JP2013190864A - 情報処理システム及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置を使用して情報記憶装置にアクセスする際のユーザの操作負担が軽減される情報処理システム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】携帯端末2は、所定のサーバ接続アプリケーションを実行した場合、複合機1との無線通信を開始する。その際、携帯端末2は、ユーザが入力した接続用パスワードを複合機1へ送信し、複合機1において認証された場合、複合機1との無線通信が許可される。携帯端末2は、サーバ装置3へのアクセスに必要な認証情報を無線通信にて複合機1へ送信し、複合機1に対してサーバ装置3へのアクセスを要求する。サーバ装置3へのアクセスを要求された複合機1は、携帯端末2から受信した認証情報を第1ネットワークN1を介してサーバ装置3へ送信し、サーバ装置3に対してアクセスを要求する。サーバ装置3は、複合機1から受信した認証情報を認証し、認証できた場合、複合機1によるアクセスを許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記憶装置と、情報記憶装置と通信網を介して接続可能な情報処理装置と、情報処理装置と無線通信可能な通信装置とを備える情報処理システム及び情報処理装置に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置が急速に普及しており、携帯端末装置内に保存されている写真又は文書等のデータの印刷処理の需要も急増している。携帯端末装置はネットワークに接続するための通信機能を備えており、コンビニエンスストア等に設置された複合機にネットワーク経由でデータを送信することにより、容易にデータ印刷を行なうことが可能である。
また、特許文献1には、ネットワークに接続されたデバイスを複数のユーザが共用する場合に、デバイスを制御するサーバが、ユーザ認証、各ユーザによるデバイスの排他実行権限の設定及び解除等を行なうシステムが開示されている。具体的には、特許文献1には、携帯端末がかざされたときに、サーバが携帯端末から携帯ID情報(ユーザ認証用の情報)を取得し(読み出し)、携帯ID情報に基づいてユーザ認証を行なって画像処理サービスについて利用権限情報の有無を判別することが記載されている。また、特許文献1には、携帯端末の使用者を確認するため、携帯端末をサーバにかざしたときにパスワードによる確認処理を行なっても良いこと、またこの場合に、携帯端末にパスワードの入力を促す画面を表示させ、ユーザは携帯端末からパスワードを入力することが記載されている。これにより、特許文献1に開示されたシステムでは、携帯端末を用いて容易に印刷出力できる。
特開2009−86976号公報
携帯端末装置内に保存されているデータをネットワーク経由で複合機に送信する構成では、印刷すべきデータを携帯端末装置内に予め保存しておく必要があり、携帯端末装置は十分な記憶領域を備えておく必要がある。
そこで、印刷すべきデータを予め所定のサーバ(クラウドサーバ)に登録しておき、コンビニエンスストア等に設置された複合機を用いてサーバからデータを取得し、データ印刷を行なうプリントサービス(クラウド印刷サービス)が提供されている。
このようなサービスを利用する場合、ユーザは、例えば自宅のパーソナルコンピュータを用いて印刷用データを作成して所定のサーバに登録しておき、コンビニエンスストア等の複合機を操作してサーバからデータを取得して印刷を行なうことが多い。また、サーバは、アクセスするためにユーザ認証を必要としている場合があり、このようなサーバからデータを取得する場合、ユーザは、ユーザIDやパスワード等の認証情報を複合機に入力する必要がある。
しかしながら、複合機に設けられた操作部は、パーソナルコンピュータの操作部とは異なるので、複合機を使い慣れていないユーザにとって、複合機の操作部を介して認証情報を入力することは困難であり、煩雑なキー操作をユーザに強いるという問題がある。
また、特許文献1に開示されたシステムのような操作性を得るためには、システムが携帯端末と利用対象の装置(複合機)との間で通信経路を確立するよう正しく事前設定されていることが前提である。
しかしながら、ユーザにとって出先に設置された複合機やコンビニエンスストアに設置された公共用の複合機を利用するようなテンポラリな利用の場合、必ずしも携帯端末と利用対象の装置との間で事前設定がなされているとは限らない。従って、事前設定されていない場合、事前設定から行なう必要があり、利用者が十分満足する操作性を実現することはできない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、使い慣れていない複合機(情報処理装置)から所定のサーバ(情報記憶装置)にアクセスする際のユーザの操作負担を軽減することが可能な情報処理システム及び情報処理装置を提供することにある。
本発明に係る情報処理システムは、情報記憶装置と、該情報記憶装置と通信網を介して接続可能な情報処理装置と、該情報処理装置と無線通信可能な通信装置とを備える情報処理システムにおいて、前記通信装置は、前記情報記憶装置にアクセスするための認証情報を記憶する記憶部と、前記情報記憶装置へのアクセス要求を受け付ける受付部と、該受付部がアクセス要求を受け付けた場合、前記情報処理装置に応じた情報を無線通信にて前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、前記情報処理装置は、前記通信装置から所定の情報を取得した場合、前記通信装置との無線通信を許可する許可部を有し、前記通信装置の送信部は、前記情報処理装置に無線通信を許可された場合、前記記憶部に記憶してある認証情報、及び前記情報記憶装置へのアクセス要求を無線通信にて前記情報処理装置へ送信するようにしてあり、前記情報処理装置は、前記情報記憶装置へのアクセス要求を取得した場合、前記通信装置から取得した認証情報及びアクセス要求を前記通信網を介して前記情報記憶装置へ送信する送信部を更に有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理システムは、前記情報記憶装置は、前記通信網を介して前記情報処理装置からアクセス要求を取得した場合、アクセス要求と共に取得した認証情報を認証する認証部と、該認証部が前記認証情報を認証した場合、前記情報処理装置によるアクセスを許可する許可部とを有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理システムは、前記情報処理装置は、前記情報記憶装置へのアクセスが許可された場合、前記通信網を介した前記情報記憶装置との通信と、前記通信装置との無線通信とを仲介する仲介部を有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理システムは、前記情報処理装置は、前記通信網を介して前記情報記憶装置から取得した情報に複製防止用画像を付加して画像形成を行なう画像形成部を有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、通信網を介した第1外部装置との通信及び無線通信が可能な情報処理装置において、前記無線通信にて第2外部装置から所定の情報を取得した場合、前記第2外部装置との無線通信を許可する許可部と、前記第1外部装置にアクセスするための認証情報、及び前記第1外部装置へのアクセス要求を無線通信にて前記第2外部装置から取得する取得部と、前記第1外部装置へのアクセス要求を取得した場合、前記第2外部装置から取得した認証情報及びアクセス要求を前記通信網を介して前記第1外部装置へ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報記憶装置と通信網を介して接続可能な情報処理装置が、無線通信も可能に構成されている。無線通信可能な通信装置が、情報記憶装置にアクセスするための認証情報を予め記憶しており、情報記憶装置へのアクセス要求を受け付けた場合、記憶してある認証情報を無線通信にて情報処理装置へ送信し、情報記憶装置へのアクセスを情報処理装置に対して要求する。情報記憶装置へのアクセスを要求された情報処理装置は、通信装置から取得した認証情報を通信網を介して情報記憶装置へ送信し、情報記憶装置に対してアクセスを要求する。即ち、情報処理装置は情報記憶装置にアクセスする際に、通信装置から送信されてきた認証情報を用いる。情報処理装置を利用して情報記憶装置にアクセスしたいユーザは、情報処理装置を操作することなく、通信装置を操作し、通信装置から情報処理装置に、情報記憶装置へのアクセスを要求すればよい。また、通信装置は、予め記憶してある認証情報を情報処理装置へ送信して、情報記憶装置へのアクセスを要求するので、情報記憶装置にアクセスしたいユーザは、認証情報を入力する必要がない。更に、通信装置は、情報処理装置と無線通信を開始する際に、情報処理装置に応じた情報を情報処理装置へ送信し、情報処理装置は、所定の情報を取得した場合にのみ、通信装置との無線通信を許可する。よって、情報処理装置と通信できる通信装置が制限されるので、情報処理装置と通信装置との間でセキュアな無線通信が可能となる。
本発明によれば、情報記憶装置は、通信網を介してアクセス要求された場合、通信網を介して取得した認証情報を認証し、認証できた場合、アクセス要求してきた情報処理装置によるアクセスを許可する。よって、通信装置が情報処理装置へ送信した認証情報を用いて認証処理が行なわれるので、ユーザは、情報処理装置を用いて情報記憶装置にアクセスする際に情報処理装置を操作する必要がない。
本発明によれば、情報処理装置は、情報記憶装置へのアクセスが許可された場合、通信網を介した情報記憶装置との通信と、通信装置との無線通信とを仲介する。即ち、情報処理装置は、2つの通信を相互に接続するブリッジ機能を有する。よって、通信装置が通信網に接続できない場合や、無線通信のアクセスポイントが通信装置の近くにない場合であっても、通信装置は、情報処理装置経由で情報記憶装置にアクセスできる。
本発明によれば、情報処理装置は、情報記憶装置から取得した情報を印刷する際に複製防止用画像を付加する。例えば、劇場等のチケットやクーポン等の有価証券を情報記憶装置から取得して情報処理装置で印刷する際に、複製防止用画像を付加して印刷することにより、偽造防止処理が施された印刷物を生成できる。
本発明では、情報処理装置を用いて情報記憶装置にアクセスする際に、ユーザは、情報処理装置を操作することなく、通信装置を操作すればよい。例えば、コンビニエンスストア等に設置された複合機(情報処理装置)から所定のサーバ(情報記憶装置)にアクセスする際に、ユーザは、使い慣れていない複合機を操作する必要がなく、使い慣れた携帯端末(通信装置)を操作すればよいので、ユーザの操作負担が軽減される。また、通信装置は、情報処理装置に対して、情報記憶装置へのアクセスを要求する際に、予め記憶してある認証情報を用いるので、ユーザは認証情報を入力する必要がなく、更に操作性が向上する。更に、通信装置と情報処理装置との無線通信が開始される際に、所定の情報を用いた認証処理が行われるのでセキュアな無線通信が可能となる。
本発明に係る情報処理システムの構成を示す模式図である。 複合機、携帯端末及びサーバ装置の内部構成を示すブロック図である。 ユーザ情報DBの構成を示す模式図である。 情報処理システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 情報処理システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 情報処理システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 携帯端末の表示画面の例を示す模式図である。 複合機の表示画面の例を示す模式図である。
