JP2015187033A - ローラ対、画像形成装置、および搬送方法 - Google Patents

ローラ対、画像形成装置、および搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】振動および騒音を抑制するとともに搬送力を高め、シート材をより確実に排出する。【解決手段】ローラ対18は、回転可能に支持された第1のローラ19と、第1のローラとともに回転してシート材Sを搬送する第2のローラ20と、を備える。第2のローラ20は、第1のローラ19に向かって突出し、順番に第1のローラ19と接触する複数の凸部25を含む。また、搬送方法は、第1のローラ19と、第1のローラ19に向かって突出する複数の凸部25を含む第2のローラ20と、の間にシート材Sを挟むことと、第1および第2のローラ19,20を回転させてシート材Sを搬送することと、複数の凸部25を順番に第1のローラ19に接触させるとともに複数の凸部25でシート材Sの後端Seを押し出すことと、を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、シート材を搬送するローラ対、当該搬送装置を備える画像形成装置、および当該ローラ対を用いてシート材を搬送する方法に関する。
記録紙といったシート材に画像を形成する画像形成装置が知られている。画像形成装置の排紙口には、排紙トレイと、排紙トレイの上方に位置するローラ対と、が設けられている。ローラ対は互いに押し付けられており、ローラ対が記録紙を挟んだ状態で各ローラが回転することで当該記録紙は排紙口から排紙トレイ上に排出される。
排紙トレイは、排紙口から排紙方向に行くにしたがって高くなるように傾斜していることが望ましい。排紙トレイをこのように傾斜させることで、記録紙が排出口から勢いよく排出されても当該記録紙は排紙トレイから飛び出しにくくなる。また、記録紙が所望の位置よりも排紙方向に進んだ位置に排出されても、記録紙は排紙トレイ上を滑って排紙口へ向かって所望の位置まで移動し、記録紙の積載状態が整えられる。
排紙トレイが前述のように傾斜している場合、記録紙の排紙抵抗が上がる。そのため、排出口から排出される記録紙の勢いが十分でない場合には、記録紙の先端が排紙トレイ上をスムーズに移動しない。このような場合には、記録紙の後端がローラ対から抜けた直後に記録紙が移動しなくなり、記録紙の後端がローラ上に残る、という問題があった。
このような問題を解決する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1には、一方のローラに複数の凸部が設けられたローラ対が記載されている。一方のローラの回転に伴って当該凸部が記録紙の後端を押し出すので、ローラ上に残った記録紙を移動させることが可能になる。
特許第3586702号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるローラ対では、凸部が設けられるローラが2つ設けられ、各ローラに設けられる凸部は、他方のローラに同時に接触するように構成されている。特許文献1ではこのような構成とすることにより用紙後端を左右均等につき出すことができる旨が記載されているが、その結果、複数の凸部からローラに比較的大きな力が作用してローラ対が離間する。
一方のローラがさらに回転して複数の凸部が他方のローラを通過すると、複数の凸部からローラ対に加えられる力が開放される。その結果、他方のローラが一方のローラに押し当てられ、比較的大きな振動および騒音がローラ対から生じる。
また、複数の凸部が他方のローラに同時に接触することで、ローラ対に比較的大きな力が加えられ、ローラ対が記録紙を挟む力が弱まる。その結果、ローラ対から記録紙に力が伝わりにくくなり、ローラ対の搬送力が低下する。
振動および騒音を抑制するとともに搬送力の低下を抑制するために、凸部が他方のローラに接触しない位置に凸部を設けることも考えられる。しかし、この場合には、凸部は、記録紙のうちローラ対に挟まれない部分に接触することになる。当該部分は他方のローラで押さえられていないので変形しやすい。記録紙の変形に伴って凸部は記録紙の後端にかからなくなり、凸部が記録紙を押し出せなくなる。その結果、シート材が排出されなくなる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、振動および騒音を抑制するとともに搬送力を高め、シート材をより確実に排出することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の一態様は、回転可能に支持された第1のローラと、第1のローラとともに回転してシート材を搬送する第2のローラと、を備えるローラ対に係る。この態様において、第2のローラは、第1のローラに向かって突出し、順番に第1のローラと接触する複数の凸部を含む。
