JP2011206786A - 摩擦攪拌接合ツール、隅肉接合ツール、摩擦攪拌接合方法、及び隅肉接合方法 - Google Patents

摩擦攪拌接合ツール、隅肉接合ツール、摩擦攪拌接合方法、及び隅肉接合方法 Download PDF

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俊明 布施
Yutaka Ishiwatari
裕 石渡
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Abstract

【課題】継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能なツール及び方法を提供する。
【解決手段】摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる。次いで、被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、摩擦攪拌接合ツール、隅肉接合ツール、摩擦攪拌接合方法、及び隅肉接合方法に関する。
近年、アルミ部材やその他の金属部材の接合方法として、プローブを端面に突設した円柱状回転子を有する接合工具を用いて、その円柱状回転子を回転させながら、接合部材の当接部にプローブを挿入するとともに、端面を押圧して接合線に沿って移動させる摩擦攪拌接合方法が注目されている。摩擦攪拌接合方法は、一般的な溶融溶接とは異なり、円柱状回転子により摩擦熱を付与しながら軟化した接合部材を攪拌接合する固相接合なので、金属組織が接合過程で強化されて機械的強度に優れる、接合時のひずみを小さくできる等の利点がある。
このような利点がある摩擦攪拌接合方法は、突き合わせ接合や重ね合わせ接合に多く適用されていたが、隅肉接合が必要とされる場合もあるため、隅肉接合への適用についても、種々の提案がされている。
例えば、特許文献1では、すみ肉接合する際、立設部材の先端にT字型の先端平面部を形成し、この先端平面部分を接合相手材の平面部と重ね合わせ、重ね合わせ部に摩擦攪拌接合ツールのピンを貫通させて接合している。この方法では、接合部材同士の当接部を安定して固定し、容易に摩擦攪拌による隅肉接合が可能である。しかしながら、この方法では、立設部材の先端に平面部を設けており、この平面部を形成するための工程が必要である。製造現場においては、板材の先端に平面部を設けることが困難であり、この方法を採用すると大幅なコストアップとなる。
特許文献2では、水平部材に設けた突出部に凹部を設けるとともに、立設部材に凸部を設け、この凹凸部を係合させ、この係合部を摩擦攪拌することによって隅肉接合を実現している。この方法では、安価にしかも精度良く摩擦攪拌接合が行えると同時に接合部において隅肉を形成することができる。しかしながら、上述のような凹凸部は極めて複雑な構造を有するため、この凹凸部の加工費用がコストアップの原因となる。また、凹凸部を加工するには、当該加工部が他の部分よりも厚い材料をあらかじめ準備する必要があり、素材費用もコストアップする。また、このような材料は特注品となるためコストだけでなく、納期もかかってしまう。
特許文献3では、立設部材と水平部材との隅肉部に断面三角形状の接合補助材を充填配置し、これら3部材を摩擦攪拌することによって隅肉接合を実現するようにしている。しかしながら、この方法においては、補助材の配置・固定が必要となり、被接合材の他にさらに材料を配置しなければならないため、位置合わせが複雑になり、隙間が生じて欠陥が発生しやすくなる。
特開2007−136520号 特開2003−326375号 特開2001−321965号
本発明は、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能なツール及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、摩擦攪拌接合に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール(第1のツール)に関する。
また、本発明の一態様は、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すように先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉形成に際して、接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記接合部材の接合部を前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する隅肉形成固定子と、を具えることを特徴とする、隅肉形成ツール(第2のツール)に関する。
さらに、本発明の一態様は、隅肉形成材と、前記隅肉形成材を嵌合するとともに、前記隅肉形成材の先端部を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉形成に際して、接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記接合部材の接合部を前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する隅肉形成固定子と、を具えることを特徴とする、隅肉形成ツール(第3のツール)に関する。
また、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すように先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるようにして先端部が開口してなる第1の孔部が形成され、前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる第2の孔部が形成され、摩擦攪拌接合及び隅肉形成に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供し、得られた接合部材の接合部に対して前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール(第4のツール)に関する。
さらに、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、隅肉形成材と、前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるように先端部が開口してなる第1の孔部が形成され、前記隅肉形成材を嵌合するとともに、前記隅肉形成材を露出させるようにして先端部が開口してなる第2の孔部が形成され、摩擦攪拌接合及び隅肉形成に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供し、得られた接合部材の接合部に対して前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール(第5のツール)に関する。
