JP2015177596A - ハーネス装置 - Google Patents

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【課題】仮保持時の安定化を図る。【解決手段】ドア側ブラケット20に雌型係合部40を設け、ボディ側ブラケット30に雄型係合部50を設ける。雄型係合部40は、第1係合基台51上に垂直軸板部52を立設し、その先端にフランジ部53を設けた断面T字形の係止突起として構成する。雌型係合部40は、係合基台41上に幅広開口部42とスライド溝43を設けたT字形の係止孔として構成する。垂直軸板部52は、板厚S2に比してスライド方向に広い板幅S1を持つ平板状に形成され、板幅S1をスライド溝43の溝幅T2よりも大きく設定される。これにより垂直軸板部52がスライド溝43内で回転しないよう規制する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体と、車体に取り付けるスライドドアとの間で渡り配索されて、車体側の電装品とスライドドア側の電装品とを電気的に接続するためのハーネス装置に関する。
スライドドアを備えた自動車において、車体側の電装品とスライドドア側の電装品とがハーネス装置によって電気的に接続される。このハーネス装置は、一般的に、車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネスと、ハーネスの一端に装着されてスライドドアに固定されるドア側ブラケットと、ハーネスの他端に装着されて車体に固定されるボディ側ブラケットと、を備えている。
図3は、この種のハーネス装置を車両に組み付ける場合の作業手順を示している。図3(a)に示すように、このハーネス装置101は、可撓性を有するハーネス110と、ハーネス110の一端に装着されたドア側ブラケット120と、ハーネスの他端に装着されたボディ側ブラケット130と、を備えている。
このハーネス装置101を車両に組み付ける場合は、まず、図3(b)に示すように、サブ組立ラインで、ドア側ブラケット120をスライドドア150に固定する。次に、このハーネス装置101を取り付けたスライドドア150をメインの組立ラインに運び込んで、車体160に、スライドドア150に取り付けたハーネス装置101のボディ側ブラケット130を固定する。以上によりハーネス装置101の組み付けが完了する。
ところで、このハーネス装置101は、ドア側ブラケット120をスライドドア150に取り付けた状態で、サブ組立ラインからメイン組立ラインに運び込んで車体160に組み付ける。このため、長いハーネス110やその端部に装着されているボディ側ブラケット130が自由な状態のままであると、ハーネス110の振れ回りにより、ボディ側ブラケット130が周辺部品や車体パネル等に接触して、それらを傷付けてしまうおそれがある。
そこで、ボディ側ブラケットをドア側ブラケットに仮保持できるようにして、ハーネスの振れ回りによる上記の問題を解消できるようにしたハーネス装置が開発されている。
図4〜図6は、そのような目的で開発された、特許文献1に記載のスライドドア用のハーネス装置(スライドドア用の導電経路部材)の一例を示している。
図4に示すように、このハーネス装置201は、車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネス(つなぎ部)210と、ハーネス210の一端に装着されてスライドドアに固定されるドア側ブラケット220と、ハーネス210の他端に装着されて車体に固定されるボディ側ブラケット230と、を備えている。そして、このハーネス装置201は、ハーネス210の一端に装着されているドア側ブラケット220をスライドドアに固定すると共に、ハーネス210の他端に装着されているボディ側ブラケット230を車体に固定することによって、ハーネス210がスライドドアの開閉動作に追従して屈曲することができるようになっている。
このハーネス装置では、ボディ側ブラケット230をドア側ブラケット220に仮保持できるようにして、ハーネス210の振れ回りによる問題を解消できるようにしている。
