JP2015189500A - 吐出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を吐出孔から高精度に吐出する。【解決手段】内容物が吐出される吐出孔11と、吐出孔11と容器本体W内とを連通し、かつ吐出孔11に、キャップ軸に沿う上下方向の容器本体側である下側から対向する連通孔13と、が形成されるとともに、連通孔13を開閉する弁体14を備え、弁体14は、吐出孔11と連通孔13とを連通する連通空間17内で、吐出孔11に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔13を開閉し、連通空間17には、弁体14の外周縁に、上下方向の反容器本体側である上側から対向する環状の案内部40が設けられ、案内部40は、連通孔13からの内容物を、この案内部40の径方向の内側に向けて導く。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出キャップに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような吐出キャップが知られている。この吐出キャップには、内容物が吐出される吐出孔と、吐出孔と容器本体内とを連通し、かつ吐出孔に、キャップ軸に沿う上下方向の容器本体側である下側から対向する連通孔と、が形成されている。この吐出キャップは、連通孔を開閉する弁体を備えている。そして弁体は、吐出孔と連通孔とを連通する連通空間内で、吐出孔に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔を開閉する。
この吐出キャップでは、弁体が、上下方向の反容器本体側である上側に弾性変位して連通孔を開放すると、内容物が、弁体の開量に応じて、弁体の外周縁に沿って上側に向けて弁体を通過した後、連通空間の内周面に沿って直進して吐出孔から外部に吐出される。
特開2011−246182号公報
ところで、この種の吐出キャップでは、弁体の開量が、弁体の上下方向に沿った弾性変位量に基づいて変動する。ここで、この弁体の弾性変位量は、弁体における周方向の位置ごとに異なり易いため、弁体を通過する内容物の流量が、弁体における周方向の位置ごとにばらつくことがある。この場合、前記従来の吐出キャップでは、吐出孔から外部に吐出される内容物の流量が位置ごとにばらついて内容物の流れに乱れが生じ、内容物を吐出孔から所望の位置に精度良く吐出し難くなる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、内容物を吐出孔から高精度に吐出することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出キャップは、内容物が吐出される吐出孔と、前記吐出孔と容器本体内とを連通し、かつ前記吐出孔に、キャップ軸に沿う上下方向の容器本体側である下側から対向する連通孔と、が形成されるとともに、前記連通孔を開閉する弁体を備える吐出キャップであって、前記弁体は、前記吐出孔と前記連通孔とを連通する連通空間内で、前記吐出孔に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、前記連通孔を開閉し、前記連通空間には、前記弁体の外周縁に、上下方向の反容器本体側である上側から対向する環状の案内部が設けられ、前記案内部は、前記連通孔からの内容物を、この案内部の径方向の内側に向けて導くことを特徴とする。
この場合、弁体が、上側に弾性変位して連通孔を開放すると、内容物が、弁体の外周縁に沿って上側に向けて弁体を通過した後、案内部に到達し、案内部の径方向の内側に導かれて集約される。これにより、案内部の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきが、弁体を通過した内容物の流量についての位置ごとのばらつきよりも小さく抑えられる。その後、内容物は、案内部の内部を通して連通空間を更に上側に向けて流動して吐出孔に至り、吐出孔から外部に吐出される。
この吐出キャップでは、内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、案内部によって小さく抑えた後、この内容物を吐出孔から吐出することができる。これにより、吐出孔から吐出される内容物の流れに乱れが生じるのを抑え、内容物を吐出孔から高精度に吐出することができる。
前記案内部の内部は全域にわたって前記弁体に上側から対向していてもよい。
この場合、案内部の内部が全域にわたって弁体に上側から対向しているので、弁体の外周縁に沿って上側に向けて弁体を通過した内容物が直接、案内部の内部に到達するのを抑えることができる。つまり、内容物が案内部の内部に到達するまでに、案内部を経由させ易くすることができる。したがって、案内部によって内容物を案内部の径方向の内側に導くことで、この内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
前記連通空間は、下端部内に前記連通孔が設けられた大径部と、前記大径部から上側に向けて延び、上端部内に前記吐出孔が設けられた小径部と、を備え、前記案内部は、前記大径部の内周面と前記小径部の内周面とを接続する段部により形成されていてもよい。
