JP2015189273A - ワイパシステム - Google Patents

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天笠 俊之
Toshiyuki Amagasa
俊之 天笠
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Abstract

【課題】車種ごとに個別の設計をすることなく、その車両に適した払拭動作を実現可能なワイパシステムを提供する。
【解決手段】ワイパシステム1は、ウインドシールドガラス6上にて往復払拭動作を行うワイパブレード5a,5bと、ワイパブレード5a,5bを往復払拭動させるためのブラシレスモータ2a,2bを備える。ブラシレスモータ2a,2bとして、ワイパブレード5a,5bを往復動させる回転軸を有すると共に、回転軸と直交する2方向の各軸を中心に回転可能な3軸方向の動作自由度を持つモータを使用する。ワイパブレード5a,5bのウインドシールドガラス6側には、ワイパブレード5a,5bとウインドシールドガラス6との間の距離を検知するセンサ21p,21qを配置し、コントローラ18a,18bは、センサ21p,21qの出力信号に基づいてワイパブレード5a,5bの高さや傾きを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるワイパシステムに関し、特に、ワイパブレードの動作制御技術に関する。
ワイパ装置の払拭性能を左右する特性値として、ワイパブレード(以下、適宜ブレードと略記する)とウインドシールドとの間の角度を示すエラーアングルや、ピボット軸の軸線とワイパアームとのなす角度を示すディプレッションアングルが知られている。従来のワイパシステムでは、ワイパアームを1軸のピボット軸にて揺動させており、特許文献1,2のように、エラーアングルやディプレッションアングルは機械的な構造によって設定されている。
実開平3-75063号公報 特開2009-61839号公報 特許第2819515号 実開平5-15685号公報
ところが、従来のワイパシステムでは、前述のように、エラーアングルやディプレッションアングルが機械的な構造によって設定されるため、アーム構造やリンク機構、モータ動作角度設定などを車種ごとに個別に設計する必要があり、設計工数が嵩むという問題があった。また、車種ごとに異なる仕様となることから、製品の種類が多く、しかも、車両デザインが変わるたびにその種類が増えて行くため、管理が煩雑であり、コストアップにつながるという問題もあった。
本発明の目的は、車種ごとに個別の設計をすることなく、その車両に適した払拭動作を実現可能な汎用性の高いワイパシステムを提供することにある。
本発明のワイパシステムは、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムであって、前記ワイパブレードは、前記払拭面に対向して配置され前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を検知するセンサを有し、前記ワイパシステムは、前記センサの出力信号に基づき、前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を制御する制御手段を有することを特徴とする。
本発明あっては、ワイパブレードの払拭面側に、払拭面と対向するように、ワイパブレードと払拭面との間の距離を検知するセンサを配置すると共に、このセンサの出力信号に基づいてワイパブレードと払拭面との間の距離を制御する制御手段を設けたので、払拭面の状態等に応じて電動モータがフィードバック制御され、ワイパブレードの姿勢が最適な状態に制御される。このため、エラーアングルやディプレッションアングルなどの機械的な設定を検討することなく、その車両に最適な払拭動作が可能となり、当該ワイパブレードを様々な車両に広く実装することができる。
前記ワイパシステムにおいて、前記センサを前記ワイパブレードの進行方向の前後にそれぞれ配置し、前記制御手段により、前後の前記センサからの出力信号の差違に基づき、前記ワイパブレードの傾きを検出し、該ワイパブレードの傾斜角度を制御するようにしても良い。
