JP2018045050A - 現像剤保持体、現像装置、および、画像形成装置 - Google Patents

現像剤保持体、現像装置、および、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じ得る構成に比べて、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなることを抑制することを目的とする。【解決手段】現像剤保持体61は、円筒状の形状を有し、円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持する現像剤保持部材65と、円形の形状であり、現像剤保持部材65の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、外部から給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部672cを有する導電部材67と、を備え、導電部材67は、現像剤保持部材65の内周面に嵌まった状態で突出部672cおよび周方向における他の一部が内周面に押し当たる。【選択図】図3

Description

本発明は、現像剤保持体、現像装置、および、画像形成装置に関する。
特許文献1には、駆動回転軸は導電性の材質で円柱状に形成され、その現像ローラー側の端面には同じく導電性を持つ軸端部コイルバネが設けられており、駆動回転軸における現像ローラー側とは反対側の端面には、給電端子として摺動性と導電性を持ち合わせた給電端子であるカーボンチップが設けられており、カーボンチップに接する接触部はその弾性により一定の撓みを有しており、このカーボンチップは接触部により常に押圧された状態にあり、電気的導通が確保されている現像ローラー駆動機構が記載されている。
特開2011−164164号公報
静電潜像を現像する現像剤保持体には、回転可能に配設された現像剤保持部材を予め定められた電位に帯電させる導電部材が設けられる。
ここで、現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じると、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなる。
本発明は、現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じ得る構成に比べて、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなることを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持する現像剤保持部材と、円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、外部から給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、を備え、前記導電部材は、前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる現像剤保持体である。
請求項2に記載の発明は、前記導電部材は、前記現像剤保持部材の前記内周面に嵌まった状態で当該導電部材が弾性変形することで発生する弾性復元力により、前記突出部および前記他の一部が当該内周面に押し当たることを特徴とする請求項1記載の現像剤保持体である。
請求項3に記載の発明は、前記導電部材は、前記突出部および当該突出部に対向する前記他の一部が前記現像剤保持部材の前記内周面に押し当たることを特徴とする請求項1または2記載の現像剤保持体である。
請求項4に記載の発明は、前記導電部材は、当該導電部材の一部が切り欠かれることで弾性変形可能に設けられ、一方向に向かって延びる弾性部をさらに備え、前記突出部は、前記弾性部の先端に設けられることを特徴とする請求項1または3のいずれか記載の現像剤保持体である。
請求項5に記載の発明は、前記弾性部は、前記周方向に沿って延びて設けられることを特徴とする請求項4記載の現像剤保持体である。
請求項6に記載の発明は、前記導電部材の内側に設けられ、当該導電部材が弾性変形することに伴い弾性変形するとともに変形に対する反発力を発生させる弾性部材をさらに備える請求項4または5記載の現像剤保持体である。
請求項7に記載の発明は、前記弾性部材は、前記導電部材の内周面に沿って、前記突出部の内側から前記弾性部の内側にかけて設けられることを特徴とする請求項6記載の現像剤保持体である。
請求項8に記載の発明は、円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持する現像剤保持部材と、円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、外部から給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し前記現像剤保持部材に現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、を備え、前記導電部材は、前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる現像装置である。
