JP2015196818A - 紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、正反射領域及び拡散反射領域の双方において、高い明度の値と高い彩度の値を両立した紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を提供する。【解決手段】 多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと少なくとも一つの紫外線硬化性モノマーを有する光重合性化合物、光重合開始剤及び鱗片状光輝性顔料を少なくとも有する紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物であって、鱗片状光輝性顔料をインキ皮膜表面に配向させるとともに、鱗片状光輝性顔料よりも更に表面側に層を形成するシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含んで成ることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物。【選択図】 図3

Description

本発明は、偽造防止印刷物に適した光輝性顔料を含む高膜厚なインキ硬化皮膜を形成する紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物に関するものであり、特に、インキ硬化皮膜内における光輝性顔料の配向性を制御することで高い彩度を得るとともに、正反射領域及び拡散反射領域において高い明度が得られ、かつ、視認性にも優れた紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物に関するものである。
近年のスキャナ、プリンタ及びカラーコピー機等のデジタル機器の進展により、貴重印刷物の精巧な複製物を容易に作製することが可能となっている。このような複製や偽造を防止する偽造防止技術の一つとして、光輝性インキ組成物により画線を形成し、観察角度によって色相又は明度が変化する光輝性効果を有する印刷物が存在する。
光輝性効果を有する印刷物に用いられる光輝性インキは、大きく分けると溶媒(有機溶剤/水)蒸発型インキと、紫外線硬化型インキとがある。紫外線硬化型インキを使用する場合、基材の吸油度に対する紫外線硬化型ワニスの特性を調整することで、高膜厚なインキ硬化皮膜中に含まれる光輝性顔料の配列を同一方向に配向し、光輝性顔料が本来有する彩度及び光輝感(光輝性顔料の干渉光)の良好な高膜厚の画線等を形成することができる。
前述した紫外線硬化型の光輝性インキの一例として、光重合性化合物、光重合開始剤及び鱗片状光輝性顔料を少なくとも含んでなる紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物であって、光重合性化合物は、多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと、少なくとも一つの紫外線硬化性モノマーから成り、光輝性顔料は、鱗片状光輝性顔料であり、紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物の30℃における粘度が、0.05以上1.1Pa・s未満であることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光輝性インキを用いた印刷物としては、平面配向性パール顔料を用いた盛り上がりのある画線を形成し、背景画像部とメッセージ画像部で画線の配置角度を異なる構成とすることで、印刷物を傾けて観察した場合にメッセージ画像部がポジからネガへ又はネガからポジへ変化して出現する効果を有する真偽判別可能な印刷物(特許第3718712号公報)や、基材上に、盛り上がりを有する要素(以下「蒲鉾状の画線」という。)を一定のピッチで特定の方向に複数配置し、蒲鉾状の画線上に、基画像を基にして分割されたフレーム内画像を横方向、縦方向又は両方向に所定の縮率で圧縮して形成した潜像要素が、蒲鉾状の画線のピッチと同じピッチで、特定の方向と同じ方向に複数配置されて成り、正反射光下で基画像が潜像画像として出現し、観察角度を変化させることで基画像が動いて視認される潜像印刷物(特許第5200284号公報)が開示されている。
特開2013−119598号公報
前述した「真偽判別可能な印刷物」(特許第3718712号公報)や「潜像印刷物」(特許第5200284号公報)のような光輝性インキを用いた印刷物の中には、観察角度の変化に応じて異なる視認画像に変化させるものや、画像が動的に視認させるものがある。これらの発現効果を高めるためには、反射光下において強く光を反射させることや、顔料本来の色彩を認識させること等が必要となる。
しかしながら、特許文献1の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、基材の吸油度に対する紫外線硬化型ワニスの特性を調整することで、光輝性顔料がインキ硬化皮膜表面へ配向し、さらにインキ硬化皮膜表面から光輝性顔料の一部を露出させることで、ワニス成分によるグロス感(明度)を抑え、正反射領域においても、顔料本来の色彩による高い彩度が得られるものであるが、正反射領域において、潜像画像を鮮明に視認するために必要な明度が得難いという課題があった。
近年、光輝性インキを用いた偽造防止印刷技術の分野は多岐にわたっており、観察角度に応じて印刷画像が変化して視認されるものが多く存在する。これらの発現効果を高め、鮮明に視認させるためには、明度と彩度の両方が高い値を示す材料によって構成されることが望ましい。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を添加することにより、光輝性顔料を配向させるとともに、その上層(外層)にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした表面層を形成することによって、正反射領域及び拡散反射領域の双方において、高い明度の値と高い彩度の値を両立した紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を提供する。
