JP2015202813A - 貨物自動車用バンパ装置およびこれを備える貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車用バンパ装置およびこれを備える貨物自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつも、信頼性が高い貨物自動車用バンパ装置を提供する。
【解決手段】このバンパ装置60は、本体フレーム86が、荷台3に対して自身上部に取付けられたガイドローラ後84を介して回動自在に垂下され、起伏切換リンク機構90が、荷台3の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラ後84の位置が変わることにより本体フレーム86を回動させて、荷台3が格納位置Kでは、バンパ本体100が法規上必要な位置に位置するように本体フレーム86を起立姿勢Rとし、荷台3が乗込位置Nのときは、本体フレーム86が折り畳まれてバンパ本体100とともに全体が地面から離隔する倒伏姿勢Tにする。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両等の貨物を積み降ろしするために、荷台を自車両後方へスライド移動させるとともに荷台を自車両の後方に地上まで略水平に降ろす貨物自動車に好適に用い得るバンパ装置およびこれを備える貨物自動車に関する。
貨物自動車は、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材として、荷台の後方下部の法規上必要な位置にバンパが設けられている。一方、車両等の貨物を積み降ろしする貨物自動車は、後方へスライド移動される荷台を自車両の後方に地上まで略水平に降ろしたときには、地上と荷台との間にバンパを格納しなければならない。
そこで、この種の貨物自動車では、例えば特許文献1に開示されるように、可倒式のバンパ装置が装備されている。同文献記載の技術では、バンパ装置は、四節の平行リンク機構を有し、この平行リンク機構を油圧シリンダによって折り畳む構造を採用している。
特開2011−105214号公報(図4)
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、バンパ装置が、四節の平行リンク機構を油圧シリンダで折り畳む構造なので、駆動専用のアクチュエータとして油圧シリンダを要している。そのため、製造コストが高くなるという問題があり、また、油圧シリンダを駆動するための配管等の付帯設備も別途に要し、さらに、これら付帯設備の油圧回路等の信頼性を考慮する必要があるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、この種の貨物自動車において、製造コストを抑えつつも、信頼性が高い貨物自動車用バンパ装置およびこれを備える貨物自動車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る貨物自動車用バンパ装置は、自車両のシャシフレーム上に傾動およびスライド移動可能に設けられるとともに荷台全体が地上と略水平な姿勢に降ろされる荷台を備える貨物自動車に用いられるバンパ装置であって、当該バンパ装置は、前記自車両の後部に設けられてバンパ本体が装着された本体フレームと、該本体フレームと前記シャシフレーム側に設けられたベースフレームの後部とを連結するとともに枢支箇所の全てが自車両幅方向を向く軸まわりに回動可能な起伏切換リンク機構とを備え、前記本体フレームは、前記荷台に対して自身上部に取付けられたガイドローラを介して回動自在に垂下されており、前記起伏切換リンク機構は、前記荷台の傾動およびスライド移動に応じて前記ガイドローラの位置が変わることにより、前記荷台が前記シャシフレーム上の格納位置にあっては、前記バンパ本体が法規上必要な位置となるように前記本体フレームを起立姿勢とし、前記荷台が地上に降ろされた乗込位置にあっては、前記本体フレームが前記バンパ本体とともに地面から離隔する方向に畳み込まれた倒伏姿勢とすることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る貨物自動車は、自車両のシャシフレーム上に傾動およびスライド移動可能に設けられるとともに地上に降ろされる荷台と、自車両後部に設けられるバンパ装置とを備える貨物自動車であって、前記バンパ装置として、本発明の一態様に係る貨物自動車用バンパ装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、起伏切換リンク機構は、荷台の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラの位置が変わることにより本体フレームを回動させるので、専用のアクチュエータが不要である。
そして、起伏切換リンク機構は、荷台がシャシフレーム上の格納位置にあっては、バンパ本体が法規上必要な位置に位置するように本体フレームを起立姿勢にするので、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材として、荷台の後方下部の法規上必要な位置にバンパ本体を位置させることができる。
さらに、起伏切換リンク機構は、荷台が地上に降ろされた乗込位置にあっては、本体フレームがバンパ本体とともに地面から離隔する方向に畳み込まれた倒伏姿勢とするので、荷台を自車両の後方に地上まで略水平に降ろしたときには、地上と荷台との間にバンパ装置を格納することができる。
したがって、本発明によれば、バンパ装置が、専用のアクチュエータを不要とした簡素な構成でありながら、所期の折り畳み動作が可能である。よって、製造コストを抑えつつも、所望の動作を安定に確実に行わせることができるため信頼性が高い。
