JP2015194871A - 画像形成システム、サーバー、画像形成装置、端末、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成システムXは、アプリ500の指示を行う端末3と、端末3と接続可能なサーバー2と、サーバー2から制御される画像形成装置1とを含んでいる。機能制御仲介部130は、機種固有情報400を端末3又はサーバー2に送信し、機種固有情報400に対応したアプリ500がサーバー2で実行された際の指示により各部の機能を制御する。アプリ管理部220は、機種固有情報400に対応するアプリ500を管理し実行する。API部230は、画像形成装置1の機能の制御の指示により、機能制御仲介部130に指示する。アプリ実行指示部330は、機種固有情報400に対応したアプリ500のサーバー2での実行及び使用時の指示を行う。
【選択図】図6
Description
これらのアプリにより、PDF作成、名刺管理、帳簿管理等の機能を画像形成装置に追加可能になる。また、アプリによりカメラ等の機器との連携を行うことも可能である。
本発明の画像形成システムは、前記サーバーのアプリケーション管理手段は、前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを検索して前記端末に提示し、前記端末からの認証情報を取得して提示した前記アプリケーションを使用可能な状態とすることを特徴とする。
本発明のサーバーは、端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムのサーバーであって、前記画像形成装置又は前記端末から送信された前記機種固有情報を受信する機種固有情報受信手段と、前記機種固有情報受信手段により取得された前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを管理し実行するアプリケーション管理手段と、前記アプリケーション管理手段により実行された前記アプリケーションからの前記画像形成装置の機能の制御の指示により、前記機種固有情報に対応して前記画像形成装置の機能の制御を指示するインターフェイス手段とを備えることを特徴とする。
本発明のサーバーは、前記アプリケーション管理手段は、前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを検索して前記端末に提示し、前記端末からの認証情報を取得して提示した前記アプリケーションを使用可能な状態とすることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの画像形成装置であって、機種固有情報を前記端末又は前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、前記サーバーに送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションが前記サーバーで実行された際の指示により各部の機能を制御する機能制御仲介手段とを備えることを特徴とする。
本発明の端末は、端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの端末であって、前記画像形成装置の機種固有情報を取得する機種固有情報取得手段と、該機種固有情報取得手段により取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、該機種固有情報送信手段により送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行うアプリケーション実行指示手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とにより実行される画像形成方法であって、前記端末により、前記画像形成装置の機種固有情報を取得させ、前記端末又は前記画像形成装置により、取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信させ、前記サーバーにより、前記画像形成装置又は前記端末から送信された前記機種固有情報を受信し、前記端末により、送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行い、前記サーバーにより、取得された前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを管理し実行し、前記サーバーにより、前記アプリケーションからの前記画像形成装置の機能の制御の指示により、前記機種固有情報に対応して制御を行うよう前記画像形成装置に指示させ、前記画像形成装置により、前記サーバーに送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションが前記サーバーで実行された際の指示により各部の機能を制御させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの端末により実行されるプログラムであって、前記画像形成装置の機種固有情報を取得させ、取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信させ、送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行わせることを特徴とする。
〔画像形成システムXの構成〕
画像形成システムXは、例えば、画像形成装置1、サーバー2、及び端末3を含んで構成される。
画像形成装置1は、操作パネル部16(図2)等を備えるMFPや単機能のプリンター等であり、当該機器に対応付けられたアプリをサーバー2及び端末3と協働して使用することが可能である。
サーバー2は、インターネット(登録商標)上のデータセンター等のいわゆる「クラウド」に載置されたPC/AT互換機等のPCサーバーやARM(登録商標)サーバー、イントラネット上のサーバー等の情報処理装置である。サーバー2は、画像形成装置1に対応付けられたアプリを記憶しており、端末3からの指示に従って実行することが可能である。
端末3は、タブレット端末、PDA(Personal Data Assistant)スマートフォン、携帯電話、PC/AT互換機等のPC等である。端末3は、アプリの実行及び操作等の指示を行い、画像形成装置1及びサーバー2との間で情報を送受信する。
画像形成装置1、サーバー2、及び端末3は、LAN(Local Area Network)、無線LAN、WAN(Wide Area Network)、携帯電話網等であるネットワーク5に接続されている。
