JP2015185123A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御装置において、マイコンのリセット原因の分析に役立つ情報が得られるようにする。
【解決手段】マイコン25と、マイコン25の動作を監視して、マイコン25が異常と判断するとマイコン25にリセット信号を出力する監視手段29,31と、を備えた電子制御装置11において、マイコン25は、外部から時間情報を取得する取得手段と、当該マイコン25が起動すると、当該マイコンが不明な原因により動作を停止していたか否かを判定する判定手段と、判定手段により肯定判定された場合には、当該マイコン25が動作を停止する前に前記取得手段が取得した時間情報と、当該マイコン25が今回起動してから前記取得手段が取得した時間情報とから、当該マイコンが動作を停止していた時間を表す停止時間情報(RTIME)を算出し、その算出した停止時間情報を時間記憶部44cに記憶する時間算出手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイコン(マイクロコンピュータ)を備えた電子制御装置に関する。
一般に、マイコンを備える電子制御装置では、マイコンとは別に、マイコンの動作を監視する監視回路を設けており、その監視回路は、マイコンが異常と判断すると、マイコンにリセット信号を出力してマイコンの正常復帰を試みる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−152678号公報
本発明者は、マイコンの機能として、例えば高処理負荷によるタスク抜けやプログラムカウンタ異常などの、内部異常を検出する機能と、内部異常を検出した場合に、異常内容を示すエラーコードをメモリに記憶して、その後、故意にリセットされるための機能と、を設けることを考えた。このようにすれば、例えば、電子制御装置の機能に不具合が発生した場合に、上記メモリからエラーコードを読み出すことで、その不具合の原因(マイコンがリセットされた原因)を特定することができる。
但し、マイコンのリセットを招く原因としては、例えば、リセット信号ラインへのノイズ混入や、マイコンの動作クロックを発生するための発振子の異常など、マイコン自身が認識できないものもある。そして、マイコンが認識不能な原因によってリセットされた場合には、マイコンは、原因が分からないまま突然動作を停止することになるため、上記のようなエラーコードを記憶することはできない。よって、その場合には、マイコンがリセットされた原因(リセット原因)を分析することができない。
そこで、本発明は、電子制御装置において、マイコンのリセット原因の分析に役立つ情報が得られるようにすることを目的としている。
第1発明の電子制御装置は、マイコンと監視手段とを備える。監視手段は、マイコンの動作を監視し、マイコンが異常と判断するとマイコンにリセット信号を出力する。そして、この電子制御装置において、マイコンは、取得手段と判定手段と時間算出手段とを備える。
取得手段は、当該マイコンの外部から時間情報を取得する。判定手段は、当該マイコンが起動すると、当該マイコンが不明な原因により動作を停止していたか否かを判定する。時間算出手段は、判定手段により肯定判定された場合(即ち、当該マイコンが不明な原因により動作を停止していたと判定された場合)に動作する。そして、時間算出手段は、当該マイコンが動作を停止する前に取得手段が取得した時間情報と、当該マイコンが今回起動してから取得手段が取得した時間情報とから、当該マイコンが動作を停止していた時間を表す停止時間情報を算出し、その算出した停止時間情報を時間記憶部に記憶する。
このような電子制御装置では、マイコンが、当該マイコンにとって不明な原因(即ち、判定手段により肯定判定されることとなる何等かの原因)によりリセットされて、その後、起動した場合には、マイコンが動作を停止していた時間(以下、動作停止時間ともいう)を表す停止時間情報が、時間記憶部に記憶される。このため、時間記憶部に記憶されている停止時間情報から、マイコンのリセットによる動作停止時間を知ることができ、その動作停止時間から、マイコンのリセット原因を分析することができるようになる。リセットによる動作停止時間はリセット原因によって変わるからである。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の電子制御装置(ECU)を表す構成図である。 第1実施形態の起動時処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の定期処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の作用を説明する説明図である。 第2実施形態の定期処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の定期処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)について説明する。尚、本実施形態のECUは、車両に搭載されて、例えば車両のエンジンを制御するものであるが、制御対象はエンジン以外でも良い。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態のECU11は、車両のバッテリ13の電圧(通常12V前後であり、以下、バッテリ電圧という)Vbatが電源リレーであるメインリレー15を介して電源電圧VBとして供給される、給電部としての端子17を備える。メインリレー15のコイル15aの一端には、バッテリ電圧Vbatが供給されている。
