JP2015187023A - 記録材搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材を搬送する搬送部材を駆動する駆動源と、搬送部材を搬送方向と交差する方向への移動を駆動する駆動源とを共通化する。
【解決手段】記録材を搬送方向へ搬送する排出ロール52と、排出ロール52の搬送方向と交差する方向への移動に連動してこの交差する方向へ移動する第2突出片554と、第2突出片554をカムが押圧することで、第2突出片554および排出ロール52を交差する方向に移動させる押し出し部材75と、を備え、排出ロール52が記録材を搬送する際に用いる駆動力および押し出し部材75を回転させる駆動力は、共通の駆動源から供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録材搬送装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、偏心して配置されたポストを備えたクランクが回転することで、リンクが揺動し、これに伴い、リンクに固定された駆動ローラが軸方向に移動する構成が開示されている。
特開平3−42460号公報
本発明は、記録材を搬送する搬送部材を駆動する駆動源と、搬送部材を搬送方向と交差する方向への移動を駆動する駆動源とを共通化することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録材を搬送方向へ搬送する搬送部材と、前記搬送部材の前記搬送方向と交差する方向への移動に連動して、前記交差する方向へ移動する連動部と、前記交差する方向に沿って配置された回転軸を中心に回転し、当該回転軸の周りに螺旋状のカムを備えた回転部材であって、前記連動部を前記カムが押圧することで、当該連動部および当該搬送部材を当該交差する方向に移動させる前記回転部材と、を備え前記搬送部材が記録材を搬送する際に用いる駆動力および前記回転部材を回転させる駆動力が、共通の駆動源から供給されることを特徴とする記録材搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、前記カムの外周面の前記交差する方向の下流側の端部のうち、前記螺旋状に設けられている前記端部をつなぐ曲線を前記交差する方向から見た場合、前記曲線は前記回転部材の周方向において形成されてない非形成領域が存在することを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、前記非形成領域において、前記カムは前記交差する方向の上流側にのみ形成され、前記連動部が前記非形成領域に到達した際に、前記搬送部が前記交差する方向と反対の方向へ移動することを特徴とする請求項2に記載の記録材搬送装置である。
請求項4に記載の発明は、前記螺旋状のカムは右巻きの螺旋形状と左巻きの螺旋形状との両方を有することを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置である。
請求項5に記載の発明は、前記右巻きの螺旋形状と左巻きの螺旋形状とは、互いに交差しないことを特徴とする請求項4に記載の記録材搬送装置である。
請求項6に記載の発明は、前記搬送部材を前記交差する方向と反対の方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項3乃至5に記載の記録材搬送装置である。
請求項7に記載の発明は、前記駆動源からの駆動力は、まず、前記搬送部材に取り付けられた駆動力受け部に伝達され、次いで、当該駆動力受け部から前記回転部材へ伝達されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録材搬送装置である。
請求項8に記載の発明は、前記駆動力受け部の前記交差する方向の長さは、前記搬送部材が前記交差する方向に移動する距離よりも長い、ことを特徴とする請求項7に記載の記録材搬送装置である。
請求項9に記載の発明は、前記駆動力受け部から前記回転部材への駆動力の伝達を遮断する遮断手段が更に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の記録材搬送装置である。
請求項10に記載の発明は、前記連動部が前記非形成領域に達した際に、前記遮断手段によって前記回転部材への駆動力が遮断されることを特徴とする請求項9に記載の記録材搬送装置である。
請求項11に記載の発明は、歯が設けられたギア部と当該歯が設けられていない歯欠け部とが外周面に形成され、前記回転部材に連動して回転する歯欠けギアが更に設けられ、前記遮断手段による駆動力の伝達の遮断は、前記歯欠けギアに設けられた前記歯欠け部が、当該歯欠けギアに対して駆動力を伝達する伝達ギアに対峙し、当該歯欠けギアと当該伝達ギアとが非接触となることで行われることを特徴とする請求項9または10に記載の記録材搬送装置である。
請求項12に記載の発明は、前記搬送部材は、一方向に沿って延びるように形成され、前記回転部材は、前記回転軸が前記一方向に平行に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の記録材搬送装置である。
