JP2015186885A - 樹脂成形装置及び樹脂成形方法 - Google Patents

樹脂成形装置及び樹脂成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な装置構成かつ簡単な方法によってゲートに樹脂残留が発生しているかどうかを判断する。
【解決手段】 キャビティ23の天面に接続されたゲート24に対応して、ゲート吸引機構26に吸引部27と吸引部27につながる吸引通路28とを設ける。吸引通路28を配管29によって吸引機構30に接続する。配管29に吸引した空気の流量を測定する流量センサ31を設ける。測定された流量値を収集してデータ処理する制御手段CTLを流量センサ31に接続する。ゲート24の開口24bの周囲に吸着部27を密着させ、吸引機構30を用いてゲート24を経由して大気中の空気を吸引する。流量センサ31で測定された流量値と、予め制御手段CTLに記憶しておいた基準流量値とを比較することによって、ゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板に装着された集積回路(Integrated Circuit:IC)などのチップからなる電子部品を樹脂封止する場合などに使用される樹脂成形装置及び樹脂成形方法に関するものである。
従来から、トランスファモールド法、圧縮成形法(コンプレッションモールド法)、射出成形法(インジェクションモールド法)などの樹脂成形技術を使用して、リードフレームやプリント基板などからなる基板に装着したICなどの電子部品を硬化樹脂によって樹脂封止することが行われている。
例えば、トランスファモールド法を使用する樹脂成形装置では、次のように樹脂封止が行われる。成形型である上型と下型とを型開きする。装置の構成によっては、上型と下型との間に中間型を設ける場合もある。次に、搬送機構を使用して、下型の型面における所定位置に成形前基板を配置し、下型に設けられたポットの内部に樹脂タブレットを供給する。次に、下型を上動して、上型と下型とを型締めする。このとき、電子部品とその周辺の基板とは、上型と下型との少なくとも一方に設けられたキャビティの内部に収容される。次に、ポット内の樹脂タブレットをプランジャによって押圧するとともに加熱して溶融させる。溶融した流動性樹脂をプランジャによってさらに押圧して、カル、ランナ、ゲートと呼ばれる樹脂通路を経由してキャビティ内に流動性樹脂を注入する。引き続き、硬化に必要な所要時間だけ流動性樹脂を加熱することによって、流動性樹脂を硬化させて硬化樹脂を形成する。このことによって、キャビティ内の電子部品とその周辺の基板とを、キャビティの形状に対応して成形された硬化樹脂内に樹脂封止する。次に、上型と下型とを型開きして、封止済基板を離型する。なお、本出願書類の全体において、「ゲート」という用語は、「材料をスプルー(又は多数個取り金型においてはランナ)から金型キャビティの中に注入する流路又は絞り孔」を意味する(JIS K 6900参照)。
ところで、キャビティの側面又は天面(内底面)のいずれかの面には、流動性樹脂を注入するための注入口が設けられる。成形型には、その注入口につながる空間からなるゲートが設けられる。樹脂通路となるカル、ランナ、ゲートに形成された硬化樹脂は不要樹脂になり、デゲートすることによって封止済基板から不要樹脂が分離される。不要樹脂を分離しやすいように、ゲートにおいてはキャビティに接続される先端がランナ側に対して細くテーパ状に形成される。ところが、不要樹脂を分離する際に、ゲート先端部に形成された硬化樹脂が折れることがある。この折れた硬化樹脂は、カル、ランナ、ゲートに形成された不要樹脂を廃棄しても、ゲート先端部に残る。ゲートに硬化樹脂が残ったまま樹脂封止を行うと、この残った硬化樹脂が部分的に又は完全にゲートを塞ぐ。引き続き樹脂封止する場合には、流動性樹脂をキャビティに注入することが、残った硬化樹脂によって阻まれる。このことにより、キャビティにおける硬化樹脂の未充填などの成形不良が発生する。したがって、ゲートに硬化樹脂が残っていないかどうか、言い換えればゲートにおいて硬化樹脂の残留(以下「樹脂残留」という。)が発生しているかどうかを検出することが重要になる。
樹脂成形金型のゲートづまり検出装置として、「ランナとキャビティとを連通させるゲートを有する樹脂成形金型において、エア供給源から供給されるゲートづまり検出用のエアを上記ランナ内に導出するエア供給通路と、このエア供給通路を開閉する開閉バルブと、この開閉バルブを開放した状態で上記エア供給通路を通ってランナ内に供給されるエアの圧力を検出する圧力検出手段とを備え、この圧力検出手段により検出されたエア圧の変化状態に応じて上記ゲート内に成形材料が残留するゲートづまりが発生したか否かを判別するように構成した」ゲートづまり検出装置が提案されている(例えば、特許文献1の第2頁、図1、図2)。
特開平2−389325号公報
しかしながら、特許文献1において開示されたゲートづまり検出装置では、次のような課題が発生する。特許文献1の図1、図2に示されるように、上記の装置では、射出成形を行なう前に上型1と下型2とを型締めした状態で、エア供給源から連通管6内に所定圧のエアを供給する。ゲートづまりが生じてサブマリンゲート5が成形材料16により閉塞されている場合には、ランナ3からキャビティ4へのエアの流入が阻止されるため、エアの圧力が、エア供給源の吐出圧まで早期に上昇する。圧力検出手段14の検出値に基づいてもとめたエア圧の上昇速度と、予め計算等によってもとめた基準速度とを判別手段15において比較することにより、ゲートづまりが発生したか否かを判別する。
このように、エア圧の上昇速度を検出、言い換えると、エア供給源の吐出圧に到達するまでの時間を測定して、エア圧の上昇速度を計算することになる。エア圧は時間の経過とともに上昇して、最終的には所定の圧力に到達して一定の圧力となる。したがって、一定の圧力に到達するまでの時間を正確に監視することが重要となる。最終的には一定の圧力に収束するので、時間による圧力変化を厳密に監視して、いつ所定の圧力に到達したかを正確に判断しなければならない。しかしながら、エアを供給した直後の圧力変化は大きいが、所定の圧力近くになると圧力の変化は非常に小さくなる。そして、圧力が徐々に変化して所定の圧力に到達する。したがって、この所定の圧力に到達した時間がいつなのか正確に判断することが難しい。所定の圧力に到達した時間を正確に判断できないとゲートづまりが発生したか否かを判別することが難しくなる。
また、上記のゲートづまり検出装置では、一旦生産を止めて、樹脂成形金型を型締めした状態にして、ゲートづまりが発生したか否かを判別する。したがって、生産する直前にゲートづまりが発生しているかどうかを検出することができない。もし、生産中にゲートづまりが発生したとしても、ゲートづまりを検出することができないので、次の射出成形が行われる。結果として、ゲートづまりによる成形不良を発生させることになる。したがって、製品を射出成形する直前にゲートづまりが発生したか否かを判別することができないという課題もある。
