JP2015180909A - 軸部材、端部部材、感光体ドラムユニット、現像ローラユニット、プロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
Description
プロセスカートリッジとは、文字や図形等の表されるべき内容を形成し、これを紙等の記録媒体に転写する部材である。そこでプロセスカートリッジには、転写する内容が形成される感光体ドラムが含まれているとともに、該感光体ドラムに作用して転写すべき内容を形成させるための各種手段が併せて配置される。これには、例えば現像、帯電、クリーニングを行う手段を挙げることができる。
ここで「円柱状回転体」とは、中実であるいわゆる丸棒状で軸線まわりに回転する回転
体、及び、中空であるいわゆる円筒状で軸線まわりに回転する回転体を含む概念である。
一方、プロセスカートリッジ3の装置本体2に対する着脱時には、駆動軸70と端部部材30とが、その姿勢によらずお互いに他方側の移動を阻害しないように速やかに係合及び離脱が行われる必要がある。
このように、装置本体2の駆動軸70には感光体ドラムユニット10の端部部材30が適切に係合して回転駆動力が伝達される。
以下、各構成について説明する。
現像ローラユニット5は、感光体ドラム11に現像剤を供給する現像ローラを具備する。そして、当該現像ローラユニット5により、感光体ドラム11に形成された静電潜像が現像される。なお現像ローラユニット5には、固定磁石が内蔵されている。
規制部材6は、上記した現像ローラユニット5の現像ローラ外周面に付着する現像剤の量を調整するとともに、現像剤自体に摩擦帯電電荷を付与する部材である。
クリーニングブレード7は、感光体ドラム11の外周面に接触してその先端により転写後に残存した現像剤を除去するブレードである。
基体はアルミニウム、又はアルミニウム合金による導電性材料が円筒形状に形成されたものである。基体に用いられるアルミニウム合金の種類は特に限定されないが、感光体ドラムの基体として用いられることが多いJIS規格(JIS H 4140)で定められる6000系、5000系、3000系のアルミニウム合金であることが好ましい。
また、基体の外周面に形成される感光層は特に限定されることはなく、その目的に応じて公知のものを適用することができる。
基体は、切削加工、押し出し加工、引き抜き加工等により円筒形状を形成することにより製造することができる。そして基体の外周面に感光層を塗布する等して積層して感光体ドラム11を作製することが可能である。
なお、本形態ではフタ材の一例を表したがこれに限定されず、通常取り得る他の形態のフタ材を適用することも可能である。例えばフタ材に回転力伝達のための歯車が配置されてもよい。
また上記導電性材料は端部部材30側に設けられてもよい。
また、筒状体41のうち接触壁42を挟んで一方側が感光体ドラム11の内側に挿入される嵌合部43となっている。嵌合部43が感光体ドラム11の内側に挿入され、接着剤により感光体ドラム11の内面に固定される。これにより端部部材30が感光体ドラム11の端部に固定される。従って、嵌合部43の外径は、感光体ドラム11の円筒形状の内側に挿入可能な範囲で、感光体ドラム11の内径と概ね同じである。嵌合部43には外周面に溝が形成されてもよい。これにより当該溝に接着剤が充填され、アンカー効果等により筒状体41(端部部材30)と感光体ドラム11との接着性が向上する。
また、回動軸保持部材46には、孔46aから2つのスリット46bが延びている。この2つのスリット46bは孔46aの軸線を挟んで対称位置に設けられている。またスリット46bの大きさ及び形状は、該スリット46bを回動軸51(図8参照)の突起53が貫通することができるように形成されている。