また、本発明の一態様は、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉接合に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記隅肉接合に供するためのガイド部を有する隅肉接合固定子と、を具えることを特徴とする、隅肉接合ツール(第6のツール)に関する。
さらに、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法(第1の接合方法)に関する。
また、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の第1の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子を、前記摩擦攪拌固定子の第2の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させる工程と、被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記第1の孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、得られた接合部材を前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に固定するとともに、前記第2の孔部の開口上を移動させて、前記接合部材の接合部に対して前記隅肉形成回転子によって隅肉形成を行う工程と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法(第2の接合方法)に関する。
さらに、本発明の一態様は、摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の第1の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、隅肉形成材を、前記摩擦攪拌固定子の第2の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から露出させる工程と、被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記第1の孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、得られた接合部材を前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に固定するとともに、前記第2の孔部の開口上を移動させて、前記接合部材の接合部に対して前記隅肉形成材によって隅肉形成を行う工程と、を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法(第3の接合方法)に関する。
また、本発明の一態様は、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子を、前記摩擦攪拌固定子の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させる工程と、被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記隅肉形成回転子による隅肉形成によって接合する工程と、を具えることを特徴とする、隅肉接合方法(第4の接合方法)に関する。
なお、上述した第1のツールと、第2のツール又は第3のツールとは、被接合部材を摩擦攪拌によって接合した後に、得られた接合部材の接合部に対して隅肉形成を行う場合において、互いに組み合わせて用いられるものである。
また、本発明における“隅肉接合”とは、文言どおり隅肉形成によって一対の被接合部材を直接的に接合する場合の他、一対の被接合部材を予め摩擦攪拌接合によって接合して接合部材を形成した後、この接合部材の接合部に対して隅肉形成を行って接合部の補強を行い、形成された隅肉部によって一対の被接合部材を間接的に接合する場合をも含むものである。
本発明によれば、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能なツール及び方法を提供することができる。
第1の実施形態において使用する摩擦攪拌回転子及び摩擦攪拌固定子の概略構成を示す図である。 第1の実施形態において、摩擦攪拌回転子を摩擦攪拌固定子に接続した状態(摩擦攪拌接合ツール)を示す概観図である。 図2に示す摩擦攪拌接合ツールにおける、摩擦攪拌回転子を用いて被接合部材を摩擦攪拌する際の工程図である。 同じく、図2に示す摩擦攪拌接合ツールにおける、摩擦攪拌回転子を用いて被接合部材を摩擦攪拌する際の工程図である。 同じく、図2に示す摩擦攪拌接合ツールにおける、摩擦攪拌回転子を用いて被接合部材を摩擦攪拌する際の工程図である。 第1の実施形態において使用する隅肉形成回転子及び隅肉形成固定子の概略構成を示す図である。 第1の実施形態において、隅肉形成回転子を隅肉形成固定子に接続した状態(隅肉形成ツール)を示す概観図である。 図7に示す隅肉形成ツールにおける、隅肉形成回転子を用いて接合部材の接合部に隅肉を形成する際の工程図である。 同じく、図7に示す隅肉形成ツールにおける、隅肉形成回転子を用いて接合部材の接合部に隅肉を形成する際の工程図である。 同じく、図7に示す隅肉形成ツールにおける、隅肉形成回転子を用いて接合部材の接合部に隅肉を形成する際の工程図である。 第2の実施形態における隅肉接合の工程図である。 同じく、第2の実施形態における隅肉接合の工程図である。 同じく、第2の実施形態における隅肉接合の工程図である。 第3の実施形態において使用する摩擦攪拌接合ツールの概略構成を示す図である。 第4の実施形態における隅肉接合の工程を示す図である。 同じく、第4の実施形態における隅肉接合の工程を示す図である。 同じく、第4の実施形態における隅肉接合の工程を示す図である。
本発明の詳細、並びにその他の特徴及び利点について、実施の形態に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態において使用する摩擦攪拌回転子及び摩擦攪拌固定子の概略構成を示す図であり、図2は、摩擦攪拌回転子を摩擦攪拌固定子に装着した状態(摩擦攪拌接合ツール)を示す概観図である。また、図3〜図5は、図2に示す摩擦攪拌接合ツールにおいて、摩擦攪拌回転子を用いて被接合部材を摩擦攪拌する際の工程図である。さらに、図6は、本実施形態において使用する隅肉形成回転子及び隅肉形成固定子の概略構成を示す図であり、図7は、本実施形態において使用する隅肉形成回転子を隅肉形成固定子に接続した状態(隅肉形成ツール)を示す概観図である。また、図8〜10は、図7に示す隅肉形成ツールにおいて、隅肉形成回転子を用いて接合部材の接合部に隅肉を形成する際の工程図である。