本発明は上記の課題を解決するもので、簡単な装置構成かつ簡単な方法によってゲートにおいて樹脂残留が発生しているかどうかを正確に判断することができる樹脂成形装置及び樹脂成形方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る樹脂成形装置は、第1の成形型と、該第1の成形型に相対向して設けられた第2の成形型と、第1の成形型において第2の成形型に対向する側に設けられ注入された流動性樹脂が硬化して硬化樹脂が形成されるはずの空間からなるキャビティと、第1の成形型に設けられキャビティの天面に接続される空間からなるゲートと、第1の成形型と第2の成形型とを少なくとも有する成形型群を型締めする型締め機構とを備え、硬化樹脂を有する成形品を成形する樹脂成形装置であって、キャビティに重なるようにして第1の成形型と前記第2の成形型との間に配置されるゲート吸引機構と、ゲート吸引機構に設けられた吸引部と、ゲート吸引機構に設けられ吸引部につながる吸引通路と、吸引通路に接続された配管と、配管に接続された吸引機構と、配管に設けられ配管を通過する流量に応じた測定流量情報を生成する流量測定手段と、流量測定手段から受け取った測定流量情報に基づいて流量を算出し、該流量に基づいて所定の判断を行う判断手段とを備え、流量測定手段は、吸引部の先端がゲートの開口の周囲における第1の成形型の型面に密着し、かつ、吸引機構によってゲート内に存在する気体が吸引されている状態において測定流量情報を生成し、所定の判断は、ゲートにおいて硬化樹脂が残留していない状態において予め測定して記憶された基準流量情報と測定流量情報とを比較することによって、ゲートにおいて硬化樹脂が残留しているか否かを判断することであることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、ゲートが複数個設けられ、複数個のゲートにそれぞれ対応して複数個の吸引部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、複数個のゲートにそれぞれ対応して複数個のキャビティが設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、ゲート吸引機構は、n行の吸引部のそれぞれにおいてm個の吸引部を連通するn個の吸引通路を有し、n個の吸引通路は、共通する配管において流量測定手段から見て吸引機構とは反対側の部分にそれぞれ接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、吸引機構に接続されたn本の配管を備え、複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、ゲート吸引機構は、n行の吸引部のそれぞれにおいてm個の吸引部を連通するn個の吸引通路を有し、n個の吸引通路は、n本の前記配管にそれぞれ接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、吸引部をそれぞれ支持する弾性体を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、成形品を成形するための材料を成形型群に搬入して引き渡す動作又は成形品を成形型群から取り出す動作のうち少なくとも一方を行う搬送機構を備え、ゲート吸引機構は搬送機構に設けられることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る樹脂成形方法は、流動性樹脂が硬化して硬化樹脂が形成されるはずの空間からなるキャビティを有する第1の成形型と、該第1の成形型におけるキャビティが形成された側に相対向して設けられた第2の成形型とを少なくとも有する成形型群を準備する工程と、成形型群を型締めする工程と、第1の成形型に設けられキャビティの天面に接続される空間からなるゲートを経由してキャビティに流動性樹脂を注入する工程と、流動性樹脂を硬化させて硬化樹脂を形成する工程と、成形型群を型開きする工程と、硬化樹脂を有する成形品を成形型群から取り出す工程とを備えた樹脂成形方法であって、ゲートの開口の周囲における第1の成形型の型面に吸引部の先端を密着させる工程と、ゲートにおいて硬化樹脂が残留していない状態において、吸引機構を使用して吸引部を経由してゲート内に存在する気体を吸引しながら吸引部につながる配管において該配管を通過する基準流量を測定する工程と、基準流量に基づいて生成された基準流量情報を記憶する工程と、吸引機構を使用して吸引部を経由してゲート内に存在する気体を吸引しながら配管において該配管を通過する流量を測定する工程と、流量に基づいて測定流量情報を生成する工程と、基準流量情報と測定流量情報とを比較することによって、ゲートにおいて硬化樹脂が残留しているか否かを判断する工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、ゲートと該ゲートに対応する吸引部とがそれぞれ複数個設けられ、吸引部の先端を密着させる工程では、複数個のゲートの開口の周囲における第1の成形型の型面に、複数個の吸引部の先端をそれぞれ密着させ、ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、複数個の吸引部をそれぞれ経由して複数個のゲート内に存在する気体を吸引することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、複数個のゲートにそれぞれ対応してキャビティが複数個設けられ、ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、複数個の吸引部をそれぞれ経由して複数個のゲート内に存在する気体を吸引することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、n行の吸引部のそれぞれにおいてm個の吸引部を連通するn個の吸引通路を経由して複数個のゲート内に存在する気体を一括して吸引し、測定流量情報を生成する工程では、気体を一括して吸引する際にn個の吸引通路に共通して接続された配管におけるn個の吸引通路よりも吸引機構に近い側において流量を測定して、測定流量情報を生成することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、n行の吸引部のそれぞれにおいてm個の吸引部を連通するn個の吸引通路をそれぞれ経由して、n行の吸引部のそれぞれが有するm個の吸引部に対応するm個のゲート内に存在する気体をそれぞれ吸引し、測定流量情報を生成する工程では、n行の吸引部のそれぞれに対応する配管における流量をそれぞれ測定してn個の測定流量情報を生成することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、吸引部の先端を密着させる工程では、弾性体によって吸引部を支持することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、吸引部が設けられた搬送機構を準備する工程と、成形品を成形するための材料を成形型群に搬入して引き渡す工程と、成形品を成形型群から取り出す工程とを備え、搬送機構を使用して、引き渡す工程又は取り出す工程のうち少なくとも一方を行い、少なくとも吸引部の先端を密着させる工程とゲート内に存在する気体を吸引する工程と流量を測定する工程とを、引き渡す工程において又は取り出す工程において行うことを特徴とする。
本発明によれば、ゲート吸引機構に吸引部と吸引部につながる吸引通路とを設け、吸引通路と吸引機構とを配管によって接続する。配管に流量測定手段と測定流量情報の判断を行う判断手段とを備える。キャビティの天面に接続されたゲートの開口の周囲にゲート吸引機構に設けられた吸着部を密着させ、吸引機構によってゲート内に存在する気体を吸引する。吸引して測定された測定流量情報と予め測定して記憶された基準流量情報とを比較することによって、ゲートにおいて硬化樹脂が残留しているか否かを判断する。吸引した気体の流量を測定するという簡単な装置構成かつ簡単な方法によって残留樹脂が発生しているかどうかを容易に判断できる。
