JP2015175947A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175947A
JP2015175947A JP2014051617A JP2014051617A JP2015175947A JP 2015175947 A JP2015175947 A JP 2015175947A JP 2014051617 A JP2014051617 A JP 2014051617A JP 2014051617 A JP2014051617 A JP 2014051617A JP 2015175947 A JP2015175947 A JP 2015175947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoreceptor
layer
mass
parts
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014051617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6217476B2 (ja
Inventor
東 潤
Jun Azuma
潤 東
賢輔 大川
Kensuke Okawa
賢輔 大川
明彦 尾形
Akihiko Ogata
明彦 尾形
貴広 大木
Takahiro Oki
貴広 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014051617A priority Critical patent/JP6217476B2/ja
Publication of JP2015175947A publication Critical patent/JP2015175947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217476B2 publication Critical patent/JP6217476B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】優れた電気的特性を維持しつつ、耐摩耗性及び感度耐久性に優れる電子写真感光体を提供する。
【解決手段】本発明の電子写真感光体は感光層を備える。感光層は、チタニルフタロシアニンを含有する電荷発生層と、電荷輸送層とが積層され、電荷輸送層が最表面に配置される積層型感光層、又は、チタニルフタロシアニンを含有する単層型感光層である。チタニルフタロシアニンはCu−Kα特性X線回折スペクトルにおいてブラッグ角2θ±0.2°の少なくとも28.6°にピークを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体に関する。
電子写真方式のプリンター又は複合機には、像担持体として電子写真感光体が用いられる。一般に、電子写真感光体は、導電性基体と、導電性基体の上に直接又は間接に設けられた感光層とを備える。電荷発生材料、電荷輸送材料、及びこれらの材料を結着させる樹脂(有機材料)を含有する感光層を備える感光体は、電子写真有機感光体と呼ばれる。電子写真有機感光体のうち、主に電荷輸送材料を含有する電荷輸送機能と主に電荷発生材料を含有する電荷発生機能とを別々の層にもたせるものは、積層型電子写真感光体と称される。電荷輸送材料と電荷発生材料とを同一の層に含み、電荷発生と電荷輸送の両方の機能を同一の層で実現する電子写真有機感光体は、単層型電子写真感光体と称される。
一方、感光体として、無機材料(例えば、セレン、又はアモルファスシリコン)を用いた電子写真無機感光体も挙げられる。電子写真無機感光体と比較すると、電子写真有機感光体は、環境への影響が比較的小さく、成膜及び製造が容易であるといった利点を有するので、現在多くの画像形成装置に用いられている。
電子写真有機感光体の感光層は、一般に、電荷発生剤及び電荷輸送剤を含有する。特許文献1には、電荷発生剤(例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、又はアズレニウム顔料)と、電荷輸送剤(例えば、トリフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、又はブタジエン化合物)とを含有する感光層を備えた感光体が記載されている。
特開2004−077591号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電子写真有機感光体においては、繰り返しの使用に際して、感光層の耐摩耗性及び優れた感度特性を発現させることが困難である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた電気的特性を維持しつつ、繰り返しの使用に際しても摩耗減量が低減され、感度が維持され得る(つまり、耐摩耗性及び感度耐久性に優れる)感光層を備えた電子写真感光体を提供することである。
本発明の電子写真感光体は感光層を備える。感光層は、チタニルフタロシアニンを含有する電荷発生層と、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する電荷輸送層とが積層され、電荷輸送層が最表面に配置される積層型感光層であるか、又は、チタニルフタロシアニン、電荷輸送剤、バインダー樹脂及びシリカ粒子を含有する単層型感光層である。チタニルフタロシアニンは、Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいてブラッグ角2θ±0.2°の少なくとも28.6°にピークを有する。電荷輸送剤は2以上のスチリル基と1以上のアリール基とを有する化合物を含み、前記バインダー樹脂100質量部に対して30質量部以上55質量部以下の割合で含有される。シリカ粒子がヘキサメチルジシラザンで表面処理されており、バインダー樹脂100質量部に対して0.5質量部以上15質量部以下の割合で含有される。
本発明によれば、電子写真感光体の電気的特性を維持しつつ、優れた耐摩耗性及び感度耐久性を発現させることができる。
(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の実施形態に係る積層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ、本発明の実施形態に係る単層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で、適宜変更を加えて実施できる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
本発明の電子写真感光体(以下、単に「感光体」と称する場合がある)は、感光層を備える。感光層は、電荷発生剤としての特定のチタニルフタロシアニン、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する。
本実施形態の電子写真感光体において、感光層は、積層型感光層、又は単層型感光層である。
つまり、本実施形態の電子写真感光体は、積層型感光層を有する、いわゆる積層型電子写真感光体であってもよい。積層型感光層は、少なくとも、電荷発生層と電荷輸送層とを含み、電荷輸送層が最表面に配置された構成を有する。電荷発生層は、少なくとも、電荷発生剤としての特定のチタニルフタロシアニンを含有する。電荷輸送層は、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する。
又、本実施形態の電子写真感光体は、単層型感光層を有する、いわゆる単層型電子写真感光体であってもよい。単層型感光層は、同一層に、少なくとも、電荷発生剤としての特定のチタニルフタロシアニン、電荷輸送剤、バインダー樹脂及びシリカ粒子を含有する。
フタロシアニン化合物は、帯電性及び感度特性に優れ電荷発生効率が良好であるため、電子写真感光体において一般的に使用される。フタロシアニン化合物としては、金属系フタロシアニンと無金属系フタロシアニンとが挙げられる。金属系フタロシアニンとしては、チタニルフタロシアニン、銅系フタロシアニン、又はガリウム系フタロシアニンが挙げられる。本発明においては、フタロシアニン化合物のうち、特定のチタニルフタロシアニンを選択して用いることが肝要である。
