JP2015200822A - 光周波数制御装置 - Google Patents
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Description
また、信号数増加の際、位相同期及び指向角度誤差検出の受信系を小型化するために、単一光検出器及びSPGD法を用いて受信する構成が示されている。しかしながら、上記方式では、信号数増加の際、制御帯域が信号数により制限されるという課題があった。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る光周波数制御装置の構成を示す図である。
光周波数制御装置は、図1に示すように、光位相変調器1、光カプラ2、光検出器3、RF基準信号源4、位相誤差検出回路5及び位相制御回路6から構成されている。
光周波数制御装置の動作では、図2に示すように、まず、光位相変調器1は、入力信号に従って駆動し、入力された局発光の位相変調を行う(ステップST201)。この光位相変調器1により位相変調された局発光は光カプラ2に出力される。
光位相変調器1を駆動周波数f、位相幅±πの鋸波信号で駆動させた場合(図3(a))、光位相変調器1の出力信号は、図3(b)に示すように、光位相変調器1の入力信号(f0)に対して1/T分周波数シフトされる。そして、この光位相変調器1に入力される鋸波信号の周期を変化させることで(図4(a))、光位相変調器1を光周波数シフタ(VCO:Voltage Control Oscillator)として動作させることが可能となる(図4(b))。
実施の形態1では1つの信号光の位相同期について説明したが、実施の形態2では本発明を複数の信号光を用いたフェーズドアレーレーザに適用した構成について説明する。図5はこの発明の実施の形態2に係る光周波数制御装置の構成を示す図である。
光周波数制御装置は、図5に示すように、基準光源11、光分岐スプリッタ12、光位相変調器13、第1,2の光コリメータ14,15、ビームスプリッタ16、光検出器17、RF基準信号源18、RF分岐スプリッタ19、位相誤差検出回路20及び位相制御回路21から構成されている。ここで、光位相変調器13、第1の光コリメータ14、光検出器17、位相誤差検出回路20及び位相制御回路21は複数(N個)設けられている。
第2の光コリメータ15は、光分岐スプリッタ12からの局発光を空間出力するものである。
光周波数制御装置の動作では、図6に示すように、まず、基準光源11は、基準光を生成する(ステップST601)。この基準光源11により生成された基準光は光分岐スプリッタ12に出力される。
また上記では、一例として光位相変調器13への鋸波信号の振幅を±πとしたが、これに限るものではなく、鋸波信号の振幅は±nπ(nは自然数)であればよい。
実施の形態2では、複数の信号光に対して複数の光検出器17を用いた構成について説明した。それに対し、実施の形態3では、複数の信号光に対して異なる周波数の位相変調信号を重畳することで単一の光検出器17で受信を行い、その受信信号を周波数領域で分離することで複数の信号光の位相差信号を検出する構成について説明する。
図7はこの発明の実施の形態3に係る光周波数制御装置の構成を示す図である。この図7に示す実施の形態3に係る光周波数制御装置は、図5に示す実施の形態2に係る光周波数制御装置の光検出器17を単一とし、周波数弁別回路22及び加算回路23を追加したものである。なお、加算回路23は複数(N個)設けられている。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
周波数弁別回路22は、図8に示すように、RF分岐スプリッタ221、バンドパスフィルタ222、RF発振器223及び周波数ミキサ224から構成されている。なお、バンドパスフィルタ222、RF発振器223及び周波数ミキサ224は複数(N個)設けられている。
実施の形態3の構成において、実施の形態2と異なる点は、光位相変調器13に周波数弁別信号(正弦波信号)及び位相制御信号(鋸波信号)を入力することで、光検出器17を単一としている点である。
図9に実施の形態2における各光位相変調器13への入力信号のイメージを示す。周波数弁別回路22からは異なる周波数の正弦波信号を出力し(図9(a))、位相制御回路21からは鋸波信号を出力する(図9(b))。そして、これらの2信号を加算回路23にて加算後(図9(c))、対応する光位相変調器13に出力する。