図1に示すように、本実施形態の摩擦攪拌回転子10は、摩擦攪拌プローブ11及び摩擦攪拌本体部12を有している。さらに、摩擦攪拌プローブ11と摩擦攪拌本体部12とを連結し、摩擦攪拌本体部12の中心から外方へ向けて傾斜する肩部13を有している。
また、本実施形態の摩擦攪拌固定子20は、その上面においてガイド部21、22を有しているとともに、厚さ方向に貫通してガイド部21,22に対して開口し、開口部20Bを形成するような孔部20Aが形成されている。また、ガイド部21,22にはそれぞれスリット20Cが形成されている。なお、ガイド部21,22は、これらの上に摩擦攪拌に供すべき被接合部材をそれぞれ配置して固定するものであるため、ガイド部21,22のなす角度(頂角)αは、被接合部材の設置角度に合致させるようにする。
さらに、摩擦攪拌固定子20(ガイド部21,22)の内面の、孔部20Aの開口部20Bの周辺には、温度制御手段としてのヒータ24が設けられている。ヒータ24は、摩擦攪拌固定子20(ガイド部21,22)の内面に取り付けられるものであれば特に限定されず、汎用のものから構成することができる。
図1に示す摩擦攪拌回転子10及び摩擦攪拌固定子20を実際の摩擦攪拌接合に供するには、図2に示すように、両者を摩擦攪拌接合ツールを構成する。具体的には、図2に示すように、摩擦攪拌回転子10を、摩擦攪拌固定子20の孔部20A内に嵌合させ、摩擦攪拌プローブ11が開口部20Bから露出するようにして配置する。但し、摩擦攪拌プローブ11は、実際に被接合部材に対して摩擦攪拌を行う前後においては、開口部20Bから突出させないようにする。
なお、図2に示すような状態において摩擦攪拌接合を行うと、摩擦攪拌回転子10の肩部13は、摩擦攪拌固定子20(ガイド部21,22)の内面に接触するようになるので、当該接触部における摩擦を低減するために、例えば肩部13にはDLC(ダイアモンドライクカーボン)のような潤滑性に富んだ膜を予め形成しておく。一方、摩擦攪拌固定子20(ガイド部21,22)の接触面部分には、例えばステライト等の硬質のCo合金を付着させておく。
次に、図3〜図5を参照し、図2に示す摩擦攪拌接合ツールにおいて、摩擦攪拌回転子を用いて被接合部材を摩擦攪拌する際の工程について説明する。なお、図3〜図5においては、摩擦攪拌の特徴を明確にすべく、図2に示すような、摩擦攪拌回転子10の中心線I−Iを含み、摩擦攪拌固定子20の長さ方向と垂直な面に沿って切った場合の状態に基づいて説明する。
最初に、図示しない冶具を用いて一対の被接合部材S1,S1を摩擦攪拌固定子20のガイド部21,22上に固定する。この場合、一方の被接合部材S1の主面に対して他方の被接合部材S1の側面が当接するようにして配置固定する。
次いで、被接合部材S1,S1を上記冶具で固定した状態で、例えば摩擦攪拌固定子20を矢印の方向に移動させ、被接合部材S1,S1を開口部20B上に位置させる(図3参照)。この時、図4に示すように、摩擦攪拌プローブ11を開口部20Bから露出させて、摩擦攪拌プローブ11を被接合部材S1,S1の当接部に圧入し、攪拌させる。この際、当該当接部には摩擦攪拌プローブ11の圧入及び攪拌に伴って摩擦熱が発生するようになるので、この摩擦熱によって前記当接部は軟化し、図5に示すように、被接合部材S1,S1は前記当接部における固相接合を介して互いに接合し、接合部材S3を得ることができるようになる。
なお、本実施形態では、摩擦攪拌接合を行う開口部20Bの周辺においてヒータ24が設けられているので、摩擦攪拌に供すべく被接合部材S1,S1を予熱することができる。したがって、上述した当接部の軟化及びこれに伴う固相接合を促進することができ、被接合部材S1,S1の摩擦攪拌接合を効率的に行うことができるようになる。
また、図2及び図4に示すように、被接合部材S1,S1を摩擦攪拌接合する際には、摩擦攪拌回転子10の肩部13がスリット20Cから露出し、肩部13が被接合部材S1,S1と接触するようになる。肩部13は、摩擦攪拌回転子10の回転に伴って回転しているので、図4に示すように、肩部13と被接合部材S1,S1との間には、上述した接触に伴って摩擦熱が発生するようになる。したがって、本実施形態では、前記摩擦熱によっても、被接合部材S1,S1の当接部及びこれに伴う固相接合を促進することができ、被接合部材S1,S1の摩擦攪拌接合を効率的に行うことができるようになる。
なお、特に明記しないが、被接合部材S1,S1の摩擦攪拌接合は、当接部の片側ずつに対して順次に行うものである。但し、両側同時配置も可能である。
本実施形態では、上述のようにして接合部材S3を形成した後、接合部材S3の接合部Pに対して隅肉を形成する。
図6に示すように、本実施形態の隅肉形成回転子30は、隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、隅肉形成材を押し出すように先端部が開口してなる孔部31が形成されている。また、孔部31から外方へ向けて傾斜する肩部33が形成されている。
一方、本実施形態の隅肉形成固定子40は、その上面においてガイド部41、42、43を有しているとともに、厚さ方向に貫通してガイド部43に対して開口し、開口部40Bを形成するような孔部40Aが形成されている。また、ガイド部41,42にはそれぞれスリット40Cが形成されている。なお、ガイド部41,42は、これらの上に隅肉形成に供すべき接合部材S3を配置して固定するものであるため、ガイド部41,42のなす角度(具体的には、ガイド部41、42の面に沿った延長線のなす角度)βは、接合部材S3の接合部の角度に合致させるようにする。
さらに、隅肉形成固定子40(ガイド部41,42,43)の内面(但し、ガイド部43におけるヒータは図示を省略)の、孔部40Aの開口部40Bの周辺には、温度制御手段としてのヒータ44が設けられている。ヒータ44も、隅肉形成固定子40(ガイド部41,42,43)の内面(但し、ガイド部43におけるヒータは図示を省略)に取り付けられるものであれば特に限定されず、汎用のものから構成することができる。
図6に示す隅肉形成回転子30及び隅肉形成固定子40を実際の隅肉形成に供するには、図7に示すように、両者を組合せて隅肉形成ツールを構成する。具体的には、図7に示すように、隅肉形成回転子30を、隅肉形成固定子40の孔部40A内に嵌合させ、隅肉形成回転子30の孔部31が開口部40Bから露出するようにして配置する。
次に、図8〜図10を参照して、図7に示す状態において、隅肉形成回転子を用いて接合部材S3の接合部Pに隅肉を形成する際の工程について説明する。なお、図8〜図10においては、隅肉形成の特徴を明確にすべく、図7に示すような、隅肉形成回転子30の中心線II−IIを含み、隅肉形成固定子40の長さ方向と垂直な面に沿って切った場合の状態に基づいて説明する。