そして、ECU11は、メインリレー15のコイル15aの下流側(バッテリ電圧Vbatが供給される側とは反対側)が接続された端子18と、電源スイッチ19がオンされることでバッテリ電圧Vbatが供給される電源ライン21の電圧が、電源スイッチ19のオン/オフを表すスイッチ信号として入力される端子23と、を備える。尚、本実施形態において、電源スイッチ19は、例えば車両のイグニッションスイッチである。
更に、ECU11は、当該ECU11の動作を司るマイコン25と、マイコン25の動作クロックを発生するための発振子26と、メインリレー15をオン/オフさせるメインリレー駆動回路27と、マイコン25の動作を監視する機能を有した電源回路29と、マイコン25の動作を監視する監視回路31と、入力回路33と、を備える。
電源回路29は、端子17に供給される電源電圧VBから、マイコン25を動作させるための一定の電源電圧Vd(本実施形態では例えば5V)を生成して、その電源電圧Vdをマイコン25に出力する。また、電源電圧Vdは、例えばメインリレー駆動回路27やECU11内の他の回路にも電源として供給される。
更に、電源回路29には、マイコン25が正常な場合に定期的にレベル反転させるウォッチドッグパルス(以下、WDPと記載する)が入力される。そして、電源回路29は、WDPのレベル変化エッジによってクリアされるウォッチドッグタイマ(WDT)29aを備えており、ウォッチドッグタイマ29aは、マイコン25からWDPが出力されない時間(WDPがレベル変化しない時間)が規定時間T1以上になると、オーバーフローする。電源回路29は、ウォッチドッグタイマ29aがオーバーフローすると、マイコン25が異常と判断したことになり、マイコン25へリセット信号を出力する。一例を挙げると、例えば、マイコン25は、WDPの出力レベル(ハイ又はロー)を4ms毎に反転させるようになっており、異常判定用の上記規定時間T1は、4msよりも長い時間であって例えば40msに設定されている。尚、本実施形態において、リセット信号は例えばローアクティブの信号である。
また、電源回路29は、出力する電源電圧Vdが0Vから上昇して正常範囲(例えば4.5V〜5.5V)に達すると考えられる所定時間の間、マイコン25へリセット信号を出力する、いわゆるパワーオンリセット機能も備える。
監視回路31は、マイコン25と通信線35を介して通信し、マイコン25から正しいデータを受信できない継続時間(データの受信自体ができない時間も含む)が規定時間T2以上になると、マイコン25が異常と判断して、マイコン25へリセット信号を出力する。この例では、監視回路31からのリセット信号と、電源回路29からのリセット信号とは、ワイヤードオアでマイコン25のリセット端子(図示省略)に入力される。尚、上記規定時間T2は、電源回路29での上記規定時間T1よりも長く、例えば100msである。
また、マイコン25からのWDPは監視回路31にも入力される。そして、監視回路31は、WDPが正しく出力されていたか否かの履歴を記憶する。例えば、監視回路31は、マイコン25から正しいデータを受信できない継続時間を計測している最中に、WDPが出力されたか否かを監視し、リセット信号を出力した場合に、WDPの監視結果を内部の不揮発性メモリに記憶する。尚、監視回路31も、電源回路29と同様に、マイコン25からWDPが出力されない時間が規定時間以上になると、マイコン25が異常と判断して、マイコン25へリセット信号を出力するようになっていても良い。このように構成すれば、WDPによるマイコン25の監視に関して二重化され、信頼性が向上する。
入力回路33は、端子23から入力されるスイッチ信号(ハイがバッテリ電圧Vbatで、ローが0Vの信号)を、マイコン25が入力可能な電圧の信号(ハイが電源電圧Vdで、ローが0Vの信号)にレベルに変換してマイコン25に出力する。
マイコン25は、プログラムを実行するCPU41と、CPU41によって実行されるプログラムや固定のデータが記憶されたROM42と、CPU41による演算結果等が記憶されるRAM43と、電源が常時供給されるバックアップRAM44と、データの書き換えが可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリやEEPROM等)45と、を備える。バックアップRAM44は、マイコン25に電源電圧Vdが供給されない場合でもデータを保持可能という点において、不揮発性メモリ45と同様の不揮発性メモリであると言える。また、バックアップRAM44は、マイコン25がリセットされてもデータを保持する(つまりデータのクリアはされない)メモリであり、この点においても不揮発性メモリ45と同じである。
メインリレー駆動回路27は、オンすることで端子18をグランドラインに導通させてコイル15aに電流を流すトランジスタ51と、オア回路53と、を備える。
