JP2015197547A - 現像装置および現像装置の製造方法 - Google Patents

現像装置および現像装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレードの長さを短くすることができる現像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現像装置は、回転可能な現像剤担持体と、現像剤担持体に近接するブレード41と、ブレード41と溶接され、ブレード41を支持する支持部材42を備える。ブレード41は、現像剤担持体の回転軸線方向における一端部に配置され、第1開口A1を形成する第1開口縁414と、現像剤担持体の回転軸線方向において一端部とは反対の他端部に配置され、第2開口A2を形成する第2開口縁415を有する。支持部材42は、第1開口A1内に入り込む第1突起421と、第2開口A2内に入り込む第2突起422を有する。第1開口縁414は、ブレード41の回転軸線方向における第1端縁412とつながっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、支持部材にブレードを溶接してなるブレードユニットを備えた現像装置およびその製造方法に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置には、現像ローラと、現像ローラに担持された現像剤層の厚さを規制するためのブレードユニットとを有する現像装置を備えるものがある。そして、ブレードユニットにおいて、現像ローラに接するブレードと、ブレードに重なって、ブレードを支持する支持部材とを備え、ブレードと支持部材とが溶接により固定されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このブレードユニットでは、ブレードの両端部に形成された一対の孔が、支持部材に形成された一対の位置決め突起に係合することで、ブレードが支持部材に対して位置決めされている。
特開2001−356592号公報
しかしながら、上述した技術は、ブレードの両端部に位置決め用の一対の孔を形成する構造であるため、一対の位置決め突起のピッチ(詳しくは、各位置決め突起の外端から外端までの長さ)よりもブレードを十分長くしなければ孔を形成することができず、ブレードが長くなってしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、ブレードの長さを短くすることができる現像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る現像装置は、回転可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に近接するブレードと、前記ブレードと溶接され、前記ブレードを支持する支持部材と、を備える。
前記ブレードは、前記現像剤担持体の回転軸線方向における一端部に配置され、第1開口を形成する第1開口縁と、前記現像剤担持体の回転軸線方向において前記一端部とは反対の他端部に配置され、第2開口を形成する第2開口縁と、を有する。
前記支持部材は、前記第1開口内に入り込む第1突起と、前記第2開口内に入り込む第2突起と、を有する。
前記第1開口縁は、前記ブレードの前記現像剤担持体の回転軸線方向における第1端縁とつながっている。
この構成によれば、第1開口縁をブレードの第1端縁につながるように構成することで、ブレードの第1端縁を第1突起に近接した位置に配置することができるので、ブレードの回転軸線方向の長さを短くすることができる。
また、前記した構成において、前記ブレードは、前記支持部材とつながる溶接痕を有し、前記溶接痕は、前記第1開口と第2開口との間に配置されていてもよい。
これによれば、ブレードが撓んでも各突起から各開口縁が外れないので、ブレードを支持部材に対して良好に固定することができる。
また、前記した構成において、前記ブレードは、前記支持部材とつながる溶接痕を有し、前記溶接痕は、前記第1開口と前記第2開口とを結ぶとともに前記回転軸線方向に平行な仮想直線上に配置されていてもよい。
これによれば、ブレードが撓んでも各突起から各開口縁が外れないので、ブレードを支持部材に対して良好に固定することができる
また、前記した構成において、前記ブレードの前記第1端縁は、前記第1突起の外縁のうち前記回転軸線方向において前記第2開口から最も遠い最遠端よりも、前記第2開口に近い位置に配置することができる。
これによれば、ブレードの回転軸線方向の長さをより短くすることができる。
