JP2015177309A - 電極対と駆動回路を備えている電気機器 - Google Patents

電極対と駆動回路を備えている電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する状態と、電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する状態を切換える駆動回路は、両状態において駆動回路を流れる電流値が同一であるので、電流値を検出しても駆動回路の正常異常が検査できない。
【解決手段】メモリ2とスイッチNBの間に接続されている反転回路4に、切換端子MSの電圧によって非反転電圧を出力する状態に切換え可能なものを用いる。非反転電圧を出力する状態では、メモリ2の記憶値を書換えることで、スイッチNA,NBの双方を電流が流れる状態と、スイッチNA,NBの双方を電流が流れない状態が切換えられ、電流値を検出することで駆動回路を検査することが可能となる。
【選択図】図1

Description

MEMSミラー等は、2個の電極対(本明細書では電極対Aと電極対Bという)を備えており、電極対Aと電極対Bを利用してミラーの傾斜方向を切換える。電極対Aが蓄電して電極対Bが放電した状態と、電極対Aが放電して電極対Bが蓄電した状態の間で切換えると、ミラーの傾斜方向が切換わる。本明細書では、電極対を構成する2個の電極の電位が相違する状態を蓄電状態といい、2個の電極の電位が等しい状態を放電状態という。蓄電状態の電極対では吸引力が発生し、放電状態の電極対では吸引力が発生しない。
電極対Aと電極対Bを備えている電気機器は、電極対Aが蓄電して電極対Bが放電した状態と、電極対Aが放電して電極対Bが蓄電した状態との間を切換える駆動回路を必要とする。
本明細書では、上記に例示したように、電極対Aと電極対Bと駆動回路とを備えている電気機器に関する技術を開示する。
図1(A)は、電極対Aと電極対Bと駆動回路の一例を示している。ただし、MS端子は、本明細書に記載の技術で初めて採用したものであり、従来の技術では見られないものある。
駆動回路は、メモリ2と、反転回路4と、電極対Aのためのスイッチ(図1に例示する場合は、nMOSトランジスタNA)と、電極対Bのためのスイッチ(nMOSトランジスタNB)を備えている。参照符号のHは直流電源の高圧端子を示し、参照符号Lは低圧端子を示しており、参照符号PA,PBはpMOSトランジスタを示している。
メモリ2は、メモリ2が記憶している記憶値に従って、ハイ電圧(H)またはロウ電圧(L)を出力する。反転回路4は、メモリ2の出力電圧を反転した電圧を出力する。pMOSトランジスタPA,PBのゲートには、所定電圧VBが印加される。所定電圧VBは、pMOSトランジスタPA,PBの閾値電圧に近い電圧であり、pMOSトランジスタPA,PBのソース・ドレイン間抵抗を所定値に調整する。(A1)以降では、pMOSトランジスタPAが抵抗RAとして図示され、pMOSトランジスタPBが抵抗RBとして図示されている。
(A1)は、メモリ2がハイ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAがオンしてスイッチNBがオフする。電極対Aの側では、電極同志を接続する接続回路の電位が場所に依らずに一様となり(このことを「接続回路に電位差が生じない」という)、電極対Aが放電状態となる。電極対Bの側では、電極同志を接続する接続回路の電位が場所によって相違し(このことを「接続回路に電位差が生じる」という)、電極対Bが蓄電状態となる。(A1)では電極対Bに吸引力が生じる。
(A2)は、メモリ2がロウ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAがオフしてスイッチNBがオンする。電極対Aの側では、接続回路に電位差が生じる状態となり、電極対Aが蓄電状態となる。電極対Bの側では、接続回路に電位差が生じない状態となり、電極対Bが放電状態となる。(A2)では電極対Aに吸引力が生じる。
図1の駆動回路では、電極対Aの電極同志を接続する接続回路内にスイッチNAが挿入されており、スイッチNAのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じない状態(A1)と、接続回路に電位差が生じる状態(A2)を切換える。同様に、電極対Bの電極同志を接続する接続回路内にスイッチNBが挿入されており、スイッチNBのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じる状態(A1)と、接続回路に電位差が生じない状態(A2)を切換える。
なお(A3)(A4)は、本明細書に記載の技術によって得られるものであり、従来の技術では得られない。
駆動回路は図2(B)に示すものであってもよい。この駆動回路でも、「電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する」状態と「電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する」状態が切換えられる。
(B1)は、メモリ2がハイ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAがオンしてスイッチNBがオフする。電極対Aの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じ(抵抗RAによって電圧降下が生じる)、電極対Aが蓄電状態となる。電極対Bの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じず、電極対Bが放電状態となる。(B1)では電極対Aに吸引力が生じる。