次に、図2により、画像形成装置1の全体の構成について説明する。画像形成装置1は、画像処理部11、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部(給紙ローラー42b、搬送ローラー対44、排出ローラー対45)、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、画像形成部17(画像形成手段)、及び記憶部19等が、制御部10に接続されている。各部は、制御部10によって動作制御される。
制御部10は、記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、制御部10は、図示しない外部の端末や操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、記憶部19に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する手段である。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、記憶部19に記憶され、原稿読取部12で読み取られ、又は外部の端末から取得されたデータから記録紙への画像形成を行わせる手段である。
搬送部(給紙ローラー42b、搬送ローラー対44、排出ローラー対45)は、給紙カセット42a(図3)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
ネットワーク送受信部15は、ネットワークを介して、図示しないPC(Personal Computer)やスマートフォンやPDA(Personal Data Assistant)や携帯電話等の外部の端末、サーバー等に接続されていてもよい。
記憶部19のRAMは、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。これに加えて、記憶部19は、ユーザーのアカウント設定も記憶している。また、記憶部19に、ユーザー毎やアプリ500(図6)毎の文書ボックスの領域が含まれていてもよい。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。スタックトレイ50は、本体部14に形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部14に備わる制御部10に出力する。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
給紙ローラー42bによって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー対44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー対45によってスタックトレイ50に排出される。
次に、図4を参照して、サーバー2(情報処理装置)の全体構成について説明する。
サーバー2は、制御部20、ネットワーク送受信部25、記憶部29を備えている。各部は、制御部20によって動作制御される。
なお、ネットワーク送受信部25は、外部のハブやルータ等に接続され、ネットワーク5に接続されていてもよい。
次に、図5を参照して、端末3の全体構成について説明する。
端末3は、制御部30、I/O部31、入力部32、表示部33、ネットワーク送受信部35、記憶部39を備えている。各部は、制御部30によって動作制御される。
また、I/O部31には、USBメモリーやフラッシュメモリーカードや光学記録媒体やフラッシュメモリーを内蔵した外部機器等である記録媒体34を接続し、記憶されたファイルを読み出し/書き込みすることも可能である。
入力部32は、ユーザーの指示を取得する。このユーザーの指示は、後述するアプリ500(図6)のインストールや使用の指示を含む。また、ユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
表示部33は、画像形成装置1の操作パネル部16の表示部よりも、高い解像度と表示能力を備えていてもよい。
なお、ネットワーク送受信部35は、外部のハブやルータ等に接続され、ネットワーク5に接続されていてもよい。
記憶部39は、端末3をアプリ500(図6)の指示用の端末として機能させるための各種プログラムとデータとを記憶している。これらのプログラムやデータは、WWWブラウザー(World Wide Web Browser、以下「ブラウザー」という。)経由で実行されても、端末3にインストールされた専用アプリで実行されてもよい。また、この専用アプリは、アプリ500のサーバー2へのインストール時にインストールされてもよい。
また、記憶部39は、GUIを備えたOS、ワードプロセッサー、表計算ソフトウェア、描画ソフトウェア、ブラウザー、電子メーラー等のアプリ、その他のプログラムやデータ等も記憶している。これらのプログラムやデータは、制御部30が読み出して実行したり、書き込んだりすることが可能である。
図6を参照して、画像形成装置1、サーバー2、及び端末3を含む画像形成システムXの制御構成について説明する。
画像形成装置1の制御部10は、機能制御仲介部130(機能制御仲介手段、機種固有情報送信手段)を備えている。
画像形成装置1の記憶部19は、機種固有情報400を記憶する。
サーバー2の制御部20は、アプリ500を実行するプラットフォーム200を備えている。このプラットフォーム200は、機種固有情報受信部210(機種固有情報受信手段)、アプリ管理部220(アプリケーション管理手段)、及びAPI部230(インターフェイス手段)を含んでいる。
サーバー2の記憶部29は、機種固有情報400、認証情報410、及びアプリ500を記憶する。
端末3の制御部30は、機種固有情報取得部310(機種固有情報取得手段)、機種固有情報送信部320(機種固有情報送信手段)、及びアプリ実行支持部330(アプリケーション実行指示手段)を備えている。
端末3の記憶部39は、機種固有情報400、及び認証情報410を記憶する。
機能制御仲介部130は、サーバー2のAPI部230から要求された機能に該当する、画像形成装置1の各部を制御する、いわゆる「コネクター」として機能する。このため、機能制御仲介部130は、サーバー2のAPI部230で作成された機能制御指示のコマンドを受信した場合、これを解析して、画像形成装置1で実現可能な機能に対応する各部を適切な方式で制御する。たとえば、機能制御仲介部130は、機能制御指示のコマンドに対応して、コピー機能、ネットワークスキャン機能、文書ボックス機能等を呼び出すことができる。機能制御仲介部130は、これらのうち、どのような機能が使用可能であるか否かを、機種固有情報400の設定に従って選択する。
