JP2015175655A - 非接触電圧計測装置 - Google Patents

非接触電圧計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175655A
JP2015175655A JP2014050655A JP2014050655A JP2015175655A JP 2015175655 A JP2015175655 A JP 2015175655A JP 2014050655 A JP2014050655 A JP 2014050655A JP 2014050655 A JP2014050655 A JP 2014050655A JP 2015175655 A JP2015175655 A JP 2015175655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
unit
voltage signal
impedance
electric field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014050655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6343984B2 (ja
Inventor
紘 今井
Ko Imai
紘 今井
圭記 松浦
Keiki Matsuura
圭記 松浦
裕幸 徳崎
Hiroyuki Tokuzaki
裕幸 徳崎
真央 荻本
Mao Ogimoto
真央 荻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2014050655A priority Critical patent/JP6343984B2/ja
Priority to PCT/JP2015/053149 priority patent/WO2015137018A1/ja
Priority to EP15760679.9A priority patent/EP3118635B1/en
Priority to US15/119,400 priority patent/US10215779B2/en
Priority to CN201580009037.3A priority patent/CN106030320B/zh
Publication of JP2015175655A publication Critical patent/JP2015175655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6343984B2 publication Critical patent/JP6343984B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/16Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using capacitive devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/07Non contact-making probes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/18Screening arrangements against electric or magnetic fields, e.g. against earth's field

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

【課題】電界シールドと電気回路との間に発生する寄生容量を介して漏れ電流が流れることを抑制することによって、計測対象電圧を高精度に計測することができる非接触電圧計測装置を提供する。
【解決手段】駆動電圧印加部(16)は、電気回路(EC)の低インピーダンス部(LOW)における出力電圧(Vout)から生成した、高インピーダンス部(HI)における入力電圧(Vin)に等しい電圧を、高インピーダンス部(HI)を被覆する第1電界シールド(12A)に印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、導線を流れる交流の電圧を、導線に接触することなく計測する非接触電圧計測装置に関する。
従来、絶縁被覆された配線内の導線を流れる交流の電圧(計測対象電圧)を、導線に接触することなく計測する非接触電圧計測装置が開示されている。このような非接触電圧計測装置の例が、特許文献1〜3に示されている。
一般的に、非接触電圧計測装置は、プローブおよび電気回路を備えており、プローブと配線との間に結合容量が発生するように、プローブを配線に近接させたとき、プローブを介して電気回路に入力される電圧信号に基づいて、計測対象電圧を導出する。
ところが、非接触電圧計測装置では、電気回路と配線以外の電圧源とが容量結合することにより、電気回路中の電圧信号にノイズが重畳する場合がある。電圧信号に重畳したノイズは、計測対象電圧の計測精度を低下させる原因となる。そこで、電気回路の周囲に、外部の電界を遮断するための電界シールドを配置することが考えられる。
特開昭58−174856号公報(1983年10月13日公開) 特開2003−28900号公報(2003年1月29日公開) 特開2012−163394号公報(2012年8月30日公開)
しかしながら、上述した従来の非接触電圧計測装置では、電気回路の周囲に電界シールドが配置された場合、電界シールドと電気回路との間に寄生容量が発生する。すると、電気回路において、寄生容量を通る電流経路が生成されるので、この電流経路を漏れ電流が流れる。その結果、計測対象電圧の計測精度が悪化するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、電界シールドと電気回路との間に発生する寄生容量を漏れ電流が流れることを抑制することによって、計測対象電圧を高精度に計測することができる非接触電圧計測装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る非接触電圧計測装置は、プローブと導線との間に結合容量が発生するように、該プローブを上記導線に非接触で近接させたとき、該プローブを介して電気回路に入力される電圧信号に基づいて、上記導線に印加される計測対象電圧を計測する非接触電圧計測装置において、上記電気回路は、インピーダンス値が異なる第1インピーダンス部と第2インピーダンス部とを含んでおり、上記電気回路において、上記第1インピーダンス部は、上記第2インピーダンス部よりも上記プローブに近い位置に配置されており、上記第1インピーダンス部の少なくとも一部を被覆することにより、上記第1インピーダンス部に入射する電界を遮断する第1電界シールドと、上記第2インピーダンス部における電圧信号から、上記第1インピーダンス部における電圧信号に等しい等電圧信号を生成し、生成した上記等電圧信号を、上記第1電界シールドに対して印加する電圧信号印加部と、を備えている。
上記の構成によれば、電気回路の第1インピーダンス部における電圧信号と、第1電界シールドに印加される電圧信号(等電圧信号)とが等しい。すなわち、2つの電圧信号の振幅および位相がどちらも等しい。そのため、電気回路の第1インピーダンス部と、第1電界シールドとは常に同電位である。