また、前記した構成において、前記第1開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記ブレードの前記第1端縁とつながる第1縁を有していてもよい。
また、前記した構成において、前記第1開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記第1突起を挟んで前記第1縁とは反対側に配置された第2縁を有し、前記第1開口縁の前記第2縁は、前記ブレードの第1端縁につながっていてもよい。
これによれば、第1縁と第2縁との間で第1突起を挟み込むことができるので、ブレードに回転軸線方向に直交する直交方向の力が加わってもブレードの一端部が直交方向に動きにくくなり、ブレードの一端部の直交方向における位置決めを容易に行うことができる。
また、前記した構成において、前記第1開口縁は、前記回転軸線方向外側に開口する凹を形成するように構成されていてもよい。
これによれば、凹状の第1開口縁に第1突起を嵌合させることができるので、ブレードの一端部の直交方向における位置決めを容易に行うことができる。
また、前記した構成において、前記ブレードは、前記第1端縁とは反対の第2端縁を有し、前記第2開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記ブレードの第2端縁とつながる第3縁を有する構成であってもよい。
これによれば、ブレードの回転軸線方向の各端縁を各突起に近接した位置に配置することができるので、ブレードの回転軸線方向の長さをより短くすることができる。
また、前記した構成において、前記第2開口縁は、前記回転軸線方向に延びるとともに、前記第2突起を挟んで前記第2開口縁の前記第3縁とは反対側に配置された第4縁を有し、前記第4縁は、前記回転軸線方向に延びるとともに、前記ブレードの第2端縁とつながっていてもよい。
これによれば、第3縁と第4縁との間で第2突起を挟み込むことができるので、ブレードに回転軸線方向に直交する直交方向の力が加わってもブレードの他端部が直交方向に動きにくくなり、ブレードの他端部の直交方向における位置決めを容易に行うことができる。
また、前記した構成において、前記第2開口縁は、前記回転軸線方向外側に開口する凹を形成するように構成されていてもよい。
これによれば、凹状の第2開口縁に第2突起を嵌合させることができるので、ブレードの他端部の直交方向における位置決めを容易に行うことができる。
また、前記した構成において、前記第1開口縁および前記第2開口縁は、前記回転軸線方向の外側に開口する凹を形成し、前記第2開口縁の底部に前記第2突起が係合したときに前記第1開口縁が前記第1突起から外れるように、前記第2開口縁の深さが前記第1開口縁の深さよりも大きくなっていてもよい。言い換えると、前記第1開口縁は、前記回転軸線方向において前記第1突起と対向する第5縁を有し、前記第2開口縁は、前記回転軸線方向において前記第2突起と対向する第6縁を有し、前記第1開口縁の前記第1縁の前記回転軸線方向の寸法は、前記第2開口縁の前記第3縁の前記回転軸線方向の寸法よりも短くてもよい。
これによれば、例えば第1開口縁の底部(第5縁)を回転軸線方向への位置決めに利用する場合において、作業者が第2開口縁の底部(第6縁)を位置決め面と誤って第2突起に当接させた場合には、第1開口縁が第1突起から外れるので、ブレードの位置決めを誤ることを抑えることができる。
また、このような現像装置の製造方法として、前記ブレードを前記第1開口縁から前記第2開口縁へ向けて溶接する工程を有する方法を採用してもよい。
これによれば、ブレードを溶接していく際に、ブレードの熱が徐々に上昇して、ブレードが溶接方向下流側に向けて熱膨張しても、深めの第2開口縁(長めの第3縁)によって熱膨張を吸収することができるので、熱膨張時に第2開口縁の底部(第6縁)が第2突起に突っ掛ってブレードが変形するのを抑えることができる。
本発明によれば、ブレードの回転軸線方向の長さを短くすることができる。
本発明の一実施形態に係る現像装置の分解斜視図である。 現像装置の断面図である。 ブレードユニットを示す図(a)と、第1開口を拡大して示す拡大図(b)と、第2開口を拡大して示す拡大図(c)である。 ブレードを支持部材に誤って位置決めしたときの状態を示す図である。 ブレードユニットの製造方法を説明する図であって、位置決め工程を説明する図(a)と、溶接工程を説明する図(b)である。 第1の変形例における第1開口を拡大して示す拡大図である。 第2の変形例におけるブレードユニットを示す図である。 第3の変形例におけるブレードユニットを示す図である。 第4の変形例におけるブレードユニットを示す図(a),(b)である。 第5の変形例におけるブレードユニットを示す図である。 第6の変形例におけるブレードユニットを示す図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、現像装置1は、現像剤担持体の一例としての現像ローラ2と、供給ローラ3と、ブレードユニット4と、これらの部材を保持する現像ケース5と、を主に備えている。