(B2)は、メモリ2がロウ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAがオフしてスイッチNBがオンする。電極対Aの側では、接続回路に電位差が生じない状態となり、電極対Aが放電状態となる。電極対Bの側では、接続回路に電位差が生じる状態となり、電極対Bが蓄電状態となる。(B2)では電極対Bに吸引力が生じる。
図2の駆動回路では、電極対Aの電極同志を接続する接続回路にスイッチNAが接続されており、スイッチNAのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じる状態(B1)と、接続回路に電位差が生じない状態(B2)を切換える。同様に、電極対Bの電極同志を接続する接続回路にスイッチNBが接続されており、スイッチNBのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じない状態(B1)と、接続回路に電位差が生じる状態(B2)を切換える。
本明細書では、図1に例示したように電極対の電極同志を接続する接続回路内にスイッチが挿入されている場合と、図2に例示したように電極対の電極同志を接続する接続回路にスイッチが接続されている場合を総称して、接続回路にスイッチが接続されているという。図3、図4でも同様である。
なお(B3)(B4)は、本明細書に記載の技術によって得られるものであり、従来の技術では得られない。
駆動回路は図3(C)に示すものであってもよい。この駆動回路は、電極対AのためのスイッチPAと電極対BのためのスイッチPBにpMOSトランジスタを用いる。nMOSトランジスタNA,NBのゲートには、所定電圧VBが印加される。所定電圧VBは、nMOSトランジスタNA,NBの閾値電圧に近い電圧であり、nMOSトランジスタNA,NBのソース・ドレイン間抵抗を所定値に調整する。(C1)以降では、nMOSトランジスタNAが抵抗RAとして図示され、nMOSトランジスタNBが抵抗RBとして図示されている。
図3(C)の駆動回路でも、「電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する」状態と「電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する」状態が切換えられる。
(C1)は、メモリ2がロウ電圧を出力した場合を示し、スイッチPAがオンしてスイッチPBがオフする。電極対Aの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じ(抵抗RAによって電圧降下が生じる)、電極対Aが蓄電状態となる。電極対Bの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じず、電極対Bが放電状態となる。(C1)では電極対Aに吸引力が生じる。
(C2)は、メモリ2がハイ電圧を出力した場合を示し、スイッチPAがオフしてスイッチPBがオンする。電極対Aの側では、接続回路に電位差が生じない状態となり、電極対Aが放電状態となる。電極対Bの側では、接続回路に電位差が生じる状態となり、電極対Bが蓄電状態となる。(C2)では電極対Bに吸引力が生じる。
図3の駆動回路では、電極対Aの電極同志を接続する接続回路にスイッチPAが接続されており、スイッチPAのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じる状態(C1)と、接続回路に電位差が生じない状態(C2)を切換える。同様に、電極対Bの電極同志を接続する接続回路にスイッチPBが接続されており、スイッチPBのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じない状態(C1)と、接続回路に電位差が生じる状態(C2)を切換える。
なお(C3)(C4)は、本明細書に記載の技術によって得られるものであり、従来の技術では得られない。
駆動回路は図4(D)に示すものであってもよい。この駆動回路でも、「電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する」状態と「電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する」状態が切換えられる。
(D1)は、メモリ2がロウ電圧を出力した場合を示し、スイッチPAがオンしてスイッチPBがオフする。電極対Aの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じず、電極対Aが放電状態となる。電極対Bの側では、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じ、電極対Bが蓄電状態となる。(D1)の状態では電極対Bに吸引力が生じる。
(D2)は、メモリ2がハイ電圧を出力した場合を示し、スイッチPAがオフしてスイッチPBがオンする。電極対Aの側では、接続回路に電位差が生じる状態となり、電極対Aが蓄電状態となる。電極対Bの側では、接続回路に電位差が生じない状態となり、電極対Bが放電状態となる。(D2)では電極対Aに吸引力が生じる。
図4の駆動回路では、電極対Aの電極同志を接続する接続回路内にスイッチPAが接続されており、スイッチPAのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じない状態(D1)と、接続回路に電位差が生じる状態(D2)を切換える。同様に、電極対Bの電極同志を接続する接続回路内にスイッチPBが接続されており、スイッチPBのオン・オフによって、接続回路に電位差が生じる状態(D1)と、接続回路に電位差が生じない状態(D2)を切換える。
