JP2015196570A - シート給送装置、画像形成装置及び画像読取装置 - Google Patents

シート給送装置、画像形成装置及び画像読取装置 Download PDF

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郁夫 藤井
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一平 木村
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Abstract

【課題】部品組立の難易度を上げることなく、シートの分離パッド突入時の負荷を低減してシートの不送り、重送及び先端折れを防止する。
【解決手段】シート給送装置の分離パッド64を保持する受け台63に、シートを給送する給送ローラ60の軸線方向両側に位置し給送ローラ60側に立ち上がった一対の突起部66を配設する。突起部66の頂面66aを給送ローラ60の外周面と摩擦パッド64の表面との間であって、分離ニップNよりも搬送方向上流側に配置する。
【選択図】図4C

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、これらの複合機又はインクジェット記録装置に装備されるシート給送装置と当該シート給送装置を備えた画像形成装置及び画像読取装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置の品質のひとつに用紙の搬送品質(用紙搬送性)がある。近年、画像形成装置で使用する用紙は多種多様になっており、給紙・分離の品質向上が不可欠となっている。高品質な給紙・分離を行うシート給送装置として、RF方式やFRR方式等が既に知られている。
RF方式やFRR方式は高品質な給紙・分離が可能であるが、高コストで小型化が難しい。一方、比較的安価でコンパクトなシート給送装置として分離パッド方式(摩擦パッド方式、フリクションパッド方式ともいう)のシート給送装置が知られている。
この分離パッド方式は、給送ローラの下方に、摩擦部材(分離パッド)を貼り付けた受け台63を配置したものである。分離パッド方式では、給送ローラによって給送されたシートを分離パッドに当接させ、重送されそうなシートの給送を分離パッドとシートとの間の摩擦によって抑止する。そして給送ローラに当接した最上位のシートのみを画像形成部に向けて分離給送する。
分離パッドの材料は給送ローラの摩擦係数よりも小さい摩擦係数を有する材料が使用される。このような材料としては、例えば天然ゴム、コルク材、皮草、ウレタン材、合成ゴム等が単材で使用される。
しかし、今までの分離パッド方式は、給送ローラによって給送されたシートが、分離パッドに突入する際に受ける負荷によって、シートの不送りや先端折れが発生するという問題があった。従来、このようなシートの不送り、先端折れを防止するための対策が種々提案されている。
例えば特許文献1(特開2005−154052号公報)では、分離パッドの上流側に給送ローラに向かって伸びた弾性舌片を貼り付けている。そして当該弾性舌片によって、分離パッドに対するシートの突入角度を緩和している。しかし、当該弾性舌片の貼付け位置は高い精度が必要であり、部品組立が難しく生産性を向上できない。
すなわち、弾性舌片の突出量が僅かに不足しても先端折れや不送りが発生する。この反対に弾性舌片の突出量が多すぎると弾性舌片が給送ローラに接触して分離ニップの押圧力(以下分離圧)が低下し、重送等の不具合が発生してしまう。
また、部品組立の難易度を上げずに分離パッド突入時の負荷を低減する手段として、受け台と一体のガイド面を搬送方向下流側に延長して、シートをガイド面に突入させる方法が考えられる。シートは分離パッドより摩擦係数の低いガイド面に突入するため、突入時の搬送負荷を緩和できる。
しかし、ガイド面を下流側に延長すると、給送ローラとガイド面との隙間が狭くなってしまう。この隙間が狭くなり過ぎると、シートがガイド面を介して受け台を押し下げ、その結果分離力が低下して重送等の不具合が発生してしまう。
また、特許文献2(特開2013−049531号公報)は、分離ニップよりも上流側の分離パッドの表面を、分離ニップの上流方向延長線から離間する方向に傾斜した傾斜面にしている。そして当該傾斜面でシートを分離ニップに導くようにしている。
しかし、このような傾斜面を設けると当該傾斜面と給送ローラとの隙間が大きくなり過ぎてしまう。そして、複数枚のシートが束状に給送されると、当該シート束が傾斜面に接触することなく、そのまま分離ニップに突入して重送が発生してしまうという問題がある。
また、前記傾斜面により分離パッドの搬送方向上流側角度が大きくなるため、シート先端が当該上流側に突入した際の搬送負荷が大きくなり、不送りが発生しやすい。また、分離パッド上流側のみを前記傾斜面の部分で屈曲させた形にしているため、分離パッドの確実な貼付けが難しいという問題があった。
本発明は以上の課題に鑑み、部品組立の難易度を上げることなく、シートの分離パッド突入時の負荷を低減して不送り、重送及び先端折れを防止可能なシート給送装置を安価に提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、シートの片側と接触して当該シートを所定の搬送経路に沿って下流側に給送する回転給送部材と、前記回転給送部材と対向し前記搬送経路を挟む位置に配設され前記回転給送部材と接触して分離ニップを形成する摩擦部材と、前記分離ニップと反対側で前記摩擦部材を保持する受け台とを備えたシート給送装置において、前記受け台に、前記回転給送部材の軸線方向両端の外側に位置し前記回転給送部材側に立ち上がった一対の突起部を配設し、当該突起部の頂面を、前記回転給送部材の外周面と前記摩擦部材の表面との間であって、前記分離ニップよりも搬送方向上流側に配置し、当該突起部で前記シートを前記分離ニップに向けてガイドするようにしたことを特徴とするシート給送装置である。
本発明によれば、シート先端が一対の突起部によって分離ニップに向けてガイドされるので、摩擦部材に対するシート突入時の負荷を低減することが可能となる。また、一対の突起部は回転給送部材の軸線方向両端の外側で分離ニップよりも搬送方向上流側に配置し、かつ、突起部の高さを回転給送部材の外周面より低く配置することで、回転給送部材と受け台との隙間を開け過ぎることがない。したがって、分離ニップに束状シートが突入してそれにより受け台が押し下げられて分離圧低下を来す事態を抑制し重送を防止することができる。
本発明を適用する画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの斜視図である。 カラーレーザプリンタの内部概略構造図である。 給紙トレイの斜視図である。 一般的な分離パッド方式の給送ローラと分離パッドの側面図である。 給送ローラと分離パッドの拡大側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の斜視図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の斜視図である。 第1実施形態のシート給送装置の側面図である。 (a)は第1実施形態のシート給送装置の試験結果を示す表である。(b)は当該試験に使用した第1実施形態のシート給送装置の受け台の構成を示す拡大側面図である。 (1)〜(5)は第1実施形態のシート給送装置の試験に使用した受け台の構成を示す拡大側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台に対する分離パッドの貼り付け状態を示すもので、(a)は貼り付け前、(b)は貼り付け後の側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の前端部拡大側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の変形例を示す前端部拡大側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の変形例を示す前端部拡大側面図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の変形例を示す斜視図である。 