JP2019085175A - キャップおよび包装食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内にエアが逆流するのを防止する。【解決手段】キャップ3は、容器本体2の口部22に対し順番に取り付ける内栓4と中蓋6とを備える。内栓は、容器本体の口部に取り付ける内取付部と、内取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切ると共にその内周側の空間部が内出口となる内仕切部42と、内仕切部の内周から口径方向内側に張り出すと共に粘性物の内容物の逆流を止めると共に内出口を通過する内容物に押されて弾性変形させられるストッパー片43とを備える。中蓋は、容器本体の口部に取り付ける中取付部61と、中取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切る中仕切部62であってその内周側の空間部が中出口となる中仕切部とを備える。容器本体側から視て中出口62hを内出口42hの内側に配置し、内仕切部と中仕切部との間に内容物を滞留させるための滞留空間部63を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体に取り付けるキャップおよび、そのキャップを装着した容器に粘性状の食材が収容されている包装食品に関する。
容器の種類の一つとして、容器本体を押し潰すことによって、キャップの出口から内容物を押し出すものが存在する。そのような容器は、内容物が押し出された後、容器本体の復元力によって内容物が引き戻され、空気が容器本体の内部に入ってくることがあった。この現象は俗にエアバック現象と称される。このエアバック現象によって容器本体に空気が入り、内容物が酸化し品質が低下することがあった。そしてエアバック現象を防ぐために容器本体の口部に内容物を積極的に詰まらせるようにした容器が存在する(特許文献1)。詳しくは以下の通りである。
特許文献1に開示されている容器は、容器本体の首部の内周部を口部と称している。そしてこの容器は、口部における下側の内径を上側の内径よりも狭くした構成である。このようにすることによって、口部の下側の内部に内容物を逆流し難くし、口部の上側の内部に内容物を詰まらせるようにしてある。
特許4115898号公報
本発明の目的は、上記した特許文献1に開示された容器とは異なる構成によって、エアバック防止効果を得ることである。
本発明のキャップは、粘性物からなる内容物を通過させると共に容器本体の口部に対し順番に取り付ける内栓と中蓋とを備えるものである。
内栓は、容器本体の口部に取り付ける内取付部と、容器本体側から視て内取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切る内仕切部であってその内周側の空間部が内出口となる内仕切部と、容器本体側から視て内仕切部の内周から口径方向内側に張り出すと共に内容物の逆流を止めるストッパー片であって内出口を通過する内容物に押されて弾性変形させられるストッパー片とを備えるものである。
中蓋は、容器本体の口部に取り付ける中取付部と、容器本体側から視て中取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切る中仕切部であってその内周側の空間部が中出口となる中仕切部とを備えるものである。
そのうえで本発明のキャップは、容器本体側から視て中出口を内出口の内側に配置し、内仕切部と中仕切部とが内容物の通過方向に間隔をあけて配置されると共に、内仕切部と中仕切部との間に内容物を滞留させるための滞留空間部を備えるものである。
また中仕切部はその内周側の空間部が中出口となるものである。したがって空間部の外周面は貫通穴である中出口の内周面であり、中仕切部の内周面でもあると言える。また中出口の内周面はその口径を貫通方向に向かって同じ径にしてあるものに限らず、異なる径にしてあるものであっても良い。たとえば異なる径の一例として、中出口は容器本体側から容器本体とは反対側に向かうにつれて口径を小さくする形状が存在する。この形状の場合、内仕切部が中出口の内周面と対向する関係となることがある。この関係の場合、中出口の内周面のうち内仕切部に対向する面は滞留空間部を形成することになる。なぜなら滞留空間部は内仕切部と中仕切部との間に形成されるものだからである。
また滞留空間部における内容物の滞留具合は、内出口を通過した内容物が中仕切部に衝突する具合、言い換えれば内容物の通過方向(容器本体側から容器本体とは反対側に向かう直線方向)に対して中仕切部が交差する角度に関係するものである。内容物の通過方向に対して中仕切部が交差する角度が、中仕切部に衝突した内容物が中仕切部の内周側(中出口の中央)へ向かうものであれば、内容物は滞留空間部に滞留し難くなり、その反対に、中仕切部に衝突した内容物が中仕切部の外周側に向かうものであれば、内容物は滞留空間部に滞留しやすくなる。
そして内容物はその性質、たとえば粘度や内容物に含まれる固形物によって、滞留空間部に溜まりやすいものや、溜まり難いものがある。
滞留空間部に内容物を溜まりやすくするか、溜まり難くするかは、内容物の性質等を考慮して定められる。
また容器本体側から視て中出口は少なくとも一部を内出口の内側に配置するものであれば良い。そして滞留空間部に内容物を溜まり難く(滞留空間部への内容物の滞留効果を小さくするには)するには次のようにすることが望ましい。
すなわち、中出口は、容器本体側から容器本体とは反対側に向かうにつれて口径が狭まる第1出口部を備えることである。そして容器本体側から視て、中出口の第1出口部のうち容器本体とは反対側の端を内出口の内側に配置すると共に、第1出口部のうち容器本体側の端を内出口に一致させるか、内出口の外側に配置してあることである。
