JP6464888B2 - 直交信号生成器及び光電圧制御発振器、並びに、直交信号生成方法及び光電圧制御発振方法 - Google Patents

直交信号生成器及び光電圧制御発振器、並びに、直交信号生成方法及び光電圧制御発振方法 Download PDF

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この発明は、振幅が同一で位相が90°ずれた2つの信号を生成する直交信号生成器及び直交信号生成方法と、直交信号生成器を含んで構成される光電圧制御発振器と、直交信号生成方法を含んで構成される光電圧制御発振方法に関する。
昨今の光通信の大容量化に伴い、従来の強度変調と比べて多値化による帯域利用効率の向上が容易な、位相変調などを用いたコヒーレント通信が注目されている。位相変調を用いた通信では、位相に情報を重畳して送信する。
コヒーレント通信での受信方法には、ホモダイン検波による受信方法や、ヘテロダイン検波による受信方法がある。ホモダイン検波では、位相変調された受信信号の搬送波と周波数及び位相が一致した局部発振光を受信端で生成し、受信信号の搬送波と局部発振光とを干渉させることにより復調を行う。ヘテロダイン検波では、位相変調された受信信号の搬送波と、周波数がわずかに異なる局部発振光を受信端で生成し、受信信号の搬送波と局部発振光とを干渉させることによりダウンコンバートして復調を行う。ホモダイン検波及びヘテロダイン検波は、いずれも、受信信号と局部発振光の位相同期回路を用いて実現可能である。
このような位相同期技術を用いて位相変調(PSK:Phase Shift Keying)信号を復調するには、PSK信号に搬送波のスペクトル成分が含まれないため、PSK信号である受信信号の搬送波と局部発振光の位相誤差を抽出する手段が必要である。この位相誤差を抽出する手段として、コスタスループが知られている。
コスタスループの場合、搬送波と局部発振光の位相誤差の2倍を抽出することが可能となる。このコスタスループでは、I軸信号はsin(θ+d)、Q軸信号は−cos(θ+d)となる。ここで、θは受信信号の搬送波と局部発振光との位相誤差を表す。また、dは、データ列を表し、タイムスロットごとに、π/2又は−π/2をとる。これらを乗算すると、データ列dの変化はキャンセルされ、sin2θが出力される。このため、この乗算信号を位相同期ループの制御信号とすることができる。この場合θが0になるようにフィードバック制御が施される。
非特許文献1には、局部発振光を生成するための光VCO(Voltage Controlled Ocsillator)を用いるコスタスループが開示されている。
光VCOの従来例として、半導体レーザに対して位相誤差信号を制御信号として周波数変調を施すことにより、半導体レーザの周波数を可変とし、電気領域における電圧制御発振器(VCO)と同様の機能を提供するものがある。
また、光VCOの他の従来例として、図5に示す、VCO410、光源420及びマッハツェンダ型強度変調器430を備えて構成されるものがある。図5は、マッハツェンダ型強度変調器430を備えて構成される光VCOの模式図である。
VCO410は、位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数fVCOを変更して発振信号を生成する。光源420は、周波数fの連続光を生成する、いわゆる連続光源(CW光源)である。マッハツェンダ型強度変調器430は、VCO410が生成した発振信号に応じて、連続光を変調して、局部発振光を得る。
図6を参照してマッハツェンダ型強度変調器を用いた光VCOの動作について説明する。図6は、マッハツェンダ型強度変調器を用いた光VCOの動作を説明するための模式図である。図6では、実線Iがマッハツェンダ型強度変調器から出力されたスペクトルを示し、点線IIが入力される位相変調信号のスペクトルを示す。
VCO410からの出力周波数をΔfとすると、マッハツェンダ型強度変調器430からの出力光はf±Δfの成分を持つ。そのうちの一方(ここでは、f+Δf)を位相変調信号の搬送波(点線II)と干渉させ、この位相誤差に応じてΔfを可変にすることにより位相同期が実現される。
この場合、残りの成分(ここでは、f−Δf)と位相変調信号の搬送波との干渉も生ずるが、ループフィルタで除去されるため、ループ中に混入することはない。
また、光VCOの他の従来例として、図7に示す、VCO410、90°ハイブリッド440、光源420及び単側波帯変調器432を備えて構成されるものがある。図7は、単側波帯変調器を備えて構成される光VCOの模式図である。