チタニルフタロシアニンの構造は、例えば、下記式(1)で示される。
Figure 2015175947
本実施形態に用いられるチタニルフタロシアニンは、Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°の少なくとも28.6°にピークを有する。このようなチタニルフタロシアニンは一般にα型チタニルフタロシアニン(α−TiOPc)と称され、α型結晶を有する。なお、Cu−Kα特性X線の波長は1.542Åである。
α型チタニルフタロシアニンは、それ以外のフタロシアニン化合物と同等の電荷発生能を有する。さらに、本発明者らは、鋭意検討の結果、α型チタニルフタロシアニンとシリカ粒子とを併用した電子写真感光体は、それ以外のフタロシアニン化合物が用いられた電子写真感光体と比較して、同等の感度特性を維持しつつ、感度耐久性に顕著に優れる電子写真感光体を得ることができることを見出し、本発明を完成させた。
つまり、本発明者らは、電荷発生剤としての上記のような特定のチタニルフタロシアニンとシリカ粒子とを含有する感光層を備える電子写真感光体においては、繰り返しの使用に際して、シリカ粒子に起因して摩耗減量が低減され、α型チタニルフタロシアニンに起因して優れた感度特性が維持され得ることを見出し、本発明を完成させた。そのため、本発明の電子写真感光体を備える画像形成装置は耐久性に優れ、長期にわたって高画質な画像を形成できる。
なお、α型チタニルフタロシアニン以外のフタロシアニン化合物としては、例えば、β型チタニルフタロシアニン(β−TiOPc)、Y型チタニルフタロシアニン(Y−TiOPc)、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン、又はX型無金属フタロシアニン(x−H2Pc)が挙げられる。
V型ヒドロキシガリウムフタロシアニンの構造は、下記式(2)で示される。
Figure 2015175947
X型無金属フタロシアニンの構造は、下記式(3)で示される。
Figure 2015175947
<積層型電子写真感光体>
以下、積層型感光層を備える積層型電子写真感光体について、図1を参照して説明する。積層型電子写真感光体10は、図1(a)に示すように、基体11と、積層型感光層12とを含む。積層型感光層12は、電荷発生層13と電荷輸送層14とを含む。つまり、基体11に、電荷発生層13及び電荷輸送層14がこの順で積層された積層型感光層12を備えた構成を有する。電荷輸送層14を積層感光層12の最表面に設けることにより、積層型電子写真感光体10は、優れた電気的特性を維持しつつ、耐摩耗性を向上させることができる。
電荷発生層13は、電荷発生剤としての上記のチタニルフタロシアニンを含有する。電荷輸送層14は、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する。
積層型電子写真感光体10は、基体11と積層型感光層12とを備えていれば、特に限定されない。例えば、図1(b)に示すように、基体11と積層型感光層12との間に、中間層15が設けられてもよい。
電荷発生層13及び電荷輸送層14の各層の厚さは、それぞれの層としての機能を十分に発現できれば、特に限定されない。電荷発生層13の厚さは、具体的には、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましい。また、電荷輸送層14の厚さは、具体的には、2μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましい。
<単層型電子写真感光体>
以下、単層型感光層を備える単層型電子写真感光体について、図2を参照して説明する。単層型電子写真感光体20は、図2(a)に示すように、基体21と、単層型感光層22とを備える。単層型感光層22は、基体21上に設けられる。単層型感光層22は、電荷発生剤としての特定のチタニルフタロシアニン、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する。
単層型電子写真感光体20は、基体21と、単層型感光層22とを備えていれば、特に限定されない。例えば、図2(a)に示すように、基体11上に単層型感光層22が直接設けられてもよい。又は、図2(b)に示すように、基体21と単層型感光層22との間に、中間層23が設けられてもよい。
単層型感光層22の厚さは、感光層としての機能を十分に発現できれば、特に限定されない。具体的には、単層型感光層22の厚さは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましい。
画像流れの発生を防止し製造コストを抑制するために、本実施形態に係る電子写真感光体(積層型電子写真感光体10及び単層型電子写真感光体20)においては、感光層(積層型感光層12及び単層型感光層22)が最外層として配置されることが好ましい。
<共通の構成要素>
以下、単層型電子写真感光体及び積層型電子写真感光体を構成する各部分、並びに単層型電子写真感光体及び積層型電子写真感光体に含まれる成分について詳細に説明する。
[基体]
本実施形態において、基体は、少なくとも表面部が導電性を有するものであれば、特に限定されない。具体的には、基体は、導電性を有する材料から構成されるものであってもよい。又は、プラスチック材料若しくはガラスの表面を、導電性を有する材料で被覆若しくは蒸着した構成を有するものであってもよい。ここで、導電性を有する材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドニウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼若しくは真鍮のような金属、又はこれらの金属の合金が挙げられる。これらの導電性を有する材料を、1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記のように例示した基体のうち、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む基体を用いることが好ましい。なぜなら、こうした基体を用いる場合は、感光層から基体への電荷の移動が良好となるため、より好画質な画像を形成できる感光体を提供できるからである。
基体の形状は、適宜選択することができ、特に限定されない。例えば、シート状であってもよいし、又はドラム状であってもよい。また、基体は、使用に際して、十分な機械的強度を有することが望ましい。
[α型チタニルフタロシアニン]
上述のように、本実施形態においては、単層型感光層又は電荷発生層が、電荷発生剤としてα型チタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°の少なくとも28.6°にピークを有するチタニルフタロシアニン)を用いる。α型チタニルフタロシアニンはブラッグ角の28.6°以外に、例えば、ブラッグ角の7.5°、10.2°、12.6°、13.2°、15.1°、16.3°、17.3°、18.3°、22.5°24.5°又は25.3°の位置にピークを有していてもよい。
α型チタニルフタロシアニンを製造するためには、以下の方法を採用することができる。まず、例えば、尿素法(ワイラー法)、又はフタロニトリル法を採用して粗合成チタニルフタロシアニンを得る。この粗合成チタニルフタロシアニンは、種々の結晶変態(例えば、α型又はβ型)を有するチタニルフタロシアニンを含む多結晶形の混合物である。次いで、この粗合成チタニルフタロシアニンを、アシッドペースティング処理した後、濾過及び水洗処理して、含水ウェットケーキを得る。この含水ウェットケーキを乾燥・粉砕し、精製・微細化した低結晶性チタニルフタロシアニンを得る。次いで、この低結晶性チタニルフタロシアニンを、例えば、ジメチルフォルムアミド、アセトン、ジクロロトルエン、又はメチルイソプロピルケトンのような溶剤で結晶変換処理することにより、少なくとも特定の位置(ブラッグ角2θ±0.2°の28.6°)にピークを有するα型チタニルフタロシアニンを製造することができる。この結晶変換処理工程はガラスビーズのような分散メディアを用いて、湿式分散処理にて行うことが好ましい。
