JP2015184322A - 光制御シート、映像源ユニット、及び光制御シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光制御機能の低下を抑制しつつも界面反射や干渉縞の発生を防止することができる光制御シートを提供する。
【解決手段】透光性を有する基材層(16)と、基材層の一方側の面に配置された光制御層(11)と、を備え、基材層には、光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素(17a)が複数配列された微小構造体(17)が形成されており、光制御層は、シート面に沿って配列され、断面形状が台形である光を透過する光透過部(12)と、隣り合う光透過部の間に光吸収性を有する材料が充填されて形成される光吸収部(13)と、を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】透光性を有する基材層(16)と、基材層の一方側の面に配置された光制御層(11)と、を備え、基材層には、光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素(17a)が複数配列された微小構造体(17)が形成されており、光制御層は、シート面に沿って配列され、断面形状が台形である光を透過する光透過部(12)と、隣り合う光透過部の間に光吸収性を有する材料が充填されて形成される光吸収部(13)と、を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置に用いられて光源からの光を制御して出射する光制御シート、該光制御シートを用いた映像源ユニット、及び光制御シートの製造方法に関する。
例えば液晶表示装置等の表示装置では、光源からの光を、映像の情報が含まれる液晶パネルを透過させることで観察者に映像を提供する。このとき液晶パネルに入射する光源からの光は、できるだけ液晶パネルのパネル面の法線に平行であることが好ましく、これにより効率よく質の高い映像を出射することができる。
このために例えば特許文献1に記載されているような光制御シートが用いられることがある。この光制御シートはシート面に沿って所定の間隔を有して配列される台形断面の光透過部と、隣り合う光透過部の間に設けられる三角形断面の光吸収部とにより構成されている。光制御シートによれば、所定の角度を有して光制御シートに入射した光は光透過部と光吸収部との界面にて全反射してシート面の法線方向に近付くように向きが変えられる。一方、当該所定の角度より大きな角度で光制御シートに入射して界面に達した光は光吸収部により吸収される。これにより、上記したような好ましい光を効率よく液晶パネルに入射させることができる。
ところが、このように効率よく出射されようとする光において、隣り合う層の界面で反射が起こり光の利用効率を低下させている問題があった。またこのような界面ではいわゆる光学密着により干渉縞(ニュートンリング)が発生することがあった。
かかる問題に対して特許文献1では、基材フィルム層の層面を表面粗さRaを0.1μm以上とすることにより改善を図っている。
しかしながら、特許文献1に記載のような粗面では、光制御シートの上記光制御機能により所定の方向に向けられた光が当該粗面により拡散してしまい、光制御機能を十分に活かすことができないことがあった。
そこで本発明は、光制御機能の低下を抑制しつつも界面反射や干渉縞の発生を防止することができる光制御シートを提供することを課題とする。また、当該光制御シートを備える映像源ユニット及び光制御シートの製造方法を提供する。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、透光性を有する基材層(16)と、基材層の一方側の面に配置された光制御層(11)と、を備え、基材層には、光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素(17a)が複数配列された微小構造体(17)が形成されており、光制御層は、シート面に沿って配列され、断面形状が台形である光を透過する光透過部(12)と、隣り合う光透過部の間に光吸収性を有する材料が充填されて形成される光吸収部(13)と、を具備する、光制御シート(10)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光制御シート(110)において、光制御層(11)のうち、基材層(16)とは反対側には透光性を有する透光層(116)を備え、透光層には光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素(17a)が複数配列された微小構造体(17)が形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光制御シート(10、110)と、光制御シートの基材層(16)側に配置される映像源(50)と、光制御シートの前記基材層側とは反対側に配置される光源(2)と、を備える映像源ユニット(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光制御シート(10、110)を製造する方法であって、基材層(16)は微小構造体(17)を形成する凹凸を有する賦型シート(28)を用いて、該賦型シートに溶融した押し出し材(22)を供給して成型し、基材層のうち微小構造体(17)とは反対側の面と、光透過部(12)の形状に対応した凹凸を設けた金型ロール(34)との間に、電離放射線硬化性樹脂を供給して硬化させることにより光透過部を形成し、隣り合う光透過部間に光吸収性を有する材料を充填して光吸収部(13)を形成する、光制御シートの製造方法である。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の光制御シート(110)を製造する方法であって、基材層(16)は微小構造体(17)を形成する凹凸を有する賦型シート(28)を用いて、該賦型シートに溶融した押し出し材(22)を供給して成型し、基材層のうち微小構造体とは反対側の面と、光透過部(12)の形状に対応した凹凸を設けた金型ロール(34)との間に、電離放射線硬化性樹脂を供給して硬化させることにより光透過部を形成し、隣り合う光透過部間に光吸収性を有する材料を充填して光吸収部(13)を形成し、光制御層(11)のうち基材層とは反対側の面に、微小構造体を形成する凹凸を有する賦型シートを用いて、光制御層と該賦型シートとの間に溶融した押し出し材を供給して透光層(116)を成型する、光制御シートの製造方法である。
本発明によれば、光制御機能の低下を抑制しつつも界面反射や干渉縞の発生を防止することができ、輝度、光の利用効率を高めることが可能である。
また、光制御シートの製造方法によれば、このような光制御シートを効率よく作製することができる。
また、光制御シートの製造方法によれば、このような光制御シートを効率よく作製することができる。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態に係る光制御シート10の断面を示し、その層構成を模式的に表した図である。以下に示す図では、見易さのため、繰り返しとなる符号は一部省略することがある。
光制御シート10は、光制御層11、基材層16を有している。以下に各層について説明する。
光制御層11は、光制御シート10のシートの厚さ方向断面において略台形である光透過部12と、該光透過部12の間に配置された光吸収部13とを備えている。光透過部12及び光吸収部13は図2に表れる断面を有して紙面の奥/手前の方向に延びている。図2には2つの光吸収部13及びこれに隣接する光透過部12に着目した光制御層11の拡大図を示した。
