JP7466171B2 - 注出具および包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料、食品、化学品、医薬品、洗剤、化粧料などの内容物を収容する包装容器に設けられる注出具並びに該注出具が設けられた包装容器に関するものである。
従来より、飲料、食品、化学品、医薬品、洗剤、化粧料などの内容物を収容する包装容器において、内容物を注出するためにスパウトとキャップからなる注出具が設けられるものが知られている。
例えば、特許文献1には、キャップによりスパウトが閉栓される際、スパウトの筒状体がキャップの周壁部と栓体の間に挿入されるとともに、キャップの栓体部がスパウトの筒状体の流通路に挿入されるものが開示されている。
このようなスパウトとキャップからなる注出具は、上述のように飲料、食品、化学品、医薬品、洗剤、化粧料などの内容物を収容する関係上、酸素を透過させないように酸素バリア性を向上させ、内容物の酸化を防止することが求められている。
そして、注出具の酸素バリア性を高める手段として、スパウトの内面に酸素を透過させない薄膜のバリア部材を設けることが開示されている(特許文献2参照)。
特開2007-197030号公報 特開2007-238106号公報
しかしながら、酸素を透過させない薄膜のバリア部材は、例えばエチレンビニルアルコール共重合体などのガスバリア樹脂の層を備えたものなどが知られているが、それらの素材は高価である上、スパウトの内面に設けるにはインサート成形という特殊な手段を用いなければならず、製造コストが高くなるという問題があった。
この点、スパウトの厚みを大きくすれば、酸素の透過を防止または軽減して、酸素バリア性を高めることができるが、それだと特にスパウトの口部の外観の意匠性が損なわれるという問題があった。
具体的に説明すると、スパウトの構成中、包装容器に溶着されるシール部は包装容器のシート部材により被覆されるため、酸素バリア性が高い状態を維持し得る。また、シール部は、酸素バリア性を高めるために厚みを増しても、外部から視認されないため、外観の意匠性を損なう虞がない。
また、スパウトの構成中、シール部の上方に位置するフランジ部は、酸素バリア性を高めるために厚みを増しても、もともとキャップの台座として機能する関係上、外観の意匠性を損なう虞がない。
ところが、スパウトの構成中、キャップに被覆される口部は、酸素バリア性を高めるために厚みを増すと、口部の外径が大きくなってしまい、外観の意匠性を損なう虞があるという問題があった。もとより、口部の厚みを増す際、口部の外径を大きくするのではなく、口部の内径を小さくすることも考えられるが、それだと包装容器の内容物が流通する流通路が細くなってしまい、内容物の充填および注出の機能性を損なう虞があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、外観の意匠性や内容物の充填および注出の機能性を向上させながら、酸素バリア性を高めることができる注出具並びに包装容器を提供することを目的とする。
本発明に係る注出具は、上記目的を達成するために、包装容器に設けられるスパウトと、該スパウトを閉栓するキャップとからなり、前記スパウトは、前記包装容器に設けられるスパウト本体と、該スパウト本体の上方に設けられた筒状体とを備え、前記スパウトの内部を軸方向に貫通する流通路が設けられ、前記キャップは、平板状または環状の頂壁部と、該頂壁部の外周縁から下方に延びる周壁部と、前記頂壁部の下面から下方に延びる栓体部とを備え、前記キャップにより前記スパウトが閉栓される際、前記スパウトの前記筒状体が前記キャップの前記周壁部と前記栓体部の間に挿入されるとともに、前記キャップの栓体部が前記スパウトの前記筒状体の前記流通路に挿入される注出具であって、前記スパウトの前記筒状体は、前記キャップの前記周壁部により被覆される口部において、薄肉状に形成された上側の薄肉口部と、厚肉状に形成された下側の厚肉口部とを備え、前記キャップの前記栓体部は、前記スパウトの前記筒状体の前記流通路に挿入された際、前記キャップの前記周壁部により被覆されているスパウトの口部の領域内に位置して、前記筒状体の前記厚肉口部に当接することにより、前記筒状体の前記薄肉口部の前記流通路を閉塞することを特徴とする。