第1実施形態のシート給送装置の受け台の変形例の正面図である。 第2実施形態のシート給送装置の受け台の斜視図である。 第2実施形態のシート給送装置の受け台の組み立て斜視図である。 従来のシート給送装置の課題を説明するための受け台の斜視図である。 当該課題を解決する第3実施形態のシート給送装置の受け台の斜視図である。 第3実施形態のシート給送装置の受け台の拡大側面図である。 第3実施形態のシート給送装置の受け台の拡大側面図である。 第4実施形態のシート給送装置の受け台の組み立て斜視図である。 第5実施形態のシート給送装置の受け台の組み立て斜視図である。 第5実施形態のシート給送装置の受け台の拡大側面図である。 第6実施形態のシート給送装置の受け台の組み立て斜視図である。 第6実施形態のシート給送装置の受け台の拡大側面図である。 第3実施形態のシート給送装置と従来のシート給送装置の給紙時の振動加速度の試験結果を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
また、本説明では「シート」を「用紙」と表記して説明するが、シートは紙(用紙)に限らず、OHPシート、布帛など、現像剤やインクを付着させることができる媒体、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものは全て含む。さらに「シート」には、可撓性のものに限らず硬い板状のものや比較的厚みのあるものも含まれる。
また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
(レーザプリンタの構成)
本発明のシート給送装置は、例えば画像形成装置又は画像読取装置のシート給送装置に適用可能である。図1と図2は、本発明のシート給送装置を搭載する画像形成装置の一実施形態としてのカラーレーザプリンタの構成を概略的に示すものである。このカラーレーザプリンタ1は、4つのプロセスユニット1K、1Y、1M、1Cを備えている。これらプロセスユニットは、カラー画像の色分解成分に対応するブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像剤によって画像を形成する。
各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cは、互いに異なる色の未使用トナーを収容したトナーボトル6K、6Y、6M、6Cを有する以外は、同様の構成となっている。このため、1つのプロセスユニット1Kの構成を以下に説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cは、その構成の説明を省略する。
プロセスユニット1Kは、像担持体2K(例えば感光体ドラム)と、ドラムクリーニング装置3Kと、図示しない除電装置と、帯電装置4Kと、現像装置5K等を有している。そして、プロセスユニット1Kは、レーザプリンタ1の本体に対して着脱自在に装着され、消耗部品を同時に交換可能となっている。
露光器7は、このレーザプリンタ1に設置された各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの上方に配設されている。そして、この露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光を発光するように構成されている。
転写装置15は、この実施形態では各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの下方に配設されている。一次転写ローラ19K、19Y、19M、19Cは、各像担持体2K、2Y、2M、2Cに対向して中間転写ベルト16に当接して配置されている。
中間転写ベルト16は、各一次転写ローラ19K、19Y、19M、19C、駆動ローラ18、従動ローラ17に掛け渡された状態で循環走行するようになっている。
2次転写ローラ20は、駆動ローラ18に対向し中間転写ベルト16に当接して配置されている。なお、像担持体2K、2Y、2M、2Cが各色の第1の像担持体とすれば、中間転写ベルト16はそれらの像を合成した第2の像担持体である。
ベルトクリーニング装置21は、中間転写ベルト16の走行方向において、2次転写ローラ20より下流側に設置されている。また、図示しないクリーニングバックアップローラが中間転写ベルト16に対してベルトクリーニング装置21と反対側に設置されている。
給紙トレイ30は、レーザプリンタ1の下方に設置され、用紙Sを多数枚束状で収容可能となっている。そして、給紙トレイ30は、用紙の補給等のために、このレーザプリンタ1の本体に着脱可能となっている。給送ローラ60は、レーザプリンタ1に設置された状態の給紙トレイ30の上方に配置され、用紙Sを給紙トレイ30から給紙路31に向けて給紙するようになっている。
タイミングローラ対14は、2次転写ローラ20の直近上流側に配置され、給紙トレイ30から給紙された用紙Sを一旦停止させることができる。この一旦停止により用紙Sの先端側に弛みが形成される。
弛みが形成された用紙Sは、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、2次転写ローラ20と駆動ローラ18との2次転写分離ニップに送り出される。そして、送り出された用紙Sは、2次転写分離ニップで中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に転写されるようになっている。
転写後搬送路33は、2次転写ローラ20と駆動ローラ18の2次転写分離ニップの上方に配設されている。定着装置34は、転写後搬送路33の上端近傍に設置されている。
定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、この定着ローラ34aに対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bを備えている。定着後搬送路35は、定着装置34の上方に配設され、定着後搬送路35の上端で、排紙路36と反転搬送路41に分岐している。
この分岐部に切替部材42が配置され、切替部材42はその揺動軸42aを軸として揺動駆動するようになっている。また排紙路36の開口端近傍には排紙ローラ対37が配設されている。
反転搬送路41は、分岐部との他端で給紙路31に合流している。そして、反転搬送路41の途中には、反転搬送ローラ対43が配設されている。排紙トレイ44は、レーザプリンタ1の上部に、レーザプリンタ1の内側方向に凹形状を形成して、設置されている。
粉体収容器10(例えばトナー収容器)は、転写装置15と給紙トレイ30の間に配置されている。そして、粉体収容器10は、レーザプリンタ1の本体に対して着脱自在に装着されている。
本実施形態のレーザプリンタ1は、転写紙搬送の関係により給送ローラ60から2次転写ローラ20までの所定の距離が必要である。そして、この距離に生じたデッドスペースに粉体収容器10を設置し、レーザプリンタ全体の小型化を図っている。
転写カバー8は、給紙トレイ30の上部で、給紙トレイの引出方向正面に設置されている。そして、この転写カバー8を開くことで、レーザプリンタ1の内部を点検可能にしている。転写カバー8には、手差し給紙用の手差し給送ローラ45、および手差し給紙用の手差し給紙トレイ46が設置されている。
なお、本実施形態のレーザプリンタは、画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されない。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