光透過部12は、図1、図2で表れる断面において、一方のシート面側が短い上底、他方のシート面側が長い下底となるように配置された等脚台形断面を有する。なお、本形態では隣り合う光透過部12が下底側で連結されている。また、光透過部12は、光吸収部13よりも高い屈折率Npを有した光透過性樹脂で構成されている。光透過部12の屈折率は特に限定されることはないが、1.55以上であることが好ましく、取扱いや割れの観点から1.61以下であることが好ましい。より好ましくは1.60以下である。
光透過部12を構成する材料としては、例えば、光硬化型のプレポリマー(P1)に、反応性希釈モノマー(M1)および光重合開始剤(S1)を配合した光硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
光硬化型プレポリマー(P1)としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等のプレポリマーを挙げることができる。
また、反応性希釈モノマー(M1)としては、例えば、ビニルピロリドン、2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキシアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート等を挙げることができる。また、その他屈折率を高くすることができる観点から、フルオレン骨格を有するビニル化合物、フルオレン骨格を有するアクリル酸エステル化合物、及びフルオレン骨格を有するメタクリル酸エステル化合物の少なくとも1つを用いることもできる。
また、光重合開始剤(S1)としては、例えば、ヒドロキシベンゾイル化合物(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインアルキルエーテル等)、ベンゾイルホルメート化合物(メチルベンゾイルホルメート等)、チオキサントン化合物(イソプロピルチオキサントン等)、ベンゾフェノン(ベンゾフェノン等)、リン酸エステル化合物(1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等)、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
光硬化型プレポリマー(P1)としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等のプレポリマーを挙げることができる。
また、反応性希釈モノマー(M1)としては、例えば、ビニルピロリドン、2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキシアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート等を挙げることができる。また、その他屈折率を高くすることができる観点から、フルオレン骨格を有するビニル化合物、フルオレン骨格を有するアクリル酸エステル化合物、及びフルオレン骨格を有するメタクリル酸エステル化合物の少なくとも1つを用いることもできる。
また、光重合開始剤(S1)としては、例えば、ヒドロキシベンゾイル化合物(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインアルキルエーテル等)、ベンゾイルホルメート化合物(メチルベンゾイルホルメート等)、チオキサントン化合物(イソプロピルチオキサントン等)、ベンゾフェノン(ベンゾフェノン等)、リン酸エステル化合物(1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等)、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
光吸収部13は、隣り合う光透過部12の間に配置される部位である。光吸収部13は、光透過部12の間にできる溝に形成され、図1、図2に表れる断面において、光透過部12の上底側に長い下底を有し、光透過部12の下底側に短い上底が配置される等脚台形である。また、光吸収部13は、特に光透過部12との界面を形成する部位において光透過部12よりも低い屈折率を有している。当該屈折率は特に限定されることはないが、1.50以下が好ましく、材料の入手性の観点から1.47以上であることが好ましい。より好ましくは1.49以上である。
本形態では光吸収部13は、屈折率がNbである物質が充填されたバインダー部14と、該バインダー部14に混入された光吸収粒子15とを備えている。そして当該バインダー部14が光透過部12よりも低い屈折率の材料により構成されている。
本形態では光吸収部13は、屈折率がNbである物質が充填されたバインダー部14と、該バインダー部14に混入された光吸収粒子15とを備えている。そして当該バインダー部14が光透過部12よりも低い屈折率の材料により構成されている。
このような低屈折率の材料は特に限定されることはないが、例えば光硬化型プレポリマー(P2)に、反応性希釈モノマー(M2)および光重合開始剤(S2)を配合した光硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
上記光硬化型プレポリマー(P2)としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、上記反応性希釈モノマー(M2)としては、例えば、単官能モノマーとして、(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び(メタ)アクリルアミド誘導体が挙げられる。また、多官能モノマーとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
そして、上記光重合開始剤(S2)としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
上記光硬化型プレポリマー(P2)としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、上記反応性希釈モノマー(M2)としては、例えば、単官能モノマーとして、(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び(メタ)アクリルアミド誘導体が挙げられる。また、多官能モノマーとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
そして、上記光重合開始剤(S2)としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
屈折率Npと屈折率Nbとの差は、特に限定されるものではないが、Np−Nbが0より大きいことが好ましい。これにより光透過部12と光吸収部13との界面で所定の条件を満たした光を全反射するとともに、シート面法線に対して大きな角度を有する光は光吸収部13に入射させて吸収させることができる。
