JP3974786B2 - 信号生成回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号生成回路に関し、より特定的には、位相差が90度の2つの信号(以下、基準位相信号および直交信号と称する)を生成する信号生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の無線通信機には、直交変調器、直交復調器またはイメージリジェクションミキサが多用され、これらは、上述のような基準位相信号および直交信号を必要とする。
【0003】
図12は、一般的な直交変調器の回路構成を示すブロック図である。図12において、直交変調器は、局部発振器101と、90度分配器102と、2個の入力端子103および104と、2個のミキサ105および106と、合成器107と、出力端子108とを備えている。
【0004】
局部発振器101は、予め定められた周波数fC を有する局部発振信号SLOを生成して、90度分配器102に出力する。ここで、後述の実施形態での便宜のため、局部発振信号S LO の発振周波数fC をfC1とする。90度分配器102は、入力局部発振信号SLOから、基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成する。ここで、基準位相信号SREF および直交信号SQRは理想的には、90度の位相差を有し、かつ互いに同じ振幅を有する。また、基準位相信号SREF は、入力局部発振信号SLOのものと同じ位相を有する場合には、同相信号と呼ばれる。以上の基準位相信号SREF は、ミキサ105に出力され、直交信号SQRは、ミキサ106に出力される。
【0005】
ここで、90度分配器102の3つの構成例について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、90度分配器102の第1の構成例であるRC移相器の回路構成を示す模式図である。図13において、RC移相器は、入力端子201と、分配器202と、直列容量203と、並列抵抗204と、直列抵抗205と、並列容量206と、2個の出力端子207および208とを備えている。以上のような構成のRC移相器において、入力端子201に、上述の局部発振信号SLOが与えられると、出力端子207および208からは、上述の基準位相信号SREF および直交信号SQRが出力される。以上のようなRC移相器を応用した90度分配器については、例えば、"RF Microelectronics"(Behzad Razavi著)の第138頁に記載されている。
【0006】
また、図14は、90度分配器102の第2の構成例であるポリフェーズフィルタの回路構成を示す模式図である。図14において、ポリフェーズフィルタは、2個の入力端子211および212と、4個の抵抗213〜216と、4個の容量217〜2110と、4個の出力端子2111〜2114とを備えている。以上の構成のポリフェーズフィルタにおいて、入力端子211および212には、差動信号が入力される。差動信号は、上述の局部発振信号SLOから生成され、一般的に、局部発振信号SLOと同相の信号および逆相の信号からなる。以上のような差動信号が入力されることで、出力端子2111および2113から、基準位相信号SREF および直交信号SQRが出力される。出力端子2112および2114からも、同様の2信号SREF およびSQRが出力される。以上のポリフェーズフィルタは、入力端子211および212が差動であるため、差動回路が多用される半導体集積回路に好適である。
【0007】
また、図14のポリフェーズフィルタを、図15に示すように2段以上直列に接続して、90度分配器102を広帯域化することも可能である。
【0008】
再度、図12を参照する。ミキサ105および106にはさらに、入力端子103および104を通じて、ベースバンド信号SBBが与えられる。ミキサ105は、入力ベースバンド信号SBBと入力基準位相信号SREF とを掛け合わせて、基準位相変調信号MSREF を生成する。以上の基準位相変調信号MSREF は、合成器107に出力される。また、ミキサ106は、入力ベースバンド信号SBBと入力直交信号SQRとを掛け合わせて、基準位相変調信号MSREF と位相が直交する直交変調信号MSQRを生成する。以上の直交変調信号MSQRもまた合成器107に出力される。
【0009】
合成器107は、入力基準位相変調信号MSREF と入力直交変調信号MSQRとを合成して、合成信号SMPを生成する。このような合成により、合成信号SMPからは、イメージ成分がうち消される。ここで、イメージ成分の抑圧比は、90度分配器102の振幅誤差および/または位相誤差に大きく依存する。そのため、直交変調器には、振幅値が互いに等しくかつ直交性の高い高精度な基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成する90度分配器102が実装される必要がある。
なお、直交復調器は、直交変調器と逆の処理を行うので、その図示および詳説を省略する。
【0010】
図16は、一般的なイメージリジェクションミキサの回路構成を示す模式図である。図16において、イメージリジェクションミキサは、図12の直交変調器と比較すると、2個の入力端子103および104に代えて、1個の入力端子111および90度分配器112を備える点で相違する。それ以外に両者の間には回路構成上の相違点はないので、図16において、図12の構成に相当するものには同一の参照符号を付けて、以下の説明を続ける。
【0011】
入力端子111には、中間周波数信号SIFが与えられ、その後、90度分配器112に入力される。90度分配器112は、90度分配器102と同様にして、入力中間周波数信号SIFから、基準位相中間周波数信号IFSREF および直交中間周波数信号IFSQRを生成する。ここで、基準位相中間周波数信号IFSREF および直交中間周波数信号IFSQRは、互いに90度の位相差を有し、かつ互いに同じ振幅を有する。以上の基準位相中間周波数信号IFSREF は、ミキサ105に出力され、直交中間周波数信号IFSQRは、ミキサ106に出力される。
【0012】
ミキサ105は、入力基準位相中間周波数信号IFSREF と入力基準位相信号SREF とを掛け合わせて、基準位相変調信号MSREF を生成する。以上の基準位相変調信号MSREF は、合成器107に出力される。また、ミキサ106は、入力直交中間周波数IFSQRと入力直交信号SQRとを掛け合わせて、直交変調信号MSQRを生成する。以上の直交変調信号MSQRもまた合成器107に出力される。合成器107は、入力基準位相変調信号MSREF と入力直交変調信号MSQRとを合成して、合成信号SMPを生成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上の90度分配器102は、局部発振信号SLOが高周波数になる程、高精度な基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成することができなくなるという問題点があった。より具体的には、図13〜図15のように構成される90度分配器102が、理想的な基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成するためには、各容量値をC、各抵抗値をR、局部発振器101の発振周波数をfC とおくと、次式(1)を満たすように各容量値および各抵抗値を選ぶ必要がある。