周波数弁別回路22の動作では、まず、RF分岐スプリッタ221にて、光検出器17からのビート信号(図11(a)参照)を分岐する。次いで、互いに異なる中心周波数(1/T+fi)のバンドパスフィルタ222にて、上記ビート信号から不要波を抑圧する(図11(b)参照)。次いで、RF発振器223にて、周波数fiの正弦波信号を発振する。次いで、周波数ミキサ224は、上記不要波が抑圧された対応するビート信号と対応する正弦波信号とを合波し、ダウンコンバートする(図11(c)参照)。ここで、ダウンコンバートされた信号は、周波数1/Tの同一周波数となる。この周波数ミキサ224によりダウンコンバートされたビート信号は対応する位相誤差検出回路20に出力される。また、RF発振器223により発振された正弦波信号の一部は周波数弁別信号として対応する加算回路23に出力される。
また上記では、一例として光位相変調器13への鋸波信号の振幅を±πとしたが、これに限るものではなく、鋸波信号の振幅は±nπ(nは自然数)であればよい。また、本構成を複数設置することで、信号数を増加する場合にも対応可能である。
実施の形態4では、光位相変調器13の入力信号のDC成分を制御することで、フェーズドアレーレーザの複数の信号光のオフセット位相を制御可能とする構成について説明する。
図12はこの発明の実施の形態4に係る光周波数制御装置の構成を示す図である。この図12に示す実施の形態4に係る光周波数制御装置は、図7に示す実施の形態3に係る光周波数制御装置にオフセット位相制御信号出力回路24を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、加算回路23は、オフセット位相制御信号出力回路24からの対応するオフセット位相制御信号も加算して対応する光位相変調器13の入力信号を得る。
実施の形態5では、光検出器17に代えて分割型光検出器26を用いることで、信号光の指向角度検出と位置誤差検出を同時に実施する構成について説明する。
図14はこの発明の実施の形態5に係る光周波数制御装置の構成を示す図である。この図14に示す実施の形態5に係る光周波数制御装置は、図12に示す実施の形態4に係る光周波数制御装置の光検出器17を分割型光検出器26に変更し、指向角度制御装置25、RF分岐スプリッタ27、RFコンバイナ28、第2の周波数弁別回路29、重心演算回路30及び指向角度制御回路31を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。なお、指向角度制御装置25、第2の周波数弁別回路29、重心演算回路30及び指向角度制御回路31は複数(N個)設けられている。
なお、ビームスプリッタ16は、各指向角度制御装置25からの信号光と、第2の光コリメータ15からの局発光とをそれぞれ合波する。このビームスプリッタ16により合波された各信号光及び局発光は分割型光検出器26に出力される。また、このビームスプリッタ16を透過した信号光は出力光として用いられる。
なお、周波数弁別回路22は、各光位相変調器13に対する互いに異なる周波数の正弦波信号(周波数弁別信号)を生成し、また、RFコンバイナ28からの電気信号を当該周波数の成分毎に分離する。
実施の形態5に係る光周波数制御装置では、第1の光コリメータ14からの信号光を指向角度制御装置25で指向角度制御した後、分割型光検出器26で受信する。そして、分割型光検出器26からは、分割受光素子毎に受光パワーに対応する電流信号が出力される。
図15において、第1の信号光は分割受光素子の中心に入力した場合を示し、第2の信号光は指向角度がずれた場合を示している。これにより、分割受光素子毎に出力される信号レベル(Ia〜Id)は指向角度により変化する。
Claims (7)
- 入力信号に従って駆動し、入力された局発光の位相変調を行う光位相変調器と、
前記光位相変調器により位相変調された局発光と入力された信号光とのビート信号を検出する光検出器と、
位相同期の基準となるRF信号を生成するRF基準信号源と、
前記光検出器により検出されたビート信号に対し、前記RF基準信号源により生成されたRF信号との位相差を示す位相差信号を検出する位相誤差検出回路と、
前記位相誤差検出回路により検出された位相差信号に基づいて周期を調整した鋸波信号を前記入力信号として生成する位相制御回路と
を備えた光周波数制御装置。 - 基準光を生成する基準光源と、
前記基準光源により生成された基準光を、局発光と複数の信号光とに分岐する光分岐スプリッタと、
入力信号に従って駆動し、前記光分岐スプリッタにより分岐された対応する信号光の位相変調を行う複数の光位相変調器と、