これによれば、スパウトの上側の薄肉口部の厚みが小さいため、スパウトの口部の外観の意匠性を向上させることができる。また、スパウトの口部の内径を小さくする必要がないため、内容物の充填や注出の機能性を向上させることができる。さらに、スパウトの構成中、キャップにより被覆される口部において、下側の厚肉口部は厚みが大きいため、酸素バリア性を高めることができる一方、上側の薄肉口部は厚みが小さいが、キャップの栓体部によって薄肉口部の流通路が閉塞されるため、酸素バリア性を高めることができる。
また、前記厚肉口部は、前記薄肉口部との境界部分において上側から下側にかけて次第に厚みが増すように外面および/または内面がテーパ状に形成されてもよい。また、前記薄肉口部は、上側から下側にかけて次第に厚みが増すように外面および/または内面がテーパ状に形成されてもよい。これによれば、スパウトの口部の外観の意匠性をより確実に向上させることができる、
また、前記栓体部は、前記頂壁部から下方に延びる筒状の栓体周壁部と、該栓体周壁部に設けられた栓体底壁部とを備え、該栓体底壁部が前記スパウトの前記厚肉口部の厚みと同一または該厚みより大きい厚みを有してもよい。また、前記栓体底壁部は、下面または上面にバリア部材が展設されてもよい。これによれば、筒状体の薄肉口部の酸素バリア性をより確実に高めることができる。
また、本発明に係る包装容器は、上述の注出具が設けられていることを特徴とする。これによれば、酸素バリア性が高い注出具によって包装容器の内容物の酸化を防止または軽減することができるため、信頼性の高い包装容器を提供することが可能となる。
本発明によれば、スパウトの上側の薄肉口部の厚みが小さいため、口部の外観の意匠性を向上させることができる。
また、スパウトの口部の内径を小さくする必要がないがないため、内容物の充填や注出の機能性を向上させることができる。
また、スパウトの構成中、キャップにより被覆される口部において、下側の厚肉口部は厚みが大きいため、酸素バリア性を高めることができる一方、上側の薄肉口部は厚みが小さいが、キャップの栓体部によって薄肉口部の流通路が閉塞されるため、酸素バリア性を高めることができる。
しかも、キャップの栓体部は、スパウトの筒状体の流通路に挿入された際、キャップの周壁部により被覆されているスパウトの口部の領域内に位置する構造であるため、キャップをスパウトから取り外したあと、机やカウンターなどに置いても、キャップの栓体部が机やカウンターなどに接触せず、該栓体部に付着した内容物が机やカウンターなどに不用意に付着することを防止できる。
また、スパウトの構成中、薄肉に形成されるのはスパウトの口部のみであって、スパウトのシール部やフランジ部など、その他の部分は厚肉状に形成され得るため、スパウト全体の酸素バリア性を高めることができる上、スパウト全体の強度を高めることもできる。
本発明の第1の実施形態に係る注出具において、キャップとスパウトを分解した状態を示す正面図である。 図1の注出具において、キャップとスパウトを分解した状態を示す正面断面図である。 図1の注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す(a)正面図と、(b)側面図である。 図1の注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す(a)正面断面図と、(b)側面断面図である。 図4の(a)A-A線断面矢視図、(b)B-B線断面矢視図、(c)C-C線断面矢視図、(d)D-D線断面矢視図である。 第2の実施形態に係る注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す側面断面図である。 第3の実施形態に係る注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す側面断面図である。 第4の実施形態に係る注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す側面断面図である。 第5の実施形態に係る注出具において、キャップによりスパウトを閉栓した状態を示す正面断面図である。
次に、本発明に係る注出具の第1の実施形態について、図1~図5を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、「上側」とは、注出具の軸方向(図1の上下方向)に対してキャップが設けられる側をいい、「下側」とは、注出具の軸方向(図1の上下方向)に対して包装容器Pが設けられる側をいう。