光吸収粒子15は、カーボン等の顔料又は赤、青、黄等の染料にて所定の濃度に着色された粒子である。これには例えば市販の着色樹脂微粒子を使用することもできる。具体的には、黒色の粒子としてカーボンブラック等の黒色顔料や樹脂粒子例えばアクリル等の透明粒子に前記したカーボンブラック等の黒色顔料を混合したもの等が用いることができる。また、黒色顔料以外の青色、紫色、黄色、赤色の各種顔料及び/又は染料の混合、又は青色、紫色、黄色、赤色着色材に前記黒色着色材を混合分散し、実質的に黒色にした材料を使用しても良い。青色顔料としては、銅フタロシアニン等が、紫色顔料としては、ジオキサジンバイオレット等が、黄色顔料としては、ジスアゾイエロー等が、赤色顔料としては、クロモフタルレッドタイペル等が用いられるが、その限りではなく、顔料でなく、染料でも良い。また、青色、紫色、黄色、赤色、黒色顔料または染料を混合分散した着色顔料又は染料で、樹脂粒子例えばアクリル等の透明粒子を着色した着色粒子でも良い。上記の着色粒子の中では、黒色粒子がもっとも光吸収性が高いので好ましい。
また、光吸収粒子15は入手性、光学的特性及び取扱いの観点から平均粒径が1μm以上の粒子が好ましく、加えて光吸収部13の台形である下底の長さの半分以下であることがさらに好ましい。光吸収粒子15の大きさが1μm未満と小さすぎると、斜辺に多くの光吸収粒子が存在し得ることになり、当該斜辺で全反射すべき光の一部も吸収してしまうことがあり、反射効率の低下を招く虞があるからである。また、製造時において、シート面に光吸収粒子が残存する場合があり、製造上の問題を生じる可能性もある。
一方、光吸収粒子15の大きさが光吸収部13の下底の長さの半分を超えて大きすぎると、製造時に隣り合う光透過部12の間に充填し難くなり充填率が悪くなる。さらには各光吸収部の充填率にばらつきが生じることになり、光学的なムラが生じる虞がある。
一方、光吸収粒子15の大きさが光吸収部13の下底の長さの半分を超えて大きすぎると、製造時に隣り合う光透過部12の間に充填し難くなり充填率が悪くなる。さらには各光吸収部の充填率にばらつきが生じることになり、光学的なムラが生じる虞がある。
さらに光吸収粒子15の分散量は、光吸収部13の全体の体積に対して10体積%以上50体積%以下であることが好ましい。かかる比率を維持することによって、十分な光吸収効果を保ちつつ、容易な製造条件を与えることができる。
また、光を吸収する観点からは、光吸収部13の光吸収性能は目的によって適宜調整可能であるが、該光吸収部13を構成する材料のみで形成された6μm厚さのシートの透過率測定において、透過率が40%以上70%以下となるように構成されていることが好ましい。透過率を40%以上70%以下とするための手段は特に限定されるものではないが、例えば光吸収粒子の含有量や光吸収性能を調整して適用することを挙げることができる。
光透過部12と光吸収部13と界面(シート厚さ方向に延在する2つ傾斜面)のシート面法線に対する角度θ1(図2参照)は目的に応じて変更可能であり、特に限定されるものではないが、通常の表示装置の場合、適切に光を吸収をする観点から、1度以上10度以下であることが好ましい。
また、光透過部12、光吸収部13のピッチは特に限定されることはないが30μm以上100μm以下であることが好ましい。光吸収部13のうち、図2にAで示した上底の長さは2μm以上25μm以下の範囲であることが好ましい。Aの長さが小さくなると光吸収部は三角形に近付くので、光吸収部は三角形であってもよい。
さらに光吸収部13のうち、図2にBで示した厚さ方向大きさは60μm以上150μm以下であることが好ましい。
さらに光吸収部13のうち、図2にBで示した厚さ方向大きさは60μm以上150μm以下であることが好ましい。
上記した形態では光透過部と光吸収部との界面は1つの面により形成されていたが、図2と同じ断面において界面が折れ線状になる形態や曲線状になる形態であってもよい。このときには当該界面が光吸収部13の中央から見て凸になっても凹になってもよい。
また、複数の光透過部及び光吸収部が全て同じ形状である必要はなく、周期的、又はランダムに形状やピッチが異なってもよい。
また、複数の光透過部及び光吸収部が全て同じ形状である必要はなく、周期的、又はランダムに形状やピッチが異なってもよい。
本形態では、上記したように光吸収部の斜辺における全反射の効率の観点から光吸収部に光吸収粒子を混入させることにより光吸収性能を得ることとした。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、光吸収部にカーボン等の顔料や所定の染料を混入して光吸収部全体を所定の濃度に着色してもよい。
図1に戻り、引き続き光制御シート10に備えられる構成について説明する。基材層16は、該基材層16の一方の面上に光制御層11を形成するためのベースとなる層である。図3に図1の一部を拡大して示した。本形態では光制御層11のうち光透過部12の長い下底側の面に基材層16が配置されている。
図1、図3からわかるように基材層16の面のうち、光制御層11に接していない側の面には微小構造体17が形成さている。以下微小構造体17について説明する。
本形態における微小構造体17は、基材層16の一方の面から掘り下げられるように多数の単位要素17aから構成された、いわゆるモスアイ構造による光反射抑制構造を有する。従って本形態では単位要素17aは凹状である。
各単位要素17aは、光に対する反射抑制構造を発揮し得る大きさ及び配置となっている。すなわち、単位要素17aは、隣接する単位要素17aの最深部同士の間隔(ピッチ)をPとすると該Pは1μm未満とされている。好ましくは、このピッチPについての平均値Paveと標準偏差σに対して、最大間隔Pmaxを、
Pmax=Pave+3σ
とし、JIS Z 8120の定義に従って可視光波長帯域の最長波長830nmをλmaxとしたときに、
Pmax<λmax
とすることで、光反射抑制構造を構成する。
一方、光反射抑制の対象となる光を可視光全域の光とするのであれば、JIS Z 8120の定義に従って可視光波長帯域の最短波長360nmをλminとして、
Pmax<λmin
とすることが好ましい。
各単位要素17aは、光に対する反射抑制構造を発揮し得る大きさ及び配置となっている。すなわち、単位要素17aは、隣接する単位要素17aの最深部同士の間隔(ピッチ)をPとすると該Pは1μm未満とされている。好ましくは、このピッチPについての平均値Paveと標準偏差σに対して、最大間隔Pmaxを、
Pmax=Pave+3σ
とし、JIS Z 8120の定義に従って可視光波長帯域の最長波長830nmをλmaxとしたときに、
Pmax<λmax
とすることで、光反射抑制構造を構成する。
一方、光反射抑制の対象となる光を可視光全域の光とするのであれば、JIS Z 8120の定義に従って可視光波長帯域の最短波長360nmをλminとして、
Pmax<λmin
とすることが好ましい。
光反射抑制効果が必要とされる可視光として、例えば可視光波長帯域の最長波長830nmを含まないこともあり得る。すなわち、光反射抑制効果が必要とされる可視光領域はPmaxにより適宜設定することができる。例えばPmaxを300nm以上500nm以下で設定することもできる。
単位要素17aの深さは、150nm以上450nm以下の程度である。ここで単位要素17aの深さとは、単位要素17aの最深部と、単位要素17aの開口部と、の高低差、言い換えると、単位要素17aの表面の包絡面に対する垂直方向における、単位要素17aの最深部と単位要素17aの開口部との距離である。複数の単位要素17aの深さは、揃っていても不揃いでもいずれでも良い。単位要素17aの深さは、単位要素17a表面の包絡面に対する垂直方向において、屈折率の変化をより滑らかにすることができる観点から、大きい(深い)方が好ましい。
屈折率の変化を滑らかにする観点で、単位要素17aはその最深部から開口部に行くにつれて、単位要素17aの断面積が、漸増する形状が好ましい。また、最深部は断面積がゼロ又はゼロに近いことがより好ましい。