最初に、図示しない冶具を用いて接合部材S3を隅肉形成固定子40のガイド部41,42上に固定する。この場合、接合部材S3の接合部Pが、ガイド部43上に位置するようにする。
次いで、接合部材S3を上記冶具で固定した状態で、例えば隅肉形成固定子40を矢印の方向に移動させ、接合部材S3を開口部40B上に位置させる(図8参照)。この時、図9に示すように、隅肉形成回転子30の孔部31を接合部Pに接触させて回転させるとともに、隅肉形成回転子30内に充填した隅肉形成材35を吐出する。この結果、隅肉形成材35は、隅肉形成回転子30によって摩擦され、その際に生じた摩擦熱によって軟化するようになる。結果として、図10に示すように、接合部材S3の接合部P上には、接合部Pと隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じた形状及び大きさの隅肉部Qが形成される。
なお、本実施形態においては、隅肉形成回転子30を回転させると同時に、隅肉形成材35をも隅肉形成回転子30と逆方向に回転させることができる。この場合、隅肉形成回転子30の回転による摩擦熱に加えて、隅肉形成材35の回転による摩擦熱も生じるようになるので、隅肉形成材35を容易に軟化させることができるようになり、隅肉部Qの形成も容易となる。
本実施形態では、隅肉形成固定子40の開口部40Bの周辺においてヒータ44が設けられているので、接合部P近傍及び隅肉形成材35を予熱することができる。したがって、上述した隅肉形成材35の軟化を促進することができ、接合部材S3の接合部Pにおける隅肉部Qの形成を効率的に行うことができるようになる。
また、図7及び図9に示すように、隅肉形成回転子30を回転させる際には、隅肉形成回転子30の肩部33がスリット40Cから露出し、肩部33が接合部材S3と接触するようになる。肩部33は、隅肉形成回転子30の回転に伴って回転しているので、図9に示すように、肩部33と接合部材S3との間には、上述した接触に伴って摩擦熱が発生するようになる。したがって、本実施形態では、前記摩擦熱によっても接合部P近傍及び隅肉形成材35の軟化を促進することができ、接合部材S3の接合部において隅肉部Qを効率的に形成することができるようになる。
なお、特に明記しないが、接合部材S3の接合部Pにおける隅肉形成は、接合部Pの片側ずつに対して順次に行うものである。但し、両側同時配置も可能である。
また、隅肉部Qの形状及び大きさは、接合部材S3と隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じて設定されるので、ガイド部43を形成する際の面取り形状及び大きさを制御することによって、隅肉部Qの形状及び大きさを変化させることができる。この場合、ガイド部43の形状及び大きさによっては、接合部材S3の接合部Pの両側毎に異なるようになる場合がある。したがって、接合部Pの両側において、異なる形状及び大きさの隅肉部Qを形成することができる。
本実施形態においては、上述したように、摩擦攪拌接合及び隅肉形成のいずれにおいても、摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子に対する固定子を設け、この固定子に形成した孔部に摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子を嵌合するとともに、固定子から摩擦攪拌に供する摩擦攪拌プローブ及び隅肉形成に供する隅肉形成材を吐出させる孔部のみを露出及び/又は突出させるようにしている。したがって、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さなくても、被接合部材の摩擦攪拌に供すべく当接部に対して摩擦攪拌回転子を正確に位置決めして摩擦攪拌接合を実施することができるとともに、得られた接合部材の隅肉形成に供すべく接合部に対して隅肉形成回転子を正確に位置決めして隅肉形成を実施することができる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能となる。なお、上述した定義から明らかなように、本実施形態では、被接合部材S1,S1に対して摩擦攪拌接合を実施して接合部材S3を形成した後、接合部材S3の接合部Pに対して隅肉形成を行って接合部Pの補強を実施するようにしているので、上記隅肉接合は間接的な隅肉接合に相当するものである。
(第2の実施形態)
図11〜13は、本実施形態における隅肉接合の工程図である。なお、本実施形態でも、第1の実施形態の場合と同様に、摩擦攪拌接合と隅肉形成とを併用して間接的な隅肉接合を実施している。
本実施形態において、被接合部材に対する摩擦攪拌接合は第1の実施形態と同様にして実施するので、摩擦攪拌接合に関する説明は省略し、本実施形態の特徴である隅肉形成についてのみ詳述する。
本実施形態において使用する隅肉形成固定子は、図6に示すものと同様であるが、隅肉形成回転子の代わりに直接隅肉形成材を用いる点で、図6に示す態様と相違する。具体的には、図6に示す隅肉形成固定子40において、孔部40A内に隅肉形成回転子30を嵌合させる代わりに、隅肉形成材35を直接嵌合させ、隅肉形成材35の先端部を開口部40Bより露出させるようにして隅肉形成ツールを構成する。但し、本実施形態において、隅肉形成材35は肩部を有しないので、肩部を露出させて隅肉形成の際の摩擦熱を発生させるためのスリット40Cは形成しなくとてもよい。
次に、図11〜図13を参照して、本実施形態の隅肉形成工程について説明する。なお、図11〜図13は、図8〜図10に相当し、隅肉形成材35を隅肉形成固定子40の孔部40Aに対して、図7に示すようにして嵌合させた後、隅肉形成部35の中心線を含み、隅肉形成固定子40の長さ方向と垂直な面に沿って切った場合の状態に基づいて説明する。
最初に、図示しない冶具を用いて接合部材S3を隅肉形成固定子40のガイド部41,42上に固定する。この場合、接合部材S3の接合部Pが、ガイド部43上に位置するようにする。
次いで、接合部材S3を上記冶具で固定した状態で、例えば隅肉形成固定子40を矢印の方向に移動させ、接合部材S3を開口部40B上に位置させる(図11参照)。この時、図12に示すように、隅肉形成材35を接合部Pに接触及び回転させる。この結果、隅肉形成材35は、自身の回転によって接合部Pに対して摩擦され、その際に生じた摩擦熱によって軟化するようになる。結果として、図13に示すように、接合部材S3の接合部P上には、接合部Pと隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じた形状及び大きさの隅肉部Qが形成される。
なお、本実施形態でも、隅肉形成固定子40の開口部40Bの周辺においてヒータ44が設けられているので、接合部P近傍及び隅肉形成材35を予熱することができる。したがって、上述した隅肉形成材35の軟化を促進することができ、接合部材S3の接合部Pにおける隅肉部Qの形成を効率的に行うことができるようになる。