以下に、本発明に係る情報処理システム及び情報処理装置について、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る情報処理システムの構成を示す模式図である。本発明に係る情報処理システムは、複合機(情報処理装置)1、携帯端末(通信装置)2、サーバ装置(情報記憶装置)3等を備える。以下では、複合機1、携帯端末2及びサーバ装置3をそれぞれ1つ備えたシステムを例に説明するが、複合機1、携帯端末2及びサーバ装置3のいずれか又は全てをそれぞれ複数台備えてもよい。
複合機1及びサーバ装置3はインターネット等の第1ネットワーク(通信網)N1に接続可能であり、携帯端末2は携帯電話回線網等の第2ネットワークN2に接続可能であり、第1ネットワークN1と第2ネットワークN2とは相互に接続されている。また、複合機1及び携帯端末2は、無線LAN等の近距離無線通信が可能である。
図2は複合機1、携帯端末2及びサーバ装置3の内部構成を示すブロック図である。
複合機1は、デジタル複合機又はアナログ複合機であり、例えばコンビニエンスストアに設置されている。複合機1は、制御部10、記憶部11、操作パネル12、ネットワークI/F13、無線通信I/F14、画像読取部15及び画像形成部16等を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等を含み、複合機1が備える各部の動作を制御する。具体的には、制御部10のCPU又はMPUが、ROM(図示せず)に予め格納されている制御プログラムをRAM(図示せず)にロードして実行することにより、複合機1を、本発明に係る情報処理装置として動作させる。
記憶部11は、HDD(Hard Disk Drive )等の記憶装置であり、制御部10が実行する制御プログラム、第1ネットワークN1を介して受信したデータ、画像読取部15が原稿を読み取って取得した画像データ等を記憶する。
操作パネル12は、操作部12a及び表示部12bが一体として構成されたタッチパネルである。操作部12aは、ユーザが複合機1を操作するために必要な各種の操作キーを備え、ユーザが操作した操作キーに基づく情報を受け付け、受け付けた情報を制御部10へ送出する。表示部12bは、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機ELパネル等であり、制御部10からの指示に従って、ユーザに対して通知すべき情報、操作に必要な情報等を表示する。なお、タッチパネルを用いず、操作部12aと表示部12bとを各別に設けてもよい。
ネットワークI/F13は、ネットワークカード又はモデム等を備えており、公衆回線網、LAN(Local Area Network)又はインターネット等の第1ネットワークN1に接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F13は、第1ネットワークN1を介してサーバ装置3等の外部装置と通信を行なう。ネットワークI/F13は、有線通信を行なうためのインタフェースであってもよく、無線通信を行なうためのインタフェースであってもよい。
無線通信I/F14は、無線LAN等の近距離無線通信を行なうためのインタフェースであり、近距離無線通信が可能に構成された外部装置との間で無線通信を行なう。
画像読取部15は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)を備えたスキャナであり、原稿に印刷された文字や画像等を画像データとして読み取る。また、画像読取部15は、所定の原稿載置台に載置された複数枚の原稿を順次スキャナによる読取位置まで搬送する原稿搬送機能を備えていてもよい。
画像形成部16は、電子写真方式、インクジェット方式又は熱転写方式等の画像形成手段であり、画像読取部15が原稿から読み取った画像データ、又はネットワークI/F13が第1ネットワークN1を介して外部装置から受信した電子データに基づいて印刷処理を行なう。画像形成部16は、画像データ又は電子データに基づいて、記録紙等の記録シート上に画像(文字/写真/グラフィック)を形成する。
携帯端末2は、例えば携帯型のコンピュータ、携帯型のゲーム機、携帯電話又はPDA等の携帯情報端末である。携帯端末2は、制御部20、記憶部21、操作パネル22、携帯電話網I/F23及び無線通信I/F24等を備える。
制御部20は、CPU又はMPU等を含み、携帯端末2が備える各部の動作を制御する。具体的には、制御部20のCPU又はMPUが、ROM(図示せず)に予め格納されている制御プログラムをRAM(図示せず)にロードして実行することにより、携帯端末2としての動作を行なう。
記憶部21は、HDD又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、携帯端末2が実行する処理に必要な種々の制御プログラム及び各種データ等を記憶する。
操作パネル22は、複合機1の操作パネル12と同様の構成であり、操作部22a及び表示部22bを備える。操作部22aは、ユーザが操作した操作キーに基づく情報を受け付け、受け付けた情報を制御部20へ送出する。表示部22bは、制御部20からの指示に従って、ユーザに対して通知すべき情報、操作に必要な情報等を表示する。
携帯電話網I/F23は、携帯電話キャリアが管理する携帯電話回線網等の第2ネットワークN2に接続するためのインタフェースであり、第2ネットワークN2を介して他の携帯端末と通信を行なう。第1ネットワークN1及び第2ネットワークN2は接続されているので、携帯電話網I/F23は、第2ネットワークN2を介して第1ネットワークN1へも接続可能であり、ネットワークN1,N2を介した外部装置との通信も可能である。
無線通信I/F24は、複合機1の無線通信I/F14と同様の構成であり、近距離無線通信が可能に構成された外部装置との間で無線通信を行なう。