本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと少なくとも一つの紫外線硬化性モノマーを有する光重合性化合物、光重合開始剤及び鱗片状光輝性顔料を少なくとも有する紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物であって、前述の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を基材に印刷した皮膜内部において、鱗片状光輝性顔料を皮膜の表面側に配向させるとともに、鱗片状光輝性顔料よりも表面側に層を形成するシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含んで成ることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物である。
また、本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の比重が、光重合性化合物の比重を基準値1とした場合に、1未満であることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物である。
また、本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の配合割合が、全量中の0.05〜2.4重量%であることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物である。
また、本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を、観察角度を変化させると画像がチェンジ又は動的効果を奏する偽造防止印刷物へ使用することを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物である。
本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、インキ硬化皮膜の表面方向に光輝性顔料を配向させるとともに、その上層にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした表面層を形成することによって、正反射領域及び拡散反射領域の双方の観察において、透明インキを用いた印刷物において観察される鮮明な光沢画像を観察することができる高い明度の値と、パール顔料等に代表される光輝性インキを用いた印刷物において観察される高い彩度の値を両立させることができる。
また、本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を、光輝性インキを用いた偽造防止印刷物に用いることで、反射光下の観察で視認される画像が豊かな色彩と高い光輝性を有することはもとより、観察角度の変化に応じて異なる視認画像に変化させるものや、動的に視認させる画像において発現効果(視認性)を極めて高く保つことができる。
また、最新のデジタル機器を用いたとしても、正反射領域及び拡散反射領域の双方において、高い明度の値と高い彩度の値を両立させることは不可能であることから、偽造防止効果にも優れる。
本発明における正反射領域及び拡散反射領域の明度及び彩度を示す図 本発明における印刷領域に対する光の入射及び反射のイメージを示す図 本発明における印刷領域の各受光角度における明度を示す図 本発明における印刷領域の各受光角度における彩度を示す図 本発明におけるシリコーン系化合物の比重と明度及び彩度の関係を示す図 本発明におけるシリコーン系化合物の配合割合と明度の関係を示す図 本発明におけるシリコーン系化合物の配合割合と彩度の関係を示す図 本発明における正反射光下での偽造防止印刷物の画像を示す図 本発明における拡散反射光下での偽造防止印刷物の画像を示す図 実施例1及び比較例の潜像画像の視認性を評価した図
本発明を実施するための形態について説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物(以下「本発明の光輝性インキ」という。)は、多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと少なくとも一つの紫外線硬化性モノマーから成る光重合性化合物、光重合開始剤及び鱗片状光輝性顔料を少なくとも有する紫外線硬化型スクリーン印刷用インキ組成物であって、鱗片状光輝性顔料を配向させるとともに、鱗片状光輝性顔料よりも外部に選択的に表面層を形成することで、正反射領域及び拡散反射領域の双方において、高い明度の値と高い彩度の値を両立させるシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含んで成ることを特徴とする。
(光重合性化合物)
本発明で用いる光重合性化合物は、多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと、少なくとも一つの単官能及び/又は多官能の紫外線硬化性モノマーから成る。
(紫外線硬化性オリゴマー)
本発明で用いる紫外線硬化性オリゴマーとしては、光重合性官能基が一分子中に二つ以上ある多官能のウレタン系、エポキシ系、ポリエーテル系、ポリエステル系及びアクリル系紫外線硬化性オリゴマー等が挙げられる。該オリゴマーを使用することによって、高い皮膜強度が得られる。単官能のオリゴマーでは、十分な硬化性、硬化皮膜強度及び柔軟性等が得られないからである。
多官能のウレタン系オリゴマーとしては、例えば、ポリオールと有機ポリイソシアネートを反応させてウレタンプレポリマーを作製し、ウレタンプレポリマーにヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られるものがある。また、有機ポリイソシアネートとヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られるもの等を挙げることができる。このような多官能ウレタン系オリゴマーを使用することによって、印刷領域の弾力性が向上し、更には印刷領域が脆くなることを防止する。
多官能のウレタン系オリゴマーの具体例としては、紫光UV−2000B、紫光UV−2750B、紫光UV−3000B、紫光UV−3200B、紫光UV−3210EA、紫光UV−3300B、紫光UV−3310B、紫光UV−3500BA、紫光UV−3520TL、紫光UV−3700B、紫光UV−6640B(以上、いずれも、日本合成化学工業株式会社製)、UF−8001G、DAUA−167(以上、いずれも、共栄社化学株式会社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのウレタン系オリゴマーは、一種又は必要に応じて二種以上用いても良い。
