JP4234611B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙装置及びこの給紙装置を備える複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、この種の給紙装置の一例として、図9(a)に示すようなフリクションパッド分離方式の給紙装置がある。即ち、加圧板100を付勢手段(図示せず)により給紙コロ101側に付勢することにより積載された用紙Pを給紙コロ101に圧接させ、この状態で給紙コロ101の回転に伴い繰り出される用紙Pをその下流側位置で給紙コロ101とフリクションパッド102とのクサビ状の対向接触部分を通すことにより、分離作用を呈示させ、1枚ずつに分離して給紙させるものである。103はフリクションパッド台、104はフリクションパッド102を給紙コロ101に圧接させるばね、105は給紙コロ101の軸である。分離手段として、フリクションパッド102に代えて分離コロを用いる方式もある。
このようなフリクションパッド分離方式の給紙装置において、用紙Pの積載枚数に依らずにフリクションパッド102と用紙との当接角を一定にする方式として、加圧板100を平行にスライドさせる方式があり、その一例として左右一対のガイドシャフトを利用する方式がある。
また、この種の給紙装置として、給紙コロ101の形状を半月コロ形状とし、その軸方向両側に一対のガイドコロを備え、かつ、駆動伝達系にカム、1回転クラッチ等を備えることで、給紙コロ101の1回転と同期させて加圧板100を昇降させるようにした給紙装置の例もある。この場合、ガイドコロは給紙コロよりも小径で構成され、給紙コロの1回転で用紙を下流側の搬送ローラ等に渡した後、フリクションパッドとガイドコロとを圧接させることで、次用紙の重送を防止する仕組みとされている。
ところが、従来のフリクションパッド分離方式の給紙装置の場合、給紙コロ101の軸105や、フリクションパッド102が接着されるフリクションパッド台103や、加圧板100が各々異なる部品に取り付けられており、これらの部材間の位置精度としては、部品の数だけその寸法誤差が大きくなっている。これらの部材間の位置関係が正確に出ていないと、フリクションパッド分離方式では、色々な問題が発生し、給紙性能に支障を来たす。
例えば、図9(a)はこれらの部材間の位置関係が精度よく出ている場合の理想時の様子を示すのに対して、用紙Pと給紙コロ101との位置関係が正確に出ていない場合には、図9(b)に示すように、加圧板100上に積載された用紙P中の最終用紙付近になるとその用紙Pの進む方向が狙いとする方向に対して下向きとなって出てしまい、フリクションパッド台103の顎部に鈍角で当ってしまい、先端折れやノンフィードが発生しやすい不具合がある。また、給紙コロ101とフリクションパッド台103との位置関係が正確に出ていない場合には、図9(c)に示すように、用紙Pのフリクションパッド102への進入角度が変わってしまうのに加えて、フリクションパッド台103と給紙コロ101との間の隙間もなくなってしまい、やはり、先端折れやノンフィードが発生しやすい不具合がある。同様に、フリクションパッド台103と加圧板100との位置関係が正確に出ていないと、本来的にはこれらの間の隙間は少ないほどよいので、加圧板100の上下動時に両者が衝突し、破損してしまう不具合がある。これらの結果として、給紙性能を損なってしまう不具合がある。
また、加圧板を一対のガイドシャフトを利用して平行にスライドさせることにより用紙Pの枚数に関係なくフリクションパッド102に対する用紙Pの当接角を一定にする方式に関しては、加圧板100に反りなどの変形が生じた場合に、加圧板100のガイドシャフトを受ける部分(ガイド孔)がガイドシャフトと平行でなくなり、かじってしまい、昇降動作がスムーズにならなくなってしまい、給紙圧が狙い通りに出ず、給紙コロと加圧板との圧接具合が悪くなったり、給紙圧偏差が生じたりし、結果として、給紙性能を損なってしまう不具合がある。特に、加圧板を低コストな樹脂製として構成した場合には、成型時の反りが発生しやすく、このような不具合が発生しやすくなる。
