JPH08283697A - 光ケーブル用止水剤および複合止水材 - Google Patents

光ケーブル用止水剤および複合止水材

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JPH08283697A
JPH08283697A JP7085042A JP8504295A JPH08283697A JP H08283697 A JPH08283697 A JP H08283697A JP 7085042 A JP7085042 A JP 7085042A JP 8504295 A JP8504295 A JP 8504295A JP H08283697 A JPH08283697 A JP H08283697A
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JP
Japan
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water
weight
meth
absorbent resin
agent
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Application number
JP7085042A
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English (en)
Inventor
Naotake Shioji
尚武 塩路
Kazuhiro Okamura
一弘 岡村
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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  • Sealing Material Composition (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ケーブル用止水剤の止水能力をより一層改
善する。 【構成】 この光ケーブル用止水剤は、人工海水に対す
る吸水倍率が10g/g以上で、かつ、可溶ポリマー分
が3重量%以上の吸水性樹脂からなる。吸水性樹脂は、
下記一般式(1): 【化1】 (ただし、Rは水素またはメチル基であり;Xは、全オ
キシアルキレン基に対するオキシエチレン基のモル分率
が50モル%以上である炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基であり;Yは、炭素数1〜5のアルコキシ基であ
り;nは平均で3〜50の正数である)で表される(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体を25〜70重量%含
む単量体成分を重合することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブル用止水剤お
よび該止水剤を含有してなる複合止水材に関する。
【0002】
【従来の技術】光ケーブル用止水剤は、光ケーブルのシ
ース内に水、特に海水などの高濃度の塩水が浸入した場
合に、塩水を吸収して保持することにより、塩水がシー
ス内を移動してケーブルや各種装置を劣化させることを
防止する。光ケーブル用止水剤としては、水に対する吸
水倍率10cc/g以上の吸水性樹脂を水溶性溶剤型接
着剤で支持体に保持させたもの(特開平2−33116
号公報)、あるいは、架橋ポリアクリル酸ナトリウムな
どの吸水性樹脂と、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンオキサイドなどの水溶性
樹脂とを含むもの(特開平2−276840号公報、特
開平3−285918号公報、特開平3−287871
号公報、特開平3−285921号公報、特開平3−2
85920号公報)などが提案されている。
【0003】しかし、上記止水剤は、止水能力をより一
層改善する余地がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、止水
能力がより一層改善された光ケーブル用止水剤を提供す
ることである。本発明の課題は、また、止水能力がより
一層改善され、作業性の良い光ケーブル用複合止水材を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光ケーブル用止
水剤は、第1の態様によれば、人工海水に対して10g
/g以上の吸水倍率を有し、3重量%以上の可溶ポリマ
ー分を含む吸水性樹脂からなる。吸水性樹脂は、下記一
般式(1):
【0006】
【化2】
【0007】(ただし、Rは水素またはメチル基であ
り;Xは、全オキシアルキレン基に対するオキシエチレ
ン基のモル分率が50モル%以上である炭素数2〜4の
オキシアルキレン基であり;Yは、炭素数1〜5のアル
コキシ基であり;nは平均で3〜50の正数である)で
表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体を25〜
70重量%含む単量体成分を重合することにより得られ
る。
【0008】本発明の光ケーブル用止水剤は、第2の態
様によれば、単量体成分の重合を、単量体成分を含む混
合物の曇点未満の温度で開始すること以外は第1の態様
の止水剤と同じ構成を持つ。本発明の光ケーブル用止水
剤は、第3の態様によれば、混合物が架橋剤を含み、架
橋剤が、アルキレンオキサイドの付加モル数4〜100
のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートで
あること以外は第2の態様の止水剤と同じ構成を持つ。
【0009】本発明の複合止水材は、第1の態様によれ
ば、第1の態様から第3の態様までのいずれかの光ケー
ブル用止水剤と、前記止水剤を担持している基材とを有
する。
【0010】
【手段の説明】
(光ケーブル用止水剤)本発明の光ケーブル用止水剤
は、人工海水に対する吸水倍率が10g/g以上で、か
つ、可溶ポリマー分が3重量%以上の特定の吸水性樹脂
からなる。本発明において、吸水性樹脂の人工海水に対
する吸水倍率は、ティーバッグに吸水性樹脂約0.3g
を採取して入れたティーバッグと吸水性樹脂を入れない
ティーバッグとを下記の組成を有する人工海水に3時間
浸漬した後、それぞれの重量を測定し、次式に従って算
出される。
【0011】
【数1】
【0012】〔ここで、Aは採取した吸水性樹脂の重量
(g)であり;Bは吸水後のティーバッグを含めた全重
量(g)であり;Cは空試験におけるティーバッグを含
めた重量(g)である。〕 <人工海水の組成> CaSO4 : 1.38(g/kg) MgSO4 : 2.10(g/kg) MgCl2 : 3.32(g/kg) KCl : 0.72(g/kg) NaCl :26.69(g/kg) 吸水性樹脂の人工海水に対する吸水倍率が10g/g未
満であると、光ケーブルのシース内に多量の海水が浸入
した場合に止水性が著しく低下したり、さらには、吸水
性樹脂を多量に使用する必要があったりするという問題
がある。吸水性樹脂の人工海水に対する吸水倍率は、好
ましくは12〜50g/gである。50g/gを上回る