また、機能制御仲介部130は、各部を直接制御することも可能である。機能制御仲介部130は、例えば、原稿読取部12で解像度や色等を設定して原稿読取して画像データとして記憶部19に記憶させ、端末3から取得したり原稿読取部12で取得したりして記憶部19に記憶された画像データや文書データ(図示せず)を画像処理部11に画像処理させ、画像形成部17で画像データや文書データを画像形成させ、又は操作パネル部16の表示部に表示してもよい。また、機能制御仲介部130は、例えば搬送部のモーターの一つを駆動させるといった、より機器のハードウェアの構成に近い制御を行ってもよい。また、機能制御仲介部130は、画像形成装置1にフィニッシャーが存在した場合には製本やステープル等、FAX送受信部が存在した場合にはファクシミリの送受信、ICカードや生体認証によるユーザー認証部が存在した場合には当該ユーザー認証部によるユーザー認証等、カメラが存在した場合にはカメラ画像の取得や視線検出等の各機能を呼び出すことも可能である。これらの機能の呼び出しの可否についても機種固有情報400に設定可能である。また、機能制御仲介部130は、ネットワーク送受信部15(図2)を介して端末3や他の画像形成装置等(図示せず)の制御を行うことも可能である。
また、機能制御仲介部130は、各部の状態の取得等の処理も行ってもよい。機能制御仲介部130は、これらの取得した各部の状態、各部の機能の呼び出しの結果等について、サーバー2又は端末3に送信可能である。この際、機能制御仲介部130は、各種ファイル等をサーバー2又は端末3との間で送受信することも可能である。たとえば、機能制御仲介部130は、スキャンした画像データ、文書ボックスの文書データ等をサーバー2又は端末3との間で送受信することも可能である。なお、機能制御仲介部130は、FAX送受信部が存在した場合はファクシミリ送受信の画像データの送受信、ユーザー認証部が存在した場合はユーザー認証結果、カメラが存在した場合は映像データのサーバー2への送受信等を行うことも可能である。
具体的には、アプリ管理部220は、アプリ500のインストール、画像形成装置1及び端末3から使用可能な状態とするアクティベーション、実行、実行終了、アンインストール等をプラットフォーム200のAPIにより管理する(以下、これらの処理をアプリ500の「ライフサイクル」の管理という。)。
より具体的にいうと、アプリ管理部220は、端末3から受信したアプリ500を記憶部29に記憶して使用可能な状態とするインストール(導入)を行う。
また、アプリ管理部220は、端末3のアプリ実行指示部330からアプリ500の実行及び使用時の指示を受信した場合、これに従ってアプリ500の実行及び使用時の制御を行う。
また、アプリ管理部220は、機種固有情報400に対応して使用可能なアプリ500を検索して端末3に提示する。
また、アプリ管理部220は、端末3のアプリ実行指示部330から認証情報410を取得した場合、アプリ500を実行する。
具体的に、API部230は、取得した機種固有情報400を参照し、画像形成装置1に備えられた各部の機能を制御する指示(以下、「機能制御指示」という。)のコマンドを作成し、画像形成装置1の機能制御仲介部130へ送信する。また、この機能制御指示のコマンドとして、API部230は、プラットフォーム200のAPIが呼び出された際のパラメーター等と、画像形成装置1の機能に対応する制御の方式とを対応付けたコマンドを作成してもよい。
また、API部230は、画像形成装置1の機能の制御、情報参照等の結果についても取得して、アプリ500に提示する。この際、API部230は、画像形成装置1から、機能制御の結果の各種ファイル等を取得して、アプリ500に提示してもよい。
このため、アプリ実行指示部330は、ブラウザーや専用アプリにより、入力部32で入力されたユーザーの指示の情報をサーバー2に送信可能である。また、アプリ実行指示部330は、アプリ500の使用に必要な認証情報410を取得することが可能である。また、アプリ実行指示部330は、サーバー2のプラットフォーム200経由でアプリ500の画面内容を受信してブラウザーにより描画して表示部33に表示したり、画像形成装置1やサーバー2から各種ファイルを送受信したりしてもよい。また、アプリ実行指示部330は、アプリ実行指示部330のブラウザーや専用アプリの設定、端末3のハードウェアやOSの情報等の設定情報も送信可能である。
また、アプリ実行指示部330は、記録媒体34に記憶されたアプリ500をサーバー2に送信し、サーバー2へアプリ500をインストールする。
認証情報410は、予め各ユーザーが端末3、サーバー2、又は画像形成装置1の操作パネル部16等から登録することが可能である。
また、アプリ500は、サーバー2の記憶部29に、複数記憶されてもよい。アプリ500は、例えば、請求書作成、社員名簿管理、監視カメラアプリ、ウォーターマーク作成、OCR(Optical Character Recognition、光学文字認識)、伝票管理、契約書管理、名刺管理、PDF作成、帳簿管理、グループ管理等のアプリであってもよい。
また、各アプリ500は、画像形成装置1の機種固有情報400に対応して実行可能か否かが選択されてもよい。この場合、各アプリ500は、画像形成装置1が複数存在する場合、当該画像形成装置1の各機種固有情報400に対応してそれぞれが使用可能な状態か否かを設定されていてもよい。また、この場合、画像形成装置1の認証情報410により、当該画像形成装置1と対応付けられて使用可能な状態にする「アクティベーション」を行う構成であってもよい。また、アプリ500は、画像形成装置1や他の端末等(図示せず)からインストールされて記憶部29に記憶されてもよい。なお、画像形成装置1の機種毎に別々のアプリ500がインストールされる構成であってもよい。
また、アプリ500は、プラットフォーム200上で動作する実行ファイルと、クラス情報を含む各種データとを含んで構成されてもよい。この場合、アプリ500の実行ファイルは、例えばJava(登録商標)アプリの中間言語のファイルや、「ネイティブ」のexeファイル等からなるアプリのバイナリのファイルであってもよい。アプリ500は、この他にも、必要なデータを含んでいてもよい。
次に、図7を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成システムXによるアプリインストールの説明を行う。
本実施形態のアプリインストール処理は、端末3に接続した外部の記録媒体34、又は外部のサーバー(図示せず)等から、別途、アプリ500を導入し記憶部29に記憶させる。