請求項9に記載の発明は、静電潜像を保持する像保持体と、円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持し且つ前記像保持体に対向して配置される現像剤保持部材と、円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し前記現像剤保持部材に現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、前記導電部材に対して電力を供給する給電部材と、を備え、前記導電部材は、前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じ得る構成に比べて、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなることを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、導電部材を現像剤保持部材に押し当てる構成を別途設ける必要がなくなる。
請求項3の発明によれば、突出部および突出部と対向しない位置で内周面に押し当たる場合に比べて、より安定的に導電部材が現像剤保持部材を支持できる。
請求項4の発明によれば、弾性部が設けられることなく突出部が導電部材の外周面に設けられる構成に比べて、導電部材に歪みが生じることが抑制され、導電部材のより広い領域で現像剤保持部材を支持できる。
請求項5の発明によれば、導電部材の軸方向における長さ寸法に関わらず、弾性部の長さを確保することができる。
請求項6の発明によれば、弾性部を補強することができる。
請求項7の発明によれば、弾性部材が突出部の内側から弾性部の内側にかけて設けられない構成に比べて、現像剤保持部材と導電部材との間の隙間がさらに生じにくくなる。
請求項8の発明によれば、現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じ得る構成に比べて、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなることを抑制することができる。
請求項9の発明によれば、現像剤保持部材と導電部材との間に隙間が生じ得る構成に比べて、現像剤保持部材に電圧が印加されなくなることを抑制することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成の一例を示した図である。 現像器の構成を示した図である。 現像ロールの構成を示した図である。 (a)、(b)は、ベアリングの構成を示した図である。 ベアリングの構成を示した図である。 板ばねの構成を示した図である。 板ばねが取り付けられたベアリングの構成を示した図である。 ベアリングの凸部が押圧される際にベアリングに生じる力について示した図である。 (a)は、ベアリングが現像スリーブの内側に挿入される前のベアリングの形状を示した図であり、(b)は、ベアリングが現像スリーブの内側に挿入された後のベアリングの形状を示した図である。
<第1の実施の形態>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1を示す概略構成図である。
画像形成装置1は、画像形成空間2に配置された画像形成部の一例として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)が設けられている。
各画像形成ユニット10は、像保持体の一例としての感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電ロール12とを備える。また、画像形成ユニット10は、帯電ロール12により帯電した感光体ドラム11の表面を露光して静電潜像を形成する露光器13と、露光器13により感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像する現像装置の一例としての現像器14とを備える。さらに、画像形成ユニット10は、感光体ドラム11上の廃トナーを除去するクリーニング装置15を備える。
また、各画像形成ユニット10は所謂カートリッジ化されている。但し、カートリッジ化に際して、例えば現像器14だけを個別の構造とし、感光体ドラム11のカートリッジとは別の構造体とすることもできる。