また、前記センサは、発光部と受光部を備え、前記発光部から発せられた光線が前記払拭面にて反射して前記受光部に入射することにより、該入射光量に応じた信号を出力し、前記センサの出力信号は、前記センサと前記払拭面との間の距離の変化によって生じる前記発光部から前記受光部までの光路長の増減によって変化し、前記制御手段は、前記センサの出力信号の変化に基づいて、前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を検知するようにしても良い。
さらに、前記電動モータとして、前記ワイパブレードを往復動させる回転軸を有すると共に、前記回転軸と直交する2方向の各軸を中心に回転可能な3軸方向の動作自由度を持つモータを使用し、前記制御手段により、前記モータが回転可能な前記軸のうち、前記ワイパブレードの延伸方向に沿って延びる軸を中心として該モータを回転させることにより、前記ワイパブレードの傾きを変化させ、前記ワイパブレードの延伸方向と垂直方向に沿って延びる軸を中心として該モータを回転させることにより、前記ワイパブレードを上下方向に作動させて前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を変化させても良い。
また、前記ワイパシステムに、前記電動モータの回転軸にジョイント部材を介して接続されたピボット軸と、該ピボット軸に取り付けられると共に前記ワイパブレードが装着されるワイパアームと、を設け、前記ジョイント部材を、前記ピボット軸が接続されるピボットパーツと、ピボットパーツに取り付けられ前記ピボット軸と直交すると共に前記ワイパブレードの延伸方向に沿って延びる第1軸を中心に揺動可能な第1ジョイントと、該第1ジョイントに取り付けられ前記ピボット軸及び前記第1軸方向と直交する第2軸を中心に揺動可能な第2ジョイントと、を有する構成とし、前記第1ジョイントを、該第1ジョイントに固定され前記第1軸に沿って配置された第1支持軸によって前記ピボットパーツに揺動自在に取り付け、前記第2ジョイントを、該第2ジョイントに固定され前記第2軸に沿って配置された第2支持軸によって前記第1ジョイントに揺動自在に取り付け、前記第1ジョイント内に前記第1支持軸を回転させるための第1モータを収容すると共に、前記第2ジョイント内に前記第2支持軸を回転させるための第2モータを収容し、前記制御手段によって、前記第1モータを回転させることにより、前記ジョイント部材を前記第1軸を中心として回転させて前記ワイパブレードの傾きを変化させ、前記第2モータを回転させることにより、前記ジョイント部材を前記第2軸を中心として回転させて前記ワイパブレードを上下方向に作動させ前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を変化させるようにしても良い。
本発明のワイパシステムによれば、ワイパブレードの払拭面側に、払拭面と対向するように、ワイパブレードと払拭面との間の距離を検知するセンサを配置すると共に、このセンサの出力信号に基づいてワイパブレードと払拭面との間の距離を制御する制御手段を設けたので、払拭面の状態等に応じてワイパブレードを作動させることが可能となる。このため、エラーアングルやディプレッションアングルなどを機械的に設定することなく、当該ワイパブレードを様々な車両に広く実装することができる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭動作が可能な汎用的なワイパシステムを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1であるワイパシステムの構成を示す説明図である。 図1のワイパシステムにて使用されるモータの構成を示す説明図である。 ブレード動作センサの配置を示す説明図である。 ブレード動作の検出状況を示す説明図である。 本発明の実施の形態2であるワイパシステムに使用されるジョイントの構成を示す説明図である。 ワイパブレードを3次元的に作動させる機構の他の例を示す説明図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1であるワイパシステム1の構成を示す説明図である。図1に示すように、当該ワイパシステム1は、3軸方向の自由度を有するブラシレスモータ2a,2b(電動モータ:以下、モータ2a,2bと略記する)と、モータ2a,2bの回転軸と接続されたピボット軸3a,3b、ピボット軸3a,3bに固定されたワイパアーム4a,4b、及び、ワイパアーム4a,4bに着脱可能に取り付けられたワイパブレード5a,5b(以下、ブレード5a,5bと略記する)を備えている。ブレード5a,5bは、車両のウインドシールドガラス6(払拭面、以下、ガラス6と略記する)上に配置され、ワイパアーム4a,4b内に取り付けられた図示しないスプリングによって押圧された状態でガラス6に接触している。
