JP2015186452A - コンバイン - Google Patents

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飯泉 清
Kiyoshi Iiizumi
清 飯泉
大原 一志
Kazushi Ohara
一志 大原
秋山 尚文
Takafumi Akiyama
尚文 秋山
田上 和成
Kazunari Tagami
和成 田上
齋藤 学
Manabu Saito
学 齋藤
大崎 正美
Masami Osaki
正美 大崎
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Abstract

【課題】運転席から点検蓋の開閉操作を行いやすいコンバインを提供すること。【解決手段】コンバイン1は、機体フレームの前後方向の前方に設けられる運転席と、運転席の前後方向の後方に設けられる穀粒貯留装置90と、運転席の鉛直方向の上側に設けられるサンバイザ100と、を含む。サンバイザ100は、運転席の鉛直方向の上側に位置するテント110と、テント110を支え、車幅方向に間隔をおいて配設される一対の支持フレーム120と、を備える。一対の支持フレーム120は、穀粒貯留装置90の前後方向の前端部90dに設けられる。一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1は、穀粒貯留装置90の鉛直方向の上端部90cに形成された点検口90bを塞ぐ点検蓋92の車幅方向の幅L2と同じ(L1=L2)、または幅L2より広い(L1>L2)。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関する。
コンバインは、走行装置と、刈取装置と、脱穀装置と、穀粒貯留装置と、を備えており、走行しながら刈り取り、脱穀および選別を行う。また、コンバインは、運転席で運転操作する作業員を日差しから守るためのサンバイザ(日除け)を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−111052号公報
しかしながら、サンバイザを備えるコンバインでは、穀粒貯留装置の鉛直方向の上端部に形成された点検口を塞ぐ点検蓋に対して、運転席から開閉操作を行うことが考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転席から点検蓋の開閉操作を行いやすいコンバインを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンバイン(1)は、機体フレーム(10)の前後方向の前方に設けられる運転席(40)と、前記運転席(40)の前後方向の前方に設けられる刈取装置(50)と、前記運転席(40)の前後方向の後方に設けられる穀粒貯留装置(90)と、前記穀粒貯留装置(90)と車幅方向において併設される脱穀装置(70)と、前記運転席(40)の鉛直方向の上側に設けられるサンバイザ(100)と、を含み、前記サンバイザ(100)は、前記運転席(40)の鉛直方向の上側に位置するテント(110)と、前記テント(110)を支え、車幅方向に間隔をおいて配設される一対の支持フレーム(120)と、を備え、前記一対の支持フレーム(120)は、前記穀粒貯留装置(90)の前後方向の前端部(90d)に設けられ、前記一対の支持フレーム(120)同士の間の車幅方向の間隔(L1)は、前記穀粒貯留装置(90)の鉛直方向の上端部(90c)に形成された点検口(90b)を塞ぐ点検蓋(92)の車幅方向の幅(L2)と同じ(L1=L2)、または前記幅(L2)より広い(L1>L2)ことを特徴とする。
また、上記コンバイン(1)では、前記点検口(90b)には、網状部材(91)が設けられ、前記網状部材(91)は、前記穀粒貯留装置(90)に設けられた支持部(91a)に支持されるものとすることができる。
また、上記コンバイン(1)では、前記脱穀装置(70)は、選別後の穀粒を前記穀粒貯留装置(90)へ移送する揚穀筒(71)を有し、前記揚穀筒(71)は、前記脱穀装置(70)と対向する前記穀粒貯留装置(90)の端部(90e)に取り付けられ、前記支持部(91a)は、前記点検口(90b)に対して前記揚穀筒(71)側に配設され、鉛直方向視において少なくとも前記網状部材(91)の一部と重なるものとすることができる。
また、上記コンバイン(1)では、前記点検蓋(92)は、前記点検口(90b)に対して前記点検蓋(92)を開閉可能に支持し、前記揚穀筒(71)とは車幅方向の反対側に配設されるヒンジ(92b)と、前記揚穀筒(71)側に配設される係合機構(92c)と、を有し、前記係合機構(92c)は、前記点検蓋(92)の鉛直方向の下面(92h)から下側に向けて延在され、前記穀粒貯留装置(90)に設けられたピン(92f)と着脱可能に係合するクリップ(92e)を有し、穀粒が前記揚穀筒(71)から前記穀粒貯留装置(90)内に供給され、前記穀粒貯留装置(90)内の穀粒の貯留量が上限を超えると、前記穀粒貯留装置(90)内の穀粒により前記点検蓋(92)が鉛直方向の上側に向けて押され、前記クリップ(92e)と前記ピン(92f)との係合が解除されるものとすることができる。
本発明に係るコンバインによれば、穀粒貯留装置の前端部に設けられる一対の支持フレームの間の車幅方向の間隔が点検蓋の車幅方向の幅と同じ、または点検蓋の車幅方向の幅より広いので、作業員が運転席から点検蓋の開閉操作をする際に、一対の支持フレームと作業員とが干渉しにくい。したがって、本発明に係るコンバインによれば、運転席から点検蓋の開閉操作を行いやすい。
