JP2015194417A - 電磁流量計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング電源回路11が、入力直流電源DCinをスイッチングしてスイッチングトランス11Bの一次側巻線に入力し、スイッチングトランス11Bの二次側巻線から得られたパルス信号を整流回路11Cで整流し、得られた信号処理用直流電源(VmA,VmD)を制御回路14へ供給し、昇圧DC−DCコンバータ12が、入力直流電源DCinを昇圧して得られた励磁用直流電源(VexHL)を励磁回路15へ供給する。
【選択図】 図1
Description
通常、励磁コイルLexに励磁電流Iexを供給する励磁回路では、フォトカプラやMOSFETなどからなるアイソレーション型のスイッチ回路SW1〜SW5を設け、制御回路からの制御信号により、正極性のIexを供給する正期間TPでは、SW1,SW4をオンさせるとともにSW2,SW3をオフさせ、負極性のIexを供給する負期間TNでは、SW1,SW4をオフさせるとともにSW2,SW3をオンさせることにより、Iexの極性を一定周期で切り替えるものとなっている。
この後、Iexが目標電流Isに達した時点から始まるTLでは、定電流回路CCSによりIexが定電流となって流量計測が行われる。このため、SW5をL側に切り替えて、励磁用電源電圧としてELをLexに供給する。これにより、CCSでの発熱が抑制される。
このように、Iex立ち上げ時は高電圧EHで励磁し、Iex定常時は低電圧ELで励磁することにより、励磁極性切替時の励磁電流Iexの立ち上がりを早めることができ、励磁周波数をより高くすることにより1/fノイズを減少させることが可能となるとともに、Iex定常時には定電流回路CCSでの発熱も抑制することができ、周辺部品への温度影響に起因する流量計測値の誤差発生を低減することが可能となる。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる電磁流量計10について説明する。図1は、一実施の形態にかかる電磁流量計の構成を示すブロック図である。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電流計の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、電磁流量計10には、主な回路部として、スイッチング電源回路11、昇圧DC−DCコンバータ12、定電圧電源回路13、制御回路14、励磁回路15、検出器16、および設定・操作器17が設けられている。
この際、励磁回路15は、従来技術と同様、励磁極性切り替え時の励磁電流の立ち上がりを早くするため、予め高電圧から低電圧まで可変出力可能な電源を用意しておき、励磁電流立ち上げ時は高電圧で励磁し、定常時は低電圧で励磁する。
設定・操作器17は、作業者の設定操作入力を検出して制御回路14へ出力する機能と、制御回路14からの表示出力をLEDやLCDで表示する機能とを有している。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータ12の構成について詳細に説明する。図2は、昇圧DC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
出力電圧制御回路12Aは、VexHLを抵抗分圧して得られた出力電圧検出電圧V1とVexHLの上限電圧Vlimを示す基準電圧Vrefとの差分を増幅することにより、VexHLに応じてQ1のオン期間を制御するための電圧帰還制御用電圧V2を出力する機能を有している。
フリップフロップ回路FFは、高周波スイッチング用のクロック信号CLKとPWM調整信号PRとに基づいて、Q1をオンオフ制御するためのPWM信号を生成して出力する機能を有している。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる励磁回路15の構成について説明する。図3は、励磁回路の構成を示す回路部である。
励磁回路15には、一定の励磁周期Tex(=TN+TP)のうち正期間TPと負期間TNとで励磁極性を切り替える際に、TPにオンするとともにTNにオフすることにより励磁電流Iexを正極性に切り替えて供給するスイッチ回路SW1,SW4と、TNにオンするとともにTPにオフすることによりIexを負極性に切り替えて供給するスイッチ回路SW2,SW3が設けられている。これらSW1〜SW4は、共通駆動電圧VexSWで動作するフォトカプラやMOSFETからなる公知のアイソレーション回路を用いて構成すればよい。
SW2は、入力端子がN1に接続され、出力端子が定電流回路CCSの入力端子に接続され、TPでオフしTNでオンする回路である。
SW3は、入力端子がVexHLに接続され、出力端子がLexの他端N2に接続され、TPでオフしTNでオンする回路である。
SW4は、入力端子がN2に接続され、出力端子がCCSの入力端子に接続され、TPでオンしTNでオフする回路である。