オア回路53は、端子23から入力されるスイッチ信号と、マイコン25から出力されるハイアクティブの電源制御信号Scとの、論理和信号を、トランジスタ51に駆動信号として出力する。そして、オア回路53の出力がハイの場合にトランジスタ51がオンする。尚、オア回路53は、電源回路29から電源電圧Vdが出力されていない場合(つまり、メインリレー15がオフの場合)でも、スイッチ信号がハイ(=Vbat)になれば、そのスイッチ信号によってトランジスタ51をオンさせる。そして、トランジスタ51がオンすることで、コイル15aに電流が流れてメインリレー15がオンする。
このため、メインリレー駆動回路27は、スイッチ信号がハイの場合(つまり、電源スイッチ19がオンの場合)、あるいは、マイコン25からの電源制御信号Scがハイの場合に、メインリレー15をオンさせることとなる。
よって、車両の使用者により電源スイッチ19がオンされて、スイッチ信号がハイになると、メインリレー15がオンして、ECU11の端子17に電源電圧VBが供給され、その結果、電源回路29からマイコン25に電源電圧Vdが供給されて、マイコン25が起動する。
そして、マイコン25は、起動すると、電源制御信号Scをハイにする。このため、その後に電源スイッチ19がオフされても、メインリレー15はオンし続けることとなる。その後、マイコン25は、入力回路33を介して入力されるスイッチ信号に基づいて、電源スイッチ19がオフされたことを検知すると、電源スイッチ19のオフ後に実施すべき処理を行い、その処理を終了したなら電源制御信号Scをハイからローにする。すると、その時点でスイッチ信号はローであるため、メインリレー15がオフして、マイコン25は動作を停止することとなる。このようなマイコン25の動作停止は、正常な動作停止(正常な動作の終了)である。
また、ECU11には、他のECU55から時間情報が入力され、その時間情報は、マイコン25に入力されるようになっている。例えば、他のECU55は、ナビゲーション装置であり、時間情報としては、一定時間毎にカウントアップされるカウンタ値がマイコン25に入力される。そのカウンタ値としては、例えば、他のECU55に備えられているマイコンのフリーランタイマの値を用いることができる。また、他の例として、他のECU55からマイコン25に入力される時間情報としては、例えば絶対時刻の情報(時刻データ)でも良い。
次に、マイコン25が行う処理について、図2及び図3を用い説明する。尚、マイコン25が行う処理は、実際には、CPU41がROM42内のプログラムを実行することで行う処理である。
マイコン25は、リセットが解除されて起動すると、図2に示す起動時処理を実行する。
図2に示すように、マイコン25は、起動時処理を開始すると、まずS110にて、バックアップRAM44における所定の記憶領域44a(図1参照)に記憶されるPMONが、オンであるか否かを判定する。
PMONは、当該マイコン25が前回動作を停止した時点での、電源スイッチ19のオン/オフ状態を示す履歴情報としてのフラグであり、後述する図3のS220又はS230にて、オン又はオフに設定される。PMONは、例えば“1”であることが、電源スイッチ19のオンを示す方のオンであり、“0”であることが、電源スイッチ19のオフを示す方のオフである。
そして、マイコン25が起動した際に、PMONがオフであることは、当該マイコン25が前回動作を停止した時に電源スイッチ19がオフであったことを意味し、要するに、マイコン25が電源スイッチ19のオフに伴って正常に動作を停止した(正常に動作を終了した)ことを意味する。
一方、マイコン25が起動した際に、PMONがオンであることは、当該マイコン25が前回動作を停止した時に電源スイッチ19がオンであったことを意味し、要するに、電源スイッチ19のオン中にマイコン25が動作を停止したことを意味する。このことは、本実施形態では、マイコン25が動作中に不明な原因(マイコン25が認識していない原因)によって突然リセットされたことを意味する。
このことを踏まえて、マイコン25は、S110にて、PMONがオンではない(オフである)と判定した場合には、そのまま当該起動時処理を終了するが、S110にて、PMONがオンであると判定した場合には、当該マイコン25が不明な原因により動作を停止していたと判定して、S120に進む。
マイコン25は、S120では、バックアップRAM44における所定の記憶領域44b(図1参照)であるTCNTに記憶されている値を、例えばRAM43又はバックアップRAM44における所定の記憶領域であるTCNTPに、コピーして退避させる。
当該マイコン25の前回の動作中において、TCNTには、他のECU55からの時間情報が定期的に更新記憶されている。このため、マイコン25の起動時において、TCNTには、当該マイコン25が前回動作を停止する前に他のECU55から取得した最終の時間情報が記憶されていることとなり、その時間情報(即ち、マイコン25の動作停止時の時間情報)が、S120の処理によりTCNTPに退避される。尚、TCNTへの時間情報の更新記憶は、後述する図3のS240で行われる。
そして、マイコン25は、次のS130にて、例えばRAM43内のフラグであるRHISをオンにし、その後、当該起動時処理を終了する。RHISは、当該マイコン25が動作中にリセットされたか否かを示すリセット履歴としてのフラグであり、オンであることは、リセット有りを意味する。また、RHISは、例えば“1”であることがオンであり、“0”であることがオフである。