図1は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す側面図である。 図2は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す平面図である。 図3は、実施形態に係るコンバインのグレンタンクの前端部を示す正面図である。 図4は、実施形態に係るコンバインの点検口およびその周辺を示す平面図である。 図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。 図6は、実施形態に係るコンバインのサンバイザの概略構成を示す平面図である。 図7は、図6のB−B線に沿う断面図である。 図8は、図6のC−C線に沿う断面図である。 図9は、実施形態に係るコンバインのサンバイザを示す斜視図である。 図10は、実施形態に係るコンバインのサンバイザが収容された状態を示す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図面を参照して、実施形態に係るコンバインについて説明する。図1は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す側面図である。図2は、実施形態に係るコンバインの概略構成を示す平面図である。図3は、実施形態に係るコンバインのグレンタンクの前端部を示す正面図である。図4は、実施形態に係るコンバインの点検口およびその周辺を示す平面図である。図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。図6は、実施形態に係るコンバインのサンバイザの概略構成を示す平面図である。図7は、図6のB−B線に沿う断面図である。図8は、図6のC−C線に沿う断面図である。図9は、実施形態に係るコンバインのサンバイザを示す斜視図である。図10は、実施形態に係るコンバインのサンバイザが収容された状態を示す断面図である。
なお、以下の説明では、前後方向とは、図1に示すコンバイン1の前後方向であり、コンバイン1が直進する際の進行方向に対して平行となる方向である。また、車幅方向とは、図2に示すコンバイン1の車幅方向であり、水平面において、前後方向に対して直交する方向である。さらに、鉛直方向とは、前後方向と車幅方向とに直交する方向であり、水平面に対して直交する方向である。これら前後方向、車幅方向および鉛直方向は、互いに直交する。なお、コンバイン1の直進方向に対して、コンバイン1が左旋回する際に内側となる車幅方向左側を左側、コンバイン1が左旋回する際に外側となる車幅方向右側を右側、直進方向前方を前方、直進方向後方を後方という。
図1に示すコンバイン1は、エンジン20が発生する駆動力によって、自走しながら稲、麦等の穀稈を刈り取り、脱穀することが可能なコンバインである。コンバイン1は、図1および図2に示すように、機体フレーム10と、エンジン20と、走行装置30と、運転席40と、刈取装置50と、搬送装置60と、脱穀装置70と、排出オーガ80と、グレンタンク90と、サンバイザ100と、を含んで構成されている。
機体フレーム10は、コンバイン1の車体の枠状の構造部材を構成するものである。
エンジン20は、コンバイン1で用いる駆動力の発生源であり、燃焼室で燃料を燃焼させることにより燃料のエネルギーを機械的仕事に変換して回転力として出力する熱機関である。エンジン20は、機体フレーム10の前後方向の前方で、運転席40の鉛直方向の下側に形成された図示しないエンジンルーム内に搭載されている。エンジンルームの車幅方向の右側は、ラジエータカバー21で覆われている。ラジエータカバー21は、藁屑や塵埃等を取り除いた外気をエンジン20の図示しないラジエータに吸引通風させるためのものである。ラジエータカバー21は、鉛直方向の幅がグレンタンク90の鉛直方向の幅と同等である。ラジエータカバー21は、その鉛直方向の上端部がグレンタンク90の鉛直方向の上端部90cと同じ高さである。ラジエータカバー21は、防塵スクリーン21aと、手摺21bと、を有している。防塵スクリーン21aは、ラジエータに吸引通風される外気から藁屑や塵埃等を取り除く。手摺21bは、運転席40に対して乗降する作業員が把持するためのものである。手摺21bは、ラジエータカバー21と運転席40とが車幅方向で重なる箇所で、ラジエータカバー21の前後方向の前端部が後上がりで傾斜している箇所に取り付けられている。
走行装置30は、エンジン20からの駆動力によって、コンバイン1全体を走行させるものである。走行装置30は、機体フレーム10の鉛直方向の下側に設けられている。走行装置30は、クローラ31を備えている。クローラ31は、機体フレーム10の鉛直方向の下側において、車幅方向に間隔をおいて一対設けられている。つまり、走行装置30は、エンジン20から伝達される駆動力によりクローラ31が駆動することで、コンバイン1全体を前後方向に走行させる。
運転席40は、作業員が着座した状態で、運転操作や刈取操作などを行うための運転座席である。運転席40は、機体フレーム10の前後方向の前方に設けられ、エンジンルームの鉛直方向の上側に設けられている。
刈取装置50は、圃場に植生する穀稈を刈り取る装置である。刈取装置50は、機体フレーム10の前後方向の前方で、運転席40の前後方向の前方に設けられている。刈取装置50は、図示しない昇降シリンダにより鉛直方向に昇降可能である。刈取装置50は、穀稈を分草し、倒伏している穀稈を引き起こし、引き起こした穀稈を切断することで、穀稈を刈り取る。刈取装置50は、エンジン20からの駆動力により駆動する。
搬送装置60は、刈り取られた穀稈を脱穀装置70へ搬送するものである。搬送装置60は、図2に示すように、機体フレーム10の車幅方向の左側に設けられている。搬送装置60は、供給搬送装置61と、脱穀搬送装置62と、図示しない排藁搬送装置と、を備えている。供給搬送装置61は、刈り取られた穀稈を前後方向の後方へ搬送しつつ、穀稈の株元側が車幅方向の左側へ向き、穀稈の穂先側が車幅方向の右側へ向くように、穀稈を倒した姿勢に変更する。また、供給搬送装置61は、穀稈が倒れた姿勢で、扱ぎ深さを調整し、穀稈を脱穀搬送装置62へ引き継ぐ。脱穀搬送装置62は、穀稈が倒れた姿勢で、穀稈の株元側を図示しないフィードチェーンと挟持杆とで挟持しつつ、脱穀装置70へ搬送する。また、脱穀搬送装置62は、脱穀装置70により脱穀された脱穀済みの排藁を排藁搬送装置へ引き継ぐ。排藁搬送装置は、排藁を前後方向の後方へ搬送し、コンバイン1の前後方向の後方から外部へ排藁を搬出する。