この場合、案内部が、大径部の内周面と小径部の内周面とを接続する段部により形成されているので、案内部を、連通空間を画成する壁面の一部により形成することができる。これにより、構造の簡素化を図ることができる。
前記案内部は、この案内部の径方向の内側に向かうに従い漸次下側に向けて延びる傾斜部を備えていてもよい。
この場合、案内部が傾斜部を備えているので、案内部が内容物を案内部の径方向の内側に導くときに、この内容物を案内部上に留めさせ易くすることができる。したがって、内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
前記弁体において前記案内部の軸線上に位置する部分には、上側に向けて突出する突出部が設けられていてもよい。
この場合、弁体において案内部の軸線上に位置する部分に、突出部が設けられているので、連通空間内において、案内部によって案内部の径方向の内側に導かれる内容物が集約される空間の容積を、突出部によって狭めることができる。したがって、内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
本発明によれば、内容物を吐出孔から高精度に吐出することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出キャップの縦断面図である。 図1に示す吐出キャップを構成する中栓部材の平面図である。 本発明の変形例に係る吐出キャップの要部を示す縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出キャップ10について説明する。なおこの吐出キャップ10は、例えば弾性変形可能な容器本体Wに装着することができる。
本実施形態の吐出キャップ10は、図1に示されるように、容器本体Wの口部に装着され、かつ内容物の吐出孔11が形成されたキャップ本体12と、容器本体W内と吐出孔11とを連通する連通孔13が形成されるとともに、連通孔13を開閉する弁体14が備えられた中栓部材15と、吐出孔11を開閉する蓋体16と、を備えている。
ここで、キャップ本体12および蓋体16は有頂筒状に形成されていて、キャップ本体12および蓋体16の各中心軸線は共通軸上に位置している。以下、この共通軸をキャップ軸O1といい、キャップ軸O1方向に沿う方向を上下方向という。上下方向に沿って容器本体側を下側といい、その反対側、反容器本体側を上側という。
また蓋体16は、ヒンジ部24を介してキャップ本体12に連結されており、蓋体16がキャップ本体12に対してヒンジ部24回りに上下に回動することにより、吐出孔11が開閉される。以下、この吐出キャップ10を上下方向から見た平面視において、キャップ軸O1およびヒンジ部24を通過する仮想線に沿う方向を前後方向という。前後方向に沿ってヒンジ部24側を後側といい、キャップ軸O1側を前側という。
キャップ本体12の天壁部21は、容器本体Wの口部の上端開口縁上に配置される。キャップ本体12の周壁部23は、容器本体Wの口部に外側から嵌合される。
天壁部21には、内側が容器本体W内に連通し、かつ上方に向けて突出する吐出筒22が形成されている。吐出筒22は上下方向に延び、吐出筒22の上端開口が前記吐出孔11となっている。吐出筒22は、下側から上側に向けて漸次、段状に縮径する多段筒状に形成されている。吐出筒22は、大径の下筒部22aと、小径の上筒部22bと、を備えている。
吐出筒22の軸線は、上下方向に延びる基準軸(連通孔の軸線、案内部の軸線)O2上に位置している。この基準軸O2は、キャップ軸O1に対して前側にずらされていて、キャップ軸O1と非同軸になっている。吐出筒22および吐出孔11は、キャップ軸O1よりも前側に位置していて、吐出キャップ10から内容物を吐出し易くなっている。
吐出孔11は、下側から上側に向かうに従い漸次拡径している。図示の例では、吐出筒22の上端部である上筒部22bの上端部のうち、後側に位置する部分が、後側に向けて張り出すことで、吐出孔11が拡径している。上筒部22bの上端部には、リップ部22cが設けられている。リップ部22cは、吐出筒22の上端部から前側に向けて突出している。リップ部22cの上端面は、吐出筒22の縦断面視において、上側に向けて凸となる凸曲面状をなしている。
蓋体16には、下方に向けて突出し、吐出孔11を開閉可能に閉塞するシール筒16aが形成されている。シール筒16aは、吐出筒22の上筒部22b内に液密に嵌合されている。なお蓋体16は、キャップ本体12の天壁部21の上面を全域にわたって覆っている。
中栓部材15は、キャップ本体12の吐出筒22内に嵌合された装着筒部31と、前記弁体14と、を備えている。装着筒部31は、吐出筒22の下筒部22a内に嵌合されている。装着筒部31の下端部内には、前記連通孔13が設けられている。連通孔13は、基準軸O2と同軸に配置されている。連通孔13は、吐出孔11に下側から対向している。吐出孔11と連通孔13とは、連通空間17を通して連通されていて、連通孔13は吐出孔11に、連通空間17を介して対向している。
なお以下では、連通孔13の平面視において、基準軸O2に直交する方向を径方向(連通孔の径方向、案内部の径方向)といい、基準軸O2回りに周回する方向を周方向(連通孔の周方向、案内部の周方向)という。
装着筒部31の下端部には、下側に向けて延びる脚部31aが、周方向に間隔をあけて複数配置されている。