本実施形態に係るアプリインストール処理は、主に端末3の制御部30、及びサーバー2の制御部20が、記憶部39及び記憶部29に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図7のフローチャートを参照して、アプリインストール処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、端末3の制御部30が、アプリ実行指示部330として、アプリ読み出し送信処理を行う。
制御部30は、I/O部31に接続された記録媒体34から、アプリ500のインストールプログラムを読み出して実行する。この際、制御部30は、認証情報410を入力部32から入力させてもよい。また、制御部30は、サーバー2にログイン等させてもよい。制御部30は、この認証情報410として、記録媒体34のラベル等に記載されたアプリ500の鍵情報を入力させてもよい。
制御部30は、読み出されたアプリ500を、ネットワーク送受信部35から、ネットワーク5経由で、サーバー2に送信する(タイミングT301)。
ここで、サーバー2の処理について説明する。
サーバー2の制御部20は、アプリ管理部220として、アプリ登録処理を行う。
制御部20は、ネットワーク送受信部25で受信したアプリ500を記憶部29に保存し、使用可能なアプリ500として登録する。制御部20は、この際、このアプリ500を端末3やユーザーと結びつけて、使用可能な端末3やユーザーを限定してもよい。
制御部20は、このアプリ500の登録の結果を端末3に通知する(タイミングT201)。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
端末3の制御部30は、アプリ実行指示部330として、登録結果表示処理を行う。
制御部30は、アプリ500の登録の結果を、「インストールが完了しました」等として表示部33に表示する。
以上により、アプリインストール処理を終了する。
次に、図8を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成システムXによる端末機種固有情報取得処理の説明を行う。
本実施形態の端末機種固有情報取得処理は、アプリ500を使用するのに先だって、端末3から画像形成装置1に接続し、機種固有情報400を取得して、一旦、端末3に保存する処理である。これにより、端末3からサーバー2経由で画像形成装置1を制御することが可能になる。
本実施形態に係る端末機種固有情報取得処理は、主に端末3の制御部30、及び画像形成装置1の制御部10が、記憶部39及び記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図8のフローチャートを参照して、端末機種固有情報取得処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、端末3の制御部30が、機種固有情報取得部310として、接続処理を行う。
制御部30は、記憶部39に記憶されたウェブブラウザーや専用アプリを実行する。その後、制御部30は、ユーザーに接続する画像形成装置1の名称やIPアドレス等を入力部32で入力又は選択させる。
制御部30は、選択された画像形成装置1との間で接続を試みる(タイミングT311)。
ここで、画像形成装置1の処理について説明する。
画像形成装置1の制御部10は、機能制御仲介部130として、ユーザー認証処理を行う。
制御部10は、端末3のユーザーにIDやパスワードの入力を求めて、これをネットワーク5経由で取得する。制御部10は、取得したIDやパスワードをアカウント設定のデータと比較して、ユーザー認証を行う。
制御部10は、ユーザー認証の結果を端末3に送信する(タイミングT111)。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
端末3の制御部30は、機種固有情報取得部310として、ユーザー認証に成功したか否かについて判定する。制御部30は、画像形成装置1からユーザー認証の結果を受信して、これが成功であればYesと判定し、失敗であればNoと判定する。
Yesの場合、制御部30は、処理をステップS114に進める。
Noの場合、制御部30は、端末機種固有情報取得処理を終了する。
ユーザー認証に成功した場合、制御部30は、機種固有情報送信指示処理を行う。
制御部30は、接続された画像形成装置1に対して、機種固有情報400を送信するよう指示する(タイミングT312)。
ここで、再び画像形成装置1の処理について説明する。
画像形成装置1の制御部10は、機能制御仲介部130として、機種固有情報送信処理を行う。
制御部10は、記憶部19に記憶された機種固有情報400を、端末3に送信する(タイミングT112)。
この際、制御部10は、機種固有情報400を公開鍵等で暗号化してもよい。また、この場合、機種固有情報400を復号化する秘密鍵は、端末3にはなく、サーバー2のみが保持していてもよい。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
端末3の制御部30は、機種固有情報取得部310として、機種固有情報取得処理を行う。
制御部30は、画像形成装置1から機種固有情報400を受信すると、記憶部39に一時的に保存する。
なお、この保存された機種固有情報400は、所定時間、例えば、数日〜数ヶ月程度、記憶部39に保存されていてもよい。また、端末3に専用アプリがインストールされている場合、機種固有情報400は、これとは別の記憶部39の保護領域に保存されていてもよい。また、機種固有情報400は、専用アプリの起動時、又は下記で説明する使用アプリ選択処理やアプリ使用処理の際、毎回取得されてもよい。
以上により端末機種固有情報取得処理を終了する。
次に、図9〜図10を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成システムXによる使用アプリ選択処理の説明を行う。
本実施形態の使用アプリ選択処理は、上述の端末機種固有情報取得処理で取得した機種固有情報400をサーバー2に送信して、サーバー2にインストールされたアプリ500のうち、画像形成装置1で使用可能なものを問い合わせる。サーバー2は、画像形成装置1で使用可能なアプリ500のリスト(以下、「アプリリスト」という。)を送信する。端末3は、このアプリリストを表示して、ユーザーに、起動するアプリを選択させる。
本実施形態に係る使用アプリ選択処理は、主に端末3の制御部30、及びサーバー2の制御部20が、記憶部39及び記憶部29に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図9のフローチャートを参照して、使用アプリ選択処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、制御部30が、機種固有情報送信部320として、機種固有情報送信処理を行う。
