JP7050652B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、コンバイン等の作業車に関し、詳しくは、運転部の上方を覆うキャノピーが備えられている作業車に関する。
作業車の一例であるコンバインにおいて、従来では、運転部の後方に備えられた穀粒貯留部の前部に左右の支柱が支持され、その左右の支柱の上部に角度位置調節機構を介して角度位置を変更可能な状態でルーフ部が支持されている。そして、角度位置調節機構における手動操作具としての傾斜角度調節具が、左右の支柱の左右方向外方側に位置する状態で設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-207480号公報
ところで、この種の作業車では、運転者は操縦操作しているときは、機体前方を目視するが、機体後方側での作業状況、例えば、穀粒貯留部における穀粒の貯留状態を目視で確認する場合には、運転者は運転座席から立ち上がって身体を捻りながら機体後方を見る必要がある。そのとき、運転者は、正確に確認するために、できるだけ後方に寄った姿勢で確認することがある。その場合、左右の支柱の間は狭い空間であるから、運転者は左右の支柱の左右方向外方側から身を乗り出して目視することになる。
しかし、上記従来構成では、左右の支柱の左右方向外方側に手動操作具(傾斜角度調節具)が設けられているので、上述したような機体後方を見る場合に、運転者の頭部等が手動操作具に接触して不快に感じるおそれがあり、この点で改善の余地があった。
そこで、運転部から機体後方を目視で確認するような場合に、運転者の身体が誤って操作具等に接触するおそれを少なくすることが望まれていた。
本発明に係る作業車の特徴構成は、運転座席を有する運転部と、前記運転部の上方を覆うキャノピーとを備え、前記キャノピーに、前記運転部の上方に位置するルーフ部と、前記ルーフ部を支持する左右の支柱と、前記ルーフ部を前記左右の支柱に対して片持ち状態且つ横軸芯周りで角度変更可能な状態で支持する左右の支持部とが備えられ、前記支持部に、前記ルーフ部の角度位置を保持する保持機構が備えられ、前記保持機構に、手動操作により、前記ルーフ部の角度位置を変更可能な移動状態と、前記ルーフ部の角度位置を保持する位置保持状態とに切り換え操作可能な手動操作具が備えられ、前記手動操作具は、前記左右の支柱の間に位置する状態で備えられ、前記保持機構に、前記手動操作具として、前記ルーフ部の角度変更に伴って相対移動する可動側部材と固定側部材のうちのいずれか一方にスライド操作可能にロックピンが備えられ、前記保持機構は、前記可動側部材と前記固定側部材のうちの他方に前記ロックピンが差し込み可能な複数の係止孔が形成されるとともに、前記ロックピンが前記係止孔に差し込まれる方向に向けて移動付勢される状態で備えられ、且つ、前記ロックピンを選択的にいずれかの前記係止孔に差し込むことにより角度位置を保持するように構成され、前記保持機構よりも前記運転座席から離れた位置に、前記可動側部材と前記固定側部材とに亘って挿通するとともに、ネジ込み操作により前記可動側部材と前記固定側部材とを押圧固定するネジ込み式固定機構が備えられ、前記ネジ込み式固定機構の操作具が前記左右の支柱の左右方向外方側に位置する状態で備えられ、前記ネジ込み式固定機構は、前記左右の支柱に対して夫々備えられ、前記保持機構は、前記左右の支柱のうちの左右方向一方側の前記支柱に対してのみ設けられている点にある。
運転者が機体後方側での作業状況を目視で確認する場合には、運転者は左右の支柱の左右方向外方側の広い空間を通して身を乗り出して目視することになる。本発明によれば、ルーフ部の角度位置を変更させるための手動操作具が左右の支柱の間に位置する状態で備えられるので、運転者が機体後方側を目視する場合に、左右の支柱の間は狭い空間を通して身を乗り出すことはなく、手動操作具が運転者の身体に接触するおそれは少ない。
従って、運転部から機体後方を目視で確認するような場合に、運転者の身体が誤って操作具等に接触するおそれを少なくすることが可能となった。
また、ロックピンを複数の係止孔のうちのいずれかに選択的に差し込むことにより、ロックピンと係止孔との係合によって可動側部材と固定側部材の相対移動が規制され、ルーフ部を複数の角度位置の夫々において的確に位置保持することができる。ところで、ルーフ部がこのような保持機構のみにより位置保持される構成であれば、例えば、風が吹き付けたり、樹木の枝等の外物が接触する等、ルーフ部に対して強い力が作用する状態が繰り返し発生すると、ロックピンと係止孔との係合箇所が損傷して、長期にわたり的確な位置保持を行えないおそれがある。