弁体14は、前記連通空間17内で、吐出孔11に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔13を開閉する。図1および図2に示されるように、弁体14の外周縁と連通孔13の内周縁とは、弾性ヒンジ部32を介して連結され、弾性ヒンジ部32が弾性変形することで、弁体14が連通孔13を開閉する。
本実施形態では、弁体14の外周縁のうち、弾性ヒンジ部32との接続部分を除いた部分が全域にわたって破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結されている。図示の例では、弾性ヒンジ部32が、周方向に間隔をあけて複数配設されており、第1弱化部33が、弾性ヒンジ部32を介して周方向に複数連ねられて配置されている。
弁体14は、連通孔13における径方向の中央部に位置する弁本体34と、周方向に延びるとともに、一端35aが弁本体34の外周縁に連結され、かつ他端35bが弾性ヒンジ部32に連結された弾性連結片35と、を備えている。なお以下では、前記平面視において、周方向のうち、弾性連結片35が他端35b側から一端35a側に向かう方向を一方側といい、その逆を他方側という。
図2に示されるように、弁本体34は、基準軸O2と同軸に配置され、前記平面視において円形状に形成されている。
弾性連結片35は、弁本体34の外周縁と連通孔13の内周縁との間に配置されている。弾性連結片35の外縁のうち、径方向の外側を向く端縁35cは、第1弱化部33を介して連通孔13の内周縁に連結されている。弾性連結片35の外縁のうち、径方向の内側を向く端縁35dは、破断可能な第2弱化部36を介して、弁本体34の外周縁に連結されている。第1弱化部33および第2弱化部36は、弾性連結片35を介して径方向で互いに対向している。
第2弱化部36は、弁本体34の外周縁のうち、弾性連結片35の一端35aとの接続部分を除いた部分に全域にわたって連結されている。本実施形態では、弾性連結片35は、周方向に間隔をあけて複数配設されていて、第2弱化部36は、弾性連結片35の一端35aを介して周方向に複数連ねられて配置されている。なお各弾性連結片35は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
ここで第1弱化部33と第2弱化部36とは、破断可能な第3弱化部37を介して連結されている。第3弱化部37は、第2弱化部36における周方向の他方側の周端縁36aと、この第2弱化部36に弾性連結片35を径方向に挟んで対向する第1弱化部33に対して、周方向の他方側に隣接する他の第1弱化部33における周方向の一方側の周端縁33aと、を連結している。第3弱化部37は、周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、径方向の内側から外側に向けて延びている。第3弱化部37は、弾性連結片35の他端35bおよび弾性ヒンジ部32と、この弾性連結片35に対して、周方向の他方側に隣接する他の弾性連結片35における一端35aと、を連結している。
以上の弁体14、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37により、連通孔13が密閉されている。なお、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37は、それぞれの延在方向に直交する縦断面視で、図1に示されるように、上方から下方に向かうに従い漸次、幅が狭くなるV字状を呈する溝となっている。
この弁体14では、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37は、中栓部材15をキャップ本体12に装着する前に、弁体14を下方から上方に突き上げ、弁体14を装着筒部31に対して上昇させることで破断される。そして、第1弱化部33を破断した後に、弁体14の外周縁部が、例えば、第1弱化部33の破断時に形成されたバリ部分上に載ったり、前記バリ部分に引っ掛かったりする。
したがって、弁体14の、連通孔13に対する容器本体Wの外側に向けた移動は許容される一方、容器本体Wの内側に向けた移動は抑えられる。これにより、弁体14を逆止弁として機能させることができる。なお本実施形態では、第1弱化部33のみならず、第2弱化部36も備えているので、開封後に、弁体14が載ったり引っ掛かったりするバリ部分を多く形成することができる。
ここで図1に示されるように、弁体14には、突出部38が設けられている。突出部38は、弁体14において基準軸O2上に位置する部分から上側に向けて突出している。突出部38は、弁本体34における径方向の中央部に設けられている。突出部38は、基準軸O2と同軸の錐状に形成され、下側から上側に向かうに従い漸次、縮径している。突出部38の上端部は、上側に向けて凸となる凸球面状に形成されていて、装着筒部31の上端よりも下側に位置している。
なお、弁体14の下面には凹部が形成されている。凹部は、弁体14において基準軸O2上に位置する部分に配置されている。凹部は、弁本体34における径方向の中央部に設けられている。凹部は、上側に向けて凹となる凹球面状に形成されている。凹部は、基準軸O2と同軸に配置され、図示の例では、突出部38と同軸に配置されている。弁本体34における凹部の開口周縁部は、周方向の全周にわたって、下側に向けて凸となる凸曲面状に形成されている。