また、半月状の給紙コロ、ガイドコロ等を用いるとともに、その1回転に同期させて加圧板を昇降させる方式に関しては、本来的に、フリクションパッド分離方式にあっては、給紙コロ(又はガイドコロ)とフリクションパッドとで形成されるクサビ状の形状部分で積載された用紙Pの重なりを崩し、分離効果を上げている(いわゆるプレ分離)が、ガイドコロが給紙コロよりも小径であるため、ガイドコロとフリクションパッドとのニップ部で重なりが崩されて止まっている次の用紙先端が、次の給紙開始に伴い半月状の給紙コロがフリクションパッドを押し下げ始める時に押さえ作用がなくフリーになってしまうため、折角得られていたプレ分離効果がなくなってしまい、結果として、重送しやすく給紙性能を損なってしまう不具合がある。
本発明の目的は、給紙コロと分離手段と加圧板とを用いる給紙方式において、給紙性能の低下を抑制し、安定した給紙を可能にすることである。
請求項1記載の発明の給紙装置は、用紙を給紙するための給紙コロと、積載用紙を前記給紙コロに圧接させる加圧板と、この加圧板よりも給紙側下流で前記給紙コロに対向接触して積載用紙を1枚ずつ分離するための分離手段と、を備える給紙装置において、前記給紙コロを軸支する軸支部と前記加圧板の前記給紙コロに対する圧接方向の移動をガイドするガイド部と前記分離手段を支持する支持部との相互の位置関係を規定してこれらの軸支部とガイド部と支持部とを一体に有する支持構造体を備える。そして、前記支持構造体は、前記軸支部として前記給紙コロを軸支する孔を有し、前記ガイド部として前記加圧板の前記給紙コロに対する移動をガイドするように方向付けられた一対のガイドシャフトを有し、前記支持部として前記分離手段を回動自在に取り付けるための取り付け部を有する。
請求項記載の発明は、請求項1記載の給紙装置において、前記分離手段は、前記給紙コロに対向接触するフリクションパッドである。
請求項記載の発明は、請求項又は記載の給紙装置において、前記加圧板は、前記ガイドシャフトに対して給紙方向の位置が規制されて摺動自在で積載用紙の用紙幅方向に長孔形状とされたガイド孔を有する。
請求項記載の発明は、請求項又は記載の給紙装置において、前記給紙コロは、その軸方向両側に当該給紙コロよりも小径のガイドコロを備え、かつ、その1回転中の所定角度位置で前記フリクションパッドに接触しない部分を持つように円形状断面の一部を切り欠いた半月形状の高摩擦係数部と、当該高摩擦係数部に対して回転方向直前の上流側位置の切り欠き部に位置して前記ガイドコロに対して同径以下の先頭部分から径が徐々に大きくなって前記高摩擦係数部につながる後尾部分を有して前記高摩擦係数部よりも相対的に摩擦係数の低い低摩擦係数部とを有する。
請求項記載の発明の給紙装置は、用紙を給紙するための給紙コロと、積載用紙を前記給紙コロに圧接させる加圧板と、この加圧板よりも給紙側下流に配設されて前記給紙コロに対向接触して積載用紙を1枚ずつ分離するための分離手段と、を備える給紙装置において、前記加圧板の圧接方向の移動をガイドするための一対のガイドシャフトを有し、前記加圧板は、前記ガイドシャフトに対して給紙方向の位置が規制されて摺動自在で積載用紙の用紙幅方向に長孔形状とされたガイド孔を有する。
請求項記載の発明は、請求項又は記載の給紙装置において、一対の前記ガイドシャフトに対する一対の前記ガイド孔のうち、一方の長孔形状の程度が他方の長孔形状の程度より大きい。
請求項記載の発明の画像形成装置は、請求項1ないしの何れか一記載の給紙装置と、この給紙装置により給紙された用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備える。
請求項1ないし記載の発明によれば、給紙コロを軸支する軸支部と加圧板の給紙コロに対する圧接方向の移動をガイドするガイド部と分離手段を支持する支持部との相互の位置関係を規定してこれらを一体に有する支持構造体を備えるので、給紙コロと加圧板と分離手段との位置関係を正確に出すことができ、先端折れやノンフィードといった給紙不良を抑制でき、安定した給紙を可能にすることができる。
請求項3,5,6記載の発明によれば、加圧板の給紙コロに対する圧接方向の移動をガイドするガイドシャフトに対して給紙方向の位置が規制されて摺動自在で積載用紙の用紙幅方向に長孔形状とされたガイド孔を有するので、加圧板が変形して反ってしまうようなことがあっても、当該ガイド孔の長孔形状により吸収することができ、よって、給紙コロと加圧板との圧接具合を良好に維持し、給紙圧偏差を抑制することができ、安定した給紙を可能にすることができる。