従って、第1インピーダンス部と第1電界シールドとの間に発生する寄生容量は実質的に無効となり、第1インピーダンス部から第1電界シールドへ(またはその逆)の漏えい電流は発生しない。
ゆえに、プローブを介して電気回路に入力される電圧信号に基づいて、導線に印加される計測対象電圧を精度よく計測することができる。
なお、電圧信号印加部が、第2インピーダンス部における電圧信号から、第1インピーダンス部における電圧信号を生成するためには、第2インピーダンス部のインピーダンス値は、第1インピーダンス部のインピーダンス値よりも低い必要がある。
本発明の他の態様に係る非接触電圧計測装置は、上記第2インピーダンス部内に設定された検出点で検出される検出点電圧信号に基づいて、上記計測対象電圧を導出する電圧導出部をさらに備え、上記電圧信号印加部は、上記第2インピーダンス部における電圧信号として、上記検出点電圧信号を取得してもよい。
上記の構成によれば、電気回路の第2インピーダンス部内に設定された検出点で検出される検出点電圧信号から、等電圧信号が生成される。
検出点電圧信号は、計測対象電圧を導出するために計測される電圧信号であるから、電気回路は、検出点電圧信号を出力する構成を必ず備えている。そのため、第2インピーダンス部における電圧信号を出力するために、電気回路に新たな回路を追加する必要がない。
従って、電気回路の構成を簡素化することができる。
本発明の他の態様に係る非接触電圧計測装置は、上記第2インピーダンス部の少なくとも一部を被覆し、かつ、上記第1電界シールドから絶縁された第2電界シールドと、上記第2電界シールドに対して、上記第2インピーダンス部における電圧信号に等しい等電圧信号を印加する第2電圧信号印加部と、をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、第2電界シールドに対し、電気回路の第2インピーダンス部における電圧信号に等しい電圧信号が印加される。これにより、電気回路の第2インピーダンス部と、第2電界シールドとは同電位になるから、これらの間に発生する寄生容量を流れる電流も存在しない。そのため、電気回路から第2電界シールドへの漏えい電流を抑制することができる。第2電圧信号印加部は、例えば、オペアンプを備えていてもよい。
本発明の他の態様に係る非接触電圧計測装置では、上記計測対象電圧が計測されるとき、上記導線に最も近接する上記プローブの面を表面とし、上記表面に隣接する上記プローブの面を側面とするとき、上記第1電界シールドは、上記側面の少なくとも一部に非接触で隣接してもよい。
上記の構成によれば、プローブの側面の少なくとも一部と、第1電界シールドとが隣接している。そのため、上記計測対象電圧が計測されるとき、導線の被覆の表面を流れる表面電流の少なくとも一部は、プローブではなく第1電界シールドに流入する。
従って、表面電流がプローブのみに流入する構成と比較して、プローブに流入する表面電流の量を抑制することができる。
本発明の他の態様に係る非接触電圧計測装置では、上記電圧信号印加部は、(i)上記第2インピーダンス部における電圧信号の振幅を、上記第1インピーダンス部における電圧信号の振幅に等しくなるように調整する振幅調整部と、(ii)上記第2インピーダンス部における電圧信号の位相を、上記第1インピーダンス部における電圧信号の位相に等しくなるように調整する位相調整部と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、第2インピーダンス部における電圧信号の振幅および位相が、それぞれ、第1インピーダンス部における電圧信号の振幅および位相と一致するように調整される。こうして、第2インピーダンス部における電圧信号から、第1インピーダンス部における電圧信号に等しい等電圧信号が生成される。
なお、電圧信号の振幅調整および位相調整は、電圧信号印加部が備えた単一の部材によって実現されてもよい。例えば、電圧信号の振幅調整および位相調整は、積分回路によって実現されてもよい。
本発明の各態様に係る非接触電圧計測装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記非接触電圧計測装置が備える各手段として動作させることにより上記非接触電圧計測装置をコンピュータにて実現させる非接触電圧計測装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明によれば、電界シールドと電気回路との間に発生する寄生容量を漏れ電流が流れることを抑制することによって、計測対象電圧を高精度に計測することができる。
本発明の実施形態1に係る非接触電圧計測装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態2に係る非接触電圧計測装置が備えた検出プローブおよび第1電界シールドを示す概略図であり、配線、検出プローブ、および第1電界シールドを通り、かつ、配線の長さ方向に垂直な断面における断面図である。 本発明の実施形態2に係る非接触電圧計測装置が備えた検出プローブおよび第1電界シールドを示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る非接触電圧計測装置が備えた検出プローブおよび第1電界シールドの変形例を示す概略図である。 本発明の実施形態2に係る非接触電圧計測装置が備えた検出プローブおよび第1電界シールドの他の変形例を示す概略図である。 本発明の実施形態3に係る非接触電圧計測装置が備えた電気回路の回路図である。 本発明の実施形態3に係る非接触電圧計測装置が計測した計測対象電圧の誤差の計算結果を示す図である。 本発明の実施形態4に係る非接触電圧計測装置が備えた電気回路EC2の回路図である。 本発明の実施形態5に係る非接触電圧計測装置が備えた駆動電圧印加部の概略図である。 本発明の参考例に係る非接触電圧計測装置の構成を示す概略図である。 本発明の参考例に係る電気回路の回路図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1を用いて詳細に説明する。
[非接触電圧計測装置1の構成]
図1を用いて、本実施形態に係る非接触電圧計測装置1(以下、電圧計測装置1と略称する)の構成を説明する。図1は、電圧計測装置1の構成を示す概略図である。電圧計測装置1は、配線w(一次側配線)内の導線を流れる交流(周波数:f)の電圧(電圧信号、電圧信号波形)である計測対象電圧Vを、該導線に非接触で計測することができる。
図1に示すように、電圧計測装置1は、検出プローブ11、電界シールド12、導出部13(電圧導出部)、および電気回路ECを備えている。
検出プローブ11は、配線wの絶縁被覆の外周面に密着するように取り付けることができる電極を備えている。検出プローブ11は、電極を被覆する絶縁部材を備えていてもよい。
検出プローブ11と配線wとが十分に近接しているとき、検出プローブ11と配線wとの間には、計測対象電圧Vに応じた容量値の結合容量Cが生じる。検出プローブ11の電極には、配線w内を流れる交流によって、誘導電圧が誘導される。検出プローブ11の電極に生じた誘導電圧は、検出プローブ11と電気的に接続された電気回路ECに入力される。