ところで、前記連通空間17は、下端部内に前記連通孔13が設けられた大径部17aと、大径部17aから上側に向けて延び、上端部内に前記吐出孔11が設けられた小径部17bと、を備えている。大径部17aは、装着筒部31の内部により構成され、小径部17bは、吐出筒22の上筒部22bの内部により構成されている。
連通空間17には、弁体14の外周縁に上側から対向する環状の案内部40が設けられている。案内部40は、連通孔13からの内容物を径方向の内側に向けて導く。案内部40は、大径部17aの内周面と小径部17bの内周面とを接続する段部17cにより形成されている。案内部40は、基準軸O2と同軸に配置されている。
案内部40は、弁体14の外周縁に全周にわたって対向している。また案内部40は、弁体14のうち、弁本体34の外周縁にも上側から対向していて、さらにこの弁本体34の外周縁にも全周にわたって対向している。案内部40の内部は、全域にわたって弁体14に、図示の例では、弁体14のうちの弁本体34に上側から対向している。
案内部40には、突条部41と、平坦部42と、傾斜部43と、を備えている。
突条部41は、案内部40における内周縁部から下側に向けて突出している。突条部41は、基準軸O2と同軸に配置された環状に形成され、前記縦断面視において、下側に向けて凸となる凸曲面状に形成されている。平坦部42は、案内部40における外周縁部に設けられている。平坦部42は、基準軸O2と同軸に配置された環状に形成され、基準軸O2に対して直交する直交面に沿って延びている。
傾斜部43は、径方向の内側に向かうに従い漸次下側に向けて延びている。傾斜部43は、案内部40のうち、内周縁部と外周縁部との間に位置し、突条部41と平坦部42とを径方向に連結している。傾斜部43は、基準軸O2と同軸に配置された環状に形成され、突条部41と平坦部42とを、周方向の全周にわたって連結している。傾斜部43の下端は、弁体14の前記突出部38よりも上側に位置している。
なお図示の例では、弁体14と案内部40とは、上下方向に位置がずらされていて、弁体14よりも案内部40が上側に位置している。連通空間17である大径部17aにおいて、弁体14と案内部40との上下方向の間に位置する部分には、案内部40を壁面の一部として有する中空の空間が設けられている。
次に、前記吐出キャップ10の作用について説明する。
蓋体16により吐出孔11を開放した後、前記容器本体Wを弾性変形させると、容器本体W内の内圧が上昇して弁体14の前記凹部などに作用し、弁体14が、上側に弾性変位して連通孔13を開放する。すると内容物が、弁体14の外周縁に沿って上側に向けて弁体14を通過した後、案内部40に到達し、径方向の内側に導かれて集約される。これにより、案内部40の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきが、弁体14を通過した内容物の流量についての位置ごとのばらつきよりも小さく抑えられる。その後、内容物は、案内部40の内部を通して連通空間17を更に上側に向けて流動して吐出孔11に至り、吐出孔11から外部に吐出される。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出キャップ10によれば、内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、案内部40によって小さく抑えた後、この内容物を吐出孔11から吐出することができる。これにより、吐出孔11から吐出される内容物の流れに乱れが生じるのを抑え、内容物を吐出孔11から高精度に吐出することができる。
また、案内部40の内部が全域にわたって弁体14に上側から対向しているので、弁体14の外周縁に沿って上側に向けて弁体14を通過した内容物が直接、案内部40の内部に到達するのを抑えることができる。つまり、内容物が案内部40の内部に到達するまでに、案内部40を経由させ易くすることができる。したがって、案内部40によって内容物を径方向の内側に導くことで、この内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部40の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
また、案内部40が傾斜部43を備えているので、案内部40が内容物を径方向の内側に導くときに、この内容物を案内部40上に留めさせ易くすることができる。したがって、内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部40の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
また、弁体14において基準軸O2上に位置する部分に、突出部38が設けられているので、連通空間17内において、案内部40によって径方向の内側に導かれる内容物が集約される空間の容積を、突出部38によって狭めることができる。したがって、内容物を効果的に集約することができる。これにより、案内部40の内部を通過する内容物の流量についての位置ごとのばらつきを、確実に小さく抑えることができる。