請求項13に記載の発明は、記録材へ画像形成を行う画像形成手段と、前記画像形成手段による画像形成が行われた記録材を、搬送方向へ搬送する搬送部材と、前記搬送部材の前記搬送方向と交差する方向への移動に連動して、前記交差する方向へ移動する連動部と、前記交差する方向に沿って配置された回転軸を中心に回転し、当該回転軸の周りに螺旋状のカムを備えた回転部材であって、前記連動部を前記カムが押圧することで、前記連動部および当該搬送部材を当該交差する方向に移動させる回転部材と、を備え、前記搬送部材が記録材を搬送する際に用いる駆動力および、前記回転部材を回転させる駆動力が、共通の駆動源から供給されることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、記録材を搬送する搬送部材を駆動する駆動源と、搬送部材を搬送方向と交差する方向への移動を駆動する駆動源とを共通化することができる。
請求項2の発明によれば、駆動力を遮断する機構を設けなくても、前記回転部材が回転している最中に、交差する方向への搬送部材の移動を停止することができる。
請求項3乃至6の発明によれば、前記回転部材の回転中に、搬送部材を交差する方向とは反対の方向へ移動することができる。
請求項7の発明によれば、駆動源から駆動力の伝達経路が分岐して、搬送部材および回転部材の各々に駆動力が供給される場合に比べ、駆動力を伝達する機構の簡素化することができる。
請求項8の発明によれば、前記搬送部材が交差する方向に移動しても、駆動源からの駆動力を搬送部材に伝達することができる。
請求項9および10の発明によれば、記録材の搬送方向とは交差する方向への搬送部材の移動を停止させることができる。
請求項11の発明によれば、歯欠けギアを回転させることで、駆動力受け部から回転部材へ伝達される駆動力を遮断することができる。
請求項12の発明によれば、回転部材の回転軸が、搬送部材が延びる方向である一方向に対して傾斜している場合に比べ、記録材搬送装置の小型化を図ることができるようになる。
請求項13の発明によれば、記録材を搬送する搬送部材を駆動する駆動源と、搬送部材を搬送方向と交差する方向への移動を駆動する駆動源とを共通化することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。 図1における矢印II方向から、排出ロール、ロール移動機構等を眺めた場合の図である。 図2における矢印III方向から、排出ロール、ロール移動機構等を眺めた場合の図である。 図2における角度とは異なる角度から押し出し部材を眺めた場合の図である。 図3における矢印V方向からソレノイド、同軸上部材のフラッパー接触部、および、付与スプリングを眺めた場合の図である。 図3における矢印VI方向から、同軸上部材の歯欠けギア部、受けギア、供給ギアを眺めた場合の図である。 排出ロールの移動時の用紙の動きを示した図である。 排出ロールの移動速度を説明する図である。 押し出し部材の他の構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を示した図である。
本実施形態の画像形成装置100には、記録材の一例である用紙50に対してトナー像を形成する画像形成部10、用紙50の搬送を行う用紙搬送系30が設けられている。
さらに、画像形成装置100には、画像形成部10によってトナー像が形成された用紙50を加熱および加圧することで、このトナー像を用紙50に定着させる定着装置43が設けられている。また、プログラム制御されたCPUにより構成され、画像形成装置100の各部を制御する制御部41が設けられている。さらに、PCやスキャナ等から出力されてきた画像データに対して画像処理を施す画像処理部42が設けられている。
画像形成手段の一例としての画像形成部10には、感光体ドラム11、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、および、クリーニング装置(不図示)が設けられている。
感光体ドラム11は、その外周面に感光層を備えており、図中矢印方向に回転する。帯電装置12は、回転する感光体ドラム11を予め定められた電位に帯電する。露光装置13は、帯電装置12によって帯電した感光体ドラム11を選択的に露光して静電潜像を形成する。
現像装置14は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。転写装置15は、感光体ドラム11の対向位置に配置され、感光体ドラム11との間で転写部18を形成する。感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、この転写部18において、用紙搬送系30によって搬送されてきた用紙50に静電転写される。クリーニング装置(不図示)は、転写後に感光体ドラム11上に残留するトナー等を除去する。
定着装置43は、用紙50の搬送方向において、画像形成部10よりも下流側に配置されている。この定着装置43には、互いに圧接して配置された1対のロール状部材43A,43Bが設けられている。さらに、定着装置43には、ハロゲンヒータ等の加熱源(不図示)が設けられている。定着装置43では、トナー像を保持した用紙50に対し、加熱処理および加圧処理を行い、このトナー像を用紙50に定着させる。
用紙搬送系30には、用紙50を収納する収納部31、収納部31から用紙50を送り出す送り出しロール32、送り出しロール32により送り出された用紙50を1枚ずつ分離して搬送するフィードロール33が設けられている。
また、用紙搬送系30には、フィードロール33により1枚ずつに分離された用紙50が搬送されていく用紙搬送路34が設けられている。この用紙搬送路34は、画像形成部10を経由し、画像形成装置100の上部に設けられた用紙排出口60に達するように形成されている。さらに、用紙搬送系30には、転写部18に向けて用紙50を搬送するレジストロール35が設けられている。