請求項記載の発明によれば、両側に小径のガイドコロを有して、一部を切り欠いた半月形状の高摩擦係数部からなる給紙コロに関して、当該高摩擦係数部に対して回転方向直前の上流側位置の切り欠き部に位置してガイドコロに対して同径以下の先頭部分から径が徐々に大きくなって高摩擦係数部につながる後尾部分を有して高摩擦係数部よりも相対的に摩擦係数の低い低摩擦係数部とを有するので、高摩擦係数部が分離手段に接触する直前のタイミングにおいては切欠部分であっても低摩擦係数部が用紙を押さえながら高摩擦係数部による圧接給紙に移行するので、プレ分離効果を損なうことなく、重送を防止することができ、よって、安定した給紙を可能にすることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしの何れか一記載の給紙装置を備えるので、安定した給紙性能の下に画像形成動作を行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の給紙装置を備える画像形成装置は、電子写真方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置への適用例を示す。図1はこのフルカラー画像形成装置の全体的な構成を概略的に示す縦断正面図であり、装置本体1の略中央には画像形成部(プリンタエンジン)2が配設され、その直下には給紙部3が配設されている。給紙部3には例えば各々用紙収納部となる4段の給紙カセット4a〜4dが設けられている。これらの給紙カセット4a〜4dは装置本体1に対して前後方向(図面上、紙面表裏方向)に引出・収納自在に設けられている。また、画像形成部2の上方には、原稿画像を読取る読取り部(スキャナ)5が配設されている。さらに、画像形成部2の用紙搬送方向下流側(図面上、左側)には画像形成済みの用紙Pが排紙される排紙トレイ7が設けられている。なお、画像形成部2の用紙搬送方向上流側(図面上、右側)には用紙Pを手差し給紙させるための用紙収納部である手差しトレイ8が設けられている。
ここに、画像形成部2では、無端状のベルトからなる中間転写ベルト9の上方に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の複数の作像部10が並置されている。各々の作像部10では、各色毎に設けられたドラム状の感光体11の外周に沿って、帯電装置12、露光部、現像装置13、クリーニング装置14などの電子写真プロセス部材ないしは装置が配置されている。帯電装置12は、感光体11の表面に帯電処理を行い、露光部では、画像情報を感光体11表面にレーザ光で照射する露光装置15からのレーザ光が照射される。現像装置13は、感光体11の表面に露光されて形成された静電潜像をトナー現像して可視化し、クリーニング装置14は転写後に感光体11の表面に残留したトナーを除去回収する。
作像プロセスとしては、中間転写ベルト9上に各色毎の画像が作像され、中間転写ベルト9上に4色が重畳されて1つのカラー画像が形成される。その際、最初に、イエロー(Y)の作像部で、イエロー(Y)のトナーを現像し、中間転写ベルト9に転写する。次に、マゼンタ(M)の作像部で、マゼンタのトナーを現像し、中間転写ベルト9に転写する。次に、シアン(C)の作像部で、シアンのトナーを現像し、中間転写ベルト9上に転写し、最後に、ブラック(K)のトナーを現像し、中間転写ベルト9上に転写し、4色が重畳されたフルカラーのトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト9上に転写された4色のトナー像は、給紙部3から給紙されてきた用紙Pに転写装置16で転写され、定着装置17によって定着された後、排紙ローラ18によって排紙トレイ7に排紙される。一方、フルカラーのトナー像が転写された後、中間転写ベルト9の表面に残留したトナーはクリーニング装置21によって除去回収される。
各用紙トレイ4a〜4d、手差しトレイ8とレジストローラ19との間は、搬送路20により連結されており、任意の給紙場所から給紙された用紙Pは搬送路20を介してレジストローラ19まで搬送される。ここに、レジストローラ19では用紙Pの搬送を一旦停止させ、中間転写ベルト9上のトナー像と用紙Pの先端との位置関係が所定の位置関係になるよう、タイミングをとって用紙Pを再度送り出す。レジストローラ19は手差しトレイ8から搬送されてくる用紙Pに対しても同様に機能する。