なお、特に明記しないが、接合部材S3の接合部Pにおける隅肉形成は、接合部Pの片側ずつに対して順次に行うものである。但し、両側同時配置も可能である。
また、本実施形態においても、隅肉部Qの形状及び大きさは、接合部材S3と隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じて設定されるので、ガイド部43を形成する際の面取り形状及び大きさを制御することによって、隅肉部Qの形状及び大きさを変化させることができる。この場合、ガイド部43の形状及び大きさによっては、接合部材S3の接合部Pの両側毎に異なるようになる場合がある。したがって、接合部Pの両側において、異なる形状及び大きさの隅肉部Qを形成することができる。
本実施形態においても、上述したように、摩擦攪拌接合及び隅肉形成のいずれにおいても、摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子に対する固定子を設け、この固定子に形成した孔部に摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子を嵌合するとともに、固定子から摩擦攪拌に供する摩擦攪拌プローブ及び隅肉形成に供する隅肉形成材を吐出させる孔部のみを露出及び/又は突出させるようにしている。したがって、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さなくても、被接合部材の摩擦攪拌に供すべく当接部に対して摩擦攪拌回転子を正確に位置決めして摩擦攪拌接合を実施することができるとともに、得られた接合部材の隅肉形成に供すべく接合部に対して隅肉形成回転子を正確に位置決めして隅肉形成を実施することができる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能となる。
(第3の実施形態)
図14は、本実施形態において使用する摩擦攪拌接合ツールの概略構成を示す図である。
上記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、摩擦攪拌接合及び隅肉形成をそれぞれ独立した別の装置を用いて実施したが、本実施形態においては、摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子を同一の摩擦攪拌固定子に装着し、摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子が摩擦攪拌固定子に一体化された状態で上述した摩擦攪拌接合及び隅肉形成を行い、隅肉接合を行う。なお、図14に示す摩擦攪拌接合ツールにおいて、図1及び図6に示す構成要素と同一の構成要素に関しては、同一の参照数字を用いている。
図14に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合ツールは、ガイド部41,42,43を有する摩擦攪拌固定子50において、ガイド部41、42に開口する開口部20Bを形成する第1の孔部20Aが形成され、ガイド部43に開口する開口部40Bを形成する第2の孔部40Aが第1の孔部20Aと隣接するようにして形成されている。
次いで、摩擦攪拌回転子10を第1の孔部20A内に嵌合させ、摩擦攪拌プローブ11が開口部20Bから露出するようにして配置する。但し、摩擦攪拌プローブ11は、実際に被接合部材に対して摩擦攪拌を行う前後においては、開口部20Bから突出させないようにする。
なお、上記実施形態と同様に、図2に示すような状態において摩擦攪拌接合を行うと、摩擦攪拌回転子10の肩部13は、摩擦攪拌固定子50(ガイド部41,42)の内面に接触するようになるので、当該接触部における摩擦を低減するために、例えば肩部13にはDLC(ダイアモンドライクカーボン)のような潤滑性に富んだ膜を予め形成しておく。一方、摩擦攪拌固定子50(ガイド部41,42)の接触面部分には、例えばステライト等の硬質のCo合金を付着させておく。
次いで、隅肉形成回転子30を、摩擦攪拌固定子50の第2の孔部40A内に嵌合させ、隅肉形成回転子30の孔部31が開口部40Bから露出するようにして配置する。
上述した実施形態同様、ガイド部41,42にはそれぞれスリット20Cが形成されている。さらに、摩擦攪拌固定子50(ガイド部41,42)の内面の、第1の孔部20Aの開口部20Bの周辺には、温度制御手段としてのヒータ24が設けられている。同様に、摩擦攪拌固定子50(ガイド部41,42)の内面の、第2の孔部40Aの開口部40Bの周辺にも、温度制御手段としてのヒータ44が設けられている。ヒータ24及び44は、摩擦攪拌固定子50(ガイド部41,42)の内面に取り付けられるものであれば特に限定されず、汎用のものから構成することができる。
なお、ガイド部41,42は、これらの上に摩擦攪拌に供すべき被接合部材をそれぞれ配置して固定するものであるため、ガイド部41,42のなす角度(頂角)は、上記実施形態と同様に、被接合部材の設置角度に合致させるようにする。
図14に示す摩擦攪拌接合ツールを用いた摩擦攪拌接合及び隅肉形成は、図3〜図5及び図8〜図10に示す工程と同様にして行うことができるので、その詳細については説明を省略する。但し、本実施形態では、摩擦攪拌固定子50に対して摩擦攪拌回転子10及び隅肉形成回転子30を装着しているので、上記実施形態の場合のように、摩擦攪拌接合ツールで被接合部材の摩擦攪拌接合を行った後、得られた接合部材を隅肉形成ツールに移動させて別途隅肉形成を行うことなく、摩擦攪拌接合ツールのみで被接合部材の摩擦攪拌接合と得られた接合部材に対する隅肉形成とを連続して行うことができる。したがって、目的とする隅肉接合をより短時間で行うことができるようになる。
本実施形態においても、摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子を同一の固定子に設置し、この固定子に形成した孔部に摩擦攪拌回転子及び隅肉形成回転子を嵌合するとともに、固定子から摩擦攪拌に供する摩擦攪拌プローブ及び隅肉形成に供する隅肉形成材を吐出させる孔部のみを露出及び/又は突出させるようにしている。したがって、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さなくても、被接合部材の摩擦攪拌に供すべく当接部に対して摩擦攪拌回転子を正確に位置決めして摩擦攪拌接合を実施することができるとともに、得られた接合部材の隅肉形成に供すべく接合部に対して隅肉形成回転子を正確に位置決めして隅肉形成を実施することができる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能となる。
なお、特に図示しないものの、摩擦攪拌固定子50の第2の孔部40Aには、隅肉形成回転子30に代えて隅肉形成材35を直接嵌合させ、その先端部を開口部40Bから露出させるようにすることができる。この場合の隅肉形成は、図11〜図13に示すような工程に従って実施する。
