JP2015182769A - パウチ包装体の製造方法及びパウチ把持ユニット - Google Patents

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修生 上田
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Abstract

【課題】サイドガセットタイプのパウチ容器に内容物を充填包装する場合に適したパウチ包装体の製造方法及びその製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットを提供する。【解決手段】供給されるサイドガセットパウチ10の上端側の両側部を一対の把持部材32によって把持した状態で充填口FOを開口し、その充填口FOからサイドガセットパウチに内容物を充填した後、充填口FOにスパウト20を供給し、サイドガセットパウチ10の未シールの上縁部分をヒートシールすることで、サイドガセットパウチ10の充填口を閉塞すると共にスパウト20を装着する。サイドガセットパウチ10の充填口FOを開口する際、サイドガセットパウチ10の上端側の両側部を把持している一対の把持部材32を、一方の外装シート11側に揺動させることによって、充填口を開口したときに、折り込まれた左右のガセットシート12を一方の外装シート11に沿わせるようにした。【選択図】 図4

Description

この発明は、パウチ包装体の製造方法及びその製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットに関する。
流動食等の食品を収容する容器としては、例えば、図8(a)、(b)に示すように、表裏一対の外装シート52の下端部から内側にガセットシート53を折り込んで、ガセットシート53の周縁部を外装シート52にヒートシールすると共に両外装シート52の両側縁部同士をヒートシールすることで袋状に形成されたボトムがセットパウチ51にスパウト54を装着した自立性を有するパウチ容器50があり、こういったパウチ容器50に内容物である流動食等の食品が充填包装されたパウチ包装体は、以下のようにして製造される。
まず、図9(a)、(b)に示すように、ボトムがセットパウチ51の上端側の両側縁部を把持した、パウチ把持ユニットの左右一対の把持部材CPを相互に接近させながら、両外装シート52をそれぞれ吸引保持した一対の吸引パッドAPを相互に離反させることによって、上端に内容物の充填口FOを有するボトムガセットパウチ51の充填口FOを開口した後、図10(a)、(b)に示すように、開口された充填口FOに充填ノズルFNを挿入してボトムガセットパウチ51に内容物を充填する。
続いて、図11(a)、(b)に示すように、内容物が充填されたボトムガセットパウチ51の開口された充填口FOにスパウト54の固着部54aを挿入し、図12(a)、(b)に示すように、ボトムガセットパウチ51の上縁をヒートシールすることによって、スパウト54をボトムがセットパウチ51に装着すると共に充填口FOを閉塞すると、ボトムガセットタイプのパウチ容器50に内容物が充填されたパウチ包装体が出来上がる。
特開平06−048401号公報 特開平06−156440号公報
ところで、自立性を有するパウチ容器の形態としては、上述したボトムがセットタイプ以外に、図13(a)、(b)に示すように、表裏一対の外装シート62の両側部から内側に左右一対のガセットシート63を折り込んで、両ガセットシート63の両側縁部及び下縁部を外装シート62にヒートシールすると共に両外装シート62の下縁部同士をヒートシールすることで袋状に形成されたサイドガセットパウチ61にスパウト64を装着したサイドガセットタイプのパウチ容器60がある。
こういったサイドガセットタイプのパウチ容器60では、内容物を充填したときに所定の形状に保持するため、同図(b)に示すように、サイドガセットパウチ61は、左右のガセットシート63、63における二つ折りされた状態の合わせ目縁側の上側角部に切除部63a、63aが形成されており、この切除部63a、63a部分においても外装シート62同士が相互にヒートシールされている。
従って、こういったサイドガセットタイプのスパウト付きパウチ容器60に内容物が充填包装されたパウチ包装体を製造する際に上述した製造方法を採用すると、サイドガセットパウチ61が図14(a)に示す扁平な状態から、同図(b)に示すように、内容物を充填するために充填口を開口したとき、折り込まれたサイドガセット部が内側に張り出してくるので、内容物の充填ノズルFNやスパウトを挿入しにくくなり、円滑かつ確実にパウチ包装体を製造することができないといった問題がある。
特に、ガセット幅の大きいサイドガセットパウチでは、ガセット部の張出量も大きくなるので、上述した問題が顕著に現れることになる。また、流動食等の粘性の高い内容物の場合は、ある程度の充填速度を確保するために充填ノズルの口径が大きくなる傾向があるので、粘性の低い内容物を充填する場合に比べて上述した問題が発生しやすい。