また中仕切部は容器本体側から視て中取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切るものであれば、それ以上の形態を問わないものであるが、滞留空間部に内容物を溜まりやすくするには(滞留空間部への内容物の滞留効果を向上させるには)次のようにすることが望ましい。
すなわち中仕切部は、中取付部の内周から口径方向内側に張り出す中仕切部本体と、中仕切部本体の口径方向内周部から容器本体側に突出すると共に滞留空間部のうち容器本体とは反対側を口径方向に区画する区画壁とを備えることである。
また内仕切部は、内容物が内出口を通過するときに内容物に押されても弾性変形しないものであっても良いが、滞留空間部に内容物を溜まりやすくするには次のようにすることが望ましい。
すなわち内仕切部の外周部は、内仕切部が弾性変形するときの支点となる支点部であり、支点部の厚みは、内取付部の内周部の厚みよりも薄くすることである。
また本発明のキャップは、中蓋を開閉する外蓋の有無、および外蓋の具体的な構成については問わないが、中出口の外側に残った内容物の滓を乾燥させないようにするには、次のようにすることが望ましい。
すなわちキャップは、内栓、中蓋の他に、中蓋に対して開閉可能な外蓋を備えるものとする。外蓋は、中出口を覆う化粧板を備えるものである。外蓋と中蓋とは、互いの外周部を開閉可能に連結する連結部と、中出口に対し口径方向外側において中仕切部と化粧板との間を口径方向に仕切って密閉するシール部とを備えることである。
本発明のキャップによれば、容器本体側から視て中出口を内出口の内側に配置してあるので、開口面積が中出口の方が内出口よりも小さくなり、内出口を通過した内容物の中心部は中出口を通過するが、内容物の外周部は中出口を通過できずに中仕切部に衝突し、滞留空間部に滞留することになる。しかも滞留空間部に滞留した内容物がストッパー片に載り、内容物が内出口に向かって逆流するのをストッパー片によって止めるので、エアバック防止効果が得られ、容器内に空気が戻らないことで内容物の酸化による品質低下が防止できる。
またキャップは第1出口部を中出口に備えるものであれば、内出口を通過した内容物の中心部は中出口を通過するが、内出口を通過した内容物の外周部は中仕切部に衝突する。衝突するときに内容物は、中仕切部の第1出口部に衝突し、第1出口部に沿って滞留空間部から出るように案内されるが、容器本体側から容器本体とは反対側に向かうにつれて口径が狭まるので、中出口から排出され難くなり、排出され難い部分が滞留空間部に滞留することになる。そしてこのキャップは、第1出口部のうち容器本体側の端を内出口に一致させるか又は内出口の外側に配置し、第1出口部に沿って滞留空間部から出るように内容物を案内するので、例えば容器本体側から視て中出口の全部を内出口の内側に配置するものと比べれば、第1出口部によって案内した分だけ滞留空間部への内容物の滞留効果を小さくすることができる。
またキャップは中仕切部に区画壁を備えるものであれば、中仕切部本体に衝突した内容物が口径方向内側へ移動するのを区画壁によって邪魔するので、滞留空間部への内容物の滞留効果を向上することができる。
またキャップは、内仕切部の外周部が弾性変形するときの支点部となるものであれば、内容物を押し出しているときには内仕切部が容器本体とは反対側に弾性変形し、内容物を出し終わった後には内仕切部が復元力によって元の形状に戻ろうとして内容物を容器本体側(滞留空間部)に引き戻すので、中出口から出た内容物が中出口に近い位置で切れやすくなると共に、滞留空間部に内容物が溜まりやすくなり、エアバック防止効果が向上する。
またキャップは中出口に対し口径方向外側において中仕切部と化粧板との間を口径方向に仕切って密閉するシール部を備えるものであれば、中出口の外側に残った内容物の滓が乾燥するのを防止できる。
(A)(B)図は、本発明の第1実施形態のキャップを使用した容器の上部を示す断面図であり、(A)図は容器本体が空の状態、(B)図は使用後の状態である。 内容物を押し出しているときのキャップの状態を主に示す断面図である。 内容物を押し出しているときのキャップの状態を示す底面図である。 (A)(B)図は、未使用時のキャップの内栓を示す平面図、A−A線断面図である。 (A)(B)図は、内容物を押し出しているときのキャップの内栓を示す平面図、A−A線断面図である。 (A)(B)図は、本発明の第2実施形態のキャップを使用した容器の上部を示す断面図であり、(A)図は容器本体が空の状態、(B)図は使用後の状態である。 第2実施形態のキャップのうち内栓を示す斜視図である。 (A)(B)図は、本発明の第3実施形態のキャップを使用した容器の上部を示す断面図であり、(A)図は容器本体が空の状態、(B)図は使用後の状態である。
図1に示すように容器1は、内容物9を充填する容器本体2と、容器本体2に取り付ける本発明の第1実施形態のキャップ3とを備える。
容器本体2は軟質な合成樹脂製である。容器本体2の軟質具合は手で押し潰して内容物9を押し出すことができる程度である。また容器本体2は、中空の胴部21と、胴部21の一部から突出する筒状の口部22とを備える。口部22は本実施形態では円筒状となっており、その外周面には雄ネジ22aがキャップ3を取り付けるために形成されている。容器本体2には内容物9として粘性物が充填される。粘性物とは、ペースト状を呈しているものであればよく、具体的にはしょうが、にんにく、わさび、からし、ゆずこしょう、ねりうめ、だいこんおろし等の他に、乳化状のマヨネーズやマーガリン、調理ソースであるケチャップ、またそれらに出口から通過できる大きさの固形物を含んでいてもよい。固形物とは具体的には刻みしょうが、刻みにんにく等である。
以下では、「中心線」、「口径方向」、「容器本体側」、「反容器本体側」という用語を使う。