fC =1/2πRC…(1)
しかしながら、上式(1)から明らかなように、fC が高くなるに従って、Rおよび/またはCは小さくなるので、回路素子のばらつきおよび/または温度偏差の影響が出やすくなる。その結果、基準位相信号SREF および直交信号SQRの間には、振幅誤差および/または位相誤差が生じてしまう。
【0014】
特に、半導体集積回路では、配線層間のコンタクト抵抗と、回路上の抵抗との値の差が小さくなると、回路上の抵抗値のばらつきが大きくなり、また、回路上の容量の値が小さくなると、回路基板や配線における浮遊容量を無視できなくなるため、高精度な90度分配器の実現がさらに難しくなる。
【0015】
それ故に、本発明は、高周波数で高精度な基準位相信号および直交信号を生成できる信号生成器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1の発明は、信号生成回路であって、予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、局部発振器と結線されており、局部発振信号の位相を、予め定められた量だけずらして移相信号を生成する移相器と、移相器で生成された移相信号を2分岐して、第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、第1のミキサは、分配器から出力された移相信号と90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、第2のミキサは、分配器から出力された移相信号と90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する。
【0018】
第2の発明は、信号生成回路であって、予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、局部発振器と結線されており、局部発振信号の位相を、予め定められた量だけずらして移相信号を生成する移相器と、移相信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、局部発振器と結線されており、局部発振信号を2分岐して、第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、第1のミキサは、分配器から出力された局部発振信号と前記90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、第2のミキサは、分配器から出力された局部発振信号と90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する。
【0019】
第3、第4または第5の発明は、第1ならびに第2の発明に従属しており、90度分配器は、抵抗および容量からなるRC移相器、ポリフェーズフィルタ、または、多段ポリフェーズフィルタからなる。
第6、第7、第8または第9の発明は、第1ならびに第2の発明に従属しており、信号生成回路は直交変調器、直交復調器、イメージリジェクションミキサ、または無線通信機に組み込まれる。
【0020】
第10の発明は、信号生成回路であって、予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する第1の90度分配器と、第1の90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、第1の90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、局部発振器と結線されており、局部発振器で生成された局部発振信号から、位相差が90度の第1および第2の信号を生成する第2の90度分配器と、第2の90度分配器で生成された第1および第2の信号を合成して、合成信号を生成する合成器と、合成器で生成された合成信号を2分岐して、第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、第1のミキサは、分配器から出力された合成信号の一方と第1の90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、第2のミキサは、分配器から出力された合成信号の他方と第1の90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する。
【0021】
第11の発明は、信号生成回路であって、予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、90度分配器で生成された中間基準位相信号を2分岐する第1の分配器と、90度分配器で生成された中間直交信号を2分岐する第2の分配器と、第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の一方が入力される第1のミキサと、第2の分配器で2分岐された中間直交信号の一方が入力される第2のミキサと、第1および第2の分配器でそれぞれ2分岐された中間基準位相信号の他方および中間直交信号の他方を加算して加算信号を生成する加算器と、加算器で生成された加算信号を2分岐して、第1および第2のミキサに出力する第3の分配器とを備え、第1のミキサは、第3の分配器から出力された加算信号と90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、第2のミキサは、第3の分配器から出力された加算信号と前記90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する。
【0022】
