JP2009101375A - 摩擦圧接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合部材の形状によらず、十分な接合品質を確保することのできる摩擦圧接方法を提供する。
【解決手段】ヒートシンク21A,21Bやレーザ照射装置29などの温度調整手段によって、中央部11cにおける外周面14を加熱し、角部12における外周面14を冷却することによって、中央部分11bや対角部分12aなどのような回転中心Oと肉厚中心Mとの距離が極値となる部分と外周面14との間で熱を伝達させ、極値となる部分の温度を間接的に調整する。これによって、突き合せ面13で発生する摩擦熱がインサート部材27の回転面27a,27b内において不均一となっても、極値となる部分の温度調整をすることで、突き合せ面13における温度分布を均一なものとする。その結果として、角材1A,1Bの突き合せ面13内で接合強度の強弱にばらつきが生じることを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一の接合部材の端部と、他の接合部材の端部との突き合せ部分を、回転によって発生する摩擦熱を用いて接合する摩擦圧接方法に関する。
従来の摩擦圧接方法として、一の円柱状の接合部材の端部と、他の円柱状の接合部材の端部との突き合せ部分に円盤状の回転体を配置し、当該回転体を回転させることによって発生する摩擦熱を用いて、接合部材同士を接合するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−224856号公報
しかしながら、上述した摩擦圧接方法にあっては、一定の回転数で回転する回転体は、回転中心から遠い部分ほど周速度が大きくなるため、接合部材の突き合せ部分の形状によっては、回転体の周速度に差が生じる。これにより、突き合せ部分で発生する摩擦熱が回転体の回転面内において不均一となり、その結果として、接合部材の突き合せ部分の中で接合強度の強弱のばらつきが生じる場合があった。このような接合強度の強弱のばらつきは、接合部材の接合品質に影響を与えると考えられる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、接合部材の形状によらず、十分な接合品質を確保することのできる摩擦圧接方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る摩擦圧接方法は、一の接合部材の端部と、他の接合部材の端部との突き合せ部分を、回転によって発生する摩擦熱を用いて接合する摩擦圧接方法において、突き合せ部分における回転体の回転中心と、当該回転中心から突き合せ部分における接合部材の外周面までの間の接合部材の肉厚中心との距離が回転中心周りに極値となる部分について、極値となる部分に対応して延在する接合部材の外周面の温度を、温度調整手段によって調整しながら回転体を回転させることを特徴とする。
このような摩擦圧接方法によれば、回転体の回転中心と肉厚中心との距離が極値となる部分に対応して延在する接合部材の外周面の温度を、温度調整手段で調整することによって、外周面と極値となる部分との間で熱を伝達させ、極値となる部分の温度を間接的に調整することができる。この場合、極値となる部分における回転体の周速度の差により、突き合せ部分で発生する摩擦熱が回転体の回転面内において不均一となっても、極値となる部分の温度調整をすることができるため、突き合せ部分における温度分布を均一なものとすることができる。その結果として、接合部材の突き合せ部分の中で接合強度の強弱にばらつきが生じることを防止でき、これによって、接合部材の形状によらず、十分な接合品質を確保することができる。
また、突き合せ部分に回転体として円盤状のインサート部材を配置することが好ましい。この場合、いずれの接合部材も回転させることなく、インサート部材のみを回転させることで摩擦熱を発生させることができる。これによって、双方の接合部材の外周面の温度を温度調整手段で調整することができ、突き合せ部分の中で接合強度の強弱のばらつきが生じることを一層効果的に防止することができる。