「中心線」とは、口部22の貫通方向に延長する線であって且つ口部22を貫通方向から視たときの口部22の中心を通過する線である。ちなみに本実施形態では、口部22が上下方向に貫通する円筒状であるので、中心線Lが延長する方向は上下方向と一致する。また中心線Lが延長する方向は、本実施形態では内容物の通過方向に一致する。
「口径方向」とは、中心線Lに対して直交する平面上において中心線Lとの交点を中心とし、当該平面上において中心を通過する直線が延長する方向を言う。ちなみに本実施形態では、口部22の外周面と内周面とはいずれも円筒状であるので、口径方向は直径方向と一致する。
「容器本体側」とは、容器本体2の口部22に取り付ける対象物に対して内容物9が充填されている側であり、図1では下側である。
「反容器本体側」とは、容器本体とは反対側のことであり、対象物に対して内容物9が出ていく側であり、図1では上側である。
また中心線Lを中心とする環状物の場合、口径方向のうち中心線Lに対して近い側を内側あるいは内周側、中心線Lに対して遠い側を外側、あるいは外周側という場合がある。
キャップ3は、容器本体2の口部22に対し順番に取り付ける内栓4とキャップ本体5とを備える。内栓4は、内容物9を通過させると共に内容物9の逆流を止めるものである。またキャップ本体5は、内栓4を通過した内容物9を通過させる中蓋6と、中蓋6に対し開閉可能な外蓋7とを備える。内栓4とキャップ本体5とは硬質な合成樹脂製(硬質樹脂製)である。より詳しくは硬質樹脂とは、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等であり、エラストマー、シリコン等の軟質樹脂を除くものである。また内栓4・キャップ本体5は射出成型によって成形する。
内栓4は図1,2,4に示すように、口部22に取り付ける内取付部41と、内取付部41の内周に接合されると共に容器本体2の内部と外部とを仕切る内仕切部42であって口部22よりも小さな内出口42hを有する内仕切部42と、内容物9の逆流を止めるための複数のストッパー片43の集合であるストッパー片群43,…であって内出口42hの内周に周方向に沿って配置されたストッパー片群43,…とを備える。
内取付部41は、口部22の先端面と内周面に取り付けるものである。内取付部41は、口部22の先端面に被せる環状の鍔41aと、鍔41aの内周部から容器本体側に向かって突出する筒状の内壁41bとを備える。
内仕切部42は、中心部に内出口42hとしての貫通穴があいた平板状である。また内仕切部42は、口径方向に外側から内側に向って順に、第1の薄肉部42aと、内仕切部本体42bと、第2の薄肉部42cと、ストッパー片群43,…を支持する支持部42dとを備える。また第1の薄肉部42a・内仕切部本体42b・第2の薄肉部42c・支持部42dは何れも環状である。
第1の薄肉部42aは、内仕切部42が弾性変形するときの支点となる支点部であり、内壁41bの厚み(口径方向の厚み)、および内仕切部本体42bの厚み(内容物9の通過方向の厚み)よりも薄いものである。
第2の薄肉部42cは、内仕切部本体42bの厚み(内容物9の通過方向の厚み)、および支持部42dの厚み(内容物9の通過方向の厚み)よりも薄いものである。
支持部42dの内周が内仕切部42の貫通穴であり、内出口42hである。また図3に示すように内出口42hを多角形状としている。
多角形状とは、多角形を基本的形状とするものである。ただし多角形状とは、純粋な多角形だけでなく、多角形の辺が非直線形状、たとえば波形状であったり、あるいは図示の例のように多角形の角部を落とした形状、いわゆる面取りした形状であったりする場合も含むもので、外観上、多角形であると認識されるものであれば良い。また多角形とは、全ての内角の角度が180度未満である多角形、いわゆる凸多角形であり、望ましくは全ての内角の角度が直角よりも大きく180度未満である多角形である。ちなみに多角形状が多角形の角部を面取りした形状である場合の多角形の内角の角度は、角部を面取りしていない多角形を想定して、定める。また多角形は、望ましくは正多角形である。なお図の例では内仕切部42の内周は正六角形であり、6つの辺部を備える。
ストッパー片群43,43,…は、内仕切部42の内周(内出口42h)に接合されている。またストッパー片群43,…は、容器本体側から視て内出口42hの多角形状の各辺から口径方向内側に張り出す複数のストッパー片43を備えるものである。
またストッパー片群43,…を構成する全てのストッパー片43は、中心線Lを中心とする周方向に均等に配置されると共に、同じ外形をしており、それゆえ隣り合うストッパー片43同士の関係は、中心線Lを中心として一方のストッパー片43を周方向に所定角度回転させると、当該回転させたストッパー片43は他方のストッパー片43に対して一致する位置に配置されるという関係である。
そしてストッパー片群43,…は、内容物9が一度も通過していない状態(以下、「初期状態」と言う。)では内出口42h側に対して反容器本体側の先部が、中心線Lに接近した形態である。つまりストッパー片群43,…は、初期状態においてその内周に内容物9が通過するストッパー出口43hを備えるものである。図4(A)に示すように初期状態ではストッパー出口43hは、反容器本体側から視て、中心点(中心線L上の点)から6方向に放射状に線分が延長する形状となっている。
ストッパー片43は、弾性変形可能なもので、内仕切部42の内周である多角形状の各辺部から延長するものである。またストッパー片43は、各辺部から反容器本体側において三次元に曲がって突出するものである。より詳しく言えばストッパー片43は初期状態では、正多角形状の各辺部から中心線Lに向かう方向と反容器本体側に向かう方向との二方向に対して突出し、円弧状に曲がった形状となるものである。またストッパー片43は、真っ直ぐにのばした状態を想定すると、三角形状になる。
