JP2015189274A - ワイパシステム及びワイパシステム制御方法 - Google Patents

ワイパシステム及びワイパシステム制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車種ごとに個別の設計をすることなく、その車両に適した払拭動作を実現可能なワイパシステムを提供する。【解決手段】ワイパシステム1は、ウインドシールドガラス6上にて往復払拭動作を行うワイパブレード5a,5bと、ワイパブレード5a,5bを往復払拭動させるためのブラシレスモータ2a,2bを備える。ウインドシールドガラス6上にはクロセラ部8が形成されており、ワイパブレード5a,5bは、クロセラ部8を検知可能なセンサ21p,21qを有する。コントローラ18a,18bは、センサ21p,21qの出力信号に基づいて、ワイパブレード5a,5bがクロセラ部8内に位置することを検知し、この位置を基準としてワイパブレード5a,5bの払拭範囲を初期設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるワイパシステムに関し、特に、ワイパブレードの動作制御技術に関する。
ワイパ装置の払拭性能を左右する特性値として、ワイパブレード(以下、適宜ブレードと略記する)とウインドシールドとの間の角度を示すエラーアングルや、ピボット軸の軸線とワイパアームとのなす角度を示すディプレッションアングルが知られている。従来のワイパシステムでは、ワイパアームを1軸のピボット軸にて揺動させており、特許文献1,2のように、エラーアングルやディプレッションアングルは機械的な構造によって設定されている。
実開平3-75063号公報 特開2009-61839号公報 特許第2819515号 実開平5-15685号公報
ところが、従来のワイパシステムでは、前述のように、エラーアングルやディプレッションアングルが機械的な構造によって設定されるため、アーム構造やリンク機構、モータ動作角度設定などを車種ごとに個別に設計する必要があり、設計工数が嵩むという問題があった。また、車種ごとに異なる仕様となることから、製品の種類が多く、しかも、車両デザインが変わるたびにその種類が増えて行くため、管理が煩雑であり、コストアップにつながるという問題もあった。
本発明の目的は、車種ごとに個別の設計をすることなく、その車両に適した払拭動作を実現可能な汎用性の高いワイパシステムを提供することにある。
本発明のワイパシステムは、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムであって、前記ワイパブレードは、前記払拭面に対向して配置され前記払拭面に形成されたクロセラ部を検知可能なセンサを有し、前記ワイパシステムは、前記センサの出力信号に基づき、前記ワイパブレードが前記クロセラ部内に位置することを検知し、該位置を基準として前記ワイパブレードの払拭範囲を設定する制御手段を有することを特徴とする。
本発明にあっては、当該ワイパシステムを車両に搭載した後、イニシャル時の払拭動作にてクロセラ部を検出させる。そして、クロセラ部におけるブレード位置を基準として払拭範囲を学習・設定する。従って、車種に関わらず、その車両に適した払拭範囲を初期設定することが可能となる。
前記ワイパシステムにおいて、前記制御手段は、前記ワイパブレードが前記払拭面の下縁部に形成された前記クロセラ部内に存在することを検知して前記ワイパブレードの払拭範囲を設定するようにしても良い。
一方、本発明のワイパシステム制御方法は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、前記払拭面上にクロセラ部を形成し、前記ワイパブレードが前記クロセラ部内に位置することを検知し、該位置を基準として前記ワイパブレードの払拭範囲を設定することを特徴とする。
本発明のワイパシステムによれば、ワイパブレードの払拭面側に、払拭面と対向するように、払拭面上のクロセラ部を検知可能なセンサを配置すると共に、このセンサの出力信号に基づき、ワイパブレードがクロセラ部内に位置することを検知し、その位置を基準としてワイパブレードの払拭範囲を設定する制御手段を設けたので、車種に関わらず、その車両に適した払拭範囲を初期設定することが可能となる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭範囲をシステム搭載後に自動的に設定でき、多くの車種に汎用的に取り付け可能なワイパシステムを提供することが可能となる。