第12の発明は、信号生成回路であって、予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、90度分配器で生成された中間基準位相信号を2分岐する第1の分配器と、第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の一方を増幅する第1の増幅器と、第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の他方を増幅する第2の増幅器と、90度分配器で生成された中間直交信号を2分岐する第2の分配器と、第2の分配器で2分岐された中間直交信号の一方を増幅する第3の増幅器と、第2の分配器で2分岐された中間直交信号の他方を増幅する第4の増幅器と、第1の増幅器で増幅された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、第3の増幅器で増幅された中間直交信号が入力される第2のミキサと、第2および第4の増幅器で増幅された中間基準位相信号および中間直交信号を合成して合成信号を生成する合成器と、合成器で生成された合成信号を2分岐して、第1および第2のミキサに出力する第3の分配器とを備え、第1のミキサは、第3の分配器から出力された合成信号と第1の増幅器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、第2のミキサは、第3の分配器から出力された合成信号と第3の増幅器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する。
【0026】
以上の第1〜第12の発明によれば、第1および第2のミキサが、中間基準位相信号および中間直交信号の周波数をアップコンバートするので、それらの前段の90度分配器は、従来よりも低周波数信号を処理できるようになる。したがって、90度分配器を構成する回路素子にばらつきおよび/または温度偏差が出にくくなる。さらに、回路基板や配線における浮遊容量を無視できる程度まで抑えることができるようになる。これによって、高周波数で高精度な基準位相信号および直交信号を生成できる信号生成器を実現できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る信号生成回路SG1 を組み込んだ直交変調器の回路構成を示すブロック図である。図1において、直交変調器は、信号生成回路SG1 を備えている。信号生成回路SG1 は、2個の入力端子1および2と、90度分配器3と、移相器4と、分配器5と、2個のミキサ6および7と、2個の出力端子8および9とを備えており、このような構成によって、高精度な基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成する。ここで、従来技術との相違を明確にする観点から、基準位相信号SREF および直交信号SQRの周波数fC1と仮定する。なお、直交信号SQRの位相は、従来技術と同様、基準位相信号SREF のものと直交する。以上の信号生成回路SG1 の他にも、直交変調器は、局部発振器10と、2個の直交変調用のミキサ11および12と、合成器13とを備えている。
【0028】
次に、本信号生成回路SG1 を中心に、直交変調器の動作について説明する。入力端子1および2は、局部発振器10と結線される。ここで、局部発振器10は、fC の周波数を有する局部発振信号SLOを生成する。本実施形態では、発振周波数fC はfC1/2でよく、従来と比較して半分ですむ。以上のような局部発振信号SLOは、入力端子1および2のそれぞれに与えられる。
【0029】
90度分配器3は、90度分配器102(図13〜図15参照)と同様の回路構成を有するが、後述するように、90度分配器3を構成する回路素子(つまり、抵抗および/または容量)の値は、90度分配器102の回路素子の値より大きい。以上の90度分配器3は、入力端子1と結線され、入力局部発振信号SLOから、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRを生成する。中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRはそれぞれ、上記発振周波数fC1/2と同じ周波数を有するが、中間直交信号ISQRの位相は、中間基準位相信号ISREF のものと直交する。以上の中間基準位相信号ISREF はミキサ6に出力され、また、中間直交信号ISQRはミキサ7に出力される。
【0030】
また、移相器4は、遅延線路または遅延フィルタで構成され、入力端子2と結線される。以上の移相器4は、入力局部発振信号SLOの位相を予め定められた量θだけずらして移相信号SSFT を生成し、分配器5に出力する。なお、詳細は後述するが、本信号生成回路SG1 は、好ましい構成として、移相器4を備えている。しかし、移相器4は本信号生成回路SG1 に必須の構成ではなく、局部発振信号SLOと、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRとの位相関係によっては、入力端子2に与えられた局部発振信号SLOを直接、分配器5に入力するように構成されても良い。分配器5は、入力移相信号SSFT を2分岐して、一方をミキサ6に出力し、他方をミキサ7に出力する。
【0031】
ミキサ6は、入力中間基準位相信号ISREF と、入力移相信号SSFT とを掛け合わせて、上述の基準位相信号SREF を生成し、これを出力端子8に出力する。また、ミキサ7は、入力中間直交信号ISQRと、入力移相信号SSFT とを掛け合わせて、上述の直交信号SQRを生成し、これを出力端子9に出力する。
【0032】
出力端子8には、直交変調用のミキサ11が結線される。ミキサ11には、出力端子8を通じて、ミキサ6から出力された基準位相信号SREF が入力され、さらに、別経路を通じて、ベースバンド信号SBBが入力される。以上の入力ベースバンド信号SBBおよび入力基準位相信号SREF を、ミキサ11は掛け合わせて、基準位相変調信号MSREF を生成する。また、出力端子9には、直交変調用のミキサ12が結線される。ミキサ12には、出力端子9を通じて、ミキサ7から出力された直交信号SQRが入力され、さらに、別経路を通じて、上述のベースバンド信号SBBが入力される。以上の入力ベースバンド信号SBBおよび入力直交信号SQRを、ミキサ12は掛け合わせて、直交変調信号MSQRを生成する。以上のような基準位相変調信号MSREF および直交変調信号MSQRは合成器13に出力される。合成器13は、入力基準位相変調信号MSREF と入力直交変調信号MSQRとを合成して、合成信号SMPを生成する。
【0033】
次に、本信号生成回路SG1 の技術的効果を詳しく説明する。そのために、まず、中間基準位相信号ISREF を、A・exp(jωt)と、中間直交信号ISQRを、A・exp(jωt+π/2)とおく。さらに、移相信号SSFT を、B・exp(jωt+θ)とおく。ここで、AおよびBは、各信号の振幅値である。また、ωは、局部発振信号SLOの角周波数であり、π・fC1に等しい。さらに、θは、移相器4における移相量である。各信号を以上のように表した場合、基準位相信号SREF は次式(2)のように表され、直交信号SQRは次式(3)のように表される。
ここで、Cは、A×Bである。
【0034】