また、用紙50の搬送方向において、定着装置43よりも下流側には、搬送部材の一例としての排出ロール52が設けられている。この排出ロール52は、上流側から搬送されてきた用紙50を、用紙排出口60に向けて搬送し、画像形成装置100の機外に、用紙50を排出する。これにより、本実施形態では、画像形成装置100の上部に設けられた用紙積載面38の上に、用紙50が積載されるようになる。
さらに、本実施形態では、排出ロール52に押し当てられ、排出ロール52に従動して回転する従動ロール51が設けられている。さらに、排出ロール52を回転させる駆動源としてのモータMが設けられている。
また、本実施形態では、排出ロール52および従動ロール51を、用紙50の搬送方向と直交(交差)する方向(図中、紙面に対して直交(交差)する方向)に移動させるロール移動機構200が設けられている。さらに、用紙の搬送方向において、排出ロール52よりも上流側、且つ、定着装置43よりも下流側には、搬送されてきた用紙50の後端部を検知する後端検知センサSが設けられている。
また、本実施形態では、再搬送ユニット2が設けられており、用紙50の両面への画像形成が可能になっている。用紙50の両面への画像形成がなされる際には、定着装置43を一旦通過した用紙50が、この再搬送ユニット2を経由して、転写部18よりも上流側に再び送り込まれる。そして、この用紙50は、転写部18を通過する。
このとき、用紙50は、表裏が反転した状態となっており、転写部18では、既に画像が形成されている面とは反対側の面に、トナー像が転写される。その後、この用紙50は、定着装置43を経由して、画像形成装置100の機外に排出される。
画像形成装置100の基本的な動作について説明する。
画像形成装置100での画像形成に際しては、まず、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、画像処理部42に入力される。画像処理部42では、入力された画像データに対して予め定められた画像処理が施される。そして、画像処理が施された画像データは、露光装置13に出力される。
画像データを受信した露光装置13は、帯電装置12により予め定められた電位に帯電された感光体ドラム11を選択的に露光し、感光体ドラム11の外周面上に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像は、現像装置14により例えば黒(K)のトナー像として現像される。
一方、用紙搬送系30では、画像形成のタイミングに合わせて送り出しロール32が回転し、収納部31から用紙搬送路34上に用紙50が供給される。そして、フィードロール33により1枚ずつ分離された用紙50は、レジストロール35に搬送され、一旦、停止する。
その後、トナー像が形成された感光体ドラム11の回転タイミングに合わせて、レジストロール35が回転し、用紙50は、転写部18に搬送される。そして、転写部18において、感光体ドラム11上に形成されたトナー像が、用紙50に転写される。その後、トナー像が転写されたこの用紙50は、定着装置43にて定着処理を受け、その後、排出ロール52によって、用紙積載面38上に排出される。
図2は、図1における矢印II方向から、排出ロール52、ロール移動機構200等を眺めた場合の図である。また、図3は、図2における矢印III方向から、排出ロール52、ロール移動機構200等を眺めた場合の図である。
図2に示すように、本実施形態の排出ロール52は、用紙50の搬送方向と直交(交差)する方向に沿って延びる回転軸521と、円盤状に形成されこの回転軸521に取り付けられた弾性部材522とを備えている。
本実施形態では、弾性部材522と、この弾性部材522に押し付けられた従動ロール51(図3参照)とによって、用紙50がニップされ、さらに、排出ロール52が回転する。これにより、用紙50が、用紙排出口60(図1参照)を通じ、画像形成装置100の機外に排出される。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、回転軸521の端部に取り付けられ、回転駆動力を受ける受けギア523が設けられている。なお、図2では、図示を省略しているが、受けギア523の外周面には、歯が形成されている。さらに、本実施形態では、受けギア523に噛み合った状態で配置され、モータM(図1参照)からの回転駆動力を、この受けギア523に供給する供給ギア524が設けられている。
また、回転軸521を支持する支持部材53が設けられている。さらに、支持部材53と受けギア523との間には、排出ロール52を、図中左上方向に付勢する付勢手段の一例としてのロール用コイルスプリング54が設けられている。付言すると、用紙50の搬送経路から離れる方向に、排出ロール52を付勢するロール用コイルスプリング54が設けられている。
本実施形態では、受けギア523が、供給ギア524から回転駆動力を受けることで、図中矢印2Aに示す方向に、排出ロール52が回転する。そして、本実施形態では、排出ロール52のこの回転によって、上流側から搬送されてきた用紙50が、用紙排出口60(図1参照)に向けて送り出される。
ここで、上記では説明を省略したが、用紙50の搬送方向において、排出ロール52、従動ロール51よりも上流には、図2、図3に示すように、用紙案内部材55が設けられている。本実施形態では、この用紙案内部材55によって、上流側から搬送されてきた用紙50が、排出ロール52と従動ロール51とにより形成されるニップ部に案内される。