モータ2a,2bは、コントローラ(制御手段)7a,7bによって制御され、ピボット軸3a,3bの正逆転により、ワイパアーム4a,4bはガラス6面上を上下に揺動する。なお、符号2〜5,7における添え字a,bは、運転席側(a)、助手席側(b)をそれぞれ示している。コントローラ7a,7bは無線通信によって接続されており、ブレード5a,5bの位置や速度等の情報を絶えず交換し合い、相手側のブレード5b,5aの動作情報を共有している。コントローラ7a,7bは、取得したブレード5a,5bの動作情報に基づき、ブレード同士が干渉しないようにモータ2a,2bを制御する。それに伴い、ブレード5a,5bはガラス6上に設定された上下反転位置間にて、同期した揺動払拭動作を行う。なお、コントローラ7a,7bの一方を主、他方を従とし、一方側の制御形態が決まると、他方側の制御形態もそれに合わせて決まるような設定も可能である。
本発明によるワイパシステム1では、ワイパアームの駆動源として3自由度モータが使用されている。図2には、モータ2aの構成を示す説明図である(「多次元アクチュエータ」公益社団法人 計測自動制御学会 「SICEオンライン・ハンドブック」より)。なお、モータ2bも同様の構造となっているため、ここでは、モータ2aについてのみ説明する。モータ2aは、球面状のステータ11と、半球状のロータ12とから構成される多次元アクチュエータである。ロータ12は、回転軸13と、回転軸13に固定された半球状のロータコア14を備えている。回転軸13は、軸受15に回転自在に支持されており、ピボット軸3aと接続される。
ステータ11には、3組のコイル16が設けられており、各コイル16の励磁電流を適宜制御することにより、X,Y,Z軸を中心に、ロータ12を回転させたり(Z軸)、揺動させたり(X,Y軸)できるようになっている。この場合、X,Y軸は、回転軸13とそれぞれ直交する2方向の軸であり、モータ2aは、X,Y軸を中心に回転可能な3軸方向の動作自由度を持つモータ(アクチュエータ)となっている。モータ2aをX軸を中心に回転させると、ブレード5aは、その延伸方向に沿った軸を中心として回転する。また、モータ2aをY軸を中心に回転させると、ブレード5aは、上下方向(ガラス6に対して垂直方向)に揺動する。各コイル16に対する供給電流は、回転角度センサ17の検出値に基づいて、コントローラ(制御手段)7aによって制御される。
一方、本発明によるワイパシステム1では、ブレード5a,5bに、ブレードの高さや傾きを検出するブレード動作センサ21p,21q(以下、センサ21p,21qと略記する)が組み込まれている。図3は、センサ21p,21qの配置状態を示す説明図であり、ここでは、センサ21p,21qは、ブレード中央部の下面側に設けられている。ブレード動作センサ21p,21qは、ブレード5a,5bの長手方向に対して両側(移動方向の前方側と後方側)にそれぞれ配置されている(図3ではブレード5aの構成のみ記載)。センサ21p,21qには光学系のセンサが使用され、発光部22と受光部23とを有している。発光部22から発せられた光線(例えば、赤外線)はガラス6の表面にて反射し、受光部23に入射する。センサ21p,21qは、受光部23における受光量(入射光量)に応じた信号を出力し、コントローラ7a,7bに送信する。
図4は、図1のワイパシステム1におけるブレード動作の検出状況を示す説明図であり、(a)はブレード5aの高低を検出する場合、(b)はブレード5aの傾きを検出する場合をそれぞれ示している。図4(a)に示すように、ブレード5aとガラス6の距離が異なると、発光部22から受光部23までの光路長が変化する。すなわち、ブレード5aが低い位置にある場合は、図4(a)上図のように光路長が短くなり、ブレード5aが高い位置にある場合は、図4(a)下図のように光路長が長くなる。光路長が短くなると、その分光線の減衰量が小さくなり、受光部23への入射光量が大きくなる。これに対し、光路長が長くなると、その分光線の減衰量が大きくなり、受光部23への入射光量が小さくなる。センサ21p,21qからは受光量に応じた信号が出力されることから、コントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号値に基づき、ブレード5aの高さ(ブレード−ガラス間の距離)を検出する。
