モータに供給されるときに前記ブレーキ装置が解放され、前記油圧モータの回転作動により走行駆動される油圧走行車(例えば、実施形態における高所作業車20)のフリー走行装置であって、前記ブレーキ装置を解放させて前記油圧モータの回転を許容するブレーキ解放手段(例えば、実施形態における停止時ブレーキ解放バルブ4)と、前記油圧モータの正転側入力ポートと逆転側入力ポートとを短絡させるバイパス油路(例えば、実施形態におけるバイパス油圧ラインL2)と、前記バイパス油路に配設されて前記バイパス油路を開放、遮断し、前記バイパス油路を開放したときに前記油圧モータの正転側入力ポートと逆転側入力ポートとを前記バイパス油路を介して連通させるバイパス開閉手段(例えば、実施形態におけるバイパス開閉バルブ5)と、前記バイパス油路に前記バイパス開閉手段と直列に配設され、前記バイパス油路を流れる圧油の流量が所定流量未満のときは前記バイパス油路を開放し、前記流量が前記所定流量以上のときは前記バイパス油路を遮断するバイパス油路遮断手段(例えば、実施形態における第1バイパス油路遮断バルブ6aもしくは第2バイパス油路遮断バルブ6b)とを備えて構成される。
上記フリー走行装置において、前記バイパス油路遮断手段は、前記バイパス油路内を正方向に流れる圧油の流量が前記所定流量以上のときに前記バイパス油路を遮断する第1バイパス油路遮断手段と、前記バイパス油路内を逆方向に流れる圧油の流量が前記所定流量以上のときに前記バイパス油路を遮断する第2バイパス油路遮断手段とから構成されることが好ましい。
上記フリー走行装置において、前記ブレーキ装置は、圧油の供給を受けたときは前記油圧モータの回転を許容する一方、圧油の供給が停止されたときは前記油圧モータの回転を制動する油圧解放式、もしくは電力の供給を受けたときは前記油圧モータの回転を許容する一方、電力の供給が停止されたときは前記油圧モータの回転を制動する電磁式であることが好ましい。
上記フリー走行装置において、前記ブレーキ解放手段は、前記油圧ポンプの駆動源と異なる駆動源により駆動される第2油圧ポンプ(例えば、実施形態における手動式油圧ポンプ2)を有し、前記第2油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて前記ブレーキ装置を解放させ、前記バイパス開閉手段も、前記第2油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて前記バイパス油路を開放するように構成されることが好ましい。
本発明に係る油圧走行車のフリー走行装置を以上のように構成すると、ブレーキ解放手段およびバイパス開閉手段により、ブレーキ装置を解放作動させるとともに油圧モータの自由回転を許容し、油圧走行車を牽引走行等させている走行フリー時において、例えば、油圧走行車が傾斜地等に入り込み走行速度(油圧モータの回転数)が過大になると、バイパス油路内を流れる圧油の流量が増加するため、バイパス油路遮断手段は、この流量の変化を検出して流量が所定流量以上になったときに、バイパス油路を閉止して圧油の流れを遮断する。これにより、油圧モータの回転に負荷をかけることが可能となり、油圧モータが制動されて油圧走行車の逸走等を防止することができる。
また、第1バイパス油路遮断手段がバイパス油路内を正方向に流れる圧油の流量が所定流量以上となるときにバイパス油路を遮断し、第2バイパス油路遮断手段がバイパス油路内を逆方向に流れる圧油の流量が所定流量以上になるときにバイパス油路を遮断するように構成されることが好ましく、このように構成すると、油圧走行車が前進走行時もしくは後進走行時のいずれの場合でも、走行速度(油圧モータの回転)が過大になったときに油圧モータを制動させることが可能であり、油圧走行車の逸走等を防止することができる。