本発明に係る樹脂成形装置の実施例1において、装置の概要を示す正面図である。 図1に示された樹脂成形装置において、成形型の構成を示す概略部分断面図である。 図2に示された成形型において、中間型の構成を示す概略図である。図3(a)は上面図、図3(b)は、A−A線から見た断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例1において、図3に示されたゲートに対応するゲート吸引機構の第1の構成を示す概略図である。図4(a)は上面図、図4(b)はA−A線から見たゲート吸引機構の断面図である。 図4で示されたにゲート吸引機構において、吸引機構の構成を示す概略図である。図5(a)は、流量センサを1個設けた吸引機構の構成を示す概略図、図5(b)は、流量センサを複数個設けた吸引機構の構成を示す概略図である。 図4で示されたにゲート吸引機構よって、中間型のゲートにおける樹脂残留を検出する状態を示す概略部分断面図である。図6(a)は、ゲート吸引機構が中間型のゲートに密着する前の状態、図6(b)は、ゲート吸引機構が中間型のゲートに密着した後の状態を示す概略部分断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例2において、図3に示されたゲートに対応するゲート吸引機構の第2の構成を示す概略図である。図7(a)は上面図、図7(b)はA−A線から見た断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例3において、ゲート吸引機構が一体化されて構成されたローダが成形型の所定位置に配置された状態を示す概略部分断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例3において、ローダによって中間型のゲートにおける樹脂残留を検出する状態を示す概略部分断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例3において、硬化樹脂が生成されている状態を示す概略部分断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例3において、デゲートで残った不要樹脂をアンローダによって取り出す状態を示す概略部分断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例3において、樹脂封止が完了した成形品をアンローダによって取り出す状態を示す概略部分断面図である。
図4に示されるように、キャビティ23の天面に接続されたゲート24に対応するようにして、ゲート吸引機構26に吸引部27と吸引部27につながる吸引通路28とを設ける。吸引通路28を配管29によって吸引機構30に接続する。配管29には吸引した空気の流量を測定する流量センサ31を設ける。流量センサ31によって測定された流量値を収集してデータ処理する制御手段CTLを流量センサ31に接続する。ゲート24の開口24bの周囲に吸引部27の先端を密着させ、吸引機構30を用いてゲート24を経由して大気中の空気を吸引する。流量センサ31で測定された流量値と、予め制御手段CTLに記憶しておいた基準流量値とを比較することによって、ゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断する。
本発明に係る樹脂成形装置の実施例1について、図1〜図6を参照して説明する。本出願書類におけるいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図1に示されるように、樹脂成形装置1には、基盤2と、基盤2上の四隅部に設けられたタイバー3と、タイバー3の上端部に固定された固定盤4とが設けられる。固定盤4の下面には、上型プレート5が設けられ、上型プレート5内に樹脂成形用の上型6が設けられる。固定盤4の下方には、固定盤4に相対向して可動盤7が設けられる。可動盤7は、固定盤4に対して昇降できるようにタイバー3に取り付けられる。可動盤7の上面には、上型プレート5に相対向して下型プレート8が設けられ、下型プレート8内に樹脂成形用の下型9が設けられる。上型6と下型9とは相対向して設けられ、上型6と下型9との間には中間型10が設けられる。上型6と下型9と中間型10とは併せて成形型を構成する。
駆動機構11は、上型6と下型9との間で中間型10を昇降させる駆動機構である。例えば、ラック&ピニオン機構からなる駆動機構11によって中間型10を昇降させることができる。駆動機構11を用いて中間型10を昇降させることによって、上型5と中間型11との間、及び、中間型10と下型9との間において、部分的に型締めと型開きとを行う。中間型10の型締め及び型開きは、駆動機構11を用いる場合だけに限らない。上型プレート5及び下型プレート8に設けられたクランプ機構によって、中間型10を上型プレート5又下型プレート8に固定するようにしてもよい。
上型プレート5及び下型プレート8には、上型6及び下型9を加熱するためのヒータ(図示なし)が内蔵される。上型プレート5と上型6及び下型プレート8と下型9は170℃程度に加熱される。上型6、下型9、中間型10は、それぞれ樹脂封止する対象に応じて樹脂成形装置1内で簡単に取り替えができるように構成されている。
型締め機構12は、完全に型締めと型開きとを行うために可動盤7を昇降させる機構であって、例えば、トグル機構や油圧シリンダなどによって構成される。型締め機構12を用いて可動盤7を昇降させることによって、上型6と下型9と中間型10とを対象にして型締めと型開きとを行う。上型6と下型9と中間型10とを型締め又は型開きし始める時点では、中間型10は、既に上型6又は下型9に型締めされていてもよく、クランプ機構によって上型6又は下型9に固定された状態になっていてもよい。
なお、実際の樹脂成形装置1においては、上型6及び下型9は、チェイスホルダと呼ばれる外側の部分と、チェイスと呼ばれる内側の部分と、キャビティブロックと呼ばれるキャビティが設けられた部分とによって構成される場合が多い。図1においては、これらの構成要素については図示を省略した。
図2を参照して、本発明に係る樹脂成形装置1において、上型6と下型9と中間型10との構成を説明する。図2に示すように、上型6と下型9と中間型10とは型開きした状態である。ローダ13は、半導体のチップ14が装着された基板15と樹脂材料である樹脂タブレット16とを、上型6と下型9との間の所定位置に搬送する搬送機構である。チップ14の端子と基板15の端子とはワイヤ17によって電気的に接続されている。この場合には、ローダ13によって、基板15と樹脂タブレット16とが、同時に搬送される。基板15と樹脂タブレット16とを、各別に搬送するようにしてもよい。
下型9には、ローダ13によって供給される樹脂タブレット16を収容するポット18と、ローダ13によって供給される基板15を下型9の所定位置に配置する凹部19とが設けられる。ポット18内には収容された樹脂タブレット16を押圧するプランジャ20が設けられる。上型6には、樹脂タブレット16が加熱されて溶融した流動性樹脂の通路となるカル21とランナ22とが設けられる。
中間型10には、基板15に装着されたチップ14を収容して硬化樹脂が形成される空間となるキャビティ23と、キャビティ23に流動性樹脂を供給するゲート24とが設けられる。さらに、中間型10には、ポット18からカル21に流動性樹脂を圧送する樹脂通路となる貫通穴25が設けられる。上型6と下型9と中間型10とが型締めされた状態において、ポット18と貫通穴25とカル21とランナ22とゲート24とキャビティ23とが連通し、流動性樹脂がキャビティ23に注入される。
図3を参照して、図2で示した中間型10におけるキャビティ23及びゲート24の構成の一例について説明する。図3(a)に示すように、例えば、キャビティ23及びゲート24は、横方向及び縦方向に格子状(マトリクス状)に設けられる。横方向(X方向)に沿う並びを「行」と呼び、縦方向(Y方向)に沿う並びを「列」と呼ぶことにする。この場合には、横方向(X方向)に沿って4個、縦方向(Y方向)に沿って5個、合計20個のキャビティ23及びゲート24が、中間型10に設けられる。中間型10に設けられるキャビティ23及びゲート24の数を、製品に応じて任意に決めることができる。
図3(b)に示すように、それぞれのキャビティ23に対応して、キャビティ23の天面(図では上面)における所定の位置(例えば、中央位置)にゲート24の先端が接続される。ゲート24は、筒状の空間であって、円錐状の形状になるように形成される。ゲート24は、ランナ22(図2参照)に接続される側の開口24aの径が大きく、キャビティ23に接続される側の開口24bの径が小さくなるように形成される。このように、キャビティ23に接続される側のゲートを細くすることによって、キャビティ23内において成形される成形品がデゲートしやすくなる。しかしながら、キャビティ23に接続される側のゲートを細くすることによって、デゲートする際にゲート先端部に形成されていた硬化樹脂が折れて、この硬化樹脂が樹脂残留としてゲートに残ってしまうという弊害が発生しやすくなる。