なお(D3)(D4)は、本明細書に記載の技術によって得られるものであり、従来の技術では得られない。
上記の駆動回路が、特許文献1と2に開示されている。
特願2013−189308号に添付の明細書と図面 特願2013−189309号に添付の明細書と図面
図1の駆動回路の場合、(A1)の状態では抵抗RAに電流Ibが流れ、(A2)の状態では抵抗RBに電流Ibが流れる。(A1)の状態でも(A2)の状態でも、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値が変化しないために、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出しても、(A1)と(A2)の切換が実施されたのか否かを判定することができない。
図2の駆動回路の場合、(B1)の状態では抵抗RAに電流Ibが流れ、(B2)の状態では抵抗RBに電流Ibが流れる。(B1)の状態でも(B2)の状態でも、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値が変化しないために、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出しても、(B1)と(B2)の切換が実施されたのか否かを判定することができない。
図3の駆動回路の場合、(C1)の状態では抵抗RAに電流Ibが流れ、(C2)の状態では抵抗RBに電流Ibが流れる。(C1)の状態でも(C2)の状態でも、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値が変化しないために、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出しても、(C1)と(C2)の切換が実施されたのか否かを判定することができない。
図4の駆動回路の場合、(D1)の状態では抵抗RAに電流Ibが流れ、(D2)の状態では抵抗RBに電流Ibが流れる。(D1)の状態でも(D2)の状態でも、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値が変化しないために、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出しても、(D1)と(D2)の切換が実施されたのか否かを判定することができない。
図1から図4に示した駆動回路は、「電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する」状態と「電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する」状態を切換える際に、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値の大きさが変化しないことから、高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流の大きさを検出しても、駆動回路の正常・異常を検査することができない。
本明細書では、駆動回路の高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出することによって、駆動回路の正常・異常を検査できる技術を開示する。
本明細書では、電極対Aと電極対Bと駆動回路を備えており、駆動回路がメモリと反転回路とスイッチAとスイッチBを備えている電気機器を開示する。
図1から図4に例示したように、スイッチAは電極対Aの電極同志を接続する接続回路に接続されており(図1と図4の場合は接続回路内に接続されており、図2と図3では接続回路に接続されている)、スイッチAのオン・オフによって、電極対Aの電極同志を接続する接続回路に電位差が生じない放電状態と、接続回路に電位差が生じる蓄電状態が切換えられる。スイッチBは電極対Bの電極同志を接続する接続回路に接続されており、スイッチBのオン・オフによって、電極対Bの電極同志を接続する接続回路に電位差が生じない放電状態と、接続回路に電位差が生じる蓄電状態が切換えられる。
反転回路は、入力端子と出力端子と切換端子を備えている。切換端子に第1電圧が印加されていると入力端子に入力している電圧を反転した電圧を出力端子に出力し、切換端子に第2電圧が印加されていると入力端子に入力している電圧に等しい電圧を出力端子に出力する。すなわち、反転回路は、切換端子に加える電圧によって、反転電圧を出力するか非反転電圧を出力するかが切換可能である。
図1から図4に例示したように、メモリの出力端子は、スイッチAのゲートと反転回路の入力端子に接続されており、反転回路の出力端子は、スイッチBのゲートに接続されている。
反転回路の切換端子に第1電圧が印加されると、スイッチAのゲートに印加する電圧を反転した電圧がスイッチBのゲートに印加される。この結果、スイッチAとスイッチBの一方がオンして他方がオフする状態と、一方がオフして他方がオンする状態との間で切換わる状態となる。本明細書では、これを通常動作モードという。
反転回路の切換端子に第2電圧が印加されると、スイッチAのゲートに印加する電圧が反転されないでスイッチBのゲートに印加される。この結果、スイッチAとスイッチBの双方がオンする状態と、双方がオフする状態との間で切換わる状態となる。本明細書では、これを検査モードという。