また、画像形成装置1は、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト16と、各画像形成ユニット10にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト16に順次転写(一次転写)する一次転写ロール17とを備える。さらに、画像形成装置1は、中間転写ベルト16上に重畳して形成されたトナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール30を備える。また、二次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる定着ユニット40を備える。さらに、画像形成装置1は、各画像形成ユニット10の現像器14にトナーを供給するトナーカートリッジ20を備える。また、画像形成装置1は、画像形成装置1の全体を制御する制御部50を備える。
像保持体の一例としての感光体ドラム11は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層を形成したものからなる。
帯電ロール12は、感光体ドラム11を予め定められた電位に帯電させる。
現像器14は、感光体ドラム11と最も近接する現像領域において、現像器14上の現像剤層から感光体ドラム11上の潜像形成領域にトナーを転移させる。これにより、静電潜像を現像してトナー像として可視像化する。なお、現像器14の構成については、後に詳述する。
画像形成装置1は、制御部50による動作制御の下で、一連の画像形成処理を実行する。すなわち、PCやスキャナなどから取得した画像データは、画像処理部(図示せず)により画像処理が施され、各色の画像データとなって露光器13に送られる。そして、各画像形成ユニット10では、露光器13による露光を受け、現像器14により現像されて、感光体ドラム11上にトナー像を形成する。各画像形成ユニット10の感光体ドラム11に形成された各色トナー像は、一次転写ロール17により中間転写ベルト16上に順次、静電転写(一次転写)され、各色トナーTが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト16上の重畳トナー像は、中間転写ベルト16の移動に伴って二次転写ロール30が配置された二次転写領域に搬送される。一方、用紙Pが、重畳トナー像の搬送タイミングに合わせて給紙され、二次転写領域に搬送される。そして、中間転写ベルト16上の重畳トナー像は、二次転写部にて二次転写ロール30が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、定着ユニット40まで搬送され、定着ユニット40によって用紙P上に定着される。定着後の用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部に搬送される。
図2は、現像器14の構成を示した図である。
現像器14は、感光体ドラム11に対向する開口部G(現像用開口)を有し、かつ内部には例えば、負極性に帯電するトナーおよび正極性に帯電するキャリアを含む2成分現像剤(図示せず)が収容される現像ハウジング60を備える。なお、本実施の形態では、現像剤として2成分現像剤を使用する場合を例として説明を行うが、現像剤としてトナーを含み且つキャリアを含まない1成分現像剤を使用してもよい。
また、現像器14は、現像ハウジング60の開口部Gに面した箇所に配設され、感光体ドラム11と対向して回転するように配され、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像剤保持体の一例である現像ロール61を備える。
さらに、現像器14は、現像ハウジング60内であって、感光体ドラム11からみて現像ロール61の背面下側に、感光体ドラム11の軸方向とほぼ平行に配設され、現像ロール61に現像剤を搬送する一対のスクリューオーガー62、63を備える。なお、以下の説明では、現像ロール61から遠い側にあるスクリューオーガー62を第1のスクリューオーガー62、現像ロール61に近い側にあるスクリューオーガー63を第2のスクリューオーガー63と呼ぶ。またさらに、現像器14は、現像ロール61の下方に、現像ロール61と予め定められた距離をもって配設され、現像ロール61上の現像剤層厚さを規制するトリマ64を備える。なお、第1のスクリューオーガー62および第2のスクリューオーガー63は、現像剤搬送部材の一例である。
現像ハウジング60には、トナーカートリッジ20から供給される新たな現像剤が供給される供給口(図示せず)と、余剰現像剤が排出される排出口(図示せず)と、が形成されている。また、現像ハウジング60には、第1のスクリューオーガー62と第2のスクリューオーガー63とを互いに仕切るとともに両端部で互いに接続する仕切り壁60aが設けられている。そして、第1のスクリューオーガー62、第2のスクリューオーガー63はともに、紙面垂直方向に延びる回転軸の周囲にスパイラル状の羽根を取り付けたもので構成されている。
現像ロール61は、図中矢印A方向に回転駆動されるようになっており、感光体ドラム11と対向する現像位置において感光体ドラム11と同方向であって図中反時計回り方向に回転するようになっている。そして、第2のスクリューオーガー63によって攪拌搬送される現像剤を吸着した後に、感光体ドラム11へ現像剤を移動させ、感光体ドラム11の表面に形成されている静電潜像を現像する機能を有する。なお、現像ロール61の構成については、後に詳述する。