また、ブレーキ装置は油圧解放式もしくは電磁式で構成されることが好ましく、例えば、油圧解放式のブレーキ装置の場合にブレーキ解放手段が第2油圧ポンプを有して構成されると、油圧ポンプを駆動する駆動源が故障したときに、第2油圧ポンプによりブレーキ解放手段、バイパス開閉手段およびブレーキ装置に対して圧油の供給制御を行い、油圧走行車を走行フリー状態とすることができる。この場合においても、バイパス油路遮断手段により油圧走行車の走行速度(油圧モータの回転)が過大になったときに油圧モータを制動させ、油圧走行車の逸走等を防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係るフリー走行装置を備えた高所作業車(油圧走行車)について図1を用いて説明する。この高所作業車20は、4輪式の走行台車21と、走行台車21の上部に図示しない旋回モータにより駆動されて旋回動可能に設けられた旋回台22とを主体に構成される。この旋回台22の上部には、基部が枢結されて起伏シリンダ26の伸縮作動により垂直面内で起伏動可能にブーム23が取り付けられている。
ブーム23は、基端ブーム23aおよび先端ブーム23bを入れ子式に組み合わせて、図示しない内蔵の伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。なお、ここでは、ブーム23を二段伸縮構成としているが、三段もしくは四段以上のブームで構成される多段伸縮構成としても良い。先端ブーム23bの先端部には、作業台24が取り付けられている。なお、作業台24は、レベリング機構(図示せず)により、ブーム23の起伏角度に拘わらずこの作業台24の床面が常に水平に保たれるように構成されている。この作業台24に搭乗した作業者は、作業台24内に取り付けられた操作レバー25の操作を通じて、走行台車21を走行させたり、ブーム23を起伏作動・伸縮作動させてりすることにより、任意の高所に移動することができる。
走行台車21の駆動輪(後輪)21aは、その駆動軸周辺に設けられた油圧モータおよび減速機等からなる走行駆動装置により回転駆動される。以下、その走行駆動装置について、図2を併用して説明する。なお、説明の便宜上、図2中に示す左右および上下と書いた矢印の方向を、以下の説明において各バルブの位置切替え方向とする。
走行駆動装置10は、油圧モータ11と、この油圧モータ11に供給される圧油を吐出するエンジン駆動式(機械駆動式)の油圧ポンプ12とを備えている。油圧モータ11の出力軸は減速機Gにつながっており、この減速機Gの出力軸に駆動輪21aが連結されている。油圧ポンプ12は、図1に示すように旋回台22に内臓されており、同じく旋回台22に内臓されたエンジンEによって駆動される。油圧ポンプ12から吐出された圧油は、操作レバー25の操作に対応して切換作動する走行操作制御バルブ13に供給される。
走行操作制御バルブ13は、右動位置、左動位置および中立位置を有する3位置切換え弁であり、右動位置に位置するときは、後述する油圧切換え式の走行時ブレーキ解放バルブ14につながる第1油圧ラインL11が油圧ポンプ12に接続されるとともに、同じく走行時ブレーキ解放バルブ14につながる第2油圧ラインL12がオイルタンクTに接続される。また、左動位置に位置するときは、第2油圧ラインL12が油圧ポンプ12に接続されるとともに、第1油圧ラインL11がオイルタンクTに接続される。さらに、中立位置に位置するときは、第1・第2油圧ラインL11,L12の双方がオイルタンクTに接続される。
走行時ブレーキ解放バルブ14は、下動位置、上動位置および中立位置を有する3位置切換え弁であり、下動位置に位置するときは、第1油圧ラインL11が、油圧モータ11の正転側入力ポート11aにつながる第3油圧ラインL13および後述する油圧解放式ブレーキ装置15につながる第5油圧ラインL15に接続されるとともに、第2油圧ラインL12が、油圧モータ11の逆転側入力ポート11bにつながる第4油圧ラインL14に接続される。