本発明のワイパシステム制御方法によれば、ワイパブレードの払拭面上にクロセラ部を形成すると共に、ワイパブレードがクロセラ部内に位置することを検知し、その位置を基準としてワイパブレードの払拭範囲を設定するようにしたので、車種に関わらず、その車両に適した払拭範囲を初期設定することが可能となる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭範囲をシステム搭載後に自動的に設定でき、多くの車種に汎用的に取り付け可能なワイパシステムを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1であるワイパシステムの構成を示す説明図である。 図1のワイパシステムにて使用されるモータの構成を示す説明図である。 ブレード動作センサの配置を示す説明図である。 本発明の実施の形態2であるワイパシステムに使用されるジョイントの構成を示す説明図である。 ワイパブレードを3次元的に作動させる機構の他の例を示す説明図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1であるワイパシステム1の構成を示す説明図である。図1に示すように、当該ワイパシステム1は、3軸方向の自由度を有するブラシレスモータ2a,2b(電動モータ:以下、モータ2a,2bと略記する)と、モータ2a,2bの回転軸と接続されたピボット軸3a,3b、ピボット軸3a,3bに固定されたワイパアーム4a,4b、及び、ワイパアーム4a,4bに着脱可能に取り付けられたワイパブレード5a,5b(以下、ブレード5a,5bと略記する)を備えている。ブレード5a,5bは、車両のウインドシールドガラス6(払拭面、以下、ガラス6と略記する)上に配置され、ワイパアーム4a,4b内に取り付けられた図示しないスプリングによって押圧された状態でガラス6に接触している。
モータ2a,2bは、コントローラ(制御手段)7a,7bによって制御され、ピボット軸3a,3bの正逆転により、ワイパアーム4a,4bはガラス6面上を上下に揺動する。なお、符号2〜5,7における添え字a,bは、運転席側(a)、助手席側(b)をそれぞれ示している。コントローラ7a,7bは無線通信によって接続されており、ブレード5a,5bの位置や速度等の情報を絶えず交換し合い、相手側のブレード5b,5aの動作情報を共有している。コントローラ7a,7bは、取得したブレード5a,5bの動作情報に基づき、ブレード同士が干渉しないようにモータ2a,2bを制御する。それに伴い、ブレード5a,5bはガラス6上に設定された上下反転位置間にて、同期した揺動払拭動作を行う。なお、コントローラ7a,7bの一方を主、他方を従とし、一方側の制御形態が決まると、他方側の制御形態もそれに合わせて決まるような設定も可能である。
本発明によるワイパシステム1では、ワイパアームの駆動源として3自由度モータが使用されている。図2には、モータ2aの構成を示す説明図である(「多次元アクチュエータ」公益社団法人 計測自動制御学会 「SICEオンライン・ハンドブック」より)。なお、モータ2bも同様の構造となっているため、ここでは、モータ2aについてのみ説明する。モータ2aは、球面状のステータ11と、半球状のロータ12とから構成される多次元アクチュエータである。ロータ12は、回転軸13と、回転軸13に固定された半球状のロータコア14を備えている。回転軸13は、軸受15に回転自在に支持されており、ピボット軸3aと接続される。
ステータ11には、3組のコイル16が設けられており、各コイル16の励磁電流を適宜制御することにより、X,Y,Z軸を中心に、ロータ12を回転させたり(Z軸)、揺動させたり(X,Y軸)できるようになっている。この場合、X,Y軸は、回転軸13とそれぞれ直交する2方向の軸であり、モータ2aは、X,Y軸を中心に回転可能な3軸方向の動作自由度を持つモータ(アクチュエータ)となっている。モータ2aをX軸を中心に回転させると、ブレード5aは、その延伸方向に沿った軸を中心として回転する。また、モータ2aをY軸を中心に回転させると、ブレード5aは、上下方向(ガラス6に対して垂直方向)に揺動する。各コイル16に対する供給電流は、回転角度センサ17の検出値に基づいて、コントローラ(制御手段)7aによって制御される。
一方、本発明によるワイパシステム1では、ブレード5a,5bに、ブレードの高さや傾きを検出するブレード動作センサ21p,21q(以下、センサ21p,21qと略記する)が組み込まれている。図3は、センサ21p,21qの配置状態を示す説明図であり、ここでは、センサ21p,21qは、ブレード中央部の下面側に設けられている。ブレード動作センサ21p,21qは、ブレード5a,5bの長手方向に対して両側(移動方向の前方側と後方側)にそれぞれ配置されている(図3ではブレード5aの構成のみ記載)。センサ21p,21qには光学系のセンサが使用され、発光部22と受光部23とを有している。発光部22から発せられた光線(例えば、赤外線)はガラス6の表面にて反射し、受光部23に入射する。センサ21p,21qは、受光部23における受光量(入射光量)に応じた信号を出力し、コントローラ7a,7bに送信する。