VCO410から出力された信号を90°ハイブリッド440で位相が90°異なる2つの信号に分波し、両者を単側波帯変調器432に入力する。位相が90°ずれた正弦波を単側波帯変調器432に入力することにより、光源420から出力されるCW光に単側波帯変調が施され、CW光の周波数を正弦波の周波数分だけシフトさせることができる(例えば、非特許文献2参照)。
しかしながら、半導体レーザの周波数応答帯域は通常小さいので、半導体レーザに対して位相誤差信号を制御信号として周波数変調を施す光VCOでは、十分な応答特性を得ることが難しい。このため、半導体レーザが広帯域なフィードバックループ帯域での動作に追従できない場合がある。
また、マッハツェンダ型強度変調器430を備えて構成される光VCOでは、余分な干渉成分を除去するための光バンドパスフィルタが必要となる。光バンドパスフィルタを用いて所望の成分を抽出した場合、局発光自体の減衰は避けることが出来ない。従って、信号光及び局発光の干渉により得られる復調信号の信号対雑音比を悪化させてしまう。
また、単側波帯変調器を備えて構成される光VCOでは、光バンドパスフィルタが不要となるが、高精度な光位相制御をすることが難しい。これは、90°ハイブリッドが、一般に、入力される高周波信号に対して一様な周波数特性を持っていないことによる。このため、入力されたVCOの出力信号によっては、単側波帯変調器を動作させる2つの信号が、厳密に90°の位相差を持たない、或いは、駆動周波数に依存して位相差が変動してしまう。この結果、局部発振光の信号品質は一定せず、結果として大きく性能を低下させる一因となる。従って、十分な符号誤り率を得るために高い信号対雑音比が要求される多値、高ビットレートのコヒーレント信号に対して適用することは難しい。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、厳密に90°の位相差をもつ、直交信号を生成すること、及び、その直交信号を用いて高品質な局部発振光を実現することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の直交信号生成器は、第1及び第2の分岐器と、乗算器と、位相制御用のループフィルタと、直交信号生成用のVCOとを備えて構成される。
第1の分岐器は、入力された第1の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第1の出力信号として出力し、他方を第1の位相制御用信号として乗算器に送る。直交信号生成用のVCOは、第2の正弦波信号を生成して、第2の分岐器に送る。第2の分岐器は、第2の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第2の出力信号として出力し、他方を第2の位相制御用信号として乗算器に送る。乗算器は、第1の位相制御用信号及び第2の位相制御用信号を乗算して位相情報信号を生成して位相制御用のループフィルタに送る。位相制御用のループフィルタは、位相情報信号を平滑化して直交信号生成用のVCOに送る。
また、この発明の直交信号生成器の好適実施例によれば、直交信号生成用のVCOと第2の分岐器の間に設けられた電圧制御減衰器と、第1の分岐器と乗算器の間に設けられた第3の分岐器と、第2の分岐器と乗算器の間に設けられた第4の分岐器と、第1の逓倍器と、第2の逓倍器と、差分信号生成器と、振幅調整用のループフィルタを備えて構成される。
第3の分岐器は、第1の位相制御用信号を2分岐して、2分岐された一方を乗算器に送り、他方を第1の振幅制御用信号として第1の逓倍器に送る。第4の分岐器は、第2の位相制御用信号を2分岐して、2分岐された一方を乗算器に送り、他方を第2の振幅制御用信号として第2の逓倍器に送る。第1の逓倍器は、第1の振幅制御用信号を2乗することにより第1の逓倍信号を生成し、差分信号生成器に送る。第2の逓倍器は、第2の振幅制御用信号を2乗することにより第2の逓倍信号を生成し、差分信号生成器に送る。
差分信号生成器は、第1の逓倍信号及び第2の逓倍信号の電圧差信号を増幅することにより差分信号を生成し、振幅調整用のループフィルタに送る。振幅調整用のループフィルタは、差分信号を平滑化して、直流成分のみを抽出して電圧制御減衰器に送る。電圧制御減衰器は、差分信号の直流成分が0になるように減衰量を調整する。
また、この発明の光電圧制御発振器は、VCOと、上述の直交信号生成器と、光源と、単側波帯変調器とを備えて構成される。