吸水性樹脂は複雑な工程で製造する必要があるため、結
果として高価となる可能性がある。
【0013】また、吸水性樹脂の可溶ポリマー分は以下
のようにして測定される。吸水性樹脂約1g(W1g)
に蒸留水1000gを加えて1時間攪拌する。攪拌終了
後、16時間静置してゲルを沈降させる。次いで、その
上澄み液を0.22μmの濾紙を用いて濾過し、50g
の濾液を得る。得られた濾液50gを100ccの丸底
フラスコに入れて、エバポレーターで約2gまで濃縮す
る。濃縮後、少量の蒸留水でフラスコ内壁を洗浄しなが
ら、濃縮液をシャーレに移し、120℃で3時間乾固し
て残さ重量(W2g)を求める。次式に従って全可溶分
を算出する。
【0014】
【数2】
【0015】次に、残留単量体量(重量%)を高速液体
クロマトグラフ{たとえば、カラム:Puresil ,C18
120Å(ウォーターズ社製),キャリヤー液:アセト
ニトリル/水=35/65重量比}で測定する。可溶ポ
リマー分を次式に従って算出する。
【0016】
【数3】
【0017】可溶ポリマー分としては、一般式(1)で
表される単量体を25〜70重量%含む単量体成分を架
橋重合して生成する可溶ポリマー分が好ましい。吸水性
樹脂の可溶ポリマー分が3重量%未満であると、止水速
度が低下するという問題がある。吸水性樹脂の可溶ポリ
マー分は、好ましくは3〜30重量%である。30重量
%を越えると、瞬間的な止水効果は高いが、長期間の止
水効果に劣るおそれがある。
【0018】本発明の止水剤では、 (1) 人工海水に対する吸水倍率が10g/g以上で、か
つ、可溶ポリマー分が3〜30重量%の吸水性樹脂; (2) 人工海水に対する吸水倍率が12〜50g/gで、
かつ、可溶ポリマー分が3重量%以上の吸水性樹脂; (3) 人工海水に対する吸水倍率が12〜50g/gで、
かつ、可溶ポリマー分が3〜30重量%の吸水性樹脂、
の順に好ましくなる。
【0019】本発明に用いられる吸水性樹脂は、上述の
吸水倍率と可溶ポリマー分を有するものであって、下記
一般式(1):
【0020】
【化3】
【0021】(ただし、Rは水素またはメチル基であ
り;Xは、全オキシアルキレン基に対するオキシエチレ
ン基のモル分率が50モル%以上である炭素数2〜4の
オキシアルキレン基であり;Yは、炭素数1〜5のアル
コキシ基であり;nは平均で3〜50の正数である)で
表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体を25〜
70重量%、好ましくは30〜60重量%含む単量体成
分を重合することにより得られるものである。単量体成
分の残部は、前記(メタ)アクリル酸系単量体と共重合
可能な単量体である。前記(メタ)アクリル酸系単量体
と前記共重合可能な単量体の合計量は100重量%であ
る。前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体の量が前
記範囲を外れた場合、上記一般式(1)において、X
が、全オキシアルキレン基に対するオキシエチレン基の
モル分率50モル%以上である炭素数2〜4のオキシア
ルキレン基ではない場合、Yが炭素数1〜5のアルコキ
シ基ではない場合、または、nが平均で3〜50の正数
ではない場合、止水性能が充分でなくなるという問題が
ある。また、光ケーブル用止水剤として好ましい粒度範
囲(たとえば5〜500μm)の吸水性樹脂が得にくい
という問題もある。
【0022】上記一般式(1)で表される(メタ)アク
リル酸エステル系単量体としては、たとえば、メトキシ
ポリエチレングリコール(エチレングリコールの平均付
加モル数3〜50)モノ(メタ)アクリレート、メトキ
シポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コール・ポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、エトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、エトキシポリエチレングリコール・ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキ
シポリエチレングリコール・ポリブチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、これ
らの1種または2種以上を用いることができる。
【0023】使用される共重合可能な単量体としては、
たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、あ
るいはそれらの一価金属、二価金属、アンモニア、有機
アミンによる部分中和物や完全中和物などの不飽和モノ
カルボン酸系単量体;マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸あるいはそれらの一価金属、二価金
属、アンモニア、有機アミンによる部分中和物や完全中
和物などの不飽和ジカルボン酸系単量体;ビニルスルホ
ン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、ス
ルホプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシス
ルホプロピル(メタ)アクリレート、スルホエチルマレ
イミド、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスル
ホン酸あるいはそれらの一価金属、二価金属、アンモニ
ア、有機アミンによる部分中和物や完全中和物などの不
飽和スルホン酸系単量体;(メタ)アクリルアミド、イ
ソプロピルアクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリ
ルアミドなどのアミド系単量体;(メタ)アクリル酸エ
ステル、スチレン、2−メチルスチレン、酢酸ビニルな
どの疎水性単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、アリルアルコール、ポリエチレングリコールモ
ノアリルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリ
ルエーテル、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イ
ソプレノール)、ポリエチレングリコールモノイソプレ
ノールエーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプ
レノールエーテル、3−メチル−2−ブテン−1−オー
ル(プレノール)、ポリエチレングリコールモノプレノ
ールエーテル、ポリプロピレングリコールモノプレノー
ルエーテル、2−メチル−3−ブテン−2−オール(イ
ソプレンアルコール)、ポリエチレングリコールモノイ
ソプレンアルコールエーテル、ポリプロピレングリコー
ルモノイソプレンアルコールエーテル、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、グリセロールモノ(メタ)ア
クリレート、グリセロールモノアリルエーテル、ビニル
アルコールなどの水酸基含有不飽和単量体;ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミドなどのカチオン性単量体;
(メタ)アクリロニトリルなどのニトリル系単量体;
(メタ)アクリルアミドメタンホスホン酸、(メタ)ア
クリルアミドメタンホスホン酸メチルエステル、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンホスホン
酸などの含燐単量体;エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン、α−アミレン、2−メチル−1−ブ
テン、3−メチル−1−ブテン(α−イソアミレン)、
1−ヘキセン、1−ヘプテンなどのα−オレフィン系単
量体などを挙げることができる。これらの単量体は、そ
れぞれ単独で使用されたり、あるいは、2種以上併用さ
れたりする。
【0024】特に好ましい単量体としては、前記不飽和
モノカルボン酸系単量体および不飽和スルホン酸系単量
体を挙げることができる。単量体成分の重合は、たとえ
ば、架橋剤、重合開始剤、および重合溶媒の存在下、溶
液重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法など公知の重合
方法が使用される。重合開始剤を用いるかまたは用いず
に、放射線・電子線・紫外線などを照射することによ
り、重合する方法も使用されうる。重合形態としては種
々の形態が採用できるが、双腕型ニーダーの剪断力によ
りゲル状含水重合体を細分化しながら重合する方法(特
開昭57−34101号公報)が好ましい。
【0025】架橋剤としては、たとえば、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、N,N−メチレンビスアクト、ペン
タエリスリトールジ(メタ)アクリレート、N,N−メ
チレンビスアクリルアミド、イソシアヌル酸トリアリ
ル、トリメチロールプロパンジアリルエーテルなどの1
分子中にエチレン系不飽和基を2個以上有する化合物;
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ポリプロピレング
リコール、ポリビニルアルコール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビット、ソルビタン、グルコース、マンニッ
ト、マンニタン、ショ糖、ブドウ糖などの多価アルコー
ル;エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
リンジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリン
トリグリシジルエーテルなどのポリエポキシ化合物があ
げられ、これらの1種を単独で使用したり、又は2種以
上を併用したりすることができる。
【0026】架橋剤として多価アルコールを用いる場合
には150〜250℃で、ポリエポキシ化合物の場合に
は50〜250℃で重合後熱処理することが好ましい。
架橋剤の使用は、得られる吸水性樹脂の架橋密度を自由
自在に制御できるため好ましい。架橋剤の使用量は、前
記単量体成分に対してモル比で、たとえば0.0000
5〜0.05の範囲であり、0.0003〜0.01の
範囲が好ましい。前記範囲を外れると吸水倍率や可溶ポ
リマー分が前記範囲を外れるおそれがある。
【0027】重合開始剤としては、過酸化水素、ベンゾ
イルパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド
などの過酸化物;アゾビスイソブチロニトリルなどのア
ゾ化合物;過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの
過硫酸塩などのラジカル発生剤や、これらと亜硫酸水素
ナトリウム、L−アスコルビン酸、第1鉄塩などの還元
剤との組み合わせによるレドックス系開始剤が用いられ
る。
【0028】重合開始剤の量は、単量体成分の合計量に
対して、0.001〜10重量%、好ましくは0.01
〜1重量%である。また、還元剤を併用するレドックス
系開始剤の場合、還元剤の量は、ラジカル発生剤に対し
て重量比で0.01〜5、特に0.05〜2の範囲が好
ましい。重合溶媒としては、たとえば、水、シクロヘキ
サン、トルエン、メタノール、エタノール、アセトン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが単
独で、または混合物として使用することができる。重合
溶媒、単量体成分、および架橋剤を含む混合物におい
て、単量体成分の濃度(単量体の合計濃度)は、特に制
限はないが、重合反応の制御の容易さと収率・経済性を
考慮すれば、20〜80重量%、特に30〜60重量%
の範囲にあることが好ましい。
【0029】重合時の温度は用いる重合開始剤の種類に
より異なるが、比較的低温のほうが吸水性樹脂の分子量
が大きくなり好ましい。しかし、重合が完結するために
は20〜100℃の範囲であることが好ましい。重合が
完結したのち、生成した含水ゲル状の吸水性樹脂をその
まま、あるいは必要に応じて洗浄したり解砕したりして
から、乾燥する。
【0030】単量体成分の重合は、単量体成分を含む混
合物の曇点未満の温度で開始することが好ましい。重合
を架橋剤の存在下、水性媒体中で行う場合には、該混合
物は、単量体成分と架橋剤と水性媒体とを含む。単量体
成分の重合は、該曇点未満の温度で、たとえば、単量体
成分と架橋剤と水性媒体と重合開始剤とを混合すること
により行うことができる。重合の開始は、たとえば、重
合系からの発熱によりわかる。
【0031】単量体成分の重合に用いる重合溶媒として
は、水単独あるいは水と混合可能な溶媒と水との混合溶
媒などの水性媒体が好ましい。水性媒体中での重合が好
ましい理由は、安全性が高く、しかもより止水性能に優
れた吸水性樹脂が得られるからである。水性媒体を使用
する場合、系の曇点未満の温度で重合開始することが、
組成が均一で耐久性に優れた吸水性樹脂を得るために好
ましいものである。曇点は、単量体成分を含む混合物、
好ましくは、単量体成分、架橋剤、および水性媒体を含
む透明な混合物の温度を上げていったときに混合物が濁
り始める温度である。
【0032】曇点は使用する単量体の種類、組成、濃
度、水性媒体の種類などにより変化する。たとえば、
(メタ)アクリル酸エステル系単量体として、メトキシ
ポリエチレングリコール(エチレンオキサイド(以下、
EOと記す)平均付加モル数9)メタクリレートを、ま
た共重合可能な単量体としてアクリル酸ナトリウムを使
用し、重合溶媒として水単独を用いた場合の曇点は以下
のように条件によって異なる。すなわち、重合系におけ
る単量体成分の濃度((メタ)アクリル酸エステル系単
量体と共重合可能な単量体の合計単量体濃度)が50重
量%で一定の場合、組成比として(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体が40重量%の時(共重合可能な単量体
が60重量%の時)は31℃であり、また(メタ)アク
リル酸エステル系単量体が80重量%の時(共重合可能
な単量体が20重量%の時)は53℃となる。このよう
に曇点は単量体成分の組成比によって異なった値をと
る。また、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、共重
合可能な単量体ともに50重量%の時、重合系における
単量体成分の濃度が30重量%の場合に59℃であり、
単量体成分の濃度が50重量%の場合には34℃であ
り、単量体成分の濃度が60重量%の場合は20℃とな
る。このように曇点は単量体成分の濃度によっても異な
った値をとる。更に、(メタ)アクリル酸エステル系単
量体および共重合可能な単量体の種類を変えた場合や、
水性媒体の種類や組成を変えた場合にも曇点は違ってく
る。このように曇点は種々の条件により変化するが、重
合系が一定であれば一義的に決まるものである。曇点未
満の温度で反応を開始させた後は直ちに重合熱あるいは
加熱により曇点以上の温度で反応を進行させることはも
ちろん可能であるが、全単量体に対して1モル%以上の
単量体を曇点未満の温度で重合せしめておくことが好ま
しい。
【0033】一般式(1)で表される(メタ)アクリル
酸エステル系単量体を含む単量体成分を、曇点未満の温
度で重合を開始させて重合することにより吸水性樹脂を
作るために用いる架橋剤としては、上述の架橋剤が使用
されるが、なかでも、エチレンオキサイドのモル分率が
50%以上である炭素原子数2〜4のアルキレンオキサ
イドの平均付加モル数4〜100のポリアルキレングリ
コールジ(メタ)アクリレートが好ましく、炭素原子数
2〜4のアルキレンオキサイドの平均付加モル数5〜5
0のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
がより好ましく、炭素原子数2〜3のアルキレンオキサ
イドの平均付加モル数7〜30のポリアルキレングリコ
ールジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。アルキレ
ンオキサイドのエチレンオキサイドのモル分率が50%
を下回るかアルキレンオキサイドの炭素原子数が上記範
囲を外れると、ポリアルキレングリコールジ(メタ)ア
クリレートが水性媒体に溶解しにくくなるおそれがあ
る。また、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が上
記範囲を外れると、得られた吸水性樹脂の耐光性が低下
するおそれがある。ポリアルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレートとしては、たとえば、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ール・ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
トなどを挙げることができる。ポリアルキレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート以外の架橋剤、たとえばN,
N−メチレンビスアクリルアミドやトリメチロールプロ
パントリアクリレートなどの周知の架橋剤を用いて得ら
れた吸水性樹脂は、可溶ポリマー分が前記範囲を外れる
おそれがある。
【0034】なお、第1、第2、第3、または第4の態
様に用いられる吸水性樹脂としては、残留単量体が少な
くなり、また、安定性が更に改善されるという理由か
ら、還元剤で処理されているものが好ましい。単量体の
重合で得られる含水ゲル状重合体またはその乾燥粉砕物
に還元剤を添加して処理する。還元剤としては、亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素カリウム、チ
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸カ
リウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素アンモニウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸、アン
モニア、モノエタノールアミン、グルコースなどが挙げ
られる。なかでも亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウムを添加する方法が特に好まし
い。還元剤の添加量は全単量体に対してモル比で0.0
001〜0.02の範囲、特に0.001〜0.01の
範囲が好ましい。
【0035】本発明に用いられる吸水性樹脂を上記の方
法で重合して製造する場合、その重合前などに発泡剤や
無機物を添加しておいても良い。これらの添加は、得ら
れる架橋重合体の吸水速度を向上させ、その結果、得ら
れる止水剤の初期止水能力を向上させる効果がある。本
発明の光ケーブル用止水剤は、上記重合方法などで吸水
性樹脂を調製したのち、必要により乾燥し、粉砕などに
より細粒化して、所望の粒子形状にすることもできる。
その平均粒子径は、5〜500μm、好ましくは10〜
300μmの範囲である。ここで平均粒子径は、体積平
均粒子径である。また、重合後に乾燥する場合の乾燥温
度は50〜180℃、好ましくは100〜170℃であ
る。
【0036】本発明の止水剤は、それ単独で光ケーブル
のシース内の空間に充填してもよいし、石綿、パルプ、
合成繊維、天然繊維などと混合して充填してもよい。 (複合止水材)本発明の止水剤は、繊維、ゴム、プラス
チック、不織布などの基材(担体)に担持して複合化す
ることにより、充填時の作業性が良く、かつ、止水効果
の高い形態の止水材として用いることができる。その担
持量は、該基材100重量部当たり1〜5000重量
部、好ましくは5〜500重量部である。これらの複合
化の方法としては、たとえば次の(1)〜(4)の方法
が挙げられる。 (1)合成繊維などの紡糸液に止水剤を添加するかまた
は合成繊維、天然繊維などの繊維状物質に粘着性物質な
どを用いて止水剤を固定することによって、繊維状の止
水材とする。該繊維状の止水材は、そのままシース内に
充填してもよいし、布状に加工した後に使用してもよ
い。 (2)ゴムまたはプラスチックなどに止水剤を混練し、
ロールや押し出し機などで加工してシート状またはテー
プ状の止水材とする。 (3)不織布、紙などのシートまたはテープに粘着性物
質を用いて止水剤を固定するかまたは不織布、紙などの
シートまたはテープで止水剤を挟持することによって、
シート状またはテープ状の止水材とする。 (4)プラスチックフィルムなどに粘着性物質または塗
料などと混合した止水剤を塗布した後、必要によりフィ
ルムを裁断することによって、シート状またはテープ状
の止水材とする。
【0037】粘着性物質としては、有機高分子系バイン
ダーや水溶性樹脂などが挙げられる。このような複合止
水材として、止水テープおよび止水ヤーンについて以下
に詳細に説明する。本発明による止水テープは、本発明
の止水剤にかかる吸水性樹脂の粒子を基材の片面、両面
および/または空隙に固着してなるものである。
【0038】本発明による止水ヤーンは、本発明の止水
剤にかかる吸水性樹脂の粒子をヤーン状基材の表面およ
び/または空隙に固着してなるものである。止水テープ
および止水ヤーンに使用する吸水性樹脂粒子の体積平均
粒子径は、好ましくは5〜250μm、とくに好ましく
は10〜100μmである。体積平均粒子径が5μm未
満の場合には、得られる止水テープおよび止水ヤーンの
止水効果が低下するときがあり、体積平均粒子径が25
0μmを越える場合には、止水テープが厚くなるかある
いは止水ヤーンが太くなるため微細なケーブル間隙など
に入らなくなる場合がある。
【0039】このようにして得られる吸水性樹脂粒子を
基材に固着させることにより、本発明の止水テープおよ
び止水ヤーンが得られる。その際、吸水性樹脂粒子は、
乾燥状態で基材に固着してもよいし、湿潤状態で基材に
固着してもよい。吸水性樹脂粒子を基材に固着して止水
テープにする方法としては種々あるが、たとえば、次の
ような方法を採用できる。 (1)吸水性樹脂粒子に必要により有機高分子系バイン
ダー、無機あるいは有機系の微粒子、繊維状物質、界面
活性剤、溶媒などを加えた固着用混合物を、不織布、織
布、紙、フィルムなどのシート状またはテープ状基材の
片面または両面に塗布したり、基材に固着用混合物を含
浸したりする。その後、溶媒を使用した場合には乾燥
し、熱硬化性バインダーまたはヒートシール性バインダ
ーを使用した場合には熱処理を行う。 (2)上記の固着用混合物を、不織布、織布、紙、フィ
ルムなどのシート状またはテープ状基材2枚またはそれ
以上の間隙に挟持する。その後、溶媒を使用した場合に
は乾燥し、熱硬化性バインダーまたはヒートシール性バ
インダーを使用した場合には熱処理を行う。
【0040】本発明の止水テープを製造するには、必ず
しもバインダーを必要とせず、有機溶媒に吸水性樹脂粒
子を分散して得た混合物を、不織布、織布、紙、フィル
ム、合成繊維、天然繊維などからなるシート状基材に含
浸するだけでも、吸水性樹脂粒子を基材に固着すること
ができる。しかし、このような方法で製造された止水テ
ープは、バインダーによる妨害がないため吸水速度に優
れるが、吸水性樹脂粒子が基材から脱落しやすくなるこ
とがある。
【0041】吸水性樹脂粒子の基材からの脱落を防ぐた
めには、有機高分子系バインダーを使用することが好ま
しい。有機高分子系バインダーの使用量は、吸水性樹脂
100重量部に対して好ましくは5〜300重量部、さ
らに好ましくは10〜80重量部である。有機高分子系
バインダーの使用量が300重量部を越える場合には、
止水テープの吸水速度が小さくなって止水能力が低下す
るときがある。有機高分子系バインダーの使用量が5重
量部未満の場合には、基材への付着力が低下するため、
ケーブルへの組み込みなどの取り扱い時に吸水性樹脂粒
子が脱落してしまうことがある。
【0042】有機高分子系バインダーとしては、たとえ
ば、合成ゴム、天然ゴム、ポリアクリル酸エステル、ポ
リアルキレンオキサイド、ポリウレタン、親水性ポリウ
レタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、
カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸架橋体などが
挙げられるが、特にポリアルキレンオキサイドとイソシ
アネート化合物とを反応させて得られる親水性ポリウレ
タンが好ましい。
【0043】本発明の止水テープを製造するに際し、止
水能力などを向上させる目的で種々の添加物を加えるこ
とができる。添加物には特に制限はないが、たとえば、
石綿、パルプ、合成繊維、天然繊維などの繊維状物質、
シリカ、アルミナ、合成ケイ酸塩、炭酸マグネシウム、
ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ベント
ナイト、カオリナイト、ゼオライト、酸化チタン、活性
白土、ホウ砂、ホウ酸亜鉛、カーボンブラックなどの無
機あるいは有機系の微粒子が挙げられる。特に、無機系
微粒子は止水テープの吸水速度や難燃性の向上に効果が
ある。
【0044】無機系微粒子の体積平均粒子径は、好まし
くは200μm以下、特に好ましくは1〜50μmであ
る。体積平均粒子径が200μmを越えた場合には、得
られる止水テープの止水能力が低下したり、得られる止
水テープが厚くなるため、微細なケーブル間隙に入らな
くなる場合がある。なお、1μm未満の無機系微粒子を
吸水性樹脂に添加すると、ケーブル用止水剤として用い
られる吸水性樹脂粒子のゲル粘稠度が増加して止水効果
が不十分となることがあるので注意を要する。
【0045】無機系微粒子の添加量は、吸水性樹脂粒子
100重量部に対して、好ましくは0.05〜100重
量部、特に好ましくは1〜50重量部である。0.05
重量部未満では、実質的添加効果が発現せず、100重
量部を越えると止水テープ中の吸水性樹脂粒子の割合が
少なくなるために止水テープの膨潤倍率が低くなり止水
効果が低下することがある。
【0046】本発明の止水テープに用いられる基材に
は、特に制限はないが、たとえば、ポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリ
カーボネート、セルロースなどからなる不織布、織布、
紙、フィルムなどが挙げられる。なかでも、スパンボン
ド法で製造されるポリエステル、アクリルなどの長繊維
不織布シートが、強度、止水能力、非生分解性の点で好
ましい。
【0047】本発明の止水テープに固着される吸水性樹
脂粒子の重量は、特に制限はないが、乾燥重量として、
好ましくは5〜300g/m2 、特に好ましくは30〜
150g/m2 である。5g/m2 未満の付着量では、
得られる止水テープの止水効果が低い場合がある。ま
た、300g/m2 を越える付着量では、得られる止水
テープの柔軟性が乏しくなるため作業性が悪くなる場合
がある。
【0048】吸水性樹脂粒子を基材に固着して止水ヤー
ンにする方法としては種々あるが、たとえば、次のよう
な方法を採用できる。 (1)吸水性樹脂粒子に必要により有機高分子系バイン
ダー、無機あるいは有機系の微粒子、繊維状物質、界面
活性剤、溶媒などを加えた固着用混合物を、不織布、織
布、紙、プラスチックフィルムなどのシート状またはフ
ィルム状基材の片面または両面に塗布したり、基材に固
着用混合物を含浸したりする。その後、溶媒を使用した
場合には乾燥し、熱硬化性バインダーまたはヒートシー
ル性バインダーを使用した場合には熱処理を行い、さら
に束ねて止水ヤーンとする。
【0049】シート状またはフィルム状基材は、塗布ま
たは含浸処理する前または後に、スリットまたはスプリ
ット加工することが好ましい。スリットまたはスプリッ
ト加工することにより、得られる止水ヤーンの吸水速度
が向上し、初期止水効果が向上する。 (2)上記の固着用混合物を、合成繊維などからなる長
繊維に塗布したり含浸したりする。その後、溶媒を使用
した場合には乾燥し、熱硬化性バインダーまたはヒート
シール性バインダーを使用した場合には熱処理を行い、
さらに束ねて止水ヤーンとする。 (3)上記の固着用混合物を、プラスチックフィルムや
合成繊維などからなるヤーン状基材に塗布したり含浸し
たりする。その後、溶媒を使用した場合には乾燥し、熱
硬化性バインダーまたはヒートシール性バインダーを使
用した場合には熱処理を行う。ヤーン状基材は、塗布ま
たは含浸処理する前または後に、スリットまたはスプリ
ット加工することが好ましい。スリットまたはスプリッ
ト加工することにより、得られる止水ヤーンの吸水速度
が向上し、初期止水効果が向上する。
【0050】これらの方法のなかでも、(3)の方法が
作業性および得られる止水ヤーンの止水効果の点で優れ
ており特に好ましい。本発明の止水ヤーンを製造するに
は、必ずしもバインダーを必要とせず、有機溶媒に吸水
性樹脂粒子を分散して得た混合物を、不織布、織布、
紙、プラスチックフィルム、合成繊維、天然繊維などか
らなるシート状基材あるいはプラスチックフィルム、合
成繊維、天然繊維などからなるヤーン状基材に塗布また
は含浸するだけでも、吸水性樹脂粒子を基材に固着する
ことができる。しかし、このような方法で製造された止
水ヤーンは、バインダーによる妨害がないため吸水速度
に優れるが、吸水性樹脂粒子が基材から脱落しやすくな
ることがある。
【0051】架橋重合体粒子の基材からの脱落を防ぐた
めには、有機高分子系バインダーを使用することが好ま
しい。有機高分子系バインダーの使用量は、吸水性樹脂
100重量部に対して好ましくは5〜100重量部、さ
らに好ましくは10〜50重量部である。有機高分子系
バインダーの使用量が100重量部を越える場合には、
止水ヤーンの吸水速度が小さくなって止水能力が低下す
るときがある。有機高分子系バインダーの使用量が5重
量部未満の場合には、基材への付着力が低下するため、
ケーブルへの組み込みなどの取り扱い時に吸水性樹脂粒
子が脱落してしまうことがある。有機高分子系バインダ
ーとしては、止水テープに使用したものと同様のものが
使用できる。
【0052】本発明の止水ヤーンを製造するに際し、止
水能力などを向上させる目的で種々の添加物を加えるこ
とができる。添加物としては、止水テープに使用したも
のと同様のものが使用できる。また、無機系微粒子の体
積平均粒子径および添加量も止水テープの場合と同様で
ある。本発明の止水ヤーンに用いられる基材には、特に
制限はないが、材質として、たとえば、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリカーボネート、セルロースなどが挙げられ、ま
た形状として、合成繊維、天然繊維などからなるヤーン
状基材、プラスチックフィルムからなるヤーン状基材な
どが挙げられる。なかでも、ポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミドなどのプラスチックフィルムまたは合
成繊維の長繊維からなるヤーン状基材が、強度、止水能
力、非生分解性の点で好ましい。
【0053】前記ヤーン状基材の太さは、好ましくは5
00〜60000デニール、特に好ましくは1000〜
10000デニールである。500デニール未満では、
ケーブル化工程などでの取り扱い性が悪くなることがあ
り、60000デニールを越えると微細なケーブル内空
隙に充填することが困難となることがある。合成繊維ま
たはフィルム状基材に塗布または含浸後束ねて止水ヤー
ンとする場合でも、得られた止水ヤーンの太さが500
〜60000デニールの範囲であることが好ましい。
【0054】本発明の止水ヤーンに固着される吸水性樹
脂粒子の重量は、特に制限はないが、乾燥重量として、
好ましくは0.05〜30g/m2 、特に好ましくは
0.1〜5g/m2 である。0.05g/m2 未満の付
着量では、得られる止水ヤーンの止水効果が低い場合が
ある。また、30g/m2 を越える付着量では、得られ
る止水ヤーンの柔軟性が乏しくなるため作業性が悪くな
る場合がある。
【0055】本発明の止水ヤーンは必要により撚り加工
を施しても良い。撚り加工を施すことにより止水ヤーン
の径が均一になりケーブル内に挿入しやすくなる。
【0056】
【実施例】以下に、本発明の実施例および本発明の範囲
を外れた比較例を示すが、本発明は下記実施例に限定さ
れない。吸水性樹脂の人工海水に対する吸水倍率と可溶
ポリマー分は、それぞれ上述の方法により測定した。可
溶ポリマー分の測定において高速液体クロマトグラフ
は、ウォーターズ社製カラム(Puresil (プレジル),
18,120Å)を使用し、アセトニトリル/水=35
/65重量比のキャリヤー液で行った。 (実施例1)温度計を備えた容量2.5リットルの卓上
型ジャケット付き双腕型ニーダー(内面は三弗化エチレ
ン樹脂でライニング処理されている)に37重量%アク
リル酸ナトリウム水溶液517.5重量部(単量体成分
のアクリル酸ナトリウム含有量は32重量%である)、
メトキシポリエチレングリコール(EO平均付加モル数
9モル)メタクリレート408.5重量部(単量体成分
のメトキシポリエチレングリコールメタクリレート含有
量は68重量%である)、イオン交換水272.1重量
部および架橋剤としてポリエチレングリコール(EO平
均付加モル数8モル)ジアクリレート(PEGDA−
8)0.68重量部(対モノマー0.05モル%)を仕
込み攪拌混合した。この混合物中の単量体濃度は50重
量%で、混合物の曇点は42℃であった。
【0057】この混合物をN2 気流下、攪拌しながらジ
ャケットに40℃の温水を流して内容物を40℃に昇温
した後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)塩酸塩(和光純薬工業株式会社製V−
50)1.18重量部(対モノマー0.15モル%)を
添加して10秒間攪拌し溶解した後、攪拌を停止した。
【0058】直ちに重合が開始して59分でピーク温度
69℃に到達した。次いで、ジャケット温度を80℃に
上げて、1時間熟成した。熟成終了後、ブレード回転数
36rpmで10分間の解砕を行った。ニーダーを反転
し、含水ゲルをニーダーの重合容器から取り出した。含
水ゲルの重合容器への付着は全く認められなかった。か
くして得られた微細な含水ゲルを熱風循環式乾燥機で1
20℃、4時間乾燥した。乾燥後、卓上簡易型粉砕機
(共立理工(株)製)を用いて粉砕し、吸水性樹脂微粉
末(1)を得た。吸水性樹脂(1)の人工海水に対する
吸水倍率は28倍で可溶ポリマー分は6.2重量%であ
った。 (実施例2〜13)単量体成分の組成・種類、架橋剤の
種類・量、重合開始剤の種類・量、単量体濃度、または
重合開始温度を表1と2に示すとおりに変えた他は実施
例1と同様にして吸水性樹脂(2)〜(13)を得た。
重合開始剤を添加する直前の内容物の曇点も表1と2に
示した。
【0059】吸水性樹脂(2)〜(13)の人工海水に
対する吸水倍率および可溶ポリマー分を実施例1と同様
にして測定し、表4に示した。 (比較例1〜5)単量体成分の組成・種類、架橋剤の種
類・量、重合開始剤の種類・量、単量体濃度、または重
合開始温度を表3に示すとおりに変えた他は実施例1と
同様にして比較吸水性樹脂(1)〜(5)を得た。重合
開始剤を添加する直前の内容物の曇点も表3に示した。
【0060】比較吸水性樹脂(1)〜(5)の人工海水
に対する吸水倍率および可溶ポリマー分を実施例1と同
様にして測定し、表5に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】表1〜3において、VA−044は、2,
2’−〔2−(イミダゾリン−2−イル)プロパン〕2
塩酸塩(和光純薬工業株式会社製)、TMPTAは、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、MBAAは、
N,N’−メチレンビスアクリルアミドである。実施例
1〜7・10〜13と比較例1・2・5で使用した(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体は、メトキシポリエチ
レングリコール(EO平均付加モル数9)メタクリレー
ト、実施例8で使用した(メタ)アクリル酸エステル系
単量体は、メトキシポリエチレングリコール(EO平均
付加モル数50)メタクリレート、実施例9で使用した
(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、ブトキシポリ
エチレングリコール(EO平均付加モル数30)アクリ
レート、比較例3で使用した(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体は、メトキシポリエチレングリコール(EO
平均付加モル数60)メタクリレート、比較例4で使用
した(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、フェノキ
シポリエチレングリコール(EO平均付加モル数30)
メタクリレートであった。 (実施例14)メチルメタクリレート/ブチルアクリレ
ート/アクリル酸/ヒドロキシエチルメタクリレート=
35/40/15/10(重量%)からなる単量体混合
物を重合して得られる重量平均分子量6万のポリ(メ
タ)アクリル酸エステル20重量部、実施例1で得られ
た吸水性樹脂(1)100重量部、無機系微粒子として
ホワイトカーボン50重量部、界面活性剤としてノニル
フェノールエトキシレート(旭電化工業株式会社製、ア
デカトールNP−650)0.5重量部、およびイソプ
ロピルアルコール40重量部を混合して固着用組成物を
調製した。
【0065】この固着用組成物を厚さ50μmのポリウ
レタンフィルムの両面に塗布して乾燥し、止水テープを
得た。得られた止水テープの止水能力を以下のようにし
て測定し、その結果を表4に示した。図1は、光ケーブ
ル用止水テープの止水能力を測定するための装置を示す
一部断面図である。図1において、1は内径15mm、
長さ2000mmのガラス管を表す。外径13.5m
m、長さ2000mmのガラス棒2に上記止水テープ6
を一重に巻き付けた構造物をガラス管1内にガラス管1
とガラス棒とが同心状になるように挿入してガラス管1
両端部をガラス溶接して模擬ケーブル3を作製した。こ
の模擬ケーブル3を水平に保持し、模擬ケーブル3の一
方の端に前記した人工海水を満たした容器4をつなぎ、
容器内の液面を模擬ケーブル3より1mの高さに保っ
た。容器4下部のコック5を開き、人工海水を模擬ケー
ブル3へ導いた。人工海水が模擬ケーブル3へ浸入して
いく様子を観察した。模擬ケーブル3の端から人工海水
が浸入した先端までの距離を人工海水導入14日後に測
定した。 (実施例15〜26)吸水性樹脂(1)に代えて、実施
例2〜13で得られた吸水性樹脂(2)〜(13)を用
いた他は実施例14と同様にして止水テープを作製し
た。これらの止水テープの止水能力を実施例14と同様
にして測定し、結果を表4に示した。 (比較例6〜10)吸水性樹脂(1)に代えて、比較例
1〜5で得られた比較吸水性樹脂(1)〜(5)を用い
た他は実施例14と同様にして止水テープを作製した。
これらの止水テープの止水能力を実施例14と同様にし
て測定し、結果を表5に示した。 (比較例11)吸水性樹脂(1)に代えて、市販のポリ
アクリル酸系吸水性樹脂を用いた他は実施例14と同様
にして止水テープを作製した。この止水テープの止水能
力を実施例14と同様にして測定し、結果を表5に示し
た。 (比較例12)吸水性樹脂(1)100重量部に代え
て、市販のポリアクリル酸系吸水性樹脂100重量部と
重量平均分子量5万のポリエチレンオキサイド20重量
部との混合物を用いた他は実施例14と同様にして止水
テープを作製した。この止水テープの止水能力を実施例
14と同様にして測定し、結果を表5に示した。 (比較例13)吸水性樹脂(1)100重量部に代え
て、市販のポリアクリル酸系吸水性樹脂100重量部と
重量平均分子量5,000のポリアクリル酸ナトリウム
20重量部との混合物を用いた他は実施例14と同様に
して止水テープを作製した。この止水テープの止水能力
を実施例14と同様にして測定し、結果を表5に示し
た。 (比較例14)吸水性樹脂(1)100重量部に代え
て、市販のポリアクリル酸系吸水性樹脂100重量部と
重量平均分子量400万のポリアクリル酸ナトリウム2
0重量部との混合物を用いた他は実施例14と同様にし
て止水テープを作製した。この止水テープの止水能力を
実施例14と同様にして測定し、結果を表5に示した。
【0066】なお、比較例11〜14で用いた市販のポ
リアクリル酸系吸水性樹脂の人工海水に対する吸水倍率
および可溶ポリマー分を実施例1と同様にして測定し、
表5に示した。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】実施例の止水剤は、一般式(1)で表され
る(メタ)アクリル酸エステル系単量体の量が25〜7
0重量%の範囲内である単量体成分から作られた吸水性
樹脂であって、吸水倍率10g/g以上、かつ可溶ポリ
マー分3重量%以上、好ましくは吸水倍率12〜50g
/g、かつ可溶ポリマー分3〜30重量%のものを使っ
ているので、表4と5にみるように、比較例のものに比
べて、止水能力に優れた止水テープを形成している。
【0070】比較例6の止水テープは、一般式(1)で
表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体の量が7
0重量%を越えている単量体成分から作られた吸水性樹
脂を使っているため、該吸水性樹脂が吸水倍率10g/
g以上、かつ可溶ポリマー分3重量%以上であるにもか
かわらず、止水性能に劣っている。比較例7の止水テー
プは、一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体の量が25〜70重量%の範囲外である単
量体成分から作られた吸水性樹脂を使っていて、該吸水
性樹脂が吸水倍率10g/g未満であるため、止水性能
に劣っている。
【0071】比較例8の止水テープは、一般式(1)に
おけるn値が50を越えている(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体を含む単量体成分から作られた吸水性樹脂
を使っているため、該吸水性樹脂が吸水倍率10g/g
以上、かつ可溶ポリマー分3重量%以上であるにもかか
わらず、止水性能に劣っている。比較例9の止水テープ
は、一般式(1)におけるYがフェニル基である(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体を含む単量体成分から
作られた吸水性樹脂を使っているため、該吸水性樹脂が
吸水倍率10g/g以上、かつ可溶ポリマー分3重量%