また、走行時ブレーキ解放バルブ14は、上動位置に位置するときは、第2油圧ラインL12が第4油圧ラインL14および第5油圧ラインL15に接続されるとともに、第1油圧ラインL11が第3油圧ラインL13に接続される。さらに、中立位置に位置するときは、第1油圧ラインL11が第3油圧ラインL13に接続され、第2油圧ラインL12が第4油圧ラインL14に接続されるとともに、第5油圧ラインL15がオイルタンクTに接続される。ただし、この中立位置では、第1油圧ラインL11、第2油圧ラインL12から第3油圧ラインL13、第4油圧ラインL14への圧油の流入のみが許容される。
なお、この走行時ブレーキ解放バルブ14の位置切換えは、第1油圧ラインL11および第2油圧ラインL12内の油圧を利用して行われる。すなわち、第1油圧ラインL11内に所定の油圧が生ずるとその油圧力により走行時ブレーキ解放バルブ14は下動位置に切り換わる。また、第2油圧ラインL12内に所定の油圧が生ずるとその油圧力により走行時ブレーキ解放バルブ14は上動位置に切り換わる。そして、第1油圧ラインL11および第2油圧ラインL12のいずれにも所定の油圧が生じないときは、中立位置に位置する。
油圧解放式ブレーキ装置15は、ブレーキシリンダ51と、油圧モータ11の出力軸に一体的に取り付けられたブレーキディスク52とから構成される。ブレーキシリンダ51は、いわゆる単動型油圧シリンダからなり、そのピストンロッド51aの先端にはブレーキパッド51bが取り付けられている。なお、ロッド側油室51cには第5油圧ラインL15が接続されており、ボトム側油室51d内にはピストンロッド51aを伸長する方向に付勢するスプリング51eが設けられている。
このように構成された走行駆動装置10および油圧解放式ブレーキ装置15では、走行操作制御バルブ13が右動位置に切換えられると、第1油圧ラインL11内に油圧ポンプ12から吐出された圧油が供給され、そこに油圧が発生する。その油圧が上記所定圧を超えると、走行時ブレーキ解放バルブ14が下動位置に切り換わり、第3油圧ラインL13を介して油圧モータ11の正転側入力ポート11aに上記圧油が供給される。これとともに、第5油圧ラインL15を介してブレーキシリンダ51のロッド側油室51cに油圧ポンプ12から吐出された圧油が供給されるため、ピストンロッド51aがスプリング51eの付勢力に抗して縮小作動してブレーキパッド51bをブレーキディスク52から離隔させる(以下、これを油圧解放式ブレーキ装置15の解放作動という)。これにより、油圧モータ11の回転が許容される。
その一方、第2油圧ラインL12および第4油圧ラインL14は、オイルタンクTに接続される。こうして、油圧モータ11は、逆転側入力ポート11bから第2油圧ラインL12および第4油圧ラインL14を介して圧油をオイルタンクTに排出しながら正転作動する。このとき、高所作業車20は前進走行する。
逆に、走行操作制御バルブ13が作動位置に切り換えられると、第2油圧ラインL12内に油圧ポンプ12から吐出された圧油が供給され、走行時ブレーキ解放バルブ14が上動位置に切り換わり、第4油圧ラインL14を介して油圧モータ11の逆転側入力ポート11bに上記圧油が供給される。これとともに、第5油圧ラインL15を介してブレーキシリンダ51のロッド側油室51cに圧油が供給されるため、油圧モータ11の回転が許容される。その一方、第1油圧ラインL11および第3油圧ラインL13はオイルタンクTに接続される。こうして、油圧モータ11は、正転側入力ポート11aから圧油を排出しながら逆転作動する。このとき、高所作業車20は後進走行する。
さらに、走行操作制御バルブ13が中立位置に切り換えられると、第1・第2油圧ラインL11,L12に圧油が供給されないため、走行時ブレーキ解放バルブ14も中立位置に位置する。このとき油圧モータ11が作動(高所作業車20が走行)していた場合には、油圧モータ11は駆動輪21aにより駆動されて回転するが、ブレーキシリンダ51のロッド側油室51cへの油圧供給が停止するためにピストンロッド51aがスプリング51eの付勢力によって伸長作動してブレーキパッド51bをブレーキディスク52に押し付ける(以下、これを油圧解放式ブレーキ装置15の制動作動という)。これにより、油圧モータ11の回転は制動され、高所作業車20は短い空走距離で停止し、さらに駐車時には停止状態を維持できる。