なお、本形態では単位要素17aが凹状である例を説明した。これによれば基材層16が他の層や他の部材に接触した際に単位要素17aが損失してしまうことを防止することができる。ただし、単位要素はこれに限らず、上記凹状である単位要素17aの凹形状と同様の形状を有する突起により形成してもよい。
以上のような微小構造体17によれば、光の反射を抑制して光を効率よく観察者側に出射したり、光吸収部に光を吸収させることができるとともに、光学密着による干渉縞(ニュートンリング)の発生も併せて防止することが可能となる。
基材層16に用いられる材料は透光性を備えるとともに基材としてのコシを有するものであればよい。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、
トリアセチルセルロース(TAC)、アクリル、ポリカーボネート等を挙げることができる。その中でも液晶表示装置に用いた際に下偏光板に積層することを考慮すれば複屈折(リタデーション)を小さく抑えることができるトリアセチルセルロース(TAC)、アクリル、ポリカーボネートが好ましい。
トリアセチルセルロース(TAC)、アクリル、ポリカーボネート等を挙げることができる。その中でも液晶表示装置に用いた際に下偏光板に積層することを考慮すれば複屈折(リタデーション)を小さく抑えることができるトリアセチルセルロース(TAC)、アクリル、ポリカーボネートが好ましい。
光制御シート10は、例えば次のような工程を含んで製造することができる。図4〜図6に説明のための図を示した。
図4は基材層16となる中間シート22’を作製する押し出し成型装置20を説明する図である。
押し出し成型装置20は、熱可塑性樹脂をシート状に押し出す押し出し機21と、押し出し機21から押し出された押し出し材22を誘導するロール23、24、25、26と、押し出し材22を成型する型として機能する賦型シート28と、該賦型シート28を供給する賦型シート供給手段29と、を備えている。押し出し機21は、原料となるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱して溶融し、これを押し出し材22としてシート状にしてダイ21aから押し出す。
一方、型供給手段29から賦形シート28が巻き出され第1ロール23と第2ロール24との間を通される。ここで賦形シート28には、押し出し材22と接触する側(第2ロール24側)の面に、複数の単位要素17aを形成できる微小な多数の突起が設けられている。
そして、押し出し機21から押し出された押し出し材22は、賦形シート28と第2ロール24との間に供給される。これにより押し出し材22は賦形シート28のうち微小な多数の突起が設けられた面に接触し、これに応じた凹部が形成される。その後押し出し材22と賦形シート28とは一体となったまま第2ロール24と第3ロール25との間、第3ロール25と第4ロール26との間を通過するように送られる。この過程で押し出し材22は冷却されることにより硬化してその形状が固定される。そして離型ロール27により押し出し材22と賦形シート28とが分離される。
これにより押し出し材22の一方の表面には微小構造体17が形成された基材層16となる中間シートが22’が作製される。
押し出し成型装置20は、熱可塑性樹脂をシート状に押し出す押し出し機21と、押し出し機21から押し出された押し出し材22を誘導するロール23、24、25、26と、押し出し材22を成型する型として機能する賦型シート28と、該賦型シート28を供給する賦型シート供給手段29と、を備えている。押し出し機21は、原料となるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱して溶融し、これを押し出し材22としてシート状にしてダイ21aから押し出す。
一方、型供給手段29から賦形シート28が巻き出され第1ロール23と第2ロール24との間を通される。ここで賦形シート28には、押し出し材22と接触する側(第2ロール24側)の面に、複数の単位要素17aを形成できる微小な多数の突起が設けられている。
そして、押し出し機21から押し出された押し出し材22は、賦形シート28と第2ロール24との間に供給される。これにより押し出し材22は賦形シート28のうち微小な多数の突起が設けられた面に接触し、これに応じた凹部が形成される。その後押し出し材22と賦形シート28とは一体となったまま第2ロール24と第3ロール25との間、第3ロール25と第4ロール26との間を通過するように送られる。この過程で押し出し材22は冷却されることにより硬化してその形状が固定される。そして離型ロール27により押し出し材22と賦形シート28とが分離される。
これにより押し出し材22の一方の表面には微小構造体17が形成された基材層16となる中間シートが22’が作製される。
図5は基材層16となる中間シート22’の一方の面上に光透過部13を成型する成型装置30を説明する図である。
成型装置30は、電離放射線硬化樹脂32をシート状に供給する供給機31と、供給機31から供給された電離放射線硬化樹脂32を成型しつつ誘導するニップロール33、金型ロール34、及び第1ロール35及び第2ロール36と、中間シート22’を供給するシート供給手段39と、電離放射線照射装置37と、を備えている。
供給機31は、硬化前の電離放射線硬化樹脂をシート状にして供給ノズル31aから供給する。
成型装置30は、電離放射線硬化樹脂32をシート状に供給する供給機31と、供給機31から供給された電離放射線硬化樹脂32を成型しつつ誘導するニップロール33、金型ロール34、及び第1ロール35及び第2ロール36と、中間シート22’を供給するシート供給手段39と、電離放射線照射装置37と、を備えている。
供給機31は、硬化前の電離放射線硬化樹脂をシート状にして供給ノズル31aから供給する。
一方、シート供給手段39から中間シート22’が巻き出され、ニップロール33と金型ロール34との間を通される。このとき、中間シート22’は微小構造体17が形成された面をニップロール33側に向け、これとは反対側の平滑面が金型ロール34側に向けられている。ここで金型ロール34にはその表面に、複数の光透過部12を形成できる凹凸が設けられている。
そして、供給機31から硬化前の電離放射線硬化樹脂32(ここでは紫外線硬化樹脂32)が、中間シート22’と金型ロール34との間に供給される。これにより電離放射線硬化樹脂32は金型ロール34の表面に設けられた凹凸面に接触し、これに応じた凹凸(すなわち光透過部12)が形成される。その後、電離放射線硬化樹脂32と中間シート22’とは一体となったまま金型ロール34と第1ロール35との間、第1ロール35と第2ロール36との間を通過するように送られる。この過程で電離放射線硬化樹脂32に電離放射線照射装置37(ここでは紫外線照射装置37)から電離放射線(紫外線)が照射され、電離放射線硬化樹脂32が硬化して形状が固定される。
これにより基材層16上に光透過部12が積層された中間シート38が作製される。
そして、供給機31から硬化前の電離放射線硬化樹脂32(ここでは紫外線硬化樹脂32)が、中間シート22’と金型ロール34との間に供給される。これにより電離放射線硬化樹脂32は金型ロール34の表面に設けられた凹凸面に接触し、これに応じた凹凸(すなわち光透過部12)が形成される。その後、電離放射線硬化樹脂32と中間シート22’とは一体となったまま金型ロール34と第1ロール35との間、第1ロール35と第2ロール36との間を通過するように送られる。この過程で電離放射線硬化樹脂32に電離放射線照射装置37(ここでは紫外線照射装置37)から電離放射線(紫外線)が照射され、電離放射線硬化樹脂32が硬化して形状が固定される。