電気回路ECは、入力電圧Vinとして、検出プローブ11の電極に誘導された誘導電圧を取得する。また、電気回路ECは、電気回路EC内に設定された検出点における電圧を、出力電圧Vout(検出点電圧信号)として、導出部13に出力する。
電気回路ECは、インピーダンス値が相対的に高い高インピーダンス部HI(第1インピーダンス部)と、インピーダンス値が相対的に低い低インピーダンス部LOW(第2インピーダンス部)とを含む。なお、電気回路ECの詳細については後述する。
電界シールド12は、電気回路ECに入射する電界を遮断することによって、電気回路ECと配線w以外の電圧源とが容量結合することを防止する。電界シールド12は、金属(シールド金属)で構成されてよい。
電界シールド12は、電気回路ECの高インピーダンス部HIを被覆する第1電界シールド部12A(第1電界シールド)と、低インピーダンス部LOWを被覆する第2電界シールド部12B(第2電界シールド)とを含む。第1電界シールド部12Aと第2電界シールド部12Bとの間は絶縁されている。
なお、第1電界シールド部12Aは、高インピーダンス部HIの少なくとも一部を被覆していればよい。また、第2電界シールド部12Bは、低インピーダンス部LOWの少なくとも一部を被覆していればよい。
図1に示すように、第1電界シールド部12Aと高インピーダンス部HIとの間には、寄生容量CppLが発生する。また、第2電界シールド部12Bと低インピーダンス部LOWとの間には、寄生容量Cが発生する。
導出部13は、電気回路ECから出力される出力電圧Voutに基づいて、計測対象電圧Vを導出する。具体的には、導出部13は、以下の式に従って、計測対象電圧Vを導出する。
Figure 2015175655
ここで、Vout1、Vout2は、それぞれ、電気回路ECが第1の状態、第2の状態(後述)であるときの出力電圧Voutを意味している。ω=2πf(fは、配線w内を流れる交流の周波数)である。また、第2電界シールド部12Bと低インピーダンス部LOWとの間に発生する寄生容量C=0とした。後述するように、寄生容量Cは、オペアンプ15によって無効化される。
[電気回路ECの詳細]
ここでは、電気回路ECの詳細を説明する。
図1に示すように、電気回路ECは、コンデンサC、C、検出抵抗R、切換スイッチ14、オペアンプ15(第2電圧信号印加部)、および駆動電圧印加部16(電圧信号印加部)を備えている。ただし、駆動電圧印加部16は、電気回路ECの他の部位と一体で形成されていてもよいし、電気回路ECが配置された基板とは別の基板上に配置されていてもよい。なお、電気回路ECを実現する具体的な回路構成を、実施形態3〜実施形態5で説明する。
電気回路ECにおいて、コンデンサC、Cは、どちらも、検出プローブ11から入力電圧Vinが入力される入力点p1に接続されている。検出抵抗Rは、コンデンサC、Cと基準電位点GNDとの間に取り付けられている。前述した検出点p2は、コンデンサC、Cと検出抵抗Rとの間に位置している。
検出プローブ11から電気回路ECに入力される入力電圧Vinは、コンデンサC、Cと検出抵抗Rとに分圧される。出力電圧Voutは、検出抵抗Rに印加される入力電圧Vinの分圧に等しい。
コンデンサC、Cの容量値、および検出抵抗Rの抵抗値は、出力電圧Voutが十分に小さくなるような値に決定される。例えば、結合容量Cの容量値が10pFであり、計測対象電圧Vが100Vであり、コンデンサC=470pF、C=47pF、検出抵抗R=1MΩである場合、出力電圧Voutは、数10mVから数100mV程度(f=50Hzの場合)であるので、一般的な電圧計を用いて計測することが可能である。
切換スイッチ14は、電気回路ECを、(i)コンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した第1の状態と、(ii)コンデンサCおよびコンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した第2の状態と、の間で切り替える。
電気回路ECが第1の状態であるとき、入力電圧Vinは、検出抵抗Rと、コンデンサCとの間で分圧される。一方、電気回路ECが第2の状態であるとき、入力電圧Vinは、検出抵抗Rと、コンデンサCおよびコンデンサCとの間で分圧される。
なお、切換スイッチ14は、電気回路ECを、(i)コンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した第1の状態と、(ii)コンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した第2の状態と、の間で切り替えるように構成されていてもよい。この構成は、例えば、電気回路ECにおいて、入力点p1とコンデンサCとの間、および、入力点p1とコンデンサCとの間に、それぞれ、オンとオフを切り換えることができるスイッチを設けることによって、実現することができる。
以下では、電気回路ECにおいて、入力点p1と同電位である部分を、高インピーダンス部HIと呼ぶ。また、電気回路ECにおいて、検出点p2と同電位である部分を、低インピーダンス部LOWと呼ぶ。
オペアンプ15は、電気回路ECにおいて、低インピーダンス部LOWと、第2電界シールド部12Bとの間を接続する。オペアンプ15は、第2電界シールド部12Bと、低インピーダンス部LOWとを同電位にするように機能する。これは、いわゆるドリブンシールドの回路技法である。
このように、電気回路ECでは、オペアンプ15により、低インピーダンス部LOWと、第2電界シールド部12Bとが同電位になっている。そのため、低インピーダンス部LOWと、第2電界シールド部12Bとの間に発生する寄生容量Cには電流が流れない。従って、寄生容量Cが出力電圧Voutの検出値に影響を与える可能性を排除することができる。なお、別の実施形態では、高インピーダンス部HIにおける電圧(入力電圧Vin)から、低インピーダンス部LOWにおける電圧(出力電圧Vout)に等しい電圧が生成されて、生成された電圧が第2電界シールド部12Bに印加されてもよい。
なお、電圧計測装置1は、オペアンプ15を備えていなくてもよい。
駆動電圧印加部16は、電気回路ECの低インピーダンス部LOWに接続されている。駆動電圧印加部16は、低インピーダンス部LOWから出力電圧Voutを取得して、取得した出力電圧Voutに基づいて、入力電圧Vinに等しい駆動電圧VppL(等電圧信号)を生成する。言い換えれば、駆動電圧印加部16は、低インピーダンス部LOWにおける電圧信号波形から、高インピーダンス部HIにおける電圧信号波形に等しい電圧信号波形を生成する。
駆動電圧印加部16は、生成された駆動電圧VppLを、第1電界シールド部12Aに印加する。駆動電圧VppLと入力電圧Vinとは等しいから、高インピーダンス部HIと、駆動電圧VppLが印加された第1電界シールド部12Aとは同電位になる。すなわち、駆動電圧VppLは、高インピーダンス部HIと第1電界シールド部12Aとの電位差をキャンセルする。
そのため、高インピーダンス部HIと第1電界シールド部12Aとの間に発生する寄生容量CppLには電流が流れない。言い換えれば、寄生容量CppLは実質的に無効である。従って、寄生容量CppLが出力電圧Voutの検出値に影響を与える可能性を排除することができる。