また、図4(a)のようにブレード5aがガラス6に対して平行な場合は、前後のセンサ21p,21qからの信号も同じ値となるが、ブレード5aが図4(b)のように傾くと、センサ21p,21qからの信号に違いが生じる。すなわち、図4(b)上図のように、ブレード5aの左側(上反転側)が下がると、センサ21p側の光路が短くなる一方、センサ21q側の光路が長くなり、両センサ21p,21qからの信号に違いが生じる(ここでは、21p>21q)。同様に、図4(b)下図のように、ブレード5aの右側(下反転側)が下がると、センサ21q側の光路が短くなる一方、センサ21p側の光路が長くなり、両センサ21p,21qからの信号に違いが生じる(同じく21p<21q)。これにより、コントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号差に基づき、ブレード5aの傾き(ブレード5aがどちら側にどれくらい傾いているか)を検出する。
このようにしてコントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号に基づき、ブレード5a,5bの高さや傾きを検出し、ブレード5a,5bの現在の動作状態を知る。そして、その状態に合わせて、ブレード5a,5bをガラス6に押圧する力(アーム圧)や、ブレード5a,5bの傾斜角が最適な値となるようにモータ2a,2bを制御する。すなわち、モータ2a,2bをY軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが上下方向に動きアーム圧が変化する。また、モータ2a,2bをX軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが長手方向を中心軸として回動しブレード傾斜角が変化する。この際、コントローラ7a,7bは、互いに相手側のブレード5b,5aの動作を把握しつつ、モータ2a,2bを同期制御する。そして、これらを適宜組み合わせて制御することにより、ブレード5a,5bは、三次元的に状態を変化させつつ、最適な払拭状態にてガラス6上を往復動する。
このように、本発明によるワイパシステム1では、ブレード5a,5bの現在の動作状態を検知可能なセンサ21p,21qをブレード自体に組み込むことにより、払拭面の状態等に応じて3軸方向の自由度を有するモータ2a,2bがフィードバック制御される。このため、エラーアングルやディプレッションアングルなどを機械的に設定することなく、払拭角度を設定するだけで、ブレード5a,5bを様々な車両に広く実装することができる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭動作が可能なワイパシステムを汎用的に提供でき、設計工数の削減や製品種類の絞り込みが可能となり、製品コストの低減も図られる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2であるワイパシステム30の構成を示す説明図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。また、実施の形態2においても、運転席側の構成についてのみ説明する。図5に示すように、本実施の形態では、ワイパモータ31aとピボット軸3aとの間にジョイント(ジョイント部材)32が設けられている。ジョイント32は、ピボット軸3aが接続されるピボットパーツ33と、ピボットパーツ33に取り付けられX軸(第1軸)を中心として揺動可能な第1ジョイント34と、第1ジョイント34に取り付けられY軸(第2軸)を中心として揺動可能な第2ジョイント35を備えている。第1ジョイント34は、ピボットパーツ33に支持軸(第1支持軸)36によって揺動自在に取り付けられている。第2ジョイント35は、第1ジョイント34に支持軸37(第2支持軸)によって揺動自在に取り付けられている。支持軸36はピボットパーツ33に、支持軸37は第1ジョイント34にそれぞれ固定されている。
第1,第2ジョイント34,35内にはそれぞれ、支持軸36,37を回転させるためのモータ38(第1モータ),39(第2モータ)が収容されている。モータ38,39の回転は減速機構41,42によって支持軸36,37に伝達され、モータ38,39が作動すると、支持軸36,37と共にピボットパーツ33や第1ジョイント34が回転し、それに伴い、ブレード5aも揺動する。モータ38,39は、コントローラ(制御手段)43aによって制御される。