また、温度調整手段は加熱手段であり、距離が回転中心周りに極小となる部分に対応して延在する接合部材の外周面を、加熱手段で加熱しながら回転体を回転させることが好ましい。この場合、極小となる部分における回転体の周速度が相対的に遅くなることにより、突き合せ部分で発生する摩擦熱が回転体の回転面内において不均一となっても、極小となる部分を加熱手段によって間接的に加熱することで、突き合せ部分における温度分布を均一なものとすることができる。
また、温度調整手段は冷却手段であり、距離が回転中心周りに極大となる部分に対応して延在する接合部材の外周面を、冷却手段で冷却しながら回転体を回転させることが好ましい。この場合、極大となる部分における回転体の周速度が相対的に速くなることにより、突き合せ部分で発生する摩擦熱が回転体の回転面内において不均一となっても、極大となる部分を冷却手段によって間接的に冷却することで、突き合せ部分における温度分布を均一なものとすることができる。
また、冷却手段は、ヒートシンクであることが好ましい。この場合、ヒートシンクを介して極大となる部分で発生した摩擦熱を外部へ放出することができる。これによって、外周面にヒートシンクを取り付けるだけの簡単な構成で、極大となる部分を冷却することができる。
また、ヒートシンクは、位置決め孔を有しており、位置決め孔が対向するように一の接合部材の前記外周面と、他の接合部材の外周面とに、ヒートシンクを取り付け、位置決め孔にピンを挿入しながら一の接合部材と他の接合部材とを突き合せることが好ましい。この場合、それぞれの位置決め孔にピンを挿入することによって、接合部材同士の位置決めを行うことができる。これによって、ヒートシンクに位置決め孔を設けるだけの簡単な構造で、各々の接合部材の突き合せ部分の位置合わせを行うことができる。
本発明によれば、接合部材の形状によらず、十分な接合品質を確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態において、「上」、「下」等の語は、図面に示される状態に基づいており、便宜的なものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る摩擦圧接方法によって接合部材が接合される様子を示す斜視図であり、図2は、図1に対応する側面図である。本実施形態では、接合部材として、図1及び図2に示すように、断面正方形状の中空の角材1A,1Bを例示する。角材1A,1Bは、例えば、ステンレス鋼からなり、端部10側の端面を突き合せ面(突き合せ部分)13として接合し、鉄道車両の台車部分や、トレーラーのアクスルなどとして用いる。
角材1A,1Bは、長手方向に延在する中心軸線周りを矩形状の壁面部11で取り囲むことによって構成され、壁面部11同士は、それぞれ角部12において所定の極率で丸められながら連結される。角材1A,1Bは、それぞれの壁面部11の外側の面によって形成される外周面14と、それぞれの壁面部11の内側の面によって形成される内周面16を有する。なお、角材1A,1Bの肉厚は10mm程度であり、突き合せ面13の一辺は100〜200mm程度である。角材1A,1Bは、それぞれホルダ28A,28Bで固定される。
角材1A側の突き合せ面13と角材1B側の突き合せ面13との間には、板厚15mm程度のステンレス製の円盤状のインサート部材(回転体)27が配置される。インサート部材27は、側面がホルダ(不図示)で固定される共に、当該ホルダがベルト等で回転されることによって、中心軸周りに回転可能とされる。インサート部材27の一方の回転面27aは角材1Aの突き合せ面13との間で摩擦熱を発生させ、他方の回転面27bは角材1Bの突き合せ面13との間で摩擦熱を発生させる。
角材1Aの端部10側のそれぞれの角部12には、外部へ熱を放出して角部12を冷却するためのヒートシンク21Aが取り付けられる。ヒートシンク21Aは、角部12に取り付けられた取付板22Aと、取付板22Aに設けられた複数の放熱板23Aから構成される。取付板22Aは、角部12の曲率に合わせて曲げられている。放熱板23Aは、突き合せ面13と平行に広がる板厚1mm程度のアルミ板からなり、突き合せ方向へ向かって7〜8mm程度の間隔でそれぞれ配置される。ヒートシンク21Aの放熱板23Aには、突き合せ方向へ向かって貫通する位置決め孔24Aが形成される。
角材1Bの端部10側の角部12にも、ヒートシンク21Aと同様の構成を有するヒートシンク21Bが取り付けられる。ヒートシンク21Bの位置決め孔24Bは、角材21Bに取り付けたときに、ヒートシンク21Aの位置決め孔24Aと対向する。