第2のスクリューオーガー63は、現像ハウジング60内の現像剤を一方向に向けて攪拌搬送するように回転する。また、第1のスクリューオーガー62は、現像ハウジング60内の現像剤を逆方向に向けて攪拌搬送するように回転する。これにより、現像ハウジング60内の現像剤は、第1のスクリューオーガー62および第2のスクリューオーガー63により攪拌されながら現像ハウジング60内を循環搬送される。
図3は、図2のIII方向から現像器14を眺めた現像ロール61の断面図であって、現像ロール61の軸方向における一方の端部側(図2における紙面手前側)における現像ロール61の構成を示した図である。
図3に示すように、現像ロール61は、回転可能に設けられる現像剤保持部材の一例としての現像スリーブ65を備える。
また、現像ロール61は、内部に複数の磁極が配列されるマグネットシャフト66を備える。マグネットシャフト66は、現像スリーブ65の内側に固定的に設けられる。
また、現像ロール61は、マグネットシャフト66の軸方向における一方の端部を支持するベアリング67を備える。ベアリング67は、現像スリーブ65の内側に挿入される。
現像スリーブ65は、肉厚が薄い円筒状の形状を有しており、例えば、アルミニウム等の金属材料により形成される。また、現像スリーブ65は、表面に現像剤層が形成される。
マグネットシャフト66は、例えば、樹脂材料により形成されるとともに、内部に複数の磁極が配列される。また、マグネットシャフト66は、棒状の形状を有する本体部661を備える。また、マグネットシャフト66は、本体部661の端部から軸方向に沿って隆起するシャフト隆起部662を備える。
本体部661には、その外周面に沿って5極の磁極(ピックアップ極、トリミング極、現像極、搬送極、および、ピックオフ極(いずれも不図示))が形成されている。ここで、ピックアップ極は、第2のスクリューオーガー63によって攪拌搬送される現像剤を現像スリーブ65上に吸着する機能を有する。トリミング極は、現像スリーブ65の外周面に現像剤層を形成する機能を有する。また、現像極は、現像スリーブ65の表面から感光体ドラム11へトナーを移動させ、感光体ドラム11の表面に形成されている静電潜像を現像する機能を有する。さらに、搬送極は、現像スリーブ65の表面に対する現像剤の吸着を維持させることによって、現像スリーブ65の回転に伴って現像剤を搬送する機能を有する。そして、ピックオフ極は、隣接するピックアップ極と共に反発磁界を形成し、現像スリーブ65上に吸着された現像剤を現像スリーブ65から剥離させる機能を有する。
導電部材の一例としてのベアリング67は、円筒状の形状を有しており、樹脂材料にカーボンブラック等の導電材を適当量含有させたいわゆる導電性樹脂材料により形成される。ベアリング67は、内側でマグネットシャフト66に接触してマグネットシャフト66を支持する。また、ベアリング67は、現像スリーブ65の内周面に接触して現像スリーブ65を支持する。
なお、ベアリング67は、現像ハウジング60に取り付けられることにより、周方向への移動が規制される。そのため、現像ロール61が回転する際に、現像スリーブ65は、ベアリング67に対して摺動する。また、ベアリング67の外周面には、現像スリーブ65とベアリング67との摺動摩擦力を低減させるための導電性グリース(不図示)が塗布されている。
また、ベアリング67は、現像スリーブ65の内側に挿入される挿入部671を備える。挿入部671は、ベアリング67の軸方向における一方の端部に設けられている。
また、ベアリング67は、マグネットシャフト66を支持する支持部676を備える。支持部676は、ベアリング67の軸方向における他方の端部に設けられている。
また、ベアリング67は、内部にマグネットシャフト66を収容する収容部675を備える。収容部675は、挿入部671と支持部676との間に設けられている。
また、ベアリング67は、ベアリング67の半径方向における外側に向かって突出する突出部の一例としての凸部672cを備える。凸部672cは、ベアリング67の内面に向かって変位可能である。また、凸部672cは、ベアリング67の周方向に沿って延びる延伸部672bの先端に設けられている(後述する図4(a)参照)。延伸部672bは、弾性変形可能に設けられている。なお、延伸部672bは、弾性部の一例である。
さらに、ベアリング67は、ベアリング67の内側に取り付けられる弾性の板ばね673を備える。なお、板ばね673は、弾性部材の一例である。
またさらに、ベアリング67は、板ばね673に接続される被接続部674を備える。
図4(a)は、ベアリング67の構成を示した図である。また、図4(b)は、図4(a)のIV方向からベアリング67を眺めた図である。また、図5は、図4(a)のV方向からベアリング67を眺めた図である。なお、図4(a)、(b)、図5では、板ばね673の構成を省略している。
図4(a)に示すように、凸部672cは、ベアリング67の周方向に沿って設けられている。また、凸部672cは、延伸部672b以外には接触していない。
凸部672cおよび延伸部672bは、挿入部671を切り欠いて形成された開口部に設けられている。そのため、凸部672cおよび延伸部672bは、ベアリング67の軸方向において挿入部671よりも外側には設けられていない。
図4(b)に示すように、延伸部672bは、挿入部671を切り欠くことにより形成された壁面671vから延びて設けられている。
挿入部671が現像スリーブ65の内側に挿入される際に、凸部672cは、現像スリーブ65の内周面に押圧される。凸部672cは、現像スリーブ65の内周面に押圧されると、延伸部672bが撓むことにより、ベアリング67の内面に押し込まれる。
図5に示すように、被接続部674は、板ばね673を位置決めするための仕切り壁674aを備える。仕切り壁674aは、ベアリング67の軸方向において、挿入部671が設けられている側の端部(以下、挿入部671側端部と称する)と支持部676が設けられている側の端部(以下、支持部676側端部と称する)とを仕切る壁である。
仕切り壁674aには、中央部に円状の開口部が形成されている。また、仕切り壁674aには、周縁部に二つの開口部が形成されている。この二つの開口部は、中央部に形成された開口部を挟んで互いに対向する。
また、被接続部674は、ベアリング67の半径方向における内側に向かって突出する第1の爪部674eと第2の爪部674fとを備える。第1の爪部674eと第2の爪部674fとは、ベアリング67の軸方向において仕切り壁674aよりも支持部676側に設けられている。また、第1の爪部674eと第2の爪部674fとは、互いに対向する。また、第1の爪部674eおよび第2の爪部674fと、仕切り壁674aの周縁部に形成されている二つの開口部とは、ベアリング67の周方向における位置が揃っている。
板ばね673は、仕切り壁674a、第1の爪部674e、および、第2の爪部674fにより位置決めされる。
支持部676には、現像スリーブ65を予め定められた電位に帯電させる給電部材の一例としての現像バイアス電源65aが接続されている(図3参照)。現像バイアス電源65aは、予め定められた現像バイアス電圧をベアリング67に印加する。現像バイアス電圧はベアリング67を介して現像スリーブ65に印加され、現像スリーブ65は予め定められた電位に帯電される。現像スリーブ65が予め定められた電位に帯電されると、現像スリーブ65上に現像剤が吸着し、現像スリーブ65の外周面に現像剤層が形成される。そして、感光体ドラム11と現像スリーブ65とが対向する現像領域において、現像スリーブ65上の現像剤層から感光体ドラム11上の潜像形成領域にトナーが転移する。これにより、静電潜像を現像してトナー像として可視像化する。
図6は、板ばね673の構成を示した図である。また、図7は、板ばね673が取り付けられたベアリング67の構成を示した図である。
図6に示した板ばね673は、例えば、金属材料により形成されるとともに、一部が切れた略輪状に形成されている。また、図7に示すように、ベアリング67に板ばね673が取り付けられた状態では、挿入部671のうちの凸部672cに対向する箇所(以下、対向箇所671aと称する)、延伸部672b、および、凸部672cのそれぞれの内側に板ばね673が位置する。さらに、図示の構成では、板ばね673は、挿入部671のうちの上部の内側まで設けられている。なお、凸部672cが現像スリーブ65に押圧されることに伴い、板ばね673のうちの凸部672cの内側に位置する箇所もまた、押圧される。この押圧される箇所を、押圧箇所673aとする(図6参照)。
また、板ばね673には、ベアリング67に取り付けられる際に被接続部674の第1の爪部674eおよび第2の爪部674fに接続する第1の接続部673bおよび第2の接続部673cが設けられている。
第1の接続部673bおよび第2の接続部673cは、仕切り壁674aの周縁部に形成された二つの開口部をそれぞれ通る(図7参照)。また、第1の接続部673bおよび第2の接続部673cにはそれぞれ穴が空いている。そして、第1の爪部674eおよび第2の爪部674fがこれらの穴に引っ掛かることにより、板ばね673がベアリング67に接続する。
本実施の形態では、現像ロール61の組み立てに際して、マグネットシャフト66を現像スリーブ65の内側に挿入した後に、ベアリング67(挿入部671)を現像スリーブ65の内側に挿入する(図3参照)。
挿入部671が現像スリーブ65の内側に挿入されると、凸部672cが、現像スリーブ65の内周面に押し当たる。これにより、凸部672cは、図3における矢印C方向への押圧力を受ける。
図8は、ベアリング67の凸部672cが押圧される際にベアリング67に生じる力について示した図である。
凸部672cが図中矢印C方向への押圧力を受けることにより、凸部672cが図中矢印C方向へ変位するとともに延伸部672bが弾性変形する(図中点線箇所参照)。さらに、凸部672cおよび延伸部672bの内側に取り付けられている板ばね673もまた、弾性変形する(図中点線箇所参照)。