図4を参照して、図3(a)で示したゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを検出するゲート吸引機構26の構成について説明する。図4(a)に示すように、ゲート吸引機構26には、図3(a)で示したそれぞれのゲート24の位置に対応するようにして空気を吸引する吸引部27がそれぞれ設けられる。図3(a)と図4(a)とに示すように、ゲート24に対応して、横方向(X方向)に沿って4個、縦方向(Y方向)に沿って5個、合計20個の吸引部27が、ゲート吸引機構26に設けられる。
例えば、1行目から5行目の各行において、横方向(X方向)に沿って配置された4個の吸引部27は、横方向(X方向)に沿って延びる吸引通路28によってそれぞれ接続される。横方向に沿って配置された4個の吸引部27は、吸引通路28を介して、外部に接続される。したがって、1行目から5行目の各行において設けられた4個の吸引部27を外部に接続する吸引通路28は、縦方向(Y方向)に沿って5つ設けられる。これに限らず、吸引通路28を、縦方向(Y方向)に沿って設けることもできる。この場合には、縦方向に沿って配置された5個の吸引部27は、縦方向(Y方向)に沿って延びる吸引通路28によってそれぞれ接続される。1列目から4列目の各列に設けられた5個の吸引部27を外部に接続する吸引通路28は、横方向(X方向)に沿って4つ設けられることになる。
図4(b)に示すように、吸引部27は、吸引部本体27aと吸引部本体27aの先端に取り付けられた弾性部材からなる吸着パッド27bとから構成される。吸着バッド27bは、筒状の形状又は先端が拡がるテーパ状の断面形状を有する。吸着パッド27bとしては、例えば、ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどが用いられる。樹脂成形装置1においては、上型6や下型9を170℃程度に加熱して樹脂封止を行うので、吸着パッド27bとしては、耐熱性を有するシリコーンゴムやフッ素ゴムを使用することが好ましい。
ゲート吸引機構26に設けられたそれぞれの吸引通路28は、フレキシブルチューブ、フッ素樹脂チューブ、ナイロンチューブなどからなる配管29によって吸引機構30に接続される。配管29は、柔軟性、耐熱性などを有することが好ましい。吸引機構30としては、真空エジェクタや真空ポンプなどが用いられる。それぞれの吸引通路28と吸引機構30との間には、5つの吸引通路28のすべてにおいて吸引する空気の総流量を測定する流量センサ31が設けられる。流量センサ31によって測定される流量値を収集して、データの保存や計算などのデータ処理をするための制御手段CTLが流量センサ31に接続される。吸引機構30を使用して、ゲート吸引機構26に設けられた20個の吸引部27から、ゲート24内に存在する気体が吸引される。本実施例では、ゲート24は大気に開放されているので、20個の吸引部27から大気中の空気が吸引される。
図5に示すように、ゲート吸引機構26に設けられた吸引部27の数に対応して、流量センサ31を1個又は複数個設けることができる。図5(a)は、ゲート吸引機構26に設けられた20個の吸引部27に対して、1個の流量センサ31と、1個の流量センサ31に対応する制御手段CTLとを設けた場合を示す。横方向に沿って設けられた5つの吸引通路28は、配管29によって、1個の流量センサ31を経由して吸引機構30に接続される。したがって、流量センサ31は、ゲート吸引機構26に設けられた20個の吸引部27から吸引される空気の総流量を測定することになる。
図5(b)は、ゲート吸引機構26の1行目から5行目の各行にそれぞれ設けられた4個の吸引部27を接続するそれぞれの吸引通路28に対応して、それぞれ1個の流量センサ31を設けた場合を示す。この場合には、各吸引通路28に接続された4個の吸引部27から吸引される空気の総流量が、5個の流量センサ31によってそれぞれ測定される。5個の流量センサ31に対応するように制御手段CTLが設けられる。したがって、制御手段CTLは、5個の流量センサ31によって測定される流量値をすべて収集して、データの保存や計算などの処理を行う。流量センサ31の数は、ゲート吸引機構26に設けられる吸引部27の数や吸引通路28の数、吸引する空気の総流量などによって任意に決められる。
図5(a)、(b)どちらの場合においても、樹脂残留がない正常な状態で吸引した空気の総流量をゲート吸引機構26を用いて予め測定して、その総流量を基準流量情報として制御手段CTLに記憶しておく。そして、実際にゲート吸引機構26を用いて測定した総流量に対応する測定流量情報と、予め記憶しておいた基準流量情報とを、制御手段CTLが比較する。このことによって、ゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。したがって、制御手段CTLは判断手段として機能する。
図3〜図6を参照して、ゲート吸引機構26を用いて、図3で示した中間型10に設けられたゲート24に、樹脂残留が発生したかどうかを検出する動作について説明する。まず、図6(a)に示すように、中間型10に設けられたそれぞれのゲート24の位置に、ゲート吸引機構26に設けられた吸引部27がそれぞれ対応するように、ゲート吸引機構26を中間型10の下方の所定位置まで移動させる。
次に、図6(b)に示すように、ゲート吸引機構26を上昇させて、キャビティ23に接続されるゲート24の開口24bの周囲に吸着バッド27bを密着させる。吸着バッド27bは、先端が拡がるテーパ状の断面形状を有している。吸着バッド27bは、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの弾性部材で形成されているので、吸着バッド27bを開口24bの周囲に完全に密着させることができる。このようにして、ゲート24内に存在する空気がゲート24の開口24bからキャビティ23に漏れることを防ぐ。
次に、吸引機構30を使用して、ゲート24内に存在する空気を吸引する。ゲート24内の空間は、中間型10の外部に連通した状態、言い換えれば大気に連通する状態である。したがって、吸引機構30は大気中の空気を吸引する。大気中から吸引した空気は、中間型10に設けられたゲート24から、ゲート吸引機構26に設けられ吸着パッド27b、吸引部本体27a、吸引通路28、さらに、吸引通路28に接続された配管29、流量センサ31を順次経由して、吸引機構30から排気される。ゲート24から吸引された空気の総流量を、流量センサ31によって測定する。測定した総流量に対応する測定流量情報と、予め記憶しておいた基準流量情報とを、制御手段CTLによって比較する。このようにして、ゲート24に樹脂残留が発生したかどうかを判断することができる。
図3(a)に示される中間型10において、20個のゲート24は、すべて樹脂残留がない正常な状態であるとする。この正常な状態において、図5(a)に示すように、吸引機構30を使用して、20個のゲート24から吸引する空気の総流量を1個の流量センサ31によって測定する。
20個のゲート24から吸引する空気の総流量の測定値が適当な値、例えば、2L/分になるように吸引機構30の吸引量を設定する。言い換えれば、2L/分を、空気の総流量の測定値としての設定値にする。樹脂残留がない正常な状態であれば、1個当りのゲート24から吸引される空気の流量はすべて同じになるので、1個のゲート24から吸引される空気の流量は、0.1L/分(=2L/分÷20)となる。このようにして、樹脂残留がない正常な状態において、1個当たりのゲート24から吸引する空気の流量の測定値が一定の値(0.1L/分)になるように、吸引機構30の吸引量を予め設定しておく。したがって、この設定した空気の総流量の測定値(2L/分)とゲート吸引機構26によって実際に吸引される空気の総流量の測定値とを比較することによって、樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