積層型電子写真感光体において、α型チタニルフタロシアニンの含有量は、電荷発生層13に含まれるベース樹脂100質量部に対して、5質量部以上1000質量部以下であることが好ましく、30質量部以上500質量部以下であることがより好ましい。なお、ベース樹脂については後述する。
単層型電子写真感光体において、α型チタニルフタロシアニンの含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上50質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上30質量部以下であることがより好ましい。
[電荷輸送剤]
感光層は電荷輸送剤を含有する。電荷輸送剤は、特に、正孔輸送剤である。本実施形態に用いられる正孔輸送剤は、2以上のスチリル基と1以上のアリール基とを有する化合物を含む。
具体的には、正孔輸送剤は、下記式(4)〜(7)で表される化合物を含むことがより好ましい。
Figure 2015175947
上記式(4)中、Q1〜Q7は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。aは0以上5以下の整数である。Q3〜Q7のうち隣り合う基が互いに結合して環を形成してもよい。
Figure 2015175947
上記式(5)中、Q1〜Q8は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。aは0以上5以下の整数である。bは0以上4以下の整数である。kは0又は1の整数である。Q3〜Q7のうち隣り合う基が互いに結合して環を形成してもよい。
Figure 2015175947
上記式(6)中、Ra、Rb、及びRcは、それぞれ独立して、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。qは0以上4以下の整数である。m及びnは、それぞれ、0以上5以下の整数である。
Figure 2015175947
上記式(7)中、Ar1はアリール基、又は共役二重結合を有する複素環基を示す。Ar2はアリール基である。Ar1及びAr2は、炭素数1以上6以下のアルキル基、アルコキシ基、及びフェノキシ基からなる群より選択される1以上の基により置換されていてもよい。
正孔輸送剤は、具体的には、下記式(8)〜(17)で示されるCTM−1〜CTM−10である。なお、CTM−1〜CTM4は、式(4)で示される正孔輸送剤の具体例である。CTM−5〜CTM−7は、式(5)で示される正孔輸送剤の具体例である。CTM−8及びCTM−9は、式(6)で示される正孔輸送剤の具体例である。CTM−10は、式(7)で示される正孔輸送剤の具体例である。
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
積層型電子写真感光体において、正孔輸送剤(電荷輸送剤)の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、30質量部以上55質量部以下であり、30質量部以上45質量部以下であることが好ましい。単層型電子写真感光体においても、正孔輸送剤(電荷輸送剤)の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、30質量部以上55質量部以下であり、30質量部以上45質量部以下であることが好ましい。正孔輸送剤の含有量が30質量部以上であることにより、感度特性に優れる感光体を得ることができる。一方、正孔輸送剤の含有量が55質量部以下であることにより、耐摩耗性に優れる感光体を得ることができる。
[電子アクセプター化合物(電子輸送剤)]
電子アクセプター化合物を含有することで、特に単層型電子写真感光体の単層型感光層においては、電子を輸送する電子輸送剤として機能することができ、これによりバイポーラー(両極性)の特性を付与できる。一方、積層型電子写真感光体の積層型感光層は、電子アクセプター化合物を含有することにより、耐光性、又は耐メモリー性を向上させることができる。
電子アクセプター化合物としては、例えば、キノン系化合物(ナフトキノン系化合物、ジフェノキノン系化合物、アントラキノン系化合物、アゾキノン系化合物、ニトロアントアラキノン系化合物、又はジニトロアントラキノン系化合物)、マロノニトリル系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸、又はジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。これらの電子アクセプター化合物は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
上述した電子アクセプター化合物は、具体的には、下記式(18)〜(25)で示されるETM−1〜ETM−8である。
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
Figure 2015175947
積層型電子写真感光体において、電子アクセプター化合物の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
単層型電子写真感光体において、電子アクセプター化合物(電子輸送剤)の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、5質量部以上50質量部以下であることが好ましく、10質量部以上40質量部以下であることがより好ましい。
[樹脂]
(ベース樹脂)
積層型感光層に含まれる電荷発生層は、ベース樹脂(電荷発生層用ベース樹脂)を含む。
電荷発生層用ベース樹脂は、積層型電子写真感光体の電荷発生層用の樹脂であれば、特に限定されない。
通常、積層型電子写真感光体においては、電荷発生層及び電荷輸送層が、形成されている。そのため、電荷輸送層を形成する際の塗布液に用いられる溶剤に溶解しないように、積層型電子写真感光体においては、電荷発生層用ベース樹脂は、バインダー樹脂とは異なる樹脂であることが好ましい。
電荷発生層用ベース樹脂の具体例としては、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシアクリレート樹脂、又はウレタン−アクリレート樹脂が挙げられる。電荷発生層用ベース樹脂としては、ポリビニルブチラールが好適に使用される。電荷発生層用ベース樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(バインダー樹脂)
バインダー樹脂は、単層型電子写真感光体の感光層、又は積層型電子写真感光体の電荷輸送層に用いられる。バインダー樹脂は、例えば、熱可塑性樹脂(ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、又はポリエステル樹脂)、熱硬化性樹脂(シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、又はその他架橋性の熱硬化性樹脂)、又は、光硬化性樹脂(エポキシアクリレート樹脂、又はウレタン−アクリレート共重合樹脂)が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
バインダー樹脂の分子量は、粘度平均分子量で40,000以上であることが好ましく、40,000以上52,500以下であることがより好ましい。バインダー樹脂の分子量が低すぎると、バインダー樹脂の耐摩耗性を十分に高めることができず、電荷輸送層又は単層型感光層が摩耗し易くなる。一方、バインダー樹脂の分子量が高すぎると、電荷輸送層又は単層型感光層の形成時に、バインダー樹脂が溶剤に溶解しにくくなって、電荷輸送層又は単層型感光層の形成が困難になる傾向がある。
[シリカ粒子]