そこで、この発明の課題は、サイドガセットタイプのパウチ容器に内容物を充填包装する場合に適したパウチ包装体の製造方法及びその製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表裏一対の外装シートと、両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートとを有し、未シールの上縁部分が内容物の充填口となるサイドガセットパウチに内容物を充填包装するパウチ包装体の製造方法であって、供給されるサイドガセットパウチの上端側の両側部を一対の把持部材によって把持した状態で充填口を開口するパウチ開口工程と、開口された充填口からサイドガセットパウチに内容物を充填する内容物充填工程と、内容物が充填されたサイドガセットパウチの未シールの上縁部分をヒートシールすることによって、サイドガセットパウチの充填口を閉塞する充填口閉塞工程とを備え、前記パウチ開口工程においてサイドガセットパウチの充填口を開口する際、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を、それぞれの基端部側を支点として一方の外装シート側に揺動させることによって、充填口を開口したときに、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせるようにしたことを特徴とするパウチ包装体の製造方法を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパウチ包装体の製造方法において、内容物が充填されたサイドガセットパウチの充填口にスパウトを供給するスパウト供給工程を備え、前記充填口閉塞工程において、表裏一対の外装シートの上縁部をヒートシールすることによって、スパウトをサイドガセットパウチに装着すると共に充填口を閉塞することを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のパウチ包装体の製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットであって、表裏一対の外装シートと、両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートとを有し、未シールの上縁部分が内容物の充填口となるサイドガセットパウチの上端側の両側部を把持する一対の把持部材と、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を、それぞれの基端部側を揺動支点として一方の外装シート側に揺動させる揺動機構とを備え、前記揺動機構によって、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることで、充填口が開口されたサイドガセットパウチの折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせることを特徴とするパウチ把持ユニットを提供するものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明のパウチ把持ユニットにおいて、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を、サイドガセットパウチの幅方向に接近離反させる接離機構を備えており、前記接離機構は、サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を接近させるようになっており、サイドガセットパウチの充填口を開口した状態で、前記揺動機構によって、一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることで、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせることを特徴としている。
また、請求項5に係る発明は、請求項3に係る発明のパウチ把持ユニットにおいて、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材の揺動支点が、サイドガセットパウチの幅方向の内側に位置しており、サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることによって、一対の前記把持部材によるサイドガセットパウチの把持部が接近するように構成されていることを特徴としている。
以上のように、請求項1または2に係る発明のパウチ包装体の製造方法及び請求項3に係る発明のパウチ把持ユニットでは、パウチ開口工程においてサイドガセットパウチの充填口を開口する際、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を、それぞれの基端部側を支点として一方の外装シート側に揺動させることによって、充填口を開口したときに、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせるようにしたので、折り込まれたサイドガセットシートが開口した充填口の中央部に張り出すことがなく、内容物の充填ノズルやスパウトを余裕をもって挿入することができる。
従って、サイドガセットパウチに内容物を充填する際やスパウトを装着する際に、内容物の充填ノズルやスパウトが折り込まれたガセットシートに接触することがなく、ボトムがセットタイプパウチ容器に内容物を充填包装する場合と同様に、サイドガセットタイプのパウチ容器に内容物を確実に充填包装することができる。
特に、このパウチ包装体の製造方法は、充填口を開口したときのガセット部の張出量が大きくなるガセット幅の大きいサイドガセットパウチを使用する場合や、充填ノズルの口径が大きい流動食等の粘性の高い内容物を充填する場合に有効である。