そのために、ドア側ブラケット220とボディ側ブラケット230に、互いに係合可能な雌型係合部240と雄型係合部250が設けられている。雌型係合部240と雄型係合部250は、それらのうちの一方がドア側ブラケット220に設けられ、他方がボディ側ブラケット230に設けられていればよく、図示例では、ドア側ブラケット220に雌型係合部240が設けられ、ボディ側ブラケット230に雄型係合部250が設けられている。
雄型係合部250は、ボディ側ブラケット230上に設定された係合基板251と、係合基板251に突設された円柱状の軸部252と、軸部252の先端に連結された円板状のフランジ部253と、を備えている。フランジ部253は、軸部252の径より大径で、軸部252の外周より外側に出っ張っており、軸部252とフランジ部253は側面視するとT字形をなしている。
雌型係合部240は、図5に示すように、ドア側ブラケット220上に設定された係合基板241と、係合基板241上に形成された大円形開口部242と、それに連続する小円形開口部243と、を備えている。ここで、大円形開口部242は、フランジ部253を係合基板241に垂直な方向から余裕を持って挿抜できる大きさに形成され、小円形開口部243は、軸部252の径よりも大きく、フランジ部253の径よりも小さい大きさに形成されている。
従って、図6(a)に示すように、雄型係合部250のフランジ部253を、雌型係合部240の大円形開口部242を介して係合基板241の背面側に入れ、その状態で、図6(b)に示すように、雄型係合部250の軸部252を大円形開口部242から小円形開口部243に向かう方向へスライドさせる。これにより、フランジ部253を係合基板241の背面に抜け止め係合させることができる。従って、雌型係合部240と雄型係合部250の係合により、ドア側ブラケット220にボディ側ブラケット230を仮保持させながら、ハーネス装置201の組み付け作業を進めることができる。
特開2012−101584号公報
ところで、特許文献1に記載のハーネス装置201では、雄型係合部250の軸部252が雌型係合部240の小円形開口部243内に収まった状態で自由に回転できるので、雄型係合部250と雌型係合部240が係合した状態、つまり、ドア側ブラケット220に対してボディ側ブラケット230を仮保持させた状態で、ボディ側ブラケット230が回転してしまうおそれがあった。
実際は、ハーネス210やボディ側ブラケット230の自重などにより、ある程度は仮保持の姿勢が安定するものの、自由に動く可能性が大きいことで、雄型係合部250と雌型係合部240の係合が外れたり、仮保持の姿勢が不安定になったりするおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮保持時のドア側ブラケットに対するボディ側ブラケットの拘束性を強めることで、仮保持時の安定化を図れるようにしたハーネス装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るハーネス装置は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネスと、
前記ハーネスの一端に装着されて前記スライドドアに固定されるドア側ブラケットと、
前記ハーネスの他端に装着されて前記車体に固定されるボディ側ブラケットと、
前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの一方に形成された雄型係合部と、
前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの他方に形成されて、前記雄型係合部に対して相対的に一定方向にスライドすることで前記雄型係合部に係合可能な雌型係合部と、
を備え、
前記雄型係合部には、前記一定方向に沿って延設された平板部が形成され、
前記雌型係合部には、前記平板部を案内する溝が形成され、
前記雄型係合部と前記雄型係合部とが係合したとき、前記平板部が前記溝内に位置し、前記平板部の前記一定方向に沿う板幅は、前記溝の溝幅よりも大きく設定されている
ことを特徴とするハーネス装置。
(2) 前記雄型係合部は、
前記一方のブラケットに設けられた第1係合基台と、
該第1係合基台の表面に垂直に立設された垂直軸板部と、
該垂直軸板部の先端に連結されたフランジ部と、
を有し、
前記雌型係合部は、
前記他方のブラケットに設けられた第2係合基台と、
前記第2係合基台に形成され、該第2係合基台に垂直な方向に前記フランジ部を挿抜させる幅広開口部と、