ここで、本発明の一態様に係る貨物自動車用バンパ装置において、前記起伏切換リンク機構は、側面視においてX字状に配置されたクロスリンクを構成するように、二組の起伏外ロッドと起伏内ロッドとを自車両幅方向の両側に備えて構成されていることは好ましい。このような構成であれば、所望の起立および折り畳み動作を安定かつ確実に行わせるリンク機構として好適である。
さらに、本発明の一態様に係る貨物自動車用バンパ装置において、前記起伏外ロッドは、前記起伏内ロッドよりも車幅方向で外側に配置されるとともに、前記起伏外ロッドの後方端部の枢支位置に対向する位置に前記バンパ本体が付設されており、前記荷台が前記格納位置にあるときは、前記荷台の裏面とほぼ平行になる水平位置に自身が位置するように装着されていることは好ましい。
このような構成であれば、起伏切換リンク機構が、起伏外ロッドを介してシャシフレームに連結されるので、バンパ本体への衝突力を、起伏外ロッドを介してシャシフレームに伝えることができる。そして、折畳み可能な本体フレームにバンパ本体を取付けているので、走行時にはバンパ本体を所定の位置に保持し、荷台を地上に降ろすときは、起伏切換リンク機構により本体フレームを折りたたむことで、荷台を地面に略水平となる位置まで降ろす上で好適である。
また、本発明の一態様に係る貨物自動車用バンパ装置において、前記起伏外ロッドは、前記起伏内ロッドよりも断面係数が大きく設定されており、曲げや座屈に対する強度についても前記起伏内ロッドよりも強くなっていることは好ましい。このような構成であれば、起伏外ロッドによって衝撃吸収部材を兼ねる上でより好適である。
特に、起伏切換リンク機構の構成として、前記荷台が前記格納位置にあるときに、前記起伏内ロッドの端部の枢支位置は、車両前後方向の前側枢支部が前記起伏外ロッドの前側枢支部よりも低い位置に枢支され、後側枢支部が前記起伏外ロッドの後側枢支部よりも高い位置に枢支されることで側面視においてX字状に配置されており、さらに、前記起伏内ロッドの長さは、前記起伏外ロッドの長さよりも短くされており、車両前後方向での各起伏ロッドの枢支位置は、前記起伏内ロッドの前側枢支部が前記起伏外ロッドの前側枢支部よりも車両後方の位置で枢支されるとともに、各ロッドの後側枢支部が側面視で同じ位置に枢支されていることは好ましい。
上述のように、本発明によれば、製造コストを抑えつつも、信頼性が高い貨物自動車用バンパ装置およびこれを備える貨物自動車を提供することができる。
本発明に係る貨物自動車用バンパ装置を備える貨物自動車の一実施形態である車両運搬車の左側面図である。なお、同図は走行状態における荷台の格納位置を示している。 図1の荷台昇降装置の移動機構部分を分解して示した模式図である。 図1の荷台昇降装置に装備されている、バンパ装置の部分を車両前方の上方側から見た斜視図である。 バンパ装置の部分を示す平面図である。 バンパ装置の部分を示す左側面図である。 バンパ装置の部分を示す底面図である。 バンパ装置の部分を示す正面図である。 バンパ装置の部分を示す背面図である。 図1の車両運搬車の動作を説明する図((a)〜(e))であり、同図(a)は荷台のスライド移動初期姿勢(荷台接地ローラが接地前)を示し、(b)は荷台が更に後退した傾斜初期姿勢(荷台接地ローラが接地時)を示し、(c)は荷台が更に後退した状態(荷台接地ローラが接地状態)を示し、(d)は荷台のスライド移動姿勢を示し、(e)は、その後更に、荷台を自車両の後方に地上まで降ろした乗込位置を示している。 図1のバンパ装置の部分の動作を説明する図((a)〜(f))であり、同図(a)は荷台の格納位置での姿勢を示し、(b)は荷台のスライド移動初期姿勢(荷台接地ローラが接地前)の姿勢を示し、(c)は荷台が更に後退し支持脚ローラが接地時の状態を示し、(d)は荷台接地ローラが接地後更に後退したときの姿勢を示し、(e)は、カムローラがカム溝に嵌合時の姿勢を示し、(f)は、荷台を自車両の後方に地上まで降ろした乗込位置における姿勢を示している。
以下、本発明に係る貨物自動車の一実施形態の車両運搬車について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、バンパ装置に荷台を支持するための支持脚機構が更に付設された例で説明する。
図1に示すように、この車両運搬車1は、そのシャシフレーム2上に荷台3を備えている。荷台3の前部には、いわゆる鳥居5が一体に設けられ、また、荷台3の後部には、後煽り4が装備されている。後煽り4は、自車両前後方向に回動可能に取付けられており、同図に示す垂直な閉じ位置、および後方に回動して車両を乗り入れるときのスロープとなる開き位置(図9(e)参照)のそれぞれに位置可能になっている。そして、この車両運搬車1は、上記荷台3とシャシフレーム2との間に荷台昇降装置10を装備している。また、荷台3の後部下側には、可倒式のバンパ装置60が装備されている。バンパ装置60の後方端部にはランプ等の保安部品やバンパ本体100が付設されている。
以下、上記荷台昇降装置10について説明する。なお、図2は、図1の荷台昇降装置10の部分を分解して示した模式図である。
図2に示すように、荷台3は、その車両幅方向両側に、荷台縦根太6をそれぞれ有する。荷台縦根太6は、溝形鋼状の長尺の部材であり、溝形鋼の凹溝側を幅方向での内側に向けて対向配置されている。荷台3の後端下部には、荷台接地ローラ50が設けられている。荷台接地ローラ50は、荷台3が自車両の後方に降ろされたときに地上GLに当接してスライド移動方向(自車両の前後方向でもある)への移動を補助する。シャシフレーム2の後端には、荷台受けローラ54が付設されている。荷台受けローラ54は、スライド移動される荷台3を下方から支持する。