尚、図2では図示を省略しているが、前述したように、マイコン25は、起動するとメインリレー駆動回路27への電源制御信号Scをハイにする。
マイコン25は、起動時処理を終了した後、図3に示す定期処理を一定時間毎に実行する。
図3に示すように、マイコン25は、定期処理を開始すると、まずS210にて、電源スイッチ19がオンであるか否かを判定する。電源スイッチ19のオン/オフは、スイッチ信号によって判別することができる。
マイコン25は、S210にて、電源スイッチ19がオンであると判定した場合には、S220にて、前述のPMONをオンにし、その後、S240に進む。また、マイコン25は、S210にて、電源スイッチ19がオンではない(オフである)と判定した場合には、S230にて、PMONをオフにし、その後、S240に進む。
S210〜S230の処理は、電源スイッチ19がオンかオフかを定期的に判定して、その判定結果を示す履歴情報としてのPMONを、記憶領域44aに記憶する処理である。そして、定期処理において、S210〜S230の処理が行われるため、もし電源スイッチ19のオン中にマイコン25が何等かの原因でリセットされた場合には、マイコン25の次回の起動時において、PMONがオンになっている(電源スイッチ19のオンを示している)こととなり、前述の起動時処理では、S110で「YES」と判定されてS120,S130の処理が行われることとなる。
マイコン25は、S240では、他のECU55から時間情報を取得して、その取得した時間情報を前述のTCNT(記憶領域44b)に記憶する。定期処理において、S240の処理が行われるため、マイコン25の動作中において、TCNTには、他のECU55からの時間情報が一定時間毎に更新記憶される。
マイコン25は、次のS250にて、前述したリセット履歴としてのフラグであるRHISがオンであるか否か(即ち、図2のS110で「YES」と判定されたか否か)を判定する。
そして、マイコン25は、S250にて、RHISがオンではない(オフである)と判定した場合には、そのまま当該定期処理を終了するが、RHISがオンであると判定した場合には、S260に進む。
マイコン25は、S260では、TCNTに記憶されている時間情報(即ち、当該マイコン25が今回起動してからS240の処理で最初に取得した時間情報)と、TCNTPに記憶されている時間情報(即ち、当該マイコン25が前回動作を停止する前にS240の処理で取得した最終の時間情報)とから、当該マイコン25の動作停止時間を表す停止時間情報としてのRTIMEを算出する。具体的には、マイコン25は、TCNTに記憶されている時間情報から、TCNTPに記憶されている時間情報を引いた値を、RTIMEとして算出する。更に、マイコン25は、S260では、算出したRTIMEを、例えばバックアップRAM44における所定の記憶領域44c(図1参照)に記憶する(書き込む)。
前述したように、本実施形態では、他のECU55から時間情報が、一定時間Tc毎にカウントアップされるカウンタ値であるため、S260で算出されるRTIMEは、マイコン25の動作停止時間を上記一定時間Tcで割った値となる。一方、例えば、他のECU55からの時間情報が、絶対時刻の情報であるならば、S260で算出されるRTIMEは、マイコン25の動作停止時間をそのまま表すこととなる。
そして、マイコン25は、次のS270にて、RHISをオフにし、その後、当該定期処理を終了する。
尚、マイコン25は、S230の処理を行った場合には、その回の定期処理を終了した後、電源スイッチ19のオフ後に実施すべき処理(動作を停止する前に実施すべき処理でもある)を行い、その後、電源制御信号Scをハイからローにする。すると、メインリレー15がオフし、その結果、マイコン25は動作を停止する。電源スイッチ19のオフ後に実施すべき処理としては、例えば、RAM43やバックアップRAM44に記憶されている所定のデータを、不揮発性メモリ45にコピーして退避させるデータ保存用処理がある。そのデータ保存用処理により、例えばRTIMEは不揮発性メモリ45にも記憶される。
また、図3では図示を省略しているが、マイコン25は、図3の定期処理の中で、WDPを出力する処理(具体的にはWDPをレベル反転させる処理)を行う。他の例として、WDPを出力する処理は、図3の定期処理とは別の定期処理内で行われるようになっていても良い。
次に、以上のようなECU11の作用の一例について、図4を用い説明する。
尚、図4では、電源スイッチ19がオフからオンされると、マイコン25のリセット信号が即座にローからハイになるように図示しているが、実際には、電源回路29のパワーオンリセット機能により、リセット信号は、電源スイッチ19のオンから所定時間はローのままになり、その所定時間が経過するとハイになる。また、図4の最上段において、「起動時」と記載した矢印の期間は、図2の起動時処理が実行される期間であり、「定期」と記載した矢印の期間は、図3の定期処理が一定時間毎に実行される期間である。また、図4の例では、時刻t1の時点において、PMONはオフになっている。つまり、時刻t1よりも前に動作したマイコン25は、図3のS230の処理を行ってから正常に動作を終了している。また、図4の例では、電源スイッチ19がオフされる毎に、他のECU55からの時間情報が0に初期化されるが、他のECU55からの時間情報は、電源スイッチ19のオフ中も値が増加していくようになっていても良い。