上式(2)および(3)から明らかなように、基準位相信号SREF および直交信号SQRの位相差は90度である。さらに、本信号生成回路SG1 では、ミキサ6および7で、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの周波数をアップコンバートしているから、局部発振器10の発振周波数を、基準位相信号SREF および直交信号SQRの周波数fC1と比較して半分のfC1/2にすることができる。言い換えれば、90度分配器3には、従来と比較して低周波数の局部発振信号SLOが入力される。これは、前式(1)におけるfC が低くなることを意味し、さらに、90度分配器3に大きな値の抵抗および/または容量を使うことができることを意味する。
【0035】
例えば、5GHz帯の基準位相信号SREF および直交信号SQRを得たい場合、従来の90度分配器102を構成するには、5GHz=1/2πRCの関係を満たすように、例えば、64Ωの抵抗および0.5pFの容量が必要となる。それに対して、本信号生成回路SG1 を構成するには、2.5GHz=1/2πRCの関係を満たすように、例えば、64Ωの抵抗および1pFの容量を90度分配器3に使えば良い。
【0036】
以上のように抵抗値および/または容量値を大きくすることで、90度分配器3の回路素子にばらつきおよび/または温度偏差の影響が出にくくなり、基準位相信号SREF および直交信号SQRの間には、振幅誤差および/または位相誤差が生じにくくなる。これによって、従来よりも高精度な基準位相信号SREF および直交信号SQRを生成できる信号生成回路SG1 を提供することが可能となる。さらに、90度分配器3の抵抗値および容量値を大きくできることから、半導体集積回路化に好適な信号生成回路SG1 を提供することが可能となる。
【0037】
他にも、局部発振器10の発振周波数fC を従来よりも低く抑えることができるので、信号生成回路SG1 を低コストで製造できるという技術的効果も得ることができる。
また、本信号生成回路SG1 では、ミキサ6および7の前段に、局部発振信号SLOの振幅値を減衰させる90度分配器3が配置されている。これによって、基準位相信号SREF および直交信号SQRの飽和レベルを、従来のものよりも向上させることが可能になる。
【0038】
また、以上の実施形態では、好ましい例として、入力端子1および2の双方に局部発振器10が結線されていた。これによって、発振周波数fC を2逓倍した周波数を有する基準位相信号SREF および直交信号SQRを、信号生成回路SG1 は生成していた。しかし、これに限らず、例えば、入力端子1および2に、互いに発振周波数の相違する第1および第2の局部発振器を結線することで、2逓倍以外にも対応することが可能となる。他にも、90度分配器3への入力局部発振信号SLO、移相器4への入力局部発振信号SLO 中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの両方、および移相信号SSFT のいずれかを周波数変換することでも2逓倍以外に対応できる信号生成回路SG1 を提供することが可能となる。
【0039】
また、以上の実施形態では、好ましい例として、移相器4を備える信号生成回路SG1 について説明した。以下、移相器4を備えることによる技術的効果を詳しく説明する。まず、本技術的効果を明確にするために、移相器4が無く、分配器5に局部発振信号SLOが直接入力される場合について説明する。また、以下の説明では、信号発生回路SG1 の配線での遅延については無視する。以上のような場合、ミキサ6には、位相差が実質的にゼロの中間基準位相信号ISREF および局部発振信号SLOが入力される。それに対して、ミキサ7には、中間直交信号ISQRおよび局部発振信号SLOが入力される。しかしながら、これら中間直交信号ISQRおよび局部発振信号SLOの位相差が実質的に90度であるため、ミキサ6および7への入力レベルは時間軸上で異なる。その結果、両ミキサ6および7の動作が非対称となり、図2に示すように、ミキサ6の変換利得Ga およびミキサ7の変換利得Gb に差が生じてしまう。このように変換利得に差が生じると、ミキサ6からの出力基準位相信号SREF とミキサ7からの出力直交信号SQRの振幅値は大きく異なってしまう。
【0040】
次に、移相器4が信号生成回路SG1 に備わる場合について説明する。また、移相器4は、入力局部発振信号SLOの位相をθ=45度だけずらして移相信号SSFT を生成すると仮定する。この場合、ミキサ6には、位相差が実質的に45度の中間基準位相信号ISREF および移相信号SSFT が入力され、ミキサ7には、位相差が実質的に45度の中間直交信号ISQRおよび移相信号SSFT が入力される。このように両ミキサ6および7には、互いに位相差が45度の2信号が入力されるので、両ミキサ6および7の動作を対称にすることが可能となり、これによって、ミキサ6からの出力基準位相信号SREF とミキサ7からの出力直交信号SQRの振幅値の誤差を飛躍的に小さくすることができる。
【0041】
なお、以上の説明では、中間基準位相信号ISREF を、A・exp(jωt)と、中間直交信号ISQRを、A・exp(jωt+π/2)とおいていた。つまり、中間基準位相信号ISREF の位相は0度で、中間直交信号ISQRの位相は90度である。しかし、このような位相関係以外であっても、上述のような技術的効果は得られる。具体的には、ミキサ6に入力される2信号の位相差が実質的に45度または135度で、ミキサ7への入力2信号の位相差も実質的に45度または135度という条件さえ満たせば、90度分配器3は、上述のような位相関係以外の中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRを生成しても良い。例えば、90度分配器3が、入力局部発振信号SLOから、+45度の位相を有する中間基準位相信号ISREF と、−45度の中間直交信号ISQRを生成する場合について説明する。この場合には、入力端子2からミキサ6および7までの至る経路長と、入力端子1からミキサ6および7までの経路長との差があれば、両ミキサ6および7の動作は非対称になるが、上述の信号生成回路SG1 によれば、移相器4により、上述の経路差に起因して生じる位相差を補償することが可能になる。その結果、ミキサ6からの出力基準位相信号SREF と、ミキサ7からの出力直交信号S QRとの振幅誤差を飛躍的に小さくすることができる。
【0042】
また、以上の実施形態では、移相器4を入力端子2と分配器5の間に配置したが、このような配置に限らず、図3に示すように、入力端子1と90度分配器3の間に移相器4を配置し、入力端子1を通じて入力される局部発振信号SLOの位相を45度ずらすようにしても良い。このような配置の場合にも、上述と同様に、ミキサ6および7のそれぞれには、互いに45度の位相差を有する2信号が入力される。他にも、移相器4は、90度分配器3と、ミキサ6および/または7との間に配置されても、ミキサ6および7のそれぞれには、互いに45度の位相差を有する2信号を与えることができる。