そこで、上記したような保持機構とは別にネジ込み式固定機構を備えて、ネジ込み操作により可動側部材と固定側部材とを押圧固定するようにした。その結果、保持機構によって位置保持している状態でネジ込み式固定機構により押圧固定することで、ルーフ部に対して強い力が作用する状態が発生しても、ロックピンと係止孔との係合箇所だけに強い力が作用することはなく損傷を防止することが可能である。
従って、ルーフ部を適正な角度位置で位置保持することができるものでありながら、短期間での損傷の発生を防止して長期にわたり的確な位置保持を行えるものとなった。
ーフ部を左右の支柱に対して夫々、ネジ込み式固定機構により押圧固定することにより、左右両側でバランスよく固定することができ、捻じれ等の少ない安定した姿勢で保持することができる。
本発明においては、前記ルーフ部のうち左右方向における前記一方側の箇所に把手が備えられていると好適である。
本構成によれば、ルーフ部の角度位置を変更するときは、作業者は、一方の手でルーフ部の把手を握ってルーフ部の姿勢を保持しながら、他方の手で保持機構の手動操作具を操作して、ルーフ部を複数の角度位置のいずれか選択される位置にて保持する。
そして、保持機構は左右方向一方側の支柱に対応する位置にあり、把手はルーフ部の左右方向における前記一方側に備えられる。このように、保持機構と把手とは、左右方向一方側に寄った位置にあり、それらは比較的近い位置に設けられる。その結果、作業者は、手動操作具と把手とを同時に操作してルーフ部の角度位置を変更する作業が行い易いものになる。
本発明においては、収穫物を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理された穀粒を貯留する穀粒貯留部と、が機体横幅方向に並ぶ状態で備えられ、前記運転部が機体前部に位置するとともに、前記運転部の後方に前記穀粒貯留部が位置する状態で備えられ、前記左右の支柱が前記穀粒貯留部の前部に支持され、前記左右の支柱のうち機体横幅方向中央側に位置する前記支柱に対応する前記支持部にのみ前記保持機構が備えられていると好適である。
本構成によれば、運転部の後方には穀粒貯留部が備えられ、穀粒貯留部の横側に脱穀部が備えられている。この種の作業車では、運転者は作業途中で穀粒貯留部における作業状況を確認するために、機体後方側を目視する場合がある。そして、この種の作業車では、運転部の車体横幅方向外方側は、開放された状態になっており、機体横幅方向外方側に身体を寄せると不安定な状態になり易い。これに対して、機体横幅方向中央側には、サイドパネル等が備えられ、機体横幅方向中央側に身体を寄せると安定した状態となる。
そして、機体横幅方向中央側に位置する支柱に対応する支持部にのみ保持機構が備えられているので、ルーフ部の角度位置を変更する際には、機体横幅方向中央側に身体を寄せて安定した状態で作業することができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 ルーフ部の支持構造を示す側面図である。 ルーフ部の支持構造を示す正面図である。 ルーフ部の支持構造を示す一部切り欠き正面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 操作ワイヤの配索状態を示す正面図である。 操作ワイヤの配索状態を示す側面図である。
以下、本発明に係る実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。尚、この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部右側に運転部3が備えられ、刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀部4と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部5とが備えられている。穀粒貯留部5は運転部3の後側に位置する状態で備えられ、穀粒貯留部5が機体右側に位置し、脱穀部4が機体左側に位置する状態で、穀粒貯留部5と脱穀部4とが機体横幅方向に沿って並んで機体に支持されている。運転部3の下方にエンジン6とミッションケース7とが備えられている。エンジン6の動力は、ミッションケース7内の図示しない伝動機構を介して左右のクローラ走行装置1に伝達される一方、他の装置にも伝達される。