VCOは、位相に対応する電圧値を示す位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数を変更して第1の正弦波信号を生成する。直交信号生成部は、第1の正弦波信号に基づいて第1の出力信号及び第2の出力信号を生成する。光源は、連続光を生成する。単側波帯変調器は、第1の出力信号及び第2の出力信号が入力され、前記連続光の周波数を、前記第1の正弦波信号の周波数分だけ変化させて、局部発振光を生成する。
また、この発明の直交信号生成方法は、以下の過程を備えて構成される。
入力された第1の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第1の出力信号として出力し、他方を第1の位相制御用信号とする。第2の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第2の出力信号として出力し、他方を第2の位相制御用信号とする。第1の位相制御用信号及び第2の位相制御用信号を乗算して位相情報信号を生成する。位相情報信号を平滑化する。平滑化された位相情報信号に基づいて第2の正弦波信号を生成する。
また、この発明の直交信号生成方法の好適実施例によれば、さらに、位相情報信号を生成する過程の前に行われる、第1の位相制御用信号を2分岐する過程及び第2の位相制御用信号を2分岐する過程と、以下の過程を備えて構成される。
第1の位相制御用信号が2分岐された一方を2乗することにより第1の逓倍信号を生成する。第2の位相制御用信号が2分岐された一方を2乗することにより第2の逓倍信号を生成する。第1の逓倍信号及び第2の逓倍信号の電圧差を示す差分信号を生成する。差分信号を平滑化して、直流成分のみを抽出する。差分信号の直流成分が0になるように第2の正弦波に与える減衰量を調整する。
また、この発明の光電圧制御発振方法は、以下の過程を備えて構成される。
位相に対応する電圧値を示す位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数を変更して第1の正弦波信号を生成する。上述の直交信号生成方法を用いて、第1の正弦波信号に基づいて第1の出力信号及び第2の出力信号を生成する。連続光を生成する。単側波帯変調器に第1の出力信号及び第2の出力信号を入力して、前記連続光の周波数を、前記第1の正弦波信号の周波数分だけ変化させて、局部発振光を生成する。
この発明の直交信号生成器及び光電圧制御発振器、並びに、直交信号生成方法及び光電圧制御発振方法によれば、通常の位相同期回路と同様の技術を用いて位相が90°ずれた2つの信号を生成することができる。
光位相同期ループ回路を説明するための模式図である。 第1の光VCOを説明するための模式図である。 単側波帯変調器を用いた光VCOの動作を説明するための模式図である。 第2の光VCOを説明するための模式図である。 マッハツェンダ型強度変調器を備えて構成される光VCOの模式図である。 マッハツェンダ型強度変調器を用いた光VCOの動作を説明するための模式図である。 単側波帯変調器を用いた光VCOの動作を説明するための模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(光位相同期ループ回路)
図1を参照して、2値位相変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)信号を復調する光位相同期ループ回路の構成例について説明する。図1は、光位相同期ループ回路を説明するための模式図である。
光位相同期ループ回路100は、90°ハイブリッドカプラ120、第1及び第2のバランス検波器122−1及び122−2、第1及び第2の増幅器124−1及び124−2、乗算器126、ループフィルタ128並びに光VCO200を備えて構成される。
干渉信号生成手段である90°ハイブリッドカプラ120は、従来公知の構成にすることができ、内部に、第1及び第2のビームコンバイナと、90°位相器とを備えている。なお、第1及び第2のビームコンバイナと、90°位相器の図示を省略している。
受信信号として入力された光位相変調信号は90°ハイブリッドカプラ120に送られる。光位相変調信号と、光VCO200で生成された局部発振光は、偏波面が一致した状態で、90°ハイブリッドカプラ120に入力される。90°ハイブリッドカプラ120は、光位相変調信号と局部発振光とを干渉させて、両信号の位相誤差を反映した第1の干渉信号及び第2の干渉信号を生成する。なお、90°ハイブリッドカプラ120に入力される光位相変調信号と局部発振光の偏波面を一致させるために、従来周知の偏波面コントローラを用いることができるが、ここでは、説明及び図示を省略する。