図4に示すように、時刻t1で電源スイッチ19がオンされると、マイコン25が起動して、起動時処理を実行する。マイコン25は、その回の起動時処理では、PMONがオンではないと判定する(S110:NO)。
そして、時刻t2に示すように、マイコン25は、起動後最初の定期処理において、電源スイッチ19がオンであると判定して(S210:YES)、PMONをオンにし(S220)、更に、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶する(S240)。この時点で、他のECU55側の時間情報とTCNT内の時間情報とが一致する。
そして、マイコン25は、電源スイッチ19がオンされている間、定期処理を実行する毎に、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶する(S240)。
その後、時刻t3にて、電源スイッチ19がオフされると、マイコン25は、電源スイッチ19がオフであると判定して(S210:NO)、PMONをオフにし(S230)、更に、その場合も、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶する(S240)。尚、図4の例では、電源スイッチ19がオフされると、他のECU55からの時間情報が0に初期化されるため、電源スイッチ19がオフされた後のS240の処理により、TCNT内の時間情報も0になる。
そして、マイコン25は、その後、電源スイッチ19のオフ後に実施すべき処理を行い、電源制御信号Scをローにして動作を停止する。
その後、時刻t4で再び電源スイッチ19がオンされると、マイコン25が起動して、起動時処理を実行し、マイコン25は、その回の起動時処理でも、PMONがオンではないと判定する(S110:NO)。
そして、時刻t5に示すように、マイコン25は、起動後最初の定期処理において、電源スイッチ19がオンであると判定して(S210:YES)、PMONをオンにし(S220)、更に、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶する(S240)。この時点で、再び他のECU55側の時間情報とTCNT内の時間情報とが一致する。そして、マイコン25は、電源スイッチ19がオンされている間、定期処理を実行する毎に、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶する(S240)。
ここで、時刻t6から時刻t7までの期間に示すように、電源スイッチ19のオン中において、マイコン25へのリセット信号が何等かの原因でアクティブレベル(この例ではロー)になり、マイコン25がリセットされたとする。すると、マイコン25において、TCNTには、当該マイコン25が動作を停止する時刻t6の前に他のECU55から取得した最終の時間情報が記憶されていることとなる。
そして、マイコン25は、時刻t7でリセット信号がローからハイに戻ると起動するが、その回の起動時処理では、PMONがオンであると判定して(S110:YES)、TCNTに記憶されている時間情報をTCNTPにコピーすると共に(S120)、RHISをオンにする(S130)。
このため、マイコン25は、時刻t8にて起動後最初の定期処理を実行した場合には、やはり、他のECU55からの時間情報をTCNTに更新記憶するが(S240)、この場合には、RHISがオンであると判定して(S250:YES)、S260の処理を行うこととなる。つまり、マイコン25は、他のECU55から今回のS240で取得したTCNT内の時間情報から、起動時処理のS120でTCNTPにコピーした時間情報を引いた値を、RTIMEとして算出し、その算出したRTIMEを記憶領域44cに記憶する。そして、マイコン25は、その後、RHISをオフにする(S270)。
このようなECU11では、マイコン25が、当該マイコン25にとって不明な原因(即ち、起動時処理のS110で「YES」と判定されることとなる何等かの原因)によりリセットされて、その後、起動した場合には、マイコン25の動作停止時間を表す停止時間情報としてのRTIMEが、記憶領域44cに記憶される。
このため、記憶領域44cに記憶されているRTIMEから、マイコン25のリセットによる動作停止時間を知ることができ、その動作停止時間から、マイコン25のリセット原因を分析することができるようになる。マイコン25のリセットによる動作停止時間はリセット原因(異常内容)によって変わるからである。
例えば、マイコン25へのリセット信号のラインにノイズが混入してマイコン25がリセットされた場合には、マイコン25の動作停止時間は、マイコン25の起動時間と概ね同じになる。ここで言うマイコン25の起動時間とは、マイコン25が、リセットの解除時(リセット信号がハイになった時)から処理を正常に行う状態になるまでの時間であって、例えば定期処理を正常に実行するまでの時間であり、例えば100msである。