またストッパー片43は、内仕切部42の内周部から口径方向内側と反容器本体側の両側へ向かって突出するもので、口径方向外側から内側へ向かって順番にヒンジ部43a、ストッパー片本体部43bを備えるものである。
ヒンジ部43aは、ストッパー片本体部43b、内仕切部42の内周部よりも薄肉であり、自分自体よりも先部側(ストッパー片本体部43b)を弾性変形させる支点となるものである。
ストッパー片本体部43bの先部は、初期状態において中心線Lから少し離れているが、容器本体側から内容物9が押し出されると、中心線Lから大きく離れるものである。またストッパー片本体部43bは、口径方向の外側から中心線L(口径方向の内側)へ向かうにつれて、反容器本体側に突出しながら中心線Lへ接近すると共に先細りとなる形状である。上記した内栓4を取り付けた容器本体2に対してキャップ本体5が取り付けられる。
図1,2に示すようにキャップ本体5は本実施形態では、いわゆるヒンジキャップである。またキャップ本体5は、内栓4を経た後に内容物9を通過させる中蓋6と、中蓋6に対し開閉可能な外蓋7とを備える。
中蓋6は、容器本体2の口部22に取り付ける中取付部61と、中取付部61の内周側において容器本体2の内部と外部とを仕切る中仕切部62とを備える。
中取付部61は、口部22の外周面に取り付けるものである。中取付部61は、筒状の第1中壁61aと、第1中壁61aの内周面に形成された雌ネジ61bとを備える。雌ネジ61bは容器本体2の口部22の雄ネジ22aに螺合する。
中仕切部62は、第1中壁61aの基部(反容器本体側の部分)においてその周方向の全周から口径方向内側に張り出す環状の中仕切部本体62aと、中仕切部本体62aの内周部から反容器本体側に突出する筒状のノズル部62bと、中仕切部本体62aの口径方向中間部から容器本体側に突出する第2中壁62cとを備える。
中仕切部本体62aは中心部に貫通穴があいた平板状である。またノズル部62bの内部空間と中仕切部本体62aの貫通穴とは通じており、これらの内周側の空間部が本実施形態では内容物9が通過する中出口62hになる。また本実施形態では、中出口62hは反容器本体側に向かって徐々に口径が広くなるテーパー状となっているので、容器本体側から視て中出口62hのうち最小口径である部分は中仕切部本体62aの貫通穴となっている。そして図3に示すように容器本体側から視て、中出口62hは内出口42hの内側に配置されている。図示の例では容器本体側から視て、円形状の中出口62hは正六角形状の内出口42hの内側に且つその周方向の全周に亘って口径方向に間隔をあけて配置されている。
図1,2に示すように第2中壁62cは、筒状であり、内栓4の内壁41bに対しその全周に亘って接触するものである。
また中仕切部62(中仕切部本体62a)と内仕切部42(内仕切部本体42b)とは、内容物9の通過方向に間隔をあけて配置されると共に、両者42,62の間に内容物9を滞留させるための滞留空間部63を備える。
滞留空間部63は、内容物9の通過方向に関しては前述したように中仕切部62と内仕切部42によって区画され、口径方向の外周に関しては内取付部41の内壁41bと中蓋6の第2中壁62cとよって区画されている。また口径方向の内周側に関して滞留空間部63は、内容物9が流入するようになっている。より詳しく言えば、口径方向の内周側に関して滞留空間部63は、容器本体側がストッパー片群43,…によってその周方向に沿って間隔をあけて区画され、反容器本体側が全く区画されておらず、内出口42hに対してストッパー出口43hから通じるようになっている。
外蓋7を図1,2に示すように閉じた状態で説明する。外蓋7は、中仕切部62に対し反容器本体側において中出口62hと中仕切部62を覆う化粧板71と、化粧板71の外周部から容器本体側に向かって突出する筒状の化粧壁72と、化粧板71の中心部から容器本体側に向かって突出すると共に中出口62hを塞ぐ外栓部73とを備えている。
外栓部73は、化粧板71からその周方向の全周に亘って容器本体側に突出する筒状であり、中蓋6のノズル部に対し口径方向の内側に嵌合して、その周方向の全周に亘って密接するものである。
また外蓋7と中蓋6とは、互いの外周部を開閉可能に連結する連結部74と、中仕切部62と化粧板71との間を口径方向に仕切って密閉するシール部75とを備える。
シール部75は、中出口62hに対し口径方向外側に形成されるものである。またシール部75は、中蓋6と外蓋7に別々に形成された一対のシール壁部64,75aより構成される。
中蓋6のシール壁部64は、中仕切部62(中仕切部本体62a)からその周方向の全周に亘って反容器本体側に突出する筒状である。外蓋7のシール壁部75aは、化粧板71からその周方向の全周に亘って容器本体側に突出する筒状であり、中蓋6のシール壁部75aに対し口径方向に密接するものである。図示の例では、外蓋7のシール壁部75aが中心線Lの延長方向に延びる長さは、中蓋6のシール壁部64より長くなっており、外蓋7のシール壁部75aの先部が弾性変形して中蓋6のシール壁部64に対し口径方向内側に密接している。
連結部74は、外蓋7と中蓋6を互いの外周部の一部において接合する蓋ヒンジ部74aと、蓋ヒンジ部74aとは中心線Lに対して反対側において外蓋7と中蓋6を連結する凹凸部74bとを備える。
蓋ヒンジ部74aの厚みは、外蓋7の厚み(化粧板71および化粧壁72の厚み)、および中蓋6の第1中壁61aの厚みよりも薄くなっており、折れ曲がり可能なものである。
凹凸部74bは、外蓋7と中蓋6の一方に形成されると共に口径方向に凹む凹部74b1と、外蓋7と中蓋6の他方に形成されると共に口径方向に突出する凸部74b2とを備える。本実施形態では、中蓋6のシール壁部64の外周面に凹部74b1が形成され、外蓋7の化粧壁72の内周面に凸部74b2が形成されている。
なお凹凸部74bが嵌合した状態から外蓋7を開くために、蓋ヒンジ部74aとは中心線Lに対して反対側において外蓋7には、化粧壁72の外周面から口径方向外側に突出する操作部76が形成されている。