ここに、給紙装置は給紙カセット4a〜4d、手差しトレイ8の何れにも適用可能であるが、本実施の形態としては、手差しトレイ8に対する給紙装置30への適用例として説明する。まず、図2ないし図5を参照して第1の特徴的な構成例について説明する。図2はカバーを兼ねる開閉自在な手差しトレイ8を開放させた状態で当該給紙装置30部分を抽出して示す斜視図、図3はその手差しトレイ8部分を取り外して示す斜視図、図4は給紙コロ等を省略して中央部分を拡大して示す斜視図、図5は給紙コロ等を省略して示す斜視図である。
本実施の形態の手差し給紙用の給紙装置30は、フリクションパッド分離方式の給紙装置として構成され、基本的には、手差しトレイ8上に積載された用紙Pを給紙するための給紙コロ31と、手差しトレイ8の下端部付近に位置させて設けられて積載用紙Pを給紙コロ31に圧接させる昇降自在な樹脂製の底板(加圧板)32と、この加圧板32よりも給紙側下流で給紙コロ31に対向接触して積載用紙Pを1枚ずつ分離するための分離手段としてのフリクションパッド33とを備えている。フリクションパッド33の材質としては、ゴムやゴムコルク、発泡ウレタン、熱可塑性エラストマなどの高摩擦係数の素材からなる。
ここに、給紙コロ31及びフリクションパッド33は積載用紙Pの用紙幅方向のほぼ中央に位置するものであり、給紙コロ31にはその用紙幅方向に延びる給紙コロ軸(軸)34が一体化されて設けられている。この給紙コロ軸34の両端は、搬送ガイド板35aを兼ねるように樹脂により一体に形成されて用紙幅方向全幅に渡る長さを有する支持構造体35の両側の立上り側面35bに形成された軸支部としての孔35cに軸受36を介して回転自在に取り付けられている。また、支持構造体35において搬送ガイド板35aの給紙コロ31に対応する部分は開口され、当該開口部分に分離手段としてのフリクションパッド台33aが配設されるように構成されている。このフリクションパッド台33aは給紙コロ31に対向接触する部分に平板状のフリクションパッド33が両面テープを介して接着されるもので、給紙方向下流側の両端に設けられた支軸33b部分を回動自在に支持する支持部としての取り付け部35dが開口側面35eに形成されている。この取り付け部35dはフリクションパッド台33aの支軸33bが給紙コロ31の給紙コロ軸34と平行になるように当該支軸33bを支持するように設定されている。このようなフリクションパッド台33aの底面側には支持構造体35との間に圧縮スプリング39(図8参照)が介在され、フリクションパッド台33aを介してフリクションパッド33を給紙コロ31に圧接させる構成とされている。
また、手差しトレイ8上に積載された用紙Pの給紙先端側を給紙コロ31に圧接させるための加圧板32の当該給紙コロ31に対する圧接方向の移動(昇降動作)をガイドするように方向付けられたガイド部としての左右一対のガイドシャフト37a,37bが支持構造体35の底辺部に形成された孔35fに圧入して設けられている。これらの一対のガイドシャフト37a,37bは給紙動作を妨げないように用紙幅方向の両側に配置されており、かつ、これらのガイドシャフト37a,37bを利用して加圧板32と支持構造体35の底辺部との間には当該加圧板32を給紙コロ31側に加圧付勢するための円錐状の圧縮スプリング38が介在されている。加圧板32にあってはこれらの左右一対のガイドシャフト37に対して摺動自在な左右一対のガイド孔32a,32bが形成されている。
支持構造体35においては、孔35c、取り付け部35d及びガイドシャフト37(孔35f)の位置関係は、給紙コロ31とフリクションパッド33と加圧板32との位置関係が相互に適正(図9(a)に示すような適正な位置関係)となるように規定されている。
よって、本実施の形態によれば、まず、位置精度が悪いとノンフィードや先端折れ等の不具合を生じ、給紙性能が低下するという問題が発生する部品である給紙コロ31、加圧板32、フリクションパッド33の支持・位置決めを、一つの支持構造体35により行うようにしたので、これらの部品間の位置精度を出すことができ、ノンフィード、先端折れ等の不具合を低減させ、良好なる給紙性能を発揮させることができる。