ただし、このような走行駆動装置10において、例えば、エンジンEが故障して油圧ポンプ12から圧油を吐出させることができなくなると、走行操作制御バルブ13が右動位置または左動位置に切り換えられても、第1・第2油圧ラインL11,L12には油圧が発生せず、走行時ブレーキ解放バルブ14は中立位置に位置したままとなる。このため、油圧解放式ブレーキ装置15は制動作動状態にロックされてしまい、高所作業車20を牽引等して走行させることさえできなくなる。
このため、本高所作業車20には、フリー走行装置1が設けられている。以下、このフリー走行装置1について図2を用いて説明する。フリー走行装置1は、手動式油圧ポンプ2と、安全バルブ3と、停止時ブレーキ解放バルブ4と、バイパス開閉バルブ5と、第1バイパス遮断バルブ6aおよび第2バイパス遮断バルブ6bとを備えて構成されている。手動式油圧ポンプ2は、手動操作(ここでは、ピストン2aの押し込み操作)により圧油を吐出させることができるものであり、そのボトム側油室2bから停止時ブレーキ解放バルブ4につながる解放圧油供給ラインL1が延びている。
安全バルブ3は、手動式油圧ポンプ2に近接して設けられ、解放圧油供給ラインL1を開通させる上動位置と、解放圧油供給ラインL1をオイルタンクTに接続する下動位置を有する。この安全バルブ3の位置切換えは、手動操作により行われる。この安全バルブ3は、必要な場合にのみ上動位置に切換え操作されて手動式油圧ポンプ2による解放圧油供給ラインL1への圧油供給を許容し、例えば、通常の走行制動時に手動式油圧ポンプ2を誤操作して、油圧解放式ブレーキ装置15を解放作動させてしまうような事態の発生を未然に防止する。
停止時ブレーキ解放バルブ4は、第5油圧ラインL15を開通させる上動位置と、第5油圧ラインL15とオイルタンクTとの接続を遮断しつつその第5油圧ラインL15に解放圧油供給ラインL1を接続させる下動位置とを有する。なお、この停止時ブレーキ解放バルブ4の位置切換えは、解放圧油供給ラインL1内の油圧に応じて行われる。すなわち、解放圧油供給ラインL1内に所定油圧が発生していないときは上動位置に位置し、解放圧油供給ラインL1内に所定油圧が発生したときは下動位置に切り換わる。
バイパス開閉バルブ5は、第3油圧ラインL13と第4油圧ラインL14とを短絡させるようにそれらの間に接続されたバイパス油圧ラインL2上に設けられており、バイパス油圧ラインL2を閉止する右動位置と、バイパス油圧ラインL2を開通させる左動位置とを有する。このバイパス開閉バルブ5の位置切換えは、解放圧油供給ラインL1から分岐して設けられたパイロット油圧ラインL3内の油圧(つまりは解放圧油供給ラインL1内の油圧)に応じて行われ、パイロット油圧ラインL3内に所定油圧が発生していないときは右動位置に位置し、パイロット油圧ラインL3内に所定油圧が発生したときは左動位置に位置する。
なお、バイパス開閉バルブ5は、上記のようにパイロット油圧式の他に、手動式開閉バルブ(ストップバルブ)もしくは電磁式開閉バルブを用いることができる。すなわち、バイパス開閉バルブ5は、作業者の手動により直接、もしくは電気信号により開閉位置切換えを行うように構成することもできる。さらに、電磁式開閉バルブを用いた場合には、例えば、油圧解放式ブレーキ装置15の解放作動と連動して開放側に作動する、もしくは手動スイッチにより電気信号(作動信号)を送信して開放側に作動するように構成することができる。
第1・第2バイパス遮断バルブ6a,6bは、バイパス油圧ラインL2上(且つ、開閉バルブ5bを挟んだ位置)に設けられており、バイパス油圧ラインL2を開通させる右動位置と、バイパス油圧ラインL2を閉止する左動位置とを有する。この第1・第2バイパス遮断バルブ6a,6bの位置切換えは、バイパス油圧ラインL2内を流れる圧油の流量(つまりは油圧モータ11の回転数)に応じて行われ、バイパス油圧ラインL2内を流れる圧油が所定流量未満のときは右動位置に位置し、バイパス油圧ラインL2内を流れる圧油が所定流量以上のときは左動位置に位置する。