サーバ装置3は、クラウドサービスを提供するサーバコンピュータであり、第1ネットワークN1を介して、メモリ領域の使用、OS(Operating System)の実行等の各種サービスを提供する。サーバ装置3は、制御部30、記憶部31及びネットワークI/F32等を備える。
制御部30は、CPU又はMPU等を含み、サーバ装置3が備える各部の動作を制御する。具体的には、制御部30のCPU又はMPUが、ROM(図示せず)に予め格納されている制御プログラムをRAM(図示せず)にロードして実行することにより、サーバ装置3としての動作を行なう。
記憶部31は、HDD等の記憶装置であり、サーバ装置3が実行する処理に必要な種々の制御プログラム及び各種データ等を記憶する。また記憶部31には、ユーザ情報データベース(以下、ユーザ情報DBという)31a(図3参照)及び電子データデータベース(以下、電子データDBという)31bが格納されている。更に記憶部31には、サーバ装置3が提供するクラウドサービスを利用するためにユーザ登録したユーザが、携帯端末2を使用して、携帯端末2を無線通信にて複合機1に接続し、複合機1を介してサーバ装置3にアクセスする際に必要となるアプリケーション(以下、サーバ接続アプリケーションという)を格納している。
ネットワークI/F32は、複合機1のネットワークI/F13と同様の構成であり、第1ネットワークN1を介して複合機1等の外部装置と通信する。
図3はユーザ情報DB31aの構成を示す模式図である。ユーザ情報DB31aには、サーバ装置3が提供するクラウドサービスにユーザ登録したユーザのユーザID及び認証用パスワードが互いに関連付けて登録される。サーバ装置3において、ネットワークI/F32が第1ネットワークN1を介してユーザ情報DB31aの登録情報の変更又は追加を受け付けた場合、制御部30が、ユーザ情報DB31aの登録情報を更新する。
制御部(認証部)30は、ネットワークI/F32が第1ネットワークN1を介してユーザID及び認証用パスワードと共にアクセス要求を受信した場合、ユーザ情報DB31aの登録内容に基づいて認証処理を行なう。具体的には、制御部30は、ネットワークI/F32が受信したユーザID及び認証用パスワードをユーザ情報DB31aの登録情報と比較照合し、ユーザ情報DB31aに登録されているか否かを判断する。受信したユーザID及び認証用パスワードがユーザ情報DB31aに登録されていた場合、制御部(許可部)30は、アクセス要求してきた外部装置によるアクセスを許可し、サーバ装置3によるサービスの提供が開始される。
電子データDB31bには、ユーザ登録したユーザのユーザIDに対応付けて電子データ(電子ファイルデータ)が登録される。サーバ装置3に保存される電子データは、ユーザIDと共にサーバ装置3に送信されてくる。従って、サーバ装置3で保存すべき電子データをネットワークI/F32が受信した場合、制御部30は、受信した電子データを、電子データと共に受信したユーザIDに対応付けて電子データDB31bに格納する。
上述した構成の情報処理システムでは、例えば、予めユーザ登録しているユーザが自宅でパーソナルコンピュータを用いて文書等の電子データを作成する。そして、ユーザは、自宅のパーソナルコンピュータから電子データをサーバ装置3へ送信し、サーバ装置3に登録(保存)しておく。なお、サーバ装置3に電子データを登録する処理は、例えば、サーバ装置3が第1ネットワークN1経由で提供するウェブページを介して行なわれる。
またユーザは、サーバ装置3に登録した電子データを複合機1で印刷したい場合、複合機1を操作する代わりに、携帯端末2を操作して、携帯端末2から複合機1に対して、サーバ装置3へのアクセスを要求する。この際、携帯端末2から複合機1へ、サーバ装置3にアクセスするための認証情報(ユーザID及び認証用パスワード)が近距離無線通信にて送信される。サーバ装置3へのアクセスを要求された複合機1は、携帯端末2から受信した認証情報を第1ネットワークN1経由でサーバ装置3へ送信し、サーバ装置3に対してアクセスを要求する。サーバ装置3は、複合機1から受信した認証情報を認証し、認証できた場合、第1ネットワークN1を介した複合機1によるアクセスを許可する。
ここで、携帯端末2を使用して、複合機1に対してサーバ装置3へのアクセスを要求するためには、携帯デバイス2に所定のアプリケーション(サーバ接続アプリケーション)をインストールしておく必要がある。従って、携帯端末2のユーザは、サーバ接続アプリケーションを予めサーバ装置3からダウンロードして携帯端末2にインストールしておく。なお、サーバ装置3からサーバ接続アプリケーションをダウンロードする処理は、例えば、サーバ装置3が第1ネットワークN1経由で提供するウェブページを介して行なわれる。サーバ接続アプリケーションは、無線通信にて複合機1に対してサーバ装置3へのアクセスを要求するためのプログラムであり、サーバ装置3に対してユーザ登録されたユーザのユーザID及び認証用パスワードの情報も有している。従って、携帯端末2の制御部20がサーバ接続アプリケーションを実行した場合、ユーザは携帯端末2を操作して認証情報を入力することなく、無線通信I/F24による無線通信にて認証情報(ユーザID及び認証用パスワード)が複合機1へ送信され、複合機1に対して、サーバ装置3へのアクセスが要求される。
以下に、ユーザが、携帯端末2を操作して、サーバ装置3に登録してある電子データを複合機1で印刷する場合に各装置が行なう処理について説明する。図4〜図6は情報処理システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4〜図6においては、左側の処理は携帯端末2による処理を、中央の処理は複合機1による処理を、右側の処理はサーバ装置3による処理をそれぞれ示す。