(紫外線硬化性モノマー)
本発明で用いる紫外線硬化性モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド系、(メタ)アクリレート系の単官能又は多官能紫外線硬化性モノマー等が挙げられる。
単官能又は多官能の紫外線硬化性モノマーの具体例としては、ビームセット101、ビームセット730、ビームセット750、ビームセット770(以上、いずれも、荒川化学工業株式会社製)、KAYARAD DPCA−60、KAYARAD DPEA−12、KAYARAD DPHA、KAYARAD MANDA(以上、いずれも、日本化薬株式会社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの紫外線硬化性モノマーは、一種又は必要に応じて二種以上用いても良い。
(鱗片状光輝性顔料)
本発明で用いる鱗片状光輝性顔料は、光重合性化合物に可溶でなければ特に限定されず、鱗片状パール顔料、鱗片状マイカ、鱗片状金属顔料、ガラスフレーク顔料及びコレステリック液晶顔料等、公知の鱗片状光輝性顔料を使用することができる。鱗片状顔料を用いることで、インキ中でのリーフィング効果により、高い顔料配向性を得ることができる。鱗片状光輝性顔料は、厚みが、0.5μm以上6μm以下であり、かつ、粒径が3μm以上200μm以下である。各下限値未満では、製造性及び光輝性が劣るからである。各上限値を超えた場合は、印刷適性が著しく低下し、転移不良及び版詰まり等が発生し、印刷用途には不向きであるからである。
鱗片状光輝性顔料の具体例としては、Colorstream、Iriodin、Pyrisma(以上、いずれも、メルク社製)、クロマシャイン、コスミカラー、フレンドカラー(以上、いずれも、東洋アルミニウム株式会社製)、メタシャイン(日本板硝子株式会社製)、HELIONE HC(LCPテクノロジー社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの鱗片状光輝性顔料は、一種又は必要に応じて二種以上を組み合わせて用いることができる。
(光重合開始剤)
本発明で用いる光重合開始剤は、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エステル、アルコキシアセトフェノン、ベンゾフェノン及びベンゾフェノン誘導体、ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアルキルアミノフェニル)ケトン、ベンジル及びベンジル誘導体、ベンゾイン及びベンゾイン誘導体等の公知の光重合開始剤を一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
光重合開始剤の具体例としては、DAROCUR 1173、DAROCUR MBF、IRGACURE 127、IRGACURE 184、IRGACURE 369、IRGACURE 379EG、IRGACURE 651、IRGACURE 907、IRGACURE 2959(以上、いずれも、BASF社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの光重合開始剤は、一種又は必要に応じて二種以上を組み合わせて用いることができる。
(シリコーン系化合物及びフッ素系化合物)
本発明で用いるシリコーン系化合物及びフッ素系化合物は、溶液に添加することにより該溶液の表面張力を低下させる表面欠陥を抑制する化合物から成り、一般的な使用方法としては、レベリング剤や消泡剤として使用されるが、本発明においては、特に、鱗片状顔料を配向させることを目的に使用するのであり、これらの化合物を単独又は同時に使用することができる。
シリコーン系化合物としては、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジエンシリコーン、オキシアルキレン変性シリコーン、ポリエーテル変性シロキサン、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性メチルアルキルシロキサン、ポリエーテルエステル変性ポリジメチルシロキサン、アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサン等が挙げられる。
シリコーン系化合物の具体例としては、BYK−300、BYK−301、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315、BYK−320、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−337、BYK−342、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−370、BYK−371、BYK−375、BYK−377、BYK−378、BYK−3455、BYK−UV3500、BYK−UV3510、BYK−UV3530、BYK−UV3570(以上、いずれも、ビックケミー社製)、Tegorad−2100、Tegorad−2200、Tegorad−2250、Tegorad−2500、Tegorad−2700(以上、いずれも、テゴケミー社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのシリコーン系化合物は、一種又は必要に応じて二種以上を組み合わせて用いることができる。
フッ素系化合物としては、ポリフルオロアルキル基を含有するモノマーのホモポリマー又はコポリマーを使用することができ、好ましくはノニオン系のものが用いられる。ポリフルオロアルキル基含有モノマーは、通常、炭素数2〜16個、好ましくは2〜8個のパーフルオロアルキル基含有モノマーやパーフルオロアルキル基を有するビニルエーテルが好適である。