なお、第1バイパス遮断バルブ6aは、バイパス油圧ラインL2内を、第4油圧ラインL14側から第3油圧ラインL13側へ(つまりは油圧モータ11の正転側入力ポート11aに供給され、逆転側入力ポート11bから排出される方向へ)流れる圧油が所定流量以上になったときに左動位置に位置する。また、第2バイパス遮断バルブ6bは、バイパス油圧ラインL2内を、第3油圧ラインL13側から第4油圧ラインL14側へ(つまりは油圧モータ11の逆転側入力ポート11bに供給され、正転側入力ポート11aから排出される方向へ)流れる圧油が所定流量以上になったときに左動位置に位置する。
以上のように構成されたフリー走行装置1では、上述のようにエンジンEが故障する等したときは、まず、安全バルブ3が上動位置に切り換えられ、手動式油圧ポンプ2が操作されることにより解放圧油供給ラインL1内に圧油が供給される。これにより、停止時ブレーキ解放バルブ4が下動位置に切り換わり、手動式油圧ポンプ2から吐出された圧油は油圧解放式ブレーキ装置15(ブレーキシリンダ51)に供給されこれを解放作動させる。一方、パイロット油圧ラインL3を通じて手動式油圧ポンプ2から吐出された圧油の油圧がバイパス開閉バルブ5に作用し、これを左動位置に切り換える。これにより、油圧モータ11の自由な回転が許容され、高所作業車20はスムーズに牽引走行等される。
こうして高所作業車20を牽引走行等させている走行フリー時、例えば、高所作業車20が傾斜地等に差し掛かり、高所作業車20の走行速度(油圧モータ11の回転数)が過大になると、バイパス油圧ラインL2内を高所作業車20の進行方向(前進もしくは後進)に応じて流れる圧油が増加するため、第1バイパス遮断バルブ6aもしくは第2バイパス遮断バルブ6bは、この流量の変化を検出して流量が所定流量以上になったときに左動位置に切り換わり、バイパス油圧ラインL2を閉止して圧油の流れが遮断される。このとき、油圧モータ11は、駆動輪21aにより駆動されて回転するが、第3油圧ラインL13と第4油圧ラインL14との間の圧油の流れが遮断されるため、油圧モータ11の回転に負荷がかかる。これにより、油圧モータ11が制動されて高所作業車20を安全な速度で牽引走行等することが可能であり、高所作業車20が逸走すること等を防止することができる。
なお、このとき左動位置に切り換わった第1バイパス遮断バルブ6aあるいは第2バイパス遮断バルブ6bは、油圧モータ11の回転が制動され、バイパス油圧ラインL2内を流れる圧油が所定流量未満になると右動位置に切り換わり、上述のように油圧モータ11の自由な回転が許容され、高所作業車20はスムーズに牽引走行等される。
こうして高所作業車20を牽引走行等させた後には、安全バルブ3を下動位置に戻せば、解放圧油供給ラインL1およびパイロット油圧ラインL3がオイルタンクTに接続されるため、停止時ブレーキ解放バルブ4およびバイパス開閉バルブ5がそれぞれ上動位置および右動位置に戻り、油圧解放式ブレーキ装置15を再び制動作動状態に戻すことができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、ブレーキ装置は、油圧解放式ブレーキ装置15について説明したが、電磁式ブレーキ装置を用いることもできる。この場合、フリー走行スイッチおよびブレーキ解放装置により、電磁式ブレーキ装置およびバイパス開閉バルブ(電磁式開閉バルブ)を作動させるように構成される。また、上述の実施形態では、バイパス遮断バルブは、バイパス油圧ライン内を流れる圧油の流量の変化を検出し、この流量が所定流量以上になったときにバイパス油圧ラインを閉止するように構成されているが、油圧モータの回転数もしくは高所作業車の走行速度を検出し、これが所定値以上になったときにバイパス油圧ラインを閉止するようにバイパス遮断バルブを構成してもよい。また、上述の実施形態では、高所作業車20に用いられたフリー走行装置について説明したが、本発明に係るフリー走行装置は、それ以外の油圧走行車にも用いることができる。