ヒートシンク21Aの位置決め孔24A及びヒートシンク21Bの位置決め孔24Bには、角材1A,1Bの突き合せ面13同士の位置決めをするためのピン26が挿入される。
角材1A,1Bの端部10側の外周面14には、レーザ照射装置(温度調整手段,加熱手段)29からレーザビームが照射される。レーザビームは、長手方向に延在する壁面部11の中心線と一致する中央部11cに照射され、これによって、当該照射位置における外周面14が加熱される。
次に、本実施形態に係る摩擦圧接方法の手順を説明する。
まず、角材1A,1Bをそれぞれホルダ28A,28Bに固定し、インサート部材27をホルダに固定して角材1A,1Bの突き合せ面13の間に配置する。その後、ホルダ28A,28Bを移動させることによって、位置決め孔24A,24Bにピン26を挿入させながら角材1A,1B同士を突き合せる。このとき、角材1A,1Bの突き合せ面13の中心とインサート部材27の回転中心は一致させる。なお、突き合せた後、ピン26を位置決め孔24A,24Bから取り外してもよい。
角材1A,1B同士を突き合せた後、インサート部材27を回転数500rmpで回転させつつ、ホルダ28A,28Bを突き合せ方向へ移動させることによって、角材1Aの突き合せ面13をインサート部材27の回転面27aで摩擦すると共に、角材1Bの突き合せ面13を回転面27bで摩擦する。インサート部材27が回転している間、角材1A,1Bの中央部11cへレーザビームを照射する。まず、それぞれの突き合せ面13に1.2kgf/mmの圧力(予熱圧力)を付与して10秒間摩擦することにより、突き合せ面13及び回転面27a,27b内で予熱を発生させる。次に、それぞれの突き合せ面13に2.4kgf/mmの圧力(摩擦圧力)を付与して30秒間摩擦することにより、突き合せ面13及び回転面27a,27bの温度を接合に必要な温度まで上昇させる。最後に、インサート部材27の回転を急停止し、それぞれの突き合せ面13に6.0kgf/mmの圧力(アップセット圧力)を付与して8.5秒間突き合せることにより、インサート部材27を介して角材1A,1B同士を接合する。
角材1A,1B同士を接合した後、ホルダ28A,28Bから取り外し、ヒートシンク21A,21Bを外周面14から取り外す。また、インサート部材27のうち、それぞれの外周面14より外側にはみ出した部分を切断する。
次に、上述の摩擦圧接方法の作用・効果について図3及び図4を参照して説明する。図3は、角材1A,1Bと比較するための円筒部材31の突き合せ面32を示す図であり、図4は、角材1A,1Bの突き合せ面13の図である。
まず、角材1A,1Bと比較するため、円筒部材31を摩擦圧接方法で接合する場合について説明する。図3に示すように、突き合せ面32において、回転中心Oから円筒部材31の外周面33までの距離r、及び回転中心Oから内周面34までの距離rは回転中心O周りに一定となる。従って、回転中心Oと、当該回転中心Oから突き合せ面13における外周面14までの間の角材1A,1Bの肉厚中心Mとの距離rも回転中心O周りに一定となる。これによって、肉厚中心Mにおけるインサート部材27の周速度Sは、回転中心O周りのいずれの部分においても一定となるため、突き合せ面32で発生する摩擦熱がインサート部材27の回転面27a,27b内で均一となり、突き合せ面32における温度分布が均一となる。なお、距離rは、r=(r+r)/2と表される。
これに対して、本実施形態に係る摩擦圧接方法で例示した角材1A,1Bの肉厚中心Mは、図4に示すように、外周面14と内周面16の形状と同様に略正方形となる。従って、回転中心Oから肉厚中心Mまでの距離rは、辺部11aの中央部分(極小となる部分)11bにおいて極小となり、略正方形の対角部分(極大となる部分)12aにおいて極大となる。
一定の回転数で回転するインサート部材27は、回転中心Oから遠い部分ほど周速度が大きくなるため、回転中心Oと肉厚中心Mの距離rが極大となる対角部分12aにおいては、インサート部材27の周速度S1が相対的に速くなり、極小となる中央部分11bにおいては、インサート部材27の周速度S2が相対的に遅くなる。従って、突き合せ面13で発生する摩擦熱は、対角部分12aで極大となり、中央部分11bで極小となってしまうため、突き合せ面13における温度分布が不均一となってしまう。