上記の通常動作モードは、(A1,A2)、(B1,B2)、(C1,C2)、(D1,D2)を参照して説明した事項である。通常動作モードを選択することで、「電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する」状態と「電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する」状態を切換えることができる。駆動回路が意図したように動作することがわかる。
検査モードは、(A3,A4)、(B3,B4)、(C3,C4)、(D3,D4)を参照して説明する事項であり、駆動回路が正常に作動するか否かを検査することが可能となる。
図1の場合、MSは反転回路4の切換端子を示し、切換端子MSにロウ電圧(この場合は第1電圧がロウ電圧の場合を例示している)が印加されると、反転回路4はメモリ2が出力した電圧を反転した電圧を出力する。反転回路4が反転電圧を出力する場合の動作は、(A1)(A2)で説明した通りである。
切換端子MSにハイ電圧(この場合は第2電圧がハイ電圧の場合を例示している)が印加されると、反転回路4は反転しない電圧を出力する。すなわちメモリ2が出力した電圧をそのまま出力する。
(A3)は、切換端子MSにハイ電圧が印加され、メモリ2がハイ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAとスイッチNBの双方がオンし、抵抗RAと抵抗RBの双方に電流Ibが流れる。駆動回路の高圧端子Hと低圧端子Lの間に、2×Ibの電流が流れる。
(A4)は、切換端子MSにハイ電圧が印加され、メモリ2がロウ電圧を出力した場合を示し、スイッチNAとスイッチNBの双方がオフし、抵抗RAにも抵抗RBにも電流が流れない。駆動回路の高圧端子Hと低圧端子Lの間に電流が流れない。
反転回路4の切換端子MSに第2電圧(図1に例示する場合はハイ電圧)を印加した状態でメモリ2の記憶値を反転させた時に、駆動回路を流れる電流が、2×Ibとゼロとの間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図2の(B3)と(B4)でも同様であり、反転回路4の切換端子MSに第2電圧(例示の場合はハイ電圧)を印加した状態でメモリ2の記憶値を反転させた時に、駆動回路を流れる電流が、2×Ibとゼロとの間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図3の(C3)と(C4)でも同様であり、反転回路4の切換端子MSに第2電圧を印加した状態でメモリ2の記憶値を反転させた時に、駆動回路を流れる電流が、2×Ibとゼロとの間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図4の(D3)と(D4)でも同様であり、反転回路4の切換端子MSに第2電圧を印加した状態でメモリ2の記憶値を反転させた時に、駆動回路を流れる電流が、2×Ibとゼロとの間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
切換端子MSを備えており、反転電圧を出力する状態と非反転電圧を出力する状態を切換えることができる反転回路を利用すると、駆動回路の高圧端子Hと低圧端子Lの間を流れる電流値を検出すること正常・異常を検査できる駆動回路が得られる。
図1から図4に例示した回路では、スイッチのオン・オフによって、電極対の電極同志を接続する接続回路に電位差が生じない放電状態と、電極同志を接続する接続回路に電位差が生じる蓄電状態が切換えられる。
上記回路は、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタを直列に接続した直列回路を利用して構成することができる。
その場合は、直流電源の高圧端子に接続されるpMOSトランジスタPAと、直流電源の低圧端子に接続されるnMOSトランジスタNAを直列に接続して直列回路Aとし、その高圧端子に接続されるpMOSトランジスタPBと、その低圧端子に接続されるnMOSトランジスタNBを直列に接続して直列回路Bとする。図1と図2の場合(nMOSトランジスタをスイッチに用いる場合)は、直流電源の高圧端子Hをプラスの電位とし、直流電源の低圧端子Lを接地電圧とする。図3と図4の場合(pMOSトランジスタをスイッチに用いる場合)は、直流電源の高圧端子Hを接地電位とし、直流電源の低圧端子をマイナスの電位とする。
pMOSトランジスタPAとnMOSトランジスタNAの接続点に電極対Aの一方の電極を接続する。電極対Aの他方の電極は、図1と図3に例示するように、直流電源の低圧端子Lに接続してもよいし、図2と図4に示すように、直流電源の高圧端子Hに接続してもよい。同様に、pMOSトランジスタPBとnMOSトランジスタNBの接続点に電極対Bの一方の電極を接続する。電極対Bの他方の電極は、図1と図3に例示するように、直流電源の低圧端子Lに接続してもよいし、図2と図4に示すように、直流電源の高圧端子Hに接続してもよい。
図1と図2の場合(nMOSトランジスタをスイッチに用いる場合)は、メモリの出力端子を反転回路の入力端子に接続するほか、図1と図2に例示したように、nMOSトランジスタNAのゲートに接続する。この場合は、反転回路の出力端子をnMOSトランジスタNBのゲートに接続する。また、pMOSトランジスタPAのゲートとpMOSトランジスタPBのゲートには、所定電圧を印加する。その所定電圧が閾値電圧の近傍にあると、pMOSトランジスタPAは抵抗RAとして動作し、pMOSトランジスタPBは抵抗RBとして動作する。