制御部30は、ブラウザーや専用アプリのGUIにて、ユーザーから使用するアプリ500の選択を開始する指示を取得する。
この場合、制御部30は、接続された画像形成装置1から取得した機種固有情報400を記憶部39から読み出して、この機種固有情報400とアプリリストの送信を要求するコマンドとを、サーバー2に送信する(タイミングT321)。
制御部30は、この際、機種固有情報400を公開鍵等で暗号化してもよい。また、制御部30は、認証情報410をサーバー2に送信してもよい。
ここで、サーバー2の処理について説明する。
サーバーの制御部20は、機種固有情報受信部210として、機種固有情報受信処理を行う。制御部20は、機種固有情報400を受信して、記憶部29に保存する。この際、制御部20は、機種固有情報400が不正なものでないか、記憶部29に記憶された秘密鍵で復号化してチェックしてもよい。
また、制御部20は、ここでは、アプリリストの取得の要求のコマンドを受信して、アプリ管理部220に通知する。
次に、制御部20が、アプリ管理部220として、アプリ検索処理を行う。
制御部20は、機種固有情報400を参照してアプリ500を記憶部29から検索し、この機種固有情報400に対応したアプリ500を検索し、アプリリストを作成する。
この際、制御部20は、検索された各アプリ500について、端末3に既に対応付けられているか否かの情報についても、アプリリストに付加する。
次に、制御部20が、アプリ管理部220として、アプリリスト送信処理を行う。
制御部20は、作成したアプリリストを、画像形成装置1に送信する(タイミングT221)。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
端末3の制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリリスト提示処理を行う。制御部30は、サーバー2から検索されたアプリ500のアプリリストを取得して、ブラウザーや専用アプリ等で表示部33に表示させる。
図10の画面例601は、表示されたアプリリストの例を示している。表示欄610には、ユーザー名、機種、画像形成装置1で使用可能なアプリ500の名称等がリスト形式で表示されている。ボタン700は、このアプリリストの表示を終了する指示を行うためのボタンである。
次に、制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリ選択処理を行う。
制御部30は、GUIにて、使用可能なアプリ500の名称等のリストから、使用を開始するアプリ500を、入力部32によりユーザーに選択させる。
制御部30は、選択されたアプリ500の情報を、サーバー2に送信する(タイミングT322)。
ここで、再びサーバー2の処理について説明する。
サーバー2の制御部20は、アプリ管理部220としてアプリ実行開始処理を行う。
制御部20は、画像形成装置1から選択されたアプリ500の情報を受信すると、当該アプリ500を起動する。
また、制御部20は、API部230として、機種固有情報400と対応する画像形成装置1の機能制御仲介部130と接続をしてもよい。この際に、制御部20は、端末3から受信した認証情報410を、画像形成装置1との接続に利用してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係るアプリインストール処理を終了する。
次に、図11〜図12を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成システムXによるアプリ使用処理の説明を行う。
本実施形態のアプリ使用処理は、端末3で実行指示が行われ、サーバー2で実行開始されたアプリ500をユーザーの指示により使用する。ここでは、端末3からアプリの使用時のユーザーの各種指示(以下、「アプリ使用指示」という。)がサーバー2に送信される。また、サーバー2からは、端末3のブラウザーや専用アプリ用の描画や入力の指示(以下、「GUI指示」という。)の情報が送信される。また、サーバー2から画像形成装置1には、機能制御指示のコマンドも送信される。
本実施形態に係るアプリ使用処理は、主に画像形成装置1の制御部10、サーバー2の制御部20、及び端末3の制御部30が、記憶部19、記憶部29、及び記憶部39に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図11のフローチャートを参照して、アプリ使用処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、端末3の制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリ使用指示取得処理を行う。
制御部30は、アプリ500のサーバー2での実行中に、ブラウザーや専用アプリのGUIにより、ユーザーの入力部32からのアプリ使用指示を取得する。
次に、制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリ使用指示送信処理を行う。
制御部30は、取得したアプリ使用指示を、ネットワーク送受信部35から、サーバー2に送信する(タイミングT331)。
ここで、サーバー2の処理について説明する。
サーバー2の制御部20は、アプリ管理部220として、アプリ実行処理を行う。
制御部20は、アプリ使用指示を受信すると、実行中のアプリ500に対して、この指示の内容に従って各種制御を行う。
また、制御部20は、当該アプリ500に対応する機種固有情報400も読み出して参照可能な状態にする。
また、実行されたアプリ500は、プラットフォーム200を介して画像形成装置1との間で情報をやり取りしてもよい。
次に、制御部20が、アプリ管理部220として、GUI指示か否かを判定する。
制御部20は、アプリ500が実行され、アプリ500からプラットフォーム200のサービスに対して、GUIの表示や入力等のGUI指示があった場合に、Yesと判定する。制御部20は、それ以外の場合、Noと判定する。
Yesの場合、制御部20は、処理をステップS233に進める。
Noの場合、制御部20は、処理をステップS234に進める。
GUI指示があった場合、制御部20が、アプリ管理部220としてGUI指示送信処理を行う。
制御部20は、端末3に対して、GUI指示の情報を作成して送信する(タイミングT231)。
