JP2015199102A - プレス成形装置およびプレス成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス加工による線ずれを防止することができるプレス成形装置を提供する。【解決手段】線状凸部13C、13Sが設けられたパンチプレス面13aを有し、パンチプレス面13aにおいて、少なくとも線状凸部13C、13Sより内側に吸引口16が形成されたパンチ13と、パンチ13とともに金属板を挟んでプレスするための上ダイと、気体流路19を介して吸引口16に連通し、吸引口16から吸引する吸引装置18とを備えたプレス成形装置。吸引装置18による吸引口16からの吸引により、パンチプレス面13a上の金属板がパンチプレス面13aに対して移動することを抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、線状凸部を有する製品を製造するためのプレス成形装置およびプレス成形方法に関し、特に、金属板のプレス成形に際し、線状凸部の形状転写精度を向上できるプレス成形装置および方法に関する。
金属板(金属薄板)をプレス成形して得られる製品には、線状凸部を有するものがある。たとえば、自動車用の外板パネルには、主として意匠的効果を奏することを目的とした「キャラクターライン」と称される稜部、およびプレス加工に用いたパンチの縁部に対応して形成される屈曲部である「パンチ肩R部」など、線状凸部が形成されている。自動車用の外板パネルでは、近年、意匠的効果が重視されるようになり、上述の線状凸部が、金型から金属板へと、高い精度で転写されることが要求される。
図1A〜図1Dは、線状凸部を有する製品を製造するための方法として、従来のプレス成形方法を説明するための断面図である。このプレス成形方法では、平坦な金属板を、いわゆる絞り成形または張り出し成形により加工する。この方法では、下ダイ1、およびパンチ3と、これらの金型1、3と対をなし、これらの上方に配置された上ダイ4とを用いる。
下ダイ1には、鉛直方向に貫通した柱状の穴(ダイキャビティ)が形成されている。下ダイ1は、この穴をパンチ3が挿通した状態で、上下に移動することができる。上ダイ4の下面には、パンチ3に対応する凹部が形成されている。上ダイ4で凹部以外の部分と下ダイ1とは、加工対象の金属板(ワーク)W(図1A〜図1Dにおいて、太破線で示す。)を摺動可能に保持するホルダー(板押さえ)として機能する。下ダイ1は、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されている。
図2は、パンチ3の斜視図である。パンチ3のプレス面(上面;以下、「パンチプレス面」という。)3aには、金属板に形成するべき線状凸部であるキャラクターラインおよびパンチ肩R部に対応して、それぞれ線状凸部3C、3Sが設けられている。図1A〜図1Dは、線状凸部3C、3Sにほぼ直交する断面を示している。線状凸部3C、3Sの側方で、パンチプレス面3aの内方側には、線状凸部3C、3Sにほぼ平行して、線状凹部3RC、3RSがそれぞれ形成されている。
上ダイ4の凹部の上面は、パンチプレス面3aとともに金属板Wをプレスするプレス面(以下、「ダイプレス面」という。)4aとなっている。ダイプレス面4aは、パンチプレス面3aに対向しており、パンチプレス面3aと相補的な形状を有している。
従来のプレス成形方法では、まず、下ダイ1の保持面(上面)の高さ位置に対して、パンチプレス面3aをほぼ同じ高さにし、上ダイ4を、下ダイ1、およびパンチ3の上方に離間させる。この状態で、下ダイ1、およびパンチ3の上に、金属板Wを載置する。
続いて、上ダイ4を下降させる。これにより、上ダイ4の保持面(凹部以外の部分の下面)が、金属板Wに接触し、金属板Wは、下ダイ1と上ダイ4とに、摺動可能に保持される。この状態が、図1Aに示されている。
上述のように、下ダイ1は、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されているので、上ダイ4がさらに下降すると、下ダイ1は、上ダイ4とともに下降する。したがって、パンチプレス面3aは、下ダイ1の保持面より高くなる。これにともなって、金属板Wは、パンチ3上の部分が、他の部分に対して上方に張り出す。この状態で、金属板Wは、パンチプレス面3aにおいて、突出部で接しており、突出部近傍のより低い部分と金属板Wとの間には空隙がある。すなわち、金属板Wは、パンチプレス面3aの形状に沿う形状にはなっていない。