第1のビームコンバイナは、光位相変調信号と局部発振光とを合波することにより、第1の干渉信号として、これらの和成分と差成分を得る。また、第2のビームコンバイナは、光位相変調信号と、局部発振光をπ/2(90°)だけ移相した光信号とを合波することにより、第2の干渉信号として、これらの和成分と差成分を得る。
90°ハイブリッドカプラ120で生成された第1の干渉信号及び第2の干渉信号は、それぞれ、第1及び第2のバランス検波器122−1及び122−2に送られる。
第1のバランス検波器122−1は、内部に2つのフォトディテクタを備えている。第1のバランス検波器122−1は、第1の干渉信号に含まれる和成分及び差成分をそれぞれ光電変換した後、和成分の光電変換信号から差成分の光電変換信号を減算した信号を、第1の変調電気信号として生成する。
第2のバランス検波器122−2は、内部に2つのフォトディテクタを備えている。第2のバランス検波器122−2は、第2の干渉信号に含まれる和成分及び差成分をそれぞれ光電変換した後、和成分の光電変換信号から差成分の光電変換信号を減算した信号を、第2の変調電気信号として生成する。
第1の変調電気信号は第1の増幅器124−1で増幅された後2分岐され、その一方が復調信号として、光位相同期ループ回路100から出力され、他方は、乗算器126に送られる。また、第2の変調電気信号は、第2の増幅器124−2で増幅された後乗算器126に送られる。
なお、光位相変調信号が4値位相変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)信号の場合は、第2の変調電気信号は2分岐され、その一方が復調信号として、光位相同期ループ回路100から出力され、他方が、乗算器126に送られる構成にすればよい。この場合、第1の変調電気信号が2分岐された一方が、復調信号としてのI軸信号となり、第2の変調電気信号が2分岐された一方が、復調信号としてのQ軸信号となる。
乗算器126は、第1の変調電気信号及び第2の変調電気信号を乗算する。これにより、位相誤差成分のみが抽出され位相誤差信号が生成される。位相誤差信号はループフィルタ128に送られる。
ループフィルタ128は、位相誤差信号を平滑化する。ループフィルタ128の低域通過特性が、位相同期ループの追従速度を規定する。ループフィルタ128で平滑化された位相誤差信号は、光VCO200に送られる。
局部発振光生成手段としての光VCO200は、例えば、位相同期用のVCO、CW光源及び変調器を備える。位相同期用のVCOは、電気的VCOであり、位相誤差信号に応じて、自己の発信周波数f VCO を変更する。CW光源は、光位相変調信号の搬送波周波数f の連続光を生成する。変調器は、位相同期用のVCOが生成した発振信号に応じて、連続光を変調して、局部発振光を得る。光VCO200が生成した局部発振光は、90°ハイブリッドカプラ120に送られる。
(第1の光電圧制御発振器)
図2を参照して第1実施形態の光電圧制御発振器(以下、第1の光VCOとも称する。)について説明する。図2は、第1の光VCOを説明するための模式図である。
第1の光VCO10は、位相同期用のVCO12、直交信号生成器20、光源14及び単側波帯変調器16を備えて構成される。
VCO12は、平滑化された位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数fVCOを変更して発振信号を生成する。直交信号生成器20は、発振信号に基づいて、位相が90°異なり、振幅が等しい2つの互いに直交する信号を生成する。
単側波帯変調器16は、位相が90°ずれた正弦波が入力されると、光源14から出力されるCW光に単側波帯変調を施し、CW光の周波数を正弦波の周波数分だけシフトさせた局部発振光を生成する。
直交信号生成器20は、第1及び第2の分岐器22−1及び22−2と、乗算器24と、位相制御用のループフィルタ26と、直交信号生成用のVCO28とを備えて構成される。
VCO12から直交信号生成器20に入力された発振信号としての第1の正弦波信号(Asinωt)は、第1の分岐器22−1に送られる。第1の分岐器22−1で2分岐された一方は、第1の出力信号として直交信号生成器20から出力される。第1の分岐器22−1で2分岐された他方は、第1の位相制御用信号として乗算器24に送られる。
直交信号生成用のVCO28は、後述する位相情報信号に基づいて、第1の正弦波信号と同じ振幅及び周波数の、発振信号としての第2の正弦波信号(Asin(ωt+φ))を生成する。