なお、図1に示す構成では、駆動電圧印加部16は、低インピーダンス部LOWと電気的に接続されており、出力電圧Voutを低インピーダンス部LOWから直接的に取得する。しかしながら、駆動電圧印加部16は、低インピーダンス部LOWから出力電圧Voutが入力される導出部13から、間接的に出力電圧Voutを取得してもよい。
図1に示すように、駆動電圧印加部16は、フィルタ部161、移相部162(位相調整部)、および増幅部163(振幅調整部)を備えている。
フィルタ部161は、出力電圧Voutからノイズを除去する。フィルタ部161は、ノイズが除去された出力電圧Voutを移相部162に出力する。フィルタ部161が除去するノイズは、例えば、アース線(基準電位点GND)から電気回路ECに侵入するノイズ、または、外部から電気回路ECに侵入する電磁波を原因とするノイズであってよい。
移相部162は、フィルタ部161から入力された出力電圧Voutの位相と、入力電圧Vinの位相とが等しくなるように、出力電圧Voutの位相を調整(移相)する。
具体的には、移相部162は、出力電圧Voutの位相を増減することによって、出力段(すなわち、低インピーダンス部LOW)における出力電圧Voutの位相を、結合容量C−コンデンサC、C間(すなわち、高インピーダンス部HI)における入力電圧Vinの位相に一致させる。
出力電圧Voutと入力電圧Vinとの位相差は、電気回路ECの構成に基づいて、理論的に、または実験的に計算することができる。
例えば、図1に示す電気回路ECにおいて、出力電圧Voutの位相は、入力電圧Vinの位相に対して90°進む。そのため、移相部162は、出力電圧Voutの位相を90°遅らせることによって、出力電圧Voutの位相と入力電圧Vinの位相とを一致させる。なお、フィルタ部161によって、出力電圧Voutの位相が変化する場合、移相部162は、この変化も考慮して、出力電圧Voutの位相を調整する。
あるいは、移相部162は、検出プローブ11とは別の検出プローブから、入力電圧Vinの位相情報を取得してもよい。この構成では、移相部162は、配線wに近接した別の検出プローブに誘導される誘導電圧の位相を、入力電圧Vinの位相として取得する。なお、別の検出プローブと配線wとの間に発生する結合容量は、検出プローブ11と配線wとの間に発生する結合容量Cと比較して小さいことが望ましい。一般的に、結合容量が小さいほど、誘導電圧の位相はばらつきが小さくなる。従って、移相部162は、別の検出プローブから、ばらつきの小さい正確な位相を取得することができる。なお、移相部162は、入力電圧Vinの位相情報を配線wから取得してもよい。
移相部162は、移相された出力電圧Voutを増幅部163に出力する。
増幅部163は、移相部162から入力された出力電圧Voutの振幅と、入力電圧Vinの振幅とが等しくなるように、出力電圧Voutの振幅を調整する。
前述したように、電気回路ECにおいて、出力電圧Voutは、検出抵抗Rに印加される入力電圧Vinの分圧に等しい。そして、検出抵抗Rに印加される出力電圧Voutの分圧は、理論的にまたは実験的に計算することができる。
増幅部163は、検出抵抗Rに印加される出力電圧Voutの分圧に基づいて、出力電圧Voutの振幅と、入力電圧Vinの振幅とが等しくなるように、出力電圧Voutの振幅を調整する。なお、増幅部163は、フィルタ部161および移相部162による出力電圧Voutの振幅の減衰がある場合、この減衰も考慮して、出力電圧Voutの振幅を調整する。
増幅部163は、位相および振幅が調整された出力電圧Voutを、駆動電圧VppLとして、第1電界シールド部12Aに印加する。駆動電圧VppLの位相および振幅は、入力電圧Vinの位相および振幅に等しい。
なお、切換スイッチ14が電気回路ECの状態を切り換えたとき、コンデンサC、Cと検出抵抗Rとの間の分圧比が変化することによって、出力電圧Voutの振幅も変化する。そのため、増幅部163は、切換スイッチ14の切り換えに応じて、出力電圧Voutの増幅度を変更する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図2〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1の非接触電圧計測装置1(図1参照)によって、計測対象電圧Vの計測が行われるとき、検出プローブ11は、配線wの被覆(配線被覆)に接触または近接する。
ところが、配線被覆の表面には、表面抵抗(表面抵抗成分)が存在する。そのため、配線wと検出プローブ11との間には、結合容量Cを通る電流経路の他に、表面抵抗を通る電流経路が存在する。表面抵抗を通る電流経路を電流が流れることは、計測対象電圧Vの計測精度が低下する原因となる。
そこで、本実施形態では、検出プローブ11が配線被覆の表面に接触しているとき、電流が表面抵抗を通って流れることを抑制することができる構成を説明する。
図2は、電圧計測装置1が備えた検出プローブ11および第1電界シールド部12Aを示す概略図であり、配線w、検出プローブ11、および第1電界シールド部12Aを通り、かつ、配線wの長さ方向に垂直な断面における断面図である。図2には、配線wと配線被覆の表面との間の寄生容量Cps、および、配線被覆の表面に発生する表面抵抗Rcsを仮想的に示している。
図2に示すように、本実施形態に係る第1電界シールド部12Aは、検出プローブ11の側面に非接触で隣接している。第1電界シールド12Aと検出プローブ11とは、空気または誘電体によって、電気的に絶縁されている。また、第1電界シールド部12Aは、検出プローブ11が配線被覆に接触しているとき、第1電界シールド部12Aも配線被覆に接触する。
図3は、配線wに取り付けられた検出プローブ11および第1電界シールド部12Aの構成を示す斜視図である。図3に示すように、第1電界シールド部12Aは、検出プローブ11の側面を取り囲んでいる。ここで、検出プローブ11の側面とは、配線被覆に接触する検出プローブ11の面(表面)に隣接する面のことである。
あるいは、第1電界プローブ12Aは、検出プローブ11の側面の一部に、非接触で隣接していてもよい。
図2に示すように、配線wから、寄生容量Cpsおよび表面抵抗Rcsを通って、第1電界シールド部12A(またはその逆)へ至る電流経路が存在する。従って、寄生容量Cpsおよび表面抵抗Rcsを介して、配線wから第1電界シールド部12A(またはその逆)へ電流が流れる。
また、第1電界シールド部12Aと検出プローブ11との間にも、表面抵抗Rcsが存在する。ところが、前述したように、第1電界シールド部12Aと、検出プローブ11とは常に同電位である。そのため、電流は、配線wから第1電界シールド部12Aへ流れる一方、第1電界シールド部12Aから検出プローブ11へ流れることはない。
従って、配線wから、寄生容量Cpsおよび表面抵抗Rcsを通って検出プローブ11に流れ込む電流の量を抑制することができる。言い換えれば、寄生容量Cpsは実質的に無効である。ゆえに、計測対象電圧Vを精度よく計測することができる。
[変形例]
計測対象電圧Vの計測が行われるとき、検出プローブ11および第1電界シールド12Aは、配線wに接触している必要はない。検出プローブ11および第1電界シールド12Aのうちいずれか一方が、配線wに接触していてもよい。また、第1電界シールド12Aと配線wとの距離は、検出プローブ11と配線wとの距離以下であってよい。