本実施形態の電子写真感光体において、感光層の耐摩耗性を向上させるために、積層型感光層の電荷輸送層、及び単層型感光層はシリカ粒子を含有する。つまり、感光層の最表面層にシリカ粒子が含有される。本実施形態において、シリカ粒子は、特にシリカ微粒子をいう。シリカ微粒子は、シリカ微粒子以外の微粒子(例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモン若しくはタンタルをドープした酸化スズ、又は酸化ジルコニウム)と比較すると、感光層の耐摩耗性を良好に向上できる。さらに、シリカ微粒子は、容易に表面処理がなされるとともに、製造コストに優れ、粒子径の調整が容易であるという利点もある。
シリカ微粒子は、感光層の耐摩耗性を向上させるために、表面処理剤としてのヘキサメチルジシラザンで表面処理が施されている。ヘキサメチルジシラザンは、他の表面処理剤(N−メチル−ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチル−N−プロピルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、又はポリジメチルシロキサン)と比較すると、以下のような利点を有する。つまり、ヘキサメチルジシラザンが有するトリメチルシリル基とシリカ微粒子表面の水酸基との反応性が良好であるために、ヘキサメチルジシラザンと反応したシリカ微粒子表面の水酸基が低減する。その結果、電子写真感光体の水分(湿度)による電気的特性の低下を抑制できる。
さらに、ヘキサメチルジシラザンを用いることにより、シリカ微粒子表面からの表面処理剤の遊離を抑制することができる。これにより、遊離した表面処理剤が電荷トラップの原因となって発生する電子写真感光体の感度耐久性の低下を、十分に抑制することができる。
シリカ微粒子の含有量は、感光層の耐摩耗性向上効果を発現させるために、バインダー樹脂100質量部に対して0.5質量部以上15質量部以下であり、1質量部以上10質量部以下であることが好ましい。なお、電子写真感光体が積層型電子写真感光体である場合には、積層型感光層に含まれる電荷輸送層がシリカ微粒子を含む。電子写真感光体が単層型電子写真感光体である場合には、単層型感光層がシリカ微粒子を含む。
シリカ微粒子の粒子径(数平均一次粒径)は、7nm以上50nm以下であることが好ましい。シリカ微粒子の粒子径が7nm未満であると、耐摩耗性に劣る感光層しか得られない場合がある。一方、シリカ微粒子の粒子径が50nmを超えると、バインダー樹脂中のシリカ微粒子の分散性が低下する場合がある。
[添加剤]
本実施形態に係る電子写真感光体においては、積層型感光層(電荷発生層及び電荷輸送層)、単層型感光層、及び中間層のうちの少なくとも一つが、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、各種の添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、劣化防止剤(酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、1重項クエンチャー、又は紫外線吸収剤)、軟化剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセプタ、ドナー、界面活性剤、又はレベリング剤が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン若しくはこれらの誘導体、有機硫黄化合物、又は有機燐化合物が挙げられる。
電荷発生層又は単層型感光層は、感度を向上させるために、添加剤として増感剤(例えば、テルフェニル、ハロナフトキノン類、又はアセナフチレン)を含有してもよい。
電荷輸送層又は単層型感光層は、耐オイルクラック性を向上させるために、添加剤として、可塑剤を含有してもよい。可塑剤としては、ビフェニル誘導体が挙げられる、ビフェニル誘導体は、例えば、下記式(BP−1)〜(BP−20)で表される化合物である。
Figure 2015175947
[中間層]
本実施形態に係る電子写真感光体は、中間層(例えば、下引き層)を有してもよい。単層型電子写真感光体において、中間層は、基体と感光層との間に位置する。積層型電子写真感光体において、中間層は、基体と電荷発生層との間に介在する。中間層は、例えば、無機粒子、及び中間層に用いられる樹脂(中間層用樹脂)を含有する。中間層の存在により、リーク発生を抑制し得る程度の絶縁状態を維持しつつ、電子写真感光体を露光した時に発生する電流の流れを円滑にして、抵抗の上昇を抑えることができる。
無機粒子としては、例えば、金属(例えば、アルミニウム、鉄、又は銅)、金属酸化物(例えば、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、又は酸化亜鉛)の粒子、又は非金属酸化物(例えば、シリカ)の粒子が挙げられる。これらの無機粒子は、1種を単独で用いてもよいし、又は2種以上を併用してもよい。
中間層用樹脂としては、中間層を形成する樹脂として用いることができる樹脂であれば、特に限定されない。
<電子写真感光体の製造方法>
単層型電子写真感光体の製造方法について説明する。
単層型電子写真感光体は、単層型感光層用塗布液(第一の塗布液)を基体上に塗布し、乾燥することによって製造される。第一の塗布液は、電荷発生剤としての上記のα型チタニルフタロシアニン、電荷輸送剤(正孔輸送剤、電子輸送剤)、バインダー樹脂、シリカ微粒子、及び必要に応じて各種添加剤を、溶剤に溶解又は分散させることにより調製される。
積層型電子写真感光体の製造方法について説明する。
具体的には、まず、電荷発生層用塗布液(第二の塗布液)、及び電荷輸送層用塗布液(第三の塗布液)を調製する。第二の塗布液を、基体上に塗布し、適宜な方法で乾燥することによって、電荷発生層を形成する。その後、第三の塗布液を、基体上に形成された電荷発生層に塗布し、乾燥することによって電荷輸送層を形成し、積層型電子写真感光体を製造することができる。
第二の塗布液は、電荷発生剤としての上記のα型チタニルフタロシアニン、ベース樹脂、及び必要に応じて各種添加剤を、溶剤に溶解又は分散させることにより調製される。第三の塗布液は、電荷輸送剤(正孔輸送剤、電子輸送剤)、バインダー樹脂、シリカ微粒子、及び必要に応じて各種添加剤を、溶剤に溶解又は分散させることにより調製される。
塗布液(第一の塗布液、第二の塗布液、又は第三の塗布液)に含有される溶剤は、塗布液に含まれる各成分を溶解又は分散できれば、特に限定されない。具体的には、溶剤としては、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はブタノール)、脂肪族系炭化水素(n−ヘキサン、オクタン、又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、又はキシレン)、ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、又はクロロベンゼン)、エーテル類(ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、又はジエチレングリコールジメチルエーテル)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、又はシクロヘキサノン)、エステル類(酢酸エチル、又は酢酸メチル)、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、又はジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。感光体の製造過程における作業者の安全衛生を改善するためには、溶剤として非ハロゲン系溶剤を用いることが好ましい。
塗布液は、各成分を混合し、溶剤に分散することにより調製される。混合又は分散には、例えば、ビーズミル、ロールミル、ボールミル、アトライター、ペイントシェーカー、又は超音波分散器を用いることができる。
塗布液は、各成分の分散性、又は形成される各々の層の表面平滑性を向上させるために、例えば、界面活性剤又はレベリング剤を含有してもよい。