直交信号生成用のVCO28が生成した第2の正弦波信号は、第2の分岐器22−2に送られる。第2の分岐器22−2で2分岐された一方は、第2の出力信号として直交信号生成器20から出力される。第2の分岐器22−2で2分岐された他方は、第2の位相制御用信号として乗算器24に送られる。
乗算器24は、第1の位相制御用信号及び第2の位相制御用信号を乗算する。これにより、位相誤差成分のみが抽出され位相情報信号が生成される。位相情報信号はループフィルタ26に送られる。
ループフィルタ26は、位相情報信号を平滑化する。ループフィルタ26の低域通過特性が、位相同期ループの追従速度を規定する。ループフィルタ26で平滑化された位相情報信号は、直交信号生成用のVCO28に送られる。
ここで乗算器24は、位相比較器として機能する。この場合φが90°になるようにフィードバック制御が施される。その結果、位相同期が実現すると、φ=90°となり、第1の出力信号及び第2の出力信号の位相は、厳密に90°ずれた状態が維持される。このように、直交信号生成器20は、位相が90°ずれた2つの出力信号を生成して出力する。この2つの出力信号は、単側波帯変調器16に送られる。
図3を参照して、単側波帯変調器を用いた光VCOの動作を説明する。図3は、単側波帯変調器を用いた光VCOの動作を説明するための模式図である。単側波帯変調器16に、位相が90°ずれた2つの正弦波の信号を入力する。位相が90°ずれた正弦波を入力することにより、光源から出力されるCW光に単側波帯変調が施され、CW光の周波数fを正弦波の周波数Δf分だけシフトさせることができる。
第1の正弦波信号は、位相誤差信号の変動に応じて時間的に変動するが、直交信号生成用のVCO28は90°常にずれて追従する。この第1分岐器22−1及び第2分岐器22−2から単側波帯変調器16までの配線長を等しくすることで、単側波帯変調器16は、位相が90°ずれた信号により駆動される。
なお、第1の正弦波信号と第2の正弦波信号とは位相が90°ずれているので、第2の正弦波信号をAcosωtと表記することもある。
(第2の光電圧制御発振器)
図4を参照して第2実施形態の光電圧制御発振器(以下、第2の光VCOとも称する。)について説明する。図4は、第2の光VCOを説明するための模式図である。
第2の光VCO11は、直交信号生成器の構成が第1の光VCOと異なっており、それ以外の構成は第1の光VCOと同様である。従って、ここでは、直交信号生成器の構成について説明し、他の構成についての説明を省略する場合がある。
直交信号生成器21は、第1〜第4の分岐器22−1〜4と、乗算器24と、位相制御用のループフィルタ26と、振幅調整用のループフィルタ34と、直交信号生成用のVCO28と、第1及び第2の逓倍器30−1及び30−2と、差分信号生成器32と、電圧制御減衰器(VCA)36を備えて構成される。
VCO12から直交信号生成器21に入力された、発振信号としての第1の正弦波信号は、第1の分岐器22−1に送られる。第1の分岐器22−1で2分岐された一方は、第1の出力信号として直交信号生成器21から出力される。第1の分岐器22−1で2分岐された他方は、第1の位相制御用信号として第3の分岐器22−3に送られる。
直交信号生成用のVCO28は、位相情報信号に基づいて、第1の正弦波信号より大きい振幅の、発振信号としての第2の正弦波信号を生成する。
直交信号生成用のVCO28が生成した発振信号は、VCA36で所定の減衰を受けた後、第2の分岐器22−2に送られる。減衰後の第2の正弦波信号(Bcosωt)が第2の分岐器22−2で2分岐された一方は、第2の出力信号として直交信号生成器21から出力される。第2の分岐器22−2で2分岐された他方は、第2の位相制御用信号として第4の分岐器22−4に送られる。
第3の分岐器21−3で第1の位相制御用信号が2分岐される。2分岐された一方は、乗算器24に送られ、2分岐された他方は、第1の振幅制御用信号として第1の逓倍器30−1に送られる。
同様に第4の分岐器21−4で第2の位相制御用信号が2分岐される。2分岐された一方は、乗算器24に送られ、2分岐された他方は、第2の振幅制御用信号として第2の逓倍器30−2に送られる。
乗算器24は、第1の位相制御用信号及び第2の位相制御用信号を乗算する。これにより、位相誤差成分のみが抽出され位相情報信号が生成される。位相情報信号はループフィルタに送られる。
ループフィルタ26は、位相情報信号を平滑化する。ループフィルタ26の低域通過特性が、位相同期ループの追従速度を規定する。ループフィルタ26で平滑化された位相情報信号は、直交信号生成用のVCO28に送られる。
ここで乗算器24は、位相比較器として機能する。その結果、位相同期が実現すると、第1の出力信号及び第2の出力信号の位相は、厳密に90°ずれた状態が維持される。