次に、図4および図5を参照して、本実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータ12の動作について説明する。図4は、昇圧DC−DCコンバータの出力電圧制御モードにおける動作を示す信号波形図である。図5は、昇圧DC−DCコンバータのピーク電流制限モードにおける動作を示す信号波形図である。
前述した基本動作において、図4に示すように、IexHLがImより低く、Q1のオンデューティが50%以上の場合、結果としてVexHLが入力電圧DCinの2倍以上に上昇する。このため、電圧帰還制御が働いて、VexHLは、V1とVrefとが等しい場合の上限電圧Vlim=VexH一定となるモード、すなわち図6に示す出力電圧制御モードM1で動作することになる。
Im=Pmax/Vlim …(1)
一般的な昇圧DC−DCコンバータ12は、電圧帰還制御のみであるため、出力電流に関係なく出力電圧を一定に保つよう働くが、本実施の形態にかかる昇圧DC−DCコンバータ12によれば、出力電圧検出用抵抗RVによる電圧帰還制御だけでなく、ピーク電流検出用抵抗素子RIによる電流帰還制御も働く。
したがって、従来の電源回路で必要とされていたVexH(100V)とVexL(24V)からなる2種類の励磁用直流電源を別個に供給する必要がなくなり、制御回路14からの電圧切替信号や切替スイッチも不要となる。
まず1つ目は、RIの抵抗値として、U1から出力されるV2が最大値を示す場合、すなわち定電流動作モードM3の場合に、RI両端のV3がV2と等しい値となるような抵抗値を設定する。この際、IDの平均値であるIexHLがIsであるときのVexHLがVexLと等しくなるよう、各回路定数を設定すればよい。これにより、電流動作モードM3が定義される。
VexHLの電圧値は、Q1のオン・デューティをDonとし、Q1のオン抵抗およびD1の電圧降下を無視した場合、次の式(2)で計算できる。
VexHL≒DCin/(1−Don) …(2)
励磁コイルLexに対する励磁電流Iexは、制御回路14からの極性切替信号EXD1,EXD2により、一定の励磁周期Tex(=TN+TP)のうち正期間TPと負期間TNとで励磁極性が切り替えられる。
ここで、T11からT12までの期間は、Iex<Imであることから、昇圧DC−DCコンバータ12は、図6の出力電圧制御モードM1で動作する。これにより、励磁用電源電圧VexHLは、上限電圧Vlimと等しい高電圧VexHとなる。
また、時刻T13からTN先頭の時刻21までの期間ではIexがIsに達するため、昇圧DC−DCコンバータ12は、図6の定電流動作モードM3で動作する。これにより、IexがIs一定となり、VexHLが低電圧VexL一定となる。
このように、本実施の形態は、スイッチング電源回路11が、入力直流電源DCinを高周波スイッチングしてスイッチングトランス11Bの一次側巻線に入力し、当該スイッチングトランス11Bの二次側巻線から得られた高周波信号を整流回路11Cで整流することにより信号処理用直流電源(VmA,VmB)を生成し、昇圧DC−DCコンバータ12が、DCinからチョークコイルL1に流れる電流をスイッチング素子Q1で高周波スイッチングし、得られた高周波信号をダイオードD1を介して容量素子C2で充電することにより励磁用直流電源(VexHL)を生成するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
Claims (2)
- 入力直流電源から信号処理用直流電源を生成して制御回路へ供給するとともに、当該入力直流電源から励磁用直流電源を生成して励磁回路へ供給する電源回路を備える電磁流量計であって、
前記入力直流電源をスイッチングしてスイッチングトランスの一次側巻線に入力し、当該スイッチングトランスの二次側巻線から得られたパルス信号を整流回路で整流することにより前記信号処理用直流電源を生成するスイッチング電源回路と、
前記入力直流電源からチョークコイルに流れる電流をスイッチング素子でスイッチングし、得られたパルス信号をダイオードを介して容量素子で充電することにより前記励磁用直流電源を生成する非絶縁型の昇圧DC−DCコンバータと
を備えることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1に記載の電磁流量計において、
前記昇圧DC−DCコンバータは、
前記励磁用直流電源の出力電圧を抵抗分圧して得られた出力電圧検出電圧と前記出力電圧の上限電圧を示す基準電圧との差分を増幅することにより、前記出力電圧に応じて前記スイッチング素子のオン期間を制御するための電圧帰還制御用電圧を出力する出力電圧制御回路と、
前記スイッチング素子でのスイッチングにより流れる電流のピーク電流を示すピーク電流検出電圧と前記電圧帰還制御用電圧とを比較することにより、前記励磁用直流電源のピーク電流を制限するとともに前記出力電圧に応じて前記スイッチング素子のオン期間を制御するための電圧・電流帰還制御用のPWM調整信号を出力するピーク電流制限回路と、
前記スイッチング用のクロック信号と前記PWM調整信号とに基づいて、前記スイッチング素子をオンオフ制御するためのPWM信号を生成して出力するフリップフロップ回路と
を備えることを特徴とする電磁流量計。
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