また例えば、発振子26に一時的な異常が生じて、マイコン25の動作が停止し、マイコン25からWDPが出力されないことにより、マイコン25が電源回路29によってリセットされた場合には、マイコン25の動作停止時間は、「前述の規定時間T1(例えば40ms)+マイコン25の起動時間」と概ね同じになる。尚、ここでは、電源回路29によるリセット時間(リセット信号をローにする時間で、例えば数ms)は無視している。
また例えば、通信線35に異常が生じて、マイコン25からの通信データが監視回路31に入力されないことにより、マイコン25が監視回路31によってリセットされた場合には、マイコン25の動作停止時間は、「前述の規定時間T2(例えば100ms)+マイコン25の起動時間」と概ね同じになる。尚、ここでは、監視回路31によるリセット時間(例えば数ms)は無視している。
このように、RTIMEにより、マイコン25の動作停止時間が概ねでも分かれば、どの回路からマイコン25にリセットがかけられたのかや、どの部分が異常になったためにマイコン25がリセットされたのかなど、マイコン25のリセット原因を分析することができるようになる。また、発生したマイコン25のリセットが、単発リセットと連続リセットとの何れであるかの識別もできるようになる。
単発リセットとは、マイコン25が1回リセットされて、そのリセットの解除後に正常復帰した場合の、その1回のリセットのことである。単発リセットが発生した場合には、上記のように、異常の内容によってマイコン25の動作停止時間が変わる。
連続リセットとは、電源回路29又は監視回路31が、マイコン25が異常であると判断して、マイコン25をリセットし、それでもマイコン25が正常復帰せずに再びマイコン25をリセットする、という状態が繰り返された場合の、複数回のリセットのことである。連続リセットが発生した場合、マイコン25は、異常になってから複数回目のリセットによって正常復帰するまで継続して動作を停止することとなるため、動作停止時間は、単発リセットの場合の動作停止時間と比べて格段に長くなり得る。
尚、記憶領域44cに記憶されたRTIMEは、例えば前述のデータ保存用処理によって不揮発性メモリ45にも記憶されるため、その不揮発性メモリ45から読み出すことも可能である。また例えば、ECU11に通信線を介して接続される外部装置としての診断ツールにより、バックアップRAM44又は不揮発性メモリ45からデータを読み出すことができるように構成してあれば、マイコン25が算出したRTIMEをECU11の外部へと簡単に読み出すことができる。
また、記憶領域44cは、RTIMEを複数記憶可能な領域であっても良いし、RTIEを1つだけ記憶可能な領域であっても良い。前者の場合、マイコン25は、定期処理のS260では、算出したRTIMEを、記憶領域44cのうちの空いている領域に書き込めば良く、また、空いている領域がなければ最も古いRTIMEに上書きすれば良い。後者の場合、マイコン25は、定期処理のS260では、その処理が2回目以降であれば、必然的にRTIMEの上書きを行うこととなる。
また、ECU11において、マイコン25は、電源スイッチ19がオンされると電源電圧Vdが供給されて起動し、電源スイッチ19がオフされたことを検知すると動作を停止するようになっている。そして、マイコン25は、定期処理により、電源スイッチ19がオンかオフかを定期的に判定して、その判定結果を示すPMONを記憶領域44aに記憶している(S210〜S230)。そして更に、マイコン25は、起動時処理により、記憶領域44a内のPMONが電源スイッチ19のオンを示すか否かを判定し(S110)、PMONが電源スイッチ19のオンを示す場合に、当該マイコン25が不明な原因により動作を停止していたと判定して(S110:YES)、その場合にRTIMEを算出するようになっている。
このため、マイコン25は、自身が動作中に不明な原因によって突然リセットされたことを正しく判定することができ、その突然のリセットが発生したと判定した場合に、RTIMEを算出して保存することができる。
尚、記憶領域44a,44bは、マイコン25がリセットされてもデータを保持可能な記憶領域であれば良く、バックアップRAM44に限らず、例えば不揮発性メモリ45の記憶領域でも良い。また、算出したRTIMEを記憶領域44cから不揮発性メモリ45にも保存するのであれば、S260でRTIMEを書き込む記憶領域44cは、RAM43の記憶領域としても良い。また、S260でRTIMEを書き込む記憶領域44cは、不揮発性メモリ45の記憶領域としても良い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のECUについて説明するが、ECUの符号としては、第1実施形態と同じ“11”を用いる。また、第1実施形態と同様の構成要素や処理についても、第1実施形態と同じ符号を用いる。そして、このことは、後述する他の実施形態についても同様である。
第2実施形態のECU11は、第1実施形態のECU11と比較すると、マイコン25が、図3の定期処理に代えて、図5の定期処理を実行する点が異なる。そして、図5の定期処理は、図3の定期処理に対してS310、S320及びS330が追加されている。