現像ケース5は、内部にトナーを収容可能なトナー収容室53(図2参照)を有する容器であり、一側面に開口51を有している。そして、現像ケース5は、開口51の縁を構成するとともに、ブレードユニット4が固定されるブレード固定面52を有している。
また、図2に示すように、トナー収容室53には、トナーを供給ローラ3へ向けて搬送するための搬送部材7が設けられている。搬送部材7は、現像ケース5に回転可能に支持される軸部71と、軸部71が回転したときに軸部71を中心に旋回するフィルム72とを備えている。
現像ローラ2は、図1に示すように、円筒状のローラ本体2Aと、ローラ本体2Aに挿通され、ローラ本体2Aとともに回転可能なシャフト2Bとを有している。ローラ本体2Aは、弾性を有し、その周面にトナーを担持可能になっている。現像ローラ2は、現像ケース5の開口51を塞ぐように配置され、ローラ本体2Aから回転軸線方向に突出するシャフト2Bが現像ケース5に回転可能に支持されている。
供給ローラ3は、現像ケース5の内部で、現像ローラ2に接触するように配置され、現像ケース5に回転可能に支持されている。この供給ローラ3は、回転することで、現像ローラ2に現像ケース5内のトナーを供給するように構成されている。
ブレードユニット4は、先端が現像ローラ2上に載るように現像ローラ2に近接するブレード41と、ブレード41を支持する支持部材42とを備えている。
ブレード41は、現像ローラ2の回転軸線方向に長い矩形状に形成された薄い板金である。つまり、ブレード41の長手方向は、現像ローラ2の回転軸線方向に平行であり、ブレード41の短手方向は、ブレード41と支持部材42との対向方向と現像ローラ2の回転軸線方向とに直交する方向である。そして、ブレード41は、金属材料、例えば、ステンレス鋼からなる。また、ブレード41は、表面にプレス油を含む塗膜が形成された板金であってもよい。
そして、ブレード41の厚みは、例えば、0.05〜2.5mmであってもよいし、0.05〜1.00mmであってもよいし、0.05〜0.12mmであってもよいし、0.07〜0.15mmであってもよいし、0.08〜0.12mmであってもよい。また、ブレード41の長手方向の寸法は、現像ローラ2のローラ本体2Aの回転軸線方向の寸法よりも大きく、218〜270mmであってもよいし、220〜260mmであってもよいし、222〜250mmであってもよい。
ブレード41は、先端41Eの現像ローラ2に対向する面41Fに、現像ローラ2側に突出して現像ローラ2のローラ本体2Aに直接接する接触部411を有している(図2参照)。接触部411は、ブレード41の長手方向に沿って延びるゴム等からなる。言い換えると、接触部411は、現像ローラ2上のトナーの層厚を規制するように構成されており、トナーを介して現像ローラ2に接触している。
支持部材42は、ブレード41を支持するとともに、ブレード41の固定端を規定するための部材である。
支持部材42は、金属材料からなり、例えば、電気亜鉛めっき鋼板からなる。支持部材42は、ブレード41よりも厚く、ブレード41の長手方向に長い略矩形状に形成されており、ブレード41の長手方向の各端縁412,413よりも外側まで延びている。
この支持部材42は、ブレード41の接触部411が設けられている面41Fとは反対側の面に重なり、ブレード41を現像ケース5のブレード固定面52との間で挟んでいる。より具体的には、支持部材42のブレード41の先端41E側の端縁42Eとブレード固定面52のブレード41の先端41E側の端縁52Eとでブレード41が挟まれており、支持部材42の端縁42Eとブレード固定面52の端縁52Eに接触する部分が、ブレード41が撓むときの支点となっている。
このように構成されたブレードユニット4は、ブレード41と支持部材42に形成された孔Hに挿通されたネジ6によって現像ケース5に固定されている。そして、ブレードユニット4は、接触部411が回転する現像ローラ2に接することで、現像ローラ2上に担持されたトナー層の厚さを規制するようになっている。
