JP2015187224A - 新規架橋重合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
末端に4級アンモニウム塩を含むポリアルキレングリコール鎖を含む構造単位と、架橋剤に由来する構造単位とを含み、該架橋剤は、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、シアヌル酸トリアリル、N,N‘−メチレンビス(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される1種または2種以上を含む、架橋重合体である。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1には、ポリビニルアルコール系樹脂の架橋物、および農薬活性成分を含有することを特徴とする徐放性農薬組成物が開示されている。
しかし、農薬成分や芳香・消臭成分等には難水溶性・低水溶性の化合物も多い為、有機溶剤(例えば比較的毒性の低いエタノール等のアルコール類)を使用できれば、農薬や芳香・消臭成分の選択の幅が広がり有用である。
よって、本発明は、高い水の吸液能力に加え、高いエタノールの吸液能力を有する架橋重合体を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の架橋重合体は、下記一般式(1)で表される構造単位と、架橋剤に由来する構造単位とを含み、該架橋剤は、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、シアヌル酸トリアリル、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される1種または2種以上を含む、架橋重合体である。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
[本発明の架橋重合体]
本発明の架橋重合体は、上記一般式(1)で表される構造単位を有する。
上記一般式(1)において、R1は、水素原子又はメチル基を表すが、残存単量体量が減少する傾向にあることから、R1は、メチル基であることが好ましい。
上記一般式(1)において、R2は、メチレン基、エチレン基又は直接結合を表わすが、本発明の架橋体のエタノール吸液能力がより向上する傾向にあることから、エチレン基であることが好ましい。
上記一般式(1)において、nはオキシアルキレン基(−R3−O−)の平均付加モル数であって、1〜300の数を表すが、吸水能力とエタノールの吸液能力がより向上する傾向にあることから、nは1〜150の数であることが好ましく、2〜60の数であることがより好ましい。
上記有機基は、全体で炭素数が1〜20であれば良いが、炭素数は1〜8であることが好ましく、1〜4であることがより好ましい。
上記有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−カルボキシルエチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、オクチル基等の置換または無置換のアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、ナフチル基等の置換または無置換のアリール基;ピリジル基、チエニル基等の置換または無置換のヘテロアリール基;等が例示される。
炭素数1〜20のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、フェニルプロピレン基等、炭素数1〜20のアルキレン基を構成する炭素原子の1若しくは2以上が、窒素原子および/または酸素原子で置換された基としては、−CH2O−、−CH2OCH2−、−CH2NHCH2−、−CH2N(−CH3)CH2−等が例示される。
上記の架橋剤を使用することにより、効率的な架橋が可能となる。また、上記の架橋剤に由来する構造単位を有することにより、本発明の架橋重合体の純水の吸液能力、エタノールの吸液能力がさらに良好になる傾向にある。
上記ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートに含まれる(オキシ)アルキレン基の好ましい形態は、上記一般式(1)における好ましい形態と同様であり、オキシアルキレン基の平均付加モル数は、2〜100であることが好ましく、2〜60であることがより好ましい。
本発明の架橋重合体は、上記の架橋剤群(1)以外の架橋剤に由来する構造単位(以下、「その他の架橋剤」ともいう)を含んでいても良い。上記その他の架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ポリエチレングリコールジビニルエーテル、HOCH2CH2(WnY)2で表される化合物(ただし、Wはオキシアルキレン基を表し、nはWの平均付加モル数であって、1〜300の数を表し、Yは、ビニルエーテル基、(メタ)アリルエーテル基、イソプレニルエーテル基を表す。)、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の1分子中にエチレン系不飽和基を2個以上有する化合物(これらの化合物と、架橋剤群(1)の架橋剤をあわせて、「架橋性単量体」とも言う。);グリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、トリエタノールアミン、ソルビット、ソルビタン、グルコース、マンニット、マンニタン、ショ糖、ブドウ糖等の多価アルコール;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル等のポリエポキシ化合物等が例示される。これらその他の架橋剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
上記その他の単量体としては、特に制限はないが(ただし、上記の架橋性単量体と、後述する一般式(2)で表される単量体は、その他の単量体には含まれない)、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、およびそれらの塩等のカルボキシル基含有単量体;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、3−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸およびそれらの塩等のスルホン酸基含有単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル;アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;アリルアルコール、イソプレノール等のアルケニルアルコール;上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはアルケニルアルコールにアルキレンオキシドが付加した構造のポリアルキレングリコール鎖含有単量体;メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル、N−ビニルピリジン、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド等のアミノ基含有単量体およびその4級塩;グリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン等の多官能単量体;N−ビニルピロリドン、エチルビニルエーテル、スチレン、酢酸ビニル、アセトニトリル等が例示される。上記他の単量体は、1種を単独で使用してもあるいは2種以上を併用しても良い。上記塩としては、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩が例示される。
本発明の架橋重合体は、水溶性単量体に由来する構造単位を、上記一般式(1)で表される構造単位とその他の単量体に由来する構造単位の合計100モル%に対して、40〜95モル%含むことが好ましく、50〜95モル%含むことがより好ましく、60〜95モル%含むことがさらに好ましい。
本発明の架橋重合体は、水溶性ノニオン性単量体に由来する構造単位を、上記一般式(1)で表される構造単位とその他の単量体に由来する構造単位の合計100モル%に対して、40〜95モル%含むことが好ましく、50〜95モル%含むことがより好ましく、60〜95モル%含むことがさらに好ましい。
上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素数5〜10のものが好ましく、5〜8のものがより好ましい。上記ポリアルキレングリコール鎖含有単量体としては、アルキレンオキシドの平均付加モル数が、1〜300であることが好ましく、1〜150であることが好ましく、2〜60であることがより好ましい。
本発明の架橋重合体は、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートに由来する構造単位を、上記一般式(1)で表される構造単位とその他の単量体に由来する構造単位の合計100モル%に対して、40〜95モル%含むことが好ましく、50〜95モル%含むことが好ましい。
本発明の架橋重合体は、ポリアルキレングリコール鎖含有単量体(上記のとおり、その他の単量体に含まれる。よって、後述する一般式(2)で表される単量体は含まない)に由来する構造単位を、上記一般式(1)で表される構造単位とその他の単量体に由来する構造単位の合計100モル%に対して、0〜10モル%含むことが好ましく、0〜8モル%含むことが好ましい。
本発明の架橋重合体は、下記一般式(2)で表される単量体と、必要に応じて任意成分である上記その他の単量体とを、重合する工程を含み、製造することが好ましい。上記重合する工程は、架橋剤の存在下で行うことがより好ましい。
上記重合する工程における架橋剤群(1)に属する架橋剤の使用量は、上記一般式(2)で表される単量体と、その他の単量体との合計100モル%に対して、0.01モル%以上、10モル%以下使用することが好ましく、0.05モル%以上、8モル%以下使用することがより好ましく、0.05モル%以上、5モル%以下使用することがさらに好ましい。
なお、上記重合する工程において、その他の架橋剤を、上記一般式(2)で表される単量体と、その他の単量体との合計100モル%に対して、例えば0〜6モル%、好ましくは0〜3モル%使用しても良い。
上記重合する工程におけるその他の単量体の使用量は、上記一般式(2)で表される単量体と、その他の単量体との合計100モル%に対して、40モル%以上、95モル%以下使用することが好ましく、50モル%以上、95モル%以下使用することがより好ましく、60モル%以上、95モル%以下使用することがさらに好ましい。
上記範囲で使用することにより、水の吸液能力、エタノールの吸液能力が顕著に良好になる傾向にある。
上記重合開始剤としては、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が好適である。これらの重合開始剤のうち、過酸化水素、過硫酸塩、水溶性アゾ系化合物が好ましく、過硫酸塩、水溶性アゾ系化合物が最も好ましい。これらの重合開始剤は、単独で使用されてもよく、2種以上の混合物の形態で使用されてもよい。なお、上記「水溶性アゾ化合物」における「水溶性」とは、後述のとおりである。
また、重合する工程の後に、架橋剤を添加する工程を設けても良く、その後に上記の加熱処理をする工程を設けてもよい。
乾燥工程の後には、必要に応じて粉砕工程を設け、架橋重合体を細粒化したり、必要に応じて分級工程を設け、ふるい分け等を行っても良い。
本発明の架橋重合体は、良好な水の吸液能力、エタノールの吸液能力を有しているので、農薬用保持剤、液肥用保持剤、芳香・消臭用ゲル、固形燃料、防カビ剤等の用途に好ましく使用することができる。
本発明の架橋重合体を含む固形燃料、防カビ組成物は、例えば、乾燥後の架橋重合体に、燃料成分や防カビ成分(例えば、エタノール等)を吸収させる方法等により製造できる。
本発明の架橋重合体を含む農薬組成物や肥料組成物は、例えば、土等の土壌に対して0.01質量%〜20質量%の範囲内で混合して使用することが望ましい。上記範囲であれば、効率よく効果を発揮することが可能である。
また、本発明の架橋重合体を含む農薬組成物や肥料組成物を使用する際には、土壌と混合して使用しても良く、土壌表面に散布することにより製造しても良い。
約0.4gの架橋重合体を50mlスクリュー管に入れた後、1質量%塩化カルシウム水溶液を30g入れた。3日後に架橋重合体を取り出し、6cm×6cmに折ったキッチンタオル(王子ネピア製)の上に乗せて20秒間水切りを行った。水切り後、架橋重合体の重量を測定した。(W1(g))次式に従って算出した吸液倍率を吸液能力とした。
吸液倍率(g/g)=W1(g)/架橋重合体の重量(g).
<エタノールの吸液能力の評価方法>
水の吸液能力において、水をエタノールに変更する以外は、水の吸液能力と同様にして吸液能力を評価した。
アクリル酸2−ヒドロキシエチル(株式会社日本触媒製)(以下、HEAとも称する)15部、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル),α−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]−ω−[(3−メチル−3−ブテン−1−イル)オキシ]−,クロライド(1:1)(エチレンオキシド(以下「EO」)平均付加モル数10モル)(以下、IPEC10とも称する)6.3部、架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート(新中村化学工業製NKエステルA−400、EO付加モル数9モル)(以下、A−400とも称する)0.02部、純水59.1部を250mlポリプロピレン(以下「PP」とも称する)製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤として2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジヒドロクロライド(以下、V−50とも称する)の10質量%水溶液を0.58部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化製PNV−1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/IPEC10架橋重合体(架橋重合体1)を得た。
実施例1において、IPEC10及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体2を得た。
実施例1において、IPEC10及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体3を得た。
実施例1において、IPEC10を、EO付加モル数を平均5モルに変更したカチオン化物(以下、IPEC5とも称する)に変更し、IPEC5及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体4を得た。
実施例1において、IPEC10を、EO付加モル数を平均25モルに変更したカチオン化物(以下、IPEC25とも称する)に変更し、IPEC25及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体5を得た。
実施例1において、架橋剤をシアヌル酸トリアリル(以下、CTAとも称する)に変更し、IPEC10及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体6を得た。
実施例1において、架橋剤をN,N’−メチレンビスアクリルアミド(以下、MBAとも称する)に変更し、IPEC10及びHEAの仕込み質量を表1のとおり変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の架橋重合体7を得た。
HEA15部、イソプレノールのエチレンオキシド平均10モル付加物(以下、IPN10とも称する)29.2部、架橋剤としてA−400を0.06部、純水104.9部を250mlPP製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤としてV−50の10質量%水溶液を0.75部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化社製PNV-1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/IPN10架橋重合体(比較重合体1)を得た。
HEA15部、α−(3−メチル−3−ブテニル)−ω−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ)ポリ(オキシエチレン)(EO付加モル数10モル)(以下、IPEA10−DMAとも称する)29.2部、架橋剤としてA−400を0.06部、純水104.9部を250mlPP製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤としてV−50の10質量%水溶液を0.75部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化社製PNV-1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/IPEA10−DMA架橋重合体(比較重合体2)を得た。
HEA20部、メタクロイルコリンクロリド(東京化成工業製、79.0−87.0質量%水溶液)18.5部、架橋剤としてA−400を0.03部、純水84.8部を250mlPP製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤としてV−50の10質量%水溶液を1部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化社製PNV-1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/メタクロイルコリンクロリド架橋重合体(比較重合体3)を得た。
HEA20部、アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(和光純薬工業製)(以下、DAAとも称する)10.6部、架橋剤としてA−400を0.02部、純水73.7部を250mlPP製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤としてV−50の10質量%水溶液を1部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化社製PNV-1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/DAA架橋重合体(比較重合体4)を得た。
HEA20部、メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(和光純薬工業製)(以下、DAMとも称する)11.6部、架橋剤としてA−400を0.02部、純水76.1部を250mlPP製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら50℃まで昇温した。液温を50℃に安定させた後、開始剤としてV−50の10質量%水溶液を1部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で30分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルを卓上ニーダー(中央理化社製PNV-1H型)で解砕し、120℃で2時間乾燥を行うことにより、HEA/DAM架橋重合体(比較重合体5)を得た。
本発明の架橋重合体1〜5、比較重合体1〜5の水の吸液能力、エタノールの吸液能力を上記の方法により評価した。評価結果を表2にまとめた。
Claims (4)
- 下記一般式(1)で表される構造単位と、架橋剤に由来する構造単位とを含み、該架橋剤は、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、シアヌル酸トリアリル、N,N‘−メチレンビス(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される1種または2種以上を含む、架橋重合体。
- 水溶性単量体に由来する構造単位を含む、請求項1に記載の架橋重合体。
- 水溶性ノニオン性単量体に由来する構造単位を含む、請求項1または2に記載の架橋重合体。
- 下記一般式(2)で表される単量体を、架橋剤と重合開始剤の存在下で重合する工程を含む、架橋重合体の製造方法。
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