第1の正弦波信号は、位相誤差信号の変動に応じて時間的に変動するが、直交信号生成用のVCO28は90°常にずれて追従する。この第1分岐器22−1及び第2分岐器22−2から単側波帯変調器16までの配線長を等しくすることで、単側波帯変調器16は、位相が90°ずれた信号により駆動される。
第1の逓倍器30−1は、第1の振幅制御用信号を2乗することにより第1逓倍信号を生成し、差分信号生成器32に送る。第1の逓倍信号は(Asinωt)=A(1−2cos2ωt)で表される。
第2の逓倍器30−2は、第2の振幅制御用信号を2乗することにより第2の逓倍信号を生成し、差分信号生成器34に送る。第2の逓倍信号は(Bcosωt)=B(1+2cos2ωt)で表される。
差分信号生成器32は、第1の逓倍信号及び第2の逓倍信号の電圧差信号を示す差分信号を生成する。差分信号生成器32として、第1逓倍信号及び第2の逓倍信号の電圧差信号を増幅することにより差分信号を生成する、任意好適な従来公知の差動増幅器を用いることができる。
この差分信号は、信号振幅の2乗の差(A−B)に比例した直流成分と、2次高調波以上の高調波成分を含む。差分信号は振幅調整用のループフィルタ34に入力される。
振幅調整用のループフィルタ34は、差分信号を平滑化して、直流成分のみを抽出する。この差分信号の直流成分がVCA36に送られる。
VCA36は、この差分信号の直流成分を用いたフィードバック制御により、差分信号の直流成分を0にするように動作する。この結果、第1の出力信号及び第2の出力信号の振幅を同一に保つことができる。
このように、第2の光VCO11によれば、第1の正弦波信号は、位相誤差信号の変動に応じて時間的に変動するが、直交信号生成用のVCO28は90°常にずれて追従する。この第1分岐器22−1及び第2分岐器22−2から単側波帯変調器16までの配線長を等しくすることで、単側波帯変調器16は、位相が90°ずれた信号により駆動される。また、直交信号生成用のVCO28と位相同期用のVCO12の振幅が一致しない場合であっても、直交する2つの出力信号の振幅を一致させることができるので、単側波帯変調器16は、振幅の一致した2つの信号により駆動される。
10、11、200 光VCO
12、28、410 VCO
14、420 光源
16、432 単側波帯変調器
20、21 直交信号生成器
22 分岐器
24、126 乗算器
26、34、128 ループフィルタ
30 逓倍器
32 差分信号生成器
36 VCA
100 光位相同期ループ回路
120、440 90°ハイブリッドカプラ
122 バランス検波器
124 増幅器
430 マッハツェンダ型強度変調器

Claims (6)

  1. 第1及び第2の分岐器と、乗算器と、位相制御用のループフィルタと、直交信号生成用の電圧制御発振器とを備え、
    前記第1の分岐器は、入力された第1の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第1の出力信号として出力し、他方を第1の位相制御用信号として前記乗算器に送り、
    前記直交信号生成用の電圧制御発振器は、平滑化された位相情報信号に応じて自己の発振周波数を変更して第2の正弦波信号を生成し、該第2の正弦波信号を前記第2の分岐器に送り、
    前記第2の分岐器は、前記第2の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第2の出力信号として出力し、他方を第2の位相制御用信号として前記乗算器に送り、
    前記乗算器は、前記第1の位相制御用信号及び前記第2の位相制御用信号を乗算して位相情報信号を生成して前記位相制御用のループフィルタに送り、
    前記位相制御用のループフィルタは、前記位相情報信号を平滑化して前記直交信号生成用の電圧制御発振器に送り、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号は、振幅及び周波数が互いに等しく、位相が90°ずれてい
    ことを特徴とする直交信号生成器。
  2. 前記直交信号生成用の電圧制御発振器と前記第2の分岐器の間に設けられた電圧制御減衰器と、前記第1の分岐器と前記乗算器の間に設けられた第3の分岐器と、前記第2の分岐器と前記乗算器の間に設けられた第4の分岐器と、第1の逓倍器と、第2の逓倍器と、差分信号生成器と、振幅調整用のループフィルタを備え、
    前記第3の分岐器は、前記第1の位相制御用信号を2分岐して、2分岐された一方を前記乗算器に送り、他方を第1の振幅制御用信号として前記第1の逓倍器に送り、