図3(a)に示すように、支持部材42は、長手方向両端部のブレード41と対向する面に、円柱状の第1突起421と、円柱状の第2突起422とを有している。また、ブレード41は、長手方向の一端部に、第1突起421が入り込む第1開口A1を形成するための第1開口縁414を有し、長手方向の前記一端部とは反対の他端部に、第2突起422が入り込む第2開口A2を形成するための第2開口縁415を有している。
言い換えると、第1突起421は、第1開口縁414に嵌り、第2突起422は、第2開口縁415に嵌るように構成されている。ここで、「嵌る」とは、開口縁と突起が必ずしも接触していることを意味しない。例えば、遊びをもって嵌っているものも含む。突起と開口縁の距離は、溶接時にブレードと支持部材との相対位置を規制できる程度に近ければよい。例えば、第1開口縁414と第1突起421との短手方向の距離(間隔)は、0mm〜0.30mmの範囲で、本実施形態では、0.065mmである。また、第1開口縁414と第1突起421との長手方向の距離(間隔)は、0mm〜0.30mmの範囲で、本実施形態では、0.065mmである。また、第2開口縁415と第2突起422との短手方向の距離(間隔)は、0mm〜0.30mmの範囲で、本実施形態では、0.065mmである。また、第2開口縁415と第2突起422との長手方向の距離(間隔)は、0.3mm〜1.0mmの範囲で、本実施形態では、0.52mmである。
図3(b)に示すように、第1開口縁414は、長手方向の外側に開口する凹状に構成されており、第1縁414Bと、第2縁414Cと、第5縁414Aとを有している。
第5縁414Aは、ブレード41を支持部材42に対して長手方向に位置決めするため縁(面)であり、長手方向において第1突起421と対向している。言い換えると、第5縁414Aは、凹状の第1開口縁414の底部を構成している。第5縁414Aは、第1突起421の外周面の半周分に合致する半円筒面となっており、第5縁414Aの周方向両端から前述した第1縁414Bおよび第2縁414Cが長手方向外側に向けて互いに平行に長手方向に沿って延びるように形成されている。ここで、「長手方向に沿って延びる縁(面)」とは、その縁が長手方向に対して平行であるものも含むし、公差などの要因により、±3°傾斜したものも含む。
第1縁414Bおよび第2縁414Cは、ブレード41を支持部材42に対して短手方向に位置決めするための縁(面)であり、第1突起421を短手方向に挟んで配置され、ブレード41の長手方向における第1端縁412に繋がっている。そして、ブレード41の第1端縁412は、第1突起421の外縁のうち長手方向において第2開口A2から最も遠い最遠端421Aと同じ位置に配置されている。
図3(c)に示すように、第2開口縁415は、長手方向の外側に開口する凹状に構成されており、第3縁415Bと、第4縁415Cと、第6縁415Aとを有している。第6縁415Aは、長手方向において第2突起422と対向する縁(面)であり、凹状の第2開口縁415の底部を構成している。第6縁415Aは、第2突起422の外周面の半周分に合致する半円筒面であり、第6縁415Aの周方向両端から前述した第3縁415Bおよび第4縁415Cが長手方向外側に向けて互いに平行に長手方向に沿って延びるように形成されている。
第3縁415Bおよび第4縁415Cは、ブレード41を支持部材42に対して短手方向に位置決めするための縁(面)であり、第2突起422を短手方向に挟んで配置され、ブレード41の長手方向の第1端縁412とは反対側の第2端縁413に繋がっている。そして、ブレード41の第2端縁413は、第2突起422の外縁のうち長手方向において第1開口A1から最も遠い最遠端422Aと同じ位置に配置されている。
また、図4に示すように、第2開口縁415の深さは、第2開口縁415の第6縁415Aが第2突起422に係合したときに第1開口縁414が第1突起421から外れるように、第1開口縁414の深さよりも大きくなっている。具体的には、第2開口縁415の深さは、第1開口縁414の深さよりも、第1突起421の直径分だけ大きくなっている。言い換えると、第1開口縁414の第1縁414Bの長手方向の寸法は、第2開口縁415の第3縁415Bの長手方向の寸法よりも短くなっている。
これにより、作業者が誤って第2開口縁415の第6縁415Aを第2突起422に合わせた場合には、第1開口縁414が第1突起421から外れるので、ブレード41の位置決めを誤ることを抑えることが可能となっている。
なお、本実施形態では、第2開口縁415の第6縁415Aが第2突起422に係合したときに第1開口縁414が第1突起421から完全に外れる、詳しくは短手方向から見て第1開口縁414と第1突起421とが重ならないように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1開口縁414が第1突起421から僅かに外れる、つまり短手方向から見て第1開口縁414の一部が第1突起421に僅かに重なるように構成されていてもよい。