なお、上記では説明を省略したが、従動ロール51(図3参照)は、不図示の軸受けを介して用紙案内部材55に取り付けられ、この軸受けを介し、用紙案内部材55により支持されている。このため、用紙案内部材55が、用紙50の搬送方向と直交する方向に移動すると(詳細は後述)、従動ロール51も、用紙案内部材55とともに、この直交する方向へ移動する。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、用紙案内部材55には、排出ロール52の回転軸521に固定された被固定部551が設けられている。これにより、用紙案内部材55が、用紙50の搬送方向と直交する方向に移動すると(詳細は後述)、排出ロール52も、用紙案内部材55とともに、この直交する方向へ移動する。
なお、この被固定部551と、排出ロール52の回転軸521との間にはベアリング70が設けられており、排出ロール52の回転に付随しての用紙案内部材55の回転は、起こらないようになっている。また、本実施形態では、このベアリング70が、回転軸521に固定されており、これにより、用紙案内部材55が上記のように直交する方向へ移動すると、用紙案内部材55に付随して、排出ロール52も、この直交する方向へ移動する。
ここで、用紙案内部材55には、図2に示すように、用紙50の搬送経路を横切るように設けられ、上流側から搬送されてきた用紙50の案内を行う案内部材本体552が設けられている。
さらに、用紙案内部材55には、案内部材本体552の長手方向における一端から突出した第1突出片553が設けられている。この第1突出片553は、用紙50の搬送方向と直交する方向に沿うように配置され、また、案内部材本体552の延長線上に配置されている。
さらに、用紙案内部材55には、第1突出片553から突出した第2突出片554が設けられている。この第2突出片554は、第1突出片553が延びる方向と直交する方向に向かって突出している。
次に、ロール移動機構200の構成について説明する。
図2に示すように、ロール移動機構200には、用紙案内部材55に設けられた第2突出片554の押し出しを行う押し出し部材75が設けられている。さらに、この押し出し部材75と同軸上に配置され、この押し出し部材75を回転させる同軸上部材80が設けられている。さらに、フラッパー91を備え、同軸上部材80の回転を規制するソレノイド90が設けられている。また、同軸上部材80に対して回転力を付与する付与スプリング95(図3も参照)が設けられている。
ここで、図2に示すとおり、回転部材の一例としての押し出し部材75は、用紙50の搬送方向と直交する方向に沿って配置された回転軸75Aを中心に回転する。付言すると、回転軸75Aは、排出ロール52(の回転軸521)が延びる方向に沿って配置されており、押し出し部材75は、排出ロール52が延びる方向に沿って配置されたこの回転軸75A(排出ロール52が延びる方向に平行に配置された回転軸75A)を中心に回転する。
さらに、押し出し部材75は、用紙案内部材55に設けられた第2突出片554の押し出しを行うカム面(カム)75Bを備えている。このカム面75Bは、回転軸75Aの周囲に設けられている。さらに、このカム面75Bは、回転軸75Aの周囲に螺旋状に配置されている。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、押し出し部材75の軸方向における両端が、支持部98によって支持されている。
図4は、図2における角度とは異なる角度から押し出し部材75を眺めた場合の図である。なお、この図4では、図2にて示した状態よりも押し出し部材75が回転した状態を示している。
図4に示すように、カム面75Bには、螺旋状に形成された第1カム面B1が設けられている。さらに、このカム面75Bには、螺旋状に形成されておらず、回転軸75Aの周方向に沿うように形成(回転軸75Aに直交する面に沿うように形成)された第2カム面B2が設けられている。
また、本実施形態では、図4に示すように、本実施形態の押し出し部材75には、押し出し部材75の軸方向(長手方向)に沿って配置され、カム面75Bが形成されていないカム非形成領域79が設けられている。付言すると、本実施形態の押し出し部材75では、カム面75Bは、押し出し部材75の周方向において、全周に亘って形成されておらず、この周方向における一部の領域には、押し出し部材75の軸方向に沿って延びるカム非形成領域79が存在している。
なお、図4では、図2、図3で示した構成の一部を変更しており、第2突出片554には、回転部材(コロ部材)600が取り付けられている。この場合、押し出し部材75と第2突出片554との間で作用する摺動抵抗が減るようになる。
図2を再度参照してさらに説明すると、本実施形態では、カム面75Bの端部75S(押し出し部材75の径方向における端部、押し出し部材75の外周面とカム面75Bとが交わる部分)を、押し出し部材75の軸方向から見た場合に(図2の矢印2X方向から見た場合に)、この端部75Sは、押し出し部材75の全周に亘って形成されておらず、押し出し部材75には、押し出し部材75の周方向において、この端部75Sが形成されていない非形成領域が存在する。さらに説明すると、本実施形態では、螺旋状に設けられている端部75Sをつなぐ曲線を押し出し部材75の軸方向から見た場合に、この端部75Sが形成されていない非形成領域が存在する。
さらに説明すると、本実施形態では、排出ロール52の移動方向において、カム面75Bは、上流側にのみ形成され、連動部として機能する第2突出片554が、カム面75Bよりも下流側に達すると、この第2突出片554は、上記非形成領域に到達する。これにより、第2突出片554は、排出ロール52の上記移動方向とは反対方向へ移動する(詳細は後述)。
次に、同軸上部材80について説明する。