脱穀装置70は、脱穀搬送装置62により穀稈が前後方向の後方に搬送される過程で、穀稈から穀粒を切り離し(脱穀)、藁等の夾雑物と穀粒とを分離するものである。脱穀装置70は、図2に示すように、機体フレーム10の前後方向の後方で、車幅方向の左側に設けられている。本実施形態では、脱穀装置70は、グレンタンク90と車幅方向において併設されている。脱穀装置70は、選別後の穀粒をグレンタンク90へ移送する揚穀筒71を有している。揚穀筒71は、穀粒を鉛直方向の上側に向けて搬送するものである。揚穀筒71は、図2および図3に示すように、脱穀装置70の鉛直方向の下側からグレンタンク90の鉛直方向の上側に向けて立設されている。揚穀筒71は、穀粒を鉛直方向の上側に向けて搬送するスクリュー搬送機構等の伝動機構を内挿している。揚穀筒71は、脱穀装置70と対向するグレンタンク90の端部、つまり左側端部90eの前後方向の中間に取り付けられている。揚穀筒71は、左側端部90eの鉛直方向の上側からグレンタンク90内に穀粒を供給する。
排出オーガ80は、エンジン20からの駆動力によってグレンタンク90内の穀粒を搬送し、グレンタンク90の外部へ排出させるものである。排出オーガ80は、図2に示すように、グレンタンク90の前後方向の後方に設けられている。排出オーガ80は、旋回、伸縮等が可能であり、グレンタンク90内の穀粒を任意の位置に排出可能である。
グレンタンク90は、図1および図2に示すように、揚穀筒71から供給される穀粒を一時的に貯留する穀粒貯留装置である。グレンタンク90は、運転席40の前後方向の後方で、機体フレーム10の車幅方向の右側に設けられている。つまり、グレンタンク90は、脱穀装置70の車幅方向の右側に併設されている。グレンタンク90は、脱穀装置70で選別後の穀粒が揚穀筒71から供給され、揚穀筒71から供給される穀粒を貯留する。グレンタンク90は、車幅方向の右側で前後方向の後端側を支点として、コンバイン1の車幅方向の右側から後方に回動可能である。グレンタンク90は、コンバイン1の車幅方向の右側から後方に回動(図2に示す矢印a)させることで、グレンタンク90の車幅方向の左側の機体フレーム10内のメンテナンス等が可能となる。グレンタンク90の鉛直方向の上端部90cは、水平面に対して平行な平坦に形成され、作業員がグレンタンク90上に乗って、グレンタンク90の点検等の作業を実施可能な広さに形成されている。グレンタンク90の鉛直方向の上端部90cは、運転席40より鉛直方向の上側に位置し、作業員が運転席40からグレンタンク90上に移動することができる高さに位置している。また、上端部90cには、図2に示すように、点検口90bが形成されている。
点検口90bは、グレンタンク90内を点検するための開口部である。点検口90bは、図3および図4に示すように、前後方向が車幅方向より大きい四角形状に形成されており、上端部90cの車幅方向の中央より左側、つまり揚穀筒71側に形成されている。点検口90bは、グレンタンク90内の点検をしやすいように、例えば、車幅方向の幅が作業員の肩幅程度の幅となっている。点検口90bの車幅方向の中心位置は、前後方向において、運転席40の車幅方向の中心位置に対応している。点検口90bの前後方向の中心位置は、車幅方向において、揚穀筒71の図示しない出口の車幅方向の中心位置に対応している。また、点検口90bには、網状部材91が設けられており、点検口90bは、点検蓋92で塞がれる。
網状部材91は、作業員等が不用意にグレンタンク90内に侵入することを規制するものである。網状部材91は、図4に示すように、鉛直方向視で、前後方向が車幅方向より大きい四角形状で、点検口90bに対応する大きさに形成されている。網状部材91は、鋼線や鋳物等で構成され、格子状の網状に形成されている。網状部材91の目開きは、例えば作業員の腕や足を通過させることができない大きさで、グレンタンク90内の穀粒が通過可能な大きさとなっている。また、網状部材91は、グレンタンク90に設けられた支持部91aに支持されている。
支持部91aは、揚穀筒71からグレンタンク90内に供給される穀粒が点検口90bから外部へ跳ね飛ばされることを規制するものであり、点検口90bに対して網状部材91を支えるものである。支持部91aは、点検口90bに対して揚穀筒71側、および揚穀筒71とは反対側に配設されている。支持部91aは、点検口90bの前後方向の幅に対応する長さで形成され、前後方向視で階段状に形成されている。支持部91aは、例えば軽Z形鋼等で構成されている。支持部91aは、鉛直方向視において網状部材91の車幅方向の両端部と重なり、網状部材91の車幅方向の両端部の前後方向の全長にわたって支持している。つまり、支持部91aは、図4に示すように、鉛直方向視において少なくとも網状部材91の一部と重なっている。支持部91aは、ボルトとナット等の締結部材91bにより、網状部材91を固定している。また、支持部91aは、締結部材91cによりグレンタンク90に固定されている。網状部材91を支持部91aに固定する締結部材91bは、鉛直方向視で点検口90b内に位置している。
点検蓋92は、点検口90bを塞ぐものである。点検蓋92は、鉛直方向視で、点検口90bより大きい四角形状に形成されている。点検蓋92の車幅方向の幅L2は、点検口90bの車幅方向の幅より広い幅、つまり作業員の肩幅程度の幅より広い幅となっている。点検蓋92の車幅方向の幅L2は、例えば50〜60cm程度の幅となっている。点検蓋92の車幅方向の中心位置は、前後方向において、運転席40の車幅方向の中心位置に対応している。また、点検蓋92は、図5に示すように、把持部92aと、ヒンジ92bと、係合機構92cと、を有している。
把持部92aは、作業員により把持されるものである。把持部92aは、図6および図7に示すように、例えば車幅方向視でU字形状に形成されている。把持部92aは、作業員により運転席40から把持され、作業員により点検口90bに対して点検蓋92が開閉される開閉操作をしやすいように、図3および図4に示すように、前後方向の前方に配設され、前後方向視において、サンバイザ100の後述する一対の支持フレーム120同士の間で、車幅方向の左側、つまり揚穀筒71側に配設されている。つまり、把持部92aは、点検蓋92に対して、前方の左側に配設されている。
ヒンジ92bは、点検口90bに対して点検蓋92を開閉可能に支持している。ヒンジ92bは、点検蓋92に対して、揚穀筒71とは車幅方向の反対側の端部に配設されている。つまり、ヒンジ92bは、把持部92aとは車幅方向の反対側に配設されている。このため、ヒンジ92bを回動中心として、把持部92aを把持し、点検蓋92を開閉(図3に示す矢印b)することができる。また、ヒンジ92bは、締結部材92dによりグレンタンク90に固定されている。
係合機構92cは、点検口90bが点検蓋92で塞がれた状態で、点検蓋92をグレンタンク90に係合させるものである。係合機構92cは、図5に示すように、点検蓋92の車幅方向の左側、つまり揚穀筒71側に配設されている。係合機構92cは、グレンタンク90内の穀粒と接触しにくいように、支持部91aの鉛直方向の上側で、鉛直方向視において支持部91aと重なる位置に配設されている。係合機構92cは、ピン92fと着脱可能に係合するクリップ92eを有している。
クリップ92eは、把持部92aより車幅方向の左側で、点検蓋92の鉛直方向の下面92hから下側に向けて延在されている。クリップ92eは、鉛直方向の下側に向けて変位されると、ピン92fを挟み込んで、ピン92fと係合し、鉛直方向の上側に向けて変位されると、ピン92fとの係合が解除されるように構成されている。ピン92fは、例えば丸棒状に形成されている。ピン92fは、ピン固定部92gによりグレンタンク90に固定されている。ピン92fは、車幅方向の左側から右側に向けて延在されている。
サンバイザ100は、運転席40の作業員を日差しから守るための日除けである。サンバイザ100は、図1に示すように、運転席40の鉛直方向の上側に設けられている。サンバイザ100は、グレンタンク90に支持されており、グレンタンク90の回動(図2に示す矢印a)に伴って移動可能である。サンバイザ100の車幅方向の中心位置は、前後方向において、点検蓋92の車幅方向の中心位置に対応している。また、サンバイザ100は、図6および図7に示すように、テント110と、一対の支持フレーム120と、テント側支持部130と、タンク側支持部140と、を含んで構成されている。
テント110は、鉛直方向の上側からの日差しを遮るものである。テント110は、図1および図2に示すように、運転席40の鉛直方向の上側に位置し、鉛直方向視で運転席40と重なる。テント110は、車幅方向の幅より前後方向の幅が大きく形成され、運転席40の鉛直方向の上側を覆う扁平な四角錐台形状に形成されている。テント110は、運転席40の鉛直方向の上側で、かつ鉛直方向視で運転席40全体と重なる日除け位置(図1に示す位置)と、日除け位置より前後方向の前方側で、かつ鉛直方向の下側の収納位置(図10に示す位置)とに位置付けられる。テント110は、図6および図7に示すように、装着部111と、傘部112と、タレ部113と、を一体に有している。なお、テント110の収納位置は、ラジエータカバー21や運転席40に干渉しない鉛直方向の高さの位置まで、テント110が下降した位置である。
装着部111は、テント側支持部130の後述する支持本体部131が装着されるものである。装着部111は、支持本体部131に対応する四角形状で鉛直方向の上側に膨出して形成され、水平面に対して平坦に形成されている。
傘部112は、装着部111の周囲に設けられている。傘部112は、鉛直方向視でスーパー楕円形状に形成されており、装着部111側から外側に向かって、徐々に鉛直方向の下側に向かう傾斜面に形成されている。また、傘部112は、鉛直方向視において、運転席40全体に重なる大きさで形成されている。
タレ部113は、傘部112の車幅方向の左側および右側と前後方向の前方とに設けられている。タレ部113は、鉛直方向視でU字形状に形成されており、傘部112側から外側に向かって、鉛直方向の下側に向かう傾斜面に形成されている(つまり下側に垂れて形成されている)。タレ部113は、傘部112より鉛直方向の下側に位置している。車幅方向の左側および右側のタレ部113は、鉛直方向視において、前後方向の前方側のタレ部113より広く形成されている。タレ部113の車幅方向の左側および右側の前後方向の後方側には、延出部113aと、後上り部113bと、が一体に設けられている。
延出部113aは、タレ部113の車幅方向の左側および右側の前後方向の後方側が鉛直方向の下側に延出されて形成されている。延出部113aは、図1に示すテント110の日除け位置において、車幅方向視で、支持フレーム120の鉛直方向の上端側、つまり支持フレーム120のテント側支持部130側と重なるように延出されている。
後上り部113bは、タレ部113の車幅方向の左側および右側の前後方向の後端側が鉛直方向の上側に傾斜して形成され、車幅方向視で後上りに形成されている。後上り部113bは、図10に示すテント110の収納位置において、車幅方向視で、ラジエータカバー21と重ならないように形成されている。つまり、後上り部113bは、グレンタンク90の回動(図2に示す矢印a)に伴ってサンバイザ100が移動する際に、ラジエータカバー21と干渉しない。
一対の支持フレーム120は、テント110を支えるものである。一対の支持フレーム120は、グレンタンク90の前後方向の前端部90dに設けられ、下端部側を回動中心として回動可能にグレンタンク90に支持されている。一対の支持フレーム120は、例えば機械構造用鋼管等で構成されており、横断面が四角形状で、直線状に延在されて形成されている。一対の支持フレーム120は、車幅方向に間隔をおいて配設されている。一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1は、図4に示すように、点検蓋92の車幅方向の幅L2と同じ(L1=L2)である。つまり、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の幅L1は、点検蓋92の車幅方向の幅L2に対応している。一対の支持フレーム120の車幅方向の中心位置は、前後方向において、点検蓋92の車幅方向の中心位置に対応している。一対の支持フレーム120同士は、図7および図8に示すように、車幅方向に横架される支柱121により連結されている。支柱121は、運転席40から点検蓋92の開閉操作をする際に作業員と干渉しないように、鉛直方向の上側に設けられている。一対の支持フレーム120は、テント側支持部130を介してテント110を支持しており、タンク側支持部140を介してグレンタンク90に支持されている。
また、一対の支持フレーム120は、テント側第1挿通穴120aと、テント側第2挿通穴120bと、タンク側挿通穴120cと、を有している。テント側第1挿通穴120aおよびテント側第2挿通穴120bは、一対の支持フレーム120の鉛直方向の上端部側に形成されている。テント側第1挿通穴120aおよびテント側第2挿通穴120bは、テント側支持部130の後述する締結部材132aが挿通する挿通穴である。テント側第1挿通穴120aは、テント110を日除け位置に位置付けるための挿通穴である。テント側第1挿通穴120aは、一対の支持フレーム120の前後方向の前方側に形成されている。テント側第2挿通穴120bは、テント110を収納位置に位置付けるための挿通穴である。テント側第2挿通穴120bは、一対の支持フレーム120の前後方向の後方側に形成されている。タンク側挿通穴120cは、タンク側支持部140の後述する締結部材144aが挿通する挿通穴であり、テント110を日除け位置に位置付けるための挿通穴である。タンク側挿通穴120cは、一対の支持フレーム120の鉛直方向の下端部側で、前後方向の後方側に形成されている。
テント側支持部130は、一対の支持フレーム120に対してテント110を支持させるものであり、一対の支持フレーム120に対して回動可能にテント110を支持するものである。テント側支持部130の車幅方向の中心位置は、前後方向において、点検蓋92の車幅方向の中心位置に対応している。テント側支持部130の車幅方向の幅は、点検蓋92の車幅方向の幅L2に対応している。また、テント側支持部130は、支持本体部131と、一対の回動支持部132と、を備えている。
支持本体部131は、装着部111に装着されるものである。支持本体部131は、鉛直方向視で、前後方向の幅が車幅方向の幅より広い四角形状の平板状に形成されている。支持本体部131は、テント110の鉛直方向の下側から装着部111に装着される。支持本体部131は、締結部材131aにより、装着部111に固定されている。
一対の回動支持部132は、支持本体部131の前後方向の後方側に固定され、一対の支持フレーム120の鉛直方向の上端部に対して回動可能に連結されている。一対の回動支持部132は、例えば作業員等が手作業で締緩操作可能な蝶ボルト等の締結部材132aと、締結部材132aと螺合する第1ねじ穴132bおよび第2ねじ穴132cと、締結部材132aを支える支持部132dと、軸線方向が車幅方向に対して平行で、一対の回動支持部132と一対の支持フレーム120とを回動可能に連結する軸部132eと、を備えている。
第1ねじ穴132bは、テント110を日除け位置に位置付けるためのねじ穴である。第1ねじ穴132bは、図7および図10に示すように、軸部132eより鉛直方向の下側で、回動支持部132の前後方向の前方側に形成されている。第2ねじ穴132cは、テント110を収納位置に位置付けるためのねじ穴である。第2ねじ穴132cは、軸部132eより鉛直方向の下側で、回動支持部132の前後方向の後方側に形成されている。
支持部132dは、軸部132e周りに回動可能に連結され、軸部132eとは反対側で締結部材132aを回転可能に支持し、かつ各ねじ穴132b、132cに締結部材132aが螺合可能に支持している。
タンク側支持部140は、グレンタンク90に対して一対の支持フレーム120を回動可能に支持するものである。タンク側支持部140の車幅方向の中心位置は、前後方向において、点検蓋92の車幅方向の中心位置に対応している。タンク側支持部140の車幅方向の幅は、点検蓋92の車幅方向の幅L2に対応している。また、タンク側支持部140は、上端側取付部141と、下端側取付部142と、一対の支持本体部143と、一対の回動支持部144と、を備えている。
上端側取付部141は、図3および図4に示すように、締結部材141aにより、グレンタンク90の前端部90d側の上端部90cに固定されている。上端側取付部141は、一対の支持本体部143の鉛直方向の上端側を支持している。
下端側取付部142は、締結部材142aにより、グレンタンク90の上端部90c側の前端部90dに固定されている。下端側取付部142は、一対の支持本体部143の鉛直方向の下端側を支持している。
一対の支持本体部143は、グレンタンク90の前端部90dに配設され、一対の支持フレーム120と同様に、車幅方向に間隔をおいて配設されている。一対の支持本体部143は、鉛直方向の上端側が上端側取付部141に取り付けられ、鉛直方向の下端側が下端側取付部142に取り付けられている。一対の支持本体部143は、鉛直方向の上端に一対の回動支持部144が取り付けられており、一対の回動支持部144を支持している。
一対の回動支持部144は、一対の支持本体部143の上端に固定され、一対の支持フレーム120の鉛直方向の下端部に対して回動可能に連結されている。一対の回動支持部144は、図7および図10に示すように、例えば作業員等が手作業で締緩操作可能な蝶ボルト等の締結部材144aと、締結部材144aと螺合する第1ねじ穴144bおよび第2ねじ穴144cと、締結部材144aを支える支持部144dと、軸線方向が車幅方向に平行で、一対の回動支持部144と一対の支持フレーム120とを回動可能に連結する軸部144eと、一対の支持フレーム120が鉛直方向の下側に回動することを規制する回動規制部144f(図10参照)と、を備えている。
第1ねじ穴144bは、テント110を日除け位置に位置付けるためのねじ穴である。第1ねじ穴144bは、軸部144eより鉛直方向の上側で、回動支持部144の前後方向の後方側に形成されている。第2ねじ穴144cは、テント110を収納位置に位置付けるためのねじ穴である。第2ねじ穴144cは、軸部144eより鉛直方向の上側で、回動支持部144の前後方向の前方側に形成されている。
支持部144dは、軸部144e周りに回動可能に連結され、軸部144eとは反対側で締結部材144aを回転可能に支持し、かつ各ねじ穴144b、144cに締結部材144aが螺合可能に支持している。なお、軸部144eは、軸部144e周りに回動する一対の支持フレーム120がラジエータカバー21と干渉しないように、鉛直方向において、ラジエータカバー21より上側に位置している。
回動規制部144fは、図10に示すように、軸部144e周りに回動する一対の支持フレーム120が前後方向に対してほぼ平行となると、一対の支持フレーム120と当接することで、一対の支持フレーム120が鉛直方向の下側に回動することを規制する。
次に、上記のように構成された実施形態に係るコンバイン1の基本的な動作について説明する。
コンバイン1は、圃場において、エンジン20からの駆動力により走行装置30を駆動して走行しながら、刈取装置50により穀稈を刈り取る。ここで、コンバイン1では、運転席40の鉛直方向の上側の日除け位置にテント110が位置付けられ、運転席40で運転操作や刈取操作を行う作業員に対して、日差しが遮られる。また、コンバイン1では、テント110が鉛直方向視で運転席40全体に重なる大きさに形成されているため、テント110の日除け機能が向上される。また、コンバイン1では、テント側支持部130の締結部材132aが第1ねじ穴132bに螺合され、締結部材132aが一対の支持フレーム120のテント側第1挿通穴120aに挿通される。このため、コンバイン1では、テント110の装着部111が前後方向に対して平行な状態(水平状態)で、テント110が一対の支持フレーム120に対して回動することが規制される。また、コンバイン1では、タンク側支持部140の締結部材144aが第1ねじ穴144bに螺合され、締結部材144aが一対の支持フレーム120のタンク側挿通穴120cに挿通される。このため、コンバイン1では、一対の支持フレーム120が鉛直方向の上側に立設した状態で、一対の支持フレーム120がグレンタンク90に対して回動することが規制される。つまり、コンバイン1では、テント側支持部130の締結部材132aと、タンク側支持部140の締結部材144aとにより、テント110が日除け位置に位置付けられる。
また、コンバイン1は、圃場において、前進と旋回とを繰り返しつつ刈取装置50で刈り取られた穀稈を搬送装置60により脱穀装置70へ搬送し、搬送装置60で搬送される穀稈を脱穀装置70により脱穀し、脱穀された穀粒をグレンタンク90内に一時的に貯留する。ここで、コンバイン1では、脱穀装置70により、脱穀した穀粒と夾雑物とが選別される。また、コンバイン1では、選別後の穀粒が揚穀筒71からグレンタンク90内に供給される。このため、コンバイン1では、グレンタンク90の鉛直方向の上端部90c側で、車幅方向の左側端部90e側から穀粒が供給される。また、コンバイン1では、支持部91aが車幅方向の左側、つまり揚穀筒71側に設けられているので、揚穀筒71から供給される穀粒が支持部91a上に侵入しにくくなる。このため、コンバイン1では、点検蓋92の閉まりが安定化する。
また、コンバイン1は、グレンタンク90内の穀粒の貯留量が上限に達すると、運転席40の作業員による排出操作に応じて、エンジン20からの駆動力により排出オーガ80を駆動し、グレンタンク90内の穀粒を外部へ排出する。
次に、実施形態に係るコンバイン1において、グレンタンク90内の穀粒の貯留量が上限に達しても、刈取装置50で穀稈を刈り取り続けた場合について説明する。
コンバイン1は、運転席40の作業員が刈取操作を停止するまで、刈取装置50により穀稈を刈り取り、揚穀筒71からグレンタンク90内に穀粒を供給する。ここで、コンバイン1では、グレンタンク90内の穀稈の貯留量が上限を超えると、グレンタンク90内の穀粒が点検蓋92の下面92hの車幅方向の右側と接触する。また、コンバイン1では、グレンタンク90内の穀粒により点検蓋92が鉛直方向の上側に向けて押され、クリップ92eとピン92fとの係合が解除される。また、コンバイン1では、貯留量の上限を超えてさらに穀粒がグレンタンク90内に供給されると、点検蓋92がグレンタンク90内の穀粒により押し上げられ、点検口90bから穀粒が外部へ排出される。また、コンバイン1では、クリップ92eとピン92fとで構成される係合機構92cが、支持部91aより鉛直方向の上側で、鉛直方向視で支持部91aと重なっているため、グレンタンク90内の穀粒が係合機構92cを押し上げることが規制され、係合機構92cが破損することが抑制される。また、コンバイン1では、支持部91aより鉛直方向の上側で、鉛直方向視で係合機構92cと支持部91aとが重なっているため、グレンタンク90内の穀粒が係合機構92cと支持部91aとの間に入り込みにくい。このため、コンバイン1では、点検蓋92の閉まりが安定化される。
次に、実施形態に係るコンバイン1を格納する場合について説明する。
作業員は、コンバイン1を格納場所で停止させた後、運転席40において、テント110を支えつつ、テント側支持部130の締結部材132aを第1ねじ穴132bから取り外し、第2ねじ穴132cとテント側第2挿通穴120bとを車幅方向に挿通させた状態とし、締結部材132aを第2ねじ穴132cに締め付ける。ここで、コンバイン1では、テント側支持部130の締結部材132aが第2ねじ穴132cに螺合され、締結部材132aが支持フレーム120のテント側第2挿通穴120bに挿通される。このため、コンバイン1では、テント110の車幅方向の前方側が鉛直方向の上側に上昇した状態(跳ね上がった状態)で、テント110が一対の支持フレーム120に対して回動することが規制される。
締結部材132aが第2ねじ穴132cに締め付けられた後、作業員は、運転席40において、一対の支持フレーム120を支えつつ、タンク側支持部140の締結部材144aを第1ねじ穴144bから取り外し、第2ねじ穴144cと一対の支持フレーム120とが車幅方向視で重ならなくなるまで、一対の支持フレーム120が前後方向に対してほぼ平行となるまで前方側に倒し、締結部材144aを第2ねじ穴144cに締め付ける。ここで、コンバイン1では、タンク側支持部140の締結部材144aが第2ねじ穴144cに螺合され、締結部材144aが一対の支持フレーム120に当接することで、一対の支持フレーム120の鉛直方向の上側への回動が規制される。また、コンバイン1では、タンク側支持部140の回動規制部144fが一対の支持フレーム120に当接することで、一対の支持フレーム120の鉛直方向の下側への回動が規制される。このため、コンバイン1では、テント側支持部130の締結部材132aと、タンク側支持部140の締結部材144a、回動規制部144fとにより、テント110が収納位置に位置付けられる。また、コンバイン1では、テント110が収納位置に位置付けられた状態で、テント110および一対の支持フレーム120がラジエータカバー21や運転席40と干渉しない。また、コンバイン1では、テント110が収納位置に位置付けられると、テント110の鉛直方向の高さが日除け位置より鉛直方向の下側となり、テント110の前後方向の前方側が鉛直方向の下側に下降されるので、サンバイザ100がコンパクト化される。
次に、実施形態に係るコンバイン1のグレンタンク90内の点検をする場合について説明する。
作業員は、走行装置30によるコンバイン1の走行を停止させた後、運転席40から点検蓋92を開けて、グレンタンク90内の点検を実施する。ここで、コンバイン1では、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1と点検蓋92の車幅方向の幅L2とが同じ(L1=L2)であり、点検蓋92の幅L2が作業員の肩幅程度の幅より広いため、作業員に対して一対の支持フレーム120が干渉しない。このため、コンバイン1では、運転席40から一対の支持フレーム120同士の間に作業員がその体を通すことで、点検蓋92の把持部92aが作業員により把持される。また、コンバイン1では、作業員により把持部92aが把持されて鉛直方向の上側に向けて引っ張られると、クリップ92eとピン92fとの係合が解除され、点検蓋92が鉛直方向の上側に開けられる。また、コンバイン1では、点検口90bには網状部材91が設けられており、作業員の不用意な侵入が規制される。また、コンバイン1では、網状部材91を支える支持部91aが揚穀筒71側に配設され、鉛直方向視で網状部材91と支持部91aとが重なっているので、点検蓋92が開けられた状態で、揚穀筒71からグレンタンク90内に供給される穀粒が点検口90bから外部へ跳ね飛ばされることが抑えられる。
また、作業員は、グレンタンク90内の点検における必要に応じて、点検口90bの網状部材91を取り外して、グレンタンク90内の点検を実施する。ここで、コンバイン1では、運転席40から一対の支持フレーム120同士の間を作業員が通り抜け、グレンタンク90の上端部90cに作業員が乗った後、点検蓋92が開かれる。また、コンバイン1では、網状部材91を支持部91aに固定する締結部材91bが、鉛直方向視で点検口90b内に位置するため、点検蓋92が開かれた状態で、グレンタンク90上の作業員が締結部材91bを取り外すことにより、網状部材91が点検口90bから取り外されてメンテナンス性がよい。このため、コンバイン1では、網状部材91が取り外された点検口90bからグレンタンク90内の点検を実施することもできる。
また、コンバイン1では、一対の支持フレーム120およびタンク側支持部140の車幅方向の中心位置が前後方向において、点検蓋92の車幅方向の中心位置に対応しており、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1およびタンク側支持部140の車幅方向の幅が点検蓋92の車幅方向の幅L2に対応している。つまり、コンバイン1では、鉛直方向視において、一対の支持フレーム120、タンク側支持部140および点検蓋92が前後方向に対して平行となる直線上に配置されており、前後方向に延びる幅L2のラインに沿って、一対の支持フレーム120およびタンク側支持部140が配置される。このため、コンバイン1では、作業員が点検蓋92の開閉操作を行う際、一対の支持フレーム120で阻害されない。また、コンバイン1では、作業員がグレンタンク90上に乗る際、通り抜けるスペースが確保される。
グレンタンク90内の点検を実施した後、作業員は、点検蓋92を閉めて、グレンタンク90内の点検を終える。ここで、コンバイン1では、クリップ92eとピン92fとが係合され、点検口90bが点検蓋92により塞がれる。また、運転席40から点検が実施された場合、コンバイン1では、運転席40の作業員により点検蓋92が閉められる。また、グレンタンク90上から点検が実施された場合、コンバイン1では、グレンタンク90上の作業員により網状部材91が取り付けられた後、点検蓋92が閉められ、作業員が一対の支持フレーム120同士の間を通って、グレンタンク90上から運転席40へ降りる。
以上のように、実施形態に係るコンバイン1によれば、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1と、点検蓋92の車幅方向の幅L2とが同じ(L1=L2)であり、点検蓋92の幅L2が作業員の肩幅程度の幅より大きい幅であるので、作業員が運転席40から点検蓋92の開閉操作をする際に、一対の支持フレーム120と作業員とが干渉しにくい。また、実施形態に係るコンバイン1によれば、作業員が運転席40から一対の支持フレーム120同士の間を通り抜けてグレンタンク90上に乗ることができる。つまり、実施形態に係るコンバイン1によれば、運転席40から点検蓋92の開閉操作をする際に、一対の支持フレーム120と作業員とが干渉しにくい。したがって、実施形態に係るコンバイン1によれば、運転席40から点検蓋92の開閉操作を行いやすい。
また、実施形態に係るコンバイン1によれば、点検蓋92の車幅方向の右側(揚穀筒71とは反対側)にヒンジ92bが設けられ、点検蓋92の車幅方向の左側(揚穀筒71側)に係合機構92cが設けられ、点検蓋92の車幅方向の左側で、車幅方向視で一対の支持フレーム120同士の間に把持部92aが設けられているので、点検蓋92の開閉操作を簡単に行うことができる。
また、実施形態に係るコンバイン1によれば、点検口90bに網状部材91が設けられているので、作業員等が不用意にグレンタンク90内へ入り込むことを規制することができる。
また、実施形態に係るコンバイン1によれば、網状部材91を支持する支持部91aが揚穀筒71側に配設され、鉛直方向視で網状部材91と支持部91aとが重なっているので、揚穀筒71側から点検口90b側へ向かって跳ね飛ぶ穀粒が支持部91aと当接するようになり、点検蓋92が開けられた状態で、穀粒が点検口90bから外部へ飛び跳ねることを抑制することができる。
また、実施形態に係るコンバイン1によれば、グレンタンク90内の穀粒の貯留量が上限を超えると、グレンタンク90内の穀粒により点検蓋92が鉛直方向の上側に押し上げられ、クリップ92eとピン92fとの係合が解除されるので、グレンタンク90内に穀粒を供給する揚穀筒71の伝動機構にかかる負荷が上昇することを抑えることができる。したがって、実施形態に係るコンバイン1によれば、揚穀筒71の伝動機構の破損を防止することができる。
なお、上記の実施形態では、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1は、点検蓋92の車幅方向の幅L2と同じ(L1=L2)であったが、点検蓋92の車幅方向の幅L2より広い(L1>L2)ものであってもよい。一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1が点検蓋92の車幅方向の幅L2より広い(L1>L2)場合、同じ(L1=L2)場合よりも、一対の支持フレーム120と作業員とが干渉しにくくなり、運転席40から点検蓋92の開閉操作を行いやすくなる。
また、上記の実施形態では、穀粒貯留装置がグレンタンク90であったが、これに限定されず、例えば、ホッパー装置であってもよい。穀粒貯留装置がホッパー装置である場合、一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1と、ホッパー装置の点検蓋の車幅方向の幅とを同じ、または一対の支持フレーム120同士の間の車幅方向の間隔L1を点検蓋の車幅方向の幅より広く構成することで、運転席40から点検蓋の開閉操作をしやすくなる。なお、グレンタンク90の車幅方向の幅よりホッパー装置の車幅方向の幅が狭い場合、運転席40から点検蓋92の開閉操作を行いやすい範囲で、サンバイザ100をホッパー装置に対応させると、グレンタンク90を備えるコンバイン1とホッパー装置を備えるコンバインとでサンバイザ100を共通化することができる。
また、上記の実施形態では、網状部材91は、鋼線や鋳物等で格子状の網状に形成されていたが、グレンタンク90内の貯留量の上限を超えた穀粒が通り抜けることができ、作業員の不用意なグレンタンク90内への侵入を規制することができるものであればよいので、例えば六角形状等の多角形状の網状であってもよいし、いわゆるパンチングメタルであってもよい。
1 コンバイン
10 機体フレーム
40 運転席
50 刈取装置
70 脱穀装置
71 揚穀筒
90 グレンタンク(穀粒貯留装置)
90b 点検口
90c 上端部
90d 前端部
90e 左側端部(端部)
91 網状部材
91a 支持部
92 点検蓋
92b ヒンジ
92c 係合機構
92e クリップ
92f ピン
92h 下面
100 サンバイザ
110 テント
120 支持フレーム

Claims (4)

  1. 機体フレームの前後方向の前方に設けられる運転席と、
    前記運転席の前後方向の前方に設けられる刈取装置と、
    前記運転席の前後方向の後方に設けられる穀粒貯留装置と、
    前記穀粒貯留装置と車幅方向において併設される脱穀装置と、
    前記運転席の鉛直方向の上側に設けられるサンバイザと、を含み、
    前記サンバイザは、前記運転席の鉛直方向の上側に位置するテントと、前記テントを支え、車幅方向に間隔をおいて配設される一対の支持フレームと、を備え、
    前記一対の支持フレームは、前記穀粒貯留装置の前後方向の前端部に設けられ、
    前記一対の支持フレーム同士の間の車幅方向の間隔は、前記穀粒貯留装置の鉛直方向の上端部に形成された点検口を塞ぐ点検蓋の車幅方向の幅と同じ、または前記幅より広い
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記点検口には、網状部材が設けられ、
    前記網状部材は、前記穀粒貯留装置に設けられた支持部に支持されることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記脱穀装置は、選別後の穀粒を前記穀粒貯留装置へ移送する揚穀筒を有し、
    前記揚穀筒は、前記脱穀装置と対向する前記穀粒貯留装置の端部に取り付けられ、
    前記支持部は、前記点検口に対して前記揚穀筒側に配設され、鉛直方向視において少なくとも前記網状部材の一部と重なることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記点検蓋は、前記点検口に対して前記点検蓋を開閉可能に支持し、前記揚穀筒とは車幅方向の反対側に配設されるヒンジと、前記揚穀筒側に配設される係合機構と、を有し、
    前記係合機構は、前記点検蓋の鉛直方向の下面から下側に向けて延在され、前記穀粒貯留装置に設けられたピンと着脱可能に係合するクリップを有し、
    穀粒が前記揚穀筒から前記穀粒貯留装置内に供給され、前記穀粒貯留装置内の穀粒の貯留量が上限を超えると、前記穀粒貯留装置内の穀粒により前記点検蓋が鉛直方向の上側に向けて押され、前記クリップと前記ピンとの係合が解除されることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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