具体的に、本実施形態のようにブレード41の各端縁412,413が各突起421,422の各最遠端421A,422Aと同じ位置にある構造においては、第2開口縁415の深さを、第1開口縁414の深さよりも、第1突起421の半径よりも大きな長さだけ大きくすればよい。この場合であっても、作業者が誤って第2開口縁415の第6縁415Aを第2突起422に合わせた場合には、第1開口縁414が第1突起421から外れて、第1開口縁414が第1突起421に対してがたつくので、ブレード41の位置決めを誤ることを抑えることが可能となっている。
図3(a)に示すように、ブレード41は、第1開口縁414と第2開口縁415の間の箇所で、支持部材42にレーザ溶接されている。
ブレード41は、第1開口縁414と第2開口縁415の間の位置にブレード41と支持部材42を繋ぐ溶接痕43を有している。詳しくは、溶接痕43は、第1開口A1と第2開口A2とを結ぶとともに長手方向に平行な仮想直線上に配置されている。
溶接痕43は、第1開口縁414の近くの位置から第2開口縁415の近くの位置まで、ブレード41の長手方向に沿って連続して延びている。この溶接痕43は、例えば、第1開口縁414や第2開口縁415から、0.1〜5.0mm離れている。なお、溶接痕43は、第1開口縁414や第2開口縁415から、0.1〜4.0mm離れていてもよいし、0.5〜3.0mm離れていてもよいし、0.7〜2.0mm離れていてもよい。
次に、現像装置1の製造方法について説明する。
現像装置1を製造するにあたり、ブレードユニット4を製造するときには、まず、図5(a)に示すように、支持部材42にブレード41を重ねる。このとき、ブレード41の第1開口縁414の第5縁414Aと第1縁414Bを第1突起421に係合させ、第2開口縁415の第3縁415Bを第2突起422に係合させる(位置決め工程)。
なお、この際、図4に示すように、作業者が誤って第2開口縁415の第6縁415Aを第2突起422に合わせた場合には、第1開口縁414が第1突起421から外れるので、ブレード41の位置決めを誤ることを抑えることができる。
次に、位置決めされたブレード41と支持部材42を作業台の上に治具により固定した後、図5(b)に示すように、溶接機8から出射されるレーザ光81をブレード41に対して移動させながら、ブレード41にレーザ光81を照射し、ブレード41と支持部材42を溶接する(溶接工程)。
本実施形態においては、溶接機8は、連続波レーザまたはパルスレーザにより、溶接機8に対向する部分にレーザ光81を照射するように構成されている。なお、溶接機は、内部に設けられた反射鏡を動かすことで、溶接機自体は移動させずに、レーザ光をブレード41に対して移動させるように構成されていてもよい。連続波レーザとしては、例えば、ファイバーレーザを採用することができ、パルスレーザとしては、例えば、YAG(yttrium aluminum garnet)レーザやファイバーレーザを採用することができる。
溶接工程においては、ブレード41の長手方向に沿うとともに各突起421,422を通る直線上において、レーザ光81をブレード41に対して第1開口縁414側から第2開口縁415側へ向けてブレード41の長手方向に沿って移動させる。つまり、ブレード41の第1開口縁414と第2開口縁415の間の部分を溶接して溶接痕43を形成する。
また、第1開口縁414の周囲から溶接し、最後に第1開口縁414よりも深い第2開口縁415の周囲を溶接することにより、溶接しているときにブレード41が熱で膨張した場合であっても、この膨張を第2開口縁415で吸収することができるので、熱膨張時に第2開口縁415の第6縁415A(底部)が第2突起422に突っ掛ってブレード41が変形するのを抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、前述した効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
ブレード41の各端縁412,413の位置を各突起421,422の最遠端421A,422Aと同じ位置に配置したので、例えばブレードの端縁を位置決め用の突起の最遠端よりも外側に配置する構成と比べ、ブレード41の長手方向の長さを短くすることができる。