上ダイ4がさらに下降すると、ダイプレス面4aの突出部が、金属板Wに接触する。この状態が、図1Bに示されている。そして、上ダイ4がさらに下降すると、パンチプレス面3aの線状凸部3C、3Sが、ダイプレス面4aの対応する凹部に入り込むとともに、パンチプレス面3aの線状凹部3RC、3RSに、ダイプレス面4aの対応する凸部が入り込む。
これにともない、金属板Wは、次第に、プレス面3a、4aの形状に沿うように塑性変形する。このとき、パンチプレス面3aの線状凸部3C、3Sによって、金属板Wに、線状屈曲部WC、WSが形成される(図1C参照)。この状態で、金属板W、特に、線状凸部3Cと線状凸部3Sとの間の部分には、大きな張力が生じている。
上ダイ4がパンチ3に近接するに従って、金属板Wに生じる張力は大きくなる。金属板Wは、パンチプレス面3a、およびダイプレス面4aに対しては、固定されていないので、張力がある大きさに達すると、金属板Wの線状屈曲部WC、WSは、金属板Wの面内方向に関して、内方側へと引き込まれる(図1D参照)。
上ダイ4がさらに下降すると、金属板Wは、パンチプレス面3aとダイプレス面4aとにより、密接されてプレスされる。しかし、金属板Wにすでに形成された線状屈曲部WC、WSの表面は、このプレス後には、平坦または滑らかな曲面にはならない。パンチ3、および上ダイ4による外力が取り去られると、金属板Wには、線状屈曲部WC、WSが現れる。
一方、このプレスで、パンチプレス面3aの線状凸部3C、3S、およびダイプレス面4aの対応部によって、所定の位置(線状屈曲部WC、WSからずれた位置)に、キャラクターライン、およびパンチ肩R部が形成される、これらのキャラクターライン、およびパンチ肩R部は、線状屈曲部WC、WSと同様に、プレス後も残存する。したがって、プレス後の金属板Wは、キャラクターライン、およびパンチ肩R部と、これらからずれた位置に形成された線状屈曲部とを有する。このような現象は、「線ずれ」として知られている。
意匠性の高い外板パネルなどの製品の加工方法として、たとえば、特許文献1は、フェンダーにおいて、面と面とが交差する境界線として現れる見切り角部の加工を扱っている。この方法では、ワークの外周縁部側を、ガススプリングで浮かせたトリム棚で支持して、曲げ成形痕の線ずれが製品内に表れないようにされる。しかし、この方法は、パンチ肩R部の線ずれを、製品の外側からは見えない側面に隠す技術であり、製品の表側に位置するキャラクターラインなどには適用できない。
また、アルミ合金板を、意匠性の高いアウターパネルに成形する方法として、特許文献2では、ダイスのクッション面に設けた成形補助凸部と、ブランクホルダーの表面に設けた成形補助凹部とで、ブランクの周縁を挟持し、ブランクの中央部をパンチの成形面に沿うように予め曲げ変形させた上で成形を行う方法が提案されている。しかし、この方法では、金型に成形補助凹部および凸部を設けるために、金型加工の費用および時間がかかる。また、成形補助凸部、および成形補助凹部は、金型において、ビード(凸部)が設けられた部分に形成されるため、ビード部で破断が生じやすくなる。さらに、予備曲げ成形で余肉となったブランクに面ひずみが発生する可能性が高い。
一方、金型に対する金属板の位置ずれを抑制する手法として、特許文献3では、負圧吸引装置によって金属板を吸引する方法が提案されている。しかし、この技術は、パネル端部を吸引装置で吸い付けて、パネル端部のスプリングバックによる位置ずれを予防するものであり、製品の端部以外にあるキャラクターライン周辺での線ずれの発生を予防することはできない。
特開平11−277157号公報 特開2014−28379号公報 実開平5−13623号公報
そこで、本発明の目的は、プレス加工による線ずれを防止することができるプレス成形装置およびプレス成形方法を提供することである。
本発明は、下記(I)のプレス成形装置、および下記(II)のプレス成形方法を要旨とする。
(I)線状凸部が設けられたプレス面を有し、前記プレス面において、少なくとも前記線状凸部より内側に吸引口が形成された下金型と、
前記下金型とともに金属板を挟んでプレスするための上金型と、
気体流路を介して前記吸引口に連通し、前記吸引口から吸引する吸引装置と
を備えたプレス成形装置。
(II)上記(I)のプレス成形装置を用いて、金属板をプレス成形する方法であって、
前記吸引装置の前記吸引口からの吸引によって、前記金属板を前記プレス面に吸着させる工程と、
前記金属板が前記プレス面に吸着された状態で、前記金属板を、前記下金型および前記上金型でプレスする工程と
を含む、プレス成形方法。
本発明のプレス成形装置、およびプレス成形方法によれば、吸引装置により、金属板を下金型のプレス面に吸着させた状態にすることができる。この状態で、金属板は、下金型に対して、容易に移動することができないので、下金型および上金型により、金属板をプレスすることにより、金属板を、下金型に対して実質的に固定したまま成形することができる。これにより、線ずれを防止することができる。