(カラーレーザプリンタの作動)
次に、本実施形態に係るレーザプリンタの基本的動作について図2を参照して以下に説明する。最初に、片面印刷を行う場合について説明する。給送ローラ60は、図2に示すように、レーザプリンタ1の制御部(図示せず)からの給紙信号によって回転する。そして、給送ローラ60は、給紙トレイ30に積載された束状用紙Sの最上位の用紙のみを分離し、給紙路31へ送り出す。
給送ローラ60によって送り出された用紙Sは、その先端がタイミングローラ対14の2次転写分離ニップに到達すると、弛みを形成し、その状態で待機する。そして、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像をこの用紙に転写する最適なタイミング(同期)を図ると共に、用紙Sの先端スキューを補正する。
手差しによる給紙の場合は、手差し給紙トレイ46に積載された束状用紙が、最上位の用紙から一枚ずつ手差し給送ローラ45によって反転搬送路41の一部を通り、タイミングローラ対14の2次転写分離ニップまで搬送される。以後の動作は給紙トレイ30からの給紙と同一である。
ここで、作像動作については、1つのプロセスユニット1Kを説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cについてのその説明を省略する。まず、帯電装置4Kは、像担持体2Kの表面を高電位に均一に帯電する。
そして、露光器7は、画像データに基づいたレーザビームLを像担持体2Kの表面に照射する。そして、レーザビームLが照射された像担持体2Kの表面は、照射された部分の電位が低下して、静電潜像を形成する。
そして、現像装置5Kは、トナーボトル6Kから供給された未使用のブラックトナーを静電潜像が形成された像担持体2Kの表面部分に転移させる。そして、トナーが転移した像担持体2Kは、その表面にブラックトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2K上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト16に転写する。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写行程を経た後の像担持体2Kの表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、廃トナー搬送手段(図示せず)によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部(図示せず)へ送られ回収される。また、除電装置(図示せず)は、クリーニング装置3Kによって残留トナーが除去された像担持体2Kの残留電荷を除電する。
各色のプロセスユニット1Y、1M、1Cにおいても、同様にして像担持体2Y、2M、2C上にトナー画像を形成し、各色トナー画像重なり合うように中間転写ベルト16に転写する。
各色トナー画像が重なり合うように転写された中間転写ベルト16は、2次転写ローラ20と駆動ローラ18の2次転写分離ニップまで走行した際に、中間転写ベルト16上のトナー画像をタイミングローラ対14によって送り出された用紙Sに転写する。
ここで、用紙Sは、中間転写ベルト16上に重畳転写して形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、2次転写分離ニップに送り出される。そして、送り出された用紙Sは、2次転写分離ニップで中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に転写される。
トナー画像が転写された用紙Sは、転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。そして、定着装置34に搬送された用紙Sは、定着ローラ34aと加圧ローラ34bによって挟まれ、加熱・加圧することで未定着トナー画像が定着される。トナー画像が定着された用紙Sは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
切替部材42は、定着装置34から用紙Sが送り出されたタイミングでは、図2の実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置34から送り出された用紙Sは、定着後搬送路35を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Sを挟み込み、回転駆動することで排紙トレイ44に排出することで片面印刷を終了する。
次に、両面印刷を行う場合について説明する。片面印刷の場合と同様に、定着装置34は用紙Sを排紙路36へ送り出す。そして、両面印刷を行う場合、排紙ローラ対37は、回転駆動によって用紙Sの一部をレーザプリンタ1外に搬送する。
そして、用紙Sの後端が、排紙路36を通過すると、切替部材42は、図2の点線で示すように揺動軸42aを軸として揺動し、定着後搬送路35の上端を閉鎖する。そして、この定着後搬送路35の上端の閉鎖とほぼ同時に、排紙ローラ対37は、用紙Sをレーザプリンタ1外へ搬送する方向と逆の方向に回転し、反転搬送路41へ送り出す。
反転搬送路41へ送り出された用紙Sは、反転搬送ローラ対43を経て、タイミングローラ対14に至る。そして、タイミングローラ対14は、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像を用紙Sのトナー画像未転写面に転写する最適なタイミング(同期)を図り、用紙Sを2次転写分離ニップへ送り出す。
そして、2次転写ローラ20と駆動ローラ18は、用紙が2次転写分離ニップを通過する際に用紙Sのトナー画像未転写面にトナー画像を転写する。そして、トナー画像が転写された用紙Sは、転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。
定着装置34は、定着ローラ34aと加圧ローラ34bによって、搬送された用紙Sを挟み、加熱・加圧することで未定着トナー画像を用紙Sに定着する。そして、トナー画像が定着された用紙Sは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
切替部材42は、定着装置34から用紙Sが送り出されたタイミングでは、図2の実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置34から送り出された用紙Sは、定着搬送路を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Sを挟み、回転駆動し排紙トレイ44に排出することで両面印刷を終了する。
また、中間転写ベルト16上のトナー画像を用紙Sに転写した後、中間転写ベルト16上には残留トナーが付着している。そして、ベルトクリーニング装置21は、この残留トナーを中間転写ベルト16から除去する。また、中間転写ベルト16から除去されたトナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、粉体収容器10へと搬送され、粉体収容器10内に回収される。
(一般的な分離パッド方式の基本構造)
図3Aは給紙トレイ30を搬送方向後方側の斜め上方から見た斜視図である。図3Bは分離パッド方式を用いた一般的なシート給送装置の給紙分離部の断面図である。図3Cは給紙分離部の拡大図である。
ここでは、受け台63が下流側の回動軸63bを支点として回動する回動方式の構成を図示しているが、本発明はこれに限られない。回動軸63bは下流側ではなく上流側に配置することも可能である。また、受け台63が上下方向に平行移動するいわゆる直動式の分離パッド構成も可能である。