フッ素系化合物の具体例としては、F−251、F−477、F−554、F−556、F−557、F−559、F−560、F−563、F−565、F−567、R−40、R−43,RS−72−K,RS−75、RS−76−E、RS−76−E、RS−76−NS、RS−90(以上、いずれも、DIC株式会社製)、BYK−340(ビックケミー社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのフッ素系化合物は、一種又は必要に応じて二種以上を組み合わせて用いることができる。
(その他の添加物)
本発明の光輝性インキには、明度や彩度等のインキの機能性を損なわなければ、消泡剤、分散剤、レオロジーコントロール剤、ワックス等の補助剤、蛍光顔料や磁性顔料等の機能性顔料、染料や着色顔料等の着色剤等を必要に応じて添加することができる。
光重合性化合物に光輝性顔料を適量配合した紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物に、特定のシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を少なくとも1種類配合することにより、印刷領域の皮膜表面にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物が形成され、インキ皮膜の表面平滑性を向上させることで正反射領域及び拡散反射領域において高い明度が得られ、かつ、光輝性顔料の配向性が向上することにより高い彩度を得ることができる。シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物が皮膜表面に形成されることについては、後述にて詳細に説明する。
(正反射領域の定義)
本発明において、正反射領域とは、印刷領域に対して垂直方向を0°、照明光源の入射角度を−45°としたときに、受光角度45±4°で観測される領域をいう。
(拡散反射領域の定義)
本発明において、拡散反射領域とは、印刷領域に対して垂直方向を0°、照明光源の入射角度を−45°としたとき、前述した正反射領域を除く受光角度35°〜55°で観測される領域をいう。
本発明に用いられるシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の比重は、光重合性化合物の比重よりも低いことが望ましい。シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の比重が、光重合性化合物の比重よりも高い場合、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物が印刷領域の表面に配向し難くなるため、十分な効果が得られない。詳細については後述する。
本発明では、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の紫外線硬化型光輝性インキ組成物に対する含有量は、表面層を形成し、表面平滑性を向上させるという観点から、0.05重量%以上が好ましい。また、良好な印刷適性を保ち、かつ、形成した印刷領域が気泡等によって表面平滑性を低下させないという観点から、2.4重量%以下が好ましい。詳細については後述する。
図1を用いて、本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物の効果について説明する。
本発明の光輝性インキである水準1は、(0023)から(0025)段落記載の紫外線硬化性オリゴマー、(0026)から(0027)段落記載の紫外線硬化性モノマーから成る光重合性化合物に対して、(0030)から(0031)段落記載の光重合開始剤を混合することにより作製した紫外線硬化型ワニスに、(0028)から(0029)段落記載の鱗片状光輝性顔料を配合して作製した紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキに、所定量のシリコーン系化合物を添加した水準である。なお、以降に記載するその他の水準及び比較例については、水準1と重複する部分の説明を省略する。
水準2は、水準1のシリコーン系化合物を、フッ素系化合物に換えたものである(本発明の光輝性インキ)。
比較例1は、水準1にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物と鱗片状光輝性顔料を含まない構成である(紫外線硬化型ワニス)。
比較例2は、水準1にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含まない構成である(紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ)。
比較例3は、水準1のシリコーン系化合物を、表面張力低下能を有するアクリル系化合物に換えたものである。
各水準及び比較例について、以下の方法で印刷物を作製して、明度L*及び彩度C*abを測定した。
(印刷物の作製)
印刷物は、200メッシュ(NBC社製)の版面、硬度70°のウレタン製スキージを用いて、平滑度(ベック式)130〜200sec、給油度400〜800sec、明度L*が92、彩度C*abが14.0、色相角h*abが78.6(株式会社村上色彩技術研究所製のGCMS―4により入射角−45°、受光角30°により測定)の用紙を使用してスクリーン印刷を行い、20×40mmのベタ印刷領域を作製し、約5秒後にメタルハライドランプ(120W/cm)1灯にてUV照射して60mJ/cmの照射量で硬化することにより得た。
(明度L*及び彩度C*abの測定)
変角分光測色システム(GCMS―4 株式会社村上色彩技術研究所製)を使用し、入射角を−45°として、受光角30°から60°の範囲で印刷領域の分光反射率を測定した。測定した分光反射率からL*a*b*表色系に基づき、明度L*及び彩度C*abを算出した。
図1を用いて、本発明の水準と比較例における明度L*の値を比較する。水準1及び水準2の明度L*は、正反射領域で明度L*が高い比較例1と比較して、正反射領域においては、同等以上の明度L*を得ることができ、拡散反射領域においては、明度L*が1.1から1.3倍程度高くなっている。また、拡散反射領域で明度L*が高い比較例2と比較して、拡散反射領域においては、同程度(略同レベル)の明度L*を示しており、正反射領域においては、明度L*が1.3から1.5倍程度高くなっている。また、アクリル系化合物を配合した比較例3と、水準1及び水準2の正反射領域の明度L*は、1.2から1.3倍程度高くなっており、拡散反射領域においては、同程度(略同レベル)の明度L*を示している。