【0043】
図4は、上述の信号生成回路SG1 を組み込んだ直交復調器の回路構成を示すブロック図である。図4の直交復調器は、図1の直交変調器と比較して、ミキサ11および12ならびに合成器13に代えて、分離器21ならびに直交復調用のミキサ22および23を備えている点で相違する。それ以外に直交復調器および直交変調器の間には構成上の相違点は無い。それ故、図4において、図1の構成に相当するものには、同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
【0044】
次に、以上の構成を有する直交復調器の動作について説明する。図4において、分離器21には、上述の合成信号SMPが入力される。分離器21は、入力合成信号SMPを位相基準変調信号MSREF と直交変調信号MSQRとに分離して、基準位相変調信号MSREF をミキサ22に出力し、直交変調信号MSQRをミキサ23に出力する。
【0045】
ミキサ22には、基準位相変調信号MSREF の他に、信号生成回路SG1 により生成された基準位相信号SREF が入力される。ミキサ22は、入力基準位相変調信号MSREF と入力基準位相信号SREF とを掛け合わせて、ベースバンド信号SBBを再生する。また、ミキサ23には、直交変調信号MSQRの他に、信号生成回路SG1 により生成された直交信号SQRが入力される。ミキサ23は、入力直交変調信号MSQRと直交信号SQRとを掛け合わせて、ベースバンド信号SBBを再生する。
【0046】
また、図5は、上述の信号生成回路SG1 を組み込んだイメージリジェクションミキサの回路構成を示すブロック図である。図5のイメージリジェクションミキサは、図1の直交変調器と比較して、90度分配器31をさらに備える点で相違する。それ以外にイメージリジェクションミキサおよび直交変調器の間には構成上の相違点は無い。それ故、図5において、図1の構成に相当するものには、同一の参照符号を付ける。
【0047】
次に、以上の構成を有するイメージリジェクションミキサの動作について説明する。90度分配器31には、中間周波数信号SIFが入力される。ここで、中間周波数信号SIFは、中間周波数を有する搬送波をベースバンド信号で変調した信号である。90度分配器31は、入力中間周波数信号SIFから、基準位相中間周波数信号IFSREF および直交中間周波数信号IFSQRを生成する。ここで、基準位相中間周波数信号IFSREF および直交中間周波数信号IFSQRは、互いに90度の位相差を有し、かつ互いに同じ振幅値を有する。以上の基準位相中間周波数信号IFSREF は、ミキサ11に出力され、直交中間周波数信号IFSQRは、ミキサ12に出力される。
【0048】
ミキサ11は、入力基準位相中間周波数信号IFSREF および入力基準位相信号SREF を掛け合わせて、基準位相変調信号MSREF を生成する。ミキサ12は、入力直交中間周波数信号IFSQRおよび入力直交信号SQRを掛け合わせて、直交変調信号MSQRを生成する。以上のような基準位相変調信号MSREF および直交変調信号MSQRは合成器13に出力される。合成器13は、入力基準位相変調信号MSREF と入力直交変調信号MSQRとを合成して、合成信号SMPを生成する。
【0049】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る信号生成回路SG2 の回路構成を示すブロック図である。図6の信号生成回路SG2 は、図1の信号生成回路SG1 と比較すると、移相器4の代わりに、90度分配器41および合成器42を備える点で相違する。それ以外に両回路SG2 およびSG1 の間に構成上の相違点は無い。それ故、図6において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
【0050】
入力端子2は、90度分配器41に結線される。90度分配器41は、90度分配器3と同じ入出力特性を有しており、入力端子2を通じて入力された局部発振信号SLOから、第1の信号SFST および第2の信号SSCD を生成する。第1の信号SFST は、前述の中間基準位相信号ISREF と同相でありかつ同じ振幅値を有する。第2の信号SSCD は、前述の中間直交信号ISQRと同相でありかつ同じ振幅値を有する。以上のような第1の信号SFST および第2の信号SSCD は、合成器42に出力される。合成器42は、第1の信号SFST および第2の信号SSCD を合成して合成信号SCMP を生成し、これを分配器5に出力する。
【0051】
ここで、図7は、合成信号SCMP と、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの位相関係を示すベクトル図である。図7において、ベクトルa1 は中間基準位相信号ISREF を表す。ベクトルa2 は第1の信号SFST を表しており、ベクトルa1 と同じ大きさおよび同じ方向を有する。ベクトルb1 は、中間直交信号ISQRを表し、ベクトルa1 と同じ大きさを有するが、90度異なる方向を有する。さらに、ベクトルb2 は第2の信号SSCD を表し、ベクトルb1 と同じ大きさおよび方向を有する。上述したように、合成信号SCMP は、第1の信号SFST および第2の信号SSCD を合成したものであるから、合成信号SCMP は、ベクトルa2 およびb2 を合成したベクトルcで表すことができる。このベクトルcは、ベクトルa1 およびb1 と比較すると、45度異なる方向を有する。
【0052】
以上のことから、合成信号SCMP は、第1の実施形態における移相信号SSFT と同じ信号であることが分かる。そのため、本信号生成回路SG2 もまた、信号生成回路SG1 と同様の技術的効果を奏する。さらに、90度分配器41は、図13に示すように単純な構成で実現できることから、遅延線路または遅延フィルタで構成される移相器4よりも小型化することができる。これによって、さらに半導体集積回路化に好適な信号生成回路SG2 を提供することが可能となる。さらに、90度分配器41は、90度分配器3と同じ入出力特性を有することから、合成信号SCMP は、広い周波数帯域にわたって、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの双方と45度の位相関係を保つことができる。
【0053】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る信号生成回路SG3 の回路構成を示すブロック図である。図8の信号生成回路SG3 は、図1の信号生成回路SG1 と比較すると、入力端子2および移相器4の代わりに、分配器51および52ならびに加算器53を備える点で相違する。それ以外に両回路SG3 およびSG1 の間に構成上の相違点は無い。それ故、図8において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