このようなワイパシステム30では、モータ38を作動させ、ジョイント32をY軸を中心として回転させることにより、ブレード5a,5bが上下方向に動きアーム圧が変化する。また、モータ39を作動させ、ジョイント32をX軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが長手方向を中心軸として回動しブレード傾斜角が変化する。そして、前述同様、コントローラ間の通信により左右のブレード5a,5bの同期を取りながらこれらを適宜組み合わせて制御することにより、ブレード5a,5bは、三次元的に姿勢を変化させつつ、その車両に適した払拭状態でガラス6上を動作する。
このように、実施の形態2のワイパシステム30においても、ブレード5a,5bの現在の動作状態をセンサ21p,21qによって検知し、払拭面の状態等に応じて3軸方向の自由度を有するモータ2a,2bがフィードバック制御される。このため、エラーアングルやディプレッションアングルなどを機械的に設定することなく、払拭角度を設定するだけで、ブレード5a,5bを様々な車両に広く実装することができる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭動作が可能なワイパシステムを汎用的に提供でき、設計工数の削減や製品種類の絞り込みが可能となり、製品コストの低減も図られる。
本発明は前述のような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、3軸方向の自由度を有するブラシレスモータ(アクチュエータ)を用いてブレード5a,5bの傾斜方向(角度)を変化させる構成を示したが、ワイパブレード5a,5bの駆動源としては、図1のようなモータ以外にも3自由度の球面圧電モータなども使用可能である。
また、ワイパブレード5a,5bを3次元的に作動させる機構として、各方向への可動手段を分散配置することも可能である(図6)。図6に示すように、ワイパブレード5はワイパアーム4に対し揺動可能に取り付けられており、ワイパブレード5とワイパアーム4の結合部にはアクチュエータ51が設けられている。アクチュエータ51は、ワイパアーム4側に配置した駆動部52により、ワイパブレード5側に取り付けた揺動片53を作動させ、ワイパブレード5の傾斜方向(角度)を変化させる(図6の矢示P方向)。また、ワイパアーム4は、ピボット軸3のピボットアーム54に矢示Q方向に揺動可能に取り付けられている。ワイパアーム4とピボットアーム54の結合部には、ワイパアーム4をP方向に作動させるアクチュエータ55が設けられている。アクチュエータ55は、ピボットアーム54に対しワイパアーム4をP方向に揺動させ、ワイパブレード5を上下方向に作動させる。さらに、ピボットアーム54は、アクチュエータ56に取り付けられている。アクチュエータ56により、図6の矢示R方向に回動し、ワイパブレード5が上下反転位置の間にて揺動する。
一方、前述の実施形態では、センサ21p,21qとして、入射光量の変化を捉える光学式センサを用いたが、ブレード5a,5bとガラス6との間の距離が検出できるものであればセンサ自体の種類は特に限定されない。例えば、光量ではなく光線の到達時間の変化を捉える光学式センサや、赤外線ではなくレーザー光やLEDを用いたもの、超音波を用いたもの、ブレードゴムの歪み量や表裏の歪みの差等からブレード−ガラス間の距離を算出するものなど、種々のものが使用可能である。また、コントローラ間の情報共有は、無線通信手段ではなく、有線接続による通信にて行っても良い。
さらに、前述の実施形態のワイパシステムでは、ワイパブレードを同方向に作動させる並行払拭型のワイパ装置に本発明を適用した例を示したが、本発明は、ワイパブレードが互いに反対方向に作動する対向払拭型のワイパ装置にも適用可能である。
1 ワイパシステム
2a,2b ブラシレスモータ
3a,3b ピボット軸
4a,4b ワイパアーム
5a,5b ワイパブレード
6 ウインドシールドガラス
7a,7b コントローラ
11 ステータ
12 ロータ
13 回転軸
14 ロータコア
15 軸受
16 コイル
17 回転角度センサ
21p,21q ブレード動作センサ
22 発光部
23 受光部
30 ワイパシステム
31a ワイパモータ
32 ジョイント
33 ピボットパーツ
34 第1ジョイント
35 第2ジョイント
36 支持軸(第1支持軸)
37 支持軸(第2支持軸)
38 モータ(第1モータ)
39 モータ(第2モータ)
41 減速機構
42 減速機構
43a コントローラ