図3と図4の場合(pMOSトランジスタをスイッチに用いる場合)は、メモリの出力端子を反転回路の入力端子に接続するほか、図3と図4に例示したように、pMOSトランジスタPAのゲートに接続する。この場合は、反転回路の出力端子をpMOSトランジスタPBのゲートに接続する。また、nMOSトランジスタNAのゲートとnMOSトランジスタNBのゲートには、所定電圧を印加する。その所定電圧が閾値電圧に近傍にあると、nMOSトランジスタNAは抵抗RAとして動作し、nMOSトランジスタNBは抵抗RBとして動作する。
メモリの出力端子が、pMOSトランジスタPAとnMOSトランジスタNAの一方(図1、図2の場合はnMOSトランジスタNAであり、図3、図4の場合はpMOSトランジスタPAである)のゲートに接続されており、反転回路の出力端子がpMOSトランジスタPBとnMOSトランジスタNBの一方(図1、図2の場合はnMOSトランジスタNBであり、図3、図4の場合はpMOSトランジスタPBである)のゲートに接続されており、pMOSトランジスタPAとnMOSトランジスタNAの他方(図1、図2の場合はpMOSトランジスタPAであり、図3、図4の場合はnMOSトランジスタNAである)のゲートと、pMOSトランジスタPBとnMOSトランジスタNBの他方(図1、図2の場合はpMOSトランジスタPBであり、図3、図4の場合はnMOSトランジスタNBである)のゲートに所定電圧が印加されると、メモリまたは反転回路の出力電圧がゲートに印加されたトランジスタがスイッチとなり、所定電圧がゲートに印加されたトランジスタが抵抗となり、図1〜図4に例示した駆動回路が得られる。
ゲートに所定電圧を印加して抵抗として動作させるトランジスタは、ゲート電圧を調整することで抵抗値を調整することができる。その場合、反転回路の切換端子に第1電圧が印加されている間(反転電圧を出力する状態)は、所定電圧に第1所定電圧を用い、切換端子に第2電圧が印加されている間(非反転電圧を出力する状態)は、所定電圧に第2所定電圧を用いることが好ましい。その場合、切換端子に第1電圧が印加されている間(反転電圧を出力する通常動作モード)は、高い抵抗値をもたらす電圧を第1所定電圧とすることで、駆動回路の消費電力を低減することができる。切換端子に第2電圧が印加されている間(非反転電圧を出力する検査モード)は、低い抵抗値をもたらす電圧を第2所定電圧とすることで、検査に用いる電流値の変化を大きくすることができる。検査しやすくなる。
pMOSトランジスタを抵抗に利用する場合は、第1所定電圧>第2所定電圧とすることで、通常動作モードでは高抵抗値に調整でき、検査モードでは低抵抗値に調整できる。nMOSトランジスタを抵抗に利用する場合は、第1所定電圧<第2所定電圧とすることで、通常動作モードでは高抵抗値に調整でき、検査モードでは低抵抗値に調整できる。
本明細書に記載の技術によると、駆動回路の高圧端子と低圧端子の間を流れる電流値を検出することで駆動回路の正常異常を検査することが可能となる。他の検査技術に比して駆動回路に付加する検査用回路を簡単化することができる。
駆動回路の第1例を示す図。(A1)(A2)は従来の駆動回路の動作状態を示し、(A3)(A4)は明細書に開示する技術で付加された付加された動作状態を示す。 駆動回路の第2例を示す図。(B1)(B2)は従来の駆動回路の動作状態を示し、(B3)(B4)は明細書に開示する技術で付加された付加された動作状態を示す。 駆動回路の第3例を示す図。(C1)(C2)は従来の駆動回路の動作状態を示し、(C3)(C4)は明細書に開示する技術で付加された付加された動作状態を示す。 駆動回路の第4例を示す図。(D1)(D2)は従来の駆動回路の動作状態を示し、(D3)(D4)は明細書に開示する技術で付加された付加された動作状態を示す。 メモリと反転回路の第1例を示す。 メモリと反転回路の第2例を示す。 行列上に配置された場合の駆動回路の第1実施例を示す。 図7に示す駆動回路の電圧レベルの変化を示す。 図7の駆動回路の通常動作モードでの動作を示す。 図7の駆動回路の検査モードでの動作を示す。 行列上に配置された場合の駆動回路の第2実施例を示す。
以下、本明細書で開示する技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(第1特徴)
電極対Aの一方の電極と他方の電極は間隔を隔てて対向している。
電極対Bの一方の電極と他方の電極は間隔を隔てて対向している。
電極対Aの一方の電極は揺動軸の一方側においてミラーに固定されている。
電極対Bの一方の電極は揺動軸の他方側においてミラーに固定されている。
電極対Aの他方の電極と電極対Bの他方の電極は基板に固定されている。
電極対Aが蓄電状態となって電極対Bが放電状態となると揺動軸の一方側が基板に接近する向きに傾斜し、電極対Aが放電状態となって電極対Bが蓄電状態となると揺動軸の他方側が基板に接近する向きに傾斜する。
(第2特徴)
図6に示すように、メモリ装置3はメモリ2と反転装置5を内蔵している。メモリ2はメモリ2に記憶している記憶値に従ってハイ電圧またはロウ電圧を出力する。反転装置5は、メモリ2の出力電圧を反転した電圧を出力する。メモリ装置3は、2個の出力端子を備えており、一方の出力端子22にはメモリ2の出力電圧を出力する。参照番号6は、マルチプレクサであり、第1入力端子(1)と第2入力端子(2)と切換端子MSと出力端子24を備えている。第1入力端子(1)には、反転装置5の出力電圧が入力する。第2入力端子(2)には、メモリ2の出力電圧が入力される。切換端子MSにロウ電圧が入力されると、マルチプレクサ6は、第1入力端子(1)の電圧を出力端子24に出力する。切換端子MSにハイ電圧が入力されると、マルチプレクサ6は、第2入力端子(2)の電圧を出力端子24に出力する。この結果、切換端子MSにロウ電圧が入力されると、マルチプレクサ6は、メモリ2の出力電圧を反転した電圧(反転電圧)を端子24に出力する。切換端子MSにハイ電圧が入力されると、マルチプレクサ6は、メモリ2の出力電圧(非反転電圧)を端子24に出力する。