以上であるにもかかわらず、止水性能に劣っている。
【0072】比較例10の止水テープは、一般式(1)
で表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体の量が
25〜70重量%の範囲内である単量体成分から作られ
た吸水性樹脂を使っているにもかかわらず、該吸水性樹
脂が吸水倍率10g/g未満かつ可溶ポリマー分3重量
%未満であるため、止水性能に劣っている。比較例11
〜14の止水テープは、一般式(1)で表される(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体の量が25重量%を下
回っている単量体成分から作られた吸水性樹脂を使って
いて、しかも、該吸水性樹脂が吸水倍率10g/g未満
であるため、止水性能に劣っている。比較例12〜14
に見るように、吸水性樹脂にポリエチレンオキサイドや
ポリアクリル酸ナトリウムのような水溶性ポリマーを配
合すると、止水テープの止水性能が向上するが、それで
も比較例6〜10の止水テープの止水性能よりもかなり
劣っている。
【0073】実施例の止水テープの中でも、実施例14
〜17・21〜23のものは、他の実施例のものに比べ
て止水性能に優れている。実施例15と、実施例18・
19・24・25との対比から、架橋剤としては上記特
定のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
の方が止水性能により優れた吸水性樹脂を生成すること
がわかる。
【0074】実施例15と実施例20との対比から、一
般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル系単
量体の量が25〜70重量%の範囲内である単量体成分
の重合を曇点未満の温度で開始する方が止水性能により
優れた吸水性樹脂を生成することがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明の光ケーブル用止水剤は、人工海
水に対する吸水倍率が10g/g以上で、かつ、可溶ポ
リマー分が3重量%以上の吸水性樹脂からなり、吸水性
樹脂が、下記一般式(1):
【0076】
【化4】
【0077】(ただし、Rは水素またはメチル基であ
り;Xは、全オキシアルキレン基に対するオキシエチレ
ン基のモル分率が50モル%以上である炭素数2〜4の
オキシアルキレン基であり;Yは、炭素数1〜5のアル
コキシ基であり;nは平均で3〜50の正数である)で
表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体を25〜
70重量%含む単量体成分を重合することにより得られ
るので、止水能力がより一層改善されたものである。
【0078】本発明の光ケーブル用止水剤は、吸水性樹
脂を得るための前記単量体成分の重合を、前記単量体成
分を含む混合物の曇点未満の温度で開始するときには、
人工海水に対する吸水倍率と可溶ポリマー分とが、それ
ぞれ10g/g以上と3重量%以上との範囲内におい
て、好ましくは、それぞれ12〜50g/gと3〜30
重量%の範囲内においてバランスのとれた吸水性樹脂か
らなるので、止水性能に更に優れている。
【0079】本発明の光ケーブル用止水剤は、前記混合
物が架橋剤を含み、前記架橋剤が、エチレンオキサイド
のモル分率50%以上である炭素原子数2〜4のアルキ
レンオキサイドの平均付加モル数4〜100のポリアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレートであるときに
は、人工海水に対する吸水倍率と可溶ポリマー分とが、
それぞれ10g/g以上と3重量%以上との範囲内にお
いて、好ましくは、それぞれ12〜50g/gと3〜3
0重量%の範囲内においてバランスのとれた吸水性樹脂
からなるので、止水性能に更に優れている。
【0080】本発明の複合止水材は、第1の態様から第
3の態様までのいずれかの光ケーブル用止水剤と、前記
止水剤を担持している基材とを有するので、止水能力が
より一層改善され、作業性の良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例・比較例で用いた、止水能力を
測定するための装置を示す一部断面図である。
【符号の説明】
6 止水テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工海水に対する吸水倍率が10g/g以
    上であり、かつ、可溶ポリマー分が3重量%以上である
    吸水性樹脂からなり、前記吸水性樹脂が、下記一般式
    (1): 【化1】 (ただし、Rは水素またはメチル基であり;Xは、全オ
    キシアルキレン基に対するオキシエチレン基のモル分率
    が50モル%以上である炭素数2〜4のオキシアルキレ
    ン基であり;Yは、炭素数1〜5のアルコキシ基であ
    り;nは平均で3〜50の正数である)で表される(メ
    タ)アクリル酸エステル系単量体を25〜70重量%含
    む単量体成分を重合することにより得られる、光ケーブ
    ル用止水剤。
  2. 【請求項2】前記単量体成分の重合を、前記単量体成分
    を含む混合物の曇点未満の温度で開始する、請求項1に
    記載の光ケーブル用止水剤。
  3. 【請求項3】前記混合物が架橋剤を含み、前記架橋剤
    が、エチレンオキサイドのモル分率50%以上である炭
    素原子数2〜4のアルキレンオキサイドの平均付加モル
    数4〜100のポリアルキレングリコールジ(メタ)ア
    クリレートである、請求項2に記載の光ケーブル用止水
    剤。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の光
    ケーブル用止水剤と、前記止水剤を担持している基材と
    を有する、複合止水材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532806A (ja) * 2007-07-10 2010-10-14 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング シーリングのための膨潤可能なポリマーの使用
WO2011052140A1 (ja) 2009-10-30 2011-05-05 三洋化成工業株式会社 止水テープ用吸収性樹脂粒子及びこれを含有してなる止水テープ
JP2013203780A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sekisui Plastics Co Ltd 樹脂粒子およびそれを用いた塗料
JP2015187224A (ja) * 2014-03-27 2015-10-29 株式会社日本触媒 新規架橋重合体
WO2019069630A1 (ja) * 2017-10-03 2019-04-11 日本エクスラン工業株式会社 重合体粒子及びその製造方法、並びに該粒子を有する塗工液組成物、シート、樹脂成形体、繊維及び粘度調整剤

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