次に、本発明の水準と比較例2及び比較例3における彩度C*abの値を比較する。比較例2と比較して、水準1及び水準2の正反射領域の彩度C*abは、1.5から2.4倍程度高くなっており、拡散反射領域においては、1.1から2.0倍程度高くなっている。また、比較例3と比較して、水準1及び水準2の正反射領域の彩度C*abは、1.3から2.1倍程度高くなっており、拡散反射領域においては、同等以上の彩度C*abを示している。
本発明において、高い明度の値とは、印刷領域の正反射領域の明度L*が270以上であり、拡散反射領域の明度L*は、100以上を示すことである。また、高い彩度の値とは、同種の鱗片状光輝性顔料、同種の紫外線硬化型ワニスを用いた場合に、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を添加しないものと比較して、印刷領域の正反射領域の彩度C*abが3以上高くなり、拡散反射領域の彩度C*abが同等以上となることである。
図2を用いて、本発明の原理について説明する。
図2は、水準1、比較例1及び比較例2の印刷領域に対する光の入射及び反射を示したイメージ図である。図2を用いて、本発明の光輝性インキによって形成された印刷領域の明度L*が、正反射領域及び拡散反射領域の観察において、高い値を示す理由を説明する。
図2(a)は、基材(1)に対して、比較例1を印刷することにより得た顔料を含まないワニス成分のみの印刷領域(2a)に対する光の入射及び反射を示したイメージ図である。ワニス成分のみの印刷領域(2a)の明度L*は、顔料を含有した印刷領域(2b、2c)と比較して、正反射領域では高く、拡散反射領域では低くなる傾向にある。この理由は、顔料を含有した印刷領域(2b、2c)の場合は、顔料が印刷領域の表面にも存在することで平滑性が低くなり、光の散乱は生じるが、顔料を含む印刷領域(2b、2c)と比較してワニス成分のみの印刷領域(2a)の表面平滑性が高く、入射光(3)の散乱が少なくなるためである。つまり、ワニス成分のみの印刷領域(2a)からの拡散反射領域に反射する光(4a)が抑えられることで、拡散反射領域において明度L*は低くなる。さらに、拡散反射領域に反射する光(4a)が抑えられることによって、ワニス成分のみの印刷領域(2a)からの正反射領域に反射する光(5a)が多くなるため、正反射領域での明度L*は高い値を得ることができる。
図2(b)は、基材(1)に対して、比較例2を印刷することにより得た鱗片状光輝性顔料を含有した印刷領域(2b)に対する光の入射及び反射を示したイメージ図である。鱗片状光輝性顔料を含有した印刷領域(2b、2c)の明度L*は、ワニス成分のみの印刷領域(2a)と比較して、正反射領域で低く、拡散反射領域では高くなる傾向にある。この理由は、鱗片状光輝性顔料(6)が印刷領域の表面にも存在するため、平滑性が低く、さらには鱗片状光輝性顔料(6)自体によっても入射光(3)が散乱することで、印刷領域(2b)からの拡散反射領域に反射する光(4b)が多くなるため、拡散反射領域において明度L*が高くなる。また、拡散反射領域に反射する光(4b)が抑えられないために結果として、印刷領域(2b)からの正反射領域に反射する光(5b)は少なくなり、正反射領域での明度L*が低い値となる。
図2(c)は、基材(1)に対して、水準1を印刷することにより得た印刷領域(2c)に対する光の入射及び反射を示したイメージ図である。水準1を使用して得た印刷領域(2c)の明度L*は、図2(a)に示したような、正反射領域において、明度L*が高いワニス成分のみの印刷領域(2a)と、図2(b)に示した拡散反射領域で明度L*が高い鱗片状光輝性顔料を含有した印刷領域(2b)と比べて、正反射領域及び拡散反射領域の両方の領域で高い優位性を示すものである。この理由は、鱗片状光輝性顔料(6)によって入射光(3)が散乱することで、印刷領域(2c)からの拡散反射領域に反射する光(4c)が多くなるため、拡散反射領域において高い明度L*が得られることに加え、さらには、印刷領域(2c)内部において鱗片状光輝性顔料(6)よりも表面側へ選択的にシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした層(7)(以下「表面層」という。)を形成させているためである。
シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした表面層(7)の形成に関して、より詳細には、光重合性化合物よりも比重が低い特定のシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を適量配合することによって、印刷領域(2c)の表面平滑性を向上させることを可能とし、その結果として、印刷領域(2c)の表面からの光の散乱が少なくなることから、印刷領域(2c)からの正反射領域に反射する光(4c)が多くなり、正反射領域での明度L*を高い値とすることができる。
次に、本発明の光輝性インキによって形成された印刷領域の彩度C*abが、正反射領域及び拡散反射領域の観察において、高い値を示す理由を説明する。
印刷領域(2c)表面へシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした表面層(7)を形成することにより、鱗片状光輝性顔料(6)が印刷領域(2c)表面から基材(1)側へ押し下げられる力が働くため、鱗片状光輝性顔料(6)が同一方向へ配向する。このように、光重合性化合物よりも比重が低い特定のシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を適量配合することによって、鱗片状光輝性顔料(6)の配向性が高くなり、鱗片状光輝性顔料(6)へ入射する光が同一方向へ規則的に反射するため、鱗片状光輝性顔料(6)特有の干渉光や金属光沢等が得られる理想的な条件となり、結果として、正反射領域及び拡散反射領域の広い観察角度において、高い彩度C*abの値を得ることができる。
図3は、水準1、比較例1及び比較例2の入射角−45°における各受光角度での明度L*を示した図である。
図3に示すように、水準1、比較例1及び比較例2のいずれにおいても、正反射領域である受光角45°で明度L*がピークを示しているが、水準1及び比較例1は、比較例2と比較して高い値を示している。また、拡散反射領域である受光角40°以下及び50°以上では、水準1及び比較例2が比較例1よりも高い値を示している。