第1縁414Bと第3縁415Bの両方をブレード41の各端縁412,413に繋げることで、ブレード41の各端縁412,413を各突起421,422に近接した位置に配置することができるので、例えば第1縁および第3縁の一方をブレードの端縁に繋げ、他方をブレードの端縁に繋げないようにする構成(例えば、他方の開口を孔とする構成)と比べ、ブレード41の長手方向の長さを短くすることができる。
第1開口縁414および第2開口縁415の両方を長手方向の外側に開口する凹状に構成したので、ブレード41の各開口縁414,415を各突起421,422に係合させた後は、ブレード41に短手方向の力が加わってもブレード41が動きにくいので、ブレード41の短手方向における位置決めを容易に行うことができる。
溶接痕43を、第1開口A1と第2開口A2の間、詳しくは、第1開口A1と第2開口A2とを結ぶとともに長手方向に平行な仮想直線上に配置することで、ブレード41が撓んでも各突起421,422から各開口縁414,415が外れないので、ブレード41を支持部材42に対して良好に固定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、ブレード41の第1端縁412を長手方向において第1突起421の最遠端421Aと同じ位置に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば図6に示すように、ブレード41の第1端縁412を長手方向において第1突起421の最遠端421Aよりも内側に配置してもよい。これによれば、ブレード41の長さをより短くすることができる。なお、ブレード41の第2端縁413についても、同様に構成してもよい。
前記実施形態では、ブレード41の各端縁412,413をそれぞれ長手方向において各突起421,422の最遠端421A,422Aと同じ位置に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1端縁を長手方向において第1突起の最遠端と同じ位置に配置し、第2端縁を長手方向において第2突起の最遠端よりも内側に配置するなどしてもよい。
前記実施形態では、溶接痕43が第1開口縁414から離れていたが、溶接痕を形成する位置はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、第1開口縁414の周囲に形成された溶接痕43は、第1開口縁414と重なっていてもよい。なお、第2開口縁415についても、同様に構成してもよい。
前記実施形態では、ブレード41の各開口縁414,415をともに凹状に構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示すように、第1開口縁414を前記実施形態と略同様の凹状に構成し、第2開口縁416を第2突起422に嵌る丸孔としてもよい。つまり、ブレードの両端部に設ける位置決め用の開口縁のうち一方の開口縁が長手方向外側に開口していれば、他方の開口縁はどのような形状であってもよい。なお、このようなブレードの両端部に設ける位置決め用の開口縁のうち一方の開口縁を長手方向外側に開口させる構造は、ネジしめ固定の場合には、ネジしめによるトルクが発生するので余り適しておらず、溶接固定の場合に特に適している。
また、図8に示すように、第1開口縁417および第2開口縁418は、長手方向外側に開口するとともに、短手方向外側にも開口するように構成されていてもよい。言い換えると、第1開口縁417は、第5縁417Aと第1縁417Bとを有し、第2開口縁418は、第3縁418Bと第6縁418Aとを有している。なお、この場合には、第5縁417Aと第1縁417Bを第1突起421に押し当てるとともに、第3縁418Bを第2突起422に押し当てつつ、ブレードユニット4を治具で作業台の上に強固に固定した後で、レーザ溶接を行えばよい。
前記実施形態では、各開口縁414,415の底部(第5縁414A、第6縁415A)を断面視円弧状に形成したが、本発明はこれに限定されず、例えば図9(a)に示すように、第1開口縁514の第5縁514A(底部)と、第2開口縁515の第6縁515A(底部)を長手方向に直交する平面状に構成してもよい。具体的には、第1開口縁514は、平面状の第5縁514Aと、第5縁514Aの短手方向両端から長手方向外側に延びる、前記実施形態と略同様の第1縁414Bおよび第2縁414Cとを有している。また、第2開口縁515は、平面状の第6縁515Aと、第6縁515Aの短手方向両端から長手方向外側に延びる、前記実施形態と略同様の第3縁415Bおよび第4縁415Cとを有している。