サーバ装置3に登録してある電子データを複合機1で印刷したいユーザは、携帯端末2を操作し、携帯端末2に予めインストールしてあるサーバ接続アプリケーションを起動させる。携帯端末2の制御部20は、サーバ接続アプリケーションを実行し(S11)、アクセスポイント選択画面を操作パネル22(表示部22b)に表示させる(S12)。なお、携帯端末2の制御部20は、サーバ接続アプリケーションの起動(実行)を受け付ける構成のほかに、サーバ装置3へのアクセスの実行(アクセス要求)を操作パネル22の操作部(受付部)22aを介して受け付けるように構成されていてもよい。
図7は携帯端末2の表示画面の例を示す模式図であり、図7Aには、アクセスポイント選択画面の例を示す。図7Aに示す画面は、携帯端末2がアクセス可能なアクセスポイントを示す情報(例えばアクセスポイントの識別子)を表示し、利用すべきアクセスポイントの選択を受け付ける。ユーザは、アクセスポイント選択画面を介して、複合機1が有するアクセスポイントを選択する。
携帯端末2の制御部20は、アクセスポイント選択画面を介して、複合機1が有するアクセスポイントが選択されたか否かを判断しており(S13)、選択されていない場合(S13:NO)、複合機1が有するアクセスポイントが選択されるまで待機する。なお、複合機1が有するアクセスポイント以外のアクセスポイントが選択された場合、制御部20は、選択されたアクセスポイントを利用して、無線通信I/F24による無線通信を開始する。複合機1が有するアクセスポイントが選択された場合(S13:YES)、制御部20は、複合機1が有するアクセスポイントを利用する際の接続用パスワードの入力画面を操作パネル22(表示部22b)に表示する(S14)。図7Bには、接続用パスワードの入力画面の例を示す。図7Bに示す画面は、複合機1が有するアクセスポイントを利用する際の接続用パスワードを入力するための入力欄を表示する。
一方、複合機1の制御部10は、図8Aに示すようなメニュー画面を操作パネル12(表示部12b)に表示させている(S15)。
図8は複合機1の表示画面の例を示す模式図であり、図8Aには、複合機1が待機中に表示するメニュー画面の例を示す。図8Aに示す画面は、複合機1が提供するサービスを示す情報を表示し、ユーザが利用したいサービスの選択を受け付ける。具体的には、図8Aに示す画面は、「コピー」ボタン、「メモリカード印刷」ボタン、「クラウド印刷」ボタン及び「無線通信」ボタンを表示している。また、図8Aに示す画面は、各ボタンを介して、複写処理を実行するコピーサービス、メモリカードに保存してあるデータに基づく印刷処理を実行するメモリカード印刷サービス、サーバ装置3等のクラウドサービスを提供するサーバから取得(ダウンロード)したデータに基づく印刷処理を実行するクラウド印刷サービス、無線LAN等の近距離無線通信を実行する無線通信サービスの選択を受け付ける。
図7Bに示す入力画面が表示された携帯端末2のユーザは、複合機1のメニュー画面中の「無線通信」ボタンを操作し、無線通信サービスの実行を選択する。
複合機1の制御部10は、メニュー画面を介して無線通信サービスが選択されたか否かを判断しており(S16)、無線通信サービスが選択されていない場合(S16:NO)、選択されたサービスに係る処理を実行し(S17)、処理を終了する。例えば、コピーサービスが選択された場合、複合機1は、所定の原稿載置台に載置された原稿を画像読取部15にて読み取り、得られた画像データに基づいて画像形成部16にて印刷処理を実行する。また、メモリカード印刷サービスが選択された場合、複合機1は、所定のメモリカード接続端子(図示せず)に接続されたメモリカードからデータを取得し、取得したデータに基づいて画像形成部16にて印刷処理を実行する。また、クラウド印刷サービスが選択された場合、複合機1は、サーバ装置3等のサーバに接続するための画面(図示せず)を表示し、表示した画面を介して入力された情報に基づいてサーバへのアクセス、サーバからのデータのダウンロード等を行ない、得られたデータに基づいて画像形成部16にて印刷処理を実行する。
無線通信サービスが選択された場合(S16:YES)、複合機1の制御部10は、複合機1と無線通信を行なうための接続用パスワードを操作パネル12(表示部12b)に表示する(S18)。図8Bは、接続用パスワードの表示例を示しており、図8Bに示す画面は、表示中の接続用パスワードを、複合機1と無線通信を行ないたい携帯端末2に入力する旨を通知する。なお、ここでの接続用パスワードは、制御部10のROM又は記憶部11に予め記憶されているものでもよいし、無線通信を要求される都度、制御部10によって生成されるものでもよい。
図7Bに示す入力画面が表示された携帯端末2のユーザは、携帯端末2の操作パネル22を操作して、複合機1に表示された接続用パスワードを入力画面に入力する。
携帯端末2の制御部20は、図7Bに示す入力画面において、接続用パスワードが入力されたか否かを判断しており(S19)、接続用パスワードが入力されていない場合(S19:NO)、入力されるまで待機する。接続用パスワードが入力された場合(S19:YES)、制御部20は、入力された接続用パスワードを無線通信I/F24から複合機1へ送信し、複合機1に対して無線通信の接続を要求する(S20)。
無線通信の接続を要求された複合機1の制御部10は、携帯端末2から無線通信にて取得した接続用パスワードを認証する(S21)。具体的には、制御部10は、携帯端末2から取得した接続用パスワードが、操作パネル12に表示させた接続用パスワードに一致するか否かを判断し、一致する場合、取得した接続用パスワードが適切であると認証する。
制御部10は、取得した接続用パスワードを認証できたか否かを判断しており(S22)、認証できなかった場合(S22:NO)、認証できなかった旨を、無線通信I/F14を介して携帯端末2に通知する(S23)。携帯端末2の制御部20は、入力された接続用パスワードが適切ではなく、複合機1との接続ができなかった旨を操作パネル22(表示部22b)に表示し(S24)、処理を終了する。これにより、接続用パスワードの誤入力等によって複合機1との無線通信ができないことをユーザに通知できる。