図2に示すように、同軸上部材80には、歯欠けギア部81、ソレノイド90に設けられたフラッパー91と接触するフラッパー接触部82が設けられている。さらに、同軸上部材80の、図中奥側の端面には、この端面から突出し、付与スプリング95の一端が取り付けられる被取り付け部83が設けられている。
図3を参照してさらに説明すると、付与スプリング95の一端は、上記のとおり、同軸上部材80に設けられた被取り付け部83が取り付けられている。一方で、付与スプリング95の他端は、ロール移動機構200に設けられたフレーム300に固定されている。
本実施形態では、この付与スプリング95によって、同軸上部材80に回転力が付与されており、ソレノイド90がオンされ、フラッパー91(図2参照)がフラッパー接触部82から離れると、図3にて矢印3Aに示す方向に、同軸上部材80が回転する。そして、この回転により、歯欠けギア部81に設けられているギア部81Aが、受けギア523に接触する。
図5は、図3における矢印V方向からソレノイド90、同軸上部材80のフラッパー接触部82、および、付与スプリング95を眺めた場合の図である。
上記では説明を省略したが、本実施形態では、図5(A)に示すように、フラッパー接触部82の外周面に、突出部82Aが設けられており、この突出部82Aに、ソレノイド90のフラッパー91が引っ掛かるようになっている。これにより、付与スプリング95により、同軸上部材80に対して回転力が作用しているにも関わらず、同軸上部材80は回転しないようになっている。
一方で、ソレノイド90がオンされ、フラッパー91がソレノイド90の本体側に移動すると、同図(B)に示すように、フラッパー91と突出部82Aとの引っ掛かりが解除され、同軸上部材80の回転が開始される。なお、本実施形態では、この引っ掛かりが解除されてからすぐに(引っ掛かりが解除されてから同軸上部材80が1回転するまでの間に)、ソレノイド90がオフされ、フラッパー接触部82に対してフラッパー91が押し当てられる。このため、同軸上部材80が1回転すると、フラッパー91に対して突出部82Aが再び引っ掛かるようになり、同軸上部材80が停止するようになる。
図6は、図3における矢印VI方向から、同軸上部材80の歯欠けギア部81、受けギア523、供給ギア524を眺めた場合の図である。
歯欠けギア部81には、その外周面上に、歯が設けられていない歯欠け部81Bが設けられている。さらに、歯欠け部81B以外の箇所には、ギア(歯)が設けられたギア部81Aが設けられている。
ソレノイド90がオンされておらず、フラッパー91が上記突出部82Aに引っ掛かっている状態では、図6に示すように、歯欠け部81Bが、伝達ギアの一例としての受けギア523に対峙し(対向位置に配置され)、受けギア523と同軸上部材80とが接触しないようになっている。
ここで、歯欠けギア部81は、遮断手段として機能しており、排出ロール52の軸方向への移動(詳細は後述)を行わない際には、受けギア523から押し出し部材75へ伝達される回転駆動力を遮断する。これにより、押し出し部材75の回転が行われず、排出ロール52の移動が行われないようになる。
一方で、ソレノイド90がオンされ、図5(B)にて示したように、同軸上部材80の回転が開始されると、受けギア523とギア部81Aとの噛み合いが開始される。これにより、同軸上部材80は、受けギア523から回転駆動力を受けて回転を行うようになる。そして、同軸上部材80の歯欠け部81Bが、受けギア523に再び対峙するようになると、同軸上部材80の回転が停止する。
ここで、ソレノイド90がオンされ、同軸上部材80が1回転する際の、排出ロール52等の動きについて、図2を参照しながら説明する。
ソレノイド90がオンされると、上記のとおり、同軸上部材80の回転が開始される。そして、同軸上部材80のこの回転に連動して、押し出し部材75が図中矢印2Bに示す方向に回転する。
これにより、カム面75Bによって、図中矢印2Cに示すように、用紙案内部材55に設けられた第2突出片554が、用紙50の搬送方向と直交する方向に移動する。ここで、連動部として機能するこの第2突出片554は、従動ロール51(図2では不図示)および排出ロール52に連動して移動するため、第2突出片554が、用紙50の搬送方向と直交する方向に移動すると、従動ロール51および排出ロール52も、この直交する方向へ移動するようになる。
そして、押し出し部材75の回転角度が予め定められた角度となると、カム面75Bと、用紙案内部材55(の第2突出片554)との接触が解除されるようになる。付言すると、本実施形態では、カム面75Bによって押圧された排出ロール52が予め定められた箇所に達すると、第2突出片554がカム非形成領域79(図4参照)に達するようになり(第2突出片554がカム非形成領域79内に入るようになり)、カム面75Bによる第2突出片554の押圧が解除される。なお、本実施形態では、第2突出片554がカム非形成領域79に達すると、歯欠けギア部81の歯欠け部81Bが、受けギア523に対峙するようになり、押し出し部材75への駆動力が遮断される。
その後、排出ロール52は、付勢手段として機能するロール用コイルスプリング54によって押圧されているため、カム面75Bによって押圧されていた際の移動方向とは反対方向へ移動するようになる。これにより、排出ロール52は、押し出し部材75による押し出しが開始される前の元の位置に戻るようになる。なお、本実施形態では、上記反対方向へ排出ロール52が移動していく際、第2突出片554は、カム非形成領域79を通過していく。