荷台昇降装置10は、荷台3を移動させる移動機構を備え、この移動機構によって、荷台3を、シャシフレーム2上に格納した格納位置K(図1参照)、およびその格納位置Kから荷台3を自車両の後方に且つ地上GLと略水平となる位置まで降ろした乗込位置N(図9(e)参照)までスライド移動可能に構成されている。これにより、この車両運搬車1は、乗込位置Nで車両を荷台3に積載するとともに、その積載した車両を、荷台3を格納位置Kに格納して運搬可能になっている。なお、荷台接地ローラ50が接地した状態であれば、積載自体は可能である。
詳しくは、図2に示すように、この荷台昇降装置10は、シャシフレーム2上にガイドレール11が付設され、このガイドレール11上に移動フレーム20を介して荷台3が載置されている。さらに、この荷台昇降装置10は、移動フレーム20および荷台3をスライド移動させるための駆動機構として、前方シリンダ30および後方シリンダ40を備えている。前方シリンダ30および後方シリンダ40は、そのチューブの途中部分が枢支されたセンタトラニオン構造を有する。
前方シリンダ30は、そのロッド32の先端がシャシフレーム2の前部8aに枢支されるとともに、そのチューブ34の途中部分36が移動フレーム20の中間部20b(この例では上述した前側ローラ21の張り出す腕部の基端部)に枢支されている。また、後方シリンダ40は、そのロッド42の先端が荷台3の後部3a(この例では荷台接地ローラ52の近傍)に枢支されるとともに、そのチューブ44の途中部分46が移動フレーム20の後部20aに枢支されている。そして、荷台3ないし移動フレーム20は、前方シリンダ30および後方シリンダ40の、二つの油圧シリンダ30、40の伸縮に応じて移動され、これにより、荷台3をシャシフレーム2上に格納した格納位置Kから自車両の後方に荷台3を降ろした乗込位置Nまで移動可能になっている。
シャシフレーム2上には、荷台昇降装置10を固定するための基部となるベースフレーム8が固定されている。上記ガイドレール11は、このベースフレーム8上に一体に連結され、シャシフレーム2上の車両後方の位置に付設されている。ガイドレール11は、車両幅方向両側に一対をなして付設された溝形鋼状の長尺の案内部材であり、案内溝となる溝形鋼の溝側を幅方向での内側に向けて対向配置されている。そして、各ガイドレール11は、その前端部および後端部を下方に向けて湾曲加工されることで、側面視が略「へ」字形をなすように形成され、これにより、その前端側(車両前方側)から順に、前方傾斜部12、水平部14、後方第一傾斜部16および後方第二傾斜部18を有して構成されている。
一方、移動フレーム20は、平面視が略梯子状の枠体に形成され、その後方部の両側に、車両前後方向に離間した一対の前側ローラ21および後側ローラ22をそれぞれ備えている。移動フレーム20は、この一対の前側ローラ21および後側ローラ22により、ガイドレール11溝にスライド移動可能に嵌合されている。前側ローラ21は、スライド方向での車両前方側に設けられるとともに、車両下方に向けて張り出す腕部の先端に取り付けられている。後側ローラ22は、スライド方向での車両後方側に設けられ、前側ローラ21とは異なり、移動フレーム20部分に直接取り付けられ、これにより、前側ローラ21よりも車両上下方向での上方に位置している。
また、これら前側ローラ21および後側ローラ22は、移動フレーム20の外側面から幅方向外側に向けて張り出しており、車両幅方向を向く支軸を介してその軸まわりに回転可能である。そして、これら前側ローラ21および後側ローラ22は、上述した一対のガイドレール11の略コ字状の各溝に嵌合して転動可能に支持されており、ガイドレール11に沿って、移動フレーム20のスライド移動を円滑に案内している。
また、移動フレーム20には、その車両幅方向両側に、一対の移動フレームレール24が固定されている。各移動フレームレール24は、溝形鋼状の長尺の案内部材であり、荷台3の前両側に設けられた荷台前側ローラ52が転動可能に支持されており、この移動フレームレール24に沿って、荷台3のスライド移動を円滑に案内するようになっている。
上記格納位置Kにおいて、前側ローラ21は、ガイドレール11の前方傾斜部12に位置し、後側ローラ22はガイドレール11の水平部14に位置している。そのため、格納位置Kにあっては、移動フレーム20がシャシフレーム2上で略水平となり、荷台3の姿勢も水平に支持される。そして、荷台3の移動時は、荷台前側ローラ52が移動フレームレール24に案内されつつ後方に移動する。その後、上述したガイドレール11の各傾斜部等12、14、16および18の形状に倣って前側ローラ21および後側ローラ22がスライド移動する。これにより、荷台昇降装置10は、移動フレーム20上の荷台3を自車両の後方に降ろす上で必要な高さまで下げるように移動および傾斜させつつ支持して、荷台3を地上にほぼ水平状態に降ろすことができるようになっている。
ここで、この車両運搬車1は、図1に示したように、シャシフレーム2の後部に、可倒式のバンパ装置60が設けられている。このバンパ装置60は、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材として上記バンパ本体100が付設されている。バンパ本体100は、図1に示す格納位置Kに荷台3があるときには、バンパ装置60が、荷台3の後方下部に位置するように設けられ、法規上必要な位置に位置している。
また、このバンパ装置60は、荷台3を支持するための荷台支持脚を兼ねており、荷台3を自車両の後方にスライド移動させるときに、支持脚ローラ63を地面に接地させて荷台3を支持できるようになっている。