前記第2係合基台に前記幅広開口部に連通するように形成され、前記垂直軸板部を案内するスライド溝と、
を有し、
前記垂直軸板部は、該垂直軸板部の板厚に比して前記一定方向に広い板幅を持つ平板状に形成され、
前記垂直軸板部の前記一定方向に沿う板幅は、前記スライド溝の溝幅よりも大きく設定されている
ことを特徴とする上記(1)に記載のハーネス装置。
(3) 前記ハーネスを屈曲させながら前記雄型係合部と前記雌型係合部とが係合した際の前記ハーネスの屈曲反発力の作用方向に前記一定方向が設定され、且つ、前記スライド溝が、前記屈曲反発力の作用方向に向けて前記幅広開口部から延びている
ことを特徴とする上記(2)に記載のハーネス装置。
(4) 前記ドア側ブラケットが、垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、前記ドア側ブラケットに水平方向に延びるように接続された前記ハーネスの一端と同じ高さの位置に、前記スライド溝及び前記垂直軸板部が配置され、且つ、前記一定方向が水平方向に設定されている
ことを特徴とする上記(3)に記載のハーネス装置。
(5) 前記ドア側ブラケットが、垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、前記ハーネスの一端が、前記ドア側ブラケットに水平面内で回転自在に設けられた回転部材に、水平方向に延びるように接続されている
ことを特徴とする上記(3)に記載のハーネス装置。
上記(1)の構成のハーネス装置によれば、雄型係合部と雌型係合部とを係合させたとき、平板部のスライド方向の板幅が溝の溝幅よりも大きく設定されている、言い換えれば平板部が軸として機能しない形状であるため、溝に嵌まった状態では平板部は回転が規制される。このため、雄型係合部と雌型係合部が相対回転しない状態で一定の姿勢で仮連結される。従って、小さい作業負担で、ドア側ブラケットにボディ側ブラケットを一定の姿勢に仮保持させることができ、ハーネスの振れ回りを確実に防止することができる。
上記(2)の構成のハーネス装置によれば、雄型係合部と雌型係合部とを係合させる場合に、雄型係合部のフランジ部を、雌型係合部の幅広開口部を介して第2係合基台の背面のスライド空間内に入れ、その状態で、雄型係合部を幅広開口部からスライド溝の方向にスライドさせる。そうすると、垂直軸板部が幅広開口部からスライド溝にスライドすることにより、フランジ部が第2係合基台に対して抜け止めされ、その状態で係合される。この場合、平板状の垂直軸板部のスライド方向の板幅がスライド溝の溝幅よりも大きく設定されている、言い換えれば垂直軸板部が軸として機能しない形状であるため、スライド溝に嵌まった状態では垂直軸板部は回転が規制される。このため、雄型係合部と雌型係合部が相対回転しない状態で一定の姿勢で仮連結される。
上記(3)の構成のハーネス装置によれば、ハーネスを屈曲させながら雄型係合部と雌型係合部とを係合させた際のハーネスの屈曲反発力の作用を利用して、係合が解除される方向に雄型係合部または雌型係合部がスライドすることが抑制される。このため、容易に外れないように雌型係合部と雄型係合部を係合させておくことができ、ドア側ブラケットにボディ側ブラケットを小さな作業負担で仮保持させることができる。
上記(4)の構成のハーネス装置によれば、ドア側ブラケットに接続されたハーネスの一端と同じ高さの位置に、雌型係合部のスライド溝または雄型係合部の垂直軸板部が配置され、しかも、スライド溝の延びる方向または垂直軸板部の板幅方向が水平方向に設定されているので、ハーネスの屈曲反発力を、雌型係合部と雄型係合部の仮連結が外れない方向に有効に作用させることができる。
上記(5)の構成のハーネス装置によれば、ハーネスの一端が、ドア側ブラケットに水平面内で回転自在に設けられた回転部材に、水平方向に延びるように接続されているので、雄型係合部と雌型係合部を係合させるためにハーネスを屈曲させた時に、回転部材が自由に回転することにより、ハーネスに無理な曲げ力がかからないようにすることができる。また、その際のハーネスの屈曲反発力を、雌型係合部と雄型係合部の仮連結が外れない方向に有効に作用させることができる。
本発明によれば、雄型係合部と雌型係合部を相対回転しない状態で一定の姿勢で仮連結することができる。従って、ドア側ブラケットにボディ側ブラケットを仮保持させた時の姿勢の安定化を図ることができ、雄型係合部と雌型係合部の係合が外れたりするおそれを無くせる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、図1(a)が本発明の実施形態のハーネス装置の全体斜視図およびその部分拡大図、図1(b)が同ハーネス装置のドア側ブラケットを正面から見て示すと共にボディ側ブラケットを側面から見て示す説明図である。 図2は、同ハーネス装置のドア側ブラケットにボディ側ラケットを仮保持させた状態を示す斜視図である。 図3は、従来のこの種のハーネス装置の車両への組付手順を示す説明図で、図3(a)はハーネス装置の一般的な構成を示す図、図3(b)はスライドドアにハーネス装置のドア側ブラケットを固定した段階を示す図、図3(c)はスライドドアに取り付けたハーネス装置を車体に組み付けようとしている段階を示す図である。 図4は、従来のハーネス装置の構成を示す側面図である。 図5は、同ハーネス装置のボディ側ブラケットの取付面の平面図である。 図6は、同ハーネス装置の雄型係合部と雌型係合部の構成を示す図で、図6(a)は抜け止め係合前の状態または係合解除時の状態を示す図、図6(b)は抜け止め係合している状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は実施形態のハーネス装置の全体斜視図およびその部分拡大図、図1(b)は同ハーネス装置のドア側ブラケットを正面から見て示すと共にボディ側ブラケットを側面から見て示す説明図である。また、図2は同ハーネス装置のドア側ブラケットにボディ側ラケットを仮保持させた状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のハーネス装置1は、車体側の電装品とスライドドア側の電装品(いずれも図示せず)とを電気的に接続するためのものである。ハーネス装置1は、車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネス10と、ハーネス10の一端10aに装着されてスライドドアに固定されるドア側ブラケット20と、ハーネス10の他端10bに装着されて車体に固定されるボディ側ブラケット30と、を備えている。ハーネス10は、例えば、電線束(図示されず)と、それを包囲するコルゲートチューブ11とを含んで構成されている。ハーネス10に、自重で下方に弛まないようにする可撓性部材を含める場合もある。
ドア側ブラケット20には、スライドドアに取り付けるためのネジ通し孔22の付いた取付板21が設けられており、その前面に張り出したリング状の支持枠24に回転筒(回転部材)25が回転自在に取り付けられている。ドア側ブラケット20が垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、回転筒25は、水平面内で回転できるように取り付けられている。
そして、この回転筒25の周壁に設けた接続口26に、ハーネス10のコルゲートチューブ11の端部が接続され、コルゲートチューブ11の内部に通してある電線束は、回転筒25の内部に導入された後、上方または下方に引き出されている。従って、ドア側ブラケット20が垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、ハーネス10は、水平方向に延びるようにドア側ブラケット20に接続されながら、水平面内での方向を任意に変えられるようになっている。
また、ドア側ブラケット20とボディ側ブラケット30には、互いに係合可能な雌型係合部40と雄型係合部50が設けられている。雌型係合部40と雄型係合部50は、それらのうちの一方がドア側ブラケット20に設けられ、他方がボディ側ブラケット30に設けられていればよく、本実施形態では、ドア側ブラケット20に雌型係合部40である略T字形の係止孔が設けられ、ボディ側ブラケット30に雄型係合部50である断面T字型の係止突起が設けられている。
雄型係合部50は、ボディ側ブラケット30のハーネス10が接続された部分と反対側の部分に設けられている。この雄型係合部50は、ボディ側ブラケット30に設けられた第1係合基台51と、該第1係合基台51の表面に垂直に立設された垂直軸板部52と、該垂直軸板部52の先端に該垂直軸板部と垂直となるように連結されたフランジ部53と、を有している。