これにより基材層16上に光透過部12が積層された中間シート38が作製される。
次に、図6に示すように、中間シート38の光透過部12間に、光吸収部13を形成する。具体的には、次の通りである。
光透過部12上に、光吸収粒子が分散されたバインダー構成組成物41を供給し、ドクターブレード40によって光吸収粒子及びバインダー構成組成物41を光透過部12間の溝42に充填しつつ、余剰分を掻き落とす。そして、光透過部12間の溝42に残ったバインダー構成組成物41に光を照射して硬化させる。これにより溝42内のバインダー構成組成物41が硬化して光吸収部13となる。なお、図6に示した矢印VIは、中間シート38の送り方向である。
光透過部12上に、光吸収粒子が分散されたバインダー構成組成物41を供給し、ドクターブレード40によって光吸収粒子及びバインダー構成組成物41を光透過部12間の溝42に充填しつつ、余剰分を掻き落とす。そして、光透過部12間の溝42に残ったバインダー構成組成物41に光を照射して硬化させる。これにより溝42内のバインダー構成組成物41が硬化して光吸収部13となる。なお、図6に示した矢印VIは、中間シート38の送り方向である。
以上のようにして得られた積層体を必要な大きさに打ち抜くことにより光制御シート10を得ることができる。
上記の例では基材層16の作製を溶融押し出しにより行ったが、これに限らず例えば射出成型により作製することができる。このときには、射出成型の型の内側に賦形シートを配置して型内に材料を射出すればよい。冷却後に離型することにより基材層16を得る。
図7は他の形態に係る光制御シート110の断面を示し、その層構成を模式的に表した図である。光制御シート110は、光制御層11、基材層16、接着剤層111、及び透光層116を有している。
光制御シート110のうち、光制御層11及び基材層16は上記した光制御シート10と同様であることから同じ符号を付し、説明を省略する。
光制御シート110のうち、光制御層11及び基材層16は上記した光制御シート10と同様であることから同じ符号を付し、説明を省略する。
接着剤層111は、光制御層11に透光層116を接着するために接着剤が配置された層で、光制御層11の面のうち、基材層16が配置された面とは反対側の面に設けられる。接着剤層111は、公知の粘着材、接着剤を用いることができ、光学的に透明で使用環境下での剥離、著しい変色が無く、また他の部材へ損傷を与えないものがよい。
透光層116は、接着剤層111に積層される層で、上記した基材層16と同様に光制御層11とは反対側の面に多数の単位要素17aを具備してなる微小構造体17が形成されている。従ってその構造及び材料自体は基材層16と同じ考え方により構成すればよい。
このような光制御シート110によれば、光制御層11が基材層16と透光層116とに挟まれるように配置されている。これにより、光制御層11に入出する光について微小構造体17を通過することになり、光の透過効率を高めることができる。また、これに加えて光制御シート110の反りを防止することができる。
ここでは接着剤層111を介して透光層116を光制御層11に積層したが、接着剤層111に直接透光層116を設けてもよい。これは例えば次のように行うことができる。図8に説明のための図であり、押し出し成型装置20’である。
この場合にも押し出し成型装置20(図4参照)と同様、押し出し機21は、原料となるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱して溶融し、これを押し出し材22としてシート状にしてダイ21aから押し出す。
一方、基材層16上に光制御層11が積層された帯状の積層体20’a及び微小構造体を形成可能な多数の突起が設けられた賦形シート28が巻き出され第1ロール23と第2ロール24との間を通される。このとき、積層体20aの光制御層11側の面と賦形シート28に形成された微小な多数の突起が形成された面とが向かい合うようにする。
そして、押し出し機21から押し出された押し出し材22は、積層体20’aと賦形シート28との間に供給される。これにより押し出し材22は光制御層11及び賦形シート28のうち微小な多数の突起が設けられた面に接触し、これに応じた形状が形成される。その後、積層体20’a、押し出し材22及び賦形シート28は一体となったまま第2ロール24と第3ロール25との間、第3ロール25と第4ロール26との間を通過するように送られる。この過程で押し出し材22は冷却されることにより硬化してその形状が固定される。そして離型ロール27により賦形シート28が分離される。
これにより、光制御シート110の層構成を有する帯状の積層体が形成される。これを必要な大きさに打ち抜くことにより光制御シート110となる。
この場合にも押し出し成型装置20(図4参照)と同様、押し出し機21は、原料となるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱して溶融し、これを押し出し材22としてシート状にしてダイ21aから押し出す。
一方、基材層16上に光制御層11が積層された帯状の積層体20’a及び微小構造体を形成可能な多数の突起が設けられた賦形シート28が巻き出され第1ロール23と第2ロール24との間を通される。このとき、積層体20aの光制御層11側の面と賦形シート28に形成された微小な多数の突起が形成された面とが向かい合うようにする。
そして、押し出し機21から押し出された押し出し材22は、積層体20’aと賦形シート28との間に供給される。これにより押し出し材22は光制御層11及び賦形シート28のうち微小な多数の突起が設けられた面に接触し、これに応じた形状が形成される。その後、積層体20’a、押し出し材22及び賦形シート28は一体となったまま第2ロール24と第3ロール25との間、第3ロール25と第4ロール26との間を通過するように送られる。この過程で押し出し材22は冷却されることにより硬化してその形状が固定される。そして離型ロール27により賦形シート28が分離される。
これにより、光制御シート110の層構成を有する帯状の積層体が形成される。これを必要な大きさに打ち抜くことにより光制御シート110となる。
図9は、光制御シート10を備える映像表示装置のうち、該光制御シート10を具備する映像源ユニット1の部分に注目してその断面を示し、層構成を模式的に表した図である。本形態における映像表示装置は液晶表示装置であり、映像源ユニット1は、液晶ディスプレイパネルユニット1である。図9では紙面右が観察者側となる。ここでは光制御シート10を適用した例を説明するが、この代わりに光制御シート110を適用してもよい。
映像源ユニット1は、バックライト2、プリズムシート3、反射型偏光シート4、光制御シート10、映像源50、及び光拡散シート60を備えている。
バックライト2は、映像表示装置の光源である。ここには通常の液晶ディスプレイパネルユニットに用いられるバックライトを用いることができる。これには例えば、発光源を面内に略均等に配置して面状の光源とする形式や、縁(エッジ)に発光源を配置して反射面等を利用して最終的に面状に光を出射するエッジ入力型となる形式等を挙げることができる。
プリズムシート3は、バックライト2からの光を面光源としてできるだけ均一とするシートである。ここには通常の液晶ディスプレイパネルユニットに用いられるプリズムシート3を用いることができる。
ここで、プリズムシート3の一方の面又は両面に光を拡散させる層が配置されていてもよい。
ここで、プリズムシート3の一方の面又は両面に光を拡散させる層が配置されていてもよい。