図5に示すように、マイコン25は、定期処理では、前述のS210にて、電源スイッチ19がオンではないと判定した場合(即ち、マイコン25が電源スイッチ19のオフに伴って正常に動作を終了する場合)には、S310に進む。そして、マイコン25は、S310にて、メモリ上のカウンタであるPCNTをインクリメントし、その後、前述のS230に進む。PCNTは、当該マイコン25が正常に動作を終了した回数を計数するためのカウンタであり、例えばバックアップRAM44又は不揮発性メモリ45に記憶される。また、PCNTの初期値は、後述するS320での大小比較に用いられる所定値N1よりも大きい値(例えばPCNTの最大値)に設定されている。また、PCNTが最大値になっている状態でS310でのインクリメントが行われても、PCNTは最大値のままとなる。
また、マイコン25は、前述のS250にて、RHISがオンであると判定した場合には、S320に進み、PCNTが所定値N1(例えば20)以上であるか否かを判定する。マイコン25は、S320にて、PCNTが所定値N1以上であると判定した場合には、前述のS260に進んでRTIMEの算出及び記憶を行い、その後、S330にて、PCNTを0にクリアした後、前述のS270に進み、RHISをオフにして、当該定期処理を終了する。
一方、マイコン25は、S320にて、PCNTが所定値N1以上ではないと判定した場合には、S260及びS330をスキップして、前述のS270に進む。
前述したように、PCNTの初期値は所定値N1よりも大きいため、マイコン25は、S250からS320に最初に進んだ場合、その回のS320では「YES」と判定してS260の処理を行う。そして、マイコン25は、S260でRTIMEの算出及び記憶を行うと、次のS330でPCNTを0にクリアする。このため、その後は、PCNTがS310でインクリメントされて所定値N1以上になるまでは、マイコン25は、たとえS250で「YES」と判定しても、S320で「NO」と判定して、RTIMEの算出を行わないこととなる。
つまり、マイコン25は、S260でRTIMEの算出及び記憶を行うと、その後、当該マイコン25が正常に動作を終了した回数が所定回数(N1)以上になるまで、S260の処理を禁止するようになっている。
このような第2実施形態によれば、マイコン25の原因不明のリセットが頻繁に発生した場合に、頻発したリセットのうち、最初のリセットによる動作停止時間を表すRTIME(以下、最初のRTIMEという)だけを記憶領域44cに保存することができる。
リセットが頻発した場合、最初のリセットの原因は、2回目以降のリセットの原因と同じか関連している可能性が高い。このため、最初のRTIMEから、最初のリセットの原因を分析して特定あるいは推定することができれば、後のリセットの原因も推定できる可能性が高い。よって、最初のRTIMEだけを記憶領域44aに保存すことにより、記憶領域44aの必要容量(リソース)を低減しつつ、十分な効果が得られると考えられる。特に、記憶領域44cの容量を、RTIEを1つだけ記憶可能な容量に設定した場合に、最初のRTIMEを上書きしてしまうことなく保存することができるようになる。勿論、記憶領域44cの容量が、RTIMEをn個(nは2以上の整数)記憶可能な容量であったとしても、同様の効果が得られる。つまり、nを超える回数のリセットが発生した場合でも、最初のRTIMEを上書きしてしまうことなく保存することができるようになる。
また、マイコン25の正常な動作終了の回数が所定回数(N1)以上になれば、RTIMEの算出及び記憶の禁止が解除される。よって、その後に、マイコン25の原因不明のリセットが発生したならば、そのリセットによる動作停止時間を表すRTIMEが再び算出されて記憶領域44cに記憶される。このため、正常状態が続いた後の最新のRTIMEを記憶領域44cに残すこともできる。尚、記憶領域44cに既に記憶されていたRTIMEが、最新のRTIMEに上書きされたとしても、その最新のRTIMEは、正常状態が続いた後の異常による動作停止時間を表すものであるため、故障解析の面では、その最新のRTIMEの方が重要と考えられる。
[第3実施形態]
第3実施形態のECU11は、第2実施形態のECU11と比較すると、マイコン25が、図5の定期処理に代えて、図6の定期処理を実行する点が異なる。
そして、図6の定期処理は、図5の定期処理に対してS340が追加されている。
図6に示すように、マイコン25は、定期処理では、前述のS260にてRTIMEの算出及び記憶を行った後、S340に進み、今回算出したRTIMEが所定値N2以下であるか否かを判定する。そして、マイコン25は、RTIMEが所定値N2以下であれば、前述のS330に進んでPCNTを0にクリアするが、RTIMEが所定値N2以下でなければ、S330をスキップして前述のS270に進む。
つまり、マイコン25は、S260で算出したRTIMEが所定値N2以下でない場合には(S340:NO)、PCNTを0に戻さないことにより、「当該マイコン25が正常に動作を終了した回数が所定回数(N1)以上になるまでS260の処理を禁止する禁止機能」を、無効にしている。逆に言えば、S260で算出したRTIMEが所定値N2以下であった場合に限定して、上記禁止機能を有効にしている。
そして、上記所定値N2は、単発リセットとして考えられるリセットが発生した場合の、RTIMEの最大値に設定している。