また、図9(a)に示すように、ブレード41の各端縁412,413は、長手方向において各突起421,422の最遠端421A,422Aよりも若干外側に配置されていてもよい。ここで、例えばブレードの端部に位置決め用の孔を形成する場合には、孔の長手方向外側の部位が脆弱にならないように、孔の長手方向外側の部位をある程度幅広に形成しなければならない。したがって、ブレード41の各端縁412,413を各突起421,422の最遠端421A,422Aよりも若干外側に配置した場合であっても、ブレードに孔を形成する場合に比べ、ブレード41の長さを短くすることができる。
また、図9(a)に示す形態では、第1開口縁514の第5縁514Aが第1突起421に係合した状態において、第1突起421の第1縁414Bに対する近接点T1(第1突起421の外縁における第1縁414Bに最も近い部位であって長手方向の最も内側に位置する部位)からブレード41の第1端縁412までの距離D1よりも、第2突起422の外縁のうち長手方向において第1開口縁514に最も近い最近端T2から第6縁515Aまでの距離D2の方が大きくなるように構成されている。これにより、図9(b)に示すように、作業者が誤って第2開口縁515の第6縁515Aを第2突起422に合わせた場合には、第1開口縁514が第1突起421から外れるので、ブレード41の位置決めを誤ることを抑えることが可能となっている。
前記実施形態では、溶接工程において、レーザ光81をブレード41に対して移動させていたが、レーザ光81をブレード41に対して相対移動させる方法はこれに限定されるものではない。例えば、ブレード41および支持部材42をレーザ光81に対して移動させることで、レーザ光81をブレード41に対して(ブレード41をレーザ光81に対して)相対移動させてもよい。
また、レーザ光81と、ブレード41および支持部材42との両方を同時に移動させてもよい。
前記実施形態では、ブレード41が、ブレード41から突出する接触部411を有していたが、ブレード41の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、ブレード41Aは、ゴム等で形成された接触部を有さず、先端が支持部材42側(現像ローラ2と反対側)を向くように屈曲した屈曲部411Aを有し、この屈曲部411A(ブレード41の先端)が現像ローラ2のローラ本体2Aに直接接触していてもよい。
前記実施形態では、ブレード41の先端が現像ローラ2に載るように設けられ、ブレード41を支持部材42と現像ケース5で挟んでいたが、ブレードユニット4の構成はこれに限定されるものではない。例えば、ブレード41が溶接された支持部材42は、図11に示すように、直接、現像ケース5に固定され、ブレード41と現像ケース5に挟まれていてもよい。このブレードユニット4においては、ブレード41の先端(接触部411)が搬送部材7側から現像ローラ2に接し、ブレード41は、接触部411が設けられている面41Fとは反対側から支持部材42によって支持されている。
前記実施形態では、現像剤担持体としてローラ本体2Aとシャフト2Bを有する現像ローラ2を例示したが、現像剤担持体はこれに限定されるものではない。例えば、現像剤担持体として、ブラシローラや現像スリーブ、ベルト状の現像剤担持体を採用してもよい。
また、前記実施形態では、ブレード41の接触部411(先端)が現像ローラ2(現像剤担持体)のローラ本体2Aに直接接していたが、ブレードの構成はこれに限定されず、ブレードは、先端がローラ本体2Aから0.1〜1.0mm程度離れて近接していてもよい。
前記実施形態では、ブレード41を構成する金属部材として、ステンレス鋼を例示したが、ブレード41の構成はこれに限定されるものではない。例えば、ブレード41は、ばね用鋼や、リン青銅、ベリリウム鋼、炭素工具鋼等から形成されていてもよい。なお、ばね用鋼や炭素工具鋼を採用する場合には、錆を防止するために、表面にニッケルやクロム、亜鉛などをめっきしてもよい。
前記実施形態では、支持部材42を電気亜鉛めっき鋼板で形成していたが、支持部材42の構成はこれに限定されるものではない。例えば、支持部材42は、冷間圧延鋼板やブリキから形成されていてもよいし、これらの材料から形成した板の表面に、パーカー処理やクロメート処理、ニッケルメッキ処理等を施したものでもよい。また、支持部材42は、表面にプレス油を含む塗膜が形成されていてもよい。
1 現像装置
2 現像ローラ
41 ブレード
42 支持部材
412 第1端縁
414 第1開口縁
415 第2開口縁
421 第1突起
422 第2突起
A1 第1開口
A2 第2開口

Claims (13)