図1Aは、従来のプレス成形方法を説明するための断面図である。 図1Bは、従来のプレス成形方法を説明するための断面図である。 図1Cは、従来のプレス成形方法を説明するための断面図である。 図1Dは、従来のプレス成形方法を説明するための断面図である。 図2は、従来のプレス成形方法で用いられるパンチの斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るプレス成形装置の一部を示す断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るプレス成形装置に備えられたパンチの斜視図である。 図5Aは、本発明の一実施形態に係るプレス成形方法を説明するための断面図である。 図5Bは、本発明の一実施形態に係るプレス成形方法を説明するための断面図である。 図5Cは、本発明の一実施形態に係るプレス成形方法を説明するための断面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るプレス成形装置の一部を示す断面図である。図4は、このプレス成形装置に備えられたパンチの斜視図である。
パンチ(下金型)13のプレス面(上面;以下、「パンチプレス面」という。)13aには、加工対象の金属板に形成するべき線状凸部であるキャラクターラインおよびパンチ肩R部に対応して、それぞれ線状凸部13C、13Sが設けられている。形成するべきキャラクターラインおよびパンチ肩R部は、直線状に延びていてもよく、曲線状に延びていてもよい。したがって、これに対応して、線状凸部13C、13Sは、直線状に延びていてもよく、曲線状に延びていてもよい。
キャラクターラインおよびパンチ肩R部は、外板パネルの縁部から反対側の縁部まで延びていてもよく、この場合、図4に示すように、線状凸部13C、13Sは、パンチプレス面13aの縁部から反対側の縁部まで延びたものとなる。また、キャラクターラインおよびパンチ肩R部は、外板パネルの縁部間に渡っては延びずに、途中で、徐々に平坦になって消える(凸部ではなくなる)ものであってもよい。この場合は、線状凸部13C、13Sは、パンチプレス面13aの縁部間に渡っては延びずに、途中で、徐々に平坦になって消えるものとなる。
線状凸部13C、13Sは、この実施形態では、パンチプレス面13aの縁部近傍に設けられている。図3は、線状凸部13C、13Sにほぼ直交する断面を有している。線状凸部13C、13Sの側方で、パンチプレス面13aの内方側には、線状凸部13C、13Sにほぼ平行して、線状凹部13RC、13RSがそれぞれ形成されている。
パンチ13には、鉛直方向に貫通する複数の孔15が形成されている。各孔15の横断面は、ほぼ円形である。各孔15は、パンチプレス面13aに開口している。以下、この開口を、「吸引口16」という。吸引口16の直径は、たとえば、100μm〜20mmである。吸引口16は、図4に示すように、線状凹部13RC、13RSに高い密度で形成されており、より低い密度で、線状凹部13RCと線状凹部13RSとの間の領域、および線状凸部13Cの側方で線状凹部13RCの反対側の領域に形成されている。隣接する吸引口16同士の間隔は、たとえば、1mm〜500mmである。
また、各孔15は、パンチ13の下面に開口しており、各開口は、配管17、および共通の主配管17Aを介して、吸引装置18(たとえば、真空ポンプ)に連通接続されている。孔15、配管17、および主配管17Aは、吸引口16と吸引装置18とを連通する気体流路19を形成している。各配管17には、バルブ20が介装されている。バルブ20の操作により、気体流路19が大気から切り離された状態と大気開放された状態とを切り替えることができる。バルブ20により気体流路19を大気から切り離した状態とし、吸引装置18を作動させると、吸引口16から吸引することができる。
金型には、通常、加工対象の金属板と金型との間の空気を逃がすための貫通孔が設けられる。このような貫通孔を、この実施形態の孔15として利用してもよい。
図5A〜図5Cは、本発明の一実施形態に係るプレス成形方法を説明するための断面図である。このプレス成形方法では、平坦な金属板を、いわゆる絞り成形または張り出し成形により加工する。この方法で用いるプレス成形装置(本発明の一実施形態に係るプレス成形装置)は、図3および図4を用いて説明したパンチ13、および吸引装置18に加えて、下ダイ11と、パンチ13および下ダイ11と対をなし、これらの上方に配置された上ダイ14とを備えている。
下ダイ11には、鉛直方向に貫通した柱状の穴(ダイキャビティ)が形成されている。下ダイ11は、この穴をパンチ13が挿通した状態で、上下に移動することができる。上ダイ14の下面には、パンチ13に対応する凹部が形成されている。上ダイ14の凹部以外の部分と下ダイ11とは、加工対象の金属板W(図5A〜図5Cにおいて、太破線で示す。)を摺動可能に保持するホルダーとして機能する。
下ダイ11は、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されている。同様に、パンチ13は、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されている。上ダイ14の凹部の上面は、パンチプレス面13aとともに金属板Wをプレスするプレス面(以下、「ダイプレス面」という。)14aとなっている。ダイプレス面14aは、パンチプレス面13aに対向しており、パンチプレス面13aと相補的な形状を有している。
この方法では、まず、下ダイ11の保持面(上面)の高さ位置に対して、パンチプレス面13aをほぼ同じ高さにし、上ダイ14を、下ダイ11、およびパンチ13の上方に離間させる。この状態で、下ダイ11、およびパンチ13の上に、金属板Wを載置する。金属板Wは、たとえば、鋼板、表面処理鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板、マグネシウム合金板、またはチタン合金板であるものとすることができる。
そして、バルブ20により気体流路19が大気から切り離された状態にして、吸引装置18を作動させる。これにより、金属板Wは、パンチプレス面13aに吸着する。金属板Wは、実質的に、パンチプレス面13aの全面に渡って密接させることが好ましく、このためには、金属板Wは、撓みやすいもの、たとえば、厚さが0.8mm以下(たとえば0.65mm)の軟鋼、または引張強度が440MPa以下の高張力鋼よりなるものであることが好ましい。
金属板Wがパンチプレス面13aに吸着した状態で、気体流路19内の圧力が、ゲージ圧で、たとえば、−90×103Pa〜−10×103Paになるようにする。ゲージ圧が−10×103Paより低いことにより、パンチプレス面13aに対して金属板Wを密接させる力を大きくすることができる。金属板Wを密接させる力を十分に大きくするためには、ゲージ圧は、−40×103Pa以下であることが好ましい。また、ゲージ圧が−90×103Paより高いことにより、吸引口16の凹形状が金属板Wに転写されにくくすることができる。凹形状をより転写されにくくするためには、ゲージ圧は、−70×103Pa以上であることが好ましい。
吸引口16が、線状凹部3RC、3RSに、高い密度で形成されていることにより、パンチプレス面13aにおいて、凸部、およびほぼ平坦な部分のみならず、線状凹部3RC、3RSにも、金属板Wを密接させることができる。これにより、金属板Wの下面は、パンチプレス面13aのほぼ全面に渡って密接し、金属板Wは、パンチプレス面13aに沿う形状を有するようになる。
吸引口16の直径を100μm以上とすることにより、金属板Wに対する吸引力が、大きく低下しないようにすることができるとともに、微細な異物、たとえば、各種部材のパウダリングなどにより生じた剥離物等により、吸引口16が塞がれないようにすることができる。このような効果を十分に奏するためには、吸引口16の直径は、2mm以上であることが好ましい。また、吸引口16の直径を20mm以下とすることにより、吸引口16の凹形状が金属板Wに転写されにくくすることができる。凹形状をより転写されにくくするためには、吸引口16の直径は、10mm以下であることが好ましい。
隣接する吸引口16同士の間隔を1mm以上とすることにより、パンチに孔15を形成する際に、隣接する孔15同士を、互いにつながらないように形成することが容易になる。このような効果を十分に奏するためには、隣接する吸引口16同士の間隔は、10mm以上であることが好ましい。また、隣接する吸引口16同士の間隔を500mm以下とすることにより、パンチプレス面13aと金属板Wとの間の空気を短時間で吸引することが可能になる。空気をより短時間で吸引することを可能とするために、隣接する吸引口16同士の間隔は、100mm以下とすることが好ましい。
続いて、吸引装置18による吸引を継続したまま、上ダイ14を下降させる。これにより、上ダイ14の保持面(凹部以外の部分の下面)が、金属板Wに接触し、金属板Wは、下ダイ1と上ダイ14とに、摺動可能に保持される。この状態が、図5Aに示されている。