同種の紫外線硬化型ワニスを使用して得た印刷物において、印刷領域の表面平滑性が高い場合、光の散乱が抑制されることで正反射領域の明度L*が高くなり、印刷領域の表面平滑性が低い場合、光の散乱が大きくなることで拡散反射領域での明度L*が高くなる傾向にある。本発明の光輝性インキである水準1は、高い表面平滑性による正反射領域に反射する光と鱗片状光輝性顔料による拡散反射領域に反射する光を得ることができるため、比較例1及び比較例2と比較し、正反射領域及び拡散反射領域の広い領域において、高い明度L*を示している。
図4は、水準1及び比較例2の入射角−45°における各受光角度での彩度C*abを示した図である。
図4に示すように、水準1及び比較例2を比較すると、拡散反射領域である受光角35°〜40°(50°〜55°)と正反射領域である受光角45°近傍の全領域において、水準1のほうが高い彩度C*abを示している。このことは、水準1のほうが比較例2よりも、印刷領域中の光輝性顔料の配向性が向上しているためであり、その結果、正反射領域と拡散反射領域の両方の領域において高い彩度C*abを得ることができる。
本発明の光輝性インキは、特定のシリコーン系及び/又はフッ素系化合物を適量配合することにより、表面平滑性が向上するため、図3に示したように正反射領域において高い明度L*を得ることができるとともに、光輝性顔料が適量配合されているため、拡散反射領域においても高い明度L*を得ることができる。また、特定のシリコーン系及び/又はフッ素系化合物を適量配合することにより、光輝性顔料の配向性が向上するため、図4に示したように、正反射領域と拡散反射領域の両方の領域において高い彩度C*abを得ることができる。
(偽造防止印刷物への使用)
次に、本発明の光輝性インキを用いた偽造防止印刷物について説明する。例えば、平面配向性パール顔料を用いた盛り上がりのある画線を形成し、背景画像部とメッセージ画像部で画線角度を異なる構成とすることで、斜めから観察した場合にのみ、メッセージ画像部がポジからネガへ又はネガからポジへと変化して出現する効果を有する真偽判別可能な印刷物(特許第3718712号公報)に、本発明の光輝性インキを使用した場合には、従来のインキと比較して正反射領域における明度が高いため、背景画像部とメッセージ画像部のネガポジ反転する効果を、より明瞭に視認することができ、更に正反射領域において光輝性顔料(平面配向性パール顔料)本来の色彩も認識することができる。
また、基材上に、盛り上がりを有する要素(蒲鉾状の画線)を一定のピッチで特定の方向に複数配置した上に、基画像を基にして分割されたフレーム内画像を横方向、縦方向又は両方向に所定の縮率で圧縮して形成した潜像要素が、蒲鉾状の画線のピッチと同じピッチで、特定の方向と同じ方向に複数配置されて成り、正反射光下で基画像が潜像画像として出現し、観察角度を変化させることで基画像が動いて視認される潜像印刷物(特許第5200284号公報)において、蒲鉾状の画線を本発明の光輝性インキによって形成した場合には、従来のインキと比較して、蒲鉾状の画線の表面が光を強く反射するため、その画線上に重ねられた潜像要素と蒲鉾状の画線とがはっきりと区分けされて潜像画像の視認が向上する。また、蒲鉾状の画線が光輝性顔料等を含有する場合には、潜像画像が明るさの濃淡で表現されるだけではなく、色調変化としても視認されるものであるが、その色調変化がより鮮やかなものになり、発現効果は向上する。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、例中の%は、全て重量%を示す。
(光重合性化合物Aの作製)
二官能ウレタンオリゴマーA、単官能アクリルアミド系モノマー及び多官能アクリレートモノマーを所定の配合により、プロペラ式かくはん機を用いて70℃で1時間かくはん混合することにより、比重1.18の光重合性化合物Aを作製した。
(光重合性化合物Bの作製)
二官能ウレタンオリゴマーC及び単官能アクリルアミド系モノマーを所定の配合により、プロペラ式かくはん機を用いて70℃で1時間かくはん混合することにより、比重1.04の光重合性化合物Bを作製した。
(紫外線硬化型ワニスの作製)
光重合性化合物A及び光重合性化合物Bに対して、それぞれ10%の光重合開始剤及び0.1%の消泡剤を、プロペラ式かくはん機を用いてかくはん混合することにより、比重の異なる紫外線硬化型ワニスA及び紫外線硬化型ワニスBを作製した。
(紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物の作製)
紫外線硬化型ワニスA及び紫外線硬化型ワニスBに対して、所定量の鱗片状光輝性顔料を加え、プロペラ式かくはん機を用いてかくはん混合することにより、比重の異なる紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物A及び紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物Bを作製した。
(光重合性化合物とシリコーン系化合物の比重の関係)
光重合性化合物とシリコーン系化合物の比重と印刷領域の明度L*及び彩度C*abの関係を、(0050)段落と同様の方法により印刷物を作製し、(0051)段落と同様の方法により、印刷領域の明度L*及び彩度C*abを測定することにより評価した。
図5は、光重合性化合物とシリコーン系化合物の比重と印刷領域の明度L*及び彩度C*abの関係を示した図である。
実施例1は、紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物Aに対して比重1.03のシリコーン系化合物Aを配合することにより、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が0.87となる本発明の光輝性インキ組成物である。実施例1は、水準1と同様であるため、前述した部分については説明を省略する。以降の実施例及び比較例についても、前述した部分以外についてのみ説明する。
実施例2は、紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物Bに対して、比重1.03のシリコーン系化合物Aを配合することにより、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が0.99となる本発明の光輝性インキ組成物である。