図3B及び図3Cのように受け台63の上面に凹部が形成され、当該凹部の底に分離パッド64を貼り付けるための貼り付け部63eが形成されている。そしてこの貼り付け部63eの上流側端部に垂直に立ち上がった位置規制部63jが形成されている。また、貼り付け部63eの下流側端部に垂直に立ち上がった位置規制部63kが形成されている。
図3B及び図3Cのように貼り付け部63eに分離パッド64が貼り付けられている。分離パッド64は、板状の母材を貼り付け部63eの大きさと形状に対応して切断し、両面テープ等により貼り付けられている。
分離パッド64の材質はコルクラバー材、発泡ウレタンラバー材等、種々のものを使用することができる。分離パッド64の摩擦係数は、通常、用紙間摩擦係数よりも高く設定され、この摩擦係数の差により重送を防止するようにしている。
給紙トレイ30内の積載板61に積載された用紙Sは、圧縮ばね62の加圧力によって、その最上位の用紙上面が給送ローラ60に押し付けられ、分離ニップNを形成し、給送ローラ60の駆動により最上位の用紙が一枚ずつ搬送される。
本説明では積載板の加圧手段として圧縮ばね62を用いているが、給送ローラ60と積載板61が接触して押圧力が加わる構成であればどのような手段でも構わない。
また、用紙Sが複数枚送られた場合、用紙Sは、給送ローラ60と分離パッド64との間の分離ニップNに挟み込まれる。この分離ニップNは分離バネ65により所定の圧力がかかった状態に維持されている。
このため、給送ローラ60と用紙S間の摩擦係数をμr、用紙S相互間の摩擦係数をμp、用紙Sと分離パッド64間の摩擦係数をμfとすると、これら3つの摩擦係数の大小関係(μr>μf>μp)により、最上紙のみが摩擦分離されて給送される。
また、受け台63の材質は搬送性を良好にするため分離パッド64より摩擦係数が低く安価な樹脂材を選定している。分離パッド64の上流側には受け台63と一体的に形成された凸状の前捌き部63aが形成されており、この前捌き部63aの高さは、用紙Sの先端が分離パッド64の上流端64bに引っ掛からないようにするため、分離パッド64の上流端64bよりも所定量高く設定されている。
このような分離パッド方式において、分離パッド64に突入する際に用紙先端が搬送負荷に負けて先端が折れたり、不送りになったりすることがある。
以下、分離パッド64に突入する際の用紙の先端折れや不送り等を防止するための第1〜第6実施形態を順に説明する。
(第1実施形態)
図4A〜図4Cは、本発明の第1実施形態に係るシート給送装置の基本構成を示す図である。図4Aは給紙分離部の斜視図、図4Bは受け台63の斜視図、図4Cは給紙分離部の断面図(図4Aの断面C−C)を示す。なお図4Bの63hは分離バネ65による受け台63の回動を規制するストッパである。
第1実施形態において、受け台63は用紙搬送方向と直交する方向(以下幅方向)の両端に突起部66を備える。突起部66は受け台63と一体的に構成され、給送ローラ60及び分離パッド64の幅方向両端より外側に配置される。そして、突起部頂面66aは、分離パッド64の分離ニップNより上流側かつ、分離パッド64の表面64aより上方に突出して配置されている。
突起部66を受け台と一体化することで部品数が低減され金型費が低減される。また突起部66を受け台63に組み付ける工数が低減される。また、突起部66を分離パッド64の幅方向両端より外側に配置することで、分離パッド64の形状を複雑化することなく突起部66を形成することができる。
突起部頂面66aを分離パッド64の表面64aより上方に配置することにより、用紙先端は突起部頂面66aと確実に接触して分離パッド64へ案内される。このため用紙先端の分離パッド64への侵入角度が緩やかになり、用紙Sが受ける搬送負荷を低減することができる。従って用紙の先端折れ・不送りの抑制効果が得られる。
このような用紙突入時の負荷を低減する他の手段としては、前捌き部63aを下流側に延長して前捌き部63aに用紙を突入させる構成も考えられる。しかし、前捌き部63aの高さは、用紙Sが分離パッド64の上流側端に引っ掛からないように、分離パッド64の高さよりも一定量高く設定される必要がある。このため、前捌き部63aを下流側に延長すると、必然的に給送ローラ60と前捌き部63aとの間の隙間量A(図5A(b)に図示)が狭くなってしまう。
通常この隙間量Aは、少なくとも用紙先端が進入可能な所定量に確保される必要がある。この必要な所定量は通紙する用紙の特性/厚み/使用環境等によって異なる。
隙間量Aは、少なくとも紙厚より広くしなければ用紙先端が進入できず不送りが発生してしまう。また、用紙厚に対して十分な余裕が無い場合は、用紙と受け台63との接触力が強くなり、受け台63を押し下げる方向に働く力が大きくなってしまう。そうすると分離ニップNでの分離圧低減による重送が発生してしまう。
本発明ではそのような分離圧低減を抑制するために、突起部66は給送ローラ60及び分離パッド64の幅方向両端より外側に配置している。突起部66をこのような外側配置とすることで、厚紙が進入した時でも受け台63を押し下げる力を緩和することができる。
また、突起部66の頂面66aは給送ローラ60の外周面60aより下方になるように配置する。この理由は二つある。第1の理由は、突起部頂面66aが給送ローラ外周面60aよりも高いと、給送ローラ60と突起部66との間に挟まれた用紙Sの部分が、搬送方向から見て凹状に湾曲する。
そしてこの凹状湾曲部分で用紙Sのコシの強さが生まれ、突起部66又は分離パッド64が用紙Sから受ける力が増大し、この増大した力によって受け台63が押し下げられ、その結果搬送力の低下が発生したり、分離圧低減による重送が発生したりするからである。
第2の理由は、突起部66が高過ぎることで用紙が突起部66に引っ掛かって不送りが発生するからである。突起部頂面66aを給送ローラ60の外周面60aより下方に配置することで前記不具合を防止することができる。
以上のように本発明の第1実施形態のシート給送装置は、搬送方向と直交する幅方向において、給送ローラ60及び分離パッド64の幅方向両端より外側に突起部66を左右一対で配置する。そして突起部66の頂面66aを分離パッド表面64aよりも上方の給送ローラ60側であって、かつ給送ローラ外周面60aよりは下方に配置する。こうすることで用紙Sの重送、先端折れ、不送りを防止する。
次に、5種類の受け台63に対して複数のパラメータを振り、各々の受け台63を備えたシート給送装置により通紙評価した通紙評価結果を図5Aを用いて説明する。図5A(a)はこの通紙評価結果の一覧表を示すものである。図5A(b)に受け台形状の代表断面図を示す。また図5B(1)〜(5)に一覧表中の各受け台No.1〜No.5の断面図を示す。
図5A(a)、(b)に示すように、本評価では、(A)前捌き部63aと給送ローラ60の間の隙間Aの大きさと、(B)突起部66の頂面66aの高さ位置の2種のパラメータを振った受け台(1)〜(5)を備えるシート給送装置で評価を行った。受け台(1)〜(5)は形状以外はそれぞれ同条件設定にして通紙を行い、重送・先端折れ・不送りの発生有無を確認した。
(A)前捌き部63aと給送ローラ60との間の隙間は、「小」と「大」の2種類である。「小」が従来の受け台形状より隙間を狭くして用紙厚みに対して余裕の無い状態にしたものである。「大」が従来の受け台形状と同等の隙間量にして用紙厚みに対して余裕を持たせた状態にしたものである。
条件(1)〜(5)の受け台形状は下記の通りである。
条件(1):従来の受け台形状(A:大、B:突起部無し)
条件(2):従来の受け台形状の前捌き部を下流側に延長(A:小、B:突起部無し)
条件(3):突起部有り(A:大、B:分離パッド表面より下方)
条件(4):突起部有り(A:大、B:分離パッド表面より上方かつ給送ローラ外周面より下方)
条件(5):突起部有り(A:大、B:給送ローラ外周面より上方)