  1. 回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に近接するブレードと、
    前記ブレードと溶接され、前記ブレードを支持する支持部材と、を備え、
    前記ブレードは、
    前記現像剤担持体の回転軸線方向における一端部に配置され、第1開口を形成する第1開口縁と、
    前記現像剤担持体の回転軸線方向において前記一端部とは反対の他端部に配置され、第2開口を形成する第2開口縁と、を有し、
    前記支持部材は、
    前記第1開口内に入り込む第1突起と、
    前記第2開口内に入り込む第2突起と、を有し、
    前記第1開口縁は、前記ブレードの前記現像剤担持体の回転軸線方向における第1端縁とつながる、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記ブレードは、前記支持部材とつながる溶接痕を有し、
    前記溶接痕は、前記第1開口と第2開口との間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記ブレードは、前記支持部材とつながる溶接痕を有し、
    前記溶接痕は、前記第1開口と前記第2開口とを結ぶとともに前記回転軸線方向に平行な仮想直線上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記ブレードの前記第1端縁は、前記第1突起の外縁のうち前記回転軸線方向において前記第2開口から最も遠い最遠端よりも、前記第2開口に近い、ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記第1開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記ブレードの前記第1端縁とつながる第1縁を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  6. 前記第1開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記第1突起を挟んで前記第1縁とは反対側に配置された第2縁を有し、
    前記第1開口縁の前記第2縁は、前記ブレードの第1端縁につながる、ことを特徴とする、請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記第1開口縁は、前記回転軸線方向外側に開口する凹を形成することを特徴する請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記ブレードは、前記第1端縁とは反対の第2端縁を有し、
    前記第2開口縁は、前記回転軸線方向に沿って延びるとともに、前記ブレードの第2端縁とつながる第3縁を有することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 前記第2開口縁は、前記回転軸線方向に延びるとともに、前記第2突起を挟んで前記第2開口縁の前記第3縁とは反対側に配置された第4縁を有し、
    前記第4縁は、前記回転軸線方向に延びるとともに、前記ブレードの第2端縁とつながることを特徴とする請求項8に記載の現像装置。
  10. 前記第2開口縁は、前記回転軸線方向外側に開口する凹を形成することを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記第1開口縁および前記第2開口縁は、前記回転軸線方向の外側に開口する凹を形成し、
    前記第2開口縁の底部に前記第2突起が係合したときに前記第1開口縁が前記第1突起から外れるように、前記第2開口縁の深さが前記第1開口縁の深さよりも大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  12. 前記第1開口縁は、前記回転軸線方向において前記第1突起と対向する第5縁を有し、
    前記第2開口縁は、前記回転軸線方向において前記第2突起と対向する第6縁を有し、
    前記第1開口縁の前記第1縁の前記回転軸線方向の寸法は、前記第2開口縁の前記第3縁の前記回転軸線方向の寸法よりも短い、ことを特徴とする、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の現像装置の製造方法であって、
    前記ブレードを前記第1開口縁から前記第2開口縁へ向けて溶接する工程を有することを特徴とする現像装置の製造方法。
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