詳しくは、このバンパ装置60は、図1に示すように、地面に接地する支持脚ローラ63と、支持脚ローラ63を所定方向に張り出すように支持する支持脚フレーム62と、この支持脚フレーム62を含んで構成されて支持脚フレーム62を回動可能なように枢支箇所の全てが自車両幅方向を向く軸まわりに連結されたリンク機構70と、リンク機構70を荷台3のスライド移動の作用によって回動させる二種の起伏切換機構71、90とを備えている。なお、バンパ装置60を構成する各フレームおよびリンクの部材は、矩形断面の金属製の角パイプまたは矩形断面の金属製の角棒を用いて製作されている。
そして、このバンパ装置60は、第一の起伏切換機構90により、支持脚フレーム62を自車両幅方向を向く軸まわりに回動させることで、支持脚ローラ63が地面から離隔した、本体フレーム86の起立姿勢R(図1、図5、図10(a)参照)と、支持脚ローラ63を地面に接地させるように荷台3の裏面から下方に向けて張り出させた接地姿勢S(図9(a)、(b)、図10(b)、(c)参照)とのそれぞれの姿勢に切換可能になっており、さらに、荷台3の後端部の荷台接地ローラ50が接地状態となった以後は、第二の起伏切換機構71および第一の起伏切換機構90により、リンク機構70全体が、バンパ本体100および支持脚ローラ63とともに地面から離隔する方向に畳み込まれた倒伏姿勢T(図9(e)、図10(f))とするものである。
以下、上記バンパ装置60について、図3の斜視図、および図4〜図8を適宜参照して、より詳しく説明する。なお、図4〜図8ではバンパ本体100およびランプ等の保安部品の図示を省略している。
このバンパ装置60は、図3および図4〜図8に示すように、一対のベースフレーム80を有し、この一対のベースフレーム80は荷台3側に配置される。一対のベースフレーム80は、車両幅方向に離間して車両前後方向に沿って設けられている。各ベースフレーム80は、車両前後方向に離間した一対のガイドローラ82、84を、それぞれの車両幅方向の外側面側に有する。各ベースフレーム80は、4つのガイドローラ82、84が、上記荷台縦根太6の凹溝に案内されるように内嵌され、これにより、一対のガイドローラ82、84介して荷台3側に支持されている。そして、これら4つのガイドローラ82、84の転動により、荷台3のスライド移動とは相対的にスライド移動するようになっている。
一対のベースフレーム80は、本体フレーム86によって相互に連結されており一体で移動する。本体フレーム86は、正面視が略U字状をなし、車両上下方向を向く左右一対の縦フレーム88と、一対の縦フレーム88相互の下端部を車両幅方向で繋ぐ横フレーム87とを有する。一対の縦フレーム88は、その上端部が、車両後方側のガイドローラ後84の枢支部と同軸に枢支され、これにより、一対のベースフレーム80に対して回動自在に連結されている。
横フレーム87には、一対の縦フレーム88の下端部近傍の位置に、支持脚フレーム62から前後に張り出す脚部回動用腕72の後部側が回動可能に枢支されるとともに、脚部回動用腕72の前部側の先端が支持リンク75の下端部に枢支されている。支持脚フレーム62の左右両側には、所定角度で支持脚支持腕74が付設されており、転動輪として支持脚ローラ63が支持脚支持腕74によって転動可能にそれぞれ保持されている。
ガイドローラ前82の内側寄りの位置には、バンパ装置60に付設された支持脚支持腕74等を支持および回動させるための一対の支持リンク75が枢支されている。一対の支持リンク75は、その上端部が、車両前方側のガイドローラ前82の枢支部と同軸に枢支され、これにより、一対のベースフレーム80に対して回動自在に連結されている。各支持リンク75は、支持リンク上64と支持リンク下66とを有して構成されることで、自身途中部分から二分割構造とされた折り畳み構造を有している。
この支持リンク75は、上方の支持リンク上64の下端部と、下方の支持リンク下66の上端部とが、連結支軸69により回動可能に連結されている。連結支軸69の位置には、上下のリンク64、66相互の折り畳み方向を規制する横断面略コ字状の支持リンク規制板65が支持リンク下66側に一体に装着されている。支持リンク規制板65は、上下のリンク64、66相互の上方側を向く側面にリンク64、66相互の面が面一で当接する規制面(略コ字状の底面部)を有し、これにより、上方側を向く側面側への折り畳みが不可能とされ、反対側への折り畳み動作のみを許容するように装着されている。
なお、支持脚フレーム62の上部左右には、ねじりコイルバネによって形成された付勢バネ61が配置されており、この付勢バネ61の作用により、二分割構造の支持リンク75は、常時、上下のリンク64、66相互が一直線となる側に付勢されている。これにより、荷台3の他の移動中の動きによっては上下のリンク64、66相互が折り畳み側には移動しないように保持され、第二の起伏切換機構71による折り畳み動作が行われていないときには、上下のリンク64、66相互が一直線となる姿勢が維持される。
そして、一対の支持リンク75の下端部(支持リンク下66の下端部)と本体フレーム86の下端部とが、支持脚フレーム62に対してそれぞれ枢支されて、支持脚フレーム62を連接節とする四節リンクが構成されている。なお、支持脚フレーム62は、他のリンクに比べて短いリンクになっており、側面視において、上底となるベースフレーム80側は長く、下底となる支持脚フレーム62側が短い台形形状のレイアウトとなっている。なお、一対の支持リンク75が、「自車両前側のリンク」に対応し、本体フレーム86が、「自車両後側のリンク」に対応している。