また、雌型係合部40は、雄型係合部50が一定方向(矢印X方向。以下、スライド方向と称することがある。)にスライドすることで雄型係合部50と係合するものである。この雌型係合部40は、ドア側ブラケット20に設けられて、背面にフランジ部53のスライド空間が確保された第2係合基台41と、該第2係合基台41上に形成されて、第2係合基台41に垂直な方向にフランジ部53を挿抜させる幅広開口部42と、第2係合基台41上に幅広開口部42から一定方向に連通して延びるように形成され、垂直軸板部52を第2係合基台41に沿って案内するスライド溝43と、を有している。
雄型係合部50の垂直軸板部52は、該垂直軸板部52の板厚S2に比してスライド方向(矢印X方向)に広い板幅S1を持つ平板状に形成されている。また、雌型係合部40のスライド溝43の溝幅T2(図1(b)中、スライド溝43の上下方向の間隔)は、雄型係合部50の垂直軸板部52の板厚S2よりも大きく、且つフランジ部53のフランジ幅S3(図1(b)中、フランジ部53の上下方向の高さ)よりも小さく設定されている。更に、垂直軸板部52のスライド方向の板幅S1は、スライド溝43の溝幅T2よりも大きく設定されている。また、スライド溝43の溝長T1は、垂直軸板部52のスライド方向の板幅S1よりも長く設定されている。また、垂直軸板部52が第1係合基台51から立設する高さは、雌型係合部40の第2係合基台41の厚さよりも若干大きめに設定されている。
雌型係合部40と雄型係合部50を係合する際の雄型係合部50のスライド方向(矢印X方向)は、図1(a)及び図2に示すように、ハーネス10を屈曲させながら雄型係合部50と雌型係合部40とを係合させた際のハーネス10の屈曲反発力F1の作用方向F2に設定されている。特に、図1に示すように、スライド溝43は、屈曲反発力F1の作用方向F2(図3参照)に向けて幅広開口部42から延ばして形成されている。
また、雌型係合部40は、ドア側ブラケット20が垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、ドア側ブラケット20に接続されたハーネス10の一端10aと同じ高さの位置に配置されている。つまり、図2に示すように、雌型係合部40のスライド溝43は、ドア側ブラケット20に接続されたハーネス10の一端10aにおけるコルゲートチューブ11の中心線L(図1(b)参照。)を含む水平面上に配置されている。従って、スライド溝43に雄型係合部50の垂直軸板部52が嵌まっているときには、垂直軸板部52も同じ水平面上に位置することになる。具体的には、雌型係合部40は、取付板21の直下で回転筒25の脇に配置されている。なお、雌型係合部40は、回転筒25の片側の側方に設けておけばよいが、回転筒25の両側の脇に設けて、使い分けられるようにしておいてもよい。
次に作用を説明する。
スライドドアにこのハーネス装置1を取り付ける場合は、ドア側ブラケット20の取付板21をネジ通し孔22に通したネジで固定する。次に、スライドドアを運ぶのに先だって、雄型係合部50を雌型係合部40に係合させることによって、ドア側ブラケット20にボディ側ブラケット30を仮保持させる。
雄型係合部50を雌型係合部40に係合させる場合は、雄型係合部50のフランジ部53を、雌型係合部40の幅広開口部42を介して第2係合基台41の背面のスライド空間内に入れる。そして、その状態で、雄型係合部50を幅広開口部42からスライド溝43の方向にスライドさせる。そうすると、垂直軸板部52が幅広開口部42からスライド溝43にスライドすることにより、フランジ部53が第2係合基台41の背面に位置する。このとき、フランジ部53は、スライド溝43によって抜け止めされる。
この場合、平板状の垂直軸板部52が軸として機能しない形状であるため、スライド溝43に嵌まった状態では垂直軸板部52は回転が規制される。このため、雄型係合部50と雌型係合部40が相対回転しない状態で一定の姿勢で仮連結される。
従って、ドア側ブラケット20にボディ側ブラケット30を仮保持させた時の姿勢の安定化を図ることができ、雄型係合部50と雌型係合部40の係合が不用意に外れたりするおそれを無くせる。また、ドア側ブラケット20にボディ側ブラケット30を一定の姿勢で仮保持させることができるので、ハーネス10の振れ回りを確実に防止することができて、ハーネス装置1の組み付け作業負担を減らすことができる。