次いで、図6を参照して第2の特徴的な構成例について説明する。図6は加圧板32部分を拡大して示す平面図である。本実施の形態において、左右一対のガイドシャフト37a,37bに摺動自在に嵌合して圧接方向にガイドされる左右一対のガイド孔32a,32bの孔形状は真円形状ではなく、給紙方向にはガイドシャフト37a,37bの直径と同等でその位置が規制されるとともに、用紙幅方向にはガイドシャフト37a,37bの直径よりも長くされた長孔形状とされている。より詳細には、本実施の形態の手差し給紙は、右側基準(奥側基準)とされており、ガイド孔32a,32bの長孔程度Da,Dbは、図6に示すように、右側のガイド孔32aの方が真円に近いのに対して、左側のガイド孔32bの方が長くされて逃げが大きく取られている(即ち、Da<Db)。
このような構成によれば、圧縮スプリング38による圧力や反りによる変形が樹脂製の加圧板32に発生しても、ガイドシャフト37a,37bが長孔形状のガイド孔32a,32bに従い用紙幅方向に逃げるので昇降動作の摺動性が損なわれるようなことはなく、加圧動作(給紙圧の確保)が所期通りに行われる。これにより、良好なる給紙性能が発揮される。さらには、右側基準なる片側基準に対応させて、左側のガイド孔32bの長孔程度を大きくしているので(逃げを大きくしているので)、寸法のばらつきがあっても、支障なく対応可能となる。
さらに、図7及び図8を参照して第3の特徴的な構成例について説明する。図7及び図8は給紙コロ付近の構成例を拡大して示す縦断正面図である。これらの図においては、給紙コロ31の軸方向両側に設けられた当該給紙コロ31よりも小径なガイドコロ41(図2等参照)のうち、左側のガイドコロ41を省略して示す。まず、給紙コロ31はその1回転中でフリクションパッド33に接触しない部分を持つように円形状断面の一部を断面D状に切り欠いた形状のゴム製の高摩擦係数部31aを有する構造として構成されている。さらに、このような高摩擦係数部31aに対して回転方向(時計方向)直前の上流側位置の切り欠き部には樹脂により形成されることにより、高摩擦係数部31aよりも相対的に摩擦係数の低い低摩擦係数部31bが設けられている。この低摩擦係数部31bの外周部は切り欠き部のうち、1/4〜1/3程度の長さとされ、その先頭部分Aがガイドコロ41と同径又はそれよりも小さい径として形成され、高摩擦係数部31aにつながる後尾部分Bに向けてその径が徐々に大きくなり、後尾部分Bでは高摩擦係数部31a(給紙コロ31)と同径又はやや小さい径となるように形成されている。
なお、図2等に示すように、給紙コロ31の軸端には給紙コロ位置規制部材42が固定されており、この給紙コロ位置規制部材には引張りスプリング43が掛けられており、給紙コロ軸34を時計回りに付勢している。また、給紙コロ位置規制部材42には突起42aが形成されており、その突起42aにDCソレノイドのフラッパが引掛り、給紙コロ軸34が回転するのを規制している。DCソレノイドがONすると、引張りスプリング43により給紙コロ軸34が回転する仕組みになっている。一方、反対側では、給紙コロ軸34に欠歯ギヤが取り付いており、待機位置では駆動入力ギヤに対して、欠歯ギヤの歯がない部分が対応しているため、駆動は連結しないが、前述のDCソレノイドがONし、給紙コロ軸34が回転すると、欠歯ギヤと入力ギヤとが噛合って、所定の回転数で1回転する。1回転するとまた、待機位置に戻る仕組みとなっている。また、給紙コロ軸34にはカム(図示せず)が固定されており、このカムの作用によって、加圧板32が上下する仕組みとされている。
このような構成において、図7は待機時の停止位置状態を示す。この状態で図8(a)に示すように給紙コロ31が回転を始め、ガイドコロ41とフリクションパッド33とのニップ位置Nに低摩擦係数部31bの先頭部分Aが到達した後で、この低摩擦係数部31bの径が徐々に大きくなる外周部分がフリクションパッド33と接触を開始するようになる。この際、接触するのは低摩擦係数部31bであり用紙Pに対して給紙作用は示さない。その後、図8(b)に示すように、カム作用と加圧板32とにより、積載用紙中の最上位紙が低摩擦係数部31bの後尾部分Bに引き続き給紙コロ31の高摩擦係数部31aの外周面に接触を開始するようになる。よって、ガイドコロ41とフリクションパッド33とのプレ分離作用によりニップ位置Nまで進入した2枚目以降の用紙Pの先端が、低摩擦係数部31bによってフリクションパッド33に押し付けられた状態のまま、次の給紙が開始されるので、重送を防止することができる。よって、プレ分離効果を損なうことなく、重送を防止することができ、よって、安定した給紙を可能にすることができる。