塗布液を塗布する方法としては、塗布液を均一に塗布できる方法であれば、特に限定されない。塗布方法としては、例えば、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、又はバーコート法が挙げられる。
塗布液を乾燥する方法としては、塗布液中の溶剤を蒸発させ得る方法であれば、特に限定されない。例えば、高温乾燥機、又は減圧乾燥機を用いて、熱処理(熱風乾燥)する方法が挙げられる。熱処理条件は、例えば、40℃以上150℃以下の温度、かつ3分間以上120分間以下の時間である。
以上説明した本発明の電子写真感光体は、優れた電気的特性を維持しつつ、耐摩耗性及び感度耐久性何れにも優れるため、種々の画像形成装置で好適に使用できる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例の範囲に何ら限定されるものではない。
[α型チタニルフタロシアニンの合成]
(合成例)
o−フタロニトリル50g(0.39mol)と、キノリン750mLとを、2L容フラスコに入れ、窒素雰囲気下で撹拌しながら、四塩化チタン42.5g(0.22mol)を加えた。その後、フラスコ内の温度を200℃に昇温し、200℃で5時間加熱撹拌して、内容物を反応させた。反応終了後、熱時ろ過を行い、500mLの熱DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)で振り掛け洗浄して、ウェットケーキを得た。得られたウェットケーキを300mLのDMF中に加え、130℃で2時間攪拌した。次いで、130℃で熱時ろ過を実施した後、500mLのDMFで洗浄した。この操作を4回繰り返した後、750mLのメタノールで洗浄した。
メタノール洗浄を行ったウェットケーキを40℃で減圧乾燥し、粗合成チタニルフタロシアニンを得た(収量:43g)。続いて、濃硫酸400gをメタノール浴で5℃以下に冷却し、温度を5℃以下に保ちながら、上記で得られた粗合成チタニルフタロシアニン30g(0.052mol)を濃硫酸に投入した。これを1時間撹拌した後、得られた反応混合物を、5℃の水(10L)に滴下し、これを室温で3時間攪拌した後、静置し、次いでろ過を行い、ウェットケーキを得た。
得られたウェットケーキを500mLの水中に加え、室温で1時間攪拌後、ろ過した。この操作を2回繰り返した。さらに、水洗浄後のウェットケーキを、5Lの水中に投入し、室温で1時間攪拌した後、静置し、次いでろ過を行った。この操作を2回繰り返した。その後、イオン交換水(2L)で洗浄し、pHが6.2以上、電導度が20μS以下になったところでウェットケーキを回収した。このウェットケーキを乾燥し、低結晶性フタロシアニンを得た(青色紛体、収量:25g)。この低結晶性フタロシアニンは、CuKα線によるX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)の7.0°、15.6°、23.5°、28.4°にピークを有していた。
24gの低結晶性チタニルフタロシアニンと、400mLのDMFと、適量のガラスビーズ(1mmφ)とを、900mL容のマヨネーズ瓶に仕込み、24時間、ビーズミル分散した。次いで、ガラスビーズを分離した後、ろ過した。ろ過後のケーキを、400mLのDMFと、400mLのメタノールとの混合溶液で洗浄した。洗浄後のケーキを減圧下、50℃で48時間乾燥し、固体を得た。得られた固体を粉砕し、α型チタニルフタロシアニンを得た(収量21g)。このα型チタニルフタロシアニンは、CuKα線によるX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、10.2°、12.6°、13.2°、15.1°、16.3°、17.3°、18.3°、22.5°、24.2°、25.3°、28.6°にピークを有していた。
積層型電子写真感光体の製造
[感光体A−1の製造]
以下、実施例1に係る感光体A−1の製造について説明する。感光体A−1は積層型電子写真感光体である。
(中間層の形成)
はじめに、表面処理された酸化チタン(テイカ株式会社製、「試作品SMT−A」、数平均一次粒子径10nm)を準備した。詳しくは、アルミナとシリカとを用いて表面処理し、さらに、表面処理された酸化チタンを湿式分散しながらメチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて表面処理したものを準備した。次いで、上記のようにして表面処理された酸化チタン(2質量部)と、ポリアミド樹脂アミラン(登録商標)(東レ株式会社製、品番:CM8000)(ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド66、及びポリアミド610の四元共重合ポリアミド樹脂)(1質量部)とを、メタノール(10質量部)、ブタノール(1質量部)及びトルエン(1質量部)を含む溶剤に対して、ビーズミルを用いて5時間混合し、溶剤中に材料を分散させた。これにより、中間層用塗布液を調製した。
得られた中間層用塗布液を、目開き5μmのフィルターを用いてろ過した。その後、基体としてのアルミニウム製のドラム状支持体(直径30mm、全長246mm)の表面に、中間層用塗布液をディップコート法を用いて塗布した。続いて、塗布した塗布液を130℃で30分間乾燥させて、基体(ドラム状支持体)上に中間層(膜厚1μm)を形成した。
(電荷発生層の形成)
Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、上記の合成例で得られたα型チタニルフタロシアニン(ブラッグ角2θ±0.2°の28.6°にピークを有する)(1.5質量部)と、ベース樹脂としてのポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業株式会社製、「エスレックBX-5」)(1質量部)とを、プロピレングリコールモノメチルエーテル(40質量部)及びテトラヒドロフラン(40質量部)を含む溶剤に対してビーズミルを用いて2時間混合し、溶剤中に材料を分散させて、第二の塗布液を作製した。得られた第二の塗布液を、目開き3μmのフィルターを用いてろ過した。次いで、得られたろ過液を、上述のようにして形成された中間層上にディップコート法を用いて塗布し、50℃で5分間乾燥させた。これにより、中間層上に電荷発生層(膜厚0.3μm)を形成した。
(電荷輸送層の形成)
正孔輸送剤としての上記のCTM−1(50質量部)と、添加剤としてのヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・ジャパン株式会社製、「イルガノックス1010」)(2質量部)と、バインダー樹脂としてのポリカーボネート樹脂(Resin−1、粘度平均分子量51,000)(100質量部)と、ヘキサメチルジシラザンで表面処理されたシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジル(登録商標)RX200」)(数平均一次粒径12nm)(5質量部)とを、テトラヒドロフラン(350質量部)及びトルエン(350質量部)を含む溶剤に対して混合した。これを、循環型超音波分散装置を用いて12時間分散し、溶剤中に材料を分散させて、第三の塗布液を調製した。
なお、Resin−1は下記式(26)にて示されるポリカーボネート樹脂である。以下、下記式(26)、及び後述の下記式(27)及び下記式(28)中の添え字は、ポリカーボネート樹脂における繰り返し構造単位の割合を示す。
Figure 2015175947
第二の塗布液と同様の操作により、第三の塗布液を電荷発生層上に塗布した。その後、120℃で40分間乾燥させて、電荷発生層上に電荷輸送層(膜厚30μm)を形成した。その結果、感光体A−1(積層型電子写真感光体)が得られた。感光体A−1では、基体上に、中間層、電荷発生層、及び電荷輸送層が、この順で積層されていた。
[感光体A−2]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−2を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−2を作製した。