ここで、ガラス6には、図1に示すように、主として意匠的な観点から、黒色や濃青色等の塗装が施されたクロセラ部8が設けられている。クロセラ部8は、ガラス6の上縁や下縁に沿って帯状に設けられており、通常、ガラス6の下縁部6aに形成されたクロセラ部8にブレードが至るとワイパ動作が反転する。つまり、下縁部6aのクロセラ部8内に、ブレード5a,5bの下反転位置が設定される。ワイパシステム1では、このクロセラ部8を利用して、コントローラ7a,7bにブレード5a,5bの払拭範囲を学習させる。前述のように、ブレード5a,5bにはセンサ21p,21qが設けられており、ガラス6は、クロセラ部8とそれ以外の透明部分とでは反射光の状態が異なり、センサ21p,21qから出力される信号値にも違いが生じる。従って、クロセラ部8と透明部分との出力信号の違いを予め把握しておくことにより、ブレード5a,5bがクロセラ部8に達したことを検出できる。
そこで、本発明によるワイパシステム1では、車両に当該システムを取り付けたとき、まず、ブレード5a,5bをクロセラ部8側に向かって1回作動させる。このイニシャル払拭動作の際、ブレード5a,5bがクロセラ部8に達すると、センサ21p,21qからの出力信号の変化により、それをコントローラ7a,7bが検出する。このとき、コントローラ7a,7bは、その位置をブレード5a,5bの下反転位置として認識する。そして、そこを基準として上反転位置を決め、払拭範囲を自動的に設定する。また、コントローラ7a,7bは、互いに相手方の払拭範囲を把握し、その情報を共有してそれぞれの役割を認識する。コントローラ7a,7bは、役割分担に応じてモータ2a,2bを同期制御し、ブレード5a,5bに往復払拭動作を行わせる。
このように、ワイパシステム1においては、イニシャル時の払拭動作にてクロセラ部8を検出させ、それを基準として払拭範囲を学習・設定するので、車種に関わらず、その車両に適した払拭範囲を初期設定することが可能となる。このため、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭範囲をシステム搭載後に自動的に設定でき、多くの車種に汎用的に取り付け可能なワイパシステムを提供することが可能となる。
また、ブレード5a,5bでは、ブレード5a,5bとガラス6の距離が異なると、発光部22から受光部23までの光路長が変化する。すなわち、ブレード5a,5bが低い位置にあると光路長が短くなり、ブレード5a,5bが高い位置にあると光路長が長くなる。光路長が短くなると、その分光線の減衰量が小さくなり、受光部23への入射光量が大きくなる。これに対し、光路長が長くなると、その分光線の減衰量が大きくなり、受光部23への入射光量が小さくなる。センサ21p,21qからは受光量に応じた信号が出力されることから、コントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号値に基づき、ブレード5aの高さ(ブレード−ガラス間の距離)を検出することが可能となる。
また、ブレード5a,5bがガラス6に対して平行な場合は、前後のセンサ21p,21qからの信号も同じ値となるが、ブレード5a,5bが傾くと、センサ21p,21qからの信号に違いが生じる。すなわち、ブレード5a,5bの前後一方側が下がると、一方側の光路が短くなる反面、他方側の光路が長くなり、両センサ21p,21qからの信号に違いが生じる。これにより、コントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号差に基づき、ブレード5a,5bの傾き(ブレード5a,5bがどちら側にどれくらい傾いているか)を検出することができる。
このようにしてコントローラ7a,7bは、センサ21p,21qからの信号に基づき、ブレード5a,5bの高さや傾きを検出し、ブレード5a,5bの現在の動作状態を把握する。そして、その状態に合わせて、ブレード5a,5bをガラス6に押圧する力(アーム圧)や、ブレード5a,5bの傾斜角が最適な値となるようにモータ2a,2bを制御する。すなわち、モータ2a,2bをY軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが上下方向に動きアーム圧が変化する。また、モータ2a,2bをX軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが長手方向を中心軸として回動しブレード傾斜角が変化する。この際、コントローラ7a,7bは、互いに相手側のブレード5b,5aの動作を把握しつつ、モータ2a,2bを同期制御する。そして、これらを適宜組み合わせて制御することにより、ブレード5a,5bは、三次元的に状態を変化させつつ、最適な払拭状態にてガラス6上を往復動する。
このように、本発明によるワイパシステム1では、ブレード5a,5bの現在の動作状態を検知可能なセンサ21p,21qをブレード自体に組み込むことにより、払拭面の状態等に応じて3軸方向の自由度を有するモータ2a,2bがフィードバック制御される。このため、クロセラ部8を用いた初期設定により払拭角度(払拭範囲)を決定でき、しかも、ブレード5a,5bを払拭面の状態等に応じて3次元的動作制御できるので、エラーアングルやディプレッションアングルなどを機械的に設定することなく、ブレード5a,5bを様々な車両に広く実装することができる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭動作が可能なワイパシステムを汎用的に提供でき、設計工数の削減や製品種類の絞り込みが可能となり、製品コストの低減も図られる。また、コントローラ7a,7bが互いに情報を共有しつつモータ2a,2bを同期駆動するため、1種類のモータにてあらゆる払拭パターンの払拭動作が可能となる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2であるワイパシステム30の構成を示す説明図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。また、実施の形態2においても、運転席側の構成についてのみ説明する。図5に示すように、本実施の形態では、ワイパモータ31aとピボット軸3aとの間にジョイント(ジョイント部材)32が設けられている。ジョイント32は、ピボット軸3aが接続されるピボットパーツ33と、ピボットパーツ33に取り付けられX軸(第1軸)を中心として揺動可能な第1ジョイント34と、第1ジョイント34に取り付けられY軸(第2軸)を中心として揺動可能な第2ジョイント35を備えている。第1ジョイント34は、ピボットパーツ33に支持軸(第1支持軸)36によって揺動自在に取り付けられている。第2ジョイント35は、第1ジョイント34に支持軸37(第2支持軸)によって揺動自在に取り付けられている。支持軸36はピボットパーツ33に、支持軸37は第1ジョイント34にそれぞれ固定されている。
第1,第2ジョイント34,35内にはそれぞれ、支持軸36,37を回転させるためのモータ38(第1モータ),39(第2モータ)が収容されている。モータ38,39の回転は減速機構41,42によって支持軸36,37に伝達され、モータ38,39が作動すると、支持軸36,37と共にピボットパーツ33や第1ジョイント34が回転し、それに伴い、ブレード5aも揺動する。モータ38,39は、コントローラ(制御手段)43aによって制御される。
このようなワイパシステム30では、モータ38を作動させ、ジョイント32をY軸を中心として回転させることにより、ブレード5a,5bが上下方向に動きアーム圧が変化する。また、モータ39を作動させ、ジョイント32をX軸を中心として回転作動させることにより、ブレード5a,5bが長手方向を中心軸として回動しブレード傾斜角が変化する。そして、前述同様、コントローラ間の通信により左右のブレード5a,5bの同期を取りながらこれらを適宜組み合わせて制御することにより、ブレード5a,5bは、三次元的に姿勢を変化させつつ、その車両に適した払拭状態でガラス6上を動作する。
このように、実施の形態2のワイパシステム30においても、ブレード5a,5bの現在の動作状態をセンサ21p,21qによって検知し、払拭面の状態等に応じて3軸方向の自由度を有するモータ2a,2bがフィードバック制御される。このため、クロセラ部8を用いた初期設定により払拭角度(払拭範囲)を決定でき、しかも、ブレード5a,5bを払拭面の状態等に応じて3次元的動作制御できるので、エラーアングルやディプレッションアングルなどを機械的に設定することなく、ブレード5a,5bを様々な車両に広く実装することができる。従って、車種ごとに特化した種々の仕様を設計・検討することなく、その車両に適した払拭動作が可能なワイパシステムを汎用的に提供でき、設計工数の削減や製品種類の絞り込みが可能となり、製品コストの低減も図られる。
本発明は前述のような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、センサ21p,21qとして、入射光量の変化を捉える光学式センサを用いたが、ブレード5a,5bとガラス6との間の距離が検出できるものであればセンサ自体の種類は特に限定されない。例えば、光量ではなく光線の到達時間の変化を捉える光学式センサや、赤外線ではなくレーザー光やLEDを用いたもの、超音波を用いたもの、ブレードゴムの歪み量や表裏の歪みの差等からブレード−ガラス間の距離を算出するものなど、種々のものが使用可能である。また、さらに、クロセラ部8の検出に用いるのであれば、クロセラ部8に磁性塗料を用いることにより、ホールIC等の磁気センサも適用可能である。さらに、その他にも、磁性体とコイル、電波などを用いた検出手段も採用可能である。
さらに、前述の実施形態では、3軸方向の自由度を有するブラシレスモータ(アクチュエータ)を用いてブレード5a,5bの傾斜方向を変化させる構成を示したが、ワイパブレード5a,5bの駆動源としては、図1のようなモータ以外にも3自由度の球面圧電モータなども使用可能である。なお、クロセラ部8の検出による初期設定のみを用いるのであれば、ピボット軸3a,3bを回転させるだけの通常のモータを使用することも可能である。
また、ワイパブレード5a,5bを3次元的に作動させる機構として、各方向への可動手段を分散配置することも可能である(図6)。図6に示すように、ワイパブレード5はワイパアーム4に対し揺動可能に取り付けられており、ワイパブレード5とワイパアーム4の結合部にはアクチュエータ51が設けられている。アクチュエータ51は、ワイパアーム4側に配置した駆動部52により、ワイパブレード5側に取り付けた揺動片53を作動させ、ワイパブレード5の傾斜方向(角度)を変化させる(図6の矢示P方向)。また、ワイパアーム4は、ピボット軸3のピボットアーム54に矢示Q方向に揺動可能に取り付けられている。ワイパアーム4とピボットアーム54の結合部には、ワイパアーム4をP方向に作動させるアクチュエータ55が設けられている。アクチュエータ55は、ピボットアーム54に対しワイパアーム4をP方向に揺動させ、ワイパブレード5を上下方向に作動させる。さらに、ピボットアーム54は、アクチュエータ56に取り付けられている。アクチュエータ56により、図6の矢示R方向に回動し、ワイパブレード5が上下反転位置の間にて揺動する。
加えて、コントローラ間の情報共有は、無線通信手段ではなく、有線接続による通信にて行っても良い。なお、前述の実施形態のワイパシステムでは、ワイパブレードを同方向に作動させる並行払拭型のワイパ装置に本発明を適用した例を示したが、本発明は、ワイパブレードが互いに反対方向に作動する対向払拭型のワイパ装置にも適用可能である。
1 ワイパシステム
2a,2b ブラシレスモータ
3a,3b ピボット軸
4a,4b ワイパアーム
5a,5b ワイパブレード
6 ウインドシールドガラス
7a,7b コントローラ
8 クロセラ部
11 ステータ
12 ロータ
13 回転軸
14 ロータコア
15 軸受
16 コイル
17 回転角度センサ
21p,21q ブレード動作センサ
22 発光部
23 受光部
30 ワイパシステム
31a ワイパモータ
32 ジョイント
33 ピボットパーツ
34 第1ジョイント
35 第2ジョイント
36 支持軸(第1支持軸)
37 支持軸(第2支持軸)
38 モータ(第1モータ)
39 モータ(第2モータ)
41 減速機構
42 減速機構
43a コントローラ
51 アクチュエータ
52 駆動部
53 揺動片
54 ピボットアーム
55 アクチュエータ
56 アクチュエータ

Claims (3)

  1. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムであって、
    前記ワイパブレードは、前記払拭面に対向して配置され前記払拭面に形成されたクロセラ部を検知可能なセンサを有し、
    前記ワイパシステムは、前記センサの出力信号に基づき、前記ワイパブレードが前記クロセラ部内に位置することを検知し、該位置を基準として前記ワイパブレードの払拭範囲を設定する制御手段を有することを特徴とするワイパシステム。
  2. 請求項1記載のワイパシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記ワイパブレードが前記払拭面の下縁部に形成された前記クロセラ部内に存在することを検知して前記ワイパブレードの払拭範囲を設定することを特徴とするワイパシステム。
  3. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための電動モータと、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、
    前記払拭面上にクロセラ部を形成し、
    前記ワイパブレードが前記クロセラ部内に位置することを検知し、該位置を基準として前記ワイパブレードの払拭範囲を設定することを特徴とするワイパシステム制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114559905A (zh) * 2022-04-18 2022-05-31 山东理工大学 一种可伸缩式多功能雨刷器

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