図6の回路は、図5の回路と実質的に同一である。図5の回路では、反転回路4の切換端子MSにロウ電圧が入力すると、反転回路4はメモリ2の出力電圧を反転した電圧(反転電圧)を端子24に出力する。反転回路の4の切換端子MSにハイ電圧が入力すると、反転回路4はメモリ2の出力電圧を反転しない電圧(非反転電圧)を端子24に出力する。
図6の反転装置5とマルチプレクサ6で、図2の反転回路4を構成していることがわかる。
図7は、第1実施例の電気機器の1セル分を示している。実際には、選択線9が複数行を横断して列方向に長く伸びており、データ線8が複数列を横断して行方向に長く伸びている、選択線9とデータ線8の交点ごとにセルが配置されており、各セルに、電極対Aと電極対Bと駆動回路20が配置されている。第1実施例の駆動回路20は、図1に示したものに対応する。
駆動回路20は、メモリ装置3を備えている。メモリ装置3は、図6に示したように、メモリ2と反転装置5を内蔵している。メモリ2は、記憶している記憶値に従って、ハイまたはロウ電圧を出力する(その出力電圧をQとする)。メモリ装置3が内蔵している反転装置5は、メモリ2の出力電圧を反転した電圧を出力する(その出力電圧をQBとする)。QBはQを反転したものである。
図5、図6を参照して説明したように、マルチプレクサ6の切換端子MSにロウ電圧が入力すると、マルチプレクサ6は反転装置5の出力電圧QBを出力する。図8に示すように、MS=ロウであれば、MO=QBである。マルチプレクサ6の切換端子MSにハイ電圧が入力すると、マルチプレクサ6はメモリ2の出力電圧Qを出力する。図2に示すように、MS=ハイであれば、MO=Qである。
図7の回路は、図1の回路に等しいことが理解される。図7に示すように、pMOSトランジスタを抵抗に利用し、nMOSトランジスタをオン・オフする場合には、正の電圧を出力する電源端子VHH側にpMOSを接続し、接地端子GRD側にnMOSを接続する。
駆動回路20によって電極対A,Bを通常に駆動する場合は、MS=ロウ電圧とする。MS=ロウ電圧とすると、図1(A1)(A2)を参照して説明したように、nMOSトランジスタNAのゲートにメモリ2の出力電圧が印加され、nMOSトランジスタNBのゲートにメモリ2の出力電圧を反転した電圧が印加されるので、nMOSトランジスタNAがオンすればnMOSトランジスタNBはオフし(A1)、nMOSトランジスタNAがオフすればnMOSトランジスタNBはオンする(A2)。電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する状態(A1)と、電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する状態(A2)が切換えられる。
図9の(A1)は、MS=ロウ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ハイ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAがオンしてnMOSトランジスタNBはオフし、電極対Aが放電して電極対Bが蓄電する状態を示している。図1の(A1)に対応する。
図9の(A2)は、MS=ロウ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ロウ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAがオフしてnMOSトランジスタNBがオンし、電極対Aが蓄電して電極対Bが放電する状態を示している。図1の(A2)に対応する。
駆動回路20を検査する場合は、MS=ハイ電圧とする。MS=ハイ電圧とすると、図10の(A3)(A4)に示すように、nMOSトランジスタNAのゲートにもnMOSトランジスタNBのゲートにもメモリ2の出力電圧が印加されるので、メモリ2の記憶値によって、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオンする状態(A3)と、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオフする状態(A4)が切換えられる。
図10の(A3)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ハイ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオンし、電極対Aと電極対Bの双方が放電する状態を示している。図1の(A3)に対応する。この状態では、pMOSトランジスタPA(抵抗RAとして動作する)とpMOSトランジスタPB(抵抗RBとして動作する)の双方に、矢印10,12に示すように電流Ibが流れ、高圧端子VHHと低圧端子GRDの間に、2×Ibの電流が流れる。
図10の(A4)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ロウ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオフし、電極対Aと電極対Bの双方が蓄電する状態を示している。図1の(A4)に対応する。この状態では、高圧端子VHHと低圧端子GRDの間に電流が流れない。
MS=ハイ電圧としておいてメモリ2がハイ電圧を出力する記憶値からロウ電圧を出力する記憶値に書き換えた際に、2×Ibの電流が流れる状態から電流が流れない状態に変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図7〜図10に示した駆動回路は、図1の駆動回路に対応する。同様の検査が、図2〜図4の回路でも可能である。