このGUI指示の情報には、端末3のブラウザーや専用アプリで表示可能なHTMLファイルやXMLファイル等、ソケット通信のコマンド、端末3の表示部33で表示したり再生したりする画像ファイルや音声ファイル等が含まれていてもよい。この際、制御部20は、取得した機種固有情報400によって表示部33又はブラウザーの表示サイズ等を判断して、GUI指示の情報が適切なレイアウトになるよう調整してもよい。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリGUI描画処理を行う。
制御部30は、GUI指示を受信した場合、ブラウザー又は専用アプリにより、GUI指示の情報に対応する描画を表示部33に行う。また、制御部30は、GUIにより、ユーザーの入力部32からの入力の指示を求めることも可能である。
表示欄620は、品名や金額を入力しプレビュー表示を行う欄である。ユーザーが記載した品名や金額は、請求書の文書データを含むアプリ使用指示としてサーバー2に送信され、サーバー2で合計が算出される。この算出結果をGUI指示として受信した制御部30は、表示欄620に反映させる。
また、表示欄630は、GUI指示として受信した画像形成装置1の状態を示す欄である。ここには、サーバー2と画像形成装置1との接続の状態等を表示してもよい。
また、ボタン710は、画像形成装置1への印刷を指示させるアプリ使用指示のボタンである。このボタンが押下された場合、制御部30は、請求書の文書データを端末3又はサーバー2から画像形成装置1に送信して、画像形成装置1で印刷させる。
また、ボタン720は、請求書の文書データの保存を指示させるアプリ使用指示のボタンである。このボタンが押下された場合、制御部30は、この文書データを記憶部39又はサーバー2の記憶部29に保存してもよい。また、制御部30は、この文書データを、画像形成装置1に送信して記憶部19の文書ボックスに保存させてもよい。
また、ボタン730は、この請求書作成のアプリの終了を指示させるボタンである。このボタンが押下された場合、制御部30は、アプリの終了の指示(以下、「アプリ終了指示」という。)をサーバー2に送信させる。
ここで、再びサーバー2の処理について説明する。
サーバー2の制御部20は、API部230として、機能制御指示があったか否かを判定する。制御部20は、アプリ500の実行中、このアプリ500から画像形成装置1の機能の制御を行うプラットフォーム200のAPIを呼び出す等の機能制御指示が呼び出された場合、Yesと判定する。制御部20は、図12の例では、ボタン710により印刷の指示が行われた場合等にYesと判定する。制御部20は、それ以外の場合にNoと判定する。
Yesの場合、制御部20は、処理をステップS235に進める。
Noの場合、制御部20は、処理をステップS236に進める。
機能制御指示があった場合、制御部20が、API部230として機能制御指示送信処理を行う。
制御部20は、機種固有情報400を参照して、画像形成装置1の機能に対応した機能制御指示のコマンドを作成する。制御部20は、この機能制御指示のコマンドを画像形成装置1に送信する(タイミングT232)。
図12の例では、制御部20は、機能制御指示のコマンドに、請求書の文書データの印刷の指示を含めて送信する。
ここで、画像形成装置1の処理について説明する。
画像形成装置1の制御部10は、機能制御仲介部130として、各部機能制御処理を行う。
制御部10は、機能制御指示のコマンドを受信した場合、この機能制御指示のコマンドを解析して、画像形成装置1の各部の機能に対応する制御を行う。
また、制御部10は、各部を直接制御したり、各部の状態を取得したりしてもよい。また、制御部10は、画像形成装置1とサーバー2と端末3との間で各種ファイルを送受信する処理を行うことも可能である。
次に、制御部10は、機能制御仲介部130として、機能制御結果送信処理を行う。
制御部10は、機能制御の結果を取得して、サーバー2に送信する(タイミングT131)。
この機能制御の結果は、サーバー2で受信後にプラットフォーム200を介してアプリ500に提示されてもよい。
ここで、再び端末3の処理について説明する。
制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリ終了指示があったか否かを判定する。制御部30は、GUIにて、ユーザーによるアプリ500を終了する指示を取得した場合に、Yesと判定する。制御部30は、図12の例では、「終了」のボタン730や右上の「×」ボタン等が押下された場合に、Yesと判定する。制御部30は、それ以外の場合、Noと判定する。
Yesの場合、制御部30は、処理をステップS336に進める。
Noの場合、制御部30は、処理をステップS331に戻して、ユーザーからの指示を待つ。
アプリ終了指示を取得した場合に、制御部30は、アプリ実行指示部330として、アプリ終了指示送信処理を行う。
制御部30は、アプリ終了指示のコマンドをサーバー2に送信する(タイミングT332)。
制御部30は、このアプリ終了指示のコマンドに、アプリ識別情報を含めてもよい。
ここで、再び制御部20の処理について説明する。
制御部20は、アプリ管理部220として、アプリ終了指示があったか否かを判定する。制御部20は、端末3からのアプリ終了指示を受信した、又はアプリ500の実行が完了した場合等に、Yesと判定する。また、制御部30は、機能制御の結果でアプリ500を終了する場合にも、Yesと判定する。制御部20は、それ以外の場合は、Noと判定する。
Yesの場合、制御部20は、処理をステップS237に進める。
Noの場合、制御部20は、処理をステップS231に戻して、アプリの実行を続ける。
アプリ終了指示があった場合、制御部20は、アプリ管理部220として、アプリ終了処理を行う。
制御部20は、端末3からアプリ終了指示のコマンドを受信すると、対応するアプリ500の実行を終了し、待機状態となる。
以上により、本発明の実施の形態に係るアプリ使用処理を終了する。