本注出具は、図1~図3に示すように、包装容器Pに設けられるポリエチレン製のスパウト1と、該スパウト1を閉栓するポリエチレン製のキャップ2とからなる。この包装容器Pは、例えば、スタンディングパウチやガゼット袋など、合成樹脂製の可撓性のシート部材からなるものが挙げられる。
前記スパウト1は、包装容器Pに設けられるスパウト本体11と、スパウト本体11の上方に設けられた筒状体12とを備え、スパウト1の内部に流通路13が設けられている。この流通路13は、スパウト1の内部を上側から下側にかけて軸方向に貫通しており、包装容器Pの内容物の充填および注出に際して内容物が通過する。本実施形態では、流通路13は、後述の筒状体12の口部Kの構造によって、上部の内径が径大に形成されるとともに、中間部および下部の内径が径小に形成されている。
前記スパウト本体11は、図2に示すように、包装容器Pのシート部材に溶着されるシール部Sを構成しており、図5(d)に示すように、包装容器Pの左右方向(図5(d)の左右方向)の厚みが包装容器Pの前後方向(図5(d)の上下方向)の厚みより大きな厚肉状の横断面視舟型形状に形成されている。
また、前記スパウト本体11は、前側(図5(d)の上側)の外面が包装容器Pの前側のシート部材に被覆されるともに、後側(図5(d)の下側)の外面が包装容器Pの後側のシート部材に被覆されるため、スパウト本体11が本来有している厚みと相俟って、酸素バリア性を高めることができる。
前記筒状体12は、図2に示すように、キャップ2(後述の周壁部22)に被覆される円筒状の口部Kと、該口部Kの下方に連設する略円筒状のフランジ部Fとから構成される。
前記筒状体12は、キャップ2(後述の周壁部22)により被覆される口部Kにおいて、薄肉状に形成された上側の薄肉口部12aと、厚肉状に形成された下側の厚肉口部12bとを備える。
前記薄肉口部12aは、筒状体12の口部Kの上側部分(口部Kの上端部から1/5程度の高さの部分)において、口部Kの上端部から厚肉口部12bとの境界部分にかけて軸方向に同一の厚み(0.5mm~2mm)の薄肉状に形成されている。このように筒状体12の口部Kの上側部分が薄肉状に形成されるため、スパウト1の外観の意匠性を向上させることができる。
また、キャップ2の栓体底壁部232がスパウト1の厚肉口部12bに到達する位置にあるため、スパウト1の薄肉口部12aの内径を小さくする必要がないがなく、内容物の充填や注出の機能性を向上させることができる。なお、スパウト1の薄肉口部12aは薄肉状に形成されているが、後述のようにキャップ2の栓体部23によって薄肉口部12aの流通路13が閉塞されるため、スパウト1の口部Kの上側部分の酸素バリア性を高めることができる。
前記厚肉口部12bは、筒状体12の口部Kの中間部分において、上側から下側にかけて次第に厚みが増すように外面および内面がテーパ状に形成されている。また、前記厚肉口部12bは、筒状体12の口部Kの下側部分において、軸方向に同一の厚み(4~10mm)の厚肉状に形成されている。このように厚肉口部12bは、薄肉口部12aよりも厚みが大きい厚肉状に形成されるため、筒状体12の口部Kの中間部分および下側部分の酸素バリア性を高めることができる。
前記筒状体12は、図4および図5(c)に示すように、筒状体12のフランジ部Fにおいて、軸方向の延びる厚肉状の中間軸121と、該中間軸121の上側に設けられた環状の上側フランジ122と、該中間軸121の下側に設けられた環状の下側フランジ123とを備える。このように中間軸121が厚肉状に形成されるため、筒状体12のフランジ部Fの酸素バリア性を高めることができる。なお、筒状体12のフランジ部Fは、筒状体12の口部Kに対して台座としての機能を有するとともに、内容物の充填時において上側フランジ122と下側フランジ123の間に吊下部材により挟着されることにより包装容器Pを吊り下げる機能を有する。
前記キャップ2は、図2に示すように、平面視円形の環状の頂壁部21と、該頂壁部21の外周縁から下方に延びる円筒状の周壁部22と、頂壁部21の下面の中央部から下方に延びる栓体部23とを備える。
前記周壁部22は、筒状体12の口部Kと同一程度の長さに形成されており、図4に示すように、キャップ2によりスパウト1を閉栓した際、周壁部22の上側の内面が筒状体12の薄肉口部12aと隙間を空ける一方(図5(a)参照)、周壁部22の下側の内面が筒状体12の厚肉口部12bの外面に当接し(図5(b)参照)、周壁部22の下端部が筒状体12のフランジ部Fの上側フランジ122に当接する。