弾性変形した延伸部672bは、変形する前の形に復元しようとすることにより、弾性復元力Fを発生させる。
さらに、弾性変形した板ばね673もまた、変形する前の形に復元しようとすることにより、弾性復元力F’を発生させる。
挿入部671は、延伸部672bからの弾性復元力Fおよび板ばね673からの弾性復元力F’を受けることにより、図中矢印D方向に押される。
また、凸部672cもまた、延伸部672bからの弾性復元力Fおよび板ばね673からの弾性復元力F’を受けることにより、図中矢印E方向に押される。
再び図3を用いて説明すると、挿入部671が図中矢印D方向に押されることにより、挿入部671の対向箇所671aが、現像スリーブ65の内周面に押し当たる。また、凸部672cは、図中矢印E方向に押されることにより、現像スリーブ65の内周面に押しあたる。
図9(a)は、ベアリング67が現像スリーブ65の内側に挿入される前のベアリング67の形状を示した図である。また、図9(b)は、ベアリング67が現像スリーブ65の内側に挿入された後のベアリング67の形状を示した図である。
図9(a)に示すように、ベアリング67が現像スリーブ65の内側に挿入される前では、凸部672cの外周面から挿入部671の対向箇所671aの外周面までの距離Hは、現像スリーブ65の内周面における直径よりも長い。
その一方で、図9(b)に示すように、ベアリング67が現像スリーブ65の内側に挿入されると、上述の通り、凸部672cが、図中矢印C方向に変位する。これにより、凸部672cの外周面から挿入部671の対向箇所671aの外周面までの距離H’は、現像スリーブ65の内周面における直径と同等になる。付言すると、ベアリング67の外周面の直径は、現像スリーブ65の内周面における直径と同等になる。
このように、本実施の形態では、ベアリング67が現像スリーブ65の内側に挿入されると、凸部672cの外周面から挿入部671の対向箇所671aまでの距離Hが短くなる。そのため、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aには、ベアリング67の半径方向における外側への押圧力(延伸部672bの弾性復元力Fおよび板ばね673の弾性復元力F’)が作用する。この結果、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aが現像スリーブ65の内周面に押しあたり、現像スリーブ65とベアリング67との間に隙間が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、延伸部672bがベアリング67の周方向に延びて設けられている。ここで、延伸部672bは、ベアリング67の軸方向に延びて設けられる構成であってもよい。ただし、この場合、凸部672cが現像スリーブ65に押圧される際に延伸部672bが破損することを抑制するため、延伸部672bはベアリング67の軸方向にある程度の長さを有することが求められる。
現像スリーブ65に挿入部671が挿入される際に、延伸部672bは、上述の通り、凸部672cとともに現像スリーブ65に押圧される。このとき、延伸部672bの長さが短いと、延伸部672bが受ける、単位長さあたりの押圧力が大きくなる。延伸部672bが受ける単位長さあたりの押圧力が大きいと、延伸部672bが破損するおそれがある。つまり、現像スリーブ65に押圧されることにより延伸部672bが破損することを抑制するために、延伸部672bはある程度の長さを要する。
ここで、例えば、ベアリング67の軸方向における長さ寸法が制約されている場合であって延伸部672bがベアリング67の軸方向に延びて設けられる構成とする。この構成によると、延伸部672bとして確保できる長さL1(図4(a)参照)が短い。この場合、延伸部672bが受ける、単位長さあたりの押圧力が大きくなり、延伸部672bが破損するおそれがある。
これに対し、本実施の形態のように、延伸部672bが、ベアリング67の周方向に延びて設けられる構成の場合、延伸部672bの長さとして、長さL1よりも長い長さL2(図5参照)が確保される。
これにより、延伸部672bが受ける、単位長さあたりの押圧力が小さくなり、この結果、延伸部672bが破損することが抑制される。
また、本実施の形態では、凸部672c、延伸部672b、挿入部671の内側に板ばね673が取り付けられている(図8参照)。これにより、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aをベアリング67の半径方向における外側へ押圧する力が不十分になることが抑制され、現像スリーブ65とベアリング67との間の隙間がより生じにくくなる。
本実施の形態では、上述の通り、ベアリング67が樹脂材料で構成されている。そのため、延伸部672bが現像スリーブ65に押圧され続けると、延伸部672bから発生する弾性復元力Fが経年的に減少する応力緩和が生じる。延伸部672bから発生する弾性復元力Fが小さいと、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aをベアリング67の半径方向における外側に押圧する力が不十分となることがある(図3参照)。この場合、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aがベアリング67に押し当たらずに、現像スリーブ65とベアリング67との間に隙間が生じる場合がある。
これに対し、本実施の形態では、挿入部671が現像スリーブ65に挿入されると、延伸部672bとともに板ばね673も弾性変形する。そして、板ばね673が弾性変形することにより、弾性復元力F’が生じる。また、一般的に、金属材料は、樹脂材料よりも応力緩和が発生しにくい。
これにより、延伸部672bについて応力緩和が発生している場合であっても、凸部672cおよび挿入部671の対向箇所671aは、板ばね673からの弾性復元力F’を受け、現像スリーブ65の内周面に押し当たる(図3参照)。この結果、現像スリーブ65とベアリング67との間の隙間がより生じにくくなる。
1…画像形成装置、10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、14…現像器、61…現像ロール、65…現像スリーブ、66…マグネットシャフト、661…本体部、662…シャフト隆起部、67…ベアリング、671…挿入部、672b…延伸部、672c…凸部、673…板ばね、674…被接続部、675…収容部、676…支持部

Claims (9)

  1. 円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持する現像剤保持部材と、
    円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、外部から給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる現像剤保持体。
  2. 前記導電部材は、前記現像剤保持部材の前記内周面に嵌まった状態で当該導電部材が弾性変形することで発生する弾性復元力により、前記突出部および前記他の一部が当該内周面に押し当たることを特徴とする請求項1記載の現像剤保持体。
  3. 前記導電部材は、前記突出部および当該突出部に対向する前記他の一部が前記現像剤保持部材の前記内周面に押し当たることを特徴とする請求項1または2記載の現像剤保持体。
  4. 前記導電部材は、当該導電部材の一部が切り欠かれることで弾性変形可能に設けられ、一方向に向かって延びる弾性部をさらに備え、
    前記突出部は、前記弾性部の先端に設けられることを特徴とする請求項1または3のいずれか記載の現像剤保持体。
  5. 前記弾性部は、前記周方向に沿って延びて設けられることを特徴とする請求項4記載の現像剤保持体。
  6. 前記導電部材の内側に設けられ、当該導電部材が弾性変形することに伴い弾性変形するとともに変形に対する反発力を発生させる弾性部材をさらに備える請求項4または5記載の現像剤保持体。
  7. 前記弾性部材は、前記導電部材の内周面に沿って、前記突出部の内側から前記弾性部の内側にかけて設けられることを特徴とする請求項6記載の現像剤保持体。
  8. 円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持する現像剤保持部材と、
    円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、外部から給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、
    円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し前記現像剤保持部材に現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる現像装置。
  9. 静電潜像を保持する像保持体と、
    円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し表面に現像剤を保持し且つ前記像保持体に対向して配置される現像剤保持部材と、
    円形の形状であり、前記現像剤保持部材の一方の端部側に設けられ、導電性を有し、また、給電を受けるための受電部を有するとともに、周方向における一部に、半径方向における外側に向かって突出する突出部を有する導電部材と、
    円筒状の形状を有し、当該円筒の軸を回転中心として回転し前記現像剤保持部材に現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
    前記導電部材に対して電力を供給する給電部材と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記現像剤保持部材の内周面に嵌まった状態で前記突出部および前記周方向における他の一部が当該内周面に押し当たる画像形成装置。
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