【0054】
分配器51は、90度分配器3とミキサ6との間に配置され、90度分配器3の出力中間基準位相信号ISREF を2分岐して、一方をミキサ6に出力し、他方を加算器53に出力する。また、分配器52は、90度分配器3とミキサ7との間に配置され、90度分配器3の出力中間直交信号ISQRを2分岐して、一方をミキサ7に出力し、他方を加算器53に出力する。加算器53は、入力中間基準位相信号ISREF と入力中間直交信号ISQRとを加算して加算信号SADD を生成して、分配器5に出力する。
【0055】
以上の加算信号SADD は、互いに直交する入力中間基準位相信号ISREF と入力中間直交信号ISQRを加算したものであるから、上述の合成信号SCMP と同様に、移相信号SSFT と同じ信号となる。そのため、本信号生成回路SG3 もまた、信号生成回路SG1 と同様の技術的効果を奏する。さらに、加算器53は、単純な構成で実現できることから、遅延線路または遅延フィルタで構成される移相器4よりも小型化することができる。これによって、さらに半導体集積回路化に好適な信号生成回路SG3 を提供することが可能となる。さらに、加算器53は、ミキサ6および7の入力中間基準位相信号ISREF および入力直交信号ISQRから合成信号SCMP を生成することになるので、広い周波数帯域にわたって、加算信号SADD は、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの双方と45度の位相関係を保つことができる。
【0056】
図9は、本発明の第4の実施形態に係る信号生成回路SG4 の回路構成を示すブロック図である。図9の信号生成回路SG4 は、図1の信号生成回路SG1 と比較すると、入力端子2および移相器4の代わりに、分配器61および62、互いに同じ入出力特性および遅延特性を有する増幅器63〜66ならびに合成器67をさらに備える点で相違する。それ以外に両回路SG4 およびSG1 の間に構成上の相違点は無い。それ故、図9において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それらの説明を省略する。
【0057】
分配器61は、90度分配器3の出力中間基準位相信号ISREF を2分岐して、一方を増幅器63に出力し、他方を増幅器64に出力する。増幅器63は、入力中間基準位相信号ISREF を増幅して、ミキサ6に出力する。増幅器64は、入力中間基準位相信号ISREF を増幅して、合成器67に出力する。
分配器62は、90度分配器3の出力中間直交信号ISQRを2分岐して、一方を増幅器65に出力し、他方を増幅器66に出力する。増幅器65は、入力中間直交信号ISQRを増幅して、ミキサ7に出力する。増幅器66は、入力直交信号ISQRを増幅して、合成器67に出力する。合成器67は、入力中間基準位相信号ISREF および入力中間直交信号ISQRを合成して合成信号SCMP を生成し、これを分配器5に出力する。
【0058】
ここで、上述において、増幅器63〜66は、入力信号ISREF またはISQRの位相を同じ量だけ回転させ、かつそれぞれへの入力信号ISREF またはISQRの振幅値を同じ値に増幅することになるので、合成信号SCMP は移相信号SSFT と同じ信号となる。そのため、本信号生成回路SG4 もまた、信号生成回路SG1 と同様の技術的効果を奏する。さらに、増幅器63〜66は現在十分に小型化されており、これらを用いることで、半導体集積回路化に好適な信号生成回路SG4 を提供することが可能になる。
【0059】
図10は、本発明の参考例に係る信号生成回路SG5の回路構成を示すブロック図である。図10において、信号生成回路SG5は、入力端子1と、90度分配器3と、分配器71〜74と、減算器75と、加算器76と、2個のミキサ6および7と、請求項における振幅調整部の一例としての2個のリミッタアンプ77および78と、2個の出力端子8および9とを備えている。なお、図10において、図1の構成に相当するものには、同一の参照符号を付けている。以上のような構成によって、信号生成回路SG5は、高精度な基準位相信号SREFおよび直交信号SQRを生成する。ここで、第1の実施形態と同様、基準位相信号SREFおよび直交信号SQRはそれぞれ周波数fC1を有すると仮定する。なお、直交信号SQRの位相は、従来技術と同様、基準位相信号SREFのものと直交する。
【0060】
次に、本信号生成回路SG5 の動作を説明する。入力端子1には、図1の場合と同様に、周波数fC1/2を有する局部発振信号SLOを出力する局部発振器10が結線される。90度分配器3は、入力端子1を通じて入力される局部発振信号SLOから、前述と同様の中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRを生成する。以上の中間基準位相信号ISREF は、分配器71に出力され、また、中間直交信号ISQRは分配器72に出力される。
【0061】
分配器71は、入力中間基準位相信号ISREF を2分岐して、一方を分配器73に、他方を減算器75に出力する。また、分配器73は、分配器71の出力中間基準信号ISREF を2分岐して、一方をミキサ6に、他方を加算器76に出力する。また、分配器72は、入力中間直交信号ISQRを2分岐して、一方を分配器74に、他方を減算器75に出力する。分配器74は、分配器72の出力中間直交信号ISQRを2分岐して、一方をミキサ6に、他方を加算器76に出力する。
【0062】
上述より、ミキサ6には、中間基準位相信号ISREF と直交信号ISQRが入力される。ミキサ6は、入力中間基準位相信号ISREF および直交信号ISQRを掛け合わせて、周波数がfC の基準位相信号SREF を生成する。以上の基準位相信号SREF は、リミッタアンプ77に出力される。リミッタアンプ77は、入力された基準位相信号SREF の振幅値を予め定められた値に調整して、出力端子8に出力する。
【0063】
また、減算器75にも中間基準位相信号ISREF と入力直交信号ISQRが入力される。減算器75は、入力中間直交信号ISQRから入力中間基準位相信号ISREF を減算して減算信号SSBT を生成し、これをミキサ7に出力する。また、加算器76にも、中間基準位相信号ISREF と入力直交信号ISQRが入力される。加算器76は、入力中間直交信号ISQRと入力中間基準位相信号ISREF とを加算して加算信号SADD を生成し、これをミキサ7に出力する。ミキサ7は、入力減算信号SSBT および入力加算信号SADD を掛け合わせて、上述のミキサ6で生成される基準位相信号SREF と位相が90度異なる直交信号SQRを生成する。以上の直交信号SQRは、リミッタアンプ78に出力される。リミッタアンプ78は、入力された直交信号SQRの振幅値を、リミッタアンプ77から出力される基準位相信号SREF の振幅値と同じ値に調整して、出力端子9に出力する。