(第4の実施形態)
図15〜図17は、本実施形態における隅肉接合の工程を示す図である。
上記実施形態では、摩擦攪拌接合ツールを用いた摩擦攪拌接合により被接合部材を接合した後、隅肉形成ツールを用いた隅肉形成ツールにより得られた接合部材の接合部に隅肉を形成し、間接的な隅肉形成を行ったが、本実施形態では、隅肉形成ツール(隅肉接合ツール)のみを用いて、直接被接合部材を隅肉接合する場合について説明する。
なお、本実施形態で使用する隅肉接合ツールは、図6及び図7に示す隅肉形成ツールと同じであるので、その詳細は省略する。
本実施形態では、最初に、図示しない冶具を用いて被接合部材S1,S1を隅肉形成固定子40のガイド部41,42上に固定する。この場合、被接合部材S1,S1の当接部が、ガイド部41,42上に位置するようにする。
次いで、被接合部材S1,S1を上記冶具で固定した状態で、例えば隅肉形成固定子40を矢印の方向に移動させ、被接合部材S1,S1を開口部40B上に位置させる(図15参照)。この時、図16に示すように、隅肉形成回転子30の孔部31を当接部に接触させて回転させるとともに、隅肉形成回転子30内に充填した隅肉形成材35を吐出する。この結果、隅肉形成材35は、隅肉形成回転子30によって摩擦され、その際に生じた摩擦熱によって軟化するようになる。結果として、図17に示すように、被接合部材S1,S1の当接部上には、当接部と隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じた形状及び大きさの隅肉部Qが形成され、隅肉部Qを介して被接合部材S1,S1が互いに接合され、接合部材S3を得ることができる。
本実施形態においても、隅肉形成回転子30を回転させると同時に、隅肉形成材35をも隅肉形成回転子30と逆方向に回転させることができる。この場合、隅肉形成回転子30の回転による摩擦熱に加えて、隅肉形成材35の回転による摩擦熱も生じるようになるので、隅肉形成材35を容易に軟化させることができるようになり、隅肉部Qの形成も容易となる。
また、本実施形態では、隅肉形成固定子40の開口部40Bの周辺においてヒータ44が設けられているので、非接合部材S1,S1の当接部近傍及び隅肉形成材35を予熱することができる。したがって、上述した隅肉形成材35の軟化を促進することができ、被接合部材S1,S1の当接部における隅肉部Qの形成を効率的に行うことができるようになる。
さらに、図7に示すように、隅肉形成回転子30を回転させる際には、隅肉形成回転子30の肩部33がスリット40Cから露出し、肩部33が被接合部材S1,S1と接触するようになる。肩部33は、隅肉形成回転子30の回転に伴って回転しているので、肩部33と被接合部材S1,S1との間には、上述した接触に伴って摩擦熱が発生するようになる。したがって、本実施形態では、前記摩擦熱によっても隅肉形成材35の軟化を促進することができ、被接合部材S1,S1の接合部において隅肉部Qを効率的に形成することができるようになる。
なお、特に図示しないものの、上述したように、隅肉形成回転子30の代わりに隅肉形成材35を直接用いることによっても、隅肉部Qを形成することができ、接合部材S3を得ることができるようになる。
また、隅肉部Qの形状及び大きさは、被接合部材S1,S1と隅肉形成固定子40のガイド部43との隙間に応じて設定されるので、ガイド部43を形成する際の面取り形状及び大きさを制御することによって、隅肉部Qの形状及び大きさを変化させることができる。この場合、ガイド部43の形状及び大きさによっては、被接合部材S1,S1の当接部の両側毎で異なるようになる場合がある。したがって、当接部の両側において、異なる形状及び大きさの隅肉部Qを形成することができる。
本実施形態においても、上述したように、隅肉形成(隅肉接合)において、隅肉形成(接合)回転子に対する固定子を設け、この固定子に形成した孔部に隅肉形成回転子を嵌合するとともに、固定子から隅肉形成(接合)に供する隅肉形成材を吐出させる孔部のみを露出及び/又は突出させるようにしている。したがって、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さなくても、被接合部材の摩擦攪拌に供すべく当接部に対して隅肉形成(接合)回転子を正確に位置決めして隅肉形成を実施することができる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部分に凹凸などの特殊な形状加工を施さずに、精度良く容易に隅肉接合を実施することが可能となる。
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記態様に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変更や変形が可能であ
る。
10 摩擦攪拌回転子
11 摩擦攪拌プローブ
12 摩擦攪拌本体部
13 肩部
20 摩擦攪拌固定子
21,22 ガイド部
20A 孔部、第1の孔部
20B 開口部
20C スリット
24 ヒータ
30 隅肉形成回転子
31 孔部
33 肩部
35 隅肉形成材
40 隅肉形成固定子
41,42,43 ガイド部
44 ヒータ
40A 孔部、第2の孔部
40B 開口部
40C スリット

Claims (29)

  1. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、
    前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、摩擦攪拌接合に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール。
  2. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部には、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を、前記被接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるためのスリットが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  3. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  4. 隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すように先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、