一方、認証できた場合(S22:YES)、複合機1の制御部(許可部)10は、接続用パスワードを送信してきた携帯端末2との無線通信を許可し、複合機1との接続許可を、無線通信I/F14を介して携帯端末2に通知する(S25)。また、複合機1の制御部10は、図8Cに示すように、携帯端末2との無線通信が接続されていることを示すメニュー画面を操作パネル12(表示部12b)に表示する(S26)。図8Cに示すメニュー画面は、図8Aに示した画面中の「無線通信」ボタンが「無線通信接続済み」ボタンに変更された画面であり、「無線通信接続済み」ボタンは、選択できないように表示されている。
複合機1との接続許可を通知された携帯端末2の制御部20は、複合機1との接続が許可された旨を操作パネル22に表示する(S27)。例えば、制御部20は、「複合機1と接続されました」のようなメッセージを表示させる。
そして、サーバ接続アプリケーションを実行中の制御部20は、サーバ接続アプリケーションに予め組み込まれている認証情報を、無線通信I/F24による無線通信にて複合機1へ送信し、サーバ装置3へのアクセスを複合機1に要求する(S28)。具体的には、制御部20は、認証情報と、サーバ装置3へのアクセス要求を示す情報とを、無線通信I/F(送信部)24を介して複合機1へ送信する。なお、サーバ接続アプリケーションに予め組み込まれている認証情報は、サーバ装置3に対して予めユーザ登録されたユーザのユーザID及び認証用パスワードであり、サーバ装置3にアクセスするために必要な認証情報である。
サーバ装置3へのアクセスを要求された複合機1の制御部10は、無線通信I/F(取得部)14を介して、認証情報と、サーバ装置(第1外部装置)3へのアクセス要求を示す情報とを携帯端末(第2外部装置)2から取得する。制御部10は、取得した認証情報を記憶部11に記憶させる(S29)。また、制御部10は、記憶部11に記憶させた認証情報をネットワークI/F13から、第1ネットワークN1を介してサーバ装置3へ送信し、サーバ装置3に対してアクセスを要求する(S30)。具体的には、制御部10は、認証情報と、アクセス要求を示す情報とを、ネットワークI/F(送信部)13を介してサーバ装置3へ送信する。即ち、本実施形態の複合機1は、サーバ装置3へのアクセス要求を携帯端末2から要求された場合に自動的にサーバ装置3に対してアクセス要求を行なう構成である。このほかに、例えば、複合機1は、無線通信にて携帯端末2から取得した認証情報を記憶部11に記憶しておき、図8Cに示したメニュー画面を介してユーザがクラウド印刷サービスを選択した場合に、サーバ装置3に対してアクセス要求を行なう構成でもよい。
アクセスを要求されたサーバ装置3の制御部30は、複合機1から取得した認証情報を認証する(S31)。具体的には、制御部30は、複合機1から取得した認証情報が、ユーザ情報DB31aに既に登録されているか否かを判断し、登録されている場合、取得した認証情報が適切であると認証する。制御部30は、取得した認証情報を認証できたか否かを判断しており(S32)、認証できなかった場合(S32:NO)、認証できなかった旨を複合機1に通知する(S33)。複合機1の制御部10は、サーバ装置3へ送信した認証情報が適切ではなく、複合機1を利用できない旨を操作パネル12(表示部12b)に表示し(S34)、処理を終了する。これにより、サーバ装置3を利用できないことを携帯端末2のユーザに通知できる。
一方、認証できた場合(S32:YES)、サーバ装置3の制御部30は、アクセス要求してきた複合機1との通信を許可する。そして、制御部30は、複合機1から取得したユーザID(認証情報)に対応して電子データDB31bに記憶してあるデータ(電子データ)を示すデータ一覧を作成し、ネットワークI/F32から第1ネットワークN1を介して複合機1へ送信する(S35)。
複合機1の制御部10は、ネットワークI/F13で受信した情報に基づいて、データ一覧を操作パネル12(表示部12b)に表示する(S36)。図8Dには、データ一覧の例を示しており、携帯端末2のユーザが予めサーバ装置3に登録したデータに関する情報の一覧が表示される。図8Dに示す画面は、データの情報としてファイル名の一覧を表示しているが、ファイル名と共に各データのサムネイル画像を一覧表示させてもよい。なお、この場合、サーバ装置3の制御部30は、サムネイル画像を含むデータ一覧の情報を作成して複合機1へ送信する。
図8Dに示す画面は、一覧表示したデータから、印刷すべきデータの選択を受け付ける。ユーザは、複合機1の操作パネル12を操作し、図8Dに示す画面から、印刷したいデータを選択して印刷ボタンを操作する。
複合機1の制御部10は、印刷すべきデータが選択されたか否かを判断しており(S37)、選択されていない場合(S37:NO)、選択されるまで待機する。印刷すべきデータが選択された場合(S37:YES)、制御部10は、選択されたデータを、ネットワークI/F13を介してサーバ装置3に要求する(S38)。サーバ装置3の制御部30は、複合機1から要求されたデータを、電子データDB31bから読み出し、ネットワークI/F32から複合機1へ送信する(S39)。複合機1の制御部10は、サーバ装置3から受信したデータに基づいて画像形成部16にて印刷を行ない(S40)、印刷処理が終了した場合、上述した処理を終了する。
上述したように、本実施形態では、ユーザが複合機1を操作することなく、携帯端末2を操作することのみによって、サーバ装置3に登録してあるデータを複合機1にダウンロードして印刷することが可能となる。具体的には、ユーザは、携帯端末2に予めインストールしてある所定のアプリケーションを携帯端末2の制御部20に実行させることによって、サーバ装置3に登録してあるデータを複合機1で印刷できる。これにより、ユーザは、使い慣れていない複合機1を操作することなく、使い慣れた携帯端末2を操作すればよいので、ユーザの操作負担が軽減される。また、携帯端末2にインストールされるアプリケーションに、サーバ装置3にアクセスする際に必要となる認証情報を組み込んでおくことにより、サーバ装置3にアクセスしたいユーザは認証情報を入力する必要がなく、更に操作性がよい。