例えば、図3(a)に示した中間型10に設けられた20個のゲート24のうち、1個のゲート24に硬化樹脂が残っていて、樹脂残留が完全にゲート24を塞いだ状態と仮定する。この状態において、ゲート吸引機構26を用いて、ゲート24から大気中の空気を吸引する。20個のゲート24から吸引された空気の総流量を、流量センサ31によって測定する。20個のゲート24のうち、樹脂残留によって完全に塞がれた1個のゲート24からは空気が吸引されないので、流量センサ31によって測定される総流量は、樹脂残留がない19(20−1)個のゲート24から吸引される空気の総流量となる。したがって、19個のゲート24から吸引される空気の総流量は、1.9L/分(=2L/分−0.1L/分)となる。正常な状態での測定値として設定された総流量である2L/分より測定された総流量が少なくなる場合には、どこかのゲート24に樹脂残留が発生していると判断することができる。このようにして、ゲート吸引機構26を用いて樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
上記の実施例においては、20個のゲート24から吸引する空気の総流量の測定値が2L/分になるように、吸引機構30の吸引量を設定した。1個当りのゲート24から吸引する空気の流量は0.1L/分(=2L/分÷20)である。したがって、2個のゲート24に完全な樹脂残留がある場合の総流量は1.8L/分(=2L/分−0.2L/分)、3個のゲート24に樹脂残留がある場合の総流量は1.7L/分(=2L/分−0.3L/分)となる。このように、1個当りのゲート24から吸引する空気の流量の測定値を設定することによって、樹脂残留が発生しているゲート24の数を判断することができる。しかしながら、20個のゲート24のうち、どのゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかまで判断することはできない。
図5(b)に示すように、1行目から5行目までの各吸引通路28に設けられた4個の吸引部27に対して、それぞれ流量センサ31を設けた場合について説明する。この場合には、各吸引通路28に対応して5個の流量センサ31が接続される。各吸引通路28は、5個の流量センサ31を経由して吸引機構30に接続される。図5(a)の場合と同様に、吸引機構30によって吸引する空気の総流量の測定値を2L/分に設定する。したがって、各流量センサ31によって測定される空気の総流量の測定値は、0.4L/分(=2L/分÷5)となる。したがって、各吸引通路28に接続された4個の吸引部27に対応するゲート24のうち、1個のゲート24に樹脂残留が発生している場合には、測定される総流量は0.3L/分(=0.4L/分−0.1L/分)となる。また、2個のゲート24に樹脂残留が発生している場合には、測定される総流量は0.2L/分(=0.4L/分−0.2L/分)となる。この場合であれば、5つの吸引通路28うち、どの吸引通路28に設けられた吸引部27に対応するゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
さらに、横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)に沿って、すべての「行」及び「列」に吸引通路28を設けることができる。横方向及び縦方向に沿って設けられたすべての吸引通路28に対応して、流量センサ31を設ける。具体的には、1行目から5行目に設けられた5つの吸引通路28に対応して5個の流量センサ31を、及び、1列目から4列目に設けられた4つの吸引通路28に対応して4個の流量センサ31を、合計で9個の流量センサ31を設ける。この場合であれば、横方向及び縦方向に沿って設けられたすべての吸引通路28からそれぞれ吸引する空気の流量を、独立して測定することができる。したがって、予め設定された流量の測定値より測定された流量の測定値が少なくなっている「行」と「列」とが交わる交点に位置するゲート24を特定することができる。この交点に位置するゲート24に樹脂残留が発生していると判断することができる。このようにすれば、20個のゲート24うち、どの位置に形成されたゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
加えて、各吸引部27に対応して独立した吸引通路28をそれぞれ設けることができる。この場合には、それぞれの吸引通路28に対応して独立した流量センサ31をそれぞれ設ける。したがって、1つの吸引部27に対応して1つの流量センサ31が独立して設けられる。合計で20個の流量センサ31がゲート吸引機構26に設けられたそれぞれの吸引通路28に接続される。この場合であれば、ゲート24のそれぞれに樹脂残留が発生しているかどうかを、それぞれの流量センサ31に空気が流れているかどうかによって、個別に判断することができる。このようにすれば、20個のゲート24うち、どのゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを直接特定することができる。
ここまでは、ゲート吸引機構26を用いて、中間型10(図3(a)参照)に設けられたすべてのゲート24に対応する吸引部27から吸引する空気の総流量を一括して(1個の流量センサ31によって)又は分割して(複数の流量センサ31によって)測定する場合を示した。これに限らず、図3(a)に示されるように、「行」又は「列」に沿って設けられた複数個のゲート24をそれぞれ対象にして、ゲート吸引機構26を設けることができる。
例えば、図4(a)に示されるように、1行目に設けられた4個の吸引部27と、これらの吸引部27を接続する吸引通路28とを構成単位とするゲート吸引機構26を設ける。吸引通路28に吸引機構30と流量センサ31とを接続する。このゲート吸引機構26を用いて、まず、中間型10の1行目に設けられた4個のゲート24に対応して4個の吸引部27から吸引した空気の流量を流量センサ31によって測定する。次に、2行目に設けられた4個のゲート24に対応して吸引した空気の流量を測定する。順次、各行に設けられた4個のゲート24に対応して吸引した空気の流量をそれぞれ測定する。このようにして、すべての「行」に設けられたゲート24に対応して吸引した空気の流量を測定する。このことによって、どの「行」に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
さらには、中間型10に設けられた1個のゲート24に対応するゲート吸引機構26を設けることができる。この場合には、ゲート吸引機構26に1個の吸引部27と1個の吸引通路28とが設けられる。ゲート吸引機構26を用いて、中間型10に設けられたすべてのゲート24に対応して吸引した空気の流量を順次測定する。すべてのゲート24を吸引することによって、どのゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
本実施例によれば、ゲート吸引機構26に設けられた吸引部27を、中間型10に設けられたゲート24の開口24bの周囲に密着させた状態で、吸引機構30を使用してゲート24から大気中の空気を吸引する。吸引した空気の総流量を流量センサ31によって測定する。測定された空気の総流量を、樹脂残留がない正常な状態で吸引した空気の総流量の測定値と比較して、樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
また、本実施例によれば、樹脂残留を検出する手段として、大気中から吸引した空気の流量を測定する。予め、吸引機構30によって所定の流量の測定値が得られるように設定する。吸引機構30を使用して吸引を始めた時点から時間が経過しても、吸引する空気の流量は常に一定であり、時間に対する依存性がない。したがって、吸引する空気の流量を厳密に監視する必要がなく、樹脂残留が発生しているかどうかを容易に判断することができる。
また、本実施例によれば、ゲート吸引機構26に設けられた吸引部27から吸引する空気の流量を流量センサ31によって測定する。流量の変化を検出することによって、樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。予め、樹脂残留のない正常な状態で、吸引機構30を用いて所定の流量の測定値が得られるように設定する。したがって、1個当りの吸引部27から吸引する空気の流量を任意に決めることができる。樹脂残留が発生して完全にゲート24を塞いでいる場合には、そのゲートに対応する吸引部27からは空気が吸引されない。したがって、その分だけ吸引部27から吸引する空気の総流量が減少することになる。1個当りの吸引部27から吸引する空気の流量を樹脂残留を検出する感度として設定することができるので、樹脂残留が発生しているかどうかを精度よく判断することができる。