また、図2に示すように、スライド溝43の配置を、ハーネス10を屈曲させながら雄型係合部50と雌型係合部40とを係合させた際のハーネス10の屈曲反発力F1の作用する作用方向F2に設定しているので、係合が解除される方向(矢印X方向とは逆方向)に雄型係合部50がスライドすることが抑制される。このため、容易に外れないように雌型係合部40と雄型係合部50を係合させておくことができる。従って、ドア側ブラケット20にボディ側ブラケット30を小さな作業負担で仮保持させることができる。
更に、このハーネス装置1では、ドア側ブラケット20に接続されたハーネス10の一端10aと同じ高さの位置に、雌型係合部40のスライド溝43が配置され、しかも、スライド溝43の延びる方向が水平方向に設定されているので、ハーネス10の屈曲反発力を、雌型係合部40と雄型係合部50の仮連結が外れない方向に有効に作用させることができる。
また、このハーネス装置1では、ハーネス10の一端10aが回転筒25に水平方向に延びるように接続されているので、雄型係合部50と雌型係合部40を係合させるためにハーネス10を屈曲させた時に、回転筒25が自由に回転することにより、ハーネス10に無理な曲げ力がかからないようにすることができる。また、その際のハーネス10の屈曲反発力を、雌型係合部40と雄型係合部50の仮連結が外れない方向に有効に作用させることができる。
また、このハーネス装置1では、電線束とコルゲートチューブ11の屈曲反発力を雌型係合部40と雄型係合部50の仮連結部にスムースに伝達することができ、雌型係合部40と雄型係合部50の仮連結の外れを有効に防ぐことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態においては、ドア側ブラケット20に雌型係合部40が設けられ、ボディ側ブラケット30に雄型係合部50が設けられている場合を示したが、その反対に、ボディ側ブラケット30に雌型係合部40が設けられ、ドア側ブラケット20に雄型係合部50が設けられた構成としてもよい。
ここで、上述した本発明に係るハーネス装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(5)に簡潔に纏めて列記する。
(1) 車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネス(10)と、
前記ハーネスの一端に装着されて前記スライドドアに固定されるドア側ブラケット(20)と、
前記ハーネスの他端に装着されて前記車体に固定されるボディ側ブラケット(30)と、
前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの一方に形成された雄型係合部(50)と、
前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの他方に形成されて、前記雄型係合部に対して相対的に一定方向にスライドすることで前記雄型係合部に係合可能な雌型係合部(40)と、
を備え、
前記雄型係合部には、前記一定方向に沿って延設された平板部(垂直軸板部52)が形成され、
前記雌型係合部には、前記平板部を案内する溝(スライド溝43)が形成され、
前記雄型係合部と前記雄型係合部とが係合したとき、前記平板部が前記溝内に位置し、前記平板部の前記一定方向に沿う板幅(S1)は、前記溝の溝幅(T2)よりも大きく設定されている
ことを特徴とするハーネス装置。
(2) 前記雄型係合部は、
前記一方のブラケットに設けられた第1係合基台(51)と、
該第1係合基台の表面に垂直に立設された垂直軸板部(52)と、
該垂直軸板部の先端に連結されたフランジ部(53)と、
を有し、
前記雌型係合部は、
前記他方のブラケットに設けられた第2係合基台(41)と、
前記第2係合基台に形成され、該第2係合基台に垂直な方向に前記フランジ部を挿抜させる幅広開口部(42)と、
前記第2係合基台に前記幅広開口部に連通するように形成され、前記垂直軸板部を案内するスライド溝(43)と、
を有し、
前記垂直軸板部は、該垂直軸板部の板厚(S2)に比して前記一定方向に広い板幅(S1)を持つ平板状に形成され、
前記垂直軸板部の前記一定方向に沿う板幅は、前記スライド溝の溝幅(T2)よりも大きく設定されている