図2の(B3)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ハイ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオンし、pMOSトランジスタPA(抵抗RAとして動作する)とpMOSトランジスタPB(抵抗RBとして動作する)の双方に電流Ibが流れ、高圧端子Hと低圧端子Lの間に、2×Ibの電流が流れる。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が帯電状態となる。
図2の(B4)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ロウ電圧の場合を示しており、nMOSトランジスタNAとnMOSトランジスタNBの双方がオフし、高圧端子Hと低圧端子Lの間に電流が流れない。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が放電状態となる。
MS=ハイ電圧としておいてメモリ2がハイ電圧を出力する記憶値とロウ電圧を出力する記憶値の間で書き換えた際に、2×Ibの電流が流れる状態と電流が流れない状態の間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図3の(C3)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ロウ電圧の場合を示しており、pMOSトランジスタPAとpMOSトランジスタPBの双方がオンし、nMOSトランジスタNA(抵抗RAとして動作する)とnMOSトランジスタNB(抵抗RBとして動作する)の双方に電流Ibが流れ、高圧端子Hと低圧端子Lの間に2×Ibの電流が流れる。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が蓄電状態となる。
図3の(C4)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ハイ電圧の場合を示しており、pMOSトランジスタPAとpMOSトランジスタPBの双方がオフし、高圧端子Hと低圧端子Lの間に電流が流れない。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が放電状態となる。
MS=ハイ電圧としておいてメモリ2がハイ電圧を出力する記憶値とロウ電圧を出力する記憶値の間で書き換えた際に、2×Ibの電流が流れる状態と電流が流れない状態の間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
図4の(D3)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ロウ電圧の場合を示しており、pMOSトランジスタPAとpMOSトランジスタPBの双方がオンし、nMOSトランジスタNA(抵抗RAとして動作する)とnMOSトランジスタNB(抵抗RBとして動作する)の双方に電流Ibが流れ、高圧端子Hと低圧端子Lの間に2×Ibの電流が流れる。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が放電状態となる。
図4の(D4)は、MS=ハイ電圧であり、メモリ2の出力電圧=ハイ電圧の場合を示しており、pMOSトランジスタPAとpMOSトランジスタPBの双方がオフし、高圧端子Hと低圧端子Lの間に電流が流れない。この状態では、電極対Aと電極対Bの双方が帯電状態となる。
MS=ハイ電圧としておいてメモリ2がハイ電圧を出力する記憶値とロウ電圧を出力する記憶値の間で書き換えた際に、2×Ibの電流が流れる状態と電流が流れない状態の間で変化すれば、駆動回路が正常に作動していることが判明する。
(第2実施例)
図7〜図10に示した第1実施例の駆動回路に、抵抗として利用するpMOSトランジスタのゲートに印加する所定電圧(メモリ2の記憶値に依存しない電圧)を切換える回路を付加してもよい。
図11の場合、MS=ロウ電圧(通常動作モード)の場合はpMOSトランジスタのゲートに第1所定電圧VB1を印加し、MS=ハイ電圧(検査モード)の場合はpMOSトランジスタのゲートに第2所定電圧VB2を印加する。ここで、VHH>第1所定電圧VB1>第2所定電圧VB2の関係に設定されている。
第1所定電圧VB1>第2所定電圧VB2であると、「第1所定電圧VB1を印加したときのpMOSトランジスタのソース・ドレイン間抵抗」>「第2所定電圧VB2を印加したときのpMOSトランジスタのソース・ドレイン間抵抗」となる。そのために、「MS=ロウ電圧の通常動作モードにおいてnMOSトランジスタがオンしたときに流れる電流」<「MS=ハイ電圧の検査モードにおいてnMOSトランジスタがオンしたときに流れる電流」の関係が得られる。通常動作モードでは、通電電流を抑えて消費電力を低減することが可能となり、検査モードでは、通電電流を増加させて検査精度を向上することができる。