上記した容器1は、以下のようにして内容物9を中出口62hから押し出す。
外蓋7を開いた状態で容器本体2を押し潰すと、内容物9が内出口42h、ストッパー出口43h、中出口62hから順番に押し出される。このとき内出口42hを通過した内容物9によって、ストッパー片43が押されてヒンジ部43aを支点として弾性変形し、ストッパー片43の先部が口径方向外側に変位する。図3,5に示すように容器本体側や反容器本体側から視て、内容物9によって押されたストッパー片43は、内出口42hの正六角形状の各辺から正六角形の中心点に向かって小さく三角形状に張り出すようになる。また内容物9に押されることによって内仕切部42(内仕切部本体42b)は、その外周部である支点部(第1の薄肉部42a)を支点にして弾性変形し、その内周側を反容器本体側に変位させ、テーパー状になる。また第2の薄肉部42cも内仕切部本体42bと支持部42dとの間で弾性変形して、内仕切部本体42bを弾性変形し易くしている。そしてストッパー片群43,…の内周であるストッパー出口43hを通過した内容物9は、中蓋6に向かい、内容物9のうち中心部は中出口62hを通過して外部に押し出され、内容物9のうち外周部は中仕切部62(中仕切部本体62a)に衝突して口径方向外側に、つまり滞留空間部63へ向かう。そして内容物9が中出口62hから押し出され続けると、滞留空間部63が内容物9で埋まる。
また内容物9を出すのを止めると(手の力を抜いて容器本体2の押し潰すのを止めると)、中出口62hから出た内容物9が中出口62hの付近で切れ、ストッパー片43は弾性変形した状態をほぼ維持するか、僅かに初期状態の形状に近づく。ストッパー片43は、内容物9の中に埋まった状態であり、またヒンジ部43aが内仕切部42に接合されているだけで、先部が何にも接合されていない。したがってストッパー片43の復元力は、その周りを囲む内容物9の影響を受けやすい。ただしストッパー片43には復元力によって、内容物9を容器本体側に引き戻す力が作用する。
また内仕切部42(内仕切部本体42b)は復元力によって初期状態の形状に戻るか、近づく。内仕切部42は内容物9の中に埋まった状態である。ただし内仕切部42は環状であるので、その復元力はストッパー片43の復元力よりも、内容物9の影響を受けにくい。
上記した第1実施形態のキャップ3は以下の効果を有する。
容器本体側から視て中出口62hを内出口42hの内側に配置してあるので、開口面積は、中出口62hの方が内出口42hよりも小さくなり、内出口42hを通過した内容物9の中心部は中出口62hを通過するが、内容物9の外周部は中出口62hを通過できずに中仕切部62に衝突し、滞留空間部63に滞留することになる。しかも滞留空間部63に滞留した内容物9がストッパー片43に載り、内容物9が内出口42hに向かって逆流するのをストッパー片43によって止めるので、内容物9が滞留空間部63に溜まり易くなり、エアバック防止効果が得られ、容器本体2内に空気が戻らないことで食材の酸化による品質低下が防止できる。
またキャップ3は、内仕切部42の外周部(第1の薄肉部42a)が弾性変形するときの支点部であるので、ストッパー片43が内容物9によって押し出されるときに内仕切部42がテーパー状に弾性変形し、内容物9を出し終わった後には内仕切部42が復元力によって元の形状(初期状態の形状)に戻ろうとして内容物9を容器本体側(滞留空間部63)に引き戻すので、中出口62hから出た内容物9が中出口62hに近い位置で切れやすくなると共に、滞留空間部63に内容物9が溜まりやすくなり、エアバック防止効果が向上する。
またストッパー片群43,…を構成するストッパー片43にも復元力が生じるので、中出口62hから出た内容物9が中出口62hに近い位置で切れやすくなると共に、滞留空間部63に内容物9が溜まりやすくなり、エアバック防止効果が向上する。
またキャップ3はシール部75を備えるので、外蓋7を閉めれば、中出口62hの口径方向外側において中仕切部62と化粧板71との間が口径方向に仕切って密閉され、中出口62hの外側に残った内容物9の滓9aが乾燥するのを防止できる。
本発明の第2実施形態のキャップ3は図6に示すように、中蓋6の中出口62hと、内栓4のストッパー片群43,…と、内栓4の内仕切部42とに関して、第1実施形態のキャップ3と相違する。
中出口62hは、容器本体側から反容器本体側に向かって順に形状の異なる複数の出口部を備えるものである。本実施形態では中出口62hは、容器本体側に形成された第1出口部62h1と、第1出口部62h1に対して反容器本体側に形成された第2出口部62h2とを備えるものである。
第1出口部62h1は中仕切部本体62aの貫通穴である。そして第1出口部62h1は容器本体側から反容器本体側に向かうにつれて口径が小さくなるもので、より詳しく言えば口径が徐々に小さくなるテーパー状である。
第2出口部62h2はノズル部62bの内部空間である。そして第2出口部62h2は容器本体側から反容器本体側に向かうにつれて口径が大きくなるもので、より詳しく言えば口径が徐々に大きくなるテーパー状である。
また第1出口部62h1の反容器本体側の端と第2出口部62h2の容器本体側の端とは同一部分であり、中出口62hのうち最も口径の小さい部分となる。
また第2出口部62h2のテーパーの角度は、第1出口部62h1のテーパーの角度よりも小さいものである。ちなみに第2出口部62h2のテーパーの角度とは、中心線Lに対して平行な直線(図示せず)と第2出口部62h2のテーパーに沿う傾斜線とで形成される角度のうち鋭角の角度のことである。第1出口部62h1のテーパーの角度とは、中心線Lに対して平行な直線と第1出口部62h1のテーパーに沿う傾斜線とで形成される角度のうち鋭角の角度のことである。