このように、本実施形態の例では、上記リンク機構70は、本実施形態の例では、ベースフレーム80、本体フレーム86、支持リンク75および支持脚フレーム62からなり、支持脚フレーム62を連接節とする四節リンクである。また、本実施形態の例では、この四節のリンク機構70を構成するリンクのうち、自車両前側の支持リンク75が、その途中部分から折り畳める二分割構造とされている。なお、バンパ装置60に、荷台を支持するための支持脚機構を付設しない場合であれば、本体フレーム86以外のリンクを設けない構成とすることができる。
そして、上記リンク機構70を構成する本体フレーム86に、第一の起伏切換機構90が連結されている。第一の起伏切換機構90は、上記課題を解決する手段に記載の「起伏切換リンク機構」に対応しており、クロスリンクを構成するように、側面視においてX字状に配置された二組の起伏外ロッド92と起伏内ロッド94とを備えている。起伏外ロッド92は、車幅方向で最も外側に配置され、起伏内ロッド94は、車幅方向で最も内側寄りに配置されている。なお、このバンパ装置60は、他の部品を含めて全体が左右対称に配置されている。
詳しくは、第一の起伏切換機構90を構成する二組の起伏ロッド92、94は、上記ベースフレーム80同様に、車両幅方向に離間して一対をなしている。内側の起伏内ロッド94は、荷台3の裏面に設けられた中央の後方シリンダ40の左右に等配されて一対設けられている。これら二組の起伏ロッド92、94は、自車両幅方向を向く軸まわりに回動可能にそれぞれ枢支されている。そして、この第一の起伏切換機構90は、起伏外ロッド92の両端部と起伏内ロッド94の両端部の枢支位置を、荷台3の高さや荷台3をどの位置にどの角度まで下げるか等の要求に応じてそれぞれ適切に位置させることにより、荷台3が後退するにつれて上記リンク機構70が折り畳まれるようになっている。
本実施形態の例では、起伏内ロッド94の端部の枢支位置は、図1の格納位置Kにおいて、所期の起立姿勢Rとなるように設けられている。つまり、走行時には、上記本体フレーム86が荷台3の裏面に対して直角姿勢となるように、車両上下方向においては前側枢支部94mが起伏外ロッド92の前側枢支部92mよりも低い位置に枢支されており、後側枢支部94uが起伏外ロッド92の後側枢支部92uよりも高い位置に枢支されている。
また、起伏内ロッド94の長さは、起伏外ロッド92の長さよりも短くされており、車両前後方向での各起伏ロッド92、94の枢支位置は、起伏内ロッド94の前側枢支部94mが起伏外ロッド92の前側枢支部92mよりも車両後方の位置で枢支され、さらに、各ロッド92、94の後側枢支部92u、94uが側面視で同じ位置に枢支されている。これにより、荷台3の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラ後84の位置が変わることにより本体フレーム86を回動させて、上記説明した所期の折り畳み動作のうち、起立姿勢Rと接地姿勢Sとの切換えが第一の起伏切換機構90により可能になっている。
なお、二組の各起伏ロッド92、94の端部の枢支位置は、本実施形態の例では、幅方向外側の起伏外ロッド92は、左右一対の縦フレーム88それぞれの外側面に対して外ロッド支持腕93が車幅方向に張り出しており、この外ロッド支持腕93の先端に枢支されている。また、起伏内ロッド94は、横フレーム87の上面に対して内ロッド支持腕95が車両上方に向けて立設されており、この内ロッド支持腕95の上端に枢支されている。
ここで、上記バンパ本体100は、本体フレーム86に対し、車両後方側の一対の縦フレーム88に溶接等により固定される。バンパ本体100には、後方突入時の衝撃を受ける機能が要求される。そのため、この本体フレーム86は、クロスリンクを構成する起伏外ロッド92が、バンパ本体100の裏面に対向する位置に、その後側枢支部92uが枢支されるとともに、荷台3が格納位置Kにあるときは、バンパ装置60は、その起立姿勢Rにおいて、荷台3の裏面とほぼ平行になる水平位置に起伏外ロッド92が位置するように前側枢支部92mが枢支されている。これにより、後方突入時にバンパ本体100が受けた衝撃荷重は、起伏外ロッド92を介してシャシフレーム2に効率良く伝えられるようになっている。
本実施形態では、起伏外ロッド92は一体構造の角パイプ材であって、途中部分に折り曲げ部等の稼働する部分をもたない衝撃吸収部材を兼ねている。そのため、起伏外ロッド92は、起伏内ロッド94よりも断面係数が大きく設定されており、曲げや座屈に対する強度についても起伏内ロッド94よりも強くなっている。
さらに、このバンパ装置60は、荷台接地ローラ50が接地以後に、上記倒伏姿勢Tに支持脚機構を移行させるために、上記第二の起伏切換機構71をカムによって構成している。本実施形態では、上記支持脚上フレーム64の上端部は、ガイドローラ前82の内側の枢支部よりも車両前側に向けて張り出したカムリンク67を有し、カムリンク67の張り出した上端部に、ガイドローラ前82の径よりも小径のカムローラ68が回転自在に枢支されている。そして、荷台3の側には、図1に示すように、所期のタイミングでカムローラ68に嵌合するカム溝73が設けられており、これらカム溝73とカムローラ68により第二の起伏切換機構71が構成されている。なお、その動作については後述する。
次に、上記荷台昇降装置10の移動動作およびこれに伴う可倒式のバンパ装置60の動作並びにその作用効果について、図1、図9および図10等を適宜参照しつつ説明する。