しかし、本実施形態においては、対角部分12aに対応して長手方向に延在する角部12にヒートシンク21A,21Bが配置されているため、対角部分12aで発生した摩擦熱の一部が角部12における外周面14を介してヒートシンク21A,21Bへ伝達されると共に、ヒートシンク21A,21Bから外部へ放出される。これによって、対角部分12aから摩擦熱が奪われ、間接的に冷却される。
また、突き合せ面13の4箇所の中央部分11bに対応して長手方向に延在する中央部11cへレーザビームが照射されるため、中央部11cにおける外周面14を介して中央部分11bへ熱が伝達される。これによって、中央部分11bへ熱が供給され、間接的に加熱される。
以上のように、本実施形態に係る摩擦圧接方法では、ヒートシンク21A,21Bやレーザ照射装置29などの温度調整手段によって、中央部11cにおける外周面14を加熱し、角部12における外周面14を冷却することによって、中央部分11bや対角部分12aなどのような回転中心Oと肉厚中心Mとの距離が極値となる部分と外周面14との間で熱を伝達させ、極値となる部分の温度を間接的に調整することができる。この場合、上述のように、突き合せ面13で発生する摩擦熱がインサート部材27の回転面27a,27b内において不均一となっても、極値となる部分の温度調整をすることができるため、突き合せ面13における温度分布を均一なものとすることができる。その結果として、角材1A,1Bの突き合せ面13内で接合強度の強弱にばらつきが生じることを防止でき、これによって、接合部材の形状によらず、十分な接合品質を確保することができる。
また、この摩擦圧接方法では、角材1A,1Bの突き合せ面13の間に、回転体としてインサート部材27を配置しているため、いずれの角材1A,1Bも回転させることなく、インサート部材27を回転させることで摩擦熱を発生させることができる。これによって、双方の角材1A,1Bの外周面14の温度をヒートシンク21A,21Bやレーザビームなどの温度調整手段で調整することができ、突き合せ面13内で接合強度の強弱のばらつきが生じることを一層効果的に防止することができる。
また、この摩擦圧接方法では、回転中心Oから肉厚中心Mまでの距離が極小となる中央部分11bにおけるインサート部材27の周速度が相対的に遅くなることにより、突き合せ面13で発生する摩擦熱がインサート部材27の回転面27a,27b内において不均一となっても、レーザ照射装置29などの加熱手段で極小となる中央部分11bを間接的に加熱することで、突き合せ面13における温度分布を均一なものとすることができる。
また、この摩擦圧接方法では、回転中心Oから肉厚中心Mまでの距離が極大となる対角部分12aにおけるインサート部材27の周速度が相対的に速くなることにより、突き合せ面13で発生する摩擦熱がインサート部材27の回転面27a,27b内において不均一となっても、ヒートシンク21A,21Bのような冷却手段で、極大となる対角部分12aを間接的に冷却することで、突き合せ面13における温度分布を均一なものとすることができる。
また、この摩擦圧接方法では、冷却手段としてヒートシンク21A,21Bを用いることにより、ヒートシンク21A,21Bを介して対角部分12aで発生した摩擦熱を外部へ放出することができる。これによって、外周面14にヒートシンク21A,21Bを取り付けるだけの簡単な構成で、対角部分12aを冷却することができる。
また、この摩擦圧接方法では、ヒートシンク21A,21Bに位置決め孔24を設けるだけの簡単な構造で、角材1A,1Bの突き合せ面13同士の位置合わせを行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、円筒部材であって、内周面側でキー溝が長手方向に延在しているものを接合部材として用い、円筒部材の外周面上おけるキー溝と対応する位置にヒートシンクを設けてもよい。図6は、内周面44にキー溝が形成された円筒部材41の突き合せ面42を示す図である。図6に示すように、突き合せ面42において、回転中心Oから円筒部材41の外周面43までの距離rは一定であるが、回転中心Oから内周面44までの距離rは、キー溝46の部分において極所的に大きくなる。