上述の実施形態では、携帯端末2と利用対象の装置である複合機1との間での事前設定は、複合機1に表示された接続用パスワードを携帯端末2に入力する操作だけなので、複合機1を利用しようと複合機1の近傍にユーザが近付いてからの設定操作時間を大幅に短縮できる。ユーザは、複合機1のような多数で共有している装置の前に長い時間滞在したいとは思わないので、複合機1の前での滞在時間の短縮はユーザの満足度を高めることができる。また、事前設定の操作作業は、ユーザが使い慣れた携帯端末2上で行なうことができるので、操作時間が短縮できる。
上述の実施形態では、携帯端末2が複合機1との間で近距離無線通信を開始する際に、携帯端末2が複合機1に対して接続用パスワードを送信し、複合機1は、受信した接続用パスワードに基づいて認証を行なう。そして、認証された携帯端末2のみが複合機1と無線通信できるので、複合機1及び携帯端末2の間でセキュアな無線通信が可能となる。
上述の実施形態では、複合機1が提供するクラウド印刷サービスは、サーバ装置3に登録してあるデータを複合機1でダウンロードして印刷するサービスであった。更に、複合機1に、印刷対象のデータに複製防止用画像(地紋画像)を付加して印刷する偽造防止印刷機能を備えてもよい。この場合、サーバ装置3からダウンロードしたデータに基づいて複合機1で生成された印刷物に、偽造防止処理を施すことができる。
上述の実施形態では、複合機1が図8Dに示す画面を表示し、ユーザは、複合機1の操作パネル12を操作し、図8Dに示す画面を介して、印刷すべきデータを選択する構成である。更に、複合機1は、第1ネットワークN1を介したサーバ装置3との通信と、携帯端末2との無線通信とを仲介するブリッジ機能を有してもよい。具体的には、複合機1の制御部(仲介部)10は、第1ネットワークN1経由でサーバ装置3から受信した情報(データ一覧)を、無線通信I/F14による無線通信にて携帯端末2へ転送し、携帯端末2の制御部20は、受信した情報に基づいて、図8Dに示す画面を操作パネル22に表示してもよい。この場合、ユーザは、携帯端末2の操作パネル22を操作して、印刷すべきデータを携帯端末2に表示された画面を介して選択し、携帯端末2の制御部20は、ユーザが選択したデータを示す情報を、無線通信I/F24を介して複合機1へ送信する。そして、複合機1は、無線通信I/F14を介して受信した情報に基づいて、ネットワークI/F13を介してサーバ装置3にデータを要求する。このような構成とした場合、ユーザは、印刷すべきデータを選択する際にも携帯端末2を操作すればよく、ユーザの操作負担が更に軽減される。
このように、複合機1が、第1ネットワークN1を介した通信と、無線LAN等の無線通信とを仲介するブリッジ機能を有することにより、ユーザは、使い慣れた携帯端末2を操作することによって、複合機1経由でサーバ装置3が提供するサービスを利用することができる。またその際に、ユーザは、第1ネットワークN1を介した通信と無線通信とを意識する必要がなく、シームレスな通信が可能となる。携帯端末2が複合機1経由でサーバ装置3を利用できるので、無線LAN等の無線通信で利用されるアクセスポイントが携帯端末2の近くにない場合であっても、複合機1経由でサーバ装置3が提供するクラウドサービスを利用できる。また、携帯端末2は、複合機1と無線接続した状態で、複合機1経由でサーバ装置3を利用できるので、携帯端末2が第2ネットワークN2及び第1ネットワークN1経由でサーバ装置3にアクセスする必要がない。よって例えば、第2ネットワークN2及び第1ネットワークN1を使用する場合に必要となる通信料が不要となる。
また、上述したように、携帯端末2を操作することによって、複合機1経由でサーバ装置3の利用が可能となる構成において、複合機1が偽造防止印刷機能を備える場合には更に有効である。例えば、劇場等のチケットやクーポン等の有価証券をサーバ装置3から取得し、複合機1で印刷する場合に、複製防止用画像を付加して印刷することにより、偽造防止処理が施された印刷物を生成できる。
上述の実施形態では、ユーザが自宅のパーソナルコンピュータを用いて作成した電子データを所定のサーバ装置3に登録(保存)する構成について説明した。このほかに、例えば、サーバ装置3を複数備え、携帯端末2の機種毎に異なるサーバ装置3に電子データを登録するようにしてもよい。具体的には、第1ネットワークN1に複数のサーバ装置3が接続されており、例えば、1つのサーバ装置3を代表サーバとし、サーバ装置3に電子データを登録する際に代表サーバにアクセスする。そして、代表サーバが、第1ネットワークN1経由で提供するウェブページを介して、各ユーザの携帯端末2の機種の情報を取得し、各機種に応じたサーバ装置3に電子データを登録するためのウェブページを提供する。ユーザは、このウェブページを介して、作成した電子データを、自身が所有する携帯端末2の機種に応じたサーバ装置3に登録できる。
またユーザは、自身の携帯端末2の機種に応じたサーバ装置3に登録した電子データを複合機1で印刷したい場合、携帯端末2を操作して、携帯端末2から複合機1に対して、サーバ装置3へのアクセスを要求する。なお、携帯端末2の機種毎に登録先のサーバ装置3を変更する構成においても、ユーザが携帯端末2を操作して、サーバ装置3に登録してある電子データを複合機1で印刷する場合に各装置が行なう処理は、図4〜図6を用いて説明した処理と同様である。なお、この場合、図5のステップS28において、携帯端末2の制御部20は、サーバ接続アプリケーションに予め組み込まれている認証情報だけでなく、自身の機種の情報も、無線通信I/F24による無線通信にて複合機1へ送信し、サーバ装置3へのアクセスを複合機1に要求する。なお、携帯端末2の機種の情報は、記憶部21に予め格納されている。