本発明に係るフリー走行装置を備えた高所作業車(油圧走行車)の側面図である。 本発明に係るフリー走行装置および高所作業車の走行駆動装置・油圧解放式ブレーキ装置の油圧回路図である。
符号の説明
E エンジン(油圧ポンプの駆動源)
L2 バイパス油圧ライン(バイパス油路)
1 フリー走行装置
2 手動式油圧ポンプ(第2油圧ポンプ)
4 停止時ブレーキ解放バルブ(ブレーキ解放手段)
5 バイパス開閉バルブ(バイパス開閉手段)
6a 第1バイパス油路遮断バルブ(バイパス油路遮断手段)
6b 第2バイパス油路遮断バルブ(バイパス油路遮断手段)
11 油圧モータ
12 油圧ポンプ
14 走行時ブレーキ解放バルブ
15 油圧解放式ブレーキ装置(ブレーキ装置)
20 高所作業車(油圧走行車)

Claims (5)

  1. 駆動源からの駆動力を受けて駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて作動する油圧モータと、
    前記油圧モータの回転を制動するブレーキ装置とを備え、
    前記油圧ポンプから吐出された圧油が前記油圧モータに供給されるときに前記ブレーキ装置が解放され、前記油圧モータの回転作動により走行駆動される油圧走行車のフリー走行装置であって、
    前記ブレーキ装置を解放させて前記油圧モータの回転を許容するブレーキ解放手段と、
    前記油圧モータの正転側入力ポートと逆転側入力ポートとを短絡させるバイパス油路と、
    前記バイパス油路に配設されて前記バイパス油路を開放、遮断し、前記バイパス油路を開放したときに前記油圧モータの正転側入力ポートと逆転側入力ポートとを前記バイパス油路を介して連通させるバイパス開閉手段と、
    前記バイパス油路に前記バイパス開閉手段と直列に配設され、前記バイパス油路を流れる圧油の流量が所定流量未満のときは前記バイパス油路を開放し、前記流量が前記所定流量以上のときは前記バイパス油路を遮断するバイパス油路遮断手段とを備えたことを特徴とする油圧走行車のフリー走行装置。
  2. 前記バイパス油路遮断手段は、前記バイパス油路内を正方向に流れる圧油の流量が前記所定流量以上のときに前記バイパス油路を遮断する第1バイパス油路遮断手段と、前記バイパス油路内を逆方向に流れる圧油の流量が前記所定流量以上のときに前記バイパス油路を遮断する第2バイパス油路遮断手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の油圧走行車のフリー走行装置。
  3. 前記ブレーキ装置は、圧油の供給を受けたときは前記油圧モータの回転を許容する一方、圧油の供給が停止されたときは前記油圧モータの回転を制動する油圧解放式であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の油圧走行車のフリー走行装置。
  4. 前記ブレーキ解放手段は、前記油圧ポンプの駆動源と異なる駆動源により駆動される第2油圧ポンプを有し、前記第2油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて前記ブレーキ装置を解放させ、
    前記バイパス開閉手段も、前記第2油圧ポンプから吐出される圧油の供給を受けて前記バイパス油路を開放することを特徴とする請求項3に記載の油圧走行車のフリー走行装置。
  5. 前記ブレーキ装置は、電力の供給を受けたときは前記油圧モータの回転を許容する一方、電力の供給が停止されたときは前記油圧モータの回転を制動する電磁式であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の油圧走行車のフリー走行装置。
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