また、ガイド壁48にはスリット48aが形成されている。図7(a)、図7(b)には分かり易さのためスリット48aが延びる方向を点線で表している。スリット48aはその長手方向一端側が回動軸保持部材46のスリット46bに通じ、筒状体41の軸線に平行に延び、支持部材47に達した後、Uターンするように軸線方向に平行に延び、その端部(他端側)が回動軸保持部材46に達している。従って当該他端側は回動軸保持部材46により塞がれている。スリット48aのスリット幅はスリット48a内を回動軸51(図8参照)の突起53が移動できるように形成されている。
金属で作製する場合は、切削による削り出し、アルミダイキャスト、亜鉛ダイキャスト、金属粉末射出成形法(いわゆるMIM法)、金属粉末焼結積層法(いわゆる3Dプリンタ)などを用いることができる。また、金属の材質は問わず、鉄、ステンレス、アルミニウム、真鍮、銅、亜鉛やこれらの合金等を用いてもよい。また、各種メッキを施して表面に機能性(潤滑性や耐腐食性など)を向上させることができる。
以下にそれぞれについて説明する。
本体52の一方の端部のうちその外側には2つの突起53が配置されている。2つの突起53は、軸線を挟んで反対側になるように、本体52の円筒の1つの直径方向の同一線上に設けられている。この2つの突起53は後述するように回動軸51を軸受部材40に保持するとともに該本体52の移動を規制する機能を有する。
また、回動軸51には、円筒の軸線に直交し円筒の1つの直径方向に配置された内外を貫通する2つの孔52dが形成されている。この孔52dには後で説明するようにピン65(図5参照)が通され、規制部材59を保持するとともに該規制部材59の移動を規制する。
さらに本体52の端面のうち、凹部52b側の端面(突起53側とは反対側に形成される端面)には、凹部52bの開口部を縁取るように円筒を延長する方向(軸線に平行な方向)に突出する環状のレール突起54が設けられている。このレール突起54は後述するように回転力受け部材55の回動をガイドするレールとして機能する。
基部56は円筒状であり、その一端側の開口部には、該開口部が狭められるように環状の片56aが設けられている。この片56aのうち基部56とは反対側となる面には環状の窪みであるガイド56bが形成されている。当該ガイド56bは上記した回動軸51のレール突起54(図8(b)参照)に載置されて基部56の回動をガイドする。
また、該片56aのうち基部56の内側の面には対向するように2つの突起57が設けられている。ここでは2つの突起57が設けられた例を示したが、突起は少なくとも2つ設けられていればよく3つ以上であってもよい。なお、これら突起は軸線を中心に等間隔で設けられていることが好ましい。
なおレール突起54で説明した通りガイド56bは、必ずしも設けられる必要はない。
どのように駆動軸70から回転力を受けることができるかについては後で説明する。
図10(a)に規制部材59の斜視図、図10(b)に規制部材59の正面図、図10(c)に規制部材59の側面図をそれぞれ表した。
さらに規制軸60の端部のうち、接触部61が配置された側の外周部には2つの突起62が配置されている。この2つの突起62は、規制軸60の円柱における軸線を挟んで反対側に配置され、1つの直径方向の同一線上に設けられている。2つの突起62は後述するように回転力受け部材55を規制する。なお、本形態では2つの突起62を例示したが、突起は少なくとも2つ配置されていればよく、3つ以上であってもよい。
また、軸部材50、軸部材50に含まれるいずれかの部材については弾性を持たせる観点から、金属板を折り曲げて作製したり、金属、ガラス、炭素繊維等を樹脂に含浸させて作製したりしてもよい。
また、図11(c)からわかるように回動軸51と支持部材47との間に回動軸用弾性部材63が配置され、回動軸51は突起53が回動軸保持部材46に押し付けられる方向に付勢されている。
一方、規制部材59はその規制軸60のうち接触部61が配置されていない側の端部が、回転力受け部材55の基部56を通され、さらに回動軸51の本体52の凹部52b内に差し込まれる。これにより回転力受け部材55が回動軸51の本体52のうち突起53とは反対側の端面に配置される。このとき、回転力受け部材55の係合部材58が回動軸51とは反対側に突出するように配置され、回転力受け部材55のガイド56bが回動軸51の本体52の端面に配置されたレール突起54に重ねられて配置される。
また、規制部材59はその一端が回動軸51の本体52に形成された凹部52bに挿入され、その端面が規制部材用弾性部材64の他方の端部に接触する。これにより規制部材59は本体52から突出する方向に付勢される。そして規制部材59の他端(すなわち接触部61が配置された側の端部)及び接触部61は回転力受け部材55の基部56の内側、及び2つの係合部材58の間に配置される。
図13に示した姿勢では、回転軸用弾性部材63により軸部材50の全体が、可能な範囲で最も軸受部材40から突出した姿勢とされているとともに、規制部材用弾性部材64により規制部材59が本体52から最も突出した姿勢とされている。軸部材50に何ら外力が加わらないときには端部部材30はこの姿勢にある。
規制部材59に対して相対的に回動が規制されておらず自在である。
なお、この回動は回動軸51のレール突起54が、回転力受け部材55のガイド56bによりガイドされつつ行われる。従ってこの姿勢で回転力受け部材55に回転力を与えても該回転力受け部材55が回転するだけで、他の部材への回転力の伝達は行われず、係合部材58が係合しない姿勢にある。
また、この姿勢では、図13に矢印XIIIbで示したように、回転力受け部材55の係合部材58を軸線方向に軸受部材40側に押圧すれば、直接軸部材50に力が伝わり、軸部材50を回動軸用弾性部材63の付勢力に抗して図13にXIIIcに示したように軸受部材40に押し込む方向に移動させることができる。
また、この姿勢からさらに図14に矢印XIVbで示した方向に規制部材59を押圧すれば、回動軸51に力が伝わり、軸部材50を回動軸用弾性部材63の付勢力に抗して図14にXIVcに示したように軸受部材40に押し込む方向に移動させることができる。
また、軸部71の先端面は、角部が除去され、いわゆる面取りがされていることが好ましい。これにより駆動軸70と軸部材50との係合がより円滑に行われる。
図17からわかるように駆動軸70と回転力受け部材55とが係合した姿勢では、駆動軸70の軸線と軸部材50の軸線とが一致するように突き合わされて配置される。このとき、駆動軸70の軸部71の先端が回転力受け部材55の2つの係合部材58の間に入り込み、駆動軸70のピン72が係合部材58に側面から引っ掛かるように係合している。そしてその際には、軸部材70の軸部71の先端が規制部材59の接触部61を押圧し、端部部材30は図14に示した姿勢にある。これにより駆動軸70の回転に追随して回転力受け部材55が回転し、端部部材30、及び感光体ドラム11、すなわち感光体ドラムユニット10が回転する。
また、規制部材59により必要に応じて係合部材58が駆動軸70に係合しない状態と駆動軸70に係合する状態とが切り替えられるので、プロセスカートリッジの着脱の最中において部材による着脱の阻害が生じ難く、より円滑な着脱となる。
また、回動軸保持部材146には、孔146aから2つのスリット146bが延びている。この2つのスリット146bは孔146aの軸線を挟んで対称位置に設けられている。またスリット146bの大きさ及び形状は、該スリット146bを回動軸151(図24参照)の外側突起153が貫通することができるように形成されている。
また、回動軸支持部材147は、図23(a)からわかるように、筒状体41の軸線方向に平行に延びる溝147bが設けられている。この溝147bは、回動軸保持部材146側の端部が塞がれており、その反対側である規制部材支持部材148側で筒状体41の周方向に開口している。この溝147bはその内側に規制部材159(図25参照)の突起162が移動できるように配置されている。
以下にそれぞれについて説明する。
そして本体152の一方の端部のうちその外側には2つの外側突起153が配置されている。2つの外側突起153は、本体152の円筒の1つの直径方向の同一線上に設けられている。この2つの外側突起152は後述するように本体152を軸受部材140に保持するとともに該本体152の移動を規制する機能を有する。
また、本体152には、外側突起153が設けられた端部と同じ端部の円筒内面に2つの内側突起154が設けられている。
どのように駆動軸70から回転力を受けることができるかについては後で説明する。
第一規制軸160のうち、第二規制軸161が配置された側とは反対側の端部には、2つの突起162が配置されている。2つの突起162は、第一規制軸160の円柱の1つの直径方向の同一線上に設けられている。この2つの突起162は後述するように規制部材159を軸受部材140に保持するとともに該規制部材159の移動を規制する機能を有する。
また、図26からわかるように回動軸151と回動軸支持部材147との間に回動軸用弾性部材163が配置され、回動軸151は軸受部材140から抜け出る方向に付勢されている。このとき、回動軸用弾性部材163の内側に規制部材159の第一規制軸160が通される。
また、図26からわかるように規制部材159と規制部材支持部材148との間に規制部材用弾性部材164が配置され、規制部材159は軸受部材140から抜け出る方向に付勢されている。
なお、図26に示したこの姿勢では、規制部材159の規制溝161b内側に回動軸151の内側突起154が入っているので、回動軸151及びこれに配置される回転力受け部材155は軸線中心の回動が規制されている。
図29からわかるように駆動軸70と回転力受け部材155とが係合した姿勢では、駆動軸70の軸線と軸部材150との軸線とが一致するように突き合わされて配置される。このとき、駆動軸70の軸部71の先端が回転力受け部材155の2つの係合部材158の間に入り込み、駆動軸70のピン72が係合部材158に側面から引っ掛かるように係合している。そしてその際には、軸部材70の軸部71の先端が、回転力受け部材155及び規制部材159を押圧し、端部部材130は図28に示した姿勢にある。これにより駆動軸70の回転に追随して回転力受け部材155が回転し、端部部材130、及び感光体ドラム11、すなわち感光体ドラムユニットが回転する。
また、規制部材159により必要に応じて係合部材158が駆動軸70に係合しない状態と駆動軸70に係合する状態とが切り替えられるので、プロセスカートリッジの着脱の最中において部材による着脱の阻害が生じ難く、より円滑な着脱となる。
底板246は、筒状体41の内側の少なくとも一部を塞ぐように配置された板状の部材である。
一方、保持筒体247は底板246の面のうち嵌合部43側とは反対側となる面に立設された筒状の部材であり、その軸線が筒状体41の軸線と一致するように設けられている。後述するように保持筒体247はその内側に軸部材250の一部が挿入されることで軸部材250を保持する。
図34にはピン264以外の部材について拡大した分解斜視図を表している。図32、図34を参照しつつそれぞれの部材について説明する。
基部253には、軸線を挟んで略平行に形成された溝である係合部材収納溝254が2つ設けられている。本形態では2つの係合部材収納溝254は、軸線を挟んで該軸線から同じ距離となる位置に平行に設けられるとともに、軸線に対して捻じれの位置となるように延びている。
また、基部253には基部の直径に沿うとともに、2つの係合部材収納溝254が延びる方向に対して直交する方向に貫通するように孔253aが設けられている。本形態では4つの孔253aが形成されている。
規制軸261は円柱状の部材であり、その外形は回動軸251の円筒の内側に挿入できる大きさとされている。また、規制軸261には直径方向となるように貫通し、軸線方向に所定の大きさで延びるスリット261aが形成されている。
接触部262は規制軸261の端面のうち、回動軸251に挿入されない側に同軸に設けられた円錐の一部(截頭円錐)の部材であり、その底部では規制軸261より径が大きくされている。従って、接触部262はその側面が傾斜面262aとなっている。
操作部263は、軸線から離隔する方向に延びる棒状の部材であり、係合部材256と同じで2つ配置されている。この操作部263は後で説明するように、係合部材256の被操作部258を軸線方向に平行な方向に押圧することができる位置及び長さに形成されている。
図31、図32、図34、図35からわかるように、回動軸251の円筒である内側に弾性部材265が挿入され、さらに規制部材260の規制軸261のうち接触部262が配置されていない側の端部も挿入する。これにより、規制部材260は弾性部材265の付勢力により回動軸251から抜け出る方向に付勢される。
一方、回転力受け部材252の基部253に設けられた係合部材収納溝254内に係合部材256を配置する。このとき、基部253に設けられた孔253aと係合部材256に設けられた孔256aとが一直線上に並ぶようにする。また、この一直線の中に、規制部材260の規制軸261に具備されたスリット261aも含まれるように配置する。そして、このように一直線上に揃えられた孔253a、孔256a及びスリット261aをピン264で通すように挿入する。これにより図35に示した姿勢とすることができる。
なお、このときに規制部材260の操作部263が回転力受け部材252の係合部材256に形成されている被操作部258に重なるように配置される。
これに対して図35にXXXVで示したように、規制部材260を軸受部材240側(図35の紙面下方)に押圧すると、操作部263も下方に移動し、係合部材256の被操作部258を下方に移動させる。すると、係合部材256はピン264を中心に回動するので、図36に示したように係合部材256は軸線方向に平行に近づくように起立する。
図37からわかるように駆動軸70と回転力受け部材252とが係合した姿勢では、駆動軸70の軸線と軸部材250との軸線とが一致するように突き合わされて配置される。
このとき、駆動軸70の軸部71の先端が回転力受け部材252の2つの係合部材256の間に入り込み、駆動軸70のピン72が係合部材256に側面から引っ掛かるように係合している。
すなわち、その際には、軸部材70の軸部71の先端が規制部材260の接触部262を押圧し、端部部材230は係合部材256が立設した図36に示した姿勢にある。これにより駆動軸70の回転に追随して回転力受け部材252が回転し、端部部材230、及び感光体ドラム11、すなわち感光体ドラムユニットが回転する。
また、規制部材260により必要に応じて係合部材256が駆動軸70に係合しない状態と駆動軸70に係合する状態とが切り替えられるので、プロセスカートリッジの着脱の最中において部材による着脱の阻害が生じ難く、より円滑な着脱となる。
なお本形態の端部部材230では、上記端部部材30、及び端部部材130に比べてさらに確実な係合及び離脱が可能となる。
基部353には、回動軸351の一方側の端面から軸線に沿って凹部353aが形成されており、その底部には図40からわかるように突起353bが設けられている。また、基部353には回動軸351の一方側の端面から軸線方向に沿った方向を長さ方向とし、回動軸351の側面と凹部353aとを連通する深さを具備する2つのスリット353cが形成されている。本形態で2つのスリット353cは回動軸351の1つの直径上となるように軸線まわり180°の位置に配置されている。
さらに基部353には、スリット353cの幅方向に延び、基部353を貫通する孔353d、353eが形成されている。孔353dと孔353eとはスリット353cの長さ方向に並んで配置され、孔353dの方が回動軸351の一方側端部に近い側とされている。
規制軸361は円柱状の部材であり、その外形は基部353に設けられた凹部353aの内側に挿入できる大きさとされている。また、規制軸361には直径方向となるように規制軸361を貫通し、軸線方向に所定の大きさで延びるスリット361aが形成されている。規制軸361の端部のうち、基部353に挿入されない側の端部は円錐の一部(截頭円錐)とされており、傾斜面361bが形成されている。また規制軸361の端部のうち、傾斜面361bとは反対側には突起361cが設けらている。
操作部362は、棒状の部材であり、係合部材354と同じで2つ配置されている。操作部362はその長さ方向中央付近に長さ方向に直交する貫通孔362aを備えている。
弾性部材363は本形態では弦巻ばねにより形成されている。またピン364は丸棒状の部材である。
図39、図40からわかるように、基部353に形成された凹部353aの内側に弾性部材363が挿入され、さらに規制部材360の規制軸361のうち突起361cが設けられた側の端部も挿入する。弾性部材363の一端は凹部内の突起353bに挿入されて固定され、弾性部材363の他端は規制軸361の突起361cに挿入されて固定される。これにより、規制軸361は弾性部材363の付勢力により回動軸351から抜け出る方向に付勢される。
図40からわかるように、操作部362はその一端側がスリット353cから規制軸361のスリット361aに挿入される。そしてピン364が孔353e及び孔362aを通すように配置される。これにより操作部362はピン364を軸に回動することができる。このとき、外力が加わっていない姿勢で操作部362は規制軸361の軸線に直交する方向に延びるように配置されている。
これに対して図40に矢印XLで示したように、規制部材360の規制軸361を軸受部材240側(図40の紙面下方)に押圧すると規制軸361が軸受部材240側に移動し、操作部362のうち規制軸361のスリット361aに挿入された端部も同じ方向に押圧される。すると操作部362はピン364を中心に回動し、反対側の端部は軸受部材240とは反対側に移動する。これにより当該反対側の端部は係合部材354を押圧し、係合部材354はピン355を中心に回動するので、図41に示したように係合部材354は軸線方向に平行に近づくように起立する。
保持筒体447は底板446のうち筒状体41の軸線部分に設けられた有底円筒状の部材である。保持筒体447は筒状体41と同軸に設けられるとともに、嵌合部43とは反対側に開口し、嵌合部43側に底を有するように構成されている。
保持溝448は筒状体41の内面から突出した部材であり、ここに溝448aが形成されている。溝448aは図45からわかるように、筒状体41の軸線方向に平行な方向を深さ方向とし、筒状体41の直径方向を長さ方向、筒状体41の内周方向を幅方向とする溝であり、嵌合部43とは反対側、及び軸線に対向する面に開口している。嵌合部43とは反対側における開口部は溝幅が狭められており、いわゆるスナップフィット構造とされている。保持溝448は、図44からわかるように、2つ設けられており、2つの保持溝448は筒状体41の1つの直径上に軸線を挟んで一方と他方のそれぞれに配置されている。
係合部材454にはその他方の端部にクランクシャフト455を通すスリット454cが設けられている。スリット454cは係合部材454が延びる方向に直交する方向に長手方向を有するスリットであり、これは爪部454aが屈曲する方向と概ね同じ方向である。
規制軸461は円柱状の部材である。図48には規制軸461の外観斜視図を示した。規制軸461の一方の端部は円錐の一部(截頭円錐)とされており、傾斜面461aが形成されている。これにより駆動軸70からの押圧力を規制軸461の棒状の長手方向に押圧する力に変換し、駆動軸70へのさらなる円滑な着脱が可能となる。また規制軸461の端部のうち、傾斜面461aとは反対側にはクランクシャフト455を通すスリット461bが設けらている。スリット461bは規制軸461の軸線と直交する方向に延びている。
弾性部材463は弦巻ばねである。
図42〜図44よりわかるように、クランクシャフト455の両端のそれぞれが、筒状体41の内側に配置された保持溝448に保持され、クランクシャフト445が軸線(図47にXLVIIで示した線)を中心に回転可能に2つの保持溝448を渡すように保持される。
このとき、クランクシャフト455の中央突出部455aが規制軸461のスリット461bに通される。そして規制軸461の傾斜面461a側の端部は筒状体41の嵌合部43とは反対側に突出する。また、規制軸461のスリット461b側の端部と、軸受部材440の保持筒体447との間に弾性部材463が配置され、規制軸461を嵌合部43とは反対方向に付勢している。
これに対して図44に矢印XLIVで示したように、規制軸461を嵌合部43側(図44の紙面下方)に押圧すると規制軸461が嵌合部43側に移動する。これにより、図49に示したようにクランクシャフト455の作用により、係合部材454が嵌合部43とは反対側に突出する。
特に、駆動軸は最終的に軸部材を押圧した状態で係合することを鑑み、駆動軸が規制部材を押圧することにより作動する機構によれば、プロセスカートリッジを装着するという通常の過程の中で機械的に自動に行われるので、付加的な操作が必要なく利便性も高い。
2 画像形成装置本体
3 プロセスカートリッジ
10 感光体ドラムユニット
11 感光体ドラム(円柱状回転体)
20 フタ材
30、130、230、330、430 端部部材
40、140、240 軸受部材
50、150、250、350、450 軸部材
51、151、251 回動軸
55、155、252 回転力受け部材
59、159、260、360、460 規制部材
Claims (12)
- 画像形成装置本体に装着される円柱状回転体の端部に配置される端部部材であって、
筒状の軸受部材と、
前記軸受部材に保持される軸部材と、を有し、
前記軸部材は、
回動軸、
前記回動軸の一方の端部に配置され、前記画像形成装置本体の駆動軸に係合する係合部材を具備する回転力受け部材、及び、
押圧することにより前記回動軸又は前記回転力受け部材に対して係合又は離脱し、前記係合部材が前記駆動軸に係合する姿勢と係合しない姿勢とを切り替える規制部材、を備える端部部材。 - 前記回動軸及び前記回転力受け部材が筒状であるとともに、前記規制部材はその少なくとも一部が、前記回動軸及び前記回転力受け部材の前記筒状の内側に配置される、請求項1に記載の端部部材。
- 前記規制部材により前記回転力受け部材が、前記軸受部材に対して相対的な回動が自在となる姿勢と、前記軸受部材に対して相対的な回動が規制される姿勢と、が切り替えられる請求項1又は2に記載の端部部材。
- 前記規制部材により、前記回転力受け部材の前記係合部材の突出した姿勢と没した姿勢とが切り替えられる請求項1又は2に記載の端部部材。
- 前記円柱状回転体が感光体ドラムであり、該感光体ドラムと、
前記感光体ドラムの軸線方向端部の少なくとも一方に取り付けられた請求項1乃至4のいずれかに記載の端部部材と、を備える感光体ドラムユニット。 - 前記円柱状回転体が現像ローラであり、該現像ローラと、
前記現像ローラの軸線方向端部の少なくとも一方に取り付けられた請求項1乃至4のいずれかに記載の端部部材と、を備える現像ローラユニット。 - 筐体と、該筐体に保持される請求項5に記載の感光体ドラムユニットと、を具備するプロセスカートリッジ。
- 筐体と、該筐体に保持される請求項6に記載の現像ローラユニットと、を具備するプロセスカートリッジ。
- 画像形成装置本体に装着される円柱状回転体の端部に配置される端部部材に具備される軸部材であって、
回動軸、
前記回動軸の一方の端部に配置され、前記画像形成装置本体の駆動軸に係合する係合部材を具備する回転力受け部材、及び、
押圧することにより前記回動軸又は前記回転力受け部材に対して係合又は離脱し、前記係合部材が前記駆動軸に係合する姿勢と係合しない姿勢とを切り替える規制部材、を備える軸部材。 - 前記回動軸及び前記回転力受け部材が筒状であるとともに、前記規制部材はその少なくとも一部が、前記回動軸及び前記回転力受け部材の前記筒状の内側に配置される、請求項9に記載の軸部材。
- 前記規制部材により前記回転力受け部材が、前記規制部材に対して相対的な回動が自在となる姿勢と、前記規制部材に対して相対的な回動が規制される姿勢と、が切り替えられる請求項9又は10に記載の軸部材。
- 前記規制部材により、前記回転力受け部材の前記係合部材の突出した姿勢と没した姿勢とが切り替えられる請求項9又は10に記載の軸部材。
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