一方、図5のステップS29において、複合機1の制御部10は、携帯端末2から取得した認証情報を記憶部11に記憶させると共に、携帯端末2から取得した機種の情報に基づいて、対応するサーバ装置3を特定する。例えば、複合機1の記憶部11に、各携帯端末2の機種に対応するサーバ装置3のURL(Uniform Resource Locator)が登録されたテーブルを格納しておき、制御部10は、このテーブルを用いてサーバ装置3を特定する。そして、図5のステップS30において、複合機1の制御部10は、特定したサーバ装置3に対して認証情報を第1ネットワークN1を介して送信し、サーバ装置3に対してアクセスを要求する。このような構成とすることにより、サーバ装置3は、携帯端末2の機種毎に最適な仕様(画面サイズ、解像度、カラー/モノクロ対応、色数)の表示画面(データ一覧の画像データ)を提供できる。よって、サーバ装置3から提供されるデータを複合機1を介して携帯端末2が取得して表示する場合に、携帯端末2の機種に最適な画面表示が可能となる。また、携帯端末2の種類に適した操作性の向上が可能となる。
また、上述したように複数のサーバ装置3を備える構成のほかに、1つのサーバ装置3が、携帯端末2の機種毎に電子データの保存及びデータの提供を行なうようにしてもよい。この場合も、図5のステップS28において、携帯端末2の制御部20は、サーバ接続アプリケーションに予め組み込まれている認証情報だけでなく、自身の機種の情報も複合機1へ送信する。また、このような構成の場合、図5のステップS30において、複合機1の制御部10は、携帯端末2から取得した認証情報及び携帯端末2の機種の情報を、第1ネットワークN1を介してサーバ装置3へ送信する。そして、図6のステップS35において、サーバ装置3の制御部30は、複合機1から取得したユーザIDに対応して電子データDB31bに記憶してあるデータ(電子データ)を示すデータ一覧を作成し、複合機1から取得した機種の情報に応じた表示態様に変更し、複合機1へ送信する。なお、この場合、例えば、サーバ装置3の記憶部31に、各携帯端末2の機種に対応する表示態様が登録されたテーブルを格納しておく。このような構成とした場合も、携帯端末2の機種毎に最適な表示態様での画面(データ一覧の画像データ)を提供できる。
以上、本発明の好適な実施形態について具体的に説明したが、各構成及び動作等は適宜変更可能であって、上述の実施形態に限定されることはない。
1 複合機(情報処理装置)
2 携帯端末(通信装置)
3 サーバ装置(情報記憶装置)
10 制御部(許可部、仲介部)
13 ネットワークI/F(送信部)
14 無線通信I/F(取得部)
16 画像形成部
21 記憶部
22 操作パネル
22a 操作部(受付部)
24 無線通信I/F(送信部)
30 制御部(認証部、許可部)
N1 第1ネットワーク(通信網)

Claims (5)

  1. 情報記憶装置と、該情報記憶装置と通信網を介して接続可能な情報処理装置と、該情報処理装置と無線通信可能な通信装置とを備える情報処理システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記情報記憶装置にアクセスするための認証情報を記憶する記憶部と、
    前記情報記憶装置へのアクセス要求を受け付ける受付部と、
    該受付部がアクセス要求を受け付けた場合、前記情報処理装置に応じた情報を無線通信にて前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記通信装置から所定の情報を取得した場合、前記通信装置との無線通信を許可する許可部を有し、
    前記通信装置の送信部は、前記情報処理装置に無線通信を許可された場合、前記記憶部に記憶してある認証情報、及び前記情報記憶装置へのアクセス要求を無線通信にて前記情報処理装置へ送信するようにしてあり、
    前記情報処理装置は、
    前記情報記憶装置へのアクセス要求を取得した場合、前記通信装置から取得した認証情報及びアクセス要求を前記通信網を介して前記情報記憶装置へ送信する送信部を更に有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記情報記憶装置は、
    前記通信網を介して前記情報処理装置からアクセス要求を取得した場合、アクセス要求と共に取得した認証情報を認証する認証部と、
    該認証部が前記認証情報を認証した場合、前記情報処理装置によるアクセスを許可する許可部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記情報記憶装置へのアクセスが許可された場合、前記通信網を介した前記情報記憶装置との通信と、前記通信装置との無線通信とを仲介する仲介部を有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記通信網を介して前記情報記憶装置から取得した情報に複製防止用画像を付加して画像形成を行なう画像形成部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理システム。
  5. 通信網を介した第1外部装置との通信及び無線通信が可能な情報処理装置において、
    前記無線通信にて第2外部装置から所定の情報を取得した場合、前記第2外部装置との無線通信を許可する許可部と、
    前記第1外部装置にアクセスするための認証情報、及び前記第1外部装置へのアクセス要求を無線通信にて前記第2外部装置から取得する取得部と、
    前記第1外部装置へのアクセス要求を取得した場合、前記第2外部装置から取得した認証情報及びアクセス要求を前記通信網を介して前記第1外部装置へ送信する送信部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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