51 アクチュエータ
52 駆動部
53 揺動片
54 ピボットアーム
55 アクチュエータ
56 アクチュエータ

Claims (5)

  1. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムであって、
    前記ワイパブレードは、前記払拭面に対向して配置され前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を検知するセンサを有し、
    前記ワイパシステムは、前記センサの出力信号に基づき、前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を制御する制御手段を有することを特徴とするワイパシステム。
  2. 請求項1記載のワイパシステムにおいて、
    前記センサは、前記ワイパブレードの進行方向の前後にそれぞれ配置され、
    前記制御手段は、前後の前記センサからの出力信号の差違に基づき、前記ワイパブレードの傾きを検出し、該ワイパブレードの傾斜角度を制御することを特徴とするワイパシステム。
  3. 請求項1又は2記載のワイパシステムにおいて、
    前記センサは、発光部と受光部を備え、前記発光部から発せられた光線が前記払拭面にて反射して前記受光部に入射することにより、該入射光量に応じた信号を出力し、
    前記センサの出力信号は、前記センサと前記払拭面との間の距離の変化によって生じる前記発光部から前記受光部までの光路長の増減によって変化し、
    前記制御手段は、前記センサの出力信号の変化に基づいて、前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を検知することを特徴とするワイパシステム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパシステムにおいて、
    前記電動モータは、前記ワイパブレードを往復動させる回転軸を有すると共に、前記回転軸と直交する2方向の各軸を中心に回転可能な3軸方向の動作自由度を持つモータであり、
    前記制御手段は、前記モータが回転可能な前記軸のうち、前記ワイパブレードの延伸方向に沿って延びる軸を中心として該モータを回転させることにより、前記ワイパブレードの傾きを変化させ、前記ワイパブレードの延伸方向と垂直方向に沿って延びる軸を中心として該モータを回転させることにより、前記ワイパブレードを上下方向に作動させて前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を変化させることを特徴とするワイパシステム。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパシステムにおいて、
    前記ワイパシステムは、前記電動モータの回転軸にジョイント部材を介して接続されたピボット軸と、該ピボット軸に取り付けられると共に前記ワイパブレードが装着されるワイパアームと、を備え、
    前記ジョイント部材は、前記ピボット軸が接続されるピボットパーツと、ピボットパーツに取り付けられ前記ピボット軸と直交すると共に前記ワイパブレードの延伸方向に沿って延びる第1軸を中心に揺動可能な第1ジョイントと、該第1ジョイントに取り付けられ前記ピボット軸及び前記第1軸方向と直交する第2軸を中心に揺動可能な第2ジョイントと、を備え、
    前記第1ジョイントは、該第1ジョイントに固定され前記第1軸に沿って配置された第1支持軸によって前記ピボットパーツに揺動自在に取り付けられ、前記第2ジョイントは、該第2ジョイントに固定され前記第2軸に沿って配置された第2支持軸によって前記第1ジョイントに揺動自在に取り付けられ、
    前記第1ジョイント内には、前記第1支持軸を回転させるための第1モータが収容されると共に、前記第2ジョイント内には、前記第2支持軸を回転させるための第2モータが収容され、
    前記制御手段は、前記第1モータを回転させることにより、前記ジョイント部材を前記第1軸を中心として回転させて前記ワイパブレードの傾きを変化させ、前記第2モータを回転させることにより、前記ジョイント部材を前記第2軸を中心として回転させて前記ワイパブレードを上下方向に作動させ前記ワイパブレードと前記払拭面との間の距離を変化させることを特徴とするワイパシステム。
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