本発明が適用されるフルカラー画像形成装置の全体的な構成を概略的に示す縦断正面図である。 手差しトレイを開放させた状態で給紙装置部分を抽出して示す斜視図である。 その手差しトレイ部分を取り外して示す斜視図である。 給紙コロ等を省略して中央部分を拡大して示す斜視図である。 給紙コロ等を省略して示す斜視図である。 加圧板部分を拡大して示す平面図である。 給紙コロ付近の構成例を拡大して示す停止位置状態の縦断正面図である。 給紙コロ付近の構成例を拡大して動作例を示す縦断正面図である。 従来の給紙装置例示す概略正面図である。
符号の説明
2 画像形成部
30 給紙装置
31 給紙コロ
31a 高摩擦係数部
31b 低摩擦係数部
32 加圧板
33 フリクションパッド、分離手段
34 軸
35 支持構造体
35c 孔、軸支部
35d 取り付け部、支持部
36 軸受
37 ガイドシャフト、ガイド部
41 ガイドコロ

Claims (7)

  1. 用紙を給紙するための給紙コロと、積載用紙を前記給紙コロに圧接させる加圧板と、この加圧板よりも給紙側下流で前記給紙コロに対向接触して積載用紙を1枚ずつ分離するための分離手段と、を備える給紙装置において、
    前記給紙コロを軸支する軸支部と前記加圧板の前記給紙コロに対する圧接方向の移動をガイドするガイド部と前記分離手段を支持する支持部との相互の位置関係を規定してこれらの軸支部とガイド部と支持部とを一体に有する支持構造体を備える、
    前記支持構造体は、前記軸支部として前記給紙コロを軸支する孔を有し、前記ガイド部として前記加圧板の前記給紙コロに対する移動をガイドするように方向付けられた一対のガイドシャフトを有し、前記支持部として前記分離手段を回動自在に取り付けるための取り付け部を有する、
    ことを特徴とする給紙装置
  2. 記分離手段は、前記給紙コロに対向接触するフリクションパッドである、ことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記加圧板は、前記ガイドシャフトに対して給紙方向の位置が規制されて摺動自在で積載用紙の用紙幅方向に長孔形状とされたガイド孔を有する、ことを特徴とする請求項又は記載の給紙装置。
  4. 前記給紙コロは、その軸方向両側に当該給紙コロよりも小径のガイドコロを備え、かつ、その1回転中の所定角度位置で前記フリクションパッドに接触しない部分を持つように円形状断面の一部を切り欠いた半月形状の高摩擦係数部と、当該高摩擦係数部に対して回転方向直前の上流側位置の切り欠き部に位置して前記ガイドコロに対して同径以下の先頭部分から径が徐々に大きくなって前記高摩擦係数部につながる後尾部分を有して前記高摩擦係数部よりも相対的に摩擦係数の低い低摩擦係数部とを有する、ことを特徴とする請求項又は記載の給紙装置。
  5. 用紙を給紙するための給紙コロと、積載用紙を前記給紙コロに圧接させる加圧板と、この加圧板よりも給紙側下流に配設されて前記給紙コロに対向接触して積載用紙を1枚ずつ分離するための分離手段と、を備える給紙装置において、前記加圧板の圧接方向の移動をガイドするための一対のガイドシャフトを有し、前記加圧板は、前記ガイドシャフトに対して給紙方向の位置が規制されて摺動自在で積載用紙の用紙幅方向に長孔形状とされたガイド孔を有する、ことを特徴とする給紙装置。
  6. 一対の前記ガイドシャフトに対する一対の前記ガイド孔のうち、一方の長孔形状の程度が他方の長孔形状の程度より大きい、ことを特徴とする請求項又は記載の給紙装置
  7. 求項1ないしの何れか一記載の給紙装置と、この給紙装置により給紙された用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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