図5A(a)に示すように、条件(1)では先端折れが発生しているのに対し、突起部を追加した条件(4)では重送することなく先端折れを抑制できている。また条件(2)では前捌き部を下流に伸ばすことで先端折れは防止できているが重送が発生していた。
条件(3)は突起部を追加したが、高さ不足で先端折れ防止効果が得られなかったと考える。条件(5)では重送が発生した他、突起部で用紙が引っ掛かることによる先端折れ・不送りが発生していることが確認された。
以上により、第1実施形態(条件(4))は、従来技術に対して先端折れ・不送りに対し有利であり、かつ突起部頂面66aの位置を調整することで条件(3)、(5)と比較して重送を抑制できていることが確認された。
次に受け台63及び突起部66の詳細構成について説明する。図6(a)は分離パッド64貼り付け前の受け台63を、図6(b)は貼り付け不良により前捌き部63aの下流側の位置規制部63jと分離パッド上流端64bとの間に隙間が出来た状態を示す。また図7Aは、分離パッド64を正しく貼り付けた受け台63の上流端の拡大断面図を示す。
図6(b)に示すように、分離パッド64の貼り付け不良により位置規制部63jと分離パッド上流端64bとの間に隙間Gが出来た場合、先端が下向きにカールした用紙Sが分離パッド上流端64bに引っ掛かって、先端折れ・不送りが発生する可能性がある。
このような貼り付け不良による先端折れ・不送りを防止するため、分離パッド上流端64bの上方に突起部頂面66aを配置する。これにより、分離パッド64の貼り付け不良により前記隙間Gが出来た場合でも、用紙Sは分離パッド上流端64bに引っ掛かることなく突起部頂面66aによって分離ニップNの方向へとガイドされる。
また、突起部66は受け台63の両端に配置されるため、分離パッド64の貼り付け作業時に分離パッド64が幅方向で位置ズレしてしまうことを防止する規制部の役割も果たせる。さらに、図7Aに示す突起部頂面66aは、前捌き部頂面63cより上方に配置されることが望ましい。これにより受け台63に侵入した用紙先端が突起部66によって一旦上方に案内されるため、用紙先端の分離パッド64への侵入角度がさらに緩やかになり、用紙Sが受ける搬送負荷を低減することが可能となる。
次に図7Aにより突起部66の構成を説明する。突起部頂面66aの上流側に配設される第2傾斜面66bは、当該第2傾斜面66bと分離パッド表面64aとが成す相対角度θ1を45度以下、さらに望ましくは30度以下に設定する。これにより第2傾斜面66bに対する用紙の侵入角度が緩やかになり、搬送負荷過大による不送り発生を防止することができる。
さらに、突起部頂面66aの下流側に配設される第1傾斜面66cは、当該第1傾斜面66cと分離パッド表面64aとが成す相対角度θ2を90°以下、さらに望ましくは45°以下に設定する。これにより用紙後端が第1傾斜面66cから離れる際の当該用紙後端のあばれを抑制し、分離パッド表面64aに対する衝突回避で静音化を図ることができる。
また、第1傾斜面66cと第2傾斜面66bとが成す角度(θ1+θ2)は45°以下に設定する。これにより、上流側第2傾斜面66bに対する用紙の進入角度が緩やかになり、搬送負荷過大による不送り発生を防止することができる。
また、突起部頂面66aは曲面ないし目視では確認できない程度の小さな角度で交わる稜線で構成される。これにより用紙の搬送抵抗を低減して用紙の損傷を抑制し、また突起部66の摩耗を低減することができる。
また、図7Aに示すように、第2傾斜面66bと前捌き部63aは、搬送方向において同一直線上に連続して形成されている。これにより、用紙Sが前捌き部63aから第2傾斜面66bへスムーズに受け渡されるため、第2傾斜面66bへ用紙が進入する際の搬送負荷が低減される他、受け台63を形成するための金型構成もシンプルになる利点がある。
次に図7B、図7C、図8A、図8Bにより突起部66の変形例を説明する。例えば前記第2傾斜面は図7Bに示すように平面ではなく給送ローラ60側に凸状となる曲面状の第2傾斜面66eで構成されても構わない。これにより第2傾斜面66eの頂面66a付近の角度が徐々に緩やかになるため、用紙Sがスムーズに第2傾斜面66bを乗り越えることができ、用紙の搬送抵抗を低減して不送り抑制と用紙の損傷を抑制し、また突起部66の摩耗を低減することができる。
また、図7Cに示すように第1傾斜面66cは、分離パッド表面64aとの交差点近傍が、給送ローラ60側に凹となる曲面形状66fで構成されても構わない。これにより、用紙先端と分離パッド表面64aの相対角度が下流に向かうにつれて緩やかになるため、用紙Sがスムーズに分離パッド表面64aへ進入することができる。したがって、搬送負荷低減による不送り抑制や、分離パッド表面64aに対する衝突回避で静音化を図ることができる。
また、第1傾斜面66c及び第2傾斜面66bは一定幅にする他、図8Aに示すように上流から下流にいくに従って漸次幅狭となるようにしてもよい。このように漸次幅狭の上面形状にすることにより、用紙前端が幅広の第2傾斜面66bで受け止められて搬送負荷が分散され、また用紙後端が通過する際には幅狭の第1傾斜面66cと摺接して搬送抵抗が減少し、用紙ダメージを低減することができる。
次に、図8Bに搬送方向から見た給紙分離部の断面図を示す。図示するように突起部66の左右両端角部は凸状を成すR面66gを有する。R面66gで用紙と接触するため、角で点接触する場合と比較して用紙に対する搬送負荷を低減できる。
また用紙は給送ローラ60と接触する中央付近が下方向に押し下がるため、突起部66の内側端が接触しやすい。そこで、突起部66の上面を幅方向で傾斜した傾斜面66hとする。傾斜面66hは内側に向かうほど下方に下がるよう構成する。こうすることで、用紙と傾斜面とが面接触し、点接触する場合に比べて用紙搬送負荷をより低減することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態を図9Aと図9Bに基づいて説明する。この実施形態形態は、突起部66の形状は前記第1実施形態と同様であるが、突起部66を有するガイドプレートP1を受け台63と別体で構成した点が異なる。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態において、受け台63の両側面に一対の短い係合軸63f、63gが垂直に形成されている。この一対の係合軸63f、63gに対応して、ガイドプレートP1の側面に丸穴68と横長孔69が形成される。丸穴68と横長孔69はガイドプレートP1の厚み方向に貫通して形成されており、左右共通で使用することができる。
このように突起部66をガイドプレートP1に形成してガイドプレートP1ごと交換可能にすることで、用紙特性に応じて異なる形状や材質の突起部に変更したり、磨耗した突起部66を交換したりする等の対応が可能となる。またガイドプレートP1の側面にこのような丸穴68と横長孔69の組み合わせを複組個形成(図示無し)することで、突起部の位置を調整することが可能となり、用紙特性に応じて突起部の位置を最適位置に選定することが可能となる。
すなわち、ガイドプレートP1の位置を上下方向にずらすことで、例えば先端折れしやすいバリの大きい用紙に対しては突起部66を高くし、重送しやすい用紙間摩擦係数が高い紙については突起部66を低くするなどの対応が可能となる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態形態は、前述の突起部66の搬送方向下流側かつ分離ニップNの上流側に第2突起部67を設けることを特徴とする。当該第2突起部67は、本願出願人が先に出願した特願2012−181180号における異音防止を目的とする左右一対のガイド部(50A)と同じものである。
この第3実施形態の目的は、第1実施形態及び第2実施形態の突起部66(以下第1突起部66という)と、第2突起部67とを共に形成することで以下の課題を解決することにある。すなわち、分離パッド方式の従来からの問題点として、前述の先端折れ・不送り・重送の他に、分離ニップNでのスティックスリップの振動による鳴き(異音)が挙げられる。このようなスティックスリップの振動の要因として、分離ニップNの領域が狭く不安定であることが挙げられる。
用紙Sと分離パッド64の間の分離ニップNの領域を、図10Aに模式的に細長領域D1として図示する。領域D1は搬送方向に対して直角で水平方向に延びている。水平方向の長さは給送ローラ60と同じ長さである。
領域D1はさらに細くなってほとんど線状になったり、各部品の精度によっては領域D1の端部や中間部の1箇所又は複数箇所で用紙が点状に分離パッド64に当接したりする場合もある。このように分離パッド方式は分離ニップNの領域が非常に狭く、かつ、その形状も安定していないのが実情である。
このため分離パッド64による用紙の保持状態が非常に不安定であり、用紙の保持力も十分ではない。したがってスティックスリップの振動が起きやすい状況にあり、この振動が起こるとそれが異常音となり、また騒音も増大しやすい。
分離ニップNの領域D1のこのような不安定状態を解消する手段として、左右の突起部66で用紙Sを下面から支持する構成が考えられる。用紙Sが左右の突起部66で持ち上げられると、図10Bのように左右の突起部66を結ぶ直線E上で用紙Sが給送ローラ60側に押し付けられる。
このように用紙Sが多点で保持されることにより、図10Bの台形状の領域D2で示すように、分離ニップNの領域が実質的に拡大される。したがって用紙が給送ローラ60の外周面に対して拡大された領域D2で面接触することになる。
このように分離ニップNが実質的に拡大されることで、分離パッド64に対する用紙Sの接触領域と接触状態が安定し、分離パッド64による用紙Sの保持力が高まり用紙の鳴きを防止する効果を得られる。前記台形状領域D2は、分離パッド64から浮き、かつ、給送ローラ60の外周面60aに沿った三次元形状を呈している。このような領域D2の形態が分離ニップNの鳴きの原因となる振動をソフトに緩和・吸収するクッション材として機能していると考えられる。
また、突起部66はその搬送方向位置をできる限り分離ニップN近傍に設ける方が分離ニップNの領域D2を安定させる効果が得られる。しかし搬送方向下流側に向かうほど、給送ローラ外周面60aと分離パッド表面64aとの隙間は狭くなる。このため、突起部66を分離ニップN近傍まで延長すると突起部66が給送ローラ外周面60aに食い込む領域が発生してしまう。
この場合、第1実施形態及び第2実施形態で前述したように、受け台63の押し下げによる分離圧低減が発生しやすくなる。また、用紙Sと分離パッド表面64aとが分離ニップN上流で殆ど接触しないため、分離パッド表面64aによる用紙束を捌く効果が減少し、重送が発生しやすくなってしまう。
第3実施形態においては、これらの問題を解決し、できる限り重送への余裕度を確保しつつ異常音を防止し、かつ第1実施形態と第2実施形態で前述した突起部66による先端折れ、不送り防止の効果を合わせ持つシート給送装置を提供する。
図10Cに第3実施形態の給紙分離部の断面図を示し、図10Dに受け台63の拡大図を示す。第3実施形態では、第1突起部66の搬送方向下流側に第2突起部67を備え、第2突起部67の頂面67dは給送ローラ外周面60aよりもやや上方に突出させる。
また、第1突起部66の頂面66aと第2突起部67の頂面67dの間は、給送ローラ60側が凹状のR面67eを成すガイド面で構成する。当該R面67eにより、第1傾斜面66cから第3傾斜面67bに受け渡される用紙の進入角度が徐々に緩やかになる。このため、用紙がスムーズに第3傾斜面67bに進入可能であり、搬送負荷低減による不送り抑制につながる。
このように、分離ニップN近傍の第2突起部67の頂面67dのみを給送ローラ外周面60aに食い込むように配置し、第1突起部66の頂面66dは給送ローラ外周面60aより下方に配置する。こうすることで、受け台63を押し下げる力が必要最小限で済むように、第1突起部66及び第2突起部67の上面形状を形成可能である。
また第2突起部67で用紙を保持することで分離ニップN領域の安定化を図り、スティックスリップによる異常音を低減することができる。さらに突起部を第1突起部66と第2突起部67とに分割することで、第2突起部67の高さのみを高くして、受け台63を押し下げる方向に加わる力を必要最低限に抑えることができ、重送の発生を抑制することができる。
また、第3実施形態のように受け台63の回動軸63bを搬送方向下流側に備えるシート給送装置の場合、用紙突入により受け台63を押し下げる方向に働くモーメントは、荷重受点が回動軸63bに近いほど小さくなる。そのため、回動軸63bに近い第2突起部67が用紙から受ける力による分離圧の低減量は、第1突起部66と比較して少なくて済むため重送への影響は少ない。
そこで、第2突起部67を、図10C、図10Dのように、分離ニップNと分離パッド上流端64bとの間の中間位置よりもやや下流側に配置し、かつ、第2突起部67の頂面67dの高さを給送ローラ外周面60aにやや食い込む高さまで延ばしている。
第2突起部67の前記位置と高さを最適化するには、シート給送装置を複数試作し、用紙搬送時の受け台63の振動や音(異音)の発生状態を確認した上で、当該振動ないし音(異音)が最も小さくなる高さに設定するとよい。
次に、第2突起部67を有する第3実施形態に係るシート給送装置と、第2突起部67を持たない従来のシート給送装置を用いて、両装置の給紙時の振動加速度を試験により比較したした結果を図14に示す。両装置の相違点は第2突起部67の有無のみであり、その他の構造や材質等はまったく同じ設定にした。
試験に使用した機材等の詳細は以下の通りである。
・分離パッド64の材質:発砲ウレタンラバー材
・受け台63の材質:ポリカーボネート(PC)
・給送ローラ60の材質:EPDM
・給送ローラ60の直径:φ36mm
・給送ローラ60の搬送速度:60mm/s
・分離ニップNの幅(給送ローラ60の幅):50mm
・分離ニップ圧:3N
・用紙の種類:普通紙(アクスルマルチペーパスーパーホワイトA4)
・用紙進入角度:30°
・測定機器:加速度ピックアップ(メーカー:PCB、型式:352C22)
・FFTアナライザ(名称:マルチデータステーション、メーカー:小野測器、型式:DS−2100)
図14の波形は、第3実施形態と従来の両装置の給送ローラ60による給紙時に、受け台63に発生した振動をFFTによる周波数解析でグラフ化したものである。図の横軸は周波数[Hz]、縦軸は加速度[G]を表す。破線表示の波形が本発明の第3実施形態の結果であり、実線表示の波形が第2突起部67の無い従来装置の結果である。
加速度[G]が大きければ大きいほど大きな異常音が発生していることを示す。この異常音は分離パッド64に対する用紙のスティックスリップの振動が原因である。
なお、図14の加速度の最大目盛は0.5(G)であり、周波数の最大目盛は2000[Hz]である。試験の結果、本発明の第3実施形態は0〜2000[Hz]までの周波数範囲で最大加速度が0.06[G]であったのに対し、従来装置は0〜2000[Hz]までの周波数範囲で最大加速度が4.71[G]であった。
この結果から、本発明の第3実施形態と従来装置は約77倍の振動値の差があることが確認された。図14では表記の都合上、縦軸は最大0.5[G]とし、それ以上の波形(従来装置の波形)は省略している。
図14の試験結果より、第2突起部67がない従来装置に対して、第2突起部67がある本発明の第3実施形態は、明らかに振動を著しく低減することができることが分かる。このことから、本発明の第3実施形態の第2突起部67は、分離パッド64と用紙間の擦れによって発生するスティックスリップの振動を抑制する作用効果があることが実証された。
そして、スティックスリップの振動を抑制することにより、用紙の搬送挙動及び搬送精度を安定化させ、前記振動の抑制作用により異常音の発生を抑制・防止することができる作用効果が得られることも実証された。
次に第1突起部66と第2突起部67を備える受け台63について、図10C、図10Dを用いて説明する。第3実施形態においては、第1突起部66及び第2突起部67と受け台63とが、一体的に形成されている。
受け台63と一体形成することで部品数が低減され金型費が低減される。第2突起部67は、上流側の第3傾斜面67bと、下流側の第4傾斜面67cと、これら第3傾斜面67b及び第4傾斜面67cを結ぶ突起部頂面67dとで構成されている。
第4傾斜面67cと分離パッド表面64aとが成す相対角度θ4は90°以下、さらに望ましくは45°以下に設定する。これにより用紙後端が第4傾斜面67cから離れる際の当該用紙後端のあばれを抑制し、分離パッド表面64aに対する衝突回避で静音化を図ることができる。
この第1突起部66と第2突起部67は、搬送方向について同一直線上に連続して配置される。これにより用紙Sが第1傾斜面66cから第3傾斜面67bへスムーズに受け渡されるため、第3傾斜面67bへ用紙が進入する際の搬送負荷が低減される他、金型の構成もシンプルになる利点がある。
また、第1傾斜面66cと第3傾斜面67bとが成す相対角度θ3は45°以下、さらに望ましくは30°以下に設定する。これにより第1傾斜面66cから第3傾斜面67bに用紙Sが受け渡される際の侵入角度が緩やかになり、搬送負荷過大による不送り発生を防止することができる。
さらに、第1傾斜面66cと第3傾斜面67bの交点は、給送ローラ60側に凹状となるR面67eで構成されている。これにより第1傾斜面66cにガイドされる用紙Sの進入角度が徐々に緩やかになるため、用紙Sがスムーズに第3傾斜面67bに受け渡され、搬送負荷低減による不送り抑制につながる。
また、図10DのようにR面67eが分離パッド表面64aより上方に配置されることで、用紙Sの分離パッド表面64aへの突入角度を緩やかにでき、先端折れ・不送りを防止することができる。また、図10Dとは異なり、R面67eを分離パッド表面64aより下方(受け台63側)に下げて配置してもよい。こうすることで、用紙Sの分離パッド表面64aへの突入角度を大きくし、分離パッド表面64aと用紙が接触しやすくすることで、分離性能を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態を図11に基づいて説明する。この第4実施形態では、第1突起部66及び第2突起部67の上面形状は前記第3実施形態と同様である。第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、第1突起部66と第2突起部67を備えるガイドプレートP2を、受け台63と別体で構成したことである。その他の構成は前記第3実施形態と同様である。また、ガイドプレートP2に第2突起部66が追加されている点以外は、第2実施形態のガイドプレートP1と同様である。
ガイドプレートP2を受け台63に対して着脱可能に構成することで、用紙特性に応じて材料の異なるガイドプレートP2に変更したり、磨耗したガイドプレートP2を交換したりする等の対応が可能となる。また第2実施形態と同様に、ガイドプレートP2の側面に丸穴70と横長孔71の組み合わせを複組個形成(図示なし)することで、用途に応じてガイドプレートP2の位置を調整することが可能となる。
(第5実施形態)
次に本発明の第5実施形態を図12A、図12Bに基づいて説明する。この第5実施形態は、第1突起部66を受け台63と一体に備え、第2突起部67を有するガイドプレートP3を受け台63及び第1突起部66と別体で構成することを特徴とする。
第2突起部67を位置決めするための構成は、第2実施形態及び第4実施形態と同様である。すなわち第2突起部67の側面に設けられた丸穴72及び横長孔73と、受け台63の側面切り欠き部75に設けられた係合軸63f、63gとを係合することでガイドプレートP3と第2突起部67の位置が決まる。
第1突起部66と第2突起部67は、第3実施形態及び第4実施形態と同様に、搬送方向において同一直線上に配置されている。このような配置を可能にするように、ガイドプレートP3を収容する切り欠き部75は所定の深さで形成されている。
第2突起部67は給送ローラ外周面60aより上方に突出して形成されるため、第1突起部66よりも用紙から受ける搬送負荷が大きく磨耗しやすい。第5実施形態の構成をとることで、第2突起部67を有するガイドプレートP3を磨耗しにくい低摩擦係数の樹脂部材や金属材に変更することが可能な他、磨耗した第2突起部67を有するガイドプレートP3のみを交換することが可能となる。
第5実施形態も、第2実施形態及び第4実施形態と同様に、第2突起部67の側面に丸穴72と横長孔73の組み合わせを複組個形成(図示せず)することで、用途に応じて第2突起部67を有するガイドプレートP3と第2突起部67の位置を調整することが可能となる。
また、第1突起部66の第1傾斜面66cと、第2突起部67の第3傾斜面67bとの間に生じる段差で、用紙先端が引っ掛かって不送りが発生するなどの問題を防止するため、図12Bに示すように、第1傾斜面66cの下流端と、第3傾斜面67bの上流端が、上下方向で重なるように配置する。
このように、第1傾斜面66cの下流端が、第3傾斜面67bの上流端の上方に配置されることで、両傾斜面66c、67bの間に形成される段差を覆い、不送り等の発生を防止することができる。
また、前記第5実施形態と異なり、第2突起部67を受け台63と一体で形成し、第1突起部66を有するガイドプレートを受け台63及び第2突起部67と別体にする構成も実施可能である。これによりガイドプレートの第1突起部66の位置や材質を用紙特性に応じて調整することが可能となる。
(第6実施形態)
次に本発明の第6実施形態を図13A、図13Bに基づいて説明する。この第6実施形態は、第1突起部66と第2突起部67が搬送方向において異なる直線上に配置されている点が第5実施形態と異なる。第1突起部66を受け台63と一体に備え、第2突起部67を有するガイドプレートP3を受け台63及び第1突起部66とは別体で構成する点は前記第5実施形態と同様である。
第5実施形態では第1傾斜面66cと第3傾斜面67bの間の用紙受け渡しにおいて、用紙先端がガイド面として第1傾斜面66c及び第3傾斜面67bから離れる領域がある。そのため例えば用紙先端が下向きにカールした状態で搬送されて来た場合、第3傾斜面67bへの用紙先端の進入角度が大きくなって不送りや先端折れが発生しやすくなる。
そこで第6実施形態においては、第2突起部67を有するガイドプレートP3を第1突起部66の幅方向外側に配置している。そして第1傾斜面66cの下流端と第3傾斜面67bの上流端が、図13Bのように側面視で互いに交差するようにする。これにより前述の用紙先端がガイド面としての第1傾斜面66cと第3傾斜面67bから離れる領域を無くし、第3傾斜面67bへの用紙先端の進入を安定化することが可能となる。
また、前記第6実施形態と異なり、第2突起部67を受け台63と一体とし、第1突起部66を有するガイドプレートを受け台63及び第2突起部67と別体にする構成も実施可能である。そして第1突起部66を有するガイドプレートを第2突起部67の幅方向外側に配置する。これによりガイドプレートの第1突起部66の位置や材質を用紙特性に応じて調整することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲の技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
N:分離ニップ P1〜P3:ガイドプレート
S:用紙 θ1〜θ4:相対角度
1:カラーレーザプリンタ 30:給紙トレイ
60:給送ローラ 60a:給送ローラ外周面
61:積載板 63:受け台
63a:前捌き部 63b:回動軸
63c:前捌き部頂面 63e:貼り付け部
63f:係合軸 63j:位置規制部
63k:位置規制部 64:分離パッド