ここで、本実施形態では、このように、用紙50の搬送方向と直交する方向への、排出ロール52の移動を行えるようになっている。これにより、排出ロール52と従動ロール51とにより用紙50がニップされている際に、排出ロール52を移動するようにすれば、用紙50の積載位置をずらせるようになる。付言すると、本実施形態では、用紙50を、用紙搬送方向と交差する方向に振り分けて排出する所謂オフセット動作を行うことが可能となっている。本実施形態のように、用紙50の積載位置をずらせる場合(オフセット動作が可能な場合)、画像形成後の用紙50(用紙積載面38上に載っている用紙50)の仕分け作業の簡易化を図れるようになる。
なお、本実施形態では、排出ロール52の軸方向において(排出ロール52の移動方向において)、受けギア523の長さの方が、排出ロール52のオフセット量よりも大きくなっている。これにより、排出ロール52が軸方向に移動しても、供給ギア524と受けギア523との接触が保たれる。
ここで、図7(排出ロール52の移動時の用紙50の動きを示した図)を参照し、排出ロール52の移動(オフセット動作)が行われる際の用紙50の動きを説明する。なお、図7では、画像形成装置100を上方から眺めた場合の状態を示している。
同図(A)に示すように、また、上記にて説明したように、本実施形態では、排出ロール52よりも上流側に、搬送されてきた用紙50の後端部を検知する後端検知センサSが設けられている。本実施形態では、用紙50が搬送されてくると、この後端検知センサSにて、用紙50の後端部が検知される
そして、本実施形態では、この後端検知センサSにて用紙50の後端部が検知されてから、予め定められた時間経過後、同図(B)に示すように、ロール移動機構200を用い、用紙50の搬送方向と直交する方向に、排出ロール52を移動させる(従動ロール51、用紙案内部材55も移動する)。具体的には、上記のとおり、ソレノイド90を一時的にオンすることで、排出ロール52を移動させる。
そして、本実施形態では、カム面75Bに、上記のとおり、押し出し部材75の周方向に沿った第2カム面B2(図4参照)が形成されているために、排出ロール52が予め定められた箇所に達すると、図7(C)に示すように、排出ロール52の移動が停止され、この予め定められた箇所に、排出ロール52が一時的に留まるようになる。
次いで、本実施形態では、用紙50の後端部が、排出ロール52を抜けると、第2カム面B2と用紙案内部材55(の第2突出片554)との接触が解除されるようになり、同図(D)に示すように、排出ロール52の移動が再び行われ、排出ロール52が元の位置に戻るようになる。
ここで、本実施形態では、上記のとおり、用紙50の後端部が排出ロール52を抜ける前に、排出ロール52の移動が停止される構成となっている。これにより、用紙50の積載位置に安定するようになる。
排出ロール52が移動している最中に、用紙50が排出ロール52を抜けてしまうと、用紙50の搬送方向と直交する方向に作用する慣性力によって、用紙50が、この直交する方向へ移動してしまう。かかる場合、用紙50の積載位置が不安定となりやすい。一方で、本実施形態では、用紙50の搬送方向と直交する方向に作用する慣性力が用紙50に対し作用しにくくなり、用紙50の積載位置が安定する。
また、本実施形態では、排出ロール52の移動に要する電力が低減されるようになる。付言すると、用紙50のオフセット処理に要する消費電力が低減されるようになる。
従来、排出ロール52の移動には、専用の移動用モータを用意し、この移動用モータで、排出ロール52を移動させる。ところで、この場合、移動用モータの駆動に必要な分だけ消費電力が増加する。その一方で、本実施形態では、排出ロール52の移動を、このような専用のモータではなく、排出ロール52の回転のために予め用意されているモータM(図1参照)を用いて排出ロール52の移動を行う。このため、排出ロール52の移動のための専用のモータを用意する場合に比べ、消費電力が低減される。
また、本実施形態では、上記専用のモータを用意しないで済むため、モータの数が減るようになり、コストの低減も図れるようになる。
また、専用のモータを用いる場合には、排出ロール52の位置の検出のためのセンサ(ホームポジション検出のためのセンサ)をさらに用意する必要が生じるが、本実施形態の構成では、このようなセンサを設けずに済み、この点からも、製造コストが低下する。
さらに、本実施形態では、共通のモータMから、排出ロール52および押し出し部材75の各々に駆動力が伝達され、排出ロール52の回転、押し出し部材75の回転が行われるが、排出ロール52および押し出し部材75の各々への回転駆動力の伝達に際しては、まず、モータMから、排出ロール52に対して回転駆動力が伝達される。より具体的には、排出ローラ52に取り付けられた受けギア523(駆動力受け部の一例)に対して回転駆動力が伝達される。
次いで、本実施形態では、この受けギア523から押し出し部材75へ、回転駆動力が伝達される。これにより、駆動力を伝達する機構が簡素化されるようになる。
ここで、例えば、受けギア523よりも上流側で駆動力の伝達経路が分岐し、この分岐部から、受けギア523および押し出し部材75のそれぞれに駆動力が供給される態様も考えられるが、このように駆動力の伝達経路が分岐する場合は、駆動力の伝達機構が複雑化しやすい。一方で、本実施形態では、駆動力の伝達経路が分岐しない構成となり、駆動力の伝達機構が簡素化されるようになる。
図8は、排出ロール52の移動速度を説明する図である。
本実施形態では、カム面75Bによって、排出ロール52の移動速度が決定されており、カム面75Bの形状を異ならせることで、排出ロール52の移動速度が異なるようになる。
図8(A)では、第1カム面B1(図4参照)の傾斜角度を一定にした場合の排出ロール52の移動速度を示した図である。