本発明の画像形成システムXは、端末3と、端末3と接続可能なサーバー2と、サーバー2から制御される画像形成装置1とを含み、端末3は、画像形成装置1の機種固有情報400を取得する機種固有情報取得部310と、機種固有情報取得部310により取得された機種固有情報400をサーバー2に送信する機種固有情報送信部320と、機種固有情報送信部320により送信された機種固有情報400に対応したアプリ500のサーバー2での実行及び使用時の指示を行うアプリ実行指示部330とを備え、画像形成装置1は、機種固有情報400を端末3又はサーバー2に送信し、サーバー2に送信された機種固有情報400に対応したアプリ500がサーバー2で実行された際の指示により各部の機能を制御する機能制御仲介部130とを備え、サーバー2は、端末3の機種固有情報送信部320、又は画像形成装置1の機能制御仲介部130により送信された機種固有情報400を受信する機種固有情報受信部210と、機種固有情報受信部210により取得された機種固有情報400に対応するアプリ500を管理し実行するアプリ管理部220と、アプリ管理部220により実行されたアプリ500からの画像形成装置1の機能の制御の指示により、機種固有情報400に対応して制御を行うよう画像形成装置1の機能制御仲介部130に指示するAPI部230とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、画像形成システムXは、タブレット等の端末3経由で、操作パネル部16に大きな表示部のない画像形成装置1でも、アプリ500を使用することが可能となる。また、画像形成装置1の操作パネル部16よりも、高い解像度と表示能力の表示部33を備えた端末3からアプリ500への指示を行うことが可能となる。このため、ユーザーの利便性が向上する。
また、画像形成システムXは、アプリ500と実行基盤とはサーバー2上で管理されるため、画像形成装置1の制御部10や記憶部19の能力がアプリ500をインストールしない機器と同様であっても、アプリ500を使用可能となる。つまり、アプリ500を使用可能な画像形成装置1を安価に提供することが可能となる。
また、画像形成システムXは、画像形成装置1の制御部10の制御演算能力や記憶部19の記憶容量が限られていても、アプリ500独自の処理を行う必要がなくなるため、パフォーマンスが向上する。
また、画像形成システムXは、アプリ500を画像形成装置1に導入する必要がないため、セットアップ等の管理の手間やコストを削減できる。
また、画像形成システムXは、機種固有情報400により、複数のアプリ500から対応するアプリ500を選択可能となるため、サーバー2上で機種毎にアプリ500を保存する必要がなく、サーバー2の記憶部29のアプリ500用の記憶領域も節約できる。
また、画像形成システムXは、アプリ500をサーバー2上で実行するため、管理の整っていない画像形成装置1をハッキング等される危険性を低くすることができ、セキュリティリスクを低下させられる。
このように構成することで、画像形成装置1の機種固有情報400をサーバー2に送信して適切なアプリ500をユーザーに提示できる。
このため、画像形成装置1において使用可能なアプリ500をユーザーが自分で選択する必要がなくなり、管理の手間やコストを削減できる。また、画像形成装置1の設定情報をユーザーが調べる必要もなくなり、ユーザーの使い勝手がよくなる。また、ユーザーに設定を行わせる必要がなくなるため、セキュリティリスクも低下させることができる。
また、単なるクライアント・サーバー構成ではなく、いわゆる「クラウド」のサービスとして提供することで、アプリ500のライセンス等を一括管理でき、アプリ500の提供者の管理コストも低減できる。
また、ユーザーが海賊版や改造等された不正なアプリ500をインストールしようとしても、サーバー2にセキュリティプログラムを導入して発見することが可能となり、不正なアプリ500の流通や使用を防ぐことができる。
また、本実施形態の画像形成システムXは、画像形成装置1にはアプリ500の本体は記憶せず、プラットフォーム200やアプリ500の稼働場所をサーバー2上とすることで、画像形成装置1の記憶部19の記憶領域を拡張する必要がなくなり、コストアップを抑えられ、パフォーマンスの低下も抑えられる。
これに対して、サーバー2のAPI部230も、機能制御指示送信処理のコマンドを作成する際に、表示部33又はブラウザーの表示サイズ等を判断した機能制御指示のコマンドを作成してもよい。
このように構成することで、各部の制御を柔軟に行うことができ、コストを削減することができる。
これにより、画像形成装置1にログインしたユーザー毎に異なるアプリ500を使用可能となる。
また、アプリ500は、画像形成装置1の各機能を呼び出して所望の機能を実現させるための「一般アプリ」と、これらの一般アプリ500を管理する「管理アプリ」とを含んでいてもよい。また、アプリ500は、画像形成装置1の機能を使用するための画像形成装置1、サーバー2、及び/又は端末3に対応する制御プログラムやデータを含んでいてもよい。
このように構成することで、アプリにより画像形成装置1を柔軟に制御することが可能となり、又、セキュリティを高めることができる。
しかしながら、画像形成装置1に接続した記録媒体からアプリ500をサーバー2にインストールすることも可能である。
このように構成することで、画像形成装置1からアプリ500をインストールする際に機種固有情報400を送信することができ、画像形成装置1にのみ対応したアプリ500をインストールすることができ、ユーザーの利便性を向上させ、管理コスト等を削減できる。
このように構成することで、先に画像形成装置1又は端末3にのみ対応した専用アプリを用意することができ、ユーザーの利便性を向上させ、管理コスト等を削減できる。
このように構成することで、アプリ500を一般のユーザーがインストールする必要がなくなり、ユーザーの利便性を向上させ管理コスト等を削減できる。また、サーバー2の管理者は、アプリ500を容易に更新することが可能である。
また、サーバー2の管理者は、アプリ500の画像形成装置1との対応付けの情報等を変更したり、機種固有情報400とアプリ500との対応付けの情報等を変更したりしてもよい。この場合、当該アプリ500は、インストールしたユーザー、画像形成装置1、又は端末からのみ使用可能なように設定してもよい。
このように構成することで、機能拡張を柔軟に実現することができ、サーバー2上で管理することで管理コストを低減できる。
このように構成することで、プラットフォーム200のアプリと外部アプリとを柔軟に使い分けて、ユーザーの使い勝手をよくすることができる。
2 サーバー
3 端末
5 ネットワーク
10、20、30 制御部
11 画像処理部
12 原稿読取部
12a スキャナー
12b プラテンガラス
12c 原稿読取スリット
13 原稿給送部
13a 原稿載置部
13b 原稿排出部
13c 原稿搬送機構
14 本体部
15、25、35 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
17a 感光体ドラム
17b 露光部
17c 現像部
17d 転写部
17e 定着部
19、29、39 記憶部
31 I/O部
32 入力部
33 表示部
34 記録媒体
41 排出口
42 給紙部
42a 給紙カセット
42b 給紙ローラー