    前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉形成に際して、接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記接合部材の接合部を前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する隅肉形成固定子と、
    を具えることを特徴とする、隅肉形成ツール。
  5. 前記隅肉形成固定子の前記ガイド部には、前記隅肉形成回転子の前記肩部の一部を、前記接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるためのスリットが形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の隅肉形成ツール。
  6. 前記隅肉形成固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の隅肉形成ツール。
  7. 隅肉形成材と、
    前記隅肉形成材を嵌合するとともに、前記隅肉形成材の先端部を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉形成に際して、接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記接合部材の接合部を前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する隅肉形成固定子と、
    を具えることを特徴とする、隅肉形成ツール。
  8. 前記隅肉形成固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の隅肉形成ツール。
  9. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、
    隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すように先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、
    前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるようにして先端部が開口してなる第1の孔部が形成され、前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる第2の孔部が形成され、摩擦攪拌接合及び隅肉形成に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供し、得られた接合部材の接合部に対して前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール。
  10. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部には、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を、前記被接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるための第1のスリットが形成されているとともに、前記隅肉形成回転子の前記肩部の一部を、前記接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるための第2のスリットが形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  11. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記第1の孔部の開口周辺及び前記第2の孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項9又は10に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  12. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子と、
    隅肉形成材と、
    前記摩擦攪拌回転子を嵌合するとともに、前記摩擦攪拌プローブを露出させるように先端部が開口してなる第1の孔部が形成され、前記隅肉形成材を嵌合するとともに、前記隅肉形成材を露出させるようにして先端部が開口してなる第2の孔部が形成され、摩擦攪拌接合及び隅肉形成に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記摩擦攪拌接合に供し、得られた接合部材の接合部に対して前記隅肉形成に供するためのガイド部を有する摩擦攪拌固定子と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合ツール。
  13. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部には、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を、前記被接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるためのスリットが形成されていることを特徴とする、請求項12に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  14. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記第1の孔部の開口周辺及び前記第2の孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項12又は13に記載の摩擦攪拌接合ツール。
  15. 隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子と、
    前記隅肉形成回転子を嵌合するとともに、前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させるようにして先端部が開口してなる孔部が形成され、隅肉接合に際して、被接合部材を固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて前記被接合部材を前記隅肉接合に供するためのガイド部を有する隅肉接合固定子と、
    を具えることを特徴とする、隅肉接合ツール。
  16. 前記隅肉接合固定子の前記ガイド部には、前記隅肉形成回転子の前記肩部の一部を、前記接合部材の移動方向と垂直方向に露出させるためのスリットが形成されていることを特徴とする、請求項15に記載の隅肉接合ツール。
  17. 前記隅肉接合固定子の前記ガイド部の裏面側には、前記孔部の開口周辺において温度調節手段が設けられていることを特徴とする、請求項15又は16に記載の隅肉接合ツール。