前記栓体部23は、前記頂壁部21から下方に延びる筒状の栓体周壁部231と、該栓体周壁部231の下端部に設けられた栓体底壁部232とを備える。この栓体部23は、栓体周壁部231がキャップ2の周壁部22の長さよりも短く形成されるとともに、栓体底壁部232が筒状体12の厚肉口部12bの流通路13の直径と同一またはやや径大の外径であって、かつ軸方向に対して該厚肉口部12bの厚みと同一かそれより大きな厚みの厚肉状に形成されている。
このため、キャップ2によりスパウト1を閉栓した際、図4に示すように、スパウト1の筒状体12が前記キャップ2の周壁部22と栓体部23の間に挿入されるとともに、キャップ2の栓体部23がスパウト1の筒状体12の流通路13に挿入される。このとき、栓体部23の底壁部は、スパウト1の口部Kの領域内(筒状体12の上端部から上側フランジ122(上側フランジ122は含まない)までの領域)に位置して、筒状体12の厚肉口部12bに密着状態に当接することにより、筒状体12の薄肉口部12aの流通路13を閉塞する。
而して、スパウト1の流通路13は、図4に示すように、キャップ2により閉栓された際、スパウト1の口部Kの領域では筒状体12の厚肉状の厚肉口部12bと栓体部23の厚肉状の栓体底壁部232に囲まれ、またスパウト1のフランジ部Fに領域では厚肉状のフランジ部Fに囲まれ、さらにスパウト1のシール部Sの領域では厚肉状のシール部Sに囲まれるとともに、そのシール部Sの外面が包装容器Pのシート部材に被覆された状態となるため、スパウト1全体の酸素バリア性を高めることができる。
また、キャップ2の栓体部23は、スパウト1の筒状体12の流通路13に挿入された際、キャップ2の周壁部22により被覆されている口部Kの領域内に位置する構造であるため、キャップ2をスパウト1から取り外したあと、机やカウンターなどに置いても、キャップ2の栓体部23が机やカウンターなどに接触せず、該栓体部23に付着した内容物が机やカウンターなどに不用意に付着することを防止できる。
さらにまた、スパウト1の構成中、薄肉に形成されるのはスパウト1の口部Kのみであって、スパウト1のシール部Sやフランジ部Fなど、その他の部分は厚肉状に形成され得るため、スパウト1全体の酸素バリア性を高めることができる上、スパウト1全体の強度を高めることもできる。
なお、本実施形態では、栓体部23の栓体底壁部232を厚肉状に形成することにより酸素バリア性を高めるものとしたが、図6に示すように、栓体部23の栓体底壁部232の下面に酸素バリア部材233を展設したり、あるいは図7に示すように、栓体部23の栓体底壁部232の上面に酸素バリア部材233を展設することにより酸素バリア性を高めてもよい。
また、筒状体12の薄肉口部12aの構造は、上述ものに限定されるものではなく、例えば図8に示すように、上端部から厚肉口部12bにかけて次第に厚みが増すように外面がテーパ状に形成されたり、あるいは図9に示すように、上端部から厚肉口部12bにかけて次第に厚みが増すように内面がテーパ状に形成されてもよい。
また、栓体部23の栓体底壁部232が筒状体12の厚肉口部12bに当接するものとしたが、栓体底壁部232とともに、あるいは栓体底壁部232に代えて、栓体部23の栓体周壁部231が筒状体12の厚肉口部12bに当接してもよい。要は、栓体部23の全体が筒状体12の口部Kの領域に位置して、筒状体12の薄肉口部12aの流通路13が閉塞される構造であればよい。
また、キャップ2によりスパウト1を閉栓した際、図4に示すように、スパウト1の筒状体12が前記キャップ2の周壁部22と栓体部23の間に挿入されたとき、スパウト1の筒状体12がキャップ2の周壁部22に当接するものとしたが、キャップ2の周壁部22に当接せずにキャップ2に設けられた他の部材に当接してもよい。
また、スパウト1の口部K(厚肉口部12b)、フランジ部F(中間軸121)、シール部Sの厚みは、酸素バリア性を維持するものであれば限定されるものではないが、酸素の透過をより確実に軽減または防止するために4mm以上であるのが好ましい。
また、スパウト1の材質は、ポリエチレン製としたが、その他の材質であってもよい。例えば、オレフィン系樹脂(ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン-プロピレン共重合体樹脂、ポリブテン樹脂、イオン架橋オレフィン共重合体樹脂(アイオノマー)など)、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)など)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリアクリロニトリル樹脂(PAN)、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂(ナイロン)、ポリグリコール酸樹脂(PGA)、ポリアセタール系樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、酢酸セルロース系樹脂(CA)、ゴム(ブタジエンゴム、塩酸ゴムなど)の各単体または混合したものが挙げられる。
また、上記各樹脂に酸素吸収添加剤を添加する方法や、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)やアルミ箔、ガラス蒸着などでコーティングする方法によってスパウト1の酸素バリア性を高めることも挙げられる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1…スパウト
11…スパウト本体
12…筒状体
12a…薄肉口部
12b…厚肉口部
121…中間軸
122…上側フランジ
123…下側フランジ
13…流通路
2…キャップ
21…頂壁部
22…周壁部
23…栓体部
231…栓体周壁部
232…栓体底壁部
S…シール部
F…フランジ部
K…口部
P…包装容器

Claims (6)

  1. 包装容器に設けられるスパウトと、該スパウトを閉栓するキャップとからなり、
    前記スパウトは、前記包装容器に設けられるスパウト本体と、該スパウト本体の上方に設けられた筒状体とを備え、前記スパウトの内部を軸方向に貫通する流通路が設けられ、
    前記キャップは、平板状または環状の頂壁部と、該頂壁部の外周縁から下方に延びる周壁部と、前記頂壁部の下面から下方に延びる栓体部とを備え、
    前記キャップにより前記スパウトが閉栓される際、前記スパウトの前記筒状体が前記キャップの前記周壁部と前記栓体部の間に挿入されるとともに、前記キャップの栓体部が前記スパウトの前記筒状体の前記流通路に挿入される注出具であって、
    前記スパウトの前記筒状体は、前記キャップの前記周壁部により被覆される口部において、薄肉状に形成された上側の薄肉口部と、厚肉状に形成された下側の厚肉口部とを備え、
    前記キャップの前記栓体部は、前記頂壁部から下方に延びる栓体周壁部と、該栓体周壁部に設けられた栓体底壁部とを備え、前記スパウトの前記筒状体の前記流通路に挿入された際、前記キャップの前記周壁部により被覆されている前記スパウトの口部の領域内に位置して、前記栓体底壁部が前記筒状体の前記厚肉口部の上部に当接することにより、前記筒状体の前記薄肉口部の前記流通路が前記栓体底壁部により閉塞されるとともに、前記筒状体の前記厚肉口部の前記流通路が前記栓体底壁部と前記厚肉口部に囲まれることを特徴とする注出具。
  2. 前記厚肉口部は、前記薄肉口部との境界部分において上側から下側にかけて次第に厚みが増すように外面および/または内面がテーパ状に形成されている請求項1に記載の注出具。
  3. 前記薄肉口部は、上側から下側にかけて次第に厚みが増すように外面および/または内面がテーパ状に形成されている請求項1または請求項2に記載の注出具。
  4. 前記栓体部は、前記頂壁部から下方に延びる筒状の栓体周壁部と、該栓体周壁部に設けられた栓体底壁部とを備え、該栓体底壁部が前記スパウトの前記厚肉口部の厚みと同一または該厚みより大きい厚みを有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の注出具。
  5. 前記栓体底壁部は、下面または上面にバリア部材が展設されている請求項4に記載の注出具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の注出具が設けられていることを特徴とする包装容器。
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