反射型偏光シート4は、所定の偏光した光を透過し、それ以外の光を反射することができる偏光シートである。これによれば、透過しない光は反射されて再利用に供されるので輝度の向上を図ることが可能となる。ここに用いられる反射型偏光シートは公知のシートを用いることができる。
映像源50は、映像表示装置の映像が表される部位であり、偏光板51、53、及びこれに挟まれる液晶パネル52を備えている。
偏光板51、53は、液晶パネル52を挟むように配置される一対の光学要素であり、吸収軸方向に平行な振動面を有する偏光光を吸収する一方、吸収軸方向に直交する振動面を有する偏光光を透過する機能を有する。当該偏光板51、53と液晶パネル52を透過したバックライト2の光が映像光となり観察者側に出射される。光源側に配置される偏光板51を下偏光板、観察者側に配置される偏光板53を上偏光板と呼ぶこともある。
液晶パネル52には、ここに出射されるべき映像情報が表されている。ここには通常の液晶ディスプレイパネルユニットに用いられる液晶パネルを用いることができる。
偏光板51、53は、液晶パネル52を挟むように配置される一対の光学要素であり、吸収軸方向に平行な振動面を有する偏光光を吸収する一方、吸収軸方向に直交する振動面を有する偏光光を透過する機能を有する。当該偏光板51、53と液晶パネル52を透過したバックライト2の光が映像光となり観察者側に出射される。光源側に配置される偏光板51を下偏光板、観察者側に配置される偏光板53を上偏光板と呼ぶこともある。
液晶パネル52には、ここに出射されるべき映像情報が表されている。ここには通常の液晶ディスプレイパネルユニットに用いられる液晶パネルを用いることができる。
光拡散シート60は、上記映像源50からの映像を制御して、観察者に質の高い映像を提供する各機能のフィルムが積層されたシートである。光拡散シート60は、接着剤層61、PETフィルム層62、光拡散層63、接着剤層64、TACフィルム層65、及びアンチグレアフィルム層(AG層)66を備えている。
接着剤層61、64は、接着剤が配置された層である。接着剤層61、64に用いられる接着剤は光を透過させるとともに、他に接着させることができればその材質は特に限定されるものではない。これには、例えばPSA(感圧接着剤、Pressure sensitive adhesive)を挙げることができる。その接着力は例えば数N/25mm〜20N/25mm程度である。
PETフィルム層62は、該PETフィルム層62の一方の面上に光拡散層63を形成するためのベースとなる基材層としてのフィルム層で、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分として形成されている。本実施形態では、PETを主成分とする場合を説明したが、必ずしもPETを材料とすることはなく、その他にもポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、又はポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂等の「ポリエステル系樹脂」を用いることができる。本実施形態では、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分とする樹脂が好ましい材料であるとして説明した。
光拡散層63は、シートの厚さ方向断面において略台形である複数の光透過部63aと、該光透過部63aの間に形成される光吸収部63bと、を備えている。
光透過部63aは、映像源50側が長い下底、観察者側が短い上底となるように配置された略台形断面を有する要素である。本形態では下底側において隣り合う光透過部63aが連結されている。また、光透過部63aは、屈折率がNkである光透過性樹脂で構成されている。これには上記した光制御層11の光透過部12で説明した材料により形成することができる。
光透過部63aは、映像源50側が長い下底、観察者側が短い上底となるように配置された略台形断面を有する要素である。本形態では下底側において隣り合う光透過部63aが連結されている。また、光透過部63aは、屈折率がNkである光透過性樹脂で構成されている。これには上記した光制御層11の光透過部12で説明した材料により形成することができる。
光吸収部63bは、光透過部63aの間に形成される。従って光吸収部63bは光透過部63aの上底側を長い下底とし、光透過部63aの下底側を長い上底とする台形形状である。
光吸収部63bには、光吸収粒子63dを分散させたバインダー63cが含まれている。ここで、バインダー63cに用いられるバインダー材、及び光吸収粒子63dは特に限定されるものではないが、上記した光制御層11の光吸収部13と同様の材料及び考えにより構成することができる。
光吸収部63bには、光吸収粒子63dを分散させたバインダー63cが含まれている。ここで、バインダー63cに用いられるバインダー材、及び光吸収粒子63dは特に限定されるものではないが、上記した光制御層11の光吸収部13と同様の材料及び考えにより構成することができる。
これによれば、バインダー63cの屈折率をNcとしたとき、光透過部63aと光吸収部63bとの屈折率差は、Nk−Ncとなる。また、光透過部63aと光吸収部63bとの界面は傾斜を有している。これにより、当該斜辺に達した映像光の一部はここで上記屈折率差に基づいて全反射するともに、該映像光の視野角を拡げる方向に出射することが可能となる。
TACフィルム層65は、トリアセチルセルロースにより形成されるフィルムであり、保護膜として用いられる。また、TACフィルム層65は、光拡散シート60に備えられる機能層を構成する層の1つである。ここに用いられるTACフィルムは通常の液晶映像源ユニットに用いられるものを適用することができる。
AG層66は、観察者が画面を見た時のぎらつきを防止(防眩)することができるフィルムである。AG層66も光拡散シート60に備えられる機能層を構成する層の1つである。ここに用いられる防眩フィルムは通常に入手できるものを適用することが可能である。
本形態では、機能層に備えられる層としてTACフィルム層65及びAG層66を挙げたが、当該機能層に具備される層はこれに限定されるものではない。入射した映像光の質を高めて出射することができる機能を有する層であればこれに含めることができる。これには例えば反射防止層、ハードコート層、帯電防止層、偏光フィルタ層、防汚層等を挙げることができる。
反射防止層はいわゆるアンチリフレクション層であり、AR層ともいわれる。これは反射を防止することができる機能を有するフィルムが配置される。
ハードコート層は、HC層ともいわれる。これは、画像表示面に傷がつくことを抑えるために耐擦傷性を付与することができる機能を有するフィルムが配置された層である。
帯電防止層は、アンチスタティック(AS)層ともいわれる。これは、帯電、すなわち静電気が帯電することを防止することができる機能を有するフィルムが配置された層である。これには通常に入手できるASフィルムを適用することが可能である。
防汚層は画面表面の汚れを防止することができる機能を有するフィルムが配置された層である。
偏光フィルタ層は、上記した偏光フィルタと同様のものである。必要に応じてここに配置してもよい。
反射防止層はいわゆるアンチリフレクション層であり、AR層ともいわれる。これは反射を防止することができる機能を有するフィルムが配置される。
ハードコート層は、HC層ともいわれる。これは、画像表示面に傷がつくことを抑えるために耐擦傷性を付与することができる機能を有するフィルムが配置された層である。
帯電防止層は、アンチスタティック(AS)層ともいわれる。これは、帯電、すなわち静電気が帯電することを防止することができる機能を有するフィルムが配置された層である。これには通常に入手できるASフィルムを適用することが可能である。
防汚層は画面表面の汚れを防止することができる機能を有するフィルムが配置された層である。
偏光フィルタ層は、上記した偏光フィルタと同様のものである。必要に応じてここに配置してもよい。
図9からわかるように、光制御シート10を備える映像源ユニット1では、光制御シート10の基材層16と映像源20の偏光板51とが微小構造体17により接しているので、密着による模様、干渉縞を抑制することができる。
以上のような映像源ユニット1が筐体の内側に配置され、映像源ユニット1を作動させるための各種装置が具備されることにより、表示装置として機能させることができる。
このような表示装置が作動し、光制御シート10に入光した光の光路について、説明する。図10に光路例を示した。ここで光路例は説明するための概念的なものであり、反射や屈折の程度を厳密に表しているものではない。以下同様である。
バックライト2から光透過部12の中央部付近に入射した光L1は、光透過部12内を直進して通過し、基材層16も透過して液晶パネル側に出射される。このとき基材層16の出光面には微小構造体17が形成されているので、ここで反射や拡散が抑制されており、効率よく液晶パネル側に光が出射される。当該微小構造体17は、単なる粗面ではなく上記説明した構造を具備しているので、反射や拡散が効果的に抑えられている。
バックライト2からから所定の角度を有して光透過部12の端部付近に入射した入射光L2、L3は、屈折率Npの光透過部12と屈折率Nbの光吸収部13との屈折率差により、光透過部12と光吸収部13との傾斜した界面にて全反射され、シート面法線に平行な角度に近づいて基材層16を透過して液晶パネル側に出射される。このときにも、基材層16の出光面には微小構造体17が形成されているので、ここで反射や拡散が抑制されており、効率よく液晶パネル側に光が出射される。当該微小構造体17は、単なる粗面ではなく上記説明した構造を具備しているので、反射や拡散が効果的に抑えられている。
また、光吸収部13の底辺から該光吸収部13に入射した光L4は、光吸収粒子15に吸収される。また、プリズム部12に大きな角度を有して入射した光L5は、光透過部12と光吸収部13との屈折率差によっても全反射されることなく光吸収部13の内部に入光し、光吸収粒子15に吸収される。
このようにしてバックライト2からの光をできるだけシート面法線に平行である角度に近い光を映像源に提供することが可能で、かつ、輝度の低下を抑制することができる光制御シートを提供することが可能となる。
次に光拡散シート60による光拡散について説明する。図11に光路例を示した。
映像源50から出射した映像光L11は、光拡散シート60内に備えられる各層を透過して、通常に観察者に出射される。また、映像光L12、L13は、光透過部63aと光吸収部63bとの界面で全反射されて観察者側に出射される。このとき光吸収部63bの斜辺は上記したように傾斜しているので、当該斜辺による反射の前後で光の角度が変わり、視野角を広げる方向への映像光の出射が可能となる。これにより広い視野角を得ることができる。
また、映像光L14は、光透過部63aと光吸収部63bとの屈折率差に基づいて、その界面で全反射することなく、光吸収部63bに侵入した映像光である。このような映像光L14は、光吸収粒子63dにより吸収される。また、迷光もこのような態様により吸収させることができる。
一方、外光として映像表示装置に入射した外光L15は、光吸収部63bに入射して光吸収粒子63dにより吸収される。このように外光の一部が光吸収部63bに吸収されてコントラストを向上させることができる。
映像源ユニット1によれば、光制御シート10により映像光が観察者正面方向に平行となる方向に集光されるとともに、該集光された映像光を光拡散シート60が拡散することにより、広い視野角を得ることができる。
また、光拡散シート60は、光制御シート10の光制御層11の構成と共通する部位を有しているので、材料及び製造の一部を共通化することができ、コストを削減することも可能である。
また、光拡散シート60は、光制御シート10の光制御層11の構成と共通する部位を有しているので、材料及び製造の一部を共通化することができ、コストを削減することも可能である。
実施例では図1に示したような層構成とし、基材層に上記説明した微小構造体を形成し、これに光制御層を積層した。一方比較例では基材層に粗面を形成し、これに光制御層を積層した。以下に詳しく説明する。
<基材層>
実施例の基材層は微小構造体を有するポリカーボネートのシートとした。当該基材層は次の手順で作製した。すなわち、初めにアクリル樹脂(スミペックSTH−55、住友化学株式会社)の表面に凸状の微小構造体を形成し、これを賦形のためのシート(賦形シート)とした。次に、この賦形シートをロール間に供給するとともに、シートとロール間には溶融したポリカーボネートを供給した。これによりポリカーボネートの一方の面には賦形シートとの界面において、該賦形シートに形成された微小構造体とは反転した形態の微小構造体が形成される。この状態でポリカーボネートを硬化させて賦形シートから離型させ、基材層を得た。
比較例の基材層はポリカーボネートにより形成した。このポリカーボネートは押出し成型されたフィルムに対してベルトプレスにて加熱と加圧とを同時におこなう方法で製造し、このとき、一方の面に粗面を形成した。粗面の表面粗さ(Ra)は0.5μmである。
実施例の基材層は微小構造体を有するポリカーボネートのシートとした。当該基材層は次の手順で作製した。すなわち、初めにアクリル樹脂(スミペックSTH−55、住友化学株式会社)の表面に凸状の微小構造体を形成し、これを賦形のためのシート(賦形シート)とした。次に、この賦形シートをロール間に供給するとともに、シートとロール間には溶融したポリカーボネートを供給した。これによりポリカーボネートの一方の面には賦形シートとの界面において、該賦形シートに形成された微小構造体とは反転した形態の微小構造体が形成される。この状態でポリカーボネートを硬化させて賦形シートから離型させ、基材層を得た。
比較例の基材層はポリカーボネートにより形成した。このポリカーボネートは押出し成型されたフィルムに対してベルトプレスにて加熱と加圧とを同時におこなう方法で製造し、このとき、一方の面に粗面を形成した。粗面の表面粗さ(Ra)は0.5μmである。
<光制御層>
光制御層は上記基材層のうち微小構造体が配置された側とは反対側(実施例)、及び粗面が形成された側とは反対側(比較例)に積層した。積層の方法は、図5、図6を用いて上記説明した通りである。
光制御層のうち光透過部は、エポキシアクリレートが39質量%、アクリレートモノマーが58質量%、及び光開始剤が3質量%の配合の組成物を金型ロールを用いて、図5で説明したように形成した。ここで、紫外線は1J/cm2で照射した。また、光透過部の形状は、上底が0.03mm、下底が0.06mm、高さが0.15mmの台形とした。硬化後の屈折率は1.56である。
一方、光制御層のうち、光吸収部には、ウレタンアクリレートが33.6質量%、エポキシアクリレートが14.4質量%、トリプロピレングリコールジアクリレートが28.0質量%、メトキシトリエチレングリコールアクリレートが4.0質量%、光重合開始剤が4.0質量%、及び光吸収粒子が16.0質量%からなる組成物を充填し、1J/cm2の条件で紫外線を照射した。ここで、組成物の充填は、図6を用いて説明したように上記形成した光透過部の全面に該組成物を供給し、余剰の組成物を金属ブレードでかきとることによりおこなった。また、組成物に含まれる光吸収粒子は、カーボンブラックを30質量%含有したアクリルビーズであり、その平均粒子径は5μmである。