また案内部40が、大径部17aの内周面と小径部17bの内周面とを接続する段部17cにより形成されているので、案内部40を、連通空間17を画成する壁面の一部により形成することができる。これにより、構造の簡素化を図ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図3に示すような吐出キャップを採用してもよい。この吐出キャップでは、吐出筒22の上端部にリップ部22cを設けるのに代えて、吐出筒22の上端面のうち、前側に位置する部分が、基準軸O2に対して直交する直交面に沿って延びている。また、弁本体34に突出部38などを設けるのに代えて、弁本体34を平板状に形成している。さらに、案内部40に突条部41、平坦部42、傾斜部43を備えさせるのに代えて、案内部40を平坦部42のみによって構成している。
また、前記実施形態では、案内部40が、段部17cにより形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、連通空間17内に環板状の部材を設け、この部材により案内部40を形成してもよい。
また、脚部31aはなくてもよい。
また、前記実施形態では、弾性ヒンジ部32および弾性連結片35が複数ずつ配設された構成を示したが、1つずつ配設されてもよい。
また、前記実施形態において、第3弱化部37は形成しなくてもよい。
また、前記実施形態では、弁体14が、弁本体34および弾性連結片35を備え、かつ第2弱化部36および第3弱化部37が形成された構成を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、弁体14が弁本体34のみを備え、第2弱化部36および第3弱化部37が形成されておらず、弁本体34の外周縁のうち、一部が、1つの弾性ヒンジ部32を介して、連通孔13の内周縁に連結され、残りの全てが破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結された構成を採用してもよい。
また、キャップ本体12および中栓部材15を一体に形成してもよい。
また、弁体14に容器本体Wの内側から外側に向けた力を加えて第1弱化部33等を破断するタイミングは、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
例えば、中栓部材15を成形する金型内でその型開き前であってもよいし、中栓部材15をキャップ本体12に装着した後、吐出キャップ10を容器本体Wに装着する前であってもよい。さらに、容器本体Wに内容物を充填して吐出キャップ10を装着した後であってもよい。この場合、容器本体Wを弾性変形させる等してその内圧を高めることで、第1弱化部33等を破断してもよい。
また、弁体14は前記実施形態に示した構成に限られず、連通空間17内で、吐出孔11に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔13を開閉する他の構成に適宜変更することができる。例えば、弁体14として、第1弱化部33を有さない構成を採用してもよい。また弁体14として、いわゆる3点弁や1点弁などを採用してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吐出キャップ
11 吐出孔
13 連通孔
14 弁体
17 連通空間
17a 大径部
17b 小径部
17c 段部
38 突出部
40 案内部
43 傾斜部
O1 キャップ軸
O2 基準軸(案内部の軸線)
W 容器本体

Claims (5)

  1. 内容物が吐出される吐出孔と、前記吐出孔と容器本体内とを連通し、かつ前記吐出孔に、キャップ軸に沿う上下方向の容器本体側である下側から対向する連通孔と、が形成されるとともに、前記連通孔を開閉する弁体を備える吐出キャップであって、
    前記弁体は、前記吐出孔と前記連通孔とを連通する連通空間内で、前記吐出孔に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、前記連通孔を開閉し、
    前記連通空間には、前記弁体の外周縁に、上下方向の反容器本体側である上側から対向する環状の案内部が設けられ、
    前記案内部は、前記連通孔からの内容物を、この案内部の径方向の内側に向けて導くことを特徴とする吐出キャップ。
  2. 前記案内部の内部は全域にわたって前記弁体に上側から対向していることを特徴とする請求項1記載の吐出キャップ。
  3. 前記連通空間は、下端部内に前記連通孔が設けられた大径部と、前記大径部から上側に向けて延び、上端部内に前記吐出孔が設けられた小径部と、を備え、
    前記案内部は、前記大径部の内周面と前記小径部の内周面とを接続する段部により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出キャップ。
  4. 前記案内部は、この案内部の径方向の内側に向かうに従い漸次下側に向けて延びる傾斜部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出キャップ。
  5. 前記弁体において前記案内部の軸線上に位置する部分には、上側に向けて突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出キャップ。
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