また、本実施例によれば、中間型10に設けられたゲート24の数に対応して、ゲート吸引機構26に接続する流量センサ31を横方向又は縦方向に沿って複数個設けることができる。したがって、中間型10に設けられたゲート24の数が非常に多くなった場合でも、1個当りの吸引部27から吸引する空気の流量を最適な値に設定することができる。樹脂残留を検出する手段として、大気中から吸引する空気の流量を利用するので、製品に応じて樹脂残留を検出する感度を最適にすることができる。
さらに、ゲート吸引機構26の横方向及び縦方向沿って、すべての「行」及び「列」に設けられた吸引通路28に対して流量センサ31を接続することもできる。このようにすれば、横方向及び縦方向のすべてに設けられた流量センサ31の流量を測定することによって、樹脂残留が発生しているゲート24を特定することも可能である。
また、本実施例によれば、ゲート吸引機構26に設けられた各吸引部27に対応して独立した吸引通路28及び流量センサ31をそれぞれ設けることができる。このようにすれば、すべてのゲート24に対応して設けられた流量センサ31に空気が流れているかどうかによって、樹脂残留が発生しているゲート24を直接特定することができる。
また、本実施例によれば、「行」又は「列」に沿って設けられた複数個のゲート24を対象にして、ゲート吸引機構26を設けることができる。このゲート吸引機構26を用いて、すべての「行」又は「列」に設けられたゲート24に順次対応して吸引した空気の流量を測定する。このことによって、どの「行」又は「列」に樹脂残留が発生しているかどうかを確認することができる。
さらに、1個のゲート24に対応するゲート吸引機構26を設けることができる。この場合には、1個の吸引部27を用いて、中間型10に設けられたすべてのゲート24に順次対応して吸引した空気の流量を測定する。すべてのゲート24を吸引することによって、どのゲート24に樹脂残留が発生しているかどうかを判断することができる。
また、本実施例によれば、吸引部27をゲート24の開口24bの周囲に密着させ、大気中からゲート24を経由して吸引する空気の流量を測定する。大気中の空気を吸引するので、簡単な装置構成で、かつ、簡単な検出方法で樹脂残留を検出することができる。したがって、樹脂成形装置1の費用を安くすることができる。
図7を参照して、実施例2におけるゲート吸引機構26の構成について説明する。実施例1との違いは、ゲート吸引機構26において、吸引部27を支持する弾性部材を設けたことである。図7に示されるように、ゲート吸引機構26において、吸引部27を挿入する凹部32が設けられる。凹部32内には、例えば、弾性部材であるスプリング33などが挿入され、その上に吸引部27が配置される。
弾性部材で形成された吸着パッド27bに加えて、吸引部27もスプリング33によって弾性支持される。このことによって、ゲート24の開口24b(図3(b)参照)の周囲に吸着バッド27bを密着させることを、さらに高めることができる。この場合には、吸引部27を弾性支持するように凹部32の中に、スプリング33を設けた。これに限らず、吸引部本体27aの内部に弾性部材であるスプリングを組み込む構成にすることもできる。
図8〜図12を参照して、本発明に係る樹脂成形装置1において、ゲート吸引機構26を用いて樹脂封止を行う構成及び動作について説明する。
図8に示すように、樹脂成形装置1が有するローダ13は、本発明に係るゲート吸引機構26が従来の搬送機構に追加され一体化されて構成されている。したがって、ローダ13は、チップ14が装着された基板15を下型9の凹部19に配置する機能と、樹脂タブレット16をポット18に供給する機能と、大気中の空気を吸引して樹脂残留を検出するためにゲート24を吸引する機能とを備えている。図8においては、ローダ13にゲート吸引機構26を内臓して、ローダ13とゲート吸引機構26とが一体化された構成を示した。これに限らず、ローダ13とゲート吸引機構26とを、各別に構成して組み立てることもできる。
樹脂成形装置1において、ゲート吸引機構26を用いて樹脂封止を行う動作を説明する。まず、上型6と下型9と中間型10とを型開きする。次に、中間型10と下型9との間の所定位置まで、ローダ13を移動させる。
図9に示すように、ローダ13を上動させて、吸引部27の先端に取り付けられた吸着パッド27bを、ゲート24の開口24bの周囲に密着させる。次に、吸引機構30を使用して、予め樹脂残留がない状態(正常な状態)において設定された条件で、ゲート24を経由して大気中の空気を吸引する。吸引機構30によって吸引された空気の総流量を流量センサ31で測定する。
図9において、測定した空気の総流量が正常な状態において測定された基準流量値と異なる場合(少ない場合)には、いずれかのゲート24に樹脂残留が発生していると判断する。その場合には、樹脂封止工程を一旦中止する。そして、中間型10を樹脂成形装置1から取り外し、ゲート24を洗浄する。洗浄することによって、硬化樹脂の樹脂残留をゲート24から除去する。次に、洗浄した中間型10を樹脂成形装置1に取り付けて、吸引機構30によって吸引される空気の総流量の測定値が正常であるかどうかを確認する。総流量の測定値が正常であれば、樹脂封止工程を再開する。
図10に示すように、測定された空気の総流量が、正常な状態において測定された基準流量値(基準流量情報)と同じであれば、ゲート24に樹脂残留は発生していないと判断する。樹脂残留がない正常な状態と判断した場合には、チップ14が装着された基板15を下型9の凹部19に配置する。次に、樹脂タブレット16をポット18に供給する。次に、ローダ13を所定位置から後退させる。次に、上型6と下型9と中間型10とを型締めする。型締めをした後に、樹脂タブレット16を押圧するとともに加熱する。加熱することによって樹脂タブレット16を溶融させ、流動性樹脂を生成する。次に、プランジャ20によって、流動性樹脂を押圧する。押圧された流動性樹脂を、ポット18から、貫通穴25、カル21、ランナ22、ゲート24を順次経由して、キャビティ23に注入する。キャビティ23に注入された流動性樹脂を、所定時間加熱することによって硬化樹脂34を形成する。この状態で、チップ15は硬化樹脂34によって樹脂封止される。
図11に示すように、中間型10と下型9とが型締めされた状態で、中間型10及び下型9を上型6から下降させる。このことにより、硬化樹脂34によって樹脂封止された成形品35はデゲートされる。デゲートされることによって、カル21、ランナ22、ゲート24において形成された硬化樹脂は、不要樹脂36として、成形品35と分離される。分離された不要樹脂36は上型6に残る。次に、アンローダ37を上型6と中間型10との間の所定位置に移動させる。アンローダ37を使用して、不要樹脂36を上型6から取り出す。
図12に示すように、中間型10と下型9とを型開きする。この状態で、上型6と下型9と中間型10とは完全に型開きする。成形品35は、下型の凹部19に残る。次に、アンローダ37を再び中間型10と下型9との間の所定位置に移動させる。そして、アンローダ37を使用して、成形品35を取り出す。このようにして、樹脂封止が完了する。
本実施例によれば、ローダ13にゲート吸引機構26が一体化されて構成される。したがって、ローダ13は、チップ14が装着された基板15及び樹脂タブレット16を搬送する機能と、樹脂残留を検出するためにゲート24を吸引する機能とを備える。したがって、樹脂封止工程において、樹脂封止を行う直前に樹脂残留が発生しているかどうかを検査することができる。樹脂封止を行う直前に樹脂残留を検査するので、もし、樹脂残留を検出した場合には、その時点で生産を止めることができる。したがって、樹脂残留による成形不良が発生することを防止することができる。