また、請求項4に係る発明のパウチ把持ユニットは、サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、接離機構がサイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を接近させることで、充填口を開口した後、揺動機構が一対の把持部材を一方の外装シート側に揺動させることで、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせるようになっているので、充填口を開口した状態で折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに確実に沿わせることができる。
また、請求項5に係る発明のパウチ把持ユニットは、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を揺動させることによって、一対の把持部材によるサイドガセットパウチの把持部を接近させることができるので、充填口の開口動作を行いながら、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせることができ、パウチ開口工程に要する時間を最小限に抑えることができる。
(a)はこの発明に係る製造方法により製造されるパウチ包装体を示す正面図、(b)は同上のパウチ包装体を示す側面図である。 同上のパウチ包装体を構成しているパウチ容器の折り畳んだ状態を示す正面図である。 同上のパウチ容器を構成している、スパウトを装着する前のサイドガセットパウチを示す正面図である。 (a)〜(d)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)〜(c)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットの動作を示す平面図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットの動作を示す平面図である。 (a)はボトムガセットタイプのパウチ容器に内容物が充填包装されたパウチ包装体を示す斜視図、(b)は同上のパウチ容器を折り畳んだ状態を示す正面図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)、(b)は同上のパウチ包装体の製造方法を示す工程図である。 (a)は従来のサイドガセットタイプのパウチ容器に内容物が充填包装されたパウチ包装体を示す斜視図、(b)は同上のパウチ容器を折り畳んだ状態を示す正面図である。 (a)は同上のサイドガセットパウチを示す上端面図、(b)は同上のサイドガセットパウチの充填口を開口した状態を示す上端面図である。
以下、図1(a)、(b)に示すパウチ包装体PMの製造方法について、図面を参照して説明する。パウチ包装体PMは、図2に示すように、フレキシブルシートによって袋状に形成されたサイドガセットパウチ10と、このサイドガセットパウチ10に取り付けられるスパウト20とから構成されたパウチ容器1に内容物が充填包装されたものであり、パウチ包装体PMの製造過程において、図3に示す、スパウト20が装着される前のサイドガセットパウチ10にスパウト20が装着されるようになっている。
前記サイドガセットパウチ10を形成しているフレキシブルシートは、通常、単層又は複層の樹脂フィルムから構成されており、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にガスバリア層を設けることが好適である。
前記ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
前記シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
前記ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
前記サイドガセットパウチ10は、図2に示すように、上述したフレキシブルシートによって形成された、表裏一対の外装シート11、11及び両外装シート11、11の両側部から内側に折り込まれて左右のサイドガセット部を形成する左右一対のガセットシート12、12から構成されており、折り込まれたガセットシート12、12の内面の周縁が外装シート11、11の内面に、外装シート11、11の下縁部同士がそれぞれヒートシールされると共に、外装シート11、11の上縁部同士または外装シート11の上縁部とスパウト20とがヒートシールされることで、袋状に形成されている。なお、図2における網掛け表示部分が、サイドガセットパウチ10のヒートシール部分を示している。
また、同図に示すように、ガセットシート12、12は、二つ折りされた状態の合わせ目縁側の上端コーナ部に切除部12aがそれぞれ形成されており、この切除部12a部分において外装シート11同士が相互にヒートシール(ポイントシール)されている。このように、ガセットシート12に切除部12aを形成したのは、外装シート11の上縁部の両端を相互に固着することによって、内容物を充填したときのサイドガセットパウチ10を所定の形状(図1参照)に保持するためである。
前記スパウト20は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性樹脂によって形成され、サイドガセットパウチ10に取り付けられる固着部21と、この固着部21の上部に設けられた、スクリューキャップ22によって開閉可能な口部とから構成されており、固着部21が表裏一対の外装シート11、11の上縁部に挟み込まれた状態で、その側面が外装シート11、11の上縁部にヒートシールされている。
スパウト20が装着される前のサイドガセットパウチ10は、図3に示すように、折り込まれたガセットシート12、12の内面の両側縁部及び下縁部が外装シート11、11に、外装シート11、11の下縁部同士がそれぞれヒートシールされると共に、ガセットシート12、12の上端コーナ部に形成された切除部12a部分において外装シート11同士が相互にヒートシール(ポイントシール)されているだけで、外装シート11、11の上縁部はヒートシールされておらず、上端に内容物の充填口FOが形成されている。なお、図3における網掛け表示部分が、サイドガセットパウチ10のヒートシール部分を示している。
上述したパウチ包装体PMを製造するには、図4(a)に示すように、供給された図3に示すサイドガセットパウチ10の両側縁部における2点鎖線で示す上縁シール部の下縁よりも下側を、後述するパウチ把持ユニットの左右一対の把持部材32、32によって把持した後、同図(b)に示すように、外装シート11、11の幅方向の中央部を吸引パッドAP、APで吸引保持した状態で相互に離反させながら、サイドガセットパウチ10の両側縁部を把持している左右一対の把持部材32、32を相互に接近させることによってサイドガセットパウチ10の充填口FOを開口する。
なお、把持部材32、32は、図3に示すように、二点鎖線で示したサイドガセットパウチ10の上縁シール部における両側部のシール幅をWとしたとき、サイドガセットパウチ10の上端縁から下方側に2×W〜3×Wの範囲内を把持することが望ましい。把持部材32の把持位置をそのような範囲内に設定しておくと、サイドガセットパウチ10の内部が把持部材32による把持部で上下方向にある程度区画されるので、充填した内容物が把持位置よりも上側に侵入することを抑制することができる。特に、本実施例においては充填工程後にスパウト装着工程があるため、仮に、内容物の飛沫等が外装シート11、11におけるスパウト装着位置に付着していた場合、ヒートシール強度が低下してスパウト装着位置からの内容物の漏れ等の原因となり得る。従って、把持部を上述の範囲に設定することで内容物が把持位置よりも上側に侵入することを抑制でき、このような問題の発生を防止することができる。
続いて、同図(c)に示すように、パウチ把持ユニットの左右一対の把持部材32、32を、それぞれの基端部側を支点として一方の外装シート11側に揺動させることによって、折り込まれた左右のガセットシート12、12を一方の外装シート11に沿わせることで、サイドガセットパウチ10の充填口FOに有効な開口スペースが確保される。
前記パウチ把持ユニット30は、図6(a)に示すように、接近離反可能な左右一対の本体アーム31、31と、この本体アーム31、31の先端部に揺動自在に取り付けられた把持部材32、32と、各把持部材32を、揺動支点SFを中心に揺動させる駆動シリンダ36とを備えており、左右一対の本体アーム31、31は、図示しないばねによって接近方向に付勢され、図示しない接離機構によって所定のタイミングで接近離反するようになっている。
前記把持部材32は、本体アーム31に揺動自在に支持された固定爪33aを有する固定側把持部材33と、固定側把持部材33の固定爪33aとの間でサイドガセットパウチ10の側縁部を把持する可動爪34aを有し、その可動爪34aが固定爪33aに対して開閉するように、固定側把持部材33に回動自在に支持された可動側把持部材34と、可動側把持部材34を、その回動支点PFを中心に回動させる駆動シリンダ35とを備えており、駆動シリンダ35は、シリンダ本体35aの基端部が固定側把持部材33にピン結合されていると共に、ピストンロッド35bが連結部材35cを介して可動側把持部材34の回動支点PFの外側にピン結合されている。
前記駆動シリンダ36は、シリンダ本体36aの基端部が本体アーム31にピン結合されていると共に、ピストンロッド36bが連結部材36cを介して固定側把持部材33の揺動支点SFの外側にピン結合されており、ピストンロッド36bが出退することで、固定側把持部材33、即ち、把持部材32全体が内側に揺動するようになっている。
以下、サイドガセットパウチ10の充填口FOを開口する際のパウチ把持ユニット30の動作について説明する。まず、図6(b)に示すように、駆動シリンダ35のピストンロッド35bが伸び出すことによって可動側把持部材34が回動し、固定側把持部材33の固定爪33aと可動側把持部材34の可動爪34aとによってサイドガセットパウチ10の両側縁部を把持する。
次に、図7(a)に示すように、吸引パッドAP、APによるサイドガセットパウチ10の開口動作に追従して、左右一対の本体アーム31、31が接近することで、把持部材32、32の固定爪33aと可動爪34aとによって把持されたサイドガセットパウチ10の両側縁部が接近し、サイドガセットパウチ10の充填口FOが開口される。このとき、折り込まれた左右一対のガセットシート12、12は、開口された充填口FOの中央部側に張り出した状態となっている。
続いて、同図(b)に示すように、駆動シリンダ36のピストンロッド36bが伸び出すことによって左右の把持部材32(固定側把持部材33)がそれぞれ内側に揺動し、それに伴って、開口された充填口FOの中央部側に張り出していた左右一対のガセットシート12、12が、一方の外装シート11に沿うように充填口FOの内周面側に寄せられることになる。
このようにして、サイドガセットパウチ10の充填口FOが開口すると、図4(d)に示すように、開口した充填口FOに内容物の充填ノズルFNを挿入してサイドガセットパウチ10内に内容物を充填する。このとき、折り込まれた左右のガセットシート12、12が開口した充填口FO内に張り出さないので、充填口FOに有効な開口スペースが確保され、充填ノズルFNを余裕をもって挿入することができる。
続いて、図5(a)に示すように、サイドガセットパウチ10の充填口FOの開口状態を保持したまま、充填口FO内にスパウト20の固着部21が挿入される。このときも、図4(c)に示すように、左右のガセットシート12、12が開口した充填口FO内に張り出しておらず、充填口FOに有効な開口スペースが確保されているので、左右のガセットシート12、12に接触することなく、スパウト20の固着部21を円滑かつ確実に充填口FO挿入することができる。
最後に、図5(b)に示すように、左右一対の把持部材32、32を逆方向に揺動させることで、把持部材32、32を図4(b)に示す状態に戻し、図5(c)に示すように、サイドガセットパウチ10の上縁をヒートシールすることによって、スパウト20をサイドガセットパウチ10に装着すると共に充填口FOを閉塞すると、サイドガセットタイプのパウチ容器1に内容物が充填されたパウチ包装体PMが出来上がる。
以上のように、このパウチ包装体PMの製造方法では、パウチ開口工程においてサイドガセットパウチ10の充填口FOを開口する際、サイドガセットパウチ10の上端側の両側部を把持している一対の把持部材32、32を、それぞれの基端部側を支点として一方の外装シート11側に揺動させることによって、折り込まれた左右のガセットシート12、12を一方の外装シート11に沿わせるようにしたので、折り込まれたサイドガセットシート12、12が開口した充填口の中央部に張り出すことがなく、内容物の充填ノズルFNやスパウト20を余裕をもって挿入することができる。
従って、サイドガセットパウチ10に内容物を充填する際やスパウト20を装着する際に、内容物の充填ノズルFNやスパウト20が折り込まれたガセットシートに接触することがなく、ボトムがセットタイプパウチ容器に内容物を充填包装する場合と同様に、サイドガセットタイプのパウチ容器1に内容物を確実に充填包装することができる。
特に、このパウチ包装体の製造方法は、充填口を開口したときのガセット部の張出量が大きくなるガセット幅の大きいサイドガセットパウチを使用する場合や、充填ノズルの口径が大きい流動食等の粘性の高い内容物を充填する場合に有効である。
また、上述したパウチ把持ユニット30は、サイドガセットパウチ10の充填口FOを開口する際、その開口動作に従って、接離機構がサイドガセットパウチ10の上端側の両側部を把持している一対の把持部材32、32を接近させることで、充填口FOを開口した後、駆動シリンダ36が一対の把持部材32、32を一方の外装シート11側に揺動させることで、折り込まれた左右のガセットシート12、12を一方の外装シート11に沿わせるといった具合に2段階で開口させるようになっているので、充填口FOを開口した状態で折り込まれた左右のガセットシート12、12を一方の外装シート11に確実に沿わせることができる。
なお、上述したパウチ包装体PMの製造方法及びパウチ把持ユニット30は、接離機構がサイドガセットパウチ10の上端側の両側部を把持している一対の把持部材32、32を接近させることで、充填口FOを開口した後に、駆動シリンダ36が一対の把持部材32、32を一方の外装シート11側に揺動させることで、折り込まれた左右のガセットシート12、12を一方の外装シート11に沿わせるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材の揺動支点を、サイドガセットパウチの幅方向の内側に配置しておくと、サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を一方の外装シート側に揺動させることによって、一対の把持部材によるサイドガセットパウチの把持部が所定間隔まで接近するように構成することも可能であり、そういった構成を採用すると、サイドガセットパウチの充填口の開口動作を行いながら、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせることができ、パウチ開口工程に要する時間を最小限に抑えることができると共に、一対の把持部材を接近させるための接離機構が不要になるという利点がある。
また、上述した実施形態では、スパウト20付のサイドガセットタイプのパウチ容器1に内容物を充填包装する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スパウトが装着されていないサイドガセットタイプのパウチ容器に内容物を充填包装する場合にも本発明のパウチ把持ユニットを適用することができることはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、折り込まれたガセットシート12、12の側縁及び下縁が外装シート11、11に、外装シート11、11の下縁部同士がそれぞれヒートシールされることで、袋状に形成されたサイドガセットパウチ10について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、1枚のフレキシブルシートを折り込むことによって、サイドガセット部を形成するサイドガセットパウチについては、折り込まれたガセットシートの上端部が対向するいずれか一方の外装シートにヒートシールされていれば、必ずしも、外装シートの側縁部がヒートシールされている必要はない。
本発明は、サイドガセットタイプのスパウト付きパウチ容器に内容物を充填包装する場合に利用することができる。
1 パウチ容器
10 サイドガセットパウチ
11 外装シート
12 ガセットシート
12a 切除部
20 スパウト
21 固着部
22 スクリューキャップ
30 パウチ把持ユニット
31 本体アーム
32 把持部材
33 固定側把持部材
33a 固定爪
34 可動側把持部材
34a 可動爪
35 駆動シリンダ
35a シリンダ本体
35b ピストンロッド
35c 連結部材
36 駆動シリンダ(揺動機構)
36a シリンダ本体
36b ピストンロッド
36c 連結部材
AP 吸引パッド
FN 充填ノズル
FO 充填口
PF 回動支点
PM パウチ包装体
SF 揺動支点

Claims (5)

  1. 表裏一対の外装シートと、両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートとを有し、未シールの上縁部分が内容物の充填口となるサイドガセットパウチに内容物を充填包装するパウチ包装体の製造方法であって、
    供給されるサイドガセットパウチの上端側の両側部を一対の把持部材によって把持した状態で充填口を開口するパウチ開口工程と、
    開口された充填口からサイドガセットパウチに内容物を充填する内容物充填工程と、
    内容物が充填されたサイドガセットパウチの未シールの上縁部分をヒートシールすることによって、サイドガセットパウチの充填口を閉塞する充填口閉塞工程と
    を備え、
    前記パウチ開口工程においてサイドガセットパウチの充填口を開口する際、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の把持部材を、それぞれの基端部側を支点として一方の外装シート側に揺動させることによって、充填口を開口したときに、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせるようにしたことを特徴とするパウチ包装体の製造方法。
  2. 内容物が充填されたサイドガセットパウチの充填口にスパウトを供給するスパウト供給工程を備え、
    前記充填口閉塞工程において、表裏一対の外装シートの上縁部をヒートシールすることによって、スパウトをサイドガセットパウチに装着すると共に充填口を閉塞する請求項1に記載のパウチ包装体の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のパウチ包装体の製造方法の実施に使用されるパウチ把持ユニットであって、
    表裏一対の外装シートと、両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートとを有し、未シールの上縁部分が内容物の充填口となるサイドガセットパウチの上端側の両側部を把持する一対の把持部材と、
    サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を、それぞれの基端部側を揺動支点として一方の外装シート側に揺動させる揺動機構と
    を備え、
    前記揺動機構によって、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることで、充填口が開口されたサイドガセットパウチの折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせることを特徴とするパウチ把持ユニット。
  4. サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を、サイドガセットパウチの幅方向に接近離反させる接離機構を備えており、
    前記接離機構は、サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を接近させるようになっており、
    サイドガセットパウチの充填口を開口した状態で、前記揺動機構によって、一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることで、折り込まれた左右のガセットシートを一方の外装シートに沿わせるようになっている請求項3に記載のパウチ把持ユニット。
  5. サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材の揺動支点が、サイドガセットパウチの幅方向の内側に位置しており、
    サイドガセットパウチの充填口を開口する際、その開口動作に従って、サイドガセットパウチの上端側の両側部を把持している一対の前記把持部材を一方の外装シート側に揺動させることによって、一対の前記把持部材によるサイドガセットパウチの把持部が接近するように構成されている請求項3に記載のパウチ把持ユニット。
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