図4および図5に、本実施形態の変形例に係る構成を示す。図4に示す変形例では、検出プローブ11が、配線wに非接触で近接している一方、第1電界シールド12Aは、配線wに接触している。図5に示す変形例では、第1電界シールド12Aは、検出プローブ11の表面と、配線wとの間に入り込んでいる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1〜2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、前記実施形態1で説明した電気回路ECを実現する具体的な回路構成の一例を説明する。
図6は、本実施形態に係る電気回路EC1の回路図である。図6に示すように、電気回路EC1はアナログ回路であり、移相回路および増幅回路を備えている。なお、図示しないが、電気回路EC1において、電気回路EC1からの出力段「Out2」と、移相回路への入力段「Out3_AD」とは電気的に接続される。
移相回路は、前記実施形態1の移相部162に相当する。移相回路は、出力電圧Voutの位相を90°移相することによって、出力電圧Voutの位相を、入力電圧Vinの位相に一致させる。なお、移相回路が、別の周波数(例えば60Hz)における出力電圧Voutの位相を90°移相する場合、移相回路が備えた回路素子の定数(抵抗値、容量値)は再設定される必要がある。
増幅回路は、前記実施形態1の増幅部163に相当する。増幅回路は、出力電圧Voutの振幅を、入力電圧Vinの振幅に一致させる。増幅回路は、位相および振幅が調整された出力電圧Voutを、第1電界シールド部12A(図1参照)の駆動電圧VppL(∠VppL=∠Vin、|VppL|=|Vin|)として出力する。なお、増幅回路が、別の周波数(例えば60Hz)における出力電圧Voutの振幅を、入力電圧Vinの振幅に一致させる場合、増幅回路が備えた回路素子の定数(抵抗値、容量値)は変更される必要がある。
増幅回路はスイッチS3、S4を備えている。スイッチS1、S2(前記実施形態1の切換スイッチ14に相当する)が切り換えられたとき、増幅回路は、スイッチS3、S4を切り換えることによって、出力電圧Voutの振幅と、入力電圧Vinの振幅とが一致するように、出力電圧Voutの増幅度を変更する。
図6に示すように、電気回路EC1は、出力電圧Voutからノイズを除去するためのフィルタ回路をさらに備えていてもよい。フィルタ回路は、前記実施形態1におけるフィルタ部161に相当する。この構成では、電気回路EC1において、フィルタ回路は、電気回路EC1からの出力段「out2」と、移相回路への入力段「Out3_AD」との間に接続される。また、この構成では、移相回路は、フィルタ回路における出力電圧Voutの位相遅れを考慮して、出力電圧Voutの位相の調整量を補正する。
[効果の検証]
本発明によれば、電圧計測装置1によって計測される計測対象電圧Vの誤差が抑制される。ここでは、この効果を検証するために、本実施形態に係る電気回路EC1を備えた電圧計測装置1によって計測される計測対象電圧Vの誤差の計算結果を示す。
計測対象電圧Vの誤差の計算では、駆動電圧印加部16の回路素子(回路部品)の定数にばらつきがあることを考慮した。具体的には、駆動電圧印加部16が備えた抵抗の抵抗値、容量の容量値には、それぞれ0.1%、1%のばらつきがあり、それらのばらつきは、どちらも一様分布を有すると仮定した。
また、寄生容量CppLの容量値を3pFに設定し、寄生容量CppLの容量値のばらつきを10%の一様分布に設定した。なお、出力電圧Voutのばらつきは、キャリブレーションで除去されるため、無視することができると仮定した。そして、計測対象電圧Vを100回計測した場合における計測対象電圧Vの誤差を計算した。
また、上記の計算結果と比較するため、寄生容量CppLの容量値のばらつきを0%(ばらつきなし)に再設定し、他の条件を変えずに、計測対象電圧Vの誤差を計算した。
さらに、参考例に係る電気回路ECX(図11参照)を備えた電圧計測装置1によって計測される計測対象電圧Vの誤差も計算した。この計算でも、寄生容量CppLの容量値を3pFに設定した。寄生容量CppLの容量値のばらつきを10%(0%から10%の一様分布)に設定した。また、出力電圧Voutのばらつきは、キャリブレーションで除去されるため、無視することができると仮定した。
図10は、参考例に係る電気回路ECXを備えた電圧計測装置9の構成を示す概略図である。参考例に係る電圧計測装置9は、電圧計測装置1と比較して、駆動電圧印加部16を備えていない点と、電界シールド92が2つの部分に(電気的に)分断されていない点とが異なる。電界シールド92は、電圧計測装置1の第2電界シールド部12Bに相当する。
図11は、図10に示す電圧計測装置9が備えた電気回路ECX(Driven Shield回路)の回路図である。図11に示す電気回路ECXの構成は、移相回路(移相部162)および増幅回路(増幅部163)を備えていない点以外は、電気回路EC1の構成と同じである。
図7に、計測対象電圧Vの誤差の計算結果を示す。図7の表には、計測対象電圧Vの誤差の計算値の他に、計測対象電圧Vの計算値に基づいて算出される寄生容量CppLの計算値を示している。また、図7において、左のグラフは、電気回路EC1の寄生容量CppLを流れる漏れ電流I_CppLの時間変化を示すグラフであり、右のグラフは、電気回路ECXの寄生容量CppLを流れる漏れ電流I_CppLの時間変化を示すグラフである。
図7の表に示すように、電気回路EC1を備えた電圧計測装置1により計測された計測対象電圧Vの誤差(0.15%)は、電気回路ECXを備えた電圧計測装置1により計測された計測対象電圧Vの誤差(3.46%)と比較して、1/20以下である。
なお、電気回路EC1を備えた電圧計測装置1により計測された計測対象電圧Vの誤差は、電気回路EC1の駆動電圧印加部16が備えた回路素子の定数(抵抗値、容量値)のばらつきに由来する。この誤差は、初期のキャリブレーションにおいて除去することが可能である。
また、図7の表に示すように、本実施形態に係る構成によれば、寄生容量CppLにばらつきが有るか無いかによらず、計測対象電圧Vの誤差(0.15%)は一定である。さらに、本実施形態に係る構成によれば、寄生容量CppLの計算値は、ほぼゼロ(0.00pF)である。
従って、本実施形態に係る構成によれば、寄生容量CppLが実質的に無効である。
なお、ここでは、本実施形態に係る構成に基づいて、計測対象電圧Vの誤差が抑制されることを説明したが、他の実施形態に係る構成であっても、同様に、計測対象電圧Vの誤差を抑制することができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1〜3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態3では、前記実施形態1の移相部162、増幅部163が、それぞれ、移相回路、増幅回路によって実現される構成を説明した。
本実施形態では、前記実施形態1の移相部162および増幅部163が、1つの積分回路によって実現される構成を説明する。従って、本実施形態の構成によれば、前記実施形態3に示す構成と比較して、電気回路を簡素化することができる。
図8は、本実施形態に係る電気回路EC2の回路図である。図8に示すように、電気回路EC2はアナログ回路であり、積分回路を備えている。図8において、「Probe(Pr)」は、検出プローブ11(図1参照)に対応する。また、同図において、「Shield(Sh)」は、第1電界シールド部12A(図1参照)に対応する。