この車両運搬車1が走行状態のときには、図1に示すように、荷台3は、シャシフレーム2上に格納された格納位置Kにある。荷台3が格納位置Kのときは、バンパ装置60の本体フレーム86は、図10(a)に示すように、荷台3に対して下方に直角に張り出した起立姿勢Rとなる。このとき、左右一対の縦フレーム88は、荷台3が格納位置Kのときに、起伏外ロッド92とは直交方向に且つ車両下方に向けて垂直に張り出すように車両幅方向に離間して取り付けられている。そのため、このバンパ装置60によれば、起立姿勢Rにあっては、図5に側面図を示すように、左右の起伏外ロッド92が水平方向を向いて一直線状にシャシフレーム2と連結するように構成されているので、起伏外ロッド92が後方からの突入による力に抗するようにシャシフレーム2側に力を逃がすようにバンパ本体100を支持することができる。
そして、この車両運搬車1は、荷台昇降装置10を駆動することによって、図1に示す格納位置Kから、図9(e)に示す乗込位置Nのように、荷台3を自車両の後方に降ろすことができる。このとき、本実施形態のバンパ装置60は、支持脚機構をも有するため、荷台昇降装置10により荷台3が自車両の後方に降ろされる際に、支持脚として用いることができる。特に、上述したバンパ装置60によれば、油圧シリンダ等の専用アクチュエータを用いることなく、所望のタイミングで支持脚本体62を、起立姿勢R〜接地姿勢S〜倒伏姿勢Tに応じた必要な位置に切換可能である。
詳しくは、この車両運搬車1は、荷台3を自車両の後方に降ろして、貨物として、例えば他の車両を積車する際には、図9(a)に示すように、まず、荷台昇降装置10は、後方シリンダ40を駆動してロッド42を伸長させる。これにより、移動フレーム20に沿って荷台3が案内されて自車両後方にスライド移動を開始する。
このとき、バンパ装置60は、図10(b)に示すように、ベースフレーム80全体が荷台3とともに後傾するが、第一の起伏切換機構90により、シャシフレーム2側に連結された起伏ロッド92、94は、基端部が車両側に連結されているので、荷台3の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラ後84の位置が変わることによりクロスリンクが折り畳まれる方向に付勢力が作用して、本体フレーム86の下端側を車両前方に引き寄せるように回動させる。
この引き寄せ動作により、自車両前側の支持リンク75が、支持脚フレーム62を、同図反時計方向に回動させるように四節リンク機構70全体が動く。これにより、支持脚フレーム62に対して所定角度で固定されている支持脚支持腕74は、支持脚ローラ63を接地方向に回動させて接地姿勢Sへの切換えが行われる。支持脚ローラ63は、図9(a)に示すように、荷台3の後端部の荷台接地ローラ50が接地状態となる前に接地する。そのため、荷台3が自車両の後方に片持ち支持されるときには、バンパ装置60の支持脚ローラ63により荷台3を支持することができる。
次いで、図9(b)に示すように、荷台昇降装置10は、上記前方シリンダ30を伸長させる。これにより、前方シリンダ30が移動フレーム20を後方に押すので、移動フレーム20がガイドレール11に沿ってスライド移動を開始する。これにより、移動フレーム20全体としては、ガイドレール11の曲げ形状により前方が持ち上げられて傾斜され、これに伴い、移動フレーム20上の荷台3も後傾を開始する。
このとき、バンパ装置60は、図10(c)に示すように、荷台3が片持ち状態とならないように、第一の起伏切換機構90により、所定角度で四節リンク機構70全体を保持して上記接地姿勢Sを維持している。そのため、荷台3のスライド移動を安定した状態で継続することができる。所定のスライド移動後、図9(b)に示すように、荷台3の後端部の荷台接地ローラ50が接地状態となる。
次いで、荷台昇降装置10は、前方シリンダ30の伸長を継続する。これにより、荷台3が後方に移動するにつれて移動フレーム20がガイドレール11の水平部に移行して支持される。そのため、図9(c)に示すように、移動フレーム20全体としては、傾斜初期姿勢のまま自車両後方に水平にスライド移動され、これとともに荷台3も更に後方に移動し、荷台接地ローラ50が地上GLに接地したことで荷台3の姿勢が安定した状態でスライド移動が継続される。
このとき、荷台3の前方部分は、上記荷台前側ローラ52が移動フレームレール24の後側(図2参照)によって支持され、荷台3は両持ち状態で保持されている。よって、バンパ装置60の支持脚での支持はこの時点からは不要となるところ、図9(c)に示すように、バンパ装置60の側では、このタイミングに合わせて、それまで車両前後方向で離隔した位置にあった、第二の起伏切換機構71のカム溝73とカムローラ68が嵌合位置となる。
これにより、カム溝73の傾斜形状によってカムローラ68が同図反時計方向に押し下げられる。そのため、張り出したカムリンク67を介して支持リンク上64が反時計方向に回動する。この回動させようとする力は、上下のリンク64、66相互を一直線の姿勢に保持するための付勢バネ61の力よりも大きいため、付勢バネ61に抗して上下のリンク64、66相互の折り畳み動作が開始される(図10(d))。
次いで、荷台昇降装置10は、図9(d)に示すように、前方シリンダ30を全伸長させていく。これにより、ガイドレール11に沿って移動フレーム20が案内されつつ、荷台3が荷台接地ローラ50を地上GLに接地させながら後方に更にスライド移動していく。
このとき、バンパ装置60は、図9(d)に示すように、カム溝73の傾斜形状によってカムローラ68が同図反時計方向に更に押し下げられていく。そのため、上下のリンク64、66相互が更に折り畳まれていく。第二の起伏切換機構71のカムタイミングは、荷台接地ローラ50が地上GLに接地した後のタイミングに合わせて設けられているので、所期の格納動作を確実に開始することができる(図10(e))。本体フレーム86の下端部は、ガイドローラ後84が下方に移動することにより、第一の起伏切換機構90のクロスリンクによって本体フレーム86の下側が時計方向に回転し、車両前方向に引き上げられる。