[感光体A−3]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−3を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−3を作製した。
[感光体A−4]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−4を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−4を作製した。
[感光体A−5]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−5を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−5を作製した。
[感光体A−6]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−6を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−6を作製した。
[感光体A−7]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−7を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−7を作製した。
[感光体A−8]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−8を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−8を作製した。
[感光体A−9]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−9を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−9を作製した。
[感光体A−10]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに上記のCTM−10を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−10を作製した。
[感光体A−11]
正孔輸送剤としてのCTM−1の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して55質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−11を作製した。
[感光体A−12]
正孔輸送剤としてのCTM−1の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して40質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−12を作製した。
[感光体A−13]
正孔輸送剤としてのCTM−1の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して30質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−13を作製した。
[感光体A−14]
バインダー樹脂として、Resin−1の代わりに下記式(27)で示されるポリカーボネート樹脂(Resin−2)(粘度平均分子量50,500)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−14を作製した。
Figure 2015175947
[感光体A−15]
バインダー樹脂として、Resin−1の代わりに下記式(28)で示されるResin−3(粘度平均分子量50,000)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−15を作製した。
Figure 2015175947
[感光体A−16]
バインダー樹脂としてのResin−1を、粘度平均分子量を40,000に調整して用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−16を作製した。
[感光体A−17]
バインダー樹脂としてのResin−1を、粘度平均分子量を32,500に調整して用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−17を作製した。
[感光体A−18]
シリカ微粒子として、「アエロジルRX200」に代えて、ヘキサメチルジシラザンで表面処理されたシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジルRX300」)(数平均一次粒径7nm)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−18を作製した。
[感光体A−19]
シリカ微粒子として、「アエロジルRX200」に代えて、ヘキサメチルジシラザンで表面処理されたシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジルNAX50」)(数平均一次粒径50nm)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−19を作製した。
[感光体A−20]
シリカ微粒子としての「アエロジルRX200」の含有量を、バインダー樹脂100質量部に対して0.5質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−20を作製した。
[感光体A−21]
シリカ微粒子としての「アエロジルRX200」の含有量を、バインダー樹脂100質量部に対して2質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−21を作製した。
[感光体A−22]
シリカ微粒子としての「アエロジルRX200」の含有量を、バインダー樹脂100質量部に対して10質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−22を作製した。
[感光体A−23]
シリカ微粒子としての「アエロジルRX200」の含有量を、バインダー樹脂100質量部に対して15質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体A−23を作製した。
[感光体B−1]
シリカ微粒子を用いなかった以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−1を作製した。
[感光体B−2]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに下記式(29)で示されるCTM−11を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−2を作製した。
Figure 2015175947
[感光体B−3]
正孔輸送剤として、CTM−1の代わりに下記式(30)で示されるCTM−12を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−3を作製した。
Figure 2015175947
[感光体B−4]
正孔輸送剤としてのCTM−1の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して20質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−4を作製した。
[感光体B−5]
正孔輸送剤としてのCTM−1の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して60質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−5を作製した。
[感光体B−6]