第1カム面B1の傾斜角度を一定にした場合、排出ロール52は、等速で移動するようになる。ここで、このように排出ロール52を等速で移動させる場合、既に用紙積載面38上に積載されている用紙50の積載乱れが生じにくくなる。
用紙積載面38上に用紙50が排出される際には、既に、この用紙積載面38上に用紙50が積載されていることも多く(以下、この用紙50を「既積載紙50」と称する)、この場合、これから排出されようとする用紙50(以下、「排出紙50」と称する)は、この既積載紙50の上を滑っていくことになる。
このような状況下において、排出ロール52を、上記のように等速で移動させていく場合には、既積載紙50の上を、排出紙50が等速で移動するようになる。かかる場合、排出紙50から既積載紙50に作用する荷重(摩擦力)の変動が抑制され、荷重が変動する場合に比べ、既積載紙50の乱れが起きにくくなる。
また、図8(B)に示す例では、用紙50の排出が行われる直前(排出ロール52を用紙50が抜ける直前)の、排出ロール52の移動速度を低下させている。付言すると、第1カム面B1の後半部分における傾斜角度(押し出し部材75の軸方向と直交する直交面に対する傾斜角度)を小さくすることで、排出ロール52の移動速度を低下させている。
さらに説明すると、本実施形態では、上記のとおり、用紙50が排出ロール52を抜ける前に、排出ロール52の移動が一時的に停止されるが、この停止が行われる直前の、排出ロール52の移動速度を小さくしている。
この場合、用紙50が排出ロール52を抜ける際の用紙50の揺れ(バタつき)が減り、用紙50の姿勢が乱れることが抑制されるようになる。排出ロール52の移動速度が大きい状態で、排出ロール52の移動を急に停止させると、停止直後に、排出ロール52が揺れ、これに伴い、用紙50も揺れるようになる(バタつくようになる)。本実施形態のように、排出ロール52の移動速度を低下させた場合、用紙50の揺れが低減され、用紙50の姿勢が乱れにくくなる。
なお、本実施形態では、押し出し部材75が1回転する間に、排出ロール52を予め定められた量(予め定められたオフセット量)だけ移動させる必要がある。このため、第1カム面B1の後半部分の傾斜角度を小さくした場合には、第1カム面B1の前半部分における傾斜角度を大きくする必要がある。かかる場合、排出ロール52の移動速度は、図8(B)に示すように、前半部分において大きくなる。付言すると、排出ロール52の移動が開始された当初の移動速度は大きくなる。その一方で、排出ロール52が停止される直前には、上記のとおり、排出ロール52の移動速度は小さくなる。
(その他)
上記では、いわゆる電子写真方式を用いた画像形成装置100を一例に説明したが、上記にて説明した各構成は、インクジェットヘッド方式などの他の方式を用いる画像形成装置にて用いることもできる。
また、本実施形態では、画像形成装置100を一例に説明したが、上記にて説明した各構成は、画像形成装置100に限らず、用紙50をオフセットして搬送する用紙搬送装置に対しても適用できる。
さらに、上記では、感光体ドラム11が1つ設けられ単色の画像を形成する画像形成装置100を一例に説明したが、複数の感光体ドラム11が並列配置されたいわゆるタンデム型など、複数色により構成された画像を形成する画像形成装置100において用いることもできる。
また、上記では、同軸上部材80(歯欠けギア部81)とソレノイド90とを用いて、押し出し部材75の回転と停止との切り替えを行ったが、電磁クラッチやトルクリミッタなどを用いて、押し出し部材75の回転と停止との切り替えを行うようにしてもよい。
さらに、上記では、排出ロール52の軸方向への移動(排出ロール52の往復運動)を、押し出し部材75およびロール用コイルスプリング54を用いて行ったが、図9(押し出し部材75の他の構成例を示した図)にて示す押し出し部材75を用いて行ってもよい。
この押し出し部材75は、図中点線9Bで示す回転軸を中心に、図中矢印9Aに示す方向に回転する。さらに、この押し出し部材75は、第1押し出し部材75Cと第2押し出し部材75Dとにより構成されている。
第1押し出し部材75Cと第2押し出し部材75Dは、軸方向において並んで配置されるとともに、この第1押し出し部材75Cと第2押し出し部材75Dとの間には間隙75Eが形成されている。この間隙75E内に、排出ロール52に連動する連動部520が配置される。ここで、この間隙75Eは、図中左方から右方に向かう第1螺旋状部75Fと、同じく左方から右方に向かう第2螺旋状部75Gとから構成されている。
ここで、第1螺旋状部75Fは、図中左方から右方に向かうに際に、時計回り方向に螺旋形状を描きながら進行していく。付言すると、図中矢印9C方向から眺めた場合において、時計回り方向に螺旋形状を描きながら進行していく。さらに、説明すると、第1螺旋状部75Fは、右巻きの螺旋形状を有している。
一方で、第2螺旋状部75Gは、図中左方から右方に向かうに際に、反時計回り方向に螺旋形状を描きながら進行していく。付言すると、第2螺旋状部75Gは、左巻きの螺旋形状を有している。
なお、第1螺旋状部75Fと第2螺旋状部75Gとは、互いに交差しないように形成されている。
さらに、第1押し出し部材75Cのうち、第1螺旋状部75Fに面する箇所には、螺旋状のカム面(カム)75B1が設けられている。このカム面75B1は、第1螺旋状部75Fに倣い、図中左方から右方に向かうに際に、時計回り方向に螺旋形状を描きながら進行する。また、第2押し出し部材75Dのうち、第2螺旋状部75Gに面する箇所にも、螺旋状のカム面(カム)75B2が設けられている。このカム面75B2は、第2螺旋状部75Gに倣い、図中左方から右方に向かうに際に、反時計回り方向に螺旋形状を描きながら進行する。