積分回路は、前記実施形態1の移相部162および増幅部163に相当する。すなわち、積分回路は、出力電圧Voutの位相を90°移相することによって、出力電圧Voutの位相を、入力電圧Vinの位相に一致させる。さらに、積分回路は、出力電圧Voutの振幅を、入力電圧Vinの振幅に一致させる。積分回路は、移相および振幅が調整された出力電圧Voutを、駆動電圧VppLとして、第1電界シールド部12Aに出力する。
なお、積分回路の安定度を増すために、図8に示すコンデンサCおよびコンデンサCと並列に、抵抗器を繋いでもよい。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1〜4にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態3〜4では、駆動電圧印加部16が、アナログ回路によって実現される構成を説明した。しかしながら、駆動電圧印加部16は、デジタル回路によって実現されてもよい。デジタル回路は、アナログ回路と比較して、ノイズの影響を受け難いという利点を有する。
本実施形態では、一例として、駆動電圧印加部16の移相部162がデジタル回路で実現された構成を説明する。
図9は、本実施形態に係る駆動電圧印加部16´の概略図である。図9に示すように、駆動電圧印加部16´は、移相用MPU162´および増幅部163を備えている。移相用MPU162´は、ADコンバータ1641、位相増減部1642、およびDAコンバータ1643を備えている。
ADコンバータ1641は、低インピーダンス部LOWから、出力電圧Voutを取得して、取得した出力電圧VoutをAD変換する。そして、デジタル信号に変換された出力電圧Voutを位相増減部1642に出力する。
位相増減部1642は、ADコンバータ1641から入力された出力電圧Voutの位相と、入力電圧Vinの位相とが等しくなるように、出力電圧Voutの位相を増減(調整)する。その後、位相増減部1642は、出力電圧VoutをDAコンバータ1643に出力する。例えば、位相増減部1642は、前記実施形態1の移相部162と同様の方法で、出力電圧Voutの位相を調整してもよい。
DAコンバータ1643は、位相増減部1642から入力された出力電圧Voutを、デジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、アナログ信号に変換された出力電圧Voutを増幅部163に送信する。
増幅部163は、DAコンバータ1643から受信した出力電圧Voutの振幅と、入力電圧Vinの振幅とが等しくなるように、出力電圧Voutの振幅を増幅(調整)する。その後、増幅部163は、位相および振幅を調整された出力電圧Voutを、駆動電圧VppLとして、第1電界シールド部12Aに印加する。なお、増幅部163を実現する増幅回路も、デジタル回路で実現されてよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
非接触電圧計測装置1の制御ブロック(特に移相部162および増幅部163)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、非接触電圧計測装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、絶縁被覆された配線内の導線を流れる交流の電圧を、導線に接触することなく計測する電圧計測装置に利用することができる。
HI 高インピーダンス部(第1インピーダンス部)
LOW 低インピーダンス部(第2インピーダンス部)
out 出力電圧(検出点電圧信号)
1 非接触電圧計測装置
12A 第1電界シールド部(第1電界シールド)
12B 第2電界シールド部(第2電界シールド)
13 導出部
15 オペアンプ(第2電圧信号印加部)
16 駆動電圧印加部(電圧信号印加部)
162 移相部(位相調整部)
163 増幅部(振幅調整部)

Claims (5)

  1. プローブと導線との間に結合容量が発生するように、該プローブを上記導線に非接触で近接させたとき、該プローブを介して電気回路に入力される電圧信号に基づいて、上記導線に印加される計測対象電圧を計測する非接触電圧計測装置において、
    上記電気回路は、インピーダンス値が異なる第1インピーダンス部と第2インピーダンス部とを含んでおり、
    上記電気回路において、上記第1インピーダンス部は、上記第2インピーダンス部よりも上記プローブに近い位置に配置されており、
    上記第1インピーダンス部の少なくとも一部を被覆することにより、上記第1インピーダンス部に入射する電界を遮断する第1電界シールドと、
    上記第2インピーダンス部における電圧信号から、上記第1インピーダンス部における電圧信号に等しい等電圧信号を生成し、生成した上記等電圧信号を、上記第1電界シールドに対して印加する電圧信号印加部と、
    を備えている
    ことを特徴とする非接触電圧計測装置。
  2. 上記第2インピーダンス部内に設定された検出点で検出される検出点電圧信号に基づいて、上記計測対象電圧を導出する電圧導出部をさらに備え、
    上記電圧信号印加部は、上記第2インピーダンス部における電圧信号として、上記検出点電圧信号を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触電圧計測装置。
  3. 上記第2インピーダンス部の少なくとも一部を被覆し、かつ、上記第1電界シールドから絶縁された第2電界シールドと、
    上記第2電界シールドに対して、上記第2インピーダンス部における電圧信号に等しい等電圧信号を印加する第2電圧信号印加部と、
    をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触電圧計測装置。
  4. 上記導線は被覆で覆われており、
    上記計測対象電圧が計測されるとき、上記被覆に最も近接する上記プローブの面を表面とし、上記表面に隣接する上記プローブの面を側面とするとき、
    上記第1電界シールドは、上記側面の少なくとも一部に非接触で隣接している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触電圧計測装置。
  5. 上記電圧信号印加部は、
    (i)上記第2インピーダンス部における電圧信号の振幅を、上記第1インピーダンス部における電圧信号の振幅に等しくなるように調整する振幅調整部と、
    (ii)上記第2インピーダンス部における電圧信号の位相を、上記第1インピーダンス部における電圧信号の位相に等しくなるように調整する位相調整部と、
    を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非接触電圧計測装置。
JP2014050655A 2014-03-13 2014-03-13 非接触電圧計測装置 Expired - Fee Related JP6343984B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014050655A JP6343984B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 非接触電圧計測装置