上述のように、下ダイ11は、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されているので、上ダイ14がさらに下降すると、下ダイ11は、上ダイ14とともに下降する。したがって、パンチ13のパンチプレス面13aは、下ダイ11の保持面より高くなる。これにともなって、金属板Wは、パンチ13上の部分が、他の部分に対して上方に張り出す(図5B参照)。金属板Wがパンチプレス面13aに密接した状態は維持される。
そして、上ダイ14を、さらに下降させる。金属板Wがパンチプレス面13aに沿う形状を有していることにより、ダイプレス面14aのほぼ全面が、金属板Wにほぼ同時に接触する(図5C参照)。このため、金属板Wには、面内方向に関して、従来のプレス成形方法の場合のような大きな張力は生じない。
また、金属板Wがパンチプレス面13aに吸着していることにより、金属板Wは、パンチプレス面13aに対して、容易にずれない。
パンチ13が、プレスばね、またはガスシリンダーを介して支持されていることにより、金属板Wには、パンチ13および上ダイ14により、クッション荷重が与えられる。
吸引装置18による吸引を行わずに、金属板Wに、このようなクッション荷重Pを与えながら、金属板Wを側方へ力Tを加えて引き抜く場合、摩擦係数は、T/2Pとなる。吸引装置18による吸引を行う場合は、パンチプレス面13aに対する金属板Wの摺動摩擦がより大きくなるので、T/2Pで定義される見かけの摩擦係数は、吸引装置18による吸引を行わない場合の摩擦係数に比して高くなる。以下、摩擦係数の値、および見かけの摩擦係数の値は、金属板Wの表面に油膜が形成されている場合のものとする。また、見かけの摩擦係数は、プレス面において平面部分または緩曲面部分での測定によるものとする。
本実施形態では、この見かけの摩擦係数が、0.2〜1.0になるように、吸引装置による吸引を行う。従来のプレス成形方法のように、吸引を行わない場合は、摩擦係数は、0.2未満である。すなわち、本発明のこの実施形態では、見かけの摩擦係数が大きくされている。これにより、金属板Wにおいて、線状凸部13C、13Sに接する部分が移動することを、十分に抑制することができる。このため、線ずれは生じない。
プレス成形終了後、バルブ20(図3参照)を操作して、流体流路19を大気開放する。これにより、金属板Wを、パンチプレス面13aから容易に取り外すことができる。
以上の実施形態では、線状凸部13C、13Sは、パンチプレス面13aの縁部近傍に設けられている(図4参照)が、線状凸部は、パンチプレス面において、より内方の領域に設けられていてもよい。この場合でも、パンチプレス面に吸引口を適切に配置して金属板を吸引することにより、線ずれを防止することができる。吸引口は、少なくとも、パンチプレス面において、線状凸部より内側(線状凸部の一方側および他方側のうち、プレス時の金属板に、より大きな張力がかかる側)に設ける。
図2に示すものと同様のパンチを製作し、このパンチを貫通する孔を形成した。孔の直径、すなわち、パンチプレス面に開口する吸引口の直径は、50μmとした。吸引口の配置は、図4に示すものと同様とした。具体的には、隣接する吸引口同士の間隔を、線状凹部では50mmとし、ほぼ平坦な部分では250mmとした。線状凹部の吸引口は、金属板を吸引してパンチプレス面に密接させることを主たる目的として形成した。ほぼ平坦な部分の吸引口は、プレス終了後にパンチから金属板を取り外す際に、パンチプレス面と金属板との間に空気を導入することを主たる目的として形成した。
このパンチを、上記実施形態で説明したものと同様のプレス成形装置(図3、および図5A〜図5C参照)のパンチとして用いた。パンチに形成された各孔は、バルブが介装された配管を介して、吸引装置に接続した。
このプレス成形装置を用いて、プレス成形試験を行った。この際、すべての吸引口で吸引をしながらプレス成形試験を行った他、一部の吸引口では吸引をしないようにしてプレス成形試験を行った。吸引を行わない吸引口に連通した配管のバルブを閉じ(吸引装置との間の流路を閉じ)、他のバルブを開く(吸引装置と連通した状態とする)ことにより、吸引を行う吸引口であって隣接するもの同士の間隔(以下、「実吸引口間隔」という。)を変更した。線状凹部の実吸引口間隔は、50mm、100mm、500mm、および600mmのいずれかとした。また、プレス成形試験は、気体流路内の圧力(ゲージ圧)を変えて行った。加工対象の金属板としては、SPCEからなり厚さが0.70mmの板材、およびSUS304からなり厚さが0.60mmの板材を用いた。プレスは、油圧プレスにより行った。
プレス試験終了後、得られたプレス成形品(パネル)の評価を行い、その後、パンチに対して、孔の直径を広げる加工をして、以上と同様の試験、および評価を行った。これを繰り返して、吸引口の直径が、50μm、5mm、10mm、および25mmのときのプレス成形品の評価結果を得た。また、比較例として、吸引を行わずにプレス成形を行い、得られたプレス成形品の評価を行った。