ことを特徴とする上記(1)に記載のハーネス装置。
(3) 前記ハーネスを屈曲させながら前記雄型係合部と前記雌型係合部とが係合した際の前記ハーネスの屈曲反発力(F1)の作用方向(F2)に前記一定方向が設定され、且つ、前記スライド溝が、前記屈曲反発力の作用方向に向けて前記幅広開口部から延びている
ことを特徴とする上記(2)に記載のハーネス装置。
(4) 前記ドア側ブラケットが、垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、前記ドア側ブラケットに水平方向に延びるように接続された前記ハーネスの一端と同じ高さの位置(中心線L)に、前記スライド溝及び前記垂直軸板部が配置され、且つ、前記一定方向が水平方向に設定されている
ことを特徴とする上記(3)に記載のハーネス装置。
(5) 前記ドア側ブラケットが、垂直に立てた姿勢のスライドドアに取り付けられた状態において、前記ハーネスの一端が、前記ドア側ブラケットに水平面内で回転自在に設けられた回転部材(回転筒25)に、水平方向に延びるように接続されている
ことを特徴とする上記(3)に記載のハーネス装置。
1 ハーネス装置
10 ハーネス
10a 一端
10b 他端
11 コルゲートチューブ
20 ドア側ブラケット
30 ボディ側ブラケット
40 雌型係合部
41 第2係合基台
42 幅広開口部
43 スライド溝
50 雄型係合部
51 第1係合基台
52 垂直軸板部
53 フランジ部
S1 垂直軸板部のスライド方向の板幅
S2 垂直軸板部の板厚
S3 スライド方向に直交する方向のフランジ幅
T2 スライド溝の溝幅
F1 ハーネスの屈曲反発力
F2 ハーネスの屈曲反発力の作用方向

Claims (3)

  1. 車体とスライドドアとの間に渡り配索される可撓性を有するハーネスと、
    前記ハーネスの一端に装着されて前記スライドドアに固定されるドア側ブラケットと、
    前記ハーネスの他端に装着されて前記車体に固定されるボディ側ブラケットと、
    前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの一方に形成された雄型係合部と、
    前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの他方に形成されて、前記雄型係合部に対して相対的に一定方向にスライドすることで前記雄型係合部に係合可能な雌型係合部と、
    を備え、
    前記雄型係合部には、前記一定方向に沿って延設された平板部が形成され、
    前記雌型係合部には、前記平板部を案内する溝が形成され、
    前記雄型係合部と前記雄型係合部とが係合したとき、前記平板部が前記溝内に位置し、前記平板部の前記一定方向に沿う板幅は、前記溝の溝幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とするハーネス装置。
  2. 前記雄型係合部は、
    前記一方のブラケットに設けられた第1係合基台と、
    該第1係合基台の表面に垂直に立設された垂直軸板部と、
    該垂直軸板部の先端に連結されたフランジ部と、
    を有し、
    前記雌型係合部は、
    前記他方のブラケットに設けられた第2係合基台と、
    前記第2係合基台に形成され、該第2係合基台に垂直な方向に前記フランジ部を挿抜させる幅広開口部と、
    前記第2係合基台に前記幅広開口部に連通するように形成され、前記垂直軸板部を案内するスライド溝と、
    を有し、
    前記垂直軸板部は、該垂直軸板部の板厚に比して前記一定方向に広い板幅を持つ平板状に形成され、
    前記垂直軸板部の前記一定方向に沿う板幅は、前記スライド溝の溝幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のハーネス装置。
  3. 前記ハーネスを屈曲させながら前記雄型係合部と前記雌型係合部とが係合した際の前記ハーネスの屈曲反発力の作用方向に前記一定方向が設定され、且つ、前記スライド溝が、前記屈曲反発力の作用方向に向けて前記幅広開口部から延びている
    ことを特徴とする請求項2に記載のハーネス装置。
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