  18. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、
    被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法。
  19. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に形成されたスリットを介して、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を露出させ、前記被接合部材を前記肩部との摩擦によって加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項18に記載の摩擦攪拌接合方法。
  20. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側に設けられた温度調節手段によって、前記被接合部材を加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項18又は19に記載の摩擦攪拌接合方法。
  21. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の第1の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、
    隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子を、前記摩擦攪拌固定子の第2の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させる工程と、
    被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記第1の孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、
    得られた接合部材を前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に固定するとともに、前記第2の孔部の開口上を移動させて、前記接合部材の接合部に対して前記隅肉形成回転子によって隅肉形成を行う工程と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法。
  22. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に形成された第1のスリットを介して、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を露出させ、前記被接合部材を前記肩部との摩擦によって加熱する工程と、
    前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に形成された第2のスリットを介して、前記隅肉形成回転子の前記肩部の一部を露出させ、前記接合部材を前記肩部との摩擦によって加熱する工程と、
    を具えることを特徴とする、請求項21に記載の摩擦攪拌接合方法。
  23. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側の、前記第1の孔部の開口周辺及び前記第2の孔部の開口周辺において設けられた温度調節手段によって、前記被接合部材及び前記接合部材を加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項21又は22に記載の摩擦攪拌接合方法。
  24. 摩擦攪拌プローブ、摩擦攪拌本体部、及び前記摩擦攪拌プローブと前記摩擦攪拌本体部とを連結し、前記摩擦攪拌本体部の中心から外方へ向けて傾斜する肩部を有する摩擦攪拌回転子を、摩擦攪拌固定子の第1の孔部に嵌合させるとともに、その先端部の開口から前記摩擦攪拌プローブを露出させる工程と、
    隅肉形成材を、前記摩擦攪拌固定子の第2の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から露出させる工程と、
    被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記第1の孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記摩擦攪拌プローブによって摩擦攪拌して接合する工程と、
    得られた接合部材を前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に固定するとともに、前記第2の孔部の開口上を移動させて、前記接合部材の接合部に対して前記隅肉形成材によって隅肉形成を行う工程と、
    を具えることを特徴とする、摩擦攪拌接合方法。
  25. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部に形成されたスリットを介して、前記摩擦攪拌回転子の前記肩部の一部を露出させ、前記被接合部材を前記肩部との摩擦によって加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項23又は24に記載の摩擦攪拌接合方法。
  26. 前記摩擦攪拌固定子の前記ガイド部の裏面側の、前記第1の孔部の開口周辺及び前記第2の孔部の開口周辺において設けられた温度調節手段によって、前記被接合部材及び前記接合部材を加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項24又は25に記載の摩擦攪拌接合方法。
  27. 隅肉形成材を充填するとともに、隅肉形成時において、前記隅肉形成材を押し出すようにして先端部が開口してなる孔部が形成されるとともに、前記孔部から外方へ向けて傾斜する肩部が形成されてなる隅肉形成回転子を、前記摩擦攪拌固定子の孔部に嵌合するとともに、その先端部の開口から前記隅肉形成回転子の前記開口を露出させる工程と、
    被接合部材を前記摩擦攪拌固定子のガイド部に固定するとともに、前記孔部の開口上を移動させて、前記被接合部材を前記隅肉形成回転子による隅肉形成によって接合する工程と、
    を具えることを特徴とする、隅肉接合方法。
  28. 前記隅肉接合固定子の前記ガイド部に形成されたスリットを介して、前記隅肉形成回転子の前記肩部の一部を露出させ、前記被接合部材を前記肩部との摩擦によって加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項27に記載の隅肉接合方法。
  29. 前記隅肉接合固定子の前記ガイド部の裏面側の、前記孔部の開口周辺に設けられた温度調節手段によって、前記被接合部材を加熱する工程を具えることを特徴とする、請求項27又は28に記載の隅肉接合方法。
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