    前記第4の分岐器は、前記第2の位相制御用信号を2分岐して、2分岐された一方を前記乗算器に送り、他方を第2の振幅制御用信号として前記第2の逓倍器に送り、
    前記第1の逓倍器は、前記第1の振幅制御用信号を2乗することにより第1の逓倍信号を生成し、前記差分信号生成器に送り、
    前記第2の逓倍器は、前記第2の振幅制御用信号を2乗することにより第2の逓倍信号を生成し、前記差分信号生成器に送り、
    前記差分信号生成器は、前記第1の逓倍信号及び前記第2の逓倍信号の電圧差信号を示す差分信号を生成し、前記振幅調整用のループフィルタに送り、
    前記振幅調整用のループフィルタは、前記差分信号を平滑化して、直流成分のみを抽出して前記電圧制御減衰器に送り、
    前記電圧制御減衰器は、前記差分信号の直流成分が0になるように減衰量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の直交信号生成器。
  3. 請求項1又は2に記載の直交信号生成器と、
    位相同期用の電圧制御発振器と、
    連続光を生成する光源と、
    単側波帯変調器と
    を備え、
    前記位相同期用の電圧制御発振器は、位相に対応する電圧値を示す位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数を変更して第1の正弦波信号を生成該第1の正弦波信号を前記直交信号生成器に入力し、
    前記単側波帯変調器には、前記直交信号生成器から出力される前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号が入力され、前記単側波帯変調器は、前記連続光の周波数を、前記第1の出力信号の周波数分だけ変化させて、局部発振光を生成することを特徴とする光電圧制御発振器。
  4. 繰り返し行われる、
    入力された第1の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第1の出力信号として出力し、他方を第1の位相制御用信号とする過程と、
    直交信号生成用の電圧制御発振器を用いて、平滑化された位相情報信号に基づいて発振周波数が変更された第2の正弦波信号を生成する過程と、
    前記第2の正弦波信号を2分岐して、2分岐された一方を第2の出力信号として出力し、他方を第2の位相制御用信号とする過程と、
    前記第1の位相制御用信号及び前記第2の位相制御用信号を乗算して位相情報信号を生成する過程と、
    前記位相情報信号を平滑化する過程
    備え
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号は、振幅及び周波数が互いに等しく、位相が90°ずれてい
    ことを特徴とする直交信号生成方法。
  5. 前記位相情報信号を生成する過程の前に行われる、前記第1の位相制御用信号を2分岐する過程及び前記第2の位相制御用信号を2分岐する過程と、
    前記第1の位相制御用信号が2分岐された一方を2乗することにより第1の逓倍信号を生成する過程と、
    前記第2の位相制御用信号が2分岐された一方を2乗することにより第2の逓倍信号を生成する過程と、
    前記第1の逓倍信号及び前記第2の逓倍信号の電圧差を示す差分信号を生成する過程と、
    前記差分信号を平滑化して、直流成分のみを抽出する過程と、
    前記差分信号の直流成分が0になるように前記第2の正弦波信号に与える減衰量を調整する過程と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の直交信号生成方法。
  6. 位相同期用の電圧制御発振器を用いて、位相に対応する電圧値を示す位相誤差信号に応じて、自己の発振周波数を変更して第1の正弦波信号を生成する過程と、
    前記第1の正弦波信号に対して、請求項4又は5に記載の直交信号生成方法を実施することにより、第1の出力信号及び第2の出力信号を生成する過程と、
    連続光を生成する過程と、
    単側波帯変調器に前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を入力して、前記連続光の周波数を、前記第1の出力信号の周波数分だけ変化させて、局部発振光を生成する過程と
    を備える
    ことを特徴とする光電圧制御発振方法。
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