実施例3は、紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物Aに対して、比重1.08のシリコーン系化合物Bを配合することにより、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が0.91となる本発明の光輝性インキ組成物である。
比較例4は、紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物Bに対して、比重1.08のシリコーン系化合物Aを配合することにより、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が1.04となる紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物である。
図5に示したように、実施例1と実施例2を比較すると、拡散反射領域での明度L*は同程度であり、正反射領域での明度L*は実施例1のほうが1.2倍程度高くなっている。実施例3と比較例4を比較すると、拡散反射領域での明度L*は同程度であり、正反射領域での明度L*は実施例1のほうが1.2倍程度高くなっており、光重合性化合物に対してシリコーン系化合物の比重が低い方が明度L*が高くなっている。これは、印刷後からUV硬化まで約5秒と短時間であるため、光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が、より低いほうが紫外線硬化型ワニスの表面側に短時間でシリコーン系化合物を配向させることができ、印刷領域の平滑性を向上させるためである。その結果、高い明度L*を得ることができる。
特に、比較例4においては、正反射領域の明度L*が241と低い値となっているが、これは光重合性化合物に対するシリコーン系化合物の比重が1.04であり、シリコーン系化合物のほうが光重合性化合物の比重よりも高いため、シリコーン系化合物が紫外線硬化型ワニス中で沈みやすくなり、紫外線硬化型ワニス表面にシリコーン系化合物が配向し難いためである。そのため、印刷領域の表面平滑性を向上させることができずに、高い明度L*を得ることができない。
彩度C*abについては、実施例1と実施例2を比較すると、正反射領域の彩度C*abは同程度であり、拡散反射領域の彩度C*abは実施例1のほうが1.2倍程度高くなっている。実施例3と比較例4を比較すると、実施例3のほうが、正反射領域の彩度C*abは3.0倍程度高くなっており、拡散反射領域の彩度C*abは1.4から2.3倍程度高い値となっており、明度L*と同様に、光重合性化合物に対してシリコーン系化合物の比重が低い方が彩度C*abが高くなっている。これは、(0081)段落と同様の理由により、紫外線硬化型ワニス表面へのシリコーン系化合物の配向性が比重に影響されるため、光重合性化合物に対してシリコーン系化合物の比重が低い方が光輝性顔料の配向性が高くなる。その結果、高い彩度C*abを得ることができる。
したがって、本発明の光輝性インキは、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物が、光重合性化合物の比重を基準値1とした場合に、1未満であることが望ましい。
(シリコーン系化合物の配合割合の影響)
シリコーン系化合物の配合割合と印刷領域の明度L*及び彩度C*abの関係を、実施例1のシリコーン系化合物の配合量を0〜3.2%に変更した紫外線硬化型光輝性インキを使用して、(0050)段落と同様の方法により印刷物を作製し、(0051)段落と同様の方法により、印刷領域の明度L*及び彩度C*abを測定することにより評価した。
図6は、シリコーン系化合物の配合割合と印刷領域の明度L*の関係を示した図であり、図7は、シリコーン系化合物の配合割合と印刷領域の彩度C*abの関係を示した図である。
図6に示すように、正反射領域では、シリコーン系化合物を配合した場合にシリコーン系化合物が未配合の正反射領域の明度L*よりも高い明度L*の値を示した。特に、シリコーン系化合物を0.05から2.4%配合した本発明の光輝性インキにおいては、正反射領域の明度L*は270以上と高い値を示した。一方、3.2%配合した場合は、未配合の場合と比較して高い明度L*の値を示しているが、明度L*は、260程度となった。また、拡散反射領域である受光角35°及び40°の明度L*は、シリコーン系化合物を配合した場合に未配合の場合の明度L*と同程度(略同レベル)の値を示しており、明度L*は、100以上の高い値を示した。
図7に示すように、正反射領域では、シリコーン系化合物を配合した場合、シリコーン系化合物が未配合の場合よりも、5以上高い彩度C*abの値を示した。また、拡散反射領域である受光角40°においては、シリコーン系化合物を配合した場合、未配合の場合の彩度C*abと比較して同等以上の値を示した。一方、受光角35°においては、シリコーン系化合物を0.05から2.4%配合した本発明の光輝性インキにおいては、未配合の場合の彩度C*abと比較して同等以上の値を示しているが、3.2%配合した場合の彩度C*abは、未配合の場合と比較して低い値を示した。
シリコーン系化合物の配合割合が3.2%の場合に、印刷領域における正反射領域の明度L*及び拡散反射領域である受光角35°の彩度C*abの値が低くなった。この理由としては、本発明に用いるシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物は、適量以上配合するとかくはんや印刷時に発生する気泡が割れづらくなる傾向にあり、この気泡等により印刷領域の表面平滑性が低下する等の現象が発生することが考えられる。そのため、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を適量配合した場合と比較して、印刷領域表面からの正反射領域に反射する光が少なくなり、正反射領域での明度L*が低くなる。