そのため、ガイドローラ後84の枢支部の位置を中心に時計方向に更に回動して傾斜していく。また、この本体フレーム86の傾斜に伴い、本体フレーム86に端部が枢支された起伏ロッド92、94は、枢支位置の高さの違いによってクロスリンクが折り畳まれる(狭まる)ように移動していく。したがって、バンパ装置60は、支持脚ローラ63も含めて全体として、本体フレーム86がバンパ本体100とともに地面から離隔する方向に畳み込まれていく。
そして、図9(e)に示すように、前方シリンダ30が移動フレーム20を更に後方に押すことにより、移動フレーム20がガイドレール11に沿って車両後方にスライド移動する。このとき、移動フレーム20の前側はガイドレール11の水平部で支持され、後側は後方の傾斜部にて支持されるため、移動フレーム20の後側については後方に移動するにつれて次第に後傾する。これにより、移動フレーム20全体としては、後方が下方に向けて更に後傾され、これに伴い、移動フレーム20上の荷台3は地上GL方向に降ろされ、地上GLに対して略水平な乗込位置Nに位置することができる。
このとき、バンパ装置60は、図9(e)に示すように、支持脚機構については、第二の起伏切換機構71によってカムローラ68がカム溝73の傾斜形状の最も先端側の位置に移動し、上述の折り畳み動作が最大倒伏状態にまで移行する。これにより、図10(f)に示すように、支持リンク75の折り畳みが最大倒伏状態まで進行し、荷台3が地面と略並行になるまで降ろされるときには、全体が完全に折り畳まれて荷台3の裏面と略並行な倒伏姿勢Tとなる。なお、荷台3を乗込位置Nから格納位置Kに移動することにより、第二の起伏切換機構71および第一の起伏切換機構90によって本体フレーム86を起こし、起伏ロッド92、94を広げる方向に回動させて、荷台3の裏面から本体フレーム86を下方に向けて張り出させた起立姿勢Rとする動作は、上述とは逆動作によって行われるので説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の車両運搬車1によれば、バンパ装置60は、第一の起伏切換機構90は、荷台3の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラ後84の位置が変わることにより本体フレーム86を回動させるので、専用のアクチュエータが不要である。
そして、第一の起伏切換機構90は、荷台3がシャシフレーム2上の格納位置Kにあっては、バンパ本体100が法規上必要な位置に位置するように本体フレーム86を起立姿勢Rにするので、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材として、荷台3の後方下部の法規上必要な位置にバンパ本体100を位置させることができる。
さらに、第一の起伏切換機構90は、荷台3が地上に降ろされた乗込位置Nにあっては、本体フレーム86がバンパ本体100とともに地面から離隔する方向に畳み込まれた倒伏姿勢Tとするので、荷台3を自車両の後方に地上まで略水平に降ろしたときには、地上と荷台3との間にバンパ装置60を格納することができる。したがって、このバンパ装置60によれば、専用のアクチュエータを不要とした簡素な構成でありながら、所期の折り畳み動作が可能である。よって、製造コストを抑えつつも、所望の動作を安定に確実に行わせることができるため信頼性が高い。
さらに、このバンパ装置60によれば、第一の起伏切換機構90が、側面視においてX字状に配置されたクロスリンクを構成するように、二組の起伏外ロッド92と起伏内ロッド94とを自車両幅方向の両側に備えて構成されているので、所望の起立および折り畳み動作を安定かつ確実に行わせるリンク機構として好適である。
また、このバンパ装置60によれば、起伏外ロッド94は、起伏内ロッド92よりも車幅方向で外側に配置されるとともに、起伏外ロッド94の後方端部の枢支位置に対向する位置にバンパ本体100が付設されており前記荷台3が格納位置Kにあるときは、荷台3の裏面とほぼ平行になる水平位置に自身が位置するように装着されているので、バンパ本体100への衝突力を、起伏外ロッド94を介してシャシフレーム2に伝えることができる。特に、この起伏外ロッド94は、起伏内ロッド92よりも断面係数が大きく設定されており、曲げや座屈に対する強度についても起伏内ロッド92よりも強くなっているので、起伏外ロッド94によって衝撃吸収部材を兼ねる上で好適である。
特に、このバンパ装置60は、荷台3の支持脚をも兼ねているので、後傾途中における荷台3を支えて荷台3の安定したスライド移動を実現することができる。そして、このバンパ装置60によれば、第一および第二の起伏切換機構71、90のいずれに対しても、荷台3のスライド移動および昇降動作が起伏切換のための駆動力として働く。
つまり、荷台3が、自車両後方に後退しつつ傾斜を開始すると、第一および第二の起伏切換機構71、90のリンクおよびカムによって、リンク機構70を自動的に所期の姿勢となる方向に回動させて、油圧シリンダ等の専用アクチュエータを用いることなく、所望のタイミングで支持脚本体62を、起立姿勢R〜接地姿勢S〜倒伏姿勢Tに応じた必要な位置に切換えることができる。
なお、本発明に係る貨物自動車用バンパ装置およびこれを備える貨物自動車は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、バンパ装置60に、荷台3を支持するための支持脚機構(符号61〜68等)が更に付設されている例で説明したが、これに限らず、荷台3を支持するための支持脚機構を設けることなく、本発明のバンパ装置を構成することができる。