64a:分離パッド表面 64b:分離パッド上流端
65:分離バネ 66:突起部(第1突起部)
66a:突起部頂面 66b:第2傾斜面
66c:第1傾斜面 66e:第2傾斜面
66f:曲面形状 66g:R面
66h:傾斜面 66h:内側傾斜面
67:第2突起部 67b:第3傾斜面
67c:第4傾斜面 67d:突起部頂面
67e:R面 68、70、72:丸穴
69、71、73:横長孔
特開2005−154052号公報 特開2013−049531号公報

Claims (27)

  1. シートの片側と接触して当該シートを所定の搬送経路に沿って下流側に給送する回転給送部材と、前記回転給送部材と対向し前記搬送経路を挟む位置に配設され前記回転給送部材と接触して分離ニップを形成する摩擦部材と、前記分離ニップと反対側で前記摩擦部材を保持する受け台とを備えたシート給送装置において、
    前記受け台に、前記回転給送部材の軸線方向両側に位置し前記回転給送部材側に立ち上がった一対の突起部を配設し、当該突起部の頂面を、前記回転給送部材の外周面と前記摩擦部材の表面との間であって、前記分離ニップよりも搬送方向上流側に配置し、当該突起部で前記シートを前記分離ニップに向けてガイドするようにしたことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記突起部の頂面を、前記摩擦部材の搬送方向上流端の上方に配置したことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記受け台の搬送方向上流端に、前記シートの先端を前記分離ニップに向けてガイドする傾斜面を有する前捌き部が配設され、当該前捌き部と前記分離ニップとの間において、前記突起部の頂面が前記前捌き部の高さよりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記突起部の頂面を前記摩擦部材の搬送方向上流端の上方に配置し、前記突起部の頂面から搬送方向下流側に延びた第1傾斜面を形成し、当該第1傾斜面と前記摩擦部材の表面とが成す角度を90°以下にしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記突起部の頂面を前記摩擦部材の搬送方向上流端の上方に配置し、前記突起部の頂面から搬送方向下流側に延びた第1傾斜面と、前記突起部の頂面から搬送方向上流側に延びた第2傾斜面をそれぞれ形成し、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが成す角度を45°以下にしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面が前記突起部の前記頂面を介して搬送方向に連続し、前記回転給送部材の軸線方向から見た前記頂面の輪郭が、前記回転給送部材側に凸状を成す曲面で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  7. 前記第2傾斜面は、前記回転給送部材の軸線方向から見た輪郭が、前記回転給送部材側に凸状を成す曲面で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  8. 前記第1傾斜面は、前記回転給送部材の軸線方向から見た輪郭が、前記回転給送部材側に凹状を成す曲面で構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  9. 前記前捌き部の幅方向両側と、前記第2傾斜面は、搬送方向において同一直線上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  10. 前記突起部の前記第1傾斜面と前記第2傾斜面のいずれか一方又は両方が、搬送方向上流側から下流側にかけて漸次幅狭に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  11. 前記突起部の搬送方向から見た輪郭が、前記回転給送部材側に凸状を成すR面を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  12. 前記突起部の上面の搬送方向から見た輪郭が、当該搬送方向と直交する幅方向の内側に向かうほど前記摩擦部材側に傾斜した内側傾斜面で構成されることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  13. 前記突起部は、搬送方向と直交する幅方向において、前記摩擦部材の幅方向両端より外側に設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  14. 前記突起部を前記受け台に一体成形したことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  15. 前記突起部を前記受け台と別体で成形したことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  16. 前記受け台に前記別体の突起部を取り付け可能な取付部を複数形成し、前記突起部を前記受け台に取り付ける際の当該取付部の選択により前記突起部の位置を可変にしたことを特徴とする請求項15に記載のシート給送装置。
  17. 前記突起部が、搬送方向に離れた第1突起部と第2突起部を有することを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のシート給送装置
  18. 前記第1突起部の頂面と前記第2突起部の頂面が、搬送方向において同一直線上に配設されていることを特徴とする請求項17記載のシート給送装置。
  19. 前記第2突起部はその頂面の搬送方向上流側に第3傾斜面を備え、当該第3傾斜面と前記第1傾斜面とが成す角度を45°以下にしたことを特徴とする請求項17又は18に記載のシート給送装置。
  20. 前記第3傾斜面と前記第1傾斜面とが交わる交点は、前記回転給送部材の軸線方向から見た輪郭が、前記回転給送部材側に凹状を成すR面で構成されていることを特徴とする請求項19に記載のシート給送装置。
  21. 前記第1傾斜面と前記第3傾斜面とが交わる交点が、前記摩擦部材の表面と前記回転給送部材の外周面との間に配置されていることを特徴とする請求項19又は20に記載のシート給送装置。
  22. 前記第1傾斜面と前記第3傾斜面とが交わる交点が、前記摩擦部材の表面よりも前記受け台側に配置されていることを特徴とする請求項19又は20に記載のシート給送装置。
  23. 前記第2突起部が、前記第1突起部および受け台と一体成形されていることを特徴とする請求項17から22のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  24. 前記第2突起部が、前記第1突起部と前記受け台の両方或いはいずれか一方と別体で成型されることを特徴とする請求項17から22のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  25. 前記第1突起部と前記第2突起部が別体で構成され、前記第1突起部の前記第1傾斜面の下流端と、前記第2突起部の前記第3傾斜面の上流端とが、搬送方向と直交する上下方向で互いに重なり合い、前記第1傾斜面の下流端が、前記第3傾斜面の上流端よりも、前記回転給送部材側に配置されていることを特徴とする請求項19に記載のシート給送装置。
  26. 前記第1突起部と前記第2突起部が別体で構成され、前記第1突起部と前記第2突起部が、搬送方向において異なる直線上に配置されていることを特徴とする請求項17に記載のシート給送装置。
  27. 請求項1から26のいずれか1項に記載のシート給送装置を有する画像形成装置又は画像読取装置。
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