また第1出口部62h1(中仕切部本体62aの貫通穴)が上記したテーパー状であることから、第1出口部62h1のうち容器本体側の端は、反容器本体側の端よりも口径方向外側に位置することになる。そして容器本体側から視て、中出口62hの第1出口部62h1のうち反容器本体側の端を内出口42hの内側に配置すると共に、第1出口部62h1のうち容器本体側の端を内出口42hの外側に配置してある。ちなみに図6(A)では、内出口42Hのうち最小口径の部分から中心線Lに平行な直線L2が一点鎖線で示されており、容器本体側から視て中出口62hの一部(容器本体側)を内出口42hの内側に配置してあることが明示されている。
ストッパー片群43,…は図7に示すように、隣り合うストッパー片43,43が周方向に接した状態においても、その口径方向の中央部に内容物が通過する貫通穴43jを備えるものである。この貫通穴43jの外形は、ストッパー片群43のうち中心線Lの方を向くストッパー片43の先端で形成される。そしてこの貫通穴43jはストッパー通路43jと称されるものとする。ストッパー通路43jは、図4(A)に示すストッパー出口43h(隣り合うストッパー片43,43が周方向に離れ、反容器本体側から視て中心点から放射状に線分が延長するもの)とは相違するものである。ストッパー通路43jは図7では反容器本体側から視て正六角形となっており、ストッパー片43の先端は正多角形の一辺を形成するものとなっている。またストッパー通路43jの口径は、内容物としての粘性物に固形物が含まれることを想定したもので、その固形物が通過可能な大きさにしてあることが望ましい。固形物の大きさは目視できる程度のものである。口径の最小長さは、ストッパー片43の厚みよりも長く、中出口62hの口径の最小長さよりも短いものである。
内仕切部42は環状であり、外蓋7を開いた状態で容器本体2を押し潰して内容物を押し出したとしてもその姿勢(内栓4の内取付部41の内壁41bに対する姿勢)を維持するもの、言い換えれば第1実施形態のような弾性変形をしないものであり、その姿勢を維持するのに十分な厚みを備えるものである。そして内仕切部42の内周部がストッパー片群43,…を支持する支持部42dとなる。したがって内仕切部42は、第1実施形態での内仕切部42における第1の薄肉部42a・第2の薄肉部42cを備えないものである。
上記した第2実施形態のキャップ3を容器本体2に付けた容器1は、以下のようにして内容物9を中出口62hから押し出す。
外蓋7を開いた状態で容器本体2を押し潰すと、内容物9が内出口42h、ストッパー出口43h、中出口62hから順番に押し出される。ちなみにストッパー出口43hはストッパー通路43jを中心として放射状に広がっている。このとき内出口42hを通過した内容物9によって、ストッパー片43が押されてヒンジ部43aを支点として弾性変形し、ストッパー片43の先部が口径方向外側に変位する。また内容物9に押されても内仕切部42(内仕切部本体42b)は薄肉部を備えないものなので、弾性変形することがない。そしてストッパー片群43,…の内周であるストッパー出口43hを通過した内容物9は、中蓋6に向かい、内容物9のうち中心部は中出口62hを通過して外部に押し出され、内容物9のうち外周部は中仕切部62に衝突する。衝突するときに内容物9は、中仕切部62の第1出口部62h1に衝突し、第1出口部62h1に沿って滞留空間部63から出るように案内されるが、容器本体側から反対容器本体側に向かうにつれて口径が狭まるので、中出口62hから排出され難くなり、排出され難い部分が滞留空間部63に滞留することになる。そして内容物9が中出口62hから押し出され続けると、滞留空間部63が内容物9で埋まる。
また内容物9を出すのを止めると、中出口62hから出た内容物9が中出口62hの付近で切れ、ストッパー片43は弾性変形した状態をほぼ維持するか、僅かに初期状態の形状に近づく。
また内仕切部42(内仕切部本体42b)は薄肉部がないので、初期状態のままである。したがって内仕切部42に復元力が発生しないので、内容物を容器本体側に引き戻す力は内仕切部42からは発生しない。
上記した第2実施形態のキャップ3は以下の効果を有する。
第2実施形態のキャップ3は容器本体側から視て中出口62hの一部(第1出口部62h1のうち反容器本体側の端)を内出口42hの内側に配置してあるので、第1実施形態と同様の理由で、滞留空間部63への内容物9の滞留効果、エアバック防止効果、食材の酸化による品質低下の防止効果が得られる。ただし容器本体側から視て、第1出口部62h1のうち反容器本体側の端を内出口42hの内側に配置すると共に第1出口部62h1のうち容器本体側の端を内出口42hの外側に配置してあるので、つまり中出口62hの一部を内出口42hの外側に配置してあるので、第1実施形態の場合(容器本体側から視て、中出口62hの全部を内出口42hの内側に配置してあるもの)と比べて、第1出口部62h1によって案内した分だけ、滞留空間部63への内容物9の滞留効果が小さくなる。また隣り合うストッパー片43,43が周方向に接した状態において、例えばストッパー片群43,…の口径方向の中央部に内容物が通過する貫通穴が無いものと比べれば、第2実施形態のキャップ3はストッパー片群43,…の口径方向の中央部にストッパー通路43j(貫通穴)を備えるので、固形物が排出されやすい。
本発明の第3実施形態のキャップ3は図8に示すように中蓋6の中仕切部62と、内栓4のストッパー片群43,…と、内栓4の内仕切部42とに関して、第1実施形態のキャップ3と相違する。ちなみにストッパー片群43と内仕切部42とは、第2実施形態のキャップ3と同じである。
中仕切部62は中仕切部本体62a・ノズル部62b・第2中壁62cの他に、環状の中仕切部本体62aの内周部からその周方向の全周に亘って容器本体側に突出する区画壁62eを備える。