このような第3実施形態によれば、連続リセットが発生したことにより、S260の処理が行われた場合には、上記禁止機能が無効となる。よって、その後に単発リセットが発生すれば、その単発リセットに関するRTIME(単発リセットによる動作停止時間を表すRTIME)を算出して記憶領域44aに記憶することができる。
このため、連続リセットと単発リセットとのうち、故障解析に有効な方の単発リセットに関するRTIMEを優先して記憶領域44cに残すことができる。単発リセットの場合には、異常内容によって動作停止時間が変わるため、RTIMEからリセット原因(異常内容)を分析することができる。これに対して、連続リセットの場合には、RTIMEから、異常状態がどのくらい継続したかは分かるものの、リセット原因を分析することまでは難しいと考えられるからである。
以上、本発明の実施形態(変形例を含む)について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。また、前述の数値も一例であり他の値でも良い。
例えば、マイコン25の機能として、前述したように、高処理負荷によるタスク抜けやプログラムカウンタ異常などの内部異常を検出する第1の機能と、内部異常を検出した場合に、異常内容を示すエラーコードをバックアップRAM44又は不揮発性メモリ45に記憶する第2の機能と、エラーコードを記憶した後、故意にリセットされるための処理(例えばWDPの出力を止める処理)を行う第3の機能と、を設けても良い。その場合、マイコン25は、図2の起動時処理におけるS110で「YES」と判定した場合に、上記第3の機能による故意のリセット後の起動であるか否かを判定し、故意のリセット後の起動であると判定した場合には、S120及びS130をスキップするようになっていても良い。
また例えば、マイコン25は、時間情報を、ECU11内に設けられている他の装置(他のマイコンや回路等)から取得するようになっていても良い。また、監視回路31は、例えば他のマイコンであっても良い。また、電源回路29と監視回路31との一方だけに、マイコン25の動作を監視する機能が備えられる構成であっても良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUのマイコンが実行するプログラム、このプログラムを記録した媒体、マイコンのリセット原因分析用情報の保存方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
25…マイコン、29…電源回路、31…監視回路、41…CPU、44c…バックアップRAMの記憶領域

Claims (4)

  1. マイコン(25)と、前記マイコンの動作を監視し、前記マイコンが異常と判断すると前記マイコンにリセット信号を出力する監視手段(29,31)と、を備えた電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    当該マイコンの外部から時間情報を取得する取得手段(41,S240)と、
    当該マイコンが起動すると、当該マイコンが不明な原因により動作を停止していたか否かを判定する判定手段(41,S110)と、
    前記判定手段により肯定判定された場合には、当該マイコンが動作を停止する前に前記取得手段が取得した時間情報と、当該マイコンが今回起動してから前記取得手段が取得した時間情報とから、当該マイコンが動作を停止していた時間を表す停止時間情報を算出し、その算出した停止時間情報を時間記憶部(44c)に記憶する時間算出手段(41,S260)と、を備えること、
    を特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、電源スイッチ(19)がオンされると電源電圧(Vd)が供給されて起動し、前記電源スイッチがオフされたことを検知すると動作を停止するようになっており、
    更に、前記マイコンは、
    前記電源スイッチがオンかオフかを定期的に判定して、その判定結果を示す履歴情報を履歴記憶部(44a)に記憶する履歴記憶手段(41,S210〜S230)を備え、
    前記判定手段は、当該マイコンが起動すると、前記履歴記憶部に記憶されている前記履歴情報が前記電源スイッチのオンを示すか否かを判定し、前記履歴情報が前記電源スイッチのオンを示す場合に、当該マイコンが不明な原因により動作を停止していたと判定すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記算出手段により前記停止時間情報が算出されると、その後、当該マイコンが正常に動作を終了した回数が所定回数以上になるまで、前記算出手段が動作することを禁止する禁止手段(41,S310〜S330)を備えること、
    を特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記算出手段により算出された前記停止時間情報が示す時間が所定値以下であるか否かを判定し、前記時間が前記所定値以下でなければ、前記禁止手段の機能を無効にする禁止無効化手段(41,S340)を備えること、
    を特徴とする電子制御装置。
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