表1に、試験条件、および評価結果を示す。
プレス成形品の評価は、検査員による官能テストとして行った。表1に示す評価結果の内容は、以下の通りである。
○:線ずれがほとんど認められず、吸引口の形状の転写もほとんど認められなかった。
◇:線ずれはほとんど認められなかったが、吸引口の形状が転写された。
△:線ずれの程度がわずかで許容しうる程度であり、吸引口の形状は転写されなかった。
×:吸引口の形状は転写されなかったが、線ずれが明瞭に認められた。
吸引を行わなかった場合(比較例)は、線ずれが明瞭に認められたのに対して、吸引を行った場合(実施例)は、線ずれは、ほとんど認められなかったか、認められても、わずかで、許容できる程度であった。
また、吸引を行った場合に、吸引口の直径が50μmであると、わずかな程度の線ずれが認められた。このことから、吸引口の直径が50μmであると、金属板をパンチプレス面に吸着させる効果が十分に得られなかったことがわかる。吸引口の直径が5mm、または10mmである場合には、吸引口の間隔、およびゲージ圧が適当な値であるとき、線ずれは生じなかった。吸引口の直径が25mmである場合には、線ずれは認められなかったが、プレス成形品に吸引口の形状が転写された。
13:パンチ、 13a:パンチプレス面、 13C、13S:線状凸部、
13RC、13RS:線状凹部、 14:上ダイ、
14a:ダイプレス面、 16:吸引口、 18:吸引装置、
19:気体流路、 20:バルブ、 W:金属板

Claims (8)

  1. 線状凸部が設けられたプレス面を有し、前記プレス面において、少なくとも前記線状凸部より内側に吸引口が形成された下金型と、
    前記下金型とともに金属板を挟んでプレスするための上金型と、
    気体流路を介して前記吸引口に連通し、前記吸引口から吸引する吸引装置と
    を備えたプレス成形装置。
  2. 請求項1に記載のプレス成形装置であって、
    前記吸引口が、前記吸引装置による前記吸引口からの吸引により前記プレス面の全面に渡って前記金属板を密接させることができるように、前記プレス面上に配置されている、プレス成形装置。
  3. 請求項1または2に記載のプレス成形装置であって、
    前記プレス面に凹部が形成されており、
    前記吸引口が、前記凹部に形成されている、プレス成形装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のプレス成形装置であって、
    前記プレス面に、複数の前記吸引口が形成されており、
    各吸引口の直径が、100μm〜20mmであり、
    隣接する前記吸引口同士の間隔が、1mm〜500mmである、プレス成形装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のプレス成形装置を用いて、金属板をプレス成形する方法であって、
    前記吸引装置の前記吸引口からの吸引によって、前記金属板を前記プレス面に吸着させる工程と、
    前記金属板が前記プレス面に吸着された状態で、前記金属板を、前記下金型および前記上金型でプレスする工程と
    を含む、プレス成形方法。
  6. 請求項5に記載のプレス成形方法であって、
    前記吸着させる工程が、前記吸引装置により前記気体流路内の圧力をゲージ圧で−90×103Pa〜−10×103Paに減圧する工程を含む、プレス成形方法。
  7. 請求項5または6に記載のプレス成形方法であって、
    前記プレスする工程が、前記下金型および前記上金型により、前記金属板にクッション荷重Pを与えながら、前記金属板をプレスする工程を含み、
    当該クッション荷重Pを与えられた金属板を側方へ力Tを加えて引き抜く場合に、見かけの摩擦係数をT/2Pと定義すると、前記吸着させる工程が、前記見かけの摩擦係数が0.2〜1.0になるように、前記吸引装置により吸引する工程を含む、プレス成形方法。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載のプレス成形方法であって、
    前記プレス成形装置が、前記気体流路が大気から切り離された状態と大気開放された状態とを切り替える切り替え手段をさらに備えており、
    前記プレスする工程の後、前記切り替え手段により、前記気体流路を大気開放する工程をさらに含む、プレス成形方法。
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