また、本実施例によれば、ローダ13に一体化されたゲート吸引機構26を使用して、樹脂残留が発生しているかどうかを判断する。吸引機構30を使用して、ゲート24から大気中の空気を吸引する。吸引した空気の総流量を流量センサ31によって測定し、樹脂残留のない正常な状態において測定された基準流量値と比較する。流量センサ31によって測定される空気の総流量は時間依存性がなく一定の流量となる。吸引を始めた時点から時間が経過しても測定する空気の総流量は一定値で変動しない。したがって、樹脂残留が発生しているかどうかを容易に判断することができる。
また、本実施例によれば、予め、樹脂残留のない正常な状態で、吸引機構30を用いて1個当りの吸引部27から吸引する空気の流量値を設定しておく。したがって、1個当りの吸引部27から吸引する空気の流量を、樹脂残留を検出する感度として設定することができる。樹脂残留が発生している場合には、その吸引部27からは空気が吸引されないので、その分だけ測定する空気の流量が減少する。したがって、測定した総流量が、予め設定しておいた総流量の測定値よりも少ない場合は、樹脂残留が発生していると判断できる。また、減少した流量によって、樹脂残留が発生しているゲート24の数を推定することができる。
また、本実施例によれば、ローダ13に設けられた吸引部27をゲート24の開口24bの周囲に密着させ、大気中からゲート24を経由して吸引する空気の流量を測定する。したがって、簡単な装置構成で、かつ、簡単な検出方法で樹脂残留を検出することができる。したがって、樹脂成形装置1の費用を安くすることができる。
なお、各実施例においては、中間型10の下面側にキャビティ23、及び、中間型10の上面側にゲート24を設けた。これに限らず、キャビティ23を中間型10の上面側、及び、ゲート24を中間型10の下面側に設けた場合でも、同様の効果を奏する。
また、実施例3においては、ゲート吸引機構26を樹脂成形装置1のローダ13に組み込んだ場合を示した。これに限らず、ゲート吸引機構26をローダ13とは別にして、樹脂成形装置1に設けることができる。さらには、ゲート吸引機構26を樹脂成形装置1とは切り離して別個に構成することもできる。この場合には、同じ中間型10を使用する樹脂成形装置群や同じ中間型10を使用する成形モジュール群において、ゲート吸引機構26を使用して樹脂残留が発生しているかどうかを検出することができる。
上述した各実施例においては、樹脂残留の場合、すなわち、ゲート24において残った硬化樹脂が完全にゲート24を塞いだ状態について説明した。これに限らず、ゲート24において残った硬化樹脂が不完全にゲート24を塞いだ場合、すなわち、ゲート24において流動性樹脂が流動する空間の断面積が狭くなった場合においても、本発明を適用することができる。
各実施例においては、吸引機構30を使用して、ゲート吸引機構26に設けられた所定の個数の吸引部27から大気中の空気を吸引する。これに限らず、上型6と中間型10とが型締めされた状態で、所定の個数の吸引部27から、ゲート24の内部に存在する気体を吸引してもよい。この場合には、吸引を開始した後に流量が過渡的に変化するので、測定された流量の変化の態様に基づいて樹脂残留が発生したか否かを判断することができる。この場合には、上型6と中間型10との間にシール部材を設けてゲート24の内部を完全に閉空間にすることが好ましい。
各実施例においては、トランスファ成形を使用する樹脂成形装置であって、基板15に装着されたチップ14を樹脂封止する樹脂成形装置について説明した。樹脂封止する対象はIC、LED、トランジスタなどの半導体チップでもよく、受動素子でもよい。リードフレーム、プリント基板、セラミックス基板などの基板に装着された1個又は複数個の電子部品を樹脂封止する際に本発明を適用することができる。
電子部品を樹脂封止する場合に限らず、レンズ、導光板、反射部材(リフレクタ)、光学モジュールなどの光学部品、その他の一般的な樹脂製品を樹脂成形によって製造する場合に、本発明を適用することができる。
3個の成形型を使用する樹脂成形装置に限らず、2個の成形型を使用する樹脂成形装置も本発明の対象になる。この場合には、上型と下型とのいずれか一方が、図2に示された10に相当する。
更に、トランスファ成形に限らず、射出成形を行う樹脂成形装置に対して本発明を適用することができる。「射出成形」という用語は、「材料を加熱シリンダからスプルー(ランナー、ゲート)を通じて閉じた金型のキャビティの中へ加圧のもとに注入して成形する工程」を意味する(JIS K 6900参照)。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
1 樹脂成形装置
2 基盤
3 タイバー
4 固定盤
5 上型プレート
6 上型(成形型群)
7 可動盤
8 下型プレート
9 下型(第2の成形型、成形型群)
10 中間型(第1の成形型、成形型群)
11 駆動機構(型締め機構)
12 型締め機構
13 ローダ(搬送機構)
14 チップ
15 基板
16 樹脂タブレット
17 ワイヤ
18 ポット
19 凹部
20 プランジャ
21 カル
22 ランナ
23 キャビティ
24 ゲート
24a 開口
24b 開口
25 貫通穴
26 ゲート吸引機構
27 吸引部
27a 吸引部本体(吸引部)
27b 吸着パッド(吸引部)
28 吸引通路
29 配管
30 吸引機構
31 流量センサ(流量測定手段)
32 凹部
33 スプリング(弾性体)
34 硬化樹脂
35 成形品
36 不要樹脂
37 アンローダ(搬送機構)
CTL 判断手段
樹脂成形金型のゲートづまり検出装置として、「ランナとキャビティとを連通させるゲートを有する樹脂成形金型において、エア供給源から供給されるゲートづまり検出用のエアを上記ランナ内に導出するエア供給通路と、このエア供給通路を開閉する開閉バルブと、この開閉バルブを開放した状態で上記エア供給通路を通ってランナ内に供給されるエアの圧力を検出する圧力検出手段とを備え、この圧力検出手段により検出されたエア圧の変化状態に応じて上記ゲート内に成形材料が残留するゲートづまりが発生したか否かを判別するように構成した」ゲートづまり検出装置が提案されている(例えば、特許文献1の第2頁、第1図第2図)。
特開平2−289325号公報
次に、吸引機構30を使用して、ゲート24内に存在する空気を吸引する。ゲート24内の空間は、中間型10の外部に連通した状態、言い換えれば大気に連通する状態である。したがって、吸引機構30は大気中の空気を吸引する。大気中から吸引した空気は、中間型10に設けられたゲート24から、ゲート吸引機構26に設けられ吸着パッド27b、吸引部本体27a、吸引通路28、さらに、吸引通路28に接続された配管29、流量センサ31を順次経由して、吸引機構30から排気される。ゲート24から吸引された空気の総流量を、流量センサ31によって測定する。測定した総流量に対応する測定流量情報と、予め記憶しておいた基準流量情報とを、制御手段CTLによって比較する。このようにして、ゲート24に樹脂残留が発生したかどうかを判断することができる。

Claims (14)

  1. 第1の成形型と、該第1の成形型に相対向して設けられた第2の成形型と、前記第1の成形型において前記第2の成形型に対向する側に設けられ注入された流動性樹脂が硬化して硬化樹脂が形成されるはずの空間からなるキャビティと、前記第1の成形型に設けられ前記キャビティの天面に接続される空間からなるゲートと、前記第1の成形型と前記第2の成形型とを少なくとも有する成形型群を型締めする型締め機構とを備え、前記硬化樹脂を有する成形品を成形する樹脂成形装置であって、
    前記キャビティに重なるようにして前記第1の成形型と前記第2の成形型との間に配置されるゲート吸引機構と、
    前記ゲート吸引機構に設けられた吸引部と、
    前記ゲート吸引機構に設けられ前記吸引部につながる吸引通路と、
    前記吸引通路に接続された配管と、
    前記配管に接続された吸引機構と、
    前記配管に設けられ前記配管を通過する流量に応じた測定流量情報を生成する流量測定手段と、
    前記流量測定手段から受け取った前記測定流量情報に基づいて前記流量を算出し、該流量に基づいて所定の判断を行う判断手段とを備え、
    前記流量測定手段は、前記吸引部の先端が前記ゲートの開口の周囲における前記第1の成形型の型面に密着し、かつ、前記吸引機構によって前記ゲート内に存在する気体が吸引されている状態において前記測定流量情報を生成し、
    前記所定の判断は、前記ゲートにおいて前記硬化樹脂が残留していない状態において予め測定して記憶された基準流量情報と前記測定流量情報とを比較することによって、前記ゲートにおいて前記硬化樹脂が残留しているか否かを判断することであることを特徴とする樹脂成形装置。
  2. 請求項1に記載された樹脂成形装置において、
    前記ゲートが複数個設けられ、
    複数個の前記ゲートにそれぞれ対応して複数個の前記吸引部が設けられることを特徴とする樹脂成形装置。
  3. 請求項2に記載された樹脂成形装置において、
    複数個の前記ゲートにそれぞれ対応して複数個の前記キャビティが設けられることを特徴とする樹脂成形装置。
  4. 請求項2又は3に記載された樹脂成形装置において、
    前記複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、
    前記ゲート吸引機構は、前記n行の吸引部のそれぞれにおいて前記m個の吸引部を連通するn個の吸引通路を有し、
    前記n個の吸引通路は、共通する前記配管において前記流量測定手段から見て前記吸引機構とは反対側の部分にそれぞれ接続されることを特徴とする樹脂成形装置。
  5. 請求項2又は3に記載された樹脂成形装置において、
    前記吸引機構に接続されたn本の前記配管を備え、
    前記複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、
    前記ゲート吸引機構は、前記n行の吸引部のそれぞれにおいて前記m個の吸引部を連通するn個の吸引通路を有し、
    前記n個の吸引通路は、前記n本の前記配管にそれぞれ接続されることを特徴とする樹脂成形装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載された樹脂成形装置において、
    前記吸引部をそれぞれ支持する弾性体を備えることを特徴とする樹脂成形装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載された樹脂成形装置において、
    前記成形品を成形するための材料を前記成形型群に搬入して引き渡す動作又は前記成形品を前記成形型群から取り出す動作のうち少なくとも一方を行う搬送機構を備え、
    前記ゲート吸引機構は前記搬送機構に設けられることを特徴とする樹脂成形装置。
  8. 流動性樹脂が硬化して硬化樹脂が形成されるはずの空間からなるキャビティを有する第1の成形型と、該第1の成形型における前記キャビティが形成された側に相対向して設けられた第2の成形型とを少なくとも有する成形型群を準備する工程と、前記成形型群を型締めする工程と、前記第1の成形型に設けられ前記キャビティの天面に接続される空間からなるゲートを経由して前記キャビティに前記流動性樹脂を注入する工程と、前記流動性樹脂を硬化させて前記硬化樹脂を形成する工程と、前記成形型群を型開きする工程と、前記硬化樹脂を有する成形品を前記成形型群から取り出す工程とを備えた樹脂成形方法であって、
    前記ゲートの開口の周囲における前記第1の成形型の型面に吸引部の先端を密着させる工程と、
    前記ゲートにおいて前記硬化樹脂が残留していない状態において、吸引機構を使用して前記吸引部を経由して前記ゲート内に存在する気体を吸引しながら前記吸引部につながる配管において該配管を通過する基準流量を測定する工程と、
    前記基準流量に基づいて生成された基準流量情報を記憶する工程と、
    前記吸引機構を使用して前記吸引部を経由して前記ゲート内に存在する気体を吸引しながら前記配管において該配管を通過する流量を測定する工程と、
    前記流量に基づいて測定流量情報を生成する工程と、
    前記基準流量情報と前記測定流量情報とを比較することによって、前記ゲートにおいて前記硬化樹脂が残留しているか否かを判断する工程とを備えることを特徴とする樹脂成形方法。
  9. 請求項8に記載された樹脂成形方法において、
    前記ゲートと該ゲートに対応する前記吸引部とがそれぞれ複数個設けられ、
    前記吸引部の先端を密着させる工程では、複数個の前記ゲートの開口の周囲における前記第1の成形型の型面に、複数個の前記吸引部の先端をそれぞれ密着させ、
    前記ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、複数個の前記吸引部をそれぞれ経由して複数個の前記ゲート内に存在する気体を吸引することを特徴とする樹脂成形方法。
  10. 請求項9に記載された樹脂成形方法において、
    複数個の前記ゲートにそれぞれ対応して前記キャビティが複数個設けられ、
    前記ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、複数個の前記吸引部をそれぞれ経由して複数個の前記ゲート内に存在する気体を吸引することを特徴とする樹脂成形方法。
  11. 請求項9又は10に記載された樹脂成形方法において、
    前記複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、
    前記ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、前記n行の吸引部のそれぞれにおいて前記m個の吸引部を連通するn個の吸引通路を経由して複数個の前記ゲート内に存在する気体を一括して吸引し、
    前記測定流量情報を生成する工程では、前記気体を一括して吸引する際に前記n個の吸引通路に共通して接続された前記配管における前記n個の吸引通路よりも前記吸引機構に近い側において前記流量を測定して、前記測定流量情報を生成することを特徴とする樹脂成形方法。
  12. 請求項9又は10に記載された樹脂成形方法において、
    前記複数個の吸引部は、平面視した場合に第1の方向に沿って配列されたm個の吸引部からなる1行が前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されたn行の吸引部からなるm×n個の吸引部であり(m、nはいずれも正の整数。)、
    前記ゲート内に存在する気体を吸引する工程では、前記n行の吸引部のそれぞれにおいて前記m個の吸引部を連通するn個の吸引通路をそれぞれ経由して、前記n行の吸引部のそれぞれが有する前記m個の吸引部に対応するm個の前記ゲート内に存在する気体をそれぞれ吸引し、
    前記測定流量情報を生成する工程では、前記n行の吸引部のそれぞれに対応する前記配管における前記流量をそれぞれ測定してn個の前記測定流量情報を生成することを特徴とする樹脂成形方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1つに記載された樹脂成形方法において、
    前記吸引部の先端を密着させる工程では、弾性体によって前記吸引部を支持することを特徴とする樹脂成形方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1つに記載された樹脂成形方法において、
    前記吸引部が設けられた搬送機構を準備する工程と、
    前記成形品を成形するための材料を前記成形型群に搬入して引き渡す工程と、
    前記成形品を前記成形型群から取り出す工程とを備え、
    前記搬送機構を使用して、前記引き渡す工程又は前記取り出す工程のうち少なくとも一方を行い、
    少なくとも前記吸引部の先端を密着させる工程と前記ゲート内に存在する気体を吸引する工程と前記流量を測定する工程とを、前記引き渡す工程において又は前記取り出す工程において行うことを特徴とする樹脂成形方法。
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