特に、支持脚機構を設けない場合は、支持リンク75およびその折り畳み用の機構である起伏切換機構71が不要であり、この場合には、第一の起伏切換機構90のみにより、荷台3の傾動およびスライド移動に応じてガイドローラ後84の位置が変わることにより本体フレーム86を回動させて、起立姿勢Rと倒伏姿勢Tとの切換えが可能になる。
しかし、荷台を自車両の後方に地上まで略水平に降ろす貨物自動車においては、荷台の片持ち支持を防止する上で、荷台3を支持するための支持脚機構を併せて設けたバンパ装置とすることが望ましい。
1 車両運搬車(貨物自動車)
2 シャシフレーム
3 荷台
4 後煽り
5 鳥居
6 荷台縦根太
8 ベースフレーム
10 荷台昇降装置
11 ガイドレール
12 前方傾斜部
14 水平部
16 後方第一傾斜部
18 後方第二傾斜部
20 移動フレーム
21 前側ローラ
22 後側ローラ
24 移動フレームレール
30 前方シリンダ
32 ロッド
34 チューブ
36 枢支部
40 後方シリンダ
42 ロッド
44 チューブ
46 枢支部
50 荷台接地ローラ
52 荷台前側ローラ
54 荷台受けローラ
60 バンパ装置
61 付勢バネ
62 支持脚フレーム
63 支持脚ローラ
64 支持リンク上
65 支持リンク規制板
66 支持リンク下
67 カムリンク(起伏切換機構)
68 カムローラ(起伏切換機構)
69 連結支軸
70 リンク機構
71 第二の起伏切換機構
72 脚部回動用腕
73 カム溝(起伏切換機構)
74 支持脚支持腕
75 支持リンク(自車両前側のリンク)
80 ベースフレーム
82 ガイドローラ前
84 ガイドローラ後
86 本体フレーム(自車両後側のリンク)
87 横フレーム
88 縦フレーム
90 第一の起伏切換機構(起伏切換リンク機構)
92 起伏外ロッド
93 外ロッド支持腕
94 起伏内ロッド
95 内ロッド支持腕
100 バンパ本体
K (荷台の)格納位置
N (荷台の)乗込位置
R (バンパ装置の)起立姿勢
S (バンパ装置の)接地姿勢
T (バンパ装置の)倒伏姿勢

Claims (6)

  1. 自車両のシャシフレーム上に傾動およびスライド移動可能に設けられるとともに荷台全体が地上と略水平な姿勢に降ろされる荷台を備える貨物自動車に用いられるバンパ装置であって、
    当該バンパ装置は、前記自車両の後部に設けられてバンパ本体が装着された本体フレームと、該本体フレームと前記シャシフレーム側に設けられたベースフレームの後部とを連結するとともに枢支箇所の全てが自車両幅方向を向く軸まわりに回動可能な起伏切換リンク機構とを備え、
    前記本体フレームは、前記荷台に対して自身上部に取付けられたガイドローラを介して回動自在に垂下されており、
    前記起伏切換リンク機構は、前記荷台の傾動およびスライド移動に応じて前記ガイドローラの位置が変わることにより前記本体フレームを回動させて、
    前記荷台が前記シャシフレーム上の格納位置にあっては、前記バンパ本体が法規上必要な位置となるように前記本体フレームを起立姿勢とし、
    前記荷台が地上に降ろされた乗込位置にあっては、前記本体フレームが前記バンパ本体とともに地面から離隔する方向に畳み込まれた倒伏姿勢とすることを特徴とする貨物自動車用バンパ装置。
  2. 前記起伏切換リンク機構は、側面視においてX字状に配置されたクロスリンクを構成するように、二組の起伏外ロッドと起伏内ロッドとを自車両幅方向の両側に備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車用バンパ装置。
  3. 前記起伏外ロッドは、前記起伏内ロッドよりも車幅方向で外側に配置されるとともに、前記起伏外ロッドの後方端部の枢支位置に対向する位置に前記バンパ本体が付設されており、前記荷台が前記格納位置にあるときは、前記荷台の裏面とほぼ平行になる水平位置に自身が位置するように装着されていることを特徴とする請求項2に記載の貨物自動車用バンパ装置。
  4. 前記起伏外ロッドは、前記起伏内ロッドよりも断面係数が大きく設定されており、曲げや座屈に対する強度についても前記起伏内ロッドよりも強くなっていることを特徴とする請求項3に記載の貨物自動車用バンパ装置。
  5. 前記荷台が前記格納位置にあるときに、前記起伏内ロッドの端部の枢支位置は、車両前後方向の前側枢支部が前記起伏外ロッドの前側枢支部よりも低い位置に枢支され、後側枢支部が前記起伏外ロッドの後側枢支部よりも高い位置に枢支されることで側面視においてX字状に配置されており、
    さらに、前記起伏内ロッドの長さは、前記起伏外ロッドの長さよりも短くされており、車両前後方向での各起伏ロッドの枢支位置は、前記起伏内ロッドの前側枢支部が前記起伏外ロッドの前側枢支部よりも車両後方の位置で枢支されるとともに、各ロッドの後側枢支部が側面視で同じ位置に枢支されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の貨物自動車用バンパ装置。
  6. 自車両のシャシフレーム上に傾動およびスライド移動可能に設けられるとともに地上に降ろされる荷台と、自車両後部に設けられるバンパ装置とを備える貨物自動車であって、
    前記バンパ装置として、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貨物自動車用バンパ装置を備えていることを特徴とする貨物自動車。
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