脱穀部4の前部に、図示しない油圧シリンダの駆動操作により、横軸芯周りに上下揺動可能にフィーダ8が連結され、このフィーダ8の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部9が一体的に連結されている。刈取部9は、植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール10、植立穀稈の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈取装置11、刈取穀稈を機体横幅方向中間側へ横送り移送する横送りオーガ12等を備えており、刈取装置11により刈り取った穀稈を横送りオーガ12によって横送りしてフィーダ8に供給する。
運転部3には、運転座席13、運転座席13の前方に位置して床面から立ち上げ形成された操縦ポスト14、操縦ポスト14の上面に備えられたフロントパネル15、運転座席13の左横側に位置するサイドパネル16等が備えられている。運転部3には、運転座席13に着座する運転者に対する日差しを防ぐキャノピー17が備えられている。
フロントパネル15には、左右方向中央部に各種の情報を表示する表示パネル18が備えられ、表示パネル18の右横側に十字揺動操作可能な操作レバー19が備えられている。フロントパネル15の前側縁部15aは滑らかな円弧状に形成され、フロントパネル15の後側縁部15bは、左右両側が少し前方に入り込み、中央側が滑らかに連なるように凹入する形態となっている。尚、フロントパネル15の後側縁部15bの下側は、凹入する形態に沿わせる状態で全体を覆う板金性のフロントカバー20により覆われている。
サイドパネル16には、変速レバー21や脱穀クラッチレバー22等の種々の操作具が備えられている。運転座席13の右横側には、図示しないラジエータファンの作用によってエンジン6に対する冷却風を吸気するための防塵ダクト23が備えられている。
フロントパネル15に備えられる操作レバー19は、図示はしていないが、前後方向の揺動操作により、昇降用の油圧シリンダに対する作動油を制御して刈取部9の昇降操作を指令する構成となっている。又、操作レバー19は、左右方向の揺動操作により走行機体2の旋回操作を指令する構成となっている。図7,8に示すように、操作レバー19とミッションケース7の横側部に設けられた旋回バルブ24の操作具25とが操作ワイヤ26によって連係されている。旋回バルブ24は、ミッションケース7内の図示しない油圧操作式の走行状態切換機構に対する油圧制御を行う。
操作レバー19の中立位置から左方向への操作で左側への旋回走行状態に切り換わり、さらに、左方向への操作量が大になるに連れて左旋回状態での旋回力が大きくなる(急旋回する)ように操作される。操作レバー19の中立位置から右方向への操作で右側への旋回走行状態に切り換わり、さらに、右方向への操作量が大になるに連れて右旋回状態での旋回力が大きくなる(急旋回する)ように操作される。
図7,8に示すように、操作ワイヤ26は、操作レバー19の下部からフロントパネル15の下方側の空間及びサイドパネル16の下方側の空間を通り、ミッションケース7横側の旋回バルブ24に向けて延びる状態で配索されている。操作レバー19は、サイドパネル16の下方側の空間を通過する箇所に備えられた係止具27により、途中部が位置保持されている。
操作ワイヤ26を保持する係止具27は、棒材を折り曲げて形成されている。サイドパネル16を構成するパネル支持板28における運転座席側(右側)の横側端部は折り曲げ形成され、下方に延びる横側部28Aが一体的に設けられている。係止具27の上端部がパネル支持板28の横側部28Aの内側に支持されている。すなわち、係止具27の上端部に一体的に固定された取付用板体29が、横側部28Aの内側に溶接されたボルト30と、それに螺合するナット31とにより、締め付け固定された状態で固定支持されている。係止具27は、下方側に長く延びており、下端部に円弧状に折り曲げられたワイヤ係止部27Aが形成されている。
サイドパネル16の下方の内部空間における運転座席13側の側部はサイドカバー32によって覆われ、内部空間を閉塞する構成となっている。サイドカバー32は、メンテナンス作業のために取り外し可能に構成されている。このサイドカバー32を取り外した場合であっても、係止具27はパネル支持板28の横側部28Aに固定されているので取付状態がそのまま維持され、操作ワイヤ26の係止保持状態は良好に維持できる。