PCT/JP2015/053149 WO2015137018A1 (ja) 2014-03-13 2015-02-04 非接触電圧計測装置
EP15760679.9A EP3118635B1 (en) 2014-03-13 2015-02-04 Non-contact voltage measurement device
US15/119,400 US10215779B2 (en) 2014-03-13 2015-02-04 Non-contact voltage measurement device
CN201580009037.3A CN106030320B (zh) 2014-03-13 2015-02-04 非接触式电压测量装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014050655A JP6343984B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 非接触電圧計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175655A true JP2015175655A (ja) 2015-10-05
JP6343984B2 JP6343984B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=54071470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014050655A Expired - Fee Related JP6343984B2 (ja) 2014-03-13 2014-03-13 非接触電圧計測装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10215779B2 (ja)
EP (1) EP3118635B1 (ja)
JP (1) JP6343984B2 (ja)
CN (1) CN106030320B (ja)
WO (1) WO2015137018A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132346A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日置電機株式会社 電圧検出装置
JP2020017886A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 日置電機株式会社 信号生成装置および信号読取システム
WO2022190678A1 (ja) * 2021-03-11 2022-09-15 オムロン株式会社 非接触電圧測定装置
JP7205000B1 (ja) * 2021-12-27 2023-01-16 三菱電機株式会社 非接触電圧センサ装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10119998B2 (en) * 2016-11-07 2018-11-06 Fluke Corporation Variable capacitance non-contact AC voltage measurement system
US10139435B2 (en) * 2016-11-11 2018-11-27 Fluke Corporation Non-contact voltage measurement system using reference signal
US10120021B1 (en) * 2017-06-16 2018-11-06 Fluke Corporation Thermal non-contact voltage and non-contact current devices
JP6983093B2 (ja) * 2018-03-27 2021-12-17 日東電工株式会社 抵抗測定装置、フィルム製造装置および導電性フィルムの製造方法
CN109387685B (zh) * 2018-11-01 2024-04-30 华南理工大学 一种差分探头及非接触式电压测量装置
CN110146733A (zh) * 2019-05-10 2019-08-20 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 非接触电压测量装置及非接触电压测量方法
CN113341337A (zh) * 2020-03-02 2021-09-03 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 漏电感应元件、漏电检测电路和热水器
CN111562427B (zh) * 2020-05-25 2022-09-09 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 一种非接触式任意波形交变电压测量装置
EP4071488A1 (en) * 2021-04-08 2022-10-12 ABB Schweiz AG A low capacity interface for sensor based measurement of current and voltage in high voltage networks or electrical grids
CN115808578B (zh) * 2022-12-02 2023-12-12 南方电网数字电网研究院有限公司 电力设备的电压获取方法、装置、设备、存储介质

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628748U (ja) * 1992-09-01 1994-04-15 株式会社アドバンテスト 非接触交流電圧計
JP2001324520A (ja) * 2000-03-07 2001-11-22 Sumitomo Metal Ind Ltd インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3444465A (en) * 1966-07-05 1969-05-13 Sylvania Electric Prod Probe for a graphic communication system including means for eliminating shunt capacitance effects
US3798541A (en) * 1970-10-30 1974-03-19 Wilcom Prod Inc Capacitive probe structure for testing the integrity of electrical cables and conductors
JPS58174856A (ja) 1982-04-08 1983-10-13 Yokogawa Hokushin Electric Corp 非接触電圧計用結合電極
FR2651889B1 (fr) 1989-09-08 1991-11-29 Alsthom Gec Reducteur capacitif de tension electronique.
US5473244A (en) * 1992-09-17 1995-12-05 Libove; Joel M. Apparatus for measuring voltages and currents using non-contacting sensors
JPH0661654U (ja) * 1993-02-09 1994-08-30 日産ディーゼル工業株式会社 オイルタンクのキャップの構造
TW546480B (en) * 2000-03-07 2003-08-11 Sumitomo Metal Ind Circuit, apparatus and method for inspecting impedance
JP3761470B2 (ja) 2001-04-04 2006-03-29 北斗電子工業株式会社 非接触電圧計測方法及び装置並びに検出プローブ
JP2003028900A (ja) 2001-07-11 2003-01-29 Yokogawa Electric Corp 非接触電圧測定方法およびその装置
GB0129390D0 (en) 2001-12-07 2002-01-30 Clark Terrence D Electrodynamic sensors and applications thereof
GB0614261D0 (en) * 2006-07-18 2006-08-30 Univ Sussex The Electric Potential Sensor
CN101881791B (zh) * 2009-04-30 2015-08-05 日置电机株式会社 电压检测装置
JP2012163394A (ja) 2011-02-04 2012-08-30 Hitachi Electric Systems Ltd 非接触電圧検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628748U (ja) * 1992-09-01 1994-04-15 株式会社アドバンテスト 非接触交流電圧計
JP2001324520A (ja) * 2000-03-07 2001-11-22 Sumitomo Metal Ind Ltd インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132346A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日置電機株式会社 電圧検出装置
JP2020017886A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 日置電機株式会社 信号生成装置および信号読取システム
JP7158938B2 (ja) 2018-07-26 2022-10-24 日置電機株式会社 信号生成装置および信号読取システム
WO2022190678A1 (ja) * 2021-03-11 2022-09-15 オムロン株式会社 非接触電圧測定装置
JP7205000B1 (ja) * 2021-12-27 2023-01-16 三菱電機株式会社 非接触電圧センサ装置
WO2023126991A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 三菱電機株式会社 非接触電圧センサ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN106030320A (zh) 2016-10-12
EP3118635B1 (en) 2020-04-15
US10215779B2 (en) 2019-02-26
EP3118635A1 (en) 2017-01-18
JP6343984B2 (ja) 2018-06-20
CN106030320B (zh) 2019-08-06
WO2015137018A1 (ja) 2015-09-17
US20170059619A1 (en) 2017-03-02
EP3118635A4 (en) 2018-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6343984B2 (ja) 非接触電圧計測装置
US10817114B2 (en) Capacitance detection device for detecting capacitance between object proximate to detection electrode and the detection electrode and input device used for inputting information according to proximity of object
US10228395B2 (en) Non-contact voltage measurement device
WO2015083618A1 (ja) 非接触電圧測定装置および非接触電圧測定方法
US10317439B2 (en) Current sensor, system and method
JP2006242855A (ja) 非接触型電圧検出方法及び非接触型電圧検出装置
US8525529B2 (en) Impedance detection circuit and adjustment method of impedance detection circuit
JP6851785B2 (ja) 電磁流量計
US10345985B2 (en) Compensation of a target objects coupling to feeding lines in capacitive sensing system
JP4356570B2 (ja) 静電容量型距離センサ
JP5502597B2 (ja) インピーダンス検出回路およびインピーダンス検出方法
JP2014044102A (ja) 四端子抵抗測定装置、検査装置、四端子抵抗測定方法および検査方法
WO2014155680A1 (ja) 電圧測定装置
JP3501401B2 (ja) インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法
CN113994221A (zh) 电力测定装置以及电力测定方法
JP6128921B2 (ja) 非停電絶縁診断装置及び非停電絶縁診断方法
JP3501403B2 (ja) インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法
TW202241050A (zh) 放大電路及測量裝置
JP2016099207A (ja) 電圧測定装置
JP2010210582A (ja) 静電容量式障害物センサ及び当該障害物センサを備えた車両の開閉システム
US20230175870A1 (en) Capacitance detection device and capacitance detection method
JP6273443B2 (ja) 物理量計測回路を用いた物理量計測方法
JP2022083398A (ja) 入力回路及び測定装置
JP2013083606A (ja) 誘電率センサ
TW201821778A (zh) 靜電電容型感測器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151023

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20151028

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6343984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees