JP2014083573A - プレス用金型、プレス装置、プレス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム状の被成形物の成型精度の向上。
【解決手段】フィルム状の被成形物を成形加工するプレス用金型において、パンチとダイの両方に通気孔を形成する。ダイの通気孔は、パンチをダイ側に移動させて被成形物をプレスする際には排気が行われ、プレス後にパンチをダイ側から離間させる際には空気流入が制限される通気孔とする。これにより、プレス工程の過程でフィルムの変形が起こらないようにする。
【選択図】図4

Description

本発明はプレス用金型、プレス装置、プレス方法に関し、特に絞り加工に好適な技術に関する。
実開昭56−142820号公報 実用新案登録公報第2551017号
上記特許文献1には、剛性の高い金属板のプレス装置に適用する技術が開示されており、パンチとダイに多数のエア抜き穴が形成されることが示されている。
また上記特許文献2には、同じくある程度は剛性の高い金属の薄板(例えば0.6〜0.65mm厚の薄板)のプレス装置に適用する技術として、ダイにチェックバルブ(一方向弁)と接続したエア抜き穴を設けることが開示されている。
これらのように、パンチ及びダイを有するプレス装置(プレス用金型)において、通気孔を設けること自体は公知である。即ちプレス時に生じる負圧による変形を解消したり、被成形物の取り外しを容易にするためなどに、通気孔が所要箇所に形成される。
ところで、例えば厚みが200μm以下など、極薄のフィルム等でも、パンチ及びダイによるプレス加工(特に絞り加工)を行う場合もある。極薄のフィルム等を被成形物とする場合、負圧や残存空気による、折れ、窪み、筋状の歪等の変形は、金属板に比べて遙かに簡単に発生してしまう。
またフィルム状の被成形物の場合、ダイとの密着性も高くなり、フィルムを変形させずにダイから取り出すことも容易ではない。
これらのことから、加工精度の悪化、製造歩留まりの悪化、工程効率の低下などが生じている。
そこで本発明では、極薄のフィルム等であっても、高い加工精度をもって効率的にプレス加工が行うことができるようにすることを目的とする。
本発明のプレス用金型は、ダイとパンチによりフィルム状の被成形物を成形加工するプレス用金型であって、上記パンチと上記ダイの両方に通気孔が形成される。そして上記ダイの通気孔は、上記パンチを上記ダイ側に移動させて被成形物をプレスする際には排気が行われ、上記プレス後に上記パンチを上記ダイ側から離間させる際には空気流入が制限される通気孔とされているようにする。
また、上記ダイ側の通気孔として、絞り面の中央領域に形成される中央通気孔と、プレス面の周縁領域に形成される縁部通気孔が形成されるとともに、上記中央通気孔は、上記縁部通気孔に比べて通気量が小さい通気孔とされている。
また上記ダイ側通気孔が、上記ダイの絞り面上で占める面積比率は、0.04%〜0.002%である。
また上記パンチ側の通気孔は、被成形物に孔跡を形成させない径範囲の径の通気孔が1又は複数個形成されている。
また上記被成形物は、金属薄板の両面に樹脂層が形成されたフィルムであって、厚みが200μm以下である。
また上記ダイ側の通気孔に空気流入を制限する弁を設けることにより、上記プレス後に上記パンチを上記ダイ側から離間させる際には空気流入が制限される。上記弁は、上記ダイ側の通気孔に設けられた一方向弁である。
本発明のプレス装置は、以上の構成のダイとパンチを備える。
本発明のプレス方法は、ダイとパンチによりフィルム状の被成形物を成形加工するプレス方法であって、上記パンチを上記ダイ側に移動させて被成形物をプレスする第1工程と、上記パンチを上記ダイ側から離間させる第2工程と、上記被成形物を取り出す第3工程とを有する。そして上記第1工程では、上記パンチ側の通気孔と、上記ダイ側の通気孔から排気が行われ、上記第2工程では、上記ダイ側の通気孔からの空気流入量が制限される。
以上の本発明によればプレス工程においてフィルム状の被成形物の変形を抑えることができる。即ちパンチによりプレスを行う際には、パンチ側及びダイ側で排気が行われることで残留空気によってフィルム状の被成形物が変形しないようにする。パンチをダイから離間させる際には、ダイ側からの空気流入が多いと、フィルム状の被成形物がパンチ側に持ち上げられて変形が生ずるため、ダイ側からの空気流入を制限する。
本発明によればフィルム状の被成形物であっても、高い加工精度をもって効率的にプレス加工が行うことができる。
本発明の実施の形態のプレス装置の要部の説明図である。 実施の形態のプレス装置の外観例の説明図である。 実施の形態のプレス装置の動作制御系のブロック図である。 実施の形態のプレス装置のパンチ及びダイの通気孔の説明図である。 実施の形態のプレス装置のダイ側通気孔の配置の説明図である。 実施の形態での被成形物となるラミネートフィルムの説明図である。 通気孔の必要性の説明図である。 被成形物の変形の説明図である。 被成形物の変形の説明図である。 被成形物の変形の説明図である。 実施の形態のプレス装置の変形例の説明図である。
以下、本発明の実施の形態のプレス装置について説明する。なお当該プレス機は、請求項記載のプレス装置の実施の形態であるとともに、請求項記載のプレス用金型を用いるものである。また当該プレス装置は請求項記載のプレス方法を実行する。説明は次の順序で行う。
<1.プレス装置構成>
<2.通気孔に関する説明>
<3.変形例>
<1.プレス装置構成>
図1〜図5により、実施の形態のプレス装置の構成を説明する。
図1はプレス装置の要部を模式的に示したものである。この図ではパンチ1,ダイ2,ストリッパプレート3,ダイホルダ4、パンチホルダ5、ガイドポスト6,バッキングプレート7,スプリング8,シャンク9を示している。
プレス用金型として、図示するパンチ1及びダイ2によりプレス用金型が構成される。本実施の形態では、図6で後述する金属薄板の両面を樹脂で覆ったラミネートフィルム100を被成形物とし、該ラミネートフィルムに対して絞り加工を行うプレス機の例とする。パンチ1及びダイ2は、被成形物であるラミネートフィルム100に対し、例えば方形の窪みを形成するための絞り加工を行う金型とされる。
パンチ1はバッキングプレート7を介してパンチホルダ5に装着される。ダイ2はダイホルダ4上に設置される。
ダイホルダ4には所要数(例えば4本)のガイドポスト6が取り付けられており、ガイドポスト6の上方は、パンチホルダ5のガイドブッシュ5aに挿通する状態となっている。これによってパンチホルダ5のダイ2側に向かっての降下、及びダイ2側から離れる上昇という降下・上昇が、ガイドポスト6によって案内されることになる。
パンチホルダ5の下面側にはバッキングプレート7が取り付けられ、バッキングプレート7の下方にパンチ1が取り付けられている。図1では示していないが、パンチ1とダイ2の間に被成形物(ラミネートフィルム100)が配置された状態で、パンチホルダ5が下降することで、パンチ1は、ダイ2の絞り面2aに対して被成形物を押しつけるように動作する。
またパンチ1の周囲を囲むようにストリッパプレート3が位置される。ストリッパプレート3はスプリング8を介してバッキングプレート7に取り付けられている。パンチホルダ5が下降してパンチ1が被成形物をプレスする際、ストリッパプレート3はそのパンチ1が当接しない被成形物の周囲部分をダイ2の絞り面2aの周囲部分に押しつける。つまりストリッパプレート3で被成形物を抑えた状態で、パンチ1が被成形物をダイ2の絞り面2aに押しつけることで、被成形物のラミネートフィルム100に方形の窪みを形成する絞り加工動作が行われる。
図2はプレス装置の全体の外観構造例を簡略化して示した斜視図で、また図3は動作制御構成を概略的に示したブロック図である。
上記図1に示したプレス装置の要部は、図2に示すようにプレス装置に装着されている。図2では図1に示した構成としてはダイ2、ストリッパプレート3、ダイホルダ4、パンチホルダ5、ガイドポスト6が示されている。
プレス装置には、これら図1で説明した構成の他に、制御盤11及び操作部21や、パンチホルダ5の昇降動作のための駆動機構が形成されている。駆動機構としては、図2ではサーボモータ12,メインギア13、クランク軸14、コンロッド15を示している。
サーボモータ12のモータ軸12aの回転はメインギア13に伝えられる。メインギア13の中心にはクランク軸14が取り付けられており、クランク軸14がメインギア13の回転運動を昇降運動に変換する。クランク軸14による昇降運動はコンロッド15の昇降運動として伝えられ、これが図示しない連結機構で図1に示したシャンク9(パンチホルダ5)に伝えられることで、パンチホルダ5が昇降することとなる。このパンチホルダ5の昇降によって、パンチ1とダイ2の間隙に搬送されてきた、後述するラミネートフィルム100に対して、パンチ1とダイ2による絞り加工が行われる。
図3で動作制御系の概略を説明する。制御部20は操作部21から入力された操作情報に応じてサーボコントローラ18を制御し、サーボモータ12を、求められた速度で回転させるように制御する。即ちサーボコントローラ18は、ドライバ19に回転速度に応じたモータ駆動信号を与え、ドライバ19はモータ駆動信号に応じた駆動電流をサーボモータ12に流す。またサーボモータ12にはエンコーダ17が取り付けられており、エンコーダ17はサーボモータ12の回転方向及び回転量をサーボコントローラ18に供給する。
サーボコントローラ18は、回転方向及び回転量の情報に基づいて、ドライバ19へ供給するモータ駆動信号を調整し、所定方向への定速回転が保たれるようにしている。
そしてサーボモータ12の回転はモータ軸12aに取り付けられたギア12bからメインギア13に伝達され、上述のようにクランク軸14がメインギア13の回転運動を昇降運動に変換する。この昇降運動が図示しない連結機構を介してパンチホルダ5に伝えられる。
図4は、以上のような実施の形態のプレス装置における、パンチ1、ダイ2、ストリッパプレート3の部分を模式的に示している。この図は、パンチ1が降下してダイ2の絞り面2aにラミネートフィルム100を押しつけ、絞り加工を行っている状態で示している。
この図4で被成形物として示したラミネートフィルム100の構造を図6に模式的に示している。図6では成形前と成形後のフィルム状態と、それぞれの断面層構造を示している。図示するようにラミネートフィルム100は、例えば厚みT1=10μm〜50μm程度のアルミ薄板102に対して、一方の面の全面に例えばポリプロピレン層101が形成され、他方の面の全面に例えばポリアセタール層103が形成されている。即ちアルミ薄板102の上下面が樹脂層(101,103)で覆われたものである。そして3つの層のトータルの厚みT2が例えば100μm〜200μmとされる。
なお、アルミ薄板102の上下面で樹脂が複数層となって全体で5層となるものなどもある。樹脂層としてポリプロピレンやポリアセタールを用いるのは一例にすぎない。
このようなラミネートフィルム100は、例えばリチウムイオン電池に用いられる。例えば正極電極、負極電極、セパレータを積層した積層型セル構造のリチウムイオン電池において、当該積層型セルを封入する外装材として、上記ラミネートフィルム100が用いられる。
そしてラミネートフィルム100は、図6に示すように成形前は薄膜シート状のものであるが、絞り加工によって凹部100aが形成される。このような凹部100aが形成されたラミネートフィルム100が二枚向かい合わせで張り合わされる。その際、凹部100aと凹部100aで形成される空間内に上述の積層型セル構造の正極電極、負極電極、セパレータが封入されることとなる。
このようにリチウムイオン電池に用いられる場合、一枚のラミネートフィルム100の平面形状/サイズは、200mm×200mm程度の正方形状であったり、150mm×200mm程度の長方形状などとされる。
図4に戻って実施の形態のパンチ1、ダイ2について説明する。パンチ1には通気孔S1が所要数形成されている。パンチ1側の通気孔S1の数は各種考えられる。例えば通気孔S1は1つでも良いし、図の例のように複数でもよい。また複数の場合、各通気孔S1の径は異なっても良いし、同一でも良い。
ダイ2には、その絞り面2aに、中央通気孔S2cと、所要数の縁部通気孔S2eが形成されている。例えば図5に、絞り面2aにおける中央通気孔S2cと縁部通気孔S2eの平面位置を示す。
なお、例えば中央通気孔S2cは、図中の破線Lcの領域内に設けられる孔である。破線Lcは、例えば絞り面2aの中心から、絞り面2aの面積の10%に相当する範囲を示している。
また縁部通気孔S2eは、図中の破線Leよりも外側に設けられる孔とする。破線Leは、絞り面2aの各辺からの距離が、辺のサイズの20%に相当する距離となっているラインを示している。
そして、中央通気孔S2cは低コンダクタンス(比較的空気が流れにくい)の通気孔とし、縁部通気孔S2eは高コンダクタンス(比較的空気が流れやすい)通気孔とする。
なお、図5では中央通気孔S2cを1つ、縁部通気孔S2eを6つ設けた例としているが、これらの数は限定されるものではない。例えば中央通気孔S2cを2つ以上設けても良いし、縁部通気孔S2eを3カ所、4カ所、5カ所、或いは7カ所以上などとして設けても良い。
本実施の形態では、以上のようにパンチ1の通気孔S1、及びダイ2の中央通気孔S2c、縁部通気孔S2eが適切に設けられることで、ラミネートフィルム100の絞り加工精度を向上させる。
<2.通気孔に関する説明>
本実施の形態において上記のように通気孔(S1、S2c、S2e)を設けるのは、ラミネートフィルム100の加工精度の向上、歩留まりの向上、工程効率の向上を実現するためである。ただし、単に通気孔を設けるのみではこれらの目的は実現できない。本実施の形態では、パンチ1とダイ2の両方に通気孔(S1、S2c、S2e)を形成するが、特にダイ2の通気孔(S2c,S2e)は、パンチ1をダイ2側に移動させて被成形物をプレスする際には排気が行われ、プレス後にパンチ1をダイ2側から離間させる際には空気流入が制限され、さらに離間後に被成形物を取り出す際には空気流入が行われる通気孔とするものである。
このような構成とする理由及び手法を図7〜図10を用いて説明する。
図7はラミネートフィルム100をストリッパプレート3によりダイ2に押しつけ、このラミネートフィルム100に対してパンチ1が絞り面2aに向かって加工する直前の状態を示している。
この状態から図8のようにパンチ1が下降していき、図9のようにパンチ1がラミネートフィルム100をダイ2の絞り面2aに押しつけていく。さらにその後、図10に示すように、パンチ1が上昇していく。このサイクルで1回の絞り加工が行われるわけであるが、このサイクルにおいてにパンチ1及びダイ2の通気孔に関して以下の(1)〜(6)の事情がある。
(1)もしパンチ1に通気孔S1が設けられないとすると、パンチ1の下降時に、パンチ1とラミネートフィルム100の間に空気がたまってしまい、これによって図8に示すようにラミネートフィルム100が変形してしまう。
(2)但し、通気孔S1の径がある程度以上大きいと、ラミネートフィルム100に通気孔S1の跡がついてしまい、成形不良となることがある。
(3)また図9の状態で、パンチ1側の排気が良好にできていないと、ラミネートフィルム100にダイ2側の通気孔の跡がついてしまう。
(4)また、もしダイ2側に通気孔が設けられないとすると、図9のようにパンチ1が下降しきったときに、ラミネートフィルム100とダイ2(絞り面2a)の間に空気がたまり、ラミネートフィルム100を変形させてしまう。
(5)また仮に図9のようにダイ2に縁部通気孔S2eを設けたとしても、縁部のみでは中央部分に残留空気が生じ、その影響で図示のようにラミネートフィルム100の変形が生ずる。
(6)ダイ2に中央通気孔S2cを設けた場合、その中央通気孔S2cの径が大きすぎると、図10のようにパンチ1を上昇させる際に、ダイ2とラミネートフィルム100の間に空気が多く流入してしまい、ラミネートフィルム100の変形が生ずる。しかし、ダイ2側に通気孔が存在しなければ、ラミネートフィルム100とダイ2側が真空に近い状態で密着し、ラミネートフィルム100をダイ2から取り出せない場合が生ずる。
本実施の形態では、上記(1)(2)(3)に鑑みて、パンチ1に適度な径の通気孔S1を所要数個設ける。即ち1つ1つの通気孔S1はある程度小径として、通気孔S1の跡がラミネートフィルム100につかないようにしつつ、十分に空気が流出するように、通気孔S1を設けるようにする。
例えば被成形物であるラミネートフィルム100が、一辺150mm〜200mm程度の方形のシートであるとすると、通気孔S1が20mm〜5mm程度の径であればラミネートフィルム100に跡がつくことは通常はない。そこで、通気孔S1は20mm〜5mmの直径の孔としたうえで、それらの例えば複数の通気孔の面積合計が、十分な空気排出が可能な面積となっていればよい。
なお、パンチ2の移動速度や絞り面積等の条件によるが、通気孔S1を小径としつつ、十分な排気を行うためには、通気孔S1は複数設けることが好ましい。但し通気孔S1の数は複数に限らず、1つでもよい。即ち、ラミネートフィルム100に跡のつかないサイズの通気孔S1によって、それが1つであれ複数であれ、十分な排気ができれば良いものである。絞り面2aの面積やパンチ1のストロークによっては、1つでも十分な排気ができる場合もあり得る。
また上記(4)(5)(6)に鑑みて、ダイ2側については、縁部通気孔S2eだけでなく中央通気孔S2cも設けるようにする。そしてさらに、中央通気孔S2cと縁部通気孔S2eの径を適切に設定することで、ラミネートフィルム100の成型精度の向上や工程の効率化をはかる。
絞り加工において空気が移動する時間に着目すると、プレス(下降)時点では、パンチ1とラミネートフィルム100の間、及びダイ2とラミネートフィルム100の間は、それぞれ下降に要する時間内(例えば約10mm秒)で空気が抜ける必要がある。
またプレス後のパンチ1の上昇時には、図10に示したような変形をおこなさせないためには、上昇に要する時間(例えば約30mm秒)の間ダイ2とラミネートフィルム100の間には、ほとんど空気が入らないことが適切である。一方で、上昇を完了した後は、ダイ2からラミネートフィルム100を取り出すために、ダイ2とラミネートフィルム100の間に空気が入ることが必要となる。
上述のように、パンチ1側では、跡がつかない程度の径の通気孔S1を必要数設ければ良いが、ダイ2側については、
(a)パンチ1の下降時に十分な排気ができ、
(b)パンチ1の上昇時はほとんど空気流入がなく、
(c)パンチ1の上昇完了後に、空気が流入する
ということが適切である。
そこでラミネートフィルム100とダイ2の間の空気を考える。
公知のとおり、通気孔を流れる空気の量は、通気孔の径の4乗と圧力差、及び流れる時間に比例し、また通気孔の長さに反比例する。
パンチ下降時は、ラミネートフィルム100はパンチ1とともに下降し、ラミネートフィルム100とダイ2の間の空気は、数倍の圧力でダイ2側の通気孔(例えばS2c、S2e)から排出される。
一方で、プレス後のパンチ1の上昇時は、圧力はたかだか大気圧であるためダイ2側の通気孔のコンダクタンスにより流量は制限される。例えば仮に、一辺150mmのラミネートフィルム100を想定し、パンチ1のストロークを10mm秒で30mm、ダイ2側通気孔の直径を1.5mmとすると、プレス時の圧力は6気圧となる。一方パンチ上昇時は大気圧のため、同じ時間でも1/6の流量となる。
このことから、ダイ2側の通気孔については、パンチ下降時に流量を大きく、パンチ上昇時に流量を小さくするという、上記(a)(b)の条件を満たすことは可能と言える。
また、絞り面2aの周辺部は、ラミネートフィルム100がL字状のコーナ部分が当接している。このため、パンチ上昇時の変形が抑えられる部分である。このため縁部通気孔S2eは、中央通気孔S2cよりも大きな径であってよい。
結局、ダイ2側の通気孔については、パンチ下降時、及び上昇完了のフィルム取り出しには、十分に空気流量があり、一方でパンチ上昇時はなるべく外部からの空気流入が抑えられるのがよいのであるが、パンチ上昇時に空気流入の抑制が必要なのは主に中央部である。
そこで縁部通気孔S2eは比較的大きな径で高コンダクタンスとし、中央通気孔S2cは比較的小さな径で低コンダクタンスとする。
その上で、絞り面2aに対する通気孔合計面積(中央通気孔S2cと縁部通気孔S2eの孔面積の合計)の割合を適切に設定することで、パンチ上昇時はラミネートフィルム100の変形を生じさせないように空気流入を制限し、上昇後のラミネートフィルム100の取り出し時には、取り出しに適した空気流入がなされるような空気移動を実現する。
まとめると本実施の形態では、パンチ1とダイ2の両方に通気孔(S1、S2c,S2e)が形成される。そしてパンチ1の通気孔S1、及びダイ2の通気孔(中央通気孔S2c、縁部通気孔S2e)は、パンチ1をダイ2側に移動(降下)させてラミネートフィルム100をプレスする際にはそれぞれ通常に排気が行われ、図8,図9のような変形が起こらないようにする。
さらにプレス後にパンチ1をダイ2側から離間させる上昇時には中央通気孔S2cが低コンダクタンスとされていることで、空気流入が制限され(通気孔からの空気流入量:パンチ側>ダイ側)、図10のような変形が起こらないようにする。パンチ1の上昇時には、圧力差が殆どなく、またラミネートフィルム100の存在により縁部通気孔S2eの空気流入は微小で、空気流入が起こりやすいのは中央通気孔S2cである。そこで中央通気孔S2cが低コンダクタンスとされていれば空気流入量は制限される。
またパンチ1側の通気孔S1としては、ラミネートフィルム100に孔跡を形成させない径範囲の径の通気孔が1又は複数個形成されていればよい。
なお被成形物を取り出す工程については、数秒かかるものであり、この間の空気流入は時間のプレス時よりも遙かに長い。このためダイ2に中央通気孔S2cと縁部通気孔S2eが存在することで問題は生じない。
以上を、ダイ2とパンチ1によりラミネートフィルム100を成形加工するプレス工程として言い換えると次のようになる。
プレス工程は、パンチ1をダイ2側に移動させてラミネートフィルム100をプレスする第1工程と、パンチ1をダイ2側から離間させる第2工程と、成形されたラミネートフィルム100をダイ2から取り出す第3工程とを有するもので、第1工程では、パンチ1側の通気孔S1と、ダイ2側の通気孔(S2c,S2e)から排気が行われ、第2工程では、ダイ2側の通気孔(S2c,S2e)からの空気流入量が制限され。例えばパンチ1側の通気孔S1の空気流入量よりもダイ2側の通気孔の空気流入量を少なくすることにより、ダイ2側の通気孔からの空気流入量を制限する。第3工程では、上記ダイ側の通気孔からの空気流入量の制限が解除される。
このようにすることで、極薄のラミネートフィルム100について、高い加工精度をもって効率的にプレス加工が行うことができ、成形品質向上、歩留まり向上、製造効率向上を実現できる。
特に図8、図9、図10で説明した被成形物の変形は、剛性の低いフィルム状の被成形物の場合に生ずる事象である。従って図6で説明したように厚みが200μm以下のようなフィルム状の被成形物に対するプレス成形の適用に、本実施の形態は有効である。
具体的な通気孔径や配置数などは、各種の条件により変動する。例えばパンチ1のストローク、下降・上昇速度、絞り面積(絞り面2aの面積)などに応じて最適値は異なる。
1つの指標として、パンチ1の移動速度を実用的な範囲として1.0mm/s以上とした場合、通気孔の長さや通気孔の個数に応じて、絞り面積に対するダイ2側の通気孔面積の適切な割合が求められる。
またダイ2における中央通気孔S2cと縁部通気孔S2eの面積比率は、周囲:中央=1:0.01〜1:0.4が好ましい。
以下、具体例を挙げる。
なお、絞り面積は、一辺200mmの方形を想定して、40000mm2とする。
またパンチ降下速度は1.0mm/sとする。
パンチ上昇過程において、図10のようにラミネートフィルム100の中央部の変形が、高さ4mmとなるとNGとして、ダイ2側の通気孔径を計算する。
パンチ1が上昇する際、パンチ1側から空気が十分に供給できる通気孔S1があったとしても、パンチ1の通気孔S1以外の大部分では、パンチ1とラミネートフィルム100は真空状態で密着しており、パンチ上昇初期ではラミネートフィルム100はパンチ1に引っ張られて上昇する。
その後にラミネートフィルム100が若干変形することによりパンチとフィルム間に隙間ができパンチ側から空気が入る。
このときの引っ張られ量は、ダイ2側からの空気の流入量により決まり、引っ張られ量が大きいと変形不良となる。
すなわち、パンチ1側の通気孔S1のコンダクタンスに関係なく、ダイ2側の通気孔で空気の流入量をコントロールする必要がある。
パンチ1の上昇については、4mmの移動量と速度から移動に要する時間を計算する。この時間内に4mm以上ラミネートフィルム100を変形させる空気流入量から、ダイ2側の通気孔の大きさ(ダイ2側における通気孔が中央に1つあるとして、ダイ2側の通気孔面積に相当する径)を計算する。この径以下なら大丈夫ということになる。
[例1]
以下、各例では、流路(通気孔の長さ)は10cmとする。流速をC、通気孔の直径をDとする。また圧力差は真空状態となると考えられるので1気圧とする。空気の粘性係数は17.24×10-6[Pa/s]である。まず流速の式に数値を代入する。([ ]内は単位)
C[m3/s]
=(3.14×D4[m4]×105[Pa])/(128×17.24×10-6[Pa・s]×0.1[m])
=(3.14×D4×105)/(2.207×10-4
=1.4×109×D4[m3/s]
従って、D4[m4]=C/(1.4×109)となる。
パンチ1が4mmを400mm/sで上昇する場合、パンチ1の移動時間は0.01sとなる。
この場合、C=3×10-5/0.01=3×10-3となり、直径Dの4乗は、D4=(3×10-3)/(1.4×109)となって、直径D=1.2mmと計算される。
ここでラミネートフィルム100の剛性が5倍あるとして、1.2×5で直径D’=6mmとする。すると半径3mmとして通気孔面積は28.3mm2となる。絞り面積=40000mm2であるため、面積の絞り面積に対する比率は、0.07%となる。
つまり、上記のパンチ上昇速度の場合、通気孔面積が、絞り面積の0.07%より小さければよいということとなる。
なおフィルム剛性(5倍)は、実際の実験結果から推定している。
ちなみに、パンチ1のストロークを5mm、剛性を同じく5倍とすると、直径D’=5.7mmとなり、通気孔面積は25.5mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.064%となる。つまりこの場合、ダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.064%より小さければよい。
[例2]
パンチ1が4mmを133mm/sで上昇する場合、パンチ1の移動時間は0.03sとなる。するとC=3×10-5/0.03=1×10-3となり、直径D=0.92mmと計算される。
ここでラミネートフィルム100の剛性が5倍あるとして、0.92×5で直径D’=4.6mmとする。すると通気孔面積は16.6mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.04%となる。つまり、上記パンチ上昇速度の場合、ダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.04%より小さければよい。
またパンチ1のストロークを5mmとすると、直径D=0.87で、直径D’=0.87×5=4.35mmとなり、通気孔面積は14.85mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.037%となる。従ってダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.037%より小さければよい。
[例3]
パンチ1が4mmを30mm/sで上昇する場合、パンチ1の移動時間は0.13sとなる。するとC=3×10-5/0.13=2.3×10-4となり、D4=(2.3×10-4)/(1.4×109)で、直径D=0.63mmと計算される。
ラミネートフィルム100の剛性を5倍あるとして、0.63×5で直径D’=3.2mmとする。すると通気孔面積は8.0mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.02%となる。つまり、上記パンチ上昇速度の場合、ダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.02%より小さければよい。
但しこの場合に、中央通気孔S2cを1個、縁部通気孔S2eを4個として合計5個の通気孔を設けるとすると、1つの通気孔については、
C/5=4.6×10-5
D=0.46mm(直径0.46mmの通気孔を5個)
となり、ラミネートフィルム100の剛性が5倍あるとしてD’=2mmの通気孔が5個ということになる。従って通気孔面積は15.7mm2で、絞り面積=40000mm2に対する通気孔合計面積の比率は0.04%となる。
[例4]
パンチ1が4mmを2.5mm/sで上昇する場合、パンチ1の移動時間は1.6sとなる。するとC=3×10-5/1.6=2×10-5となり、直径D=0.34mmと計算される。フィルム剛性(×5)を考慮して直径D’=1.7mmとすると、通気孔面積は2.27mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.057%となる。つまり、上記パンチ上昇速度の場合、ダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.057%より小さければよい。
[例5]
パンチ1が4mmを1.0mm/sで上昇する場合、パンチ1の移動時間は4sとなる。実際には、これはかなり遅い工程であり、実使用ではほぼ限界といえる。
C=3×10-5/4=7.5×10-6となり、直径D=0.27mmと計算される。フィルム剛性(×5)を考慮して直径D’=1.35mmとすると、通気孔面積は1.43mm2となる。絞り面積=40000mm2に対する通気孔面積の比率は、0.0036%となる。つまり、上記パンチ上昇速度の場合、ダイ2の通気孔面積が、絞り面積の0.0036%より小さければよい。
以上の各例から、通気孔の長さを10cmとした場合、パンチ1の速度を実使用範囲で考えた場合、絞り面積に対するダイ2側の通気孔面積の割合は、0.07%〜0.002%程度とするとよいことがわかる。但し、この数値範囲は通気孔の長さに比例して変動する。
またこの数値範囲は通気孔の個数によっても変動する。上記範囲は空気を流すのに必要な通気孔を中央に1つあると仮定した場合の面積である。中央通気孔S2cを小さな径として、その分、縁部通気孔S2eを設ける場合、トータルの通気孔面積(通気孔合計面積)は、1個の場合よりも増える。
例えば絞り型ダイ側に複数個の穴を設ける場合として、
・縁部通気孔4個、中央通気孔1個の場合は、通気孔1つあたりの平均直径は、上記計算の67%の直径にする。通気孔の総面積は1.76倍になる。
・縁部通気孔6個、中央通気孔1個の場合は、通気孔1つあたりの平均直径は、上記計算の62%の直径にする。通気孔の総面積は1個の場合の2.1倍になる。
なお、縁部通気孔S2eと中央通気孔S2cの面積比率は、縁部:中央=1:0.01〜1:0.4とするとよい。
また上記の各例から、早くパンチ1を引き上げた方が、ダイ2側の通気孔径は大きくても良いことになる。
ダイ2側の通気孔はパンチ1の上記の移動距離で実用的な移動速度の中では、絞り面積の0.07%〜0.002%が計算上不良を発生しない通気孔径と考えられる。しかし、複数個の通気孔、特に5〜7個の通気孔を設けると、通気孔の面積割合は1個の通気孔の場合の2倍近くなる。
通気孔合計面積の絞り面積に対する面積割合は通気孔数によって増加し、また、通気孔の長さに比例して増加する。
例えば通気孔合計面積の面積割合は、5個の場合(通気孔の長さは同一とする)、絞り面積の0.08%〜0.004%となる。
なお、実用上、通気孔の個数は5〜10個程度が想定される。
<3.変形例>
図11に変形例としての構成の一例を示す。
図11の例は、パンチ1側の通気孔S1は上述の例と同様であるが、ダイ2側の通気孔としては、略中央に比較的大径な通気孔S2を設けるようにしている。この通気孔S2は、コンダクタンスが高く、パンチ1の下降時、及びラミネートフィルム100の取り出し時には十分な通気量となる通気孔である。
そしてこの場合、ダイ2には弁90が取り付けられている。弁90は、通気孔S2に開閉する。但し閉じた状態では完全に通気孔S2を覆うものではなく、一部を開放する。これにより、弁90が閉じた状態では、図中S2Rとして示す範囲の通気孔が形成される状態となる。
即ちこの例は、パンチ1の下降時、及びラミネートフィルム100の取り出し時には、通気孔S2に設けられた一方向弁である弁90が開くことでダイ2側において十分な通気量が確保される。一方で、パンチ1の上昇時には、弁90が閉じることで、ダイ2側の通気量が制限される。
結局上述の実施の形態と同様、パンチ1をダイ2側に移動(降下)させてラミネートフィルム100をプレスする際にはそれぞれパンチ1側、ダイ2側で通常に排気が行われ、図8,図9のような変形が起こらない。プレス後にパンチ1をダイ2側から離間させる上昇時には弁90が閉じて通気孔S2が低コンダクタンスとされることで、空気流入が制限され、図10のような変形が起こらない。またラミネートフィルム100を取り出す際には、ダイ2の通気孔S2から十分な空気流入が生じ、取り出しに支障がない。
このように弁90を用いる構造によっても、プレス後にパンチ1をダイ2側から離間させる際に空気流入が制限されるようにすることができる。特にこの場合、プレス後にパンチ1をダイ2側から離間させる際に、パンチ1側の通気孔S1の空気流入量よりもダイ2側の通気孔S2の空気流入量を少なくすることにより、ダイ2側の通気孔S2からの空気流入量が制限される。弁90により、パンチ上昇時(第2工程)におけるダイ2側の通気孔S2の空気流入量よりも、パンチ降下時(第1工程)におけるダイ2側の通気孔S2の排気量が多くなるように制御されるためである。
このようにすることでも、上述の実施の形態と同様、成型精度の向上、歩留まり向上、工程の効率化を実現できる。
以上、実施の形態及び変形例を説明してきたが、本発明は上記各例に限られない。
パンチ1側の通気孔の数、サイズ、ダイ2側の通気孔の数、サイズ、配置位置等は、本発明に該当する範囲で各種の例が考えられる。
またフィルム状の被成形物とは、上述のラミネートフィルム100に限らない。但し本発明は比較的剛性の低い被成形物の加工に好適である。
1 パンチ、2 ダイ、3 ストリッパプレート、4 ダイホルダ、5 パンチホルダ、6 ガイドポスト、7 バッキングプレート、8 スプリング、9 シャンク、S1,S2 通気孔、S2c 中央通気孔、S2e 縁部通気孔、90 弁、100 ラミネートフィルム

Claims (13)

  1. ダイとパンチによりフィルム状の被成形物を成形加工するプレス用金型において、
    上記パンチと上記ダイの両方に通気孔が形成され、
    上記ダイの通気孔は、上記パンチを上記ダイ側に移動させて被成形物をプレスする際には排気が行われ、上記プレス後に上記パンチを上記ダイ側から離間させる際には空気流入が制限される通気孔とされているプレス用金型。
  2. 上記ダイ側の通気孔として、絞り面の中央領域に形成される中央通気孔と、プレス面の周縁領域に形成される縁部通気孔が形成されるとともに、
    上記中央通気孔は、上記縁部通気孔に比べて通気量が小さい通気孔とされている請求項1に記載のプレス用金型。
  3. 上記パンチ側の通気孔は、被成形物に孔跡を形成させない径範囲の径の通気孔が1又は複数個形成されている請求項1又は請求項2に記載のプレス用金型。
  4. 上記被成形物は、金属薄板の両面に樹脂層が形成されたフィルムであって、厚みが200μm以下である請求項1乃至請求項3に記載のプレス用金型。
  5. 上記ダイ側の通気孔に空気流入を制限する弁を設けることにより、上記プレス後に上記パンチを上記ダイ側から離間させる際には空気流入が制限される請求項1に記載のプレス用金型。
  6. 上記弁が、上記ダイ側の通気孔に設けられた一方向弁である請求項5に記載のプレス用金型。
  7. ダイとパンチによりフィルム状の被成形物を成形加工するプレス用金型を備えたプレス装置において、
    上記パンチと上記ダイの両方に通気孔が形成され、
    上記ダイの通気孔は、上記パンチを上記ダイ側に移動させて被成形物をプレスする際には排気が行われ、上記プレス後に上記パンチを上記ダイ側から離間させる際には空気流入が制限される通気孔とされているプレス装置。
  8. ダイとパンチによりフィルム状の被成形物を成形加工するプレス方法であって、
    上記パンチを上記ダイ側に移動させて被成形物をプレスする第1工程と、
    上記パンチを上記ダイ側から離間させる第2工程と、
    上記被成形物を取り出す第3工程とを有し、
    上記第1工程では、上記パンチ側の通気孔と、上記ダイ側の通気孔から排気が行われ、
    上記第2工程では、上記ダイ側の通気孔からの空気流入量が制限されるプレス方法。
  9. 上記ダイ側の通気孔として、絞り面の中央領域に形成される中央通気孔と、プレス面の周縁領域に形成される縁部通気孔が形成されるとともに、
    上記中央通気孔は、上記縁部通気孔に比べて通気量が小さい通気孔とされている請求項8に記載のプレス方法。
  10. 上記パンチ側の通気孔は、被成形物に孔跡を形成させない径範囲の径の通気孔が1又は複数個形成されている請求項8又は請求項9に記載のプレス方法。
  11. 上記被成形物は、金属薄板の両面に樹脂層が形成されたフィルムであって、厚みが200μm以下である請求項8乃至請求項10に記載のプレス方法。
  12. 上記パンチ側の通気孔の空気流入量よりも上記ダイ側の通気孔の空気流入量を少なくすることにより、上記ダイ側の通気孔からの空気流入量が制限される請求項8に記載のプレス方法。
  13. 上記第2工程における上記ダイ側の通気孔の空気流入量よりも上記第1工程における上記ダイ側の通気孔の排気量が多くなるように制御して、上記パンチ側の通気孔の空気流入量よりも上記ダイ側の通気孔の空気流入量を少なくする請求項12に記載のプレス装置。
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