【0064】
ここで、図11は、中間基準位相信号ISREF 、中間直交信号ISQR、減算信号SSBT 、および加算信号SADD の位相関係を示すベクトル図である。図11において、ベクトルa1 およびb1 は、図7の場合と同様に、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRを表す。ベクトルd1 は、減算信号SSBT を表し、b1 −a1 に等しい。従って、減算信号SSBT の位相は、中間基準位相信号ISREF の位相と比較すると135度異なり、中間直交信号ISQRの位相と比較すると45度異なる。また、ベクトルe1 は、加算信号SADD を表し、a1 +b1 に等しい。従って、加算信号SADD の位相は、中間基準位相信号ISREF および中間直交信号ISQRの双方の位相と45度異なる。
【0065】
ここで、ベクトルa1 およびb1 を、前述と同様に、A・exp(jωt)およびA・exp(jωt+π/2)とおく。また、ベクトルd1 をD・exp(jωt+3π/4)、さらに、ベクトルe1 をD・exp(jωt+π/4)とおく。ここで、Dは、減算信号SSBT および加算信号SADD の振幅値であり、A・√2である。各ベクトルを以上のように表した場合、基準位相信号SREF は次式(4)のように表され、直交信号SQRは次式(5)のように表される。
A・exp(jωt)×A・exp(jωt+π/2)=A2 ・exp(j2ωt+π/2)…(4)
D・exp(jωt+3π/4)×D・exp(jωt+π/4)=D2 ・exp(j2ωt+π)…(5)
【0066】
上式(4)および(5)から明らかなように、基準位相信号SREF および直交信号SQRの位相差は90度である。さらに、本信号生成回路SG5 では、リミッタアンプ77および78により、A2 =D2 になるように、基準位相信号SREF および直交信号SQRの振幅値が調整される。これによって、本信号生成回路SG5 もまた、信号生成回路SG1 と同様の技術的効果を奏することになる。
【0067】
なお、以上の参考例では、基準位相信号SREFおよび直交信号SQRの振幅をリミッタアンプ77および78で調整していたが、これに限らず、減衰器に代表されるレベル調整器であれば、どのようなものを使っても良い。さらに、以上の実施形態では、ミキサ6および7の後段にリミッタアンプ77および78が配置されていたが、このような回路構成に限らず、ミキサ6および7のいずれか一方の後段に1個のリミッタアンプを配置することでも、基準位相信号SREFおよび直交信号SQRの間の振幅誤差をなくすことができる。
【0068】
また、信号生成回路SG2 〜SG5 をのいずれかを、信号生成回路SG1 と同様に、直交変調器、直交復調器またはイメージリジェクションミキサに実装しても良い。さらに、以上の3種類に限らず、以上の信号生成回路SG1 〜SG5 は、互いに直交する基準位相信号SREF および直交信号SQRを必要とする無線通信機であれば、どのようなものに実装されても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る信号生成回路SG1を組み込んだ直交変調器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の移相器4が無い場合に生じうるミキサ6の入出力特性およびミキサ7の入出力特性の差を示す図である。
【図3】 図1の信号生成回路SG1の変形例を示すブロック図である。
【図4】 図1の信号生成回路SG1を組み込んだ直交復調器の回路構成を示すブロック図である。
【図5】 図1の信号生成回路SG1を組み込んだイメージリジェクションミキサの回路構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る信号生成回路SG2の回路構成を示すブロック図である。
【図7】 図6に示す合成信号SCMPと、中間基準位相信号ISREFおよび中間直交信号ISQRの位相関係を示すベクトル図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態に係る信号生成回路SG3の回路構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第4の実施形態に係る信号生成回路SG4の回路構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の参考例に係る信号生成回路SG5の回路構成を示すブロック図である。
【図11】 図10に示す中間基準位相信号ISREF、中間直交信号ISQR、減算信号SSBT、および加算信号SADDの位相関係を示すベクトル図である。
【図12】 一般的な直交変調器の回路構成を示すブロック図である。
【図13】 図12に示す90度分配器102の第1の構成例であるRC移相器の回路構成を示す模式図である。
【図14】 図12に示す90度分配器102の第2の構成例であるポリフェーズフィルタの回路構成を示す模式図である。
【図15】 図12に示す90度分配器102の第3の構成例である多段ポリフェーズフィルタの回路構成を示す模式図である。
【図16】 一般的なイメージリジェクションミキサの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
SG1〜SG5…信号生成回路
1,2…入力端子
3,41…90度分配器
4…移相器
5,51,52,61,62,71〜74…分配器
6,7…ミキサ
8,9…出力端子
10…局部発振器
42…合成器
53,76…加算器
63〜66…増幅器
67…合成器
75…減算器
77,78…リミッタアンプ
Claims (12)
- 信号生成回路であって、
予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、
前記90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、
前記90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、
前記局部発振器と結線されており、前記局部発振信号の位相を、予め定められた量だけずらして移相信号を生成する移相器と、
前記移相器で生成された移相信号を2分岐して、前記第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、
前記第1のミキサは、前記分配器から出力された移相信号と前記90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、
前記第2のミキサは、前記分配器から出力された移相信号と前記90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する、信号生成回路。 - 信号生成回路であって、
予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振器と結線されており、前記局部発振信号の位相を、予め定められた量だけずらして移相信号を生成する移相器と、
前記移相信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、
前記90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、
前記90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、
前記局部発振器と結線されており、前記局部発振信号を2分岐して、前記第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、
前記第1のミキサは、前記分配器から出力された局部発振信号と前記90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、
前記第2のミキサは、前記分配器から出力された局部発振信号と前記90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する、信号生成回路。 - 前記90度分配器は、抵抗および容量からなるRC移相器からなる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 前記90度分配器は、ポリフェーズフィルタからなる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 前記90度分配器は、多段ポリフェーズフィルタからなる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 直交変調器に組み込まれる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 直交復調器に組み込まれる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- イメージリジェクションミキサに組み込まれる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 無線通信機に組み込まれる、請求項1又は2に記載の信号生成回路。
- 信号生成回路であって、
予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する第1の90度分配器と、
前記第1の90度分配器で生成された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、
前記第1の90度分配器で生成された中間直交信号が入力される第2のミキサと、
前記局部発振器と結線されており、前記局部発振器で生成された局部発振信号から、位相差が90度の第1および第2の信号を生成する第2の90度分配器と、
前記第2の90度分配器で生成された第1および第2の信号を合成して、合成信号を生成する合成器と、
前記合成器で生成された合成信号を2分岐して、前記第1および第2のミキサに出力する分配器とを備え、
前記第1のミキサは、前記分配器から出力された合成信号の一方と前記第1の90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、
前記第2のミキサは、前記分配器から出力された合成信号の他方と前記第1の90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する、信号生成回路。 - 信号生成回路であって、
予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、
前記90度分配器で生成された中間基準位相信号を2分岐する第1の分配器と、
前記90度分配器で生成された中間直交信号を2分岐する第2の分配器と、
前記第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の一方が入力される第1のミキサと、
前記第2の分配器で2分岐された中間直交信号の一方が入力される第2のミキサと、
前記第1および第2の分配器でそれぞれ2分岐された中間基準位相信号の他方および中間直交信号の他方を加算して加算信号を生成する加算器と、
前記加算器で生成された加算信号を2分岐して、前記第1および第2のミキサに出力する第3の分配器とを備え、
前記第1のミキサは、前記第3の分配器から出力された加算信号と前記90度分配器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、
前記第2のミキサは、前記第3の分配器から出力された加算信号と前記90度分配器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する、信号生成回路。 - 信号生成回路であって、
予め定められた周波数を有する局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振信号から、中間基準位相信号と、当該中間基準位相信号と位相が直交する中間直交信号とを生成する90度分配器と、
前記90度分配器で生成された中間基準位相信号を2分岐する第1の分配器と、
前記第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の一方を増幅する第1の増幅器と、
前記第1の分配器で2分岐された中間基準位相信号の他方を増幅する第2の増幅器と、
前記90度分配器で生成された中間直交信号を2分岐する第2の分配器と、
前記第2の分配器で2分岐された中間直交信号の一方を増幅する第3の増幅器と、
前記第2の分配器で2分岐された中間直交信号の他方を増幅する第4の増幅器と、
前記第1の増幅器で増幅された中間基準位相信号が入力される第1のミキサと、
前記第3の増幅器で増幅された中間直交信号が入力される第2のミキサと、
前記第2および第4の増幅器で増幅された中間基準位相信号および中間直交信号を合成して合成信号を生成する合成器と、
前記合成器で生成された合成信号を2分岐して、前記第1および第2のミキサに出力する第3の分配器とを備え、
前記第1のミキサは、前記第3の分配器から出力された合成信号と前記第1の増幅器から出力された中間基準位相信号とを混合して、基準位相信号を生成し、
前記第2のミキサは、前記第3の分配器から出力された合成信号と前記第3の増幅器から出力された中間直交信号とを混合して、直交信号を生成する、信号生成回路。
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