また、本発明の他の態様は、シート材を搬送する方法に係る。この態様において、本発明は、回転可能に支持された第1のローラと、第1のローラに向かって突出する複数の凸部を含み回転可能に支持された第2のローラと、の間にシート材を挟むことと、第1および第2のローラを回転させてシート材を搬送することと、複数の凸部を順番に第1のローラに接触させるとともに複数の凸部でシート材の後端を押し出すことと、を含む、搬送方法。
上記各発明においては、凸部が第1のローラに順番に接触するので、凸部から第1のローラに加えられる力が比較的弱く、ローラ対が離間しにくくなる。その結果、振動および騒音が抑制される。
また、凸部から第1のローラ本体に加えられる力が弱くなるので、ローラ対はシート材をより強い力で挟むことができる。したがって、ローラ対からシート材に力が伝わりやすくなり、搬送力が高まる。
さらに、凸部は、第2のローラの回転に伴って第1のローラに接触するので、凸部がシート材の後端に接触する際にはシート材は第1のローラで押さえられる。そのため、シート材は変形しにくく、凸部が記録紙の後端にかかりやすい。したがって、シート材がより確実に排出される。
本発明によれば、振動および騒音を抑制するとともに搬送力を高め、シート材をより確実に排出することが可能になる。
画像形成装置の内部構成を示す概略図。 片面画像形成時の動作を説明するための図。 両面画像形成時の動作を説明するための図。 本発明の実施形態に係るローラ対の斜視図。 図4に示されるローラ対の側断面図。 図4に示される第2のローラの斜視図。 複数の位置関係を説明するための斜視図。 複数の位置関係を説明するための側面図。 第2のローラの他の例を示す斜視図。 凸部の長さを説明するための図。
以下、本発明の実施形態を、インクジェット方式を用いた画像形成装置に適用した例を用いて説明する。ここで説明される画像形成装置は、ロール状に巻かれたシート材を使用し、シート材の片面に画像を形成する場合およびシート材の両面に画像を形成する場合の両方に対応した高速ライン画像形成装置である。シート材としては、紙やフィルムが挙げられる。このような画像形成装置は、例えば、大量の記録媒体に画像を形成する分野に適している。
図1は画像形成装置の内部構成を示す概略図である。画像形成装置1は、シート材供給部2、デカール部3、斜行矯正部4、画像形成部5、検査部6、カット部7、情報記録部8、乾燥部9、シート材巻取部10、排出搬送部11、ソート部12、トレイ13、および制御部14を備える。シート材Sは、図中の実線で示した搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送される。なお、トレイ13は、単に「トレイ」とも称される。
シート材供給部2は、シート材Sを供給する。図1に示される例では、シート材供給部2は、シート材Sがロール状に巻かれてなる2つのロール体R1、R2を収納することが可能であり、ロール体R1,R2から択一的にシート材Sを引き出してシート材Sを供給する。なお、シート材供給部2に収納可能なロール体の数は2つに限定はされず、シート材供給部2は1つまたは3つ以上のロール体を収納可能であってもよい。
デカール部3は、シート材供給部2から供給されたシート材Sのカール(反り)を軽減する。具体的には、デカール部3では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、シート材Sに生じているカールの向きとは逆向きの反りを与えるようにシート材Sを湾曲させてシート材Sをしごくことでカールを軽減させる。
斜行矯正部4は、デカール部3を通過したシート材Sの斜行(シート材Sの本来の進行方向に対する傾き)を矯正する。シート材Sの側端をガイド部材に押し付けることにより、シート材Sの斜行が矯正される。
なお、本明細書において、シート材Sの「側端」は、シート材Sの端部のうち、シート材Sの進行方向と交わる方向に位置する端部を意味する。シート材Sの「先端」は、シート材Sの端部のうち、シート材Sの進行方向に位置する端部を意味する。シート材Sの「後端」は、シート材Sの端部のうち、シート材Sの進行方向とは逆の方向に位置する端部を意味する。また、シート材Sの「幅」は、シート材Sの両側端間の寸法を意味する。
画像形成部5は、液体吐出ヘッド15を用いてシート材Sに画像を形成する。画像形成部5には、複数の搬送ローラが配置されており、当該搬送ローラを用いてシート材Sは搬送される。
液体吐出ヘッド15は、例えば、シート材Sの想定される最大幅をカバーする範囲に吐出口列が形成されたライン型ヘッドである。本実施形態では、複数の吐出口列が搬送方向に沿って並べられている。具体的には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの吐出口列が液体吐出ヘッド15に形成されている。なお、色数および吐出口列の数は7つに限定はされない。
インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンク(不図示)からそれぞれインクチューブ(不図示)を介して液体吐出ヘッド15に供給される。
検査部6は、画像形成部5においてシート材Sに形成された画像を光学的に読み取って、液体吐出ヘッド15の吐出口の状態、シート材Sの搬送状態、画像位置等を検査する。カット部7は、画像形成後のシート材Sを所定長さにカットするカッタを備えている。カット部7には搬送ローラが設けられており、シート材Sは、当該搬送ローラを用いてカット部7から情報記録部8に送り出される。
情報記録部8は、カットされたシート材Sの裏面にシリアル番号や日付などの画像形成情報を記録する。乾燥部9は、画像形成部5において画像が形成されたシート材Sを加熱して、シート材Sに付与されたインクを乾燥させる。乾燥部9には、搬送ベルトまたは搬送ローラが設けられており、シート材Sは搬送ローラを用いて乾燥部9からシート材巻取部10または排出搬送部11へ送り出される。
シート材巻取部10は、シート材Sの両面に画像を形成する際に、表面への画像形成が完了したシート材Sを一時的に巻き取る。具体的には、シート材巻取部10はシート材Sを巻き取る巻取ドラムを備えている。巻取ドラムは所定の方向に回転し、表面への画像形成が済んでカットされていないシート材Sを巻き取る。
シート材Sの巻き取りが終わったところで、巻取ドラムは逆方向に回転する。そして、シート材Sはシート材巻取部10からデカール部3に供給され、画像形成部5に送られる。シート材巻取部10から供給されるシート材Sは表裏反転しているので、画像形成部5はシート材Sの裏面に画像を形成することができる。シート材Sの両面に画像を形成する動作については後程より具体的に述べる。
排出搬送部11は、カット部7でカットされ乾燥部9で乾燥させられたシート材Sをソート部12まで搬送する。ソート部12は、画像形成済みのシート材Sを必要に応じてグループ毎に振り分け、シート材Sをトレイ13に排出する。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよびI/Oインターフェースを備えたコントローラ16、並びに電源を備え、画像形成装置1の動作を制御する。具体的には、コントローラ16はホストコンピュータといった外部機器17にI/Oインターフェースを介して接続されており、外部機器17からの指令に基づいて画像形成装置1の動作を制御する。
次に、画像形成時における画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1の動作は、シート材Sの片面に画像を形成する動作(以下、「片面画像形成動作」と称する)と、シート材Sの両面に画像を形成する動作(以下、「両面画像形成動作」と称する)と、で異なるので、それぞれの動作について説明する。
図2は片面画像形成動作を説明するための図である。図2では、シート材供給部2から供給されたシート材Sに画像が形成されてシート材Sがトレイ13に排出されるまでの搬送経路を太線で示している。
シート材Sは、シート材供給部2から供給される。デカール部3においてシート材Sの反りが矯正され、斜行矯正部4においてシート材Sの斜行が矯正される。そして、画像形成部5においてシート材Sの表面に画像が形成される。画像形成済のシート材Sは検査部6を経て、カット部7において予め設定されている所定の長さにカットされる。
カット済みのシート材Sの裏面には、情報記録部8で画像形成情報が必要に応じて記録される。そして、シート材Sは一枚ずつ乾燥部9に搬送され乾燥部9において乾燥させられる。その後、カット済みのシート材Sは、排出搬送部11を経由して、ソート部12においてグループ毎に振り分けられ、トレイ13に順次排出され積載される。
図3は両面画像形成動作を説明するための図である。両面画像形成動作では、シート材Sの表面に画像を形成するシーケンス(以下、「表面画像形成シーケンス」と称す)に次いで、シート材Sの裏面に画像を形成するシーケンス(以下、「裏面画像形成シーケンス」と称す)が実行される。
表面画像形成シーケンスでは、シート材供給部2、デカール部3、斜行矯正部4、画像形成部5および検査部6は、片面画像形成動作における動作と同様に動作する。カット部7はシート材Sをカットせず、シート材Sは一続きの状態のまま乾燥部9に搬送される。このとき、情報記録部8はシート材Sの裏面に画像形成情報を記録しない。
乾燥部9においてインクが乾燥させられた後、シート材Sは、排出搬送部11ではなく、シート材巻取部10へ導かれる。シート材巻取部10へ導かれたシート材Sは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する巻取ドラムに巻き取られる。
画像形成部5において、予定された画像がシート材Sの表面へ形成されたところで、カット部7にてシート材Sがカットされる。カット位置を基準に、搬送方向下流側(画像が形成された側)のシート材Sは乾燥部9を経てシート材巻取部10へ送られ、シート材巻取部10においてシート材Sの後端(カット位置)まで全て巻き取られる。カット位置よりも搬送方向上流側(画像が形成されていない側)のシート材Sは、シート材Sの先端(カット位置)がデカール部3に残らないように、シート材供給部2において巻き戻される。
以上の表面画像形成シーケンスの後に、裏面画像形成シーケンスが実行される。シート材巻取部10の巻取ドラムが巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシート材Sの端部(巻き取り時のシート材Sの後端は、送り出し時にはシート材Sの先端になる)はデカール部3に送られる。
デカール部3では、表面画像形成シーケンスにおける向きとは逆向きのカール矯正がなされる。これは、巻取ドラムに巻かれたシート材Sは、シート材供給部2でのロール体とは表裏反転して巻かれ、逆向きのカールとなっているためである。その後、シート材Sは斜行矯正部4を経て画像形成部5に送られ、シート材Sの裏面に画像が形成される。
裏面に画像が形成されたシート材Sは検査部6を経て、カット部7において予め設定されている所定の長さ毎にカットされる。カット済みのシート材Sの両面に画像が形成されているので、情報記録部8において画像形成情報は記録されない。カット済みのシート材Sは一枚ずつ乾燥部9に搬送され、排出搬送部11およびソート部12を経由して、トレイ13に順次排出され積載される。
次に、トレイ13にシート材Sを排出するローラ対について、さらに詳しく説明する。図4は、第1の実施形態に係るローラ対の斜視図である。なお、図4にはシート材Sが示されている。シート材Sは、図4に示される白抜き矢印方向(以下、「搬送方向X」とも称される)に搬送される。
図4に示されるように、ローラ対18は、第1および第2のローラ19,20を含む。第1のローラ19は、回転可能に支持された第1のローラ軸21と、第1のローラ軸21が通された第1のローラ本体22と、を含む。第1のローラ軸21は駆動手段(不図示)に連結されており、駆動手段が作動することで第1のローラ19は第1のローラ軸21を中心に回転する。第2のローラ本体22は、例えばゴムからなる。
第2のローラ20は、回転可能に支持された第2のローラ軸23と、第2のローラ軸23が通された第2のローラ本体24と、を含む。第2のローラ本体24は例えばゴムからなる。第2のローラ本体24の側面(第2のローラ20の外周面とも称される)は、不図示の押付手段を用いて第1のローラ19へ押し付けられている。
第2のローラ軸23は駆動手段に連結されていない。したがって、第2のローラ20は、第1のローラ19の回転に伴って従動的に第2のローラ軸23を中心に回転する。シート材Sを第1および第2のローラ19,20の間に挟んだ状態で第1および第2のローラ19,20が回転することで、シート部Sは搬送方向Xに搬送される。
第2のローラ20は、第1のローラ19に向かって突出する複数の凸部25を含む。より詳細には、凸部25は、第2のローラ本体22の側面から突出している。凸部25は、第2のローラ20の回転に伴って第2のローラ軸23を中心に回転し、第1のローラ本体22へ接触することと第1のローラ本体22からの離れることとを繰り返す。
図5は、第2のローラ20の回転中心軸と交わるV−V面におけるローラ対18の側断面図である。図5にはシート材Sおよびトレイ13が示されている。トレイ13は、ローラ対18から搬送方向Xに離れるにしたがって高くなるように傾斜している。
トレイ13をこのように傾斜させることで、シート材Sがローラ対18から勢いよく送り出されてもシート材Sはトレイ13から飛び出しにくくなる。また、シート材Sが所望の位置よりも搬送方向Xに進んだ位置に排出されても、シート材Sはトレイ13上を滑ってローラ対18へ向かって所望の位置まで移動し、シート材Sの積載状態が整えられる。
本実施形態では、第2のローラ20は、第2のローラ軸23が通された環状体26aと、環状体26aから第2のローラ20の回転中心軸の半径方向の外側へ延びる8つの棒状体26bと、を有する補助部材26を含む。棒状体26bの先端が第2のローラ本体24の側面から突出しており、当該先端が凸部25とされている。言い換えれば、凸部25は棒状体26bの先端部を成している。棒状体26bは、例えばゴムからなる。
シート材Sの後端Seが第1のローラ本体22と第2のローラ本体24との間の押圧点Pを通り過ぎると、シート材Sは押圧点Pから力を受けなくなる。トレイ13とシート材Sとの間には摩擦力が作用するので、シート材Sが押圧点Pから力を受けなくなることでシート材Sは止まり、第2のローラ本体24上にシート材Sが残る場合がある。本実施形態では、このような場合であっても、第2のローラ本体24の回転に伴って凸部25がシート材Sの後端Seを押すので、シート材Sはトレイ13を移動させることが可能になる。
また、本実施形態では、凸部25は、第2のローラ20の回転に伴って凸部25が第1のローラ本体22に接触するように設けられている。したがって、凸部25がシート材Sの後端Seを押すとき、第1のローラ本体22がシート材Sの変形を抑制する。したがって、凸部25がシート材Sの後端Seにかかりやすく、凸部25はシート材Sの後端Seを比較的大きな力で押し出すことが可能になる。
図6は、第2のローラ20の斜視図である。図6に示されるように、第2のローラ20は、第2のローラ20の回転中心軸の軸方向に並ぶ第1および第2の領域F1,F2を含む。図6に示される例では、当該軸方向における第2のローラ軸23の中心Cよりも第2のローラ軸23の一端側に第1の領域F1が位置しており、中心Cよりも第2のローラ軸23の他端側に第2の領域F2が位置している。
第2のローラ本体24は、第1の領域F1と第2の領域F2と、にそれぞれ配されている。以下、第1の領域F1に位置する第2のローラ本体24を「第2のローラ本体24L」とも称し、第2の領域F2に位置する第2のローラ本体24を「第2のローラ本体24R」とも称す。
複数の凸部25のうち一部の凸部は第1の領域F1に設けられており、他の凸部は第2の領域F2に設けられている。具体的には、第2のローラ本体24Lの両側に凸部25が配されており、第2のローラ本体24Rの両側に凸部25が配されている。
以下、第1の領域F1に位置する凸部25のうち、第2のローラ本体24Lよりも中心Cから離れている凸部25を「凸部25a」とも称し、第2のローラ本体24Lよりも中心Cに近い凸部25を「凸部25b」とも称す。また、第2の領域F2に位置する凸部25のうち、第2のローラ本体24Rよりも中心Cに近い凸部25を「凸部25c」とも称し、第2のローラ本体24Rよりも中心Cから離れている凸部25を「凸部25d」とも称する。
凸部25a,25bは、第2のローラ20の回転中心軸の軸周り方向Wに関して同じ位置に配されている(凸部25bは、凸部25aから回転中心軸に平行に延びる仮想線I1上に位置している)。また、凸部25c,25dは、軸周り方向Wに関して同じ位置に配されている(凸部25dは、凸部25cから回転中心軸に平行に延びる仮想線I2上に位置している)。なお、軸周り方向Wに関する位置を「位相」とも言い、凸部25bの位相が凸部25cの位相と同じであることを、「凸部25bは凸部25cと同じ位相で設けられている」とも表現する。
凸部25a,25bが同位相とされているので、凸部25a,25bはシート材Sの後端Se(図5参照)を同時に押すことができる。同様に、凸部25c,25dが同位相とされているので、凸部25c,25dはシート材Sの後端Seを同時に押すことができる。したがって、シート材Sをトレイ13により確実に搬送することが可能になる。
図7および図8は、凸部25bと凸部25cとの位置関係を説明するための斜視図および側面図である。凸部25bと凸部25cとは、順番に第1のローラ19(図4および図5参照)に接触する。より詳細には、図7および図8に示されるように、凸部25c,25dは、軸周り方向Wに関して凸部25a,25bとは異なる位置に設けられている(凸部25a,25bは、25cから回転中心軸に平行に延びる仮想線I3上に位置していない)。言い換えれば、凸部25a,25bは、凸部25c,25dと異なる位相で設けられている。
本実施形態によれば、凸部25a,25bは、凸部25c,25dと異なる位相で設けられている。そのため、凸部25a,25dが第1のローラ本体22(図4および図5参照)に接触するときには、凸部25c,25dは第1のローラ本体22に接触しない。したがって、凸部25a,25b,25c,25dが同時に第1のローラ本体22に接触する場合に比べ、第1のローラ本体22に加えられる力が弱くなる。その結果、ローラ対18の離間と衝突とに起因する振動、騒音を抑制することが可能になる。
凸部25は、第1のローラ19への接触に伴って、第2のローラ20の外周面(第2のローラ本体24の側面)よりも第2のローラ20の回転中心軸の半径方向の内側へ移動可能であることがより好ましい。この場合には、凸部25が第1のローラ19に接触してもローラ対18がより離間しにくくなる。このような凸部25は、例えば、ゴムといった柔軟性を有する素材からなる棒状体26bの先端部を凸部25とすることで実現される。
凸部25bの位相と凸部25cの位相との差は、後端Seに接触した凸部25bが後端Seから離れる前に凸部25cが押圧点Pに達するような差であることが好ましい。このような差にすることで、凸部25a,25bだけではシート材Sを移動させられない場合であっても、凸部25c,25dが遅れてシート部Sの後端Seを押すことでシート材Sを移動させることが可能になる。
具体的には、凸部25a,25bだけではシート材Sを移動させられない場合、凸部25bがシート材Sの後端Seのうち第1の領域F1に位置する部分を押すことでシート材Sが撓む。凸部25c,25dは、凸部25a,25bが第2のローラ20の回転中心軸を通る水平面を越える前に押圧点Pに達し、シート材Sの後端Seを押し出す。凸部25a,25b,25c,25dがシート材Sの後端Seを押すことになるので、より確実にシート材Sを移動させることが可能になる。
また、凸部25a,25bが、第1の後端部分Se1(図4参照)を押し出し、凸部25c,25dが、第2の後端部分Se2(図4参照)を押し出すことがより好ましい。ここで、第1の後端部分Se1は、シート材Sの幅方向の中心に対してシート材Sの一端側に位置する部分である。第2の後端部分Se2は、当該中心に対してシート材Sの他端側に位置する部分である。シート材Sの第1および第2の後端部分Se1,Se2の両方に力が加えられ、シート材Sがより排出されやすくなる。
本実施形態では、8つの凸部25bが軸周り方向Wに等間隔で設けられており、8つの凸部25bが軸周り方向Wに等間隔で設けられている。つまり、凸部25b,25cは、それぞれ、所定のピッチD(45度)で設けられている。そして、凸部25cは、軸周り方向Wに凸部25bから所定のピッチDの略半分(約22.5度)ずれている。
凸部25a,25b,25c,25dでシート材Sを押せるように、凸部25aと凸部25dとの間の間隔はシート材Sの幅よりも狭いことが好ましい。また、凸部25a,25b,25c,25dがシート材Sを均等に押せるように、シート材Sの幅方向の中心位置が凸部25aと凸部25dとの中心位置に一致していることが好ましい。
なお、本発明では、複数の凸部25が第1の領域F1に設けられている必要はないし、複数の凸部25が第2の領域F2に設けられている必要はない。例えば、本発明は、図9に示されるように、第1の領域F1に1つの凸部25が設けられ第2の領域F2に1つの凸部25が設けられている形態であってもよい。また、本発明は、第1および第2の領域F1,F2の一方に凸部25が複数設けられ他方に凸部25が1つ設けられている形態であってもよい。
図10は、凸部25の長さLを説明するための図である。ここで、凸部25の長さLは、図10に示されるように、第2のローラ本体24の側面から凸部25の先端までの寸法を意味する。凸部25の長さLは、1mm以上2mm以下であることが好ましい。
凸部25の長さDが1mm未満の場合、凸部25がシート材Sの後端Seにかかりにくくなる。そのため、シート材Sの後端Seが反った場合に凸部25がシート材Sを押せず、シート材Sが第2のローラ20上に残りやすくなる。
凸部25の長さDが2mmより大きい場合、凸部25が第1のローラ19に比較的大きな力を加え、第1のローラ19を第2のローラ20から離しやすくなる。その結果、ローラ対18の離間と衝突とに起因する振動、騒音が大きくなる。また、第1のローラ19が第2のローラ20から離されることで、ローラ対18が十分な力でシート材Sを挟むことができなくなる。その結果、シート材Sを搬送する力が弱くなり、搬送不良を引き起こす可能性が高くなる。
このような理由から、凸部25の長さLは1mm以上2mm以下であることが好適である。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明は、当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
18 ローラ対
19 第1のローラ
20 第2のローラ
25 凸部
S シート材

Claims (13)

  1. 回転可能に支持された第1のローラと、
    前記第1のローラとともに回転してシート材を搬送する第2のローラと、を備え、
    前記第2のローラは、前記第1のローラに向かって突出し、順番に前記第1のローラと接触する複数の凸部を含む、ローラ対。
  2. 前記第2のローラは、前記第2のローラの回転中心軸の軸方向に並ぶ第1および第2の領域を含み、
    前記複数の凸部のうち一部の凸部は前記第1の領域に設けられており、他の凸部は前記第2の領域に設けられている、請求項1に記載のローラ対。
  3. 前記凸部は、前記第1および第2の領域の少なくとも一方に、前記第1のローラと同時に接触するように複数設けられている、請求項2に記載のローラ対。
  4. 前記複数の凸部が、前記第2のローラの回転中心軸の軸周り方向に所定のピッチで設けられており、前記第2の領域に設けられた前記凸部は、前記第1の領域に設けられた前記凸部から前記軸周り方向に前記所定のピッチの略半分ずれている、請求項2または3のいずれか1項に記載のローラ対。
  5. 前記複数の凸部は、前記第1のローラへの接触に伴って、前記第2のローラの外周面よりも該第2のローラの回転中心軸の半径方向の内側に移動可能である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のローラ対。
  6. 前記凸部の長さは、1mm以上2mm以下である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のローラ対。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のローラ対と、
    前記ローラ対を用いて搬送されるシート材を受けるトレイと、を備え、
    前記トレイは、前記シート材が搬送される方向に前記ローラ対から離れるにしたがって高くなるように傾斜している、画像形成装置。
  8. 回転可能に支持された第1のローラと、該第1のローラに向かって突出する複数の凸部を含み回転可能に支持された第2のローラと、の間にシート材を挟むことと、
    前記第1および第2のローラを回転させて前記シート材を搬送することと、
    前記複数の凸部を順番に前記第1のローラに接触させるとともに前記複数の凸部で前記シート材の後端を押し出すことと、を含む、搬送方法。
  9. 前記シート材の後端を押し出す際に、前記シート材の幅方向の中心に対して前記シート材の一端側に位置する第1の後端部分と、該中心に対して前記シート材の他端側に位置する第2の後端部分と、を前記複数の凸部で順番に押し出すことを含む、請求項8に記載の搬送方法。
  10. 前記シート材の後端を押し出す際に、前記第1および第2の後端部分の少なくとも一方を、前記複数の凸部のうち一部の凸部で同時に押し出すことを含む、請求項9に記載の搬送方法。
  11. 前記シート材の後端を押し出す際に、前記第1の後端部分に接触した前記凸部が前記シート材の後端から離れる前に、別の前記凸部で前記第2の後端部分を押し出すことを含む。請求項9または10のいずれか1項に記載の搬送方法。
  12. 前記凸部を前記第1のローラに接触させる際に、前記凸部を前記第2のローラの外周面よりも該第2のローラの回転中心軸の半径方向の内側に移動させることを含む、
    請求項8ないし11のいずれか1項に記載の搬送方法。
  13. 前記凸部の長さは、1mm以上2mm以下である、請求項8ないし12のいずれか1項に記載の搬送方法。
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