対応する前記光位相変調器により位相変調された信号光と、前記光分岐スプリッタにより分岐された局発光とのビート信号を検出する複数の光検出器と、
位相同期の基準となるRF信号を生成するRF基準信号源と、
対応する前記光検出器により検出されたビート信号に対し、前記RF基準信号源により生成されたRF信号との位相差を示す位相差信号を検出する複数の位相誤差検出回路と、
対応する前記位相誤差検出回路により検出された位相差信号に基づいて周期を調整した鋸波信号を対応する前記光位相変調器の前記入力信号として生成する複数の位相制御回路と
を備えた光周波数制御装置。 - 基準光を生成する基準光源と、
前記基準光源により生成された基準光を、局発光と複数の信号光とに分岐する光分岐スプリッタと、
入力信号に従って駆動し、前記光分岐スプリッタにより分岐された対応する信号光の位相変調を行う複数の光位相変調器と、
前記各光位相変調器により位相変調された信号光と、前記光分岐スプリッタにより分岐された局発光とのビート信号を検出する単一の光検出器と、
前記各光位相変調器に対する互いに異なる周波数の正弦波信号を生成し、また、前記光検出器により検出されたビート信号を当該周波数の成分毎に分離する周波数弁別回路と、
位相同期の基準となるRF信号を生成するRF基準信号源と、
前記周波数弁別回路により分離された対応するビート信号に対し、前記RF基準信号源により生成されたRF信号との位相差を示す位相差信号を検出する複数の位相誤差検出回路と、
対応する前記位相誤差検出回路により検出された位相差信号に基づいて周期を調整した鋸波信号を生成する複数の位相制御回路と、
前記周波数弁別回路により生成された対応する正弦波信号と対応する前記位相制御回路により生成された鋸波信号とを加算して対応する前記光位相変調器の前記入力信号を得る複数の加算回路と
を備えた光周波数制御装置。 - オフセット位相制御信号を生成するオフセット位相制御信号出力回路を備え、
前記加算回路は、前記オフセット位相制御信号出力回路により生成されたオフセット位相制御信号も加算して前記入力信号を得る
ことを特徴とする請求項3記載の光周波数制御装置。 - 基準光を生成する基準光源と、
前記基準光源により生成された基準光を、局発光と複数の信号光とに分岐する光分岐スプリッタと、
入力信号に従って駆動し、前記光分岐スプリッタにより分岐された対応する信号光の位相変調を行う複数の光位相変調器と、
対応する前記光位相変調器により位相変調された信号光に対して、入力された制御信号に従って指向角度を制御する複数の指向角度制御装置と、
前記各指向角度制御装置により指向角度が制御された信号光と前記光分岐スプリッタにより分岐された局発光を受光する分割受光素子を有し、当該分割受光素子毎に受光パワーに対応する電流信号を出力する分割型光検出器と、
前記各光位相変調器に対する互いに異なる周波数の正弦波信号を生成し、また、前記分割型光検出器により出力された電流信号を当該周波数の成分毎に分離する周波数弁別回路と、
位相同期の基準となるRF信号を生成するRF基準信号源と、
前記周波数弁別回路により分離された対応する電流信号に対し、前記RF基準信号源により生成されたRF信号との位相差を示す位相差信号を検出する複数の位相誤差検出回路と、
対応する前記位相誤差検出回路により検出された位相差信号に基づいて周期を調整した鋸波信号を生成する複数の位相制御回路と、
前記周波数弁別回路により生成された対応する正弦波信号と対応する前記位相制御回路により生成された鋸波信号とを加算して対応する前記光位相変調器の前記入力信号を得る複数の加算回路と、
前記分割型光検出器により出力された電力信号から対応する前記正弦波信号の周波数の成分を分離する複数の第2の周波数弁別回路と、
対応する前記第2の周波数弁別回路により分離された電流信号から指向角度を検出する複数の重心演算回路と、
対応する前記重心演算回路により検出された指向角度に基づいて、各前記信号光の指向角度が一定となるように、対応する前記指向角度制御装置の前記制御信号を生成する複数の指向角度制御回路と
を備えた光周波数制御装置。 - 前記信号光は変調信号光である
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の光周波数制御装置。 - 前記信号光はパルス信号光である
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の光周波数制御装置。
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