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー対
45 排出ローラー対
50 スタックトレイ
130 機能制御仲介部
200 プラットフォーム
210 機種固有情報受信部
220 アプリ管理部
230 API部
310 機種固有情報取得部
320 機種固有情報送信部
330 アプリ実行指示部
400 機種固有情報
410 認証情報
500 アプリ
601、602 画面例
610、620、630 表示欄
700、710、720、730 ボタン
Claims (8)
- 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
前記端末は、
前記画像形成装置の機種固有情報を取得する機種固有情報取得手段と、
該機種固有情報取得手段により取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、
該機種固有情報送信手段により送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行うアプリケーション実行指示手段とを備え、
前記画像形成装置は、
機種固有情報を前記端末又は前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、
前記サーバーに送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションが前記サーバーで実行された際の指示により各部の機能を制御する機能制御仲介手段とを備え、
前記サーバーは、
前記画像形成装置又は前記端末の前記機種固有情報送信手段により送信された前記機種固有情報を受信する機種固有情報受信手段と、
前記機種固有情報受信手段により取得された前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを管理し実行するアプリケーション管理手段と、
前記アプリケーション管理手段により実行された前記アプリケーションからの前記画像形成装置の機能の制御の指示により、前記機種固有情報に対応して制御を行うよう前記画像形成装置の前記機能制御仲介手段に指示するインターフェイス手段とを備える
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記サーバーのアプリケーション管理手段は、
前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを検索して前記端末に提示し、前記端末からの認証情報を取得して提示した前記アプリケーションを使用可能な状態とする
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムのサーバーであって、
前記画像形成装置又は前記端末から送信された前記機種固有情報を受信する機種固有情報受信手段と、
前記機種固有情報受信手段により取得された前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを管理し実行するアプリケーション管理手段と、
前記アプリケーション管理手段により実行された前記アプリケーションからの前記画像形成装置の機能の制御の指示により、前記機種固有情報に対応して前記画像形成装置の機能の制御を指示するインターフェイス手段とを備える
ことを特徴とするサーバー。 - 前記アプリケーション管理手段は、
前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを検索して前記端末に提示し、前記端末からの認証情報を取得して提示した前記アプリケーションを使用可能な状態とする
ことを特徴とする請求項3に記載のサーバー。 - 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの画像形成装置であって、
機種固有情報を前記端末又は前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、
前記サーバーに送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションが前記サーバーで実行された際の指示により各部の機能を制御する機能制御仲介手段とを備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの端末であって、
前記画像形成装置の機種固有情報を取得する機種固有情報取得手段と、
該機種固有情報取得手段により取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信する機種固有情報送信手段と、
該機種固有情報送信手段により送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行うアプリケーション実行指示手段とを備える
ことを特徴とする端末。 - 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とにより実行される画像形成方法であって、
前記端末により、前記画像形成装置の機種固有情報を取得させ、
前記端末又は前記画像形成装置により、取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信させ、
前記サーバーにより、前記画像形成装置又は前記端末から送信された前記機種固有情報を受信し、
前記端末により、送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行い、
前記サーバーにより、取得された前記機種固有情報に対応する前記アプリケーションを管理し実行し、
前記サーバーにより、前記アプリケーションからの前記画像形成装置の機能の制御の指示により、前記機種固有情報に対応して制御を行うよう前記画像形成装置に指示させ、
前記画像形成装置により、前記サーバーに送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションが前記サーバーで実行された際の指示により各部の機能を制御させる
ことを特徴とする画像形成方法。 - 端末と、該端末と接続可能なサーバーと、該サーバーから制御される画像形成装置とを含む画像形成システムの端末により実行されるプログラムであって、
前記画像形成装置の機種固有情報を取得させ、
取得された前記機種固有情報を前記サーバーに送信させ、
送信された前記機種固有情報に対応したアプリケーションの前記サーバーでの実行及び使用時の指示を行わせる
ことを特徴とするプログラム。
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