光制御層の構成は実施例および比較例で同じとした。
光制御層は上記基材層のうち微小構造体が配置された側とは反対側(実施例)、及び粗面が形成された側とは反対側(比較例)に積層した。積層の方法は、図5、図6を用いて上記説明した通りである。
光制御層のうち光透過部は、エポキシアクリレートが39質量%、アクリレートモノマーが58質量%、及び光開始剤が3質量%の配合の組成物を金型ロールを用いて、図5で説明したように形成した。ここで、紫外線は1J/cm2で照射した。また、光透過部の形状は、上底が0.03mm、下底が0.06mm、高さが0.15mmの台形とした。硬化後の屈折率は1.56である。
一方、光制御層のうち、光吸収部には、ウレタンアクリレートが33.6質量%、エポキシアクリレートが14.4質量%、トリプロピレングリコールジアクリレートが28.0質量%、メトキシトリエチレングリコールアクリレートが4.0質量%、光重合開始剤が4.0質量%、及び光吸収粒子が16.0質量%からなる組成物を充填し、1J/cm2の条件で紫外線を照射した。ここで、組成物の充填は、図6を用いて説明したように上記形成した光透過部の全面に該組成物を供給し、余剰の組成物を金属ブレードでかきとることによりおこなった。また、組成物に含まれる光吸収粒子は、カーボンブラックを30質量%含有したアクリルビーズであり、その平均粒子径は5μmである。
光制御層の構成は実施例および比較例で同じとした。
<評価方法>
上記実施例及び比較例の光制御シートについて透過率及び干渉縞(ニュートンリング)の評価を行った。透過率は微小偏角輝度計(GP500、株式会社村上色彩研究所)を用いて輝度を測定することにより行った。干渉縞の発生の有無は目視による観察で評価した。
上記実施例及び比較例の光制御シートについて透過率及び干渉縞(ニュートンリング)の評価を行った。透過率は微小偏角輝度計(GP500、株式会社村上色彩研究所)を用いて輝度を測定することにより行った。干渉縞の発生の有無は目視による観察で評価した。
<結果>
実施例及び比較例の光制御シートを上記評価方法で評価した結果、いずれの光制御シートも干渉縞(ニュートンリング)の発生はなかった。そして、実施例の光制御シートは比較例の光制御シートより輝度が高く、利用効率が8%高かった。
実施例及び比較例の光制御シートを上記評価方法で評価した結果、いずれの光制御シートも干渉縞(ニュートンリング)の発生はなかった。そして、実施例の光制御シートは比較例の光制御シートより輝度が高く、利用効率が8%高かった。
1 映像源ユニット
2 バックライト(光源)
3 プリズムシート
4 反射型偏光シート
10 光制御シート
11 光制御層
12 光透過部
13 光吸収部
14 バインダー部
15 光吸収粒子
16 基材層
17 微小構造体
17a 単位要素
50 映像源
51 偏光板
52 液晶パネル
53 偏光板
60 光拡散シート
110 光制御シート
111 接着剤層
116 透光層
2 バックライト(光源)
3 プリズムシート
4 反射型偏光シート
10 光制御シート
11 光制御層
12 光透過部
13 光吸収部
14 バインダー部
15 光吸収粒子
16 基材層
17 微小構造体
17a 単位要素
50 映像源
51 偏光板
52 液晶パネル
53 偏光板
60 光拡散シート
110 光制御シート
111 接着剤層
116 透光層
Claims (5)
- 透光性を有する基材層と、
前記基材層の一方側の面に配置された光制御層と、を備え、
前記基材層には、前記光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素が複数配列された微小構造体が形成されており、
前記光制御層は、シート面に沿って配列され、断面形状が台形である光を透過する光透過部と、隣り合う前記光透過部の間に光吸収性を有する材料が充填されて形成される光吸収部と、を具備する、光制御シート。 - 前記光制御層のうち、前記基材層とは反対側には透光性を有する透光層を備え、
前記透光層には前記光制御層が配置された側とは反対側の面に1μm未満のピッチで凸部又は凹部である単位要素が複数配列された微小構造体が形成されている、請求項1に記載の光制御シート。 - 請求項1又は2に記載の光制御シートと、
前記光制御シートの前記基材層側に配置される映像源と、
前記光制御シートの前記基材層側とは反対側に配置される光源と、を備えることを特徴とする映像源ユニット。 - 請求項1又は2に記載の光制御シートを製造する方法であって、
前記基材層は前記微小構造体を形成する凹凸を有する賦型シートを用いて、該賦型シートに溶融した押し出し材を供給して成型し、
前記基材層のうち前記微小構造体とは反対側の面と、前記光透過部の形状に対応した凹凸を設けた金型ロールとの間に、電離放射線硬化性樹脂を供給して硬化させることにより光透過部を形成し、
隣り合う前記光透過部間に光吸収性を有する材料を充填して前記光吸収部を形成する、光制御シートの製造方法。 - 請求項2に記載の光制御シートを製造する方法であって、
前記基材層は前記微小構造体を形成する凹凸を有する賦型シートを用いて、該賦型シートに溶融した押し出し材を供給して成型し、
前記基材層のうち前記微小構造体とは反対側の面と、前記光透過部の形状に対応した凹凸を設けた金型ロールとの間に、電離放射線硬化性樹脂を供給して硬化させることにより光透過部を形成し、
隣り合う前記光透過部間に光吸収性を有する材料を充填して前記光吸収部を形成し、
前記光制御層のうち前記基材層とは反対側の面に、前記微小構造体を形成する凹凸を有する賦型シートを用いて、前記光制御層と該賦型シートとの間に溶融した押し出し材を供給して前記透光層を成型する、光制御シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058052A JP2015184322A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 光制御シート、映像源ユニット、及び光制御シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058052A JP2015184322A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 光制御シート、映像源ユニット、及び光制御シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015184322A true JP2015184322A (ja) | 2015-10-22 |
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ID=54350970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014058052A Pending JP2015184322A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 光制御シート、映像源ユニット、及び光制御シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015184322A (ja) |
-
2014
- 2014-03-20 JP JP2014058052A patent/JP2015184322A/ja active Pending
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