また、彩度C*abについても、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を適量配合した場合と比較して、鱗片状光輝性顔料の配向性が低下し、彩度C*abが低下すると考えられる。したがって、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を配合することで、印刷領域の表面平滑性や鱗片状光輝性顔料の配向性を高め、未配合の場合と比較して同等以上の明度L*及び彩度C*abの値を得ることができる。図6及び図7からも分かるとおり、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の配合割合が、インキ全量中の0.05から2.4%であるときに、正反射領域と拡散反射領域の双方で、本発明における高い明度L*及び彩度C*abの値を得ることができた。
(偽造防止印刷物への使用)
前述した正反射光下で基画像が潜像画像として出現し、観察角度を変化させることで基画像が動いて視認される潜像印刷物(特許第5200284号公報)を、実施例1、比較例1及び比較例2の光輝性インキを用いて、ピッチ400μm、画線幅280μm、高さ15μmの蒲鉾状の画線を(0050)段落に記載の版面、用紙及び印刷方法によって形成した。さらに、形成した蒲鉾状の画線上に、基画像を基にして分割されたフレーム内画像を所定の縮率で圧縮して形成した潜像要素を、蒲鉾状の画線と同一方向にピッチ400μmでオフセットインキ(T&K TOKA社製)を用いて、オフセット印刷で形成することにより、潜像印刷物を作製した。
(偽造防止印刷物の評価)
本発明の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を用いた偽造防止印刷物における正反射及び拡散反射での潜像画像の視認性を評価した。評価方法は、5名の試験者による目視試験とし、正反射領域において、3名以上の試験者が潜像画像の輪郭が明瞭であると評価したものを○、そうでないものを×とし、拡散反射領域において、3名以上の試験者が潜像画像を確認したものを○、そうでないものを×とした。
図8は、正反射領域で観察される偽造防止印刷物の画像であり、図9は、拡散反射領域で観察される偽造防止印刷物の画像である。図10に示した偽造防止印刷物の評価から分かるように、実施例1の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成部を用いた偽造防止印刷物は、正反射領域と拡散反射領域の双方で潜像画像の視認性が良好であった。
また、比較例1の光輝性インキ組成物を用いた偽造防止印刷物は、潜像画像の視認性が最も低い評価となった。視認性が低くなった要因は、比較例1の光輝性インキ組成物の特徴として、図3に示したように正反射領域での明度L*は高いが、拡散反射領域の明度L*が低く、潜像画像を視認するために必要な明度L*が得られる領域が狭いため、潜像画像の視認性が低くなったものである。
比較例2の光輝性インキ組成物を用いた偽造防止印刷物は、図3で示したように拡散反射領域での明度L*は高く、潜像画像を視認するために必要な明度L*が得られる領域は広いが、正反射領域の明度L*が低く、結果として鮮明な潜像画像を確認するために十分な明度L*を得ることができないことから、潜像画像の視認性が低くなったものである。
実施例1で作製した偽造防止印刷物の潜像画像の視認性が最も高くなったが、実施例1は図3で示したように拡散反射領域と正反射領域の両方の領域で明度L*が高く、潜像画像を視認するために必要な明度L*が得られる領域が広く、かつ、鮮明な潜像画像を確認するために必要な高い明度L*を得ることができるため、潜像画像の視認性が高くなった。
本発明の光輝性インキ組成物は、特定のシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物と光輝性顔料を適量配合することにより、正反射領域及び拡散反射領域の双方において高い明度L*及び高い彩度C*abが得られる。また、観察角度の変化に応じて異なる視認画像に変化させるものや、動的に視認させるような偽造防止印刷物に用いることで、優れた視認性を付与することができ、従来の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキを使用するよりも偽造防止効果を高めることができる。
1 基材
2a、2b、2c 印刷領域
3 印刷領域に対する入射光
4a、4b、4c 印刷領域からの拡散反射領域に反射する光
5a、5b、5c 印刷領域からの正反射領域に反射する光
6 鱗片状光輝性顔料
7 シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を主とした表面層

Claims (4)

  1. 多官能の少なくとも一つの紫外線硬化性オリゴマーと少なくとも一つの紫外線硬化性モノマーを有する光重合性化合物、光重合開始剤及び鱗片状光輝性顔料を少なくとも有する紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物であって、
    前記紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を基材に印刷した皮膜内部において、前記鱗片状光輝性顔料を前記皮膜の表面側に配向させるとともに、前記鱗片状光輝性顔料よりも表面側に層を形成するシリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含んで成ることを特徴とする紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物。
  2. 前記シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の比重が、前記光重合性化合物の比重を基準値1とした場合に、1未満であることを特徴とする請求項1記載の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物。
  3. 前記シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物の配合割合が、全量中の0.05〜2.4重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物を、観察角度を変化させると画像がチェンジ又は動的効果を奏する偽造防止印刷物への使用。
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