シリカ微粒子として、「アエロジルRX200」に代えて、ジメチルジクロロシランで表面処理されたシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジルR974」)(数平均一次粒径12nm)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−6を作製した。
[感光体B−7]
シリカ微粒子として、「アエロジルRX200」に代えて、ポリジメチルシロキサンで表面処理されたシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジルRY200」)(数平均一次粒径12nm)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−7を作製した。
[感光体B−8]
シリカ微粒子として、「アエロジルRX200」に代えて、表面処理が施されていないシリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製、「アエロジル200」)(数平均一次粒径12nm)を用いた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−8を作製した。
[感光体B−9]
シリカ微粒子の含有量をバインダー樹脂100質量部に対して20質量部とした以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−9を作製した。
[感光体B−10]
α型チタニルフタロシアニンを、Y型チタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°の9.2°、14.5°、18.1°、24.1°、及び27.3°にピークを有するチタニルフタロシアニン)(IT chem社製、「OG−01H」)に代えた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−10を作製した。
[感光体B−11]
α型チタニルフタロシアニンを、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン(Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、及び28.3°にピークを有するチタニルフタロシアニン)に代えた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−11を作製した。
[感光体B−12]
α型チタニルフタロシアニンを、X型無金属フタロシアニン(Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.0°、16.6°、17.2°、21.5°、22.2°、23.8°、及び28.5°に強い回折ピークを有するX型無金属フタロシアニン(DIC株式会社製、「Fastogen Blue 8120BS」)に代えた以外は、感光体A−1と同様の手法により、感光体B−12を作製した。
[電子写真感光体の性能評価]
(電気的特性評価)
感光体A−1〜A−23及び感光体B−1〜B−12の何れかを、ドラム感度試験機(ジェンテック株式会社製)を用いて、回転数を31rpmとし、−800Vになるように帯電させた(帯電工程)。次いで、単色光(波長:780nm、露光量:1.0μJ/cm2)をハロゲンランプの光からハンドパルスフィルターを用いて取り出し、電子写真感光体の表面に照射した(露光工程)。単色光の照射後、50msecが経過した後の表面電位を測定し、この表面電位を初期残留電位(V0)とした。測定環境は、温度32℃かつ湿度85%RHとした。初期残留電位が80V以下であれば好ましい感光体であると判断した。
(感度耐久性評価)
上記の電気的特性を評価した後の感光体A−1〜A−23及び感光体B−1〜B−12の何れかに対し、帯電工程及び露光工程を実行した後に、660nmの光を1.5μJ/cm2の条件で照射して除電した。この、帯電、露光、及び除電という一連の工程を1万回繰り返した。その後、温度32℃かつ湿度85%RHの環境で、感光体の表面電位(VL)を測定した。VLからV0を減じて電位差を求め、この電位差により各々の感光体の感度耐久性を評価した。電位差が+10V以下であれば好ましい感光体であると判断した。
(耐摩耗性評価)
感光体A−1〜A−23及び感光体B−1〜B−12の何れかの製造において調製した電荷輸送層用塗布液を、アルミパイプ(直径:78mm)に巻きつけたポリプロピレンシート(厚さ0.3mm)に塗布した。これを、120℃で40分乾燥し、膜厚30μmの電荷輸送層が形成された摩耗評価試験用のシートを作製した。
このポリプロピレンシートから、電荷輸送層を剥離し、ウイールS−36(テーバー社製)に貼り付け、サンプルを作製した。作製したサンプルをロータリーアブレージョンテスター(株式会社東洋精機製作所製)にセットし、摩耗輪CS−10(テーバー社製)を用い、荷重500gfかつ回転速度60rpmの条件で1000回転させ、摩耗評価試験を実施した。摩耗評価試験前後のサンプルの質量変化である摩耗減量(mg/1000回転)を測定し、この摩耗減量に基づいて、耐摩耗性を評価した。摩耗減量が6.0mg以下であれば好ましい感光体であると判断した。
表1は、感光体A−1〜A−23及び感光体B−1〜B−12の電荷輸送層に含有される各材料を示す。表2は、感光体A−1〜A−23及び感光体B−1〜B−12の性能評価結果を示す。
Figure 2015175947
Figure 2015175947
表1から明らかなように、本発明の電子写真感光体は、電気的特性評価において残留電位が低く、繰り返しの使用に際して感度特性の低下が抑制されており、加えて耐摩耗試験において摩耗減量が少なかった。従って、本発明に係る電子写真感光体においては、優れた電気的特性を維持しつつ、耐摩耗性及び感度耐久性が向上され得ることが明らかである。
本発明に係る電子写真感光体は、複合機のような画像形成装置に好適に利用できる。
10 積層型電子写真感光体
11 基体
12 積層型感光層
13 電荷発生層
14 電荷輸送層
15 中間層
20 単層型電子写真感光体
21 基体
22 単層型感光層
23 中間層

Claims (3)

  1. 感光層を備える電子写真感光体であって、
    前記感光層は、
    チタニルフタロシアニンを含有する電荷発生層と、電荷輸送剤、バインダー樹脂、及びシリカ粒子を含有する電荷輸送層とが積層され、前記電荷輸送層が最表面に配置される積層型感光層、又は、
    チタニルフタロシアニン、電荷輸送剤、バインダー樹脂及びシリカ粒子を含有する単層型感光層であり、
    前記チタニルフタロシアニンは、Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいてブラッグ角2θ±0.2°の少なくとも28.6°にピークを有し、
    前記電荷輸送剤は2以上のスチリル基と1以上のアリール基とを有する化合物を含み、前記バインダー樹脂100質量部に対して30質量部以上55質量部以下の割合で含有されており、
    前記シリカ粒子がヘキサメチルジシラザンで表面処理されており、前記バインダー樹脂100質量部に対して0.5質量部以上15質量部以下の割合で含有されている、電子写真感光体。
  2. 前記バインダー樹脂の粘度平均分子量が40,000以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記電荷輸送剤が下記式(4)〜(7)で表される化合物を含む、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
    Figure 2015175947
    上記式(4)中、Q1〜Q7は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。aは0以上5以下の整数である。Q3〜Q7のうち隣り合う基が互いに結合して環を形成してもよい。
    Figure 2015175947