脱穀部4は、図示はしないが、内部空間の上部側に扱胴と受網(図示せず)とを有し、フィーダ8より搬送されてくる刈取穀稈の扱き処理を行う扱室が形成されている。又、扱室の下部に、受網から漏下する扱き処理物を、穀粒、枝付き籾等の二番物、及び、排ワラ屑等に選別する選別処理部が備えられている。選別処理部にて選別された穀粒は、図示しない一番物回収スクリューにより脱穀部4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出される。脱穀部4における穀粒貯留部5側の側壁4Aの横外側方にスクリューコンベアからなる揚穀装置33が備えられている。脱穀部4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出された穀粒は、揚穀装置33により上方に搬送され、穀粒貯留部5内に貯留される。選別処理部にて得られた二番物は脱穀部4の前側部分に還元され、排ワラ屑等は機体後部側から外方に排出される。
図1,2に示すように、穀粒貯留部5は、脱穀処理された穀粒を貯留する貯留空間を有するとともにその貯留空間の下方に穀粒を排出可能な排出口34を有する貯留用ホッパー35と、貯留用ホッパー35から排出される穀粒を回収する回収部36とが備えられている。貯留用ホッパー35は、下部側に3つの下狭まり状の漏斗部37を有し、3つの漏斗部37の下端部には、穀粒を下方に排出可能な排出口34が形成され、且つ、その排出口34を開閉自在な手動操作式のシャッター機構(図示せず)が備えられている。
回収部36は、排出口34から排出される穀粒を収容するための穀粒収容袋Kを縦姿勢で保持することができる。回収部36の下部には、穀粒が収容された穀粒収容袋Kを受止め支持するための載置台が備えられ、その右側には、穀粒回収作業を行う補助作業者が乗ることができる作業用ステップ部39が備えられている。作業用ステップ部39の上側には、作業領域の上方側を覆う補助キャノピー40が備えられている。
〔キャノピーの支持構造〕
次に、キャノピー17の支持構造について説明する。
図1に示すように、キャノピー17には、運転部3の上方に位置するルーフ部41と、ルーフ部41を支持する左右の支柱としての縦向きフレーム42と、ルーフ部41を左右の縦向きフレーム42に対して片持ち状態で且つ横軸芯周りで角度変更可能な状態で支持する左右の支持部としての支持アーム43とが備えられている。縦向きフレーム42は、貯留用ホッパー35の前壁部35Cの前面側に固定状態で備えられている。
ルーフ部41は、略矩形状に設けられた矩形枠部材44と、それを覆うように設けられるカバー体45とを備えて運転者に対する日差しを防ぐことができるように構成されている。カバー体45は布あるいは樹脂材等を用いて構成される。
左右の縦向きフレーム42から機体前方上方に向けて左右両側部に夫々支持アーム43が延設されている。左右の縦向きフレーム42の上端部に左右の支持アーム43が上下方向に向き変更可能に支持されている。詳述はしないが、ハンドル付きのボルト70により締め付けて位置固定するとともに、ボルトを緩めて支持アーム43の姿勢を変更することができる。縦向きフレーム42に対する支持アーム43の姿勢を変更することで、例えば、支持アーム43を機体前方上方に斜め姿勢で延びる作用状態と、前後水平姿勢で前方に延びる格納状態等に姿勢変更させることができる。
左右の支持アーム43の遊端側箇所に、矩形枠部材44が横向き軸芯X周りで回動可能並びに複数の回動位置で位置保持可能に支持されている。左右の支持アーム43には夫々、ネジ込み操作により矩形枠部材44を押圧固定するネジ込み式固定機構49が備えられている。又、左側の支持アーム43には、ルーフ部41の角度位置を保持する保持機構50が備えられている。
次に、左右の支持アーム43に対するルーフ部41の支持構造について説明する。
図3,4,5に示すように、左右の支持アーム43の遊端側箇所同士にわたって円筒状の支軸51が架設されている。矩形枠部材44における左右の支持アーム43に対応する位置に、可動側部材としての支持ブラケット52が一体的に固定されて下方に延びる状態で備えられている。左右の支持ブラケット52の下端部には、支軸51に回動可能に外嵌支持されるボス部材53が一体的に設けられている。
支軸51の一端側には位置決め用の大径段差部51aが備えられ、支軸51の他端側には径方向に貫通する抜け止めピン54が挿入されている。支軸51に対して左右のボス部材53が外嵌装着された状態で抜け外れが阻止され、ルーフ部41の左右方向の位置決めが行われる。その結果、ルーフ部41が、左右方向に位置決めされた状態で、支軸51の横向き軸芯X周りで回動可能に支持される。
図5,6に示すように、左右の支持アーム43と左右の支持ブラケット52との間には、支持アーム43に固定され且つ前後方向に延設された固定側部材としての固定ブラケット55が備えられている。左右の固定ブラケット55には、左右の支持アーム43の左右方向外方側からハンドル付きボルト56の先端ネジ部56aが差し込み挿入されている。
ハンドル付きボルト56は、支持ブラケット52に形成された円弧状の長孔57を挿通するとともに、固定ブラケット55に形成されたボルト挿通孔を挿通する状態で設けられている。固定ブラケット55から左右方向内方側に向けて突出する先端ネジ部56aにナット58が螺合装着されている。
ハンドル付きボルト56における支持ブラケット52よりも左右方向外方側の箇所には、段差部59が形成されている。その段差部59と支持ブラケット52との間に座金60を介在させた状態で、段差部59とナット58とにより支持ブラケット52と固定ブラケット55とを締め付けて固定することができる。従って、ハンドル付きボルト56、ナット58、座金60等により、ネジ込み操作により支持ブラケット52と固定ブラケット55とを押圧固定するネジ込み式固定機構49が構成されている。
ハンドル付きボルト56の操作具としての操作ハンドル61が、左右の縦向きフレーム42の左右方向外方側に位置する状態で備えられている。操作ハンドル61は、ハンドル付きボルト56の軸部を直径方向に挿通するとともに、径方向両側外方に大きく突出する状態で固定されている。このような操作ハンドル61を備えることにより、締め付け固定作業及び締め付け解除作業を、スパナ等の工具を用いることなく容易に行うことができる。
次に、保持機構50について説明する。
左側の支持部に保持機構50が備えられている。保持機構50には、手動操作具として、固定ブラケット55にスライド操作可能に支持されるロックピン62が備えられている。支持ブラケット52にロックピン62が差し込み可能な複数(図に示す例では4個)の係止孔63が形成されている。ロックピン62を選択的にいずれかの係止孔63に差し込むことによりルーフ部41の角度位置を保持するように構成されている。
説明を加えると、図5,6に示すように、左側の支持部における固定ブラケット55から一体的に延設される状態で、断面が略逆向きU字形のピン保持部64が備えられている。ピン保持部64の左右の縦面部64aの夫々を左右方向に貫通する状態でロックピン62が備えられている。ロックピン62の左右の縦面部64aで挟まれた箇所には、移動付勢用のコイルバネ65が外挿されている。ロックピン62は、棒体を略L字形に曲げた形状であり、ロックピン62の横向き部62aが、左右の縦面部64aを挿通するとともに先端部が支持ブラケット52の係止孔63を通して左側外方に突出している。横向き部62aの右側には、略L字形に延びる曲がり部62bが形成されている。
ロックピン62のコイルバネ65よりも左側に係止ピン66が設けられ、ロックピン62は、係止ピン66を介して作用するコイルバネ65の付勢力により左方向に押圧付勢されている。横向き部62aの先端部が支持ブラケット52の係止孔63に差し込まれるように移動付勢され、抜け外れが阻止されている。この状態が、ルーフ部41の角度位置を保持する位置保持状態に対応する。
コイルバネ65の付勢力に抗して曲がり部62bを手動操作によって右側にスライドさせると、横向き部62aの先端部が支持ブラケット52の係止孔63から外れて、支持ブラケット52を固定ブラケット55に対して支軸51の横向き軸芯X周りで回動させることができる。その結果、ルーフ部41全体が支軸51の横向き軸芯X周りで上下揺動可能となる。この状態が、ルーフ部41の角度位置を変更可能な移動状態に対応する。そして、ルーフ部41が所望の上下位置になる状態で、ロックピン62を異なる係止孔63に差し込み係止させることにより、ルーフ部41を位置保持することができる。その結果、作業状況に応じて、キャノピー17の姿勢を前下がり状態から前上がり状態にわたり複数段階に変更することができる。図に示すものでは、係止孔63が4個形成され、キャノピーの姿勢を上下4段階に変更することができる。
上記したように、保持機構50は、左右の縦向きフレーム42のうちの左側の縦向きフレーム42に対してのみ設けられ、図5に示すように、ロックピン62の曲がり部62bは、左右の縦向きフレーム42の間に位置する状態で備えられている。このように構成することで、運転者が、収穫作業の途中で穀粒貯留部5の穀粒貯留状態を目視で確認するために、運転座席13から立ち上がって身体を捻りながら機体後方を見るような場合に、運転者の身体がロックピン62の曲がり部62bに接触するおそれは少なく、不快な思いをすることを回避できる。
そして、図4に示すように、ルーフ部41における左側箇所に把手67が備えられている。図1に示すように、ルーフ部41の矩形枠部材44のうちの左側に位置する前後延設部44aの前後中央位置付近に、略U字形の把手67が一体的に固定される状態で設けられている。ロックピン62の操作を行う際に、作業者は、片方の手で把手67を持ってルーフ部41を支持しながら、反対側の手でロックピン62を操作して姿勢を変更することができる。ロックピン62と把手67は共に左側に位置する状態で比較的近い位置に備えられており、作業が行い易いものになる。
ところで、ハンドル付きボルト56の操作ハンドル61は、横側外方に大きく突出しており、他物との干渉のおそれが少なく、締め付け固定作業及び締め付け解除作業を行い易い。この操作ハンドル61は、保持機構50に対して運転座席13から離れた位置にあるので、運転者の身体が接触するおそれは少ない。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、保持機構50が、左右の縦向きフレーム42のうちの左側の縦向きフレーム42に対してのみ設けられる構成としたが、この構成に代えて、保持機構50を右側の縦向きフレーム42に対して設ける構成としてもよい。
)上記実施形態では、ルーフ部41を左右の縦向きフレーム42に対して支持する支持部として支持アーム43が備えられ、支持アーム43とルーフ部41との連結箇所において、ルーフ部41が上下回動可能に支持され、その連結箇所に保持機構50が備えられる構成としたが、この構成に代えて次のように構成してもよい。
例えば、縦向きフレーム42が上下方向に長く設けられ、且つ、支持アーム43が縦向きフレーム42に対して横軸芯周りで回動可能に連結され、支持アーム43とルーフ部41とが一体的に前記横軸芯周りで上下揺動可能に支持される構成とし、支持アーム43と縦向きフレーム42との連結箇所に、保持機構50を備える構成としてもよい。
本発明は、コンバインの他、乗用型田植機、トラクタ、建設機械等の作業車であって、運転部の上方を覆うキャノピーが備えられている作業車に適用できる。
3 運転部
4 脱穀部
5 穀粒貯留部
17 キャノピー
41 ルーフ部
42 縦向きフレーム(支柱)
43 支持アーム(支持部)
49 固定機構
50 保持機構
52 可動側部材
55 固定側部材
61 操作具
62 ロックピン(手動操作具)
63 係止孔

Claims (3)

  1. 運転座席を有する運転部と、前記運転部の上方を覆うキャノピーとを備え、
    前記キャノピーに、前記運転部の上方に位置するルーフ部と、前記ルーフ部を支持する左右の支柱と、前記ルーフ部を前記左右の支柱に対して片持ち状態且つ横軸芯周りで角度変更可能な状態で支持する左右の支持部とが備えられ、
    前記支持部に、前記ルーフ部の角度位置を保持する保持機構が備えられ、
    前記保持機構に、手動操作により、前記ルーフ部の角度位置を変更可能な移動状態と、前記ルーフ部の角度位置を保持する位置保持状態とに切り換え操作可能な手動操作具が備えられ、
    前記手動操作具は、前記左右の支柱の間に位置する状態で備えられ、
    前記保持機構に、前記手動操作具として、前記ルーフ部の角度変更に伴って相対移動する可動側部材と固定側部材のうちのいずれか一方にスライド操作可能にロックピンが備えられ、
    前記保持機構は、前記可動側部材と前記固定側部材のうちの他方に前記ロックピンが差し込み可能な複数の係止孔が形成されるとともに、前記ロックピンが前記係止孔に差し込まれる方向に向けて移動付勢される状態で備えられ、且つ、前記ロックピンを選択的にいずれかの前記係止孔に差し込むことにより角度位置を保持するように構成され、
    前記保持機構よりも前記運転座席から離れた位置に、前記可動側部材と前記固定側部材とに亘って挿通するとともに、ネジ込み操作により前記可動側部材と前記固定側部材とを押圧固定するネジ込み式固定機構が備えられ、
    前記ネジ込み式固定機構の操作具が前記左右の支柱の左右方向外方側に位置する状態で備えられ、
    前記ネジ込み式固定機構は、前記左右の支柱に対して夫々備えられ、
    前記保持機構は、前記左右の支柱のうちの左右方向一方側の前記支柱に対してのみ設けられている作業車。
  2. 前記ルーフ部のうち左右方向における前記一方側の箇所に把手が備えられている請求項に記載の作業車。
  3. 収穫物を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理された穀粒を貯留する穀粒貯留部と、が機体横幅方向に並ぶ状態で備えられ、
    前記運転部が機体前部に位置するとともに、前記運転部の後方に前記穀粒貯留部が位置する状態で備えられ、
    前記左右の支柱が前記穀粒貯留部の前部に支持され、
    前記左右の支柱のうち機体横幅方向中央側に位置する前記支柱に対応する前記支持部にのみ前記保持機構が備えられている請求項1又は2に記載の作業車。
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