区画壁62eは第2中壁62cよりも口径方向内側に配置されている。また区画壁62eは筒状であり、滞留空間部63のうち口径方向の内周側に関して反容器本体側を区画するものである。ちなみに滞留空間部63は中仕切部62と内仕切部42との間に形成された空間部である。そして滞留空間部63のうち口径方向の内周側に関して容器本体側は、ストッパー片群43,…によってその周方向に沿って間隔をあけて区画されている。
また区画壁62eのうち容器本体側の先端は、ストッパー片43の先端の変位範囲に対し外側に配置されている。より詳しく言えば区画壁62eのうち容器本体側の先端は、初期状態においてはストッパー片43に対し口径方向外側で且つ反容器本体側に配置されている。
また本実施形態では区画壁62eが筒状であるので、ノズル部62bの内部空間と中仕切部本体62aの貫通穴の空間部と区画壁62eの内部空間とは通じている。しかもノズル部62bの内周面と中仕切部本体62aの貫通穴の内周面と区画壁62eの内周面とは、内容物の通過方向に連続しており、言い換えれば口径方向への段差がない状態であるので、これらの内周側の空間部が中出口62hとなる。そして中出口62hは反容器本体側に向かって徐々に口径が広くなるテーパー状となっている。また図示しないが容器本体側から視れば、中出口62hは内出口42hに対し口径方向内側に配置されているし、区画壁62eの外周面も内出口42hに対し口径方向内側に配置されている。
上記した第3実施形態のキャップ3を容器本体2に付けた容器1は、以下のようにして内容物9を中出口62hから押し出す。
外蓋7を開いた状態で容器本体2を押し潰すと、内容物9が内出口42h、ストッパー出口43h、中出口62hから順番に押し出される。ちなみに内出口42hを通過した内容物9によって第2実施形態のキャップ3と同様に、ストッパー片43は弾性変形し、内仕切部42は弾性変形しない。
そしてストッパー片群43,…の内周であるストッパー出口43hを通過した内容物9は、中蓋6に向かい、内容物9のうち中心部は中出口62hを通過して外部に押し出され、内容物9のうち外周部は中仕切部62(中仕切部本体62a)に衝突して口径方向外側に、つまり滞留空間部63へ向かう。しかも区画壁62eがあるので、中仕切部本体62aに衝突した内容物9は口径方向内側への移動を邪魔される。内容物9に固形物がある場合、固形物は口径方向内側へ移動しようとしても、その一部が区画壁62eに衝突すれば、口径方向内側への移動を邪魔される。そして内容物9が中出口62hから押し出され続けると、滞留空間部63が内容物9で埋まる。
上記した第3実施形態のキャップ3は以下の効果を有する。
第3実施形態のキャップ3は容器本体側から視て中出口62hを内出口42hの内側に配置してあるので、第1実施形態と同様の理由で、滞留空間部63への内容物の滞留効果、エアバック防止効果、食材の酸化による品質低下の防止効果が得られる。しかも区画壁62eがあるので、区画壁62eが無い場合と比べて、滞留空間部63への内容物9の滞留効果が向上する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。なお、内容物は食材に限らず、その他の酸化により品質低下となる粘性状の内容物でも良い。
例えば、内出口42hの形状は本実施形態では正多角形状であったが、本発明はこれに限らず、他の形状であっても良い。また中出口62hの形状は本実施形態では円形状であったが、本発明はこれに限らず、他の形状であっても良い。
またストッパー片43は本実施形態では内出口42hに対し複数枚接合されていたが、本発明ではこれに限らず1枚だけ接合されていても良い。またストッパー片43は、本実施形態では三次元に曲がって突出するものであったが、本発明ではこれに限らず二次元に一直線に突出するもの、言い換えれば平板状であっても良い。またストッパー片群43,…は、本実施形態では初期状態においてストッパー出口43hを備えるものであったが、本発明ではこれに限らず、初期状態においてストッパー出口43hを備えないもの、言い換えれば隣り合うストッパー片43が周方向に接するものであっても良く、この場合、容器本体2を押し潰したときにストッパー片43が弾性変形して、ストッパー出口43hが形成されるものとする。
また中蓋6と容器本体2との取付構成は、本実施形態ではネジで螺合するものであったが、本発明ではこれに限らず、例えば凹凸によって単にスナップ式に嵌合するものであってもよい。
また内栓4の内取付部41は、本実施形態では鍔41aと内壁41bとを備えるものであったが、本発明ではこれに限らず、例えば鍔41aだけであっても良い。この場合、鍔41aの内周部に内仕切部42が接合されることになり、中仕切部62(中仕切部本体62a)が第1実施形態と同じ形状では滞留空間部63が形成されなくなる。したがってこの場合は、滞留空間部63を形成するために、例えば中仕切部62(中仕切部本体62a)が中取付部61に対し口径方向内側に張り出すと共に反容器本体側に突出する形状であれば良い。
また容器本体側から視て中出口を内出口の内側に配置する具体的な態様は、図3では円形状の中出口62hを正六角形状の内出口42hの内側に且つその周方向の全周に亘って口径方向に間隔をあけて配置する態様であったが、本発明はこれに限らず、たとえば円形状の中出口を正多角形状の内出口に接する態様、言い換えれば中出口が正多角形状の内出口の内接円となる態様であっても良い。また中出口62hと内出口42hが互いに円形状である場合には、内出口の口径(最小口径)は中出口の口径(最小口径)よりも大きくなる。
また容器本体側から視て中出口を内出口の内側に配置する具体的な態様は、図3では中出口62hの中心と内出口42hの中心とが一致する態様、つまり同心の態様であったが、本発明はこれに限らず、中出口62hの中心と内出口42hの中心とが偏心する態様であっても良い。