    上記式(5)中、Q1〜Q8は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。aは0以上5以下の整数である。bは0以上4以下の整数である。kは0又は1の整数である。Q3〜Q7のうち隣り合う基が互いに結合して環を形成してもよい。
    Figure 2015175947
    上記式(6)中、Ra、Rb、及びRcは、それぞれ独立して、炭素数1以上8以下のアルキル基、フェニル基、又はアルコキシ基を示す。qは0以上4以下の整数である。m及びnは、それぞれ、0以上5以下の整数である。
    Figure 2015175947
    上記式(7)中、Ar1はアリール基、又は共役二重結合を有する複素環基を示す。Ar2はアリール基である。Ar1及びAr2は、炭素数1以上6以下のアルキル基、アルコキシ基、及びフェノキシ基からなる群より選択される1以上の基により置換されていてもよい。
JP2014051617A 2014-03-14 2014-03-14 電子写真感光体 Expired - Fee Related JP6217476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051617A JP6217476B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051617A JP6217476B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 電子写真感光体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175947A true JP2015175947A (ja) 2015-10-05
JP6217476B2 JP6217476B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=54255207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014051617A Expired - Fee Related JP6217476B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6217476B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077459A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2006010821A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007057576A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011150247A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Sharp Corp 電子写真感光体の評価方法、それを満足する電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2011257458A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2012048174A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2012246281A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Kyocera Document Solutions Inc トリアリールアミン誘導体、電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2013140207A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Kyocera Document Solutions Inc 電子写真感光体及び画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077459A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2006010821A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007057576A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011150247A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Sharp Corp 電子写真感光体の評価方法、それを満足する電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2011257458A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2012048174A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2012246281A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Kyocera Document Solutions Inc トリアリールアミン誘導体、電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2013140207A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Kyocera Document Solutions Inc 電子写真感光体及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6217476B2 (ja) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104914686B (zh) 电子照相感光体
JP6256111B2 (ja) 電子写真感光体
JP6406181B2 (ja) 積層型電子写真感光体
JP5990150B2 (ja) 電子写真感光体
JP6387974B2 (ja) 電子写真感光体
JP2015169858A (ja) 電子写真感光体
WO2017073176A1 (ja) 電子写真感光体
JP6256123B2 (ja) 電子写真感光体
JP6023735B2 (ja) 電子写真感光体
JP6642732B2 (ja) 電子写真感光体
JP6204230B2 (ja) 電子写真感光体
JP6583231B2 (ja) 電子写真感光体
JP2017049523A (ja) 積層型電子写真感光体及び積層型電子写真感光体の製造方法
JP6023740B2 (ja) 電子写真感光体
JP6520836B2 (ja) キノン誘導体及び電子写真感光体
JP6233129B2 (ja) 電子写真感光体
JP6217476B2 (ja) 電子写真感光体
JP2017049522A (ja) 積層型電子写真感光体
WO2018179658A1 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP6424805B2 (ja) 電子写真感光体
JP6369425B2 (ja) 積層型電子写真感光体
JP6217510B2 (ja) 電子写真感光体
JP7183678B2 (ja) 化合物混合物、電子写真感光体、及び化合物混合物の製造方法
JP2015175948A (ja) 電子写真感光体
JP2018053112A (ja) ポリアリレート樹脂及び電子写真感光体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6217476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees