JP2015188600A - システムキッチンおよび建物 - Google Patents

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隆士 川上
Takashi Kawakami
隆士 川上
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Abstract

【課題】床との間の空間を利用して通気性を向上させることが可能なシステムキッチンおよび建物を提供することを目的とする。【解決手段】床12に設置されるとともに、地窓13aが設けられた壁13に固定されるシステムキッチン1が、コンロ2aやシンク2b等の設備が設けられた本体部2と、本体部2の少なくとも両端部に設けられて当該本体部2を床12から所定の高さに支持する複数の脚部3と、を備える。そして、本体部2の下方は、正面側から背面側にかけて開放された開放空間4とされ、当該開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に地窓13aが位置する。また、このようなシステムキッチン1が、建物10の部屋11に設置される。【選択図】図1

Description

本発明は、システムキッチンと、このシステムキッチンが設置された部屋を有する建物に関する。
従来、複数の箱状のパーツ家具が連結されて組み合わされ、ワークトップにコンロやシンク等が配置されたシステムキッチンが知られている。また、システムキッチンは、枠状の台座を床に設置し、その上に複数の箱状のパーツ家具が載置固定される。しかしながら、このようなシステムキッチンでは、その底面と床との間の空間が枠状の台座によって閉塞されて通気性が悪くなってしまい、例えばカビ等の発生等、衛生上の問題があった。
そのため、複数の脚を備え、当該複数の脚によって支持されることで床との間における通気性を確保したシステムキッチンが開発されている(特許文献1参照)。
特開2009−232885号公報
ところが、特許文献1に記載のシステムキッチンは、単に、その底面と床との間の空間を複数の脚によって開放させただけであり、十分な通気性を確保することは困難であった。そこで、より通気性を向上させることが可能な技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、床との間の空間を利用して通気性を向上させることが可能なシステムキッチンおよび建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、床12に設置されるとともに、地窓13aが設けられた壁13に固定されるシステムキッチン1であって、
コンロ2aやシンク2b等の設備が設けられた本体部2と、
前記本体部2の少なくとも両端部に設けられて当該本体部2を前記床12から所定の高さに支持する複数の脚部3と、を備え、
前記本体部2の下方は、正面側から背面側にかけて開放された開放空間4とされ、当該開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に前記地窓13aが位置することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の脚部3によって床12から所定の高さに支持される本体部2の下方は、正面側から背面側にかけて開放された開放空間4とされ、当該開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に地窓13aが位置するので、地窓13aを、開放空間4の開口範囲内で確実に開閉することができるとともに、通気の必要な時には最大限開放させて外気を取り込むことができる。これによって、本体部2と床12との間の開放空間4を利用して、従来に比して格段に通気性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、請求項1に記載のシステムキッチン1において、
前記複数の脚部3は、前記本体部2の両側面に設けられるとともに、下部が前記本体部2の下面よりも下方に突出する板状体であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、複数の脚部3は、本体部2の両側面に設けられるとともに、下部が本体部2の下面よりも下方に突出する板状体であるため、当該複数の脚部3によって本体部2の両側面を化粧しつつ、本体部2を確実に支持することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1または2に記載のシステムキッチン1が設置された部屋11を有する建物10であって、
前記部屋11は、前記床12と、当該床12に立設される一方および他方の壁13,14と、を備えており、
前記一方の壁13には前記地窓13aが設けられ、前記他方の壁14には、前記地窓13aよりも上方に位置する窓14a,14bが設けられており、
前記システムキッチン1は、前記一方の壁13に対して、前記開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に前記地窓13aが位置するようにして固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、一方の壁13には地窓13aが設けられ、他方の壁14には、地窓13aよりも上方に位置する窓14a,14bが設けられているので、一方の壁13の地窓13aと、他方の壁14の窓14a,14bとの間で空気を流通させることができる。これによって、部屋11内の空気を撹拌しやすくなるので、部屋11内の温熱環境における快適性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項3に記載の建物10において、
前記一方の壁13は北側に配置される外壁であり、前記他方の壁14は南側に配置される外壁であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、一方の壁13は北側に配置される外壁であり、他方の壁14は南側に配置される外壁であることから、例えば夏期のように温暖な時期において、一方の壁13側と他方の壁14側とで部屋11内の温度差が生じやすくなる。すなわち、低い位置にある地窓13aから比較的冷たい外気を部屋11内に取り込み、地窓13aよりも高い位置にある窓14a,14bから比較的暖かい空気を屋外に排出することができるので、部屋11内に通風効果を生じさせることができ、部屋11内の温熱環境における快適性をより向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項3または4に記載の建物10において、
前記床12には床暖房設備12aが設けられており、
前記システムキッチン1の前記複数の脚部3は、その下部における正面側が、背面側から正面側にかけての寸法が上方に向かって徐々に長くなるように傾斜して形成され、
当該複数の脚部3の底面における背面側から正面側にかけての寸法が、前記床12の端部から、当該床12の端部近傍に位置する前記床暖房設備12aの端部までの間隔に対応していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、下部における正面側が傾斜して形成された複数の脚部3の底面における背面側から正面側にかけての寸法が、床12の端部から、当該床12の端部近傍に位置する床暖房設備12aの端部までの間隔に対応しているので、複数の脚部3によって床暖房設備12aの暖房効果を妨げることなく、本体部2を確実に支持することができる。
また、複数の脚部3の下部における正面側を傾斜して形成した分、通気性も向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物10において、
前記地窓13aは、前記一方の壁13に対して複数並んで設けられており、
前記システムキッチン1は、前記複数の地窓13aの間に配置され、かつ前記開放空間4を左右に仕切る仕切り部5を備えており、
前記仕切り部5は上下方向に開口するようにして中空筒状に形成され、当該仕切り部5の中空部5a内に、前記本体部2に設けられた設備の各種管部材(例えば排水管2e)が配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、仕切り部5は、複数の地窓13aの間に配置され、かつ開放空間4を左右に仕切ることができるので、複数の地窓13aを、左右に仕切られた開放空間4の開口範囲内で確実に開閉することができるとともに、通気の必要な時には最大限開放させて外気を取り込むことができる。また、このように通気性の向上に寄与しつつ、中空筒状に形成された仕切り部5の中空部5a内に、本体部2に設けられた設備の各種管部材を配置できるので、当該仕切り部5によって各種管部材をカバーすることができ、見映えが良い。
請求項7に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項3〜6のいずれか一項に記載の建物10において、前記システムキッチン1の上方には換気扇(換気扇ユニット6)が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、システムキッチン1の上方には換気扇が設けられているので、換気扇を作動させれば、地窓13aから取り込んだ外気を上方に向かって流通させることができる。これによって、特に夏期のように温暖な時期において、システムキッチン1を使用する際の部屋11における温熱環境を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、例えば図4〜図6に示すように、請求項3〜7のいずれか一項に記載の建物10において、
前記部屋11内または前記部屋11に隣接する領域に吹抜空間(例えば階段室20)が設けられ、当該吹抜空間には排気手段(例えば天窓21)が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、部屋11内または部屋11に隣接する領域に吹抜空間が設けられ、当該吹抜空間には排気手段が設けられているので、いわゆる煙突効果によって、低い位置にある地窓13aから比較的冷たい外気を部屋11内に取り込み、部屋11内延いては建物10全体の暖かい空気を吹抜空間に通し、排気手段を通じて屋外へと排出することができる。これによって、通風効果を生じさせることができ、部屋11内延いては建物10内の温熱環境における快適性をより向上させることができる。
本発明によれば、本体部と床との間の開放空間を利用して、従来に比して格段に通気性を向上させることができる。
システムキッチンと、床および地窓が設けられた壁を示す斜視図である。 システムキッチンと地窓との位置関係を表す正面図である。 システムキッチンの側断面図である。 システムキッチンが設置された部屋を有する建物の一階を示す平面図である。 同、二階を示す平面図である。 同、小屋裏およびバルコニーを示す平面図である。 同、正面図である。 同、背面図である。 同、左側面図である。 同、右側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1において符号1は、システムキッチンを示す。このシステムキッチン1は、床12に設置されるとともに、地窓13aが設けられた壁13に固定されるものである。すなわち、壁付けキッチンである。
また、このシステムキッチン1は、本体部2と、複数の脚部3と、開放空間4と、仕切り部5と、を備える。
本体部2は、図1〜図4に示すように、コンロ2aやシンク2b等の設備が設けられるものである。より詳細に説明すると、当該本体部2は箱状に形成されており、上端部には作業台として使用できる天板2cが設けられ、この天板2cに、コンロ2aおよびシンク2bが設けられている。さらに、箱状内部は収納スペースとなっており、引き出し式の収納部2dが複数設けられている。
また、収納スペースには、例えば排水管2eや水道管(図示せず)、ガス管(図示せず)等の各種管部材が配管されている。さらに、コンロ2aに代えてクッキングヒーターを用いる場合は、収納スペース内に必要な電源線等が配線されている。
複数の脚部3,3は、本体部2の少なくとも両端部に設けられて当該本体部2を床12から所定の高さに支持するものである。
より詳細に説明すると、当該複数の脚部3,3は、本体部2の両側面に設けられるとともに、下部が本体部2の下面よりも下方に突出する板状体である。また、その上端面には、天板2cの下面が載った状態となっている。
さらに、当該複数の脚部3,3は、その下部における正面側が、背面側から正面側にかけての寸法が上方に向かって徐々に長くなるように傾斜して形成されてなる傾斜部3aを有する。すなわち、脚部3は、当該傾斜部3aを有することによって、図1,図3に示すように、上部が下部に対してオーバーハングする台形状に形成されている。
なお、傾斜部3aの上端部と本体部2の下面の高さ位置が略等しく設定されている。
また、本実施の形態においては二つの脚部3,3が用いられているが、本体部2の幅方向の長さに応じて三つ以上の脚部3が用いられてもよい。
そして、本体部2の下方は、図1〜図3に示すように、正面側から背面側にかけて開放された開放空間4とされている。当該開放空間4は、床12と、本体部2の下面と、左右の脚部3,3の内側面とで囲まれた箇所の空間を指しており、正面側および背面側が開口している。
開放空間4の正面側開口は、左右の脚部3,3が傾斜部3a,3aを有するため、その開口面積が、背面側開口よりも大きく設定されているが、床12および本体部2の下面が水平であるため、正面視においては高さが揃った状態となっている(図2参照)。
このような開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に、壁13に設けられた地窓13aが位置している。
すなわち、本体部2の下面は、当該本体部2が複数の脚部3,3に支持されることによって、地窓13aの上端部と略等しい高さもしくは地窓13aの上端部よりも上方に位置している(本実施の形態では後者)。また、複数の脚部3,3は、地窓13aの左右の端部と略等しい位置もしくは地窓13aの左右の端部よりも外側に位置している。
なお、本実施の形態における地窓13aは、図1,図2に示すように、壁13に対して複数並んで設けられている。これに伴い、本実施の形態において、図2において左側に位置する脚部3は、左側の地窓13aの左側端部よりも外側に配置され、右側に位置する脚部3は、右側の地窓13aの右側端部よりも外側に配置されている。
仕切り部5は、図1,図2に示すように、複数の地窓13a,13aの間に配置され、かつ開放空間4を左右に仕切っている。さらに、図3に示すように、当該仕切り部5は上下方向に開口するようにして中空筒状に形成され、その中空部5a内に、本体部2に設けられた設備(コンロ2a、シンク2b)の各種管部材(排水管2e)等が配置されている。すなわち、この仕切り部5は、各種管部材等のための配管カバーとして機能する。
なお、本実施の形態の仕切り部5の位置は、システムキッチン1(本体部2)の幅方向中央部になっているが、これに限られるものではなく、左右に位置調整が可能である。すなわち、本実施の形態では複数の地窓13a,13a同士が等しい大きさに設定され、開放空間4の左右にバランス良く配置されているのに対応して、仕切り部5も中央に配置されているが、地窓13aが一つである場合や、三つ以上である場合、地窓13aが開放空間4の左右いずれかに寄せて配置されている場合等には、仕切り部5も、システムキッチン1(本体部2)の幅方向中央部ではなく、中央部からずらして配置されていてもよい。つまり、仕切り部5が左右の脚部3,3のいずれか側に寄っていたり、左右の脚部3,3のいずれかに当接していたりしてもよいものとする。
次に、以上のような構成のシステムキッチン1が設置された部屋11を有する建物10について説明する。
本実施の形態の建物10は、図4〜図10に示すように、二階建ての住宅であり、当該建物10の一階に、システムキッチン1が設置された部屋11が配置されている。また、建物10の一階と二階は階段室20によって接続され、二階と小屋裏空間とが天井収納梯子30によって接続されている。
部屋11は、リビングルームとダイニングルームとキッチンルームの機能を一室に併存させた居室であり、一階の大部分を専有している。
なお、部屋11の周囲には、当該部屋11を囲む壁(壁13,14を含む周囲の壁)および出入口を介して、玄関15や、トイレ・洗面脱衣所・浴室等を有するサニタリールーム16、収納室17、部屋18が配置されている。
部屋11は、図1〜図4,図8,図10に示すように、システムキッチン1が設置される床12と、当該システムキッチン1が固定される一方の壁13と、当該壁13と直交する他方の壁14と、を備える。
床12は、例えばフローリング等の床仕上げが施されたものであり、床下に床暖房設備12aが設けられている。なお、この床暖房設備12aは、熱源および熱媒体等は特に限定されるものではなく、既存の床暖房設備が用いられている。
また、この床暖房設備12aの端部は、床12の端部から離間した位置にある。そして、複数の脚部3,3の底面における背面側から正面側にかけての寸法は、床12の端部から、当該床12の端部近傍に位置する床暖房設備12aの端部までの間隔に対応しているものとする。換言すれば、脚部3の傾斜部3aを形成する際は、床暖房設備12aと重ならないように設定されている。
一方の壁13は北側に配置される外壁であり、この壁13に、上述のように地窓13aが複数設けられている。
地窓13aは、壁13に形成された開口部に地窓用のサッシが取り付けられてなり、例えば上端部を室内側に回転させるようにして開口部を開放させることができる。
そして、システムキッチン1は、一方の壁13に対して、開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に地窓13aが位置するようにして固定されている。
他方の壁14は南側に配置される外壁であり、この壁14に、地窓13aよりも上方に位置する窓14a,14bが設けられている。
窓14a,14bは、図8に示すように、人の出入りができる掃き出し窓である。そして、当該窓14a,14bは、その下端部の高さ位置は地窓13aの下端部の高さ位置と略等しく、その上端部の高さ位置は地窓13aの上端部の高さ位置よりも上方に位置している。
また、システムキッチン1の上方には、図3に示すように、当該システムキッチン1の一部として換気扇ユニット6が設けられている。すなわち、コンロ2aとセットで設けられるものである。
当該換気扇ユニット6は、コンロ2aの上方に位置するとともに一方の壁13に固定されるレンジフード6aと、当該レンジフード6aに内包される換気扇装置(図示せず)と、を有する。
これによって、換気扇装置を作動させれば、地窓13aから取り込んだ外気を上方に向かって流通させることができる。
また、部屋11内または部屋11に隣接する領域に吹抜空間が設けられ、当該吹抜空間には排気手段が設けられている。
より具体的に説明すると、本実施の形態における吹抜空間は、部屋11に隣接する領域に設けられた階段室20である。当該階段室20は、図4〜図7に示すように、一階から屋根10aまで吹き抜けており、その上端部には、排気手段として屋根10aに形成された天窓21が設けられている。さらに、天窓21の近傍には、正逆回転可能に構成されたシーリングファン22(排気手段として)が設けられている。このような構造を採用すれば、いわゆる煙突効果によって、低い位置にある地窓13aから比較的冷たい外気を部屋11内に取り込み、部屋11内延いては建物10全体の暖かい空気を吹抜空間である階段室20に通し、排気手段である天窓21を通じて屋外へと排出することができる。また、暖かい空気の排出効果を高めたい場合はシーリングファン22を回転させる。
図示はしないが、階段室20に代えて、部屋11の上方に吹抜空間があってもよいものとする。
なお、本実施の形態の階段室20は、部屋11に対して戸20aによって仕切られている。つまり、部屋11と階段室20との境界には、これら部屋11と階段室20とを行き来するための出入口を開閉可能な戸(引戸20a)が設けられている。
また、図4,図7に示すように、階段室20にも地窓20bが設けられていてもよい。すなわち、当該地窓20bから外気を取り込んで、階段室20における煙突効果を高める作用があるので好ましい。
さらに、図7に示すように、階段室20の高い位置(屋根10aの軒先の高さ)に高窓20cが設けられていてもよく、当該高窓20cも階段室20における煙突効果の向上に貢献できる。
以上のような構成の建物10によれば、地窓13aと、窓14a,14bと、換気扇ユニット6と、階段室20と、天窓21と、シーリングファン22と、を適宜組み合わせることによって、部屋11延いては建物10全体の通気性(通風性)を向上させることが可能となっている。
なお、雨天時や強風時には、天窓21を開放させることができないため、図6に示すように、階段室20の壁(外壁)にダクト扇23(排気手段として)が設けられており、天候に合わせて天窓21とダクト扇23のいずれかを適宜用いることができる。
以下、建物10のその他の構成について説明する。
すなわち、階段室20の階段を一階から二階に上がった先には廊下24が配置されており、廊下24の周囲には、複数の部屋25,26,27が配置されている。
部屋25には納戸25aが付属している。
部屋27にはクローゼット27aが付属している。そして、このクローゼット27aの天井裏に天井収納梯子30が収納されている。当該天井収納梯子30は、クローゼット27aから引き出して使用することができる。
天井収納梯子30を上がった先には小屋裏空間があり、小屋裏空間のうち部屋27の上方に位置する箇所に小屋裏収納部31が配置されている。
また、小屋裏収納部31に面して、かつ部屋27の上方に位置する箇所には、人の立ち入りを主目的としないルーフバルコニー32が配置されている。ただし、小屋裏収納部31のルーフバルコニー側外壁には窓33があり、人の出入りは可能となっている。そして、当該ルーフバルコニー側外壁の外側面には、気象観測装置(図示せず)が取り付けられている。また、気象観測装置のための取付下地合板34が、当該ルーフバルコニー側外壁に埋め込まれているものとする。
建物10の屋根10aは切妻屋根(招き屋根に近い)であり、片方の屋根には凹部10bが形成されている。すなわち、当該凹部10bは、図7,図9に示すように、ルーフバルコニー32の上方に位置する箇所である。したがって、当該凹部10bのある片方の屋根は、平面視において略L字状となるように形成されることになる。
本実施の形態によれば、複数の脚部3,3によって床12から所定の高さに支持される本体部2の下方は、正面側から背面側にかけて開放された開放空間4とされ、当該開放空間4の正面側および背面側における開口範囲内に地窓13aが位置するので、地窓13aを、開放空間4の開口範囲内で確実に開閉することができるとともに、通気の必要な時には最大限開放させて外気を取り込むことができる。これによって、本体部2と床12との間の開放空間4を利用して、従来に比して格段に通気性を向上させることができる。
また、複数の脚部3,3は、本体部2の両側面に設けられるとともに、下部が本体部2の下面よりも下方に突出する板状体であるため、当該複数の脚部3,3によって本体部2の両側面を化粧しつつ、本体部2を確実に支持することができる。
また、一方の壁13には地窓13aが設けられ、他方の壁14には、地窓13aよりも上方に位置する窓14a,14bが設けられているので、一方の壁13の地窓13aと、他方の壁14の窓14a,14bとの間で空気を流通させることができる。これによって、部屋11内の空気を撹拌しやすくなるので、部屋11内の温熱環境における快適性を向上させることができる。
また、一方の壁13は北側に配置される外壁であり、他方の壁14は南側に配置される外壁であることから、例えば夏期のように温暖な時期において、一方の壁13側と他方の壁14側とで部屋11内の温度差が生じやすくなる。すなわち、低い位置にある地窓13aから比較的冷たい外気を部屋11内に取り込み、地窓13aよりも高い位置にある窓14a,14bから比較的暖かい空気を屋外に排出することができるので、部屋11内に通風効果を生じさせることができ、部屋11内の温熱環境における快適性をより向上させることができる。
また、下部における正面側が傾斜して形成された複数の脚部3,3の底面における背面側から正面側にかけての寸法が、床12の端部から、当該床12の端部近傍に位置する床暖房設備12aの端部までの間隔に対応しているので、複数の脚部3,3によって床暖房設備12aの暖房効果を妨げることなく、本体部2を確実に支持することができる。
また、複数の脚部3,3の下部における正面側を傾斜して形成した分、通気性も向上させることができる。
また、仕切り部5は、複数の地窓13a,13aの間に配置され、かつ開放空間4を左右に仕切ることができるので、複数の地窓13a,13aを、左右に仕切られた開放空間4の開口範囲内で確実に開閉することができるとともに、通気の必要な時には最大限開放させて外気を取り込むことができる。また、このように通気性の向上に寄与しつつ、中空筒状に形成された仕切り部5の中空部5a内に、本体部2に設けられた設備の各種管部材を配置できるので、当該仕切り部5によって各種管部材をカバーすることができ、見映えが良い。
また、システムキッチン1の上方には換気扇ユニット6が設けられているので、換気扇ユニット6の換気扇装置を作動させれば、地窓13aから取り込んだ外気を上方に向かって流通させることができる。これによって、特に夏期のように温暖な時期において、システムキッチン1を使用する際の部屋11における温熱環境を向上させることができる。
また、部屋11に隣接する領域に吹抜空間として階段室20が設けられ、当該階段室20には排気手段として天窓21・シーリングファン22・ダクト扇23が設けられているので、いわゆる煙突効果によって、低い位置にある地窓13aから比較的冷たい外気を部屋11内に取り込み、部屋11内延いては建物10全体の暖かい空気を吹抜空間に通し、排気手段を通じて屋外へと排出することができる。これによって、通風効果を生じさせることができ、部屋11内延いては建物10内の温熱環境における快適性をより向上させることができる。
なお、以上のような建物10は、新築の建物であってもよいし、既設の建物であってもよい。新築の建物の場合は、システムキッチン1と地窓13aとの位置関係やサイズ等を適宜設計すればよく、既設の建物の場合は、既にある地窓13aに対応するようにシステムキッチン1を設ければよい。すなわち、本発明は、建物10の新築時にもリフォーム時にも対応できるので汎用性が高い。
1 システムキッチン
2 本体部
3 脚部
4 開放空間
5 仕切り部
6 換気扇ユニット
10 建物
11 部屋
12 床
13 壁
13a 地窓
14 壁
14a 窓
14b 窓
20 階段室

Claims (8)

  1. 床に設置されるとともに、地窓が設けられた壁に固定されるシステムキッチンであって、
    コンロやシンク等の設備が設けられた本体部と、
    前記本体部の少なくとも両端部に設けられて当該本体部を前記床から所定の高さに支持する複数の脚部と、を備え、
    前記本体部の下方は、正面側から背面側にかけて開放された開放空間とされ、当該開放空間の正面側および背面側における開口範囲内に前記地窓が位置することを特徴とするシステムキッチン。
  2. 請求項1に記載のシステムキッチンにおいて、
    前記複数の脚部は、前記本体部の両側面に設けられるとともに、下部が前記本体部の下面よりも下方に突出する板状体であることを特徴とするシステムキッチン。
  3. 請求項1または2に記載のシステムキッチンが設置された部屋を有する建物であって、
    前記部屋は、前記床と、当該床に立設される一方および他方の壁と、を備えており、
    前記一方の壁には前記地窓が設けられ、前記他方の壁には、前記地窓よりも上方に位置する窓が設けられており、
    前記システムキッチンは、前記一方の壁に対して、前記開放空間の正面側および背面側における開口範囲内に前記地窓が位置するようにして固定されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項3に記載の建物において、
    前記一方の壁は北側に配置される外壁であり、前記他方の壁は南側に配置される外壁であることを特徴とする建物。
  5. 請求項3または4に記載の建物において、
    前記床には床暖房設備が設けられており、
    前記システムキッチンの前記複数の脚部は、その下部における正面側が、背面側から正面側にかけての寸法が上方に向かって徐々に長くなるように傾斜して形成され、
    当該複数の脚部の底面における背面側から正面側にかけての寸法が、前記床の端部から、当該床の端部近傍に位置する前記床暖房設備の端部までの間隔に対応していることを特徴とする建物。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物において、
    前記地窓は、前記一方の壁に対して複数並んで設けられており、
    前記システムキッチンは、前記複数の地窓の間に配置され、かつ前記開放空間を左右に仕切る仕切り部を備えており、
    前記仕切り部は上下方向に開口するようにして中空筒状に形成され、当該仕切り部の中空部内に、前記本体部に設けられた設備の各種管部材が配置されていることを特徴とする建物。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項に記載の建物において、
    前記システムキッチンの上方には換気扇が設けられていることを特徴とする建物。
  8. 請求項3〜7のいずれか一項に記載の建物において、
    前記部屋内または前記部屋に隣接する領域に吹抜空間が設けられ、当該吹抜空間には排気手段が設けられていることを特徴とする建物。
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