図3と図4に示す場合(nMOSトランジスタを抵抗に用い場合)は、MS=ロウ電圧(通常動作モード)の場合はnMOSトランジスタのゲートに第1所定電圧VB1を印加し、MS=ハイ電圧(検査モード)の場合はnMOSトランジスタのゲートに第2所定電圧VB2を印加する。ここで、接地電圧>第2所定電圧VB2>第1所定電圧VB1>マイナスの電源電圧の関係に設定されている。第2所定電圧VB2>第1所定電圧VB1であると、「第1所定電圧VB1を印加したときのnMOSトランジスタのソース・ドレイン間抵抗」>「第2所定電圧VB2を印加したときのnMOSトランジスタのソース・ドレイン間抵抗」となる。そのために、「MS=ロウ電圧の通常動作モードにおいてpMOSトランジスタがオンしたときに流れる電流」<「MS=ハイ電圧の検査モードにおいてpMOSトランジスタがオンしたときに流れる電流」の関係が得られる。通常動作モードでは、通電電流を抑えて消費電力を低減することが可能となり、検査モードでは、通電電流を増加させて検査精度を向上することができる。
電極対Aと電極対Bと駆動回路で構成されるセルが行列に沿って配置されている場合、切換端子MSについては全セルに共通に配線しておくことができる。切換端子MSが全セルに共通であっても、セル毎に検査することができる。検査したいセルに対応する選択線9とデータ線8を選択してメモリ2の記憶値を書換えれば、そのセルの駆動回路の正常・異常が検査できる。一列分の駆動回路を一斉に検査することができる。一本の選択線にn本のデータ線が交差する場合、特定の選択線を選択し、その列の全行におけるメモリの記憶値を「00・・0」から「11・・1」に反転させる。その際に、2×Ib×nの電流変化が検出されれば、全行において駆動回路が正常に動作することが判明する。検査対象セルの選択方法には、様々な手法が存在し、特定の手法に限定されるものでない。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
A:電極対A
PA:電極対A用のpMOS
NA:電極対A用のnMOS
RA:ゲートに所定電圧を印加するpMOSまたはnMOSで構成する、電極対A用の抵抗
B:電極対B
PB:電極対B用のpMOS
NB:電極対B用のnMOS
RB:ゲートに所定電圧を印加するpMOSまたはnMOSで構成する、電極対B用の抵抗
H:直流電源の高圧端子
L:直流電源の低圧端子
MS:切換端子
VB:pMOSまたはnMOSを抵抗として動作させるためにゲートに印加する所定電圧
VHH:直流電源の正の電圧端子
GRD:接地電圧
Ib:通電電流
2:メモリ
3:メモリ装置
4:反転回路
5:反転装置
6:マルチプレクサ
8:データ線
9:選択線
10,12,14,16:通電電流を示す矢印
20:駆動回路
22:メモリの出力端子
24:反転回路の出力端子

Claims (3)

  1. 電極対Aと、電極対Bと、駆動回路を備えている電気機器であり、
    前記駆動回路が、メモリと、反転回路と、スイッチAと、スイッチBを備えており、
    前記スイッチAが、前記電極対Aの電極同志を接続する接続回路に接続されており、
    前記スイッチBが、前記電極対Bの電極同志を接続する接続回路に接続されており、
    前記反転回路が、入力端子と出力端子と切換端子を備えており、前記切換端子に第1電圧が印加されていると前記入力端子に入力している電圧を反転した電圧を前記出力端子に出力し、前記切換端子に第2電圧が印加されていると前記入力端子に入力している電圧に等しい電圧を前記出力端子に出力し、
    前記メモリの出力端子が、前記スイッチAのゲートと、前記反転回路の前記入力端子に接続されており、
    前記反転回路の前記出力端子が、前記スイッチBのゲートに接続されており、
    前記切換端子に前記第1電圧が印加されると、前記スイッチAと前記スイッチBの一方がオンして他方がオフする状態と、前記一方がオフして前記他方がオンする状態との間で切換わる通常動作モードが選択され、
    前記切換端子に前記第2電圧が印加されると、前記スイッチAと前記スイッチBの双方がオンする状態と、前記双方がオフする状態との間で切換わる検査モードが選択されることを特徴とする電気機器。
  2. 直流電源の高圧端子に接続されるpMOSトランジスタPAと、前記直流電源の低圧端子に接続されるnMOSトランジスタNAが直列に接続されている直列回路Aと、
    前記高圧端子に接続されるpMOSトランジスタPBと、前記低圧端子に接続されるnMOSトランジスタNBが直列に接続されている直列回路Bを備えており、
    前記pMOSトランジスタPAと前記nMOSトランジスタNAの接続点に前記電極対Aの一方の電極が接続されており、
    前記電極対Aの他方の電極が、前記高圧端子と前記低圧端子の一方に接続されており、
    前記pMOSトランジスタPBと前記nMOSトランジスタNBの接続点に前記電極対Bの一方の電極が接続されており、
    前記電極対Bの他方の電極が、前記高圧端子と前記低圧端子の一方に接続されており、
    前記メモリの出力端子が、前記pMOSトランジスタPAと前記nMOSトランジスタNAの一方のゲートと、前記反転回路の前記入力端子に接続されており、
    前記反転回路の前記出力端子が、前記pMOSトランジスタPBと前記nMOSトランジスタNBの一方のゲートに接続されており、
    前記pMOSトランジスタPAと前記nMOSトランジスタNAの他方のゲートと、前記pMOSトランジスタPBと前記nMOSトランジスタNBの他方のゲートに、所定電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記切換端子に第1電圧が印加されている間は前記所定電圧を第1所定電圧とし、
    前記切換端子に第2電圧が印加されている間は前記所定電圧を第2所定電圧とする所定電圧切換回路が付加されていることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
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