また区画壁62eは、上記実施形態では筒状であり、環状の中仕切部本体62aの内周部からその周方向の全周に亘って容器本体側に突出するものであったが、本発明ではこれに限らず、中仕切部本体62aの内周部からその周方向の全周のうち一部にのみから容器本体側に向かって突出する1枚の突出壁で構成されたものであっても良いし、中仕切部本体62aの内周部からその周方向に間隔をあけて容器本体側に突出する複数枚の突出壁で構成されたものであっても良い。ノズル部62bも区画壁62eと同様に、1枚または複数枚の突出壁で構成されたものであっても良い。
またノズル部62bと区画壁62eとは、本実施形態では筒状であり、中仕切部本体62aの貫通穴に対し口径方向への段差がない状態であったが、本発明ではこれに限らず、口径方向への段差がある状態であっても良い。
また中蓋6は、上記実施形態ではノズル部62bや区画壁62eを備えるものであったが、本発明ではこれに限らず、ノズル部62bや区画壁62eを備えないものであっても良い。ノズル部62bと区画壁62eを備えないキャップであれば、中出口62hは中仕切部本体62aの貫通穴によって形成される。
またノズル部62bと区画壁62eを備えていても、これらが筒状で無い場合には、中出口62hは中仕切部本体62aの貫通穴によって形成される。
また区画壁62eが筒状であっても、中仕切部本体62aの貫通穴の内周面に対し区画壁62eの内周面が口径方向外側に段差状に配置されている場合には、中出口62hは中仕切部本体62aの貫通穴によって形成されるものとする。
このように中出口62hは、上記実施形態では中仕切部本体62aの貫通穴の内部空間とノズル部62bの内部空間とで形成されたり、さらに区画壁62eの内部空間を含めたもので形成されたりしたが、本発明ではこれに限らず、中仕切部本体62aだけで形成されたり、区画壁62eの内部空間と中仕切部本体62aの貫通穴の内部空間とで形成されたものであっても良い。
1 容器
2 容器本体
21 胴部し
22 口部
22a 雄ネジ
3 キャップ
4 内栓
41 内取付部
41a 鍔
41b 内壁
42 内仕切部
42a 第1の薄肉部
42b 内仕切部本体
42c 第2の薄肉部
42d 支持部
42h 内出口
43 ストッパー片
43a ヒンジ部
43b ストッパー片本体部
43h ストッパー出口
43j 貫通穴(ストッパー通路)
5 キャップ本体
6 中蓋
61 中取付部
61a 第1中壁
61b 雌ネジ
62 中仕切部
62a 中仕切部本体
62b ノズル部
62c 第2中壁
62e 区画壁
62h 中出口
62h1 第1出口部
62h2 第2出口部
63 滞留空間部
64 シール壁部
7 外蓋
71 化粧板
72 化粧壁
73 外栓部
74 連結部
74a 蓋ヒンジ部
74b 凹凸部
74b1 凹部
74b2 凸部
75 シール部
75a シール壁部
76 操作部
9 内容物
9a 滓
L 中心線
L2 直線

Claims (6)

  1. 粘性物からなる内容物を通過させると共に容器本体の口部に対し順番に取り付ける内栓と中蓋とを備え、
    内栓は、容器本体の口部に取り付ける内取付部と、容器本体側から視て内取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切る内仕切部であってその内周側の空間部が内出口となる内仕切部と、容器本体側から視て内仕切部の内周から口径方向内側に張り出すと共に内容物の逆流を止めるストッパー片であって内出口を通過する内容物に押されて弾性変形させられるストッパー片とを備え、
    中蓋は、容器本体の口部に取り付ける中取付部と、容器本体側から視て中取付部の内周から口径方向内側に張り出して容器本体の内部と外部とを仕切る中仕切部であってその内周側の空間部が中出口となる中仕切部とを備え、
    容器本体側から視て中出口を内出口の内側に配置し、
    内仕切部と中仕切部とは内容物の通過方向に間隔をあけて配置されると共に、内仕切部と中仕切部との間に内容物を滞留させるための滞留空間部を備えることを特徴とするキャップ。
  2. 中出口は、容器本体側から容器本体とは反対側に向かうにつれて口径が狭まる第1出口部を備え、
    容器本体側から視て、中出口の第1出口部のうち容器本体とは反対側の端を内出口の内側に配置すると共に、第1出口部のうち容器本体側の端を内出口に一致させるか、内出口の外側に配置してあることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 中仕切部は、中取付部の内周から口径方向内側に張り出す中仕切部本体と、中仕切部本体の口径方向内周部から容器本体側に突出すると共に滞留空間部のうち容器本体とは反対側を口径方向に区画する区画壁とを備えることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  4. 内仕切部の外周部は、内仕切部が弾性変形するときの支点となる支点部であり、
    支点部の厚みは、内取付部の内周部の厚みよりも薄くしてあることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のキャップ。
  5. 中蓋に対して開閉可能な外蓋を備え、
    外蓋は、中出口を覆う化粧板を備えるものであり、
    外蓋と中蓋とは、互いの外周部を開閉可能に連結する連結部と、中出口に対し口径方向外側において中仕切部と化粧板との間を口径方向に仕切って密閉するシール部とを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のキャップ。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のキャップを装着した容器において、その容器本体に押し出し可能な粘性状の食材が収容されていることを特徴とする包装食品。
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