従って、キー溝46が形成されていない部分においては、距離rが回転中心O周りに一定となり、インサート部材27の周速度S2も一定となるが、キー溝46が形成されている薄肉部分47においては、距離rが極大となり、インサート部材27の周速度S1も極大となる。そのため、発生する摩擦熱は薄肉部分47で極大となる。特に、このような薄肉部分47においては、発生した摩擦熱が他の部分へ伝達され難いため、その場で熱が蓄積されて更に温度が高くなってしまう。従って、薄肉部分47に対応して長手方向に延在する円筒部材41の外周面上にヒートシンクを配置することによって、回転中心Oから肉厚中心Mまでの距離rが極大となる薄肉部分47を間接的に冷却し、突き合せ面42における温度分布を均一なものとすることができる。このように、本発明に係る摩擦圧接方法は、一部に肉厚の異なる部分が形成されることによって、回転中心Oから肉厚中心Mまでの距離rが回転中心O周りに不均一となるような接合部材に対しても適用可能である。
また、角材1Bとして、肉厚や一辺の大きさが角材1Aと異なる角材を用いてもよい。また、角材1A,1Bとして中実の角材を用いてもよい。
また、角材1Bを円柱部材とし、インサート部材27を介さずに円柱部材の突き合せ面を角材1Aの突き合せ面13に接触させ、円柱部材を回転させることによって接合させてもよい。
また、加熱手段として、ガスバーナや誘導加熱器を用いてもよい。
また、インサート部材27の回転中心Oを角材1A,1Bの中心からずらしてもよい。
本発明の一実施形態に係る摩擦圧接方法によって接合部材が接合される様子を示す斜視図である。 図1に対応する側面図である。 角材と比較するための円筒部材の突き合せ面を示す図である。 角材の突き合せ面を示す図である。 内周面にキー溝が形成された円筒部材の突き合せ面を示す図である。
符号の説明
1A,1B…角材(接合部材)、10…端部、11b…中央部分(極小となる部分)、12a…対角部分(極大となる部分)、13,42…突き合せ面(突き合せ部分)、14,43…外周面、21A,21B…ヒートシンク(温度調整手段、冷却手段)、24A,24B…位置決め孔、26…ピン、27…インサート部材(回転体)、29…レーザ照射装置(温度調整手段、加熱手段)、41…円筒部材(接合部材)、47…薄肉部分(極大となる部分)、M…肉厚中心、r…距離。

Claims (6)

  1. 一の接合部材の端部と、他の接合部材の端部との突き合せ部分を、回転によって発生する摩擦熱を用いて接合する摩擦圧接方法において、
    前記突き合せ部分における回転体の回転中心と、当該回転中心から前記突き合せ部分における前記接合部材の外周面までの間の前記接合部材の肉厚中心との距離が前記回転中心周りに極値となる部分について、前記極値となる部分に対応して延在する前記接合部材の前記外周面の温度を、温度調整手段によって調整しながら前記回転体を回転させることを特徴とする摩擦圧接方法。
  2. 前記突き合せ部分に前記回転体として円盤状のインサート部材を配置することを特徴とする請求項1記載の摩擦圧接方法。
  3. 前記温度調整手段は加熱手段であり、前記距離が前記回転中心周りに極小となる部分に対応して延在する前記接合部材の前記外周面を、前記加熱手段で加熱しながら前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1又は2記載の摩擦圧接方法。
  4. 前記温度調整手段は冷却手段であり、前記距離が前記回転中心周りに極大となる部分に対応して延在する前記接合部材の前記外周面を、前記冷却手段で冷却しながら前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1又は2記載の摩擦圧接方法。
  5. 前記冷却手段は、ヒートシンクであることを特徴とする請求項4記載の摩擦圧接方法。
  6. 前記ヒートシンクは、位置決め孔を有しており、
    前記位置決め孔が対向するように一の前記接合部材の前記外周面と、他の前記接合部材の前記外周面とに、前記ヒートシンクを取り付け、
    前記位置決め孔にピンを挿入しながら一の前記接合部材と他の前記接合部材とを突き合せることを特徴とする請求項5記載の摩擦圧接方法。
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