ここで、例えば、符号9Dに示す箇所に連動部520が位置する状態にて、押し出し部材75の回転が開始されると、第1押し出し部材75Cに設けられたカム面75B1によって、連動部520の押し出しが行われ、図中矢印9Eに示す方向へ連動部520が移動し、これに伴い排出ロール52も移動する。そして、第1押し出し部材75Cに設けられたカム面75B1による押し出しが終了すると、今度は、第2押し出し部材75Dに設けられたカム面75B2によって、図中矢印9Fに示す方向へ連動部520が移動し、これに伴い排出ロール52も移動する。
図9にて示した態様では、ロール用コイルスプリング54を設けずに、押し出し部材75を一方向に回転させることで、排出ロール52の往復運動が行われるようになる。
10…画像形成部、50…用紙、52…排出ロール、54…ロール用コイルスプリング、75…押し出し部材、75A…回転軸、75B…カム面、79…カム非形成領域、81…歯欠けギア部、81A…ギア部、81B…歯欠け部、523…受けギア、554…第2突出片、M…モータ

Claims (13)

  1. 記録材を搬送方向へ搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材の前記搬送方向と交差する方向への移動に連動して、前記交差する方向へ移動する連動部と、
    前記交差する方向に沿って配置された回転軸を中心に回転し、当該回転軸の周りに螺旋状のカムを備えた回転部材であって、前記連動部を前記カムが押圧することで、当該連動部および当該搬送部材を当該交差する方向に移動させる前記回転部材と、を備え
    前記搬送部材が記録材を搬送する際に用いる駆動力および前記回転部材を回転させる駆動力が、共通の駆動源から供給されることを特徴とする記録材搬送装置。
  2. 前記カムの外周面の前記交差する方向の下流側の端部のうち、前記螺旋状に設けられている前記端部をつなぐ曲線を前記交差する方向から見た場合、前記曲線は前記回転部材の周方向において形成されてない非形成領域が存在することを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置。
  3. 前記非形成領域において、前記カムは前記交差する方向の上流側にのみ形成され、前記連動部が前記非形成領域に到達した際に、前記搬送部が前記交差する方向と反対の方向へ移動することを特徴とする請求項2に記載の記録材搬送装置。
  4. 前記螺旋状のカムは右巻きの螺旋形状と左巻きの螺旋形状との両方を有することを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置。
  5. 前記右巻きの螺旋形状と左巻きの螺旋形状とは、互いに交差しないことを特徴とする請求項4に記載の記録材搬送装置。
  6. 前記搬送部材を前記交差する方向と反対の方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項3乃至5に記載の記録材搬送装置。
  7. 前記駆動源からの駆動力は、まず、前記搬送部材に取り付けられた駆動力受け部に伝達され、次いで、当該駆動力受け部から前記回転部材へ伝達されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録材搬送装置。
  8. 前記駆動力受け部の前記交差する方向の長さは、前記搬送部材が前記交差する方向に移動する距離よりも長い、ことを特徴とする請求項7に記載の記録材搬送装置。
  9. 前記駆動力受け部から前記回転部材への駆動力の伝達を遮断する遮断手段が更に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の記録材搬送装置。
  10. 前記連動部が前記非形成領域に達した際に、前記遮断手段によって前記回転部材への駆動力が遮断されることを特徴とする請求項9に記載の記録材搬送装置。
  11. 歯が設けられたギア部と当該歯が設けられていない歯欠け部とが外周面に形成され、前記回転部材に連動して回転する歯欠けギアが更に設けられ、
    前記遮断手段による駆動力の伝達の遮断は、前記歯欠けギアに設けられた前記歯欠け部が、当該歯欠けギアに対して駆動力を伝達する伝達ギアに対峙し、当該歯欠けギアと当該伝達ギアとが非接触となることで行われることを特徴とする請求項9または10に記載の記録材搬送装置。
  12. 前記搬送部材は、一方向に沿って延びるように形成され、
    前記回転部材は、前記回転軸が前記一方向に平行に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の記録材搬送装置。
  13. 記録材へ画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段による画像形成が行われた記録材を、搬送方向へ搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材の前記搬送方向と交差する方向への移動に連動して、前記交差する方向へ移動する連動部と、
    前記交差する方向に沿って配置された回転軸を中心に回転し、当該回転軸の周りに螺旋状のカムを備えた回転部材であって、前記連動部を前記カムが押圧することで、前記連動部および当該搬送部材を当該交差する方向に移動させる回転部材と、
    を備え、
    前記搬送部材が記録材を搬送する際に用いる駆動力および、前記回転部材を回転させる駆動力が、共通の駆動源から供給されることを特徴とする画像形成装置。
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