JP2001324520A - インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法 - Google Patents
インピーダンス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダンス検出方法Info
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- JP2001324520A JP2001324520A JP2001054461A JP2001054461A JP2001324520A JP 2001324520 A JP2001324520 A JP 2001324520A JP 2001054461 A JP2001054461 A JP 2001054461A JP 2001054461 A JP2001054461 A JP 2001054461A JP 2001324520 A JP2001324520 A JP 2001324520A
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Abstract
ンスの変化を正確に検出するために有用なインピーダン
ス検出回路、インピーダンス検出装置、及びインピーダ
ンス検出方法を提供する。 【解決手段】 コア部1の第1演算増幅器11は、反転
入力端子と出力端子とを短絡する。非反転入力端子に信
号線19を接続する。信号線19に容量センサ18を接
続する。第2演算増幅器12は、非反転入力端子を接地
する。反転入力端子に第1抵抗15及び第2抵抗16の
それぞれ一端を接続する。第1抵抗15の他端は交流電
圧発生器14に接続する。第2抵抗16の他端は第1演
算増幅器11の出力端子に接続する。コア部1の信号出
力端子21は、反転増幅部2に接続する。コア部1の交
流出力端子22及び反転増幅部2の反転出力端子42は
加算部3に接続する。演算増幅器36、40の非反転入
力端子は接地する。
Description
うなインピーダンス素子が有するインピーダンスを検出
するのに有用なインピーダンス検出回路、インピーダン
ス検出装置、及びインピーダンス検出方法に関するもの
である。
従来例として、特開平9−280806号公報記載のも
のを挙げることができる。図15は、このインピーダン
ス検出回路を示す回路図である。この検出回路では、電
極54、55で形成される容量センサ51を、信号線5
7を介して演算増幅器59の反転入力端子に接続してい
る。そしてこの演算増幅器59の出力端子と前記反転入
力端子との間にコンデンサ60を接続するとともに、非
反転入力端子に交流電圧Vacを印加している。また前
記信号線57はシールド線56によって被覆し、容量セ
ンサ51を接続した信号線57を電気的に遮蔽してい
る。そしてこのシールド線56は、演算増幅器59の非
反転入力端子に接続されている。出力電圧Vdは、前記
演算増幅器59の出力端子からトランス61を介して取
り出される。
の反転入力端子と非反転入力端子とがイマジナリ・ショ
ートの状態となる。従って反転入力端子に接続された信
号線57と非反転入力端子に接続されたシールド線56
とは、互いにほぼ同電位となる。そのため信号線57を
シールド線56で被覆しても両者56、57間の浮遊容
量はキャンセルされ、浮遊容量に影響されない正確な出
力電圧Vdが得られるよう意図されている。
確かにセンサ51の容量がある程度に大きいときは、信
号線57とシールド線56との間の浮遊容量に影響され
ない正確な出力電圧Vdを得ることができる。しかしな
がら、発明者らの試験においてセンサ51の容量を小さ
くすると(例えば10−15Fのオーダー)、期待され
たような正確な出力電圧Vdが得られず、誤差が大きく
なるという現象が生じた。そこで発明者らは、この現象
について検討を重ねた。そしてその結果、次のような知
見を得るに至った。
59は、その入力端子に交流電圧Vacが印加されてい
る。ところが特に演算増幅器59の非反転入力端子電圧
を高周波の交流電圧Vacによって変動させる時、演算
増幅器59の現実の動作においては、演算増幅器59の
内部のトラッキングエラー等により、イマジナリ・ショ
ートの状態にある反転入力端子と非反転入力端子の電圧
間にも結果的に微妙な位相・振幅のズレが発生する。そ
してこのズレ等により、演算増幅器59の出力電圧に前
記交流電圧Vacの高調波が重畳されるという現象が生
じる。そしてこの高調波が、前記誤差の要因の一つにな
ることが分かった。また一方の端子がDCバイアスに接
続されていない状態の一つの演算増幅器59でイマジナ
リ・ショートとゲインの2つの機能を持たせているた
め、特に高周波動作時には揺らぎが生じる。以上のこれ
らのことが、本発明に至る研究で初めて分かった。その
ため、演算増幅器59のイマジナリ・ショートを利用し
て信号線57とシールド線56とを同電位にするだけで
は、容量センサ51の容量が微小である場合に無視でき
ない浮遊容量が信号線57とシールド線56との間に存
在することになり、この浮遊容量の影響によって、前記
出力電圧Vdに誤差が生じてしまうこともようやく分か
った。
い、上記のように例えば10−15Fのオーダーという
微小インピーダンスを有するセンサが登場しつつある。
このようなセンサを用いれば、従来困難であった微小な
物理現象の監視が容易となる。そこで、このようなセン
サが有するような微小なインピーダンスを正確に検出で
きる回路及び装置の必要性が高まっている。
めになされたものであって、その目的は、微小なインピ
ーダンス又は微少なインピーダンスの変化を正確に検出
するために有用なインピーダンス検出回路、インピーダ
ンス検出装置、及びインピーダンス検出方法を提供する
ことにある。
出回路では、ボルテージフォロワと第1演算増幅器とを
含み、前記ボルテージフォロワの入力端子にその一端が
接続され他端にインピーダンス素子を接続できる信号線
と、前記信号線の少なくとも一部を電気的に遮蔽するシ
ールド手段と、このシールド手段にシールド電圧を印加
するシールド電圧印加手段と、第1演算増幅器の出力端
子と前記信号線との間に設けられた第1インピーダンス
と、第1演算増幅器の出力端子に接続された信号出力端
子とを備えたことを特徴としている。
としての素子のほか、信号線の端部に測定電極を設け、
この測定電極と測定対象との間に形成されたインピーダ
ンスも含む。
は、 第1演算増幅器と、両入力端子がイマジナリ・シ
ョートの状態にある第2演算増幅器と、第2演算増幅器
の一方にの力端子にその一端が接続され他端にインピー
ダンス素子を接続できる信号線と、前記信号線の少なく
とも一部を電気的に遮蔽するシールド手段と、第1演算
増幅器の出力端子と前記信号線との間に設けられた第1
インピーダンスと、第1演算増幅器の出力端子に接続さ
れた信号出力端子とを備えたことを特徴としている。な
おこのシールド手段には、シールド電圧印加手段が接続
されてもよい。
手段が位相振幅補償手段を含んでもよいし、第1演算増
幅器の一方の入力端子が、所定の第1電圧に接続されて
いてもよい。この「所定の第1電圧」とは、予め定めら
れた電圧とも一定の電圧とも言うことができ、いずれも
インピーダンス検出中又はゼロ点等の調整中において既
知の電圧に維持されていることを指す。もちろん接地又
はアース等への接続も含み、このような場合は零ボルト
の一定電圧に保たれるということと等価である。
力電圧から前記ボルテージフォロワ又は第2演算増幅器
の出力電圧を除去するキャンセル手段を設けてもよい。
この時、前記キャンセル手段は、前記両出力電圧のうち
一方の電圧を第3演算増幅器を用いて反転させる反転増
幅部と、前記両出力電圧のうち他方の電圧と前記反転増
幅部の出力電圧とを加算する加算部とを備えて成すよう
にしても良いし、前記両出力電圧のうち一方の電圧を反
転させる反転増幅部と、前記両出力電圧のうち他方の電
圧と前記反転増幅部の出力電圧とを第4演算増幅器を用
いて加算する加算部とを備えて成るようにしてもよい。
そして、これら第3演算増幅器または第4演算増幅器
は、その一方の入力端子が所定の第1電圧に接続されて
いてもよい。加えて、前記反転増幅部は、位相振幅補償
手段を備えてもよい。
力電圧を入力とする減算部を備える構成としてもいし、
この時前記減算部が第5演算増幅器を含み、第5演算増
幅器の一方の入力端子を所定の第1電圧に接続するよう
にしてもよい。また、減算部の入力に位相振幅補償手段
を備えてもよい。
ピーダンス素子に、具体的は反信号線側に、少なくとも
直流バイアス又は交流バイアスのいずれかを重畳できる
ようにしてもよい。
は、更に少なくとも一つの端子を持つ一次側接続端子と
少なくとも二つの端子を持つ二次側接続端子とを備えた
切替手段を含み、前記切替手段の前記一次側接続端子は
少なくともインピーダンス素子に接続され、前記二次側
接続端子は少なくとも信号線とシールド手段とに接続さ
れ、前記一次側接続端子の接続先が、前記二次側接続端
子の間で変化する切替手段を有しても良い。この二次側
接続端子では、一つの端子電圧に対して所定の関係にあ
る電圧が他の端子に印加されている。ここで「所定の関
係」とは、予め定められた関係又は既知の関係のことで
ある。一例としては、両電圧間の位相・振幅の一方又は
双方が、一定の割合・漸次的・ランダムに変化するよう
な関係又は一定であるような関係をいい、回路全般の状
況、接続する素子あるいは周辺の環境等に従属してい
る。またここで、前記1次接続端子と切替接続可能な他
の端子を、さらに設けるようにすることが排除されてい
るものでないのは勿論である。このとき、前記切替手段
が複数備えられてもよい。
抗を備え、前記複数の抵抗の内少なくとも一つが選択さ
れる選択手段を備える構成を付加してもよい。この選択
手段は、前記切替手段に類似した構成で出来ており、第
1インピーダンスと信号線との間、あるいは第1インピ
ーダンスと信号出力端子との間のいずれにもしくは両方
に備えてもよい。両方に備えた方が、選択されていない
インピーダンスの影響を小さくできる。
クサで作られていても良い。更に、本発明の回路の増幅
特性を決めるインピーダンス部分のインピーダンス値を
変更する為の変更手段として、これらの切替手段又は選
択手段等が用いられても良い。
は、第1インピーダンスは抵抗であり、インピーダンス
素子が容量性分であるときは、第1インピーダンスは容
量である方が、信号の位相や振幅を調整する上ではやり
やすく好ましい。
記のインピーダンス検出回路と、前記信号線に外部から
インピーダンス素子を接続できる端子とを備えている。
この際、前記インピーダンス検出回路を実装した基板の
少なくとも一部を電気的に遮蔽するシールド手段とを設
け、このシールド手段に前記シールド電圧を印加しても
よい。また、前記シールド手段を外部に接続できる端子
や、バイアス手段に接続され外部から電圧を印加できる
端子を備えてもよい。これら端子は、測定の精度を保持
したまま、実際に使用する際の利便性を極めて高めるこ
とができる。
ルテージフォロワの一方の入力端子を信号線に接続し且
つ電流の出入が無い状態とし、前記ボルテージフォロワ
の出力電圧に基づくシールド電圧を前記信号線の少なく
とも一部をシールドするシールド手段に印加し、前記信
号線に接続された第1インピーダンスに流れる電流によ
ってインピーダンス素子のインピーダンスを検出する。
は、第2の演算増幅器の両入力端子をイマジナリ・ショ
ートにし、一方の入力端子を信号線に接続し且つ電流の
出入が無い状態とし、他方の入力端子を前記信号線の少
なくとも一部をシールドするシールド手段に接続し、イ
ンピーダンス素子にかかる電圧を前記信号線に接続され
る第1インピーダンスと第1演算増幅器とによって増幅
することによって、インピーダンス素子のインピーダン
スを検出する。このとき、より好ましくは、前記シール
ド手段にシールド電圧が印加される。
前記シールド電圧が、位相振幅補償されてシールド手段
に印加されてもよい。
第2演算増幅器の出力を前記インピーダンス素子の検出
信号から差し引くようにしてもよい。
ダンス素子に少なくとも直流バイアス又は交流バイアス
のいずれかを加えるようにしてもよい。
記インピーダンス素子の接続先を前記信号線から前記シ
ールド手段へ切り替えて初期設定を行うことができる。
第1インピーダンスにかかる電位差を変化させゲインを
変える事もできる。
回路、インピーダンス検出装置、又はインピーダンス検
出方法では、この様に、ボルテージフォロワ又は第2演
算増幅器によってシールドと信号線との電位を同電位と
し、第1演算増幅器によって電圧増幅を行うようにした
ことにより、回路内で、電圧増幅部分と、シールド・信
号線間の電位を同電位とする部分とを分けることがで
き、信号出力電圧に入力される交流電圧の高調波が重畳
されたり、演算増幅器の内部のトラッキングエラー等に
よる反転入力端子と非反転入力端子との間での微妙な位
相と振幅のズレを殆ど無くすことが出来、その結果とし
て、非常に微少または高精度なインピーダンスを測定す
る際の、シールドなどによる寄生容量の影響を最小限に
することができるようになる。こうしてインピーダンス
素子を流れる電流に正確に比例した信号を得ることが可
能となる。
所定の第1電圧に接続すると、各演算増幅器の動作が安
定し、信号線とシールドとの間の浮遊容量をコントロー
ルしながら、インピーダンス素子に流れる電流に応じて
演算増幅器の出力端子に現れる電圧の高調波成分をさら
に抑制することが可能となる。
振幅補償すると、入力信号が高周波であっても信号線と
シールド手段との間の電位差が所望の値となるよう正確
にコントロールすることが可能となり、例えば、信号線
とシールド手段の間の電位差をほぼ完全にゼロとするこ
とが出来、それによって、これらの間の浮遊容量をほぼ
完全にキャンセルすることが可能となる。なお、低周波
の場合では、位相振幅補償を用いなくとも許容誤差範囲
になる場合もあるので、その時は、これを使用せずとも
良い。
のリセットや初期設定等を、インピーダンス素子を接続
しながら又は切り離していずれでも正確に行うことがで
きる。これらにより、インピーダンス素子と信号線との
間の電位差を所定の関係に維持することが可能となり、
例えばこの電位差をゼロとすると、両者間の浮遊容量を
キャンセルすることが可能となり、更に精度向上を図る
ことができる。これは、マルチプレクサでも同様であ
る。
ダンスの値を変えられ、第1インピーダンスに掛かる電
位差を変えることができ、そのゲインを測定精度を維持
したまま変化させることができる。
では、前記した切替手段又は選択手段を用いることによ
り、選択されたインピーダンスと、選択されていないイ
ンピーダンスとの間の電位差を所定の関係に維持しつ
つ、本回路の増幅特性やゲインを変更することができ
る。従って検出対象や測定状況に応じて測定レンジ切替
を行う場合でも、その特性を正確に変化させて高精度な
検出を行うことが可能となる
ピーダンス素子との接続を、測定信号が伝わる接続線と
の間の電位差が正確に制御されたシールド手段で遮蔽す
ることが可能となる。例えばシールド手段の電位を接続
線の電位と等しいものとすると、両者間の浮遊容量をキ
ャンセルすることが可能となる。
インピーダンス検出回路を実装した基板自体をシールド
手段で電気的に遮蔽しているので、信号線とシールド手
段との間の電位差を正確にコントロールすることが可能
で、例えばこの電位差をゼロとすると、信号線と基板外
部との間の浮遊容量をキャンセルすることができ、微少
なインピーダンス又は、微少なインピーダンスの変化を
正確に検出することが出来るようになる。
検出回路、インピーダンス検出方法、及びインピーダン
ス検出装置の具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
ア部1を取り出して示す回路図である。このコア部1
は、第1演算増幅器12及び第2演算増幅器11を備え
て構成されている。第2演算増幅器11は、反転入力端
子と出力端子とが短絡され、ボルテージフォロワを構成
している。ここでボルテージフォロワとは、入力インピ
ーダンスが高い一方、出力インピーダンスが低く、入出
力ゲインが1であって、インピーダンス変換器として機
能するものをいう。また第2演算増幅器11の非反転入
力端子には、信号線19が接続されている。そしてこの
信号線19に、インピーダンス素子18として容量セン
サが接続できるようになっている。この容量センサは、
受けた物理量(加速度、圧力、ガス、光、音波等)に応
じてその有する静電容量Csを変化させるものである。
信号線19に接続した前記容量センサの他端は、DCバ
イアス端子(バイアス手段)23に接続されるか、又は
接地される。そして、フローティングであってもよい
が、バイアス手段を接続した方がより精度よく測定する
ことが可能となる。また第2演算増幅器12は、その非
反転入力端子が接地される一方、反転入力端子には第1
抵抗(抵抗値R1)15及び第2抵抗(抵抗値R2)1
6のそれぞれ一端が接続されている。好ましくはこのよ
うに非反転入力端子が接地されるが、いってみれば機能
的にはゼロ電位等に一定に保持されればよく、例えばバ
イアス電圧が印加されても一定に保持さえされれば、い
わゆる電気的なゆらぎを抑制できるので、そういった方
法が採られてもよい。そして第1抵抗15の他端は交流
電圧発生器(交流電圧印加手段、発生交流電圧Vin、
各周波数ω)14に接続され、第2抵抗16の他端は前
記第2演算増幅器11の出力端子に接続されている。
3抵抗(第1インピーダンス、抵抗値R3)17を介し
て前記第2演算増幅器11の非反転入力端子に接続され
ている。さらに、第1演算増幅器12の出力端子、第2
演算増幅器11の非反転入力端子、及び前記容量センサ
を互いに接続する前記信号線19は、シールド線20で
被覆されている。このシールド線20は、外部から前記
信号線19を電気的に遮蔽するものである。そしてこの
シールド線20は、補償回路(シールド電圧印加手段)
13を介して前記第2演算増幅器11の出力端子に接続
されている。また前記第1演算増幅器12の出力端子に
信号出力端子21が接続され、第2演算増幅器11の出
力端子に交流出力端子22が接続されている。さらに、
図が煩雑になるのを避けるため図1では図示していない
が、第2演算増幅器11の非反転入力端子には、図8に
一例として示すように、正負電源間に接続されたN型M
OSFET47a、P型MOSFET47bがアナログ
バッファ47として設けられている。そしてこのアナロ
グバッファ47の入力で前記信号線19を受けることに
より、信号線19側からみたインピーダンスをきわめて
高いものとしている。図2は、上記インピーダンス検出
回路のコア部1の他の一例である。交流電圧発生器14
が第1演算増幅器12に反転入力端子につながっていな
い他は図1とおなじであり、この様にしても、コア部1
を構成することが可能である。
ンピーダンス素子18としての容量センサと信号線19
との接続部分を詳細に示している。この接続部分には、
切替スイッチ(切替手段)24が設けられている。この
切替スイッチ24は、1次側接続端子24aの接続先
を、2つの2次側接続端子24bと24cとの間で切り
替えられるようにしたものである。この切替スイッチ2
4の2次側接続端子24bに前記信号線19が接続さ
れ、24cには前記シールド線20が接続されている。
そして切替スイッチ24の1次側接続端子24aに、前
記容量センサの一端を接続できるようになっている。
3の一例を示す回路図である。この補償回路13は、位
相調整部48と振幅調整部49とから構成されている。
位相調整部48は、演算増幅器71を用いた全域通過フ
ィルタとして構成されている。すなわち、入力端子30
と演算増幅器71の反転入力端子との間には抵抗73が
設けられるとともに、前記入力端子30と非反転入力端
子との間には可変抵抗74が設けられている。また演算
増幅器71の出力端子と反転入力端子との間に抵抗75
が設けられ、さらに演算増幅器71の非反転入力端子に
はコンデンサ76が接続されている。抵抗73と抵抗7
5との抵抗値は、互いに等しいものとされている。そし
てこの位相調整部48の出力側は、振幅調整部49の入
力側に接続されている。振幅調整部49は、演算増幅器
72を用いた反転増幅器として構成されている。すなわ
ち、その入力側と演算増幅器72の反転入力端子との間
に抵抗77が設けられ、また演算増幅器72の出力端子
と反転入力端子との間に可変抵抗78が設けられてい
る。そして演算増幅器72の非反転入力端子は接地され
ている。
ス検出回路の全体を示す回路図である。図1の回路図で
示すコア部1では補償回路13の入力側を第2演算増幅
器11の出力端子に接続していたが、この回路図に示す
コア部1では、補償回路13の入力側は交流電圧発生器
14に接続している。後述するように、このような接続
としても第2演算増幅器11の出力電圧を位相振幅補償
してシールド線20には印加することができる。上記コ
ア部1の信号出力端子21には、第3演算増幅器36を
備えた反転増幅部2が接続される。前記信号出力端子2
1は、抵抗値可変の第4抵抗(抵抗値R4)32を介し
て第3演算増幅器36の反転入力端子に接続される。そ
してこの反転入力端子と前記第3演算増幅器36の出力
端子との間には、反転入力端子側から順に第5抵抗(抵
抗値R5)33及び抵抗値可変の第6抵抗(抵抗値R
6)34が直列に接続され、さらにこの第6抵抗34と
並列にコンデンサ35が接続されている。また前記第3
演算増幅器36の非反転入力端子は接地されている。
び前記反転増幅部2の反転出力端子42は、第4演算増
幅器40を備えた加算部3に接続されている。前記交流
出力端子22は第7抵抗(抵抗値R7)37を介して、
また前記反転出力端子42は第8抵抗(抵抗値R8)3
8を介して、それぞれ第4演算増幅器40の反転入力端
子に接続されている。そしてこの第4演算増幅器40の
反転入力端子と出力端子とが第9抵抗(抵抗値R9)3
9で接続され、出力端子は加算出力端子41に接続され
ている。また第4演算増幅器40の非反転入力端子は接
地されている。
備えたインピーダンス検出装置を示す模式透過斜視図で
ある。インピーダンス検出回路が実装された基板44
は、その内部を電気的に遮蔽するシールドケース(シー
ルド手段)45内に設けられ、さらにその内部を電気的
に遮蔽する装置ケーシング(シールド手段)4内に配置
されている。この装置ケーシング4には、インピーダン
ス接続端子5、シールド端子6、バイアス入力端子7、
及び接地端子8が、それぞれケーシング4の外部に露出
して設けられている。そして前記基板44からは、前記
切替スイッチ24の端子24aに接続された信号線19
が延び、インピーダンス接続端子5に接続されている。
この信号線19はシールド線20で被覆されているが、
このシールド線20はさらに外部から第2シールド線
(シールド手段)46によって被覆され、この第2シー
ルド線46によって電気的に遮蔽されている。シールド
線20は、前記シールドケース45及びシールド端子6
に接続されている。また前記装置ケーシング4と第2シ
ールド線46とが接地端子8に接続され、装置ケーシン
グ4が接地されている。バイアス入力端子7は、前記検
出回路のDCバイアス端子23に接続されている。な
お、前記バイアス入力端子7は、前記DCバイアス端子
23がフローティングや接地の態様となる場合には設け
られないこともある。
ンス検出回路及びインピーダンス検出装置の動作につい
て説明する。まず前記インピーダンス接続端子5から延
びる信号線19の端部に、インピーダンス素子18の一
例として容量センサを接続する。この接続には、2重シ
ールドケーブルを用いる。そしてこのケーブルの軸線を
当該容量センサの接続に用いるとともに、内側シールド
線をシールド端子6に接続する。外側シールド線は、ケ
ーブルの長さ、ケーブル種類、使用環境等によって、接
地端子8に接続するか、シールド端子6に接続する等、
場合に応じて適宜使い分ければよい。またバイアス入力
端子7は、ここでは接地端子8と接続する。
る。すると前記コア部1において、交流出力端子22の
電圧Voは、 Vo=−(R2/R1)・Vin (1) で表される。つまり、第1演算増幅器12と第2演算増
幅器11で構成されたボルテージフォロワ、第1抵抗1
5、第2抵抗16によって、入力電圧Vinを増幅した
電圧Voをボルテージフォロワの出力端子から出力させ
る増幅回路が構成されているのであるが、第2演算増幅
器11の両入力端子がイマジナリーショート状態であ
り、第1演算増幅器12とを含んで増幅回路が構成され
ていると言うことでもある。
抵抗32、33、34を設定すると、反転出力端子42
の電圧Vbは、 Vb=−Vc で表される。
注目した時、の加算出力端子41の電圧Vaは、 Va=−R9・((Vo/R7)+(Vb/R8)) となるから、各抵抗値をR7=R8=R9と等しくして
おくと、Vaは Va=−(Vo+Vb) =―(Vo―Vc) =Vc−Vo (2) となり、反転増幅部2と加算部3とによってキャンセル
手段が構成される事が分かる。
かって流れる電流をiとすると、ボルテージフォロワや
イマジナリーショート等の機能によって電流iのほぼ全
量が前記容量センサに流れることになるからVo=Z・
iとなり、信号出力端子21から出力される検出信号の
電圧Vcは、 Vc=i・R3+Vo =(1+R3/Z)・Vo で表され、検出信号Vcが第2演算増幅器の出力端子に
現れているVoを含んでいることが分かる。これを(1),
(2)式を用いて変形すると、 Va=Vc−Vo =(1+R3/Z)・Vo―Vo =(R3/Z)・Vo =−(R3・R2/(Z・R1))・Vin となる。 Z=1/(jωCs) であるから、電圧Vaは結局、 Va=−(jωCs・R3・R2/R1)・Vin と表される。従って加算出力端子41からは、前記容量
センサの容量値Csに比例した電圧値Vaが得られる。
従って、加算出力端子41から電圧Vaを取り出し、そ
の後このVaに基づいて種々の信号処理を行うことによ
り、容量値Csを得ることができる。
端子と非反転入力端子とをイマジナリ・ショートの状態
として動作している。しかしながら第2演算増幅器11
の入力インピーダンスも理想的な無限大ではないため、
前述のように反転入力端子の電圧Vomと非反転入力端
子の電圧Vopとの間には微小な振幅差及び位相差が発
生する。そしてこの振幅差及び位相差は、入力信号の周
波数が高くなるほど顕著になる。Vinが109Hzの
オーダーの高周波で前記容量センサの容量Csが例えば
10−15Fのオーダーであると、VomとVopとの
間の振幅差及び位相差は無視することができなくなる。
そのためCsがゼロのときもVo=−Vbとならず、測
定誤差が生じることになる。そこで前記容量センサの容
量値Csを測定する前に、前記切替スイッチ24の1次
側接続端子24aをシールド線20側の二次側接続端子
24cに接続して第2演算増幅器11の非反転入力端子
から前記容量センサを取り外した状態とする。そしてこ
の状態で、上記のインピーダンス検出回路を動作させ
る。そしてVo=−Vb、すなわちVa=0となるよう
に、反転増幅部2の第4抵抗32を調整してVbの振幅
をVoと合わせ、また容量が並列に接続されている第6
抵抗34を調整することで位相を回し、Vbの位相を−
Voに合わせておく。すなわち、反転増幅部2は、ゼロ
調整手段としても機能するということである。
かに位相差・振幅差があるが、いずれも交流電圧Vin
に同期した信号である。そこで前記補償回路13の位相
調整部48に設けられた可変抵抗74によってVinの
位相を調整するとともに、振幅調整部49に設けられた
可変抵抗78によってVinの振幅を調整し、Vopと
位相及び振幅の等しいシールド電圧Vosを形成する。
従ってこの場合には、交流電圧発生器14及び補償回路
13がシールド電圧発生手段として機能することにな
る。図1に示す回路においては補償回路13の入力側を
第2演算増幅器11の出力端子に接続していたが、これ
は第2演算増幅器11の出力電圧Voが、その非反転入
力端子、すなわち信号線19の電圧とイマジナリ・ショ
ートによってほぼ等しいからである。しかしながら交流
電圧Vinも前記出力電圧Voと同期した信号であるか
ら、図3のようにVinを位相振幅補償してシールド線
20に印加することは、出力電圧Voを位相振幅補償し
た信号をシールド線20に印加したことと同様なことに
なる。ボルテージフォロワの出力であるVoよりも検出
回路の入力信号であるVinの方がノイズ成分が少ない
から、Vinを位相振幅補償してVosを形成し、シー
ルド線20に印加するとより高精度な検出をすることが
可能となる。これらによってシールド線20の電圧は瞬
時においても信号線19の電圧と等しくなり、信号線1
9とシールド線20との間の浮遊容量が確実にキャンセ
ルされる。
ダンス検出装置では、補償回路13で交流電圧Vin
(又はボルテージフォロワの出力電圧Vo)の振幅及び
位相を調整して、信号線19の電圧Vopと振幅及び位
相の等しいシールド電圧Vosを形成し、これをシール
ド線20に印加している。従ってVinが数kHz〜数
百kHz程度の低周波は言うに及ばず、例えば109H
z以上の高周波であっても、信号線19とシールド線2
0との間の浮遊容量を確実にキャンセルし、前記容量セ
ンサが有する容量Csのみを正確に検出することができ
る。
交流動作しているため、この第2演算増幅器11だけで
大きなゲインを得ようとすると、揺らぎ等による演算誤
差が大きくなってしまう。そしてその結果、容量値Cs
の測定に誤差が含まれることになる。そこで上記では、
第2演算増幅器11については反転入力端子と出力端子
とを短絡し、ゲイン=1のボルテージフォロワとして機
能させている。そして第1演算増幅器12を用いて、必
要なゲインはこの第1演算増幅器12でかせぐようにし
ている。従ってCsの測定を正確に行うことができる。
また電圧増幅を行う第1演算増幅器12は、その非反転
入力端子を接地している。非反転入力端子を接地すると
この端子の電圧が安定するので、特に演算増幅器を高速
動作させている場合に、出力信号に含まれる高調波を抑
制することができる。この端子は電圧が安定すればよい
ので、接地以外に一定の電圧が印加されていてもよい。
いずれにせよ高速で動作させる場合には、この端子が一
定の電圧値に保持されていることが好ましい。これによ
り従来の回路で誤差要因となっていたVaの高調波成分
が大幅に低減されるので、演算精度を顕著に向上させる
ことができる。従って一段と高精度なCsの測定をする
ことができる。
ことにより、Csに比例した電圧Vaを加算出力端子4
1から取り出せるようにしている。つまり、前記容量セ
ンサに流れる電流のみを検出できる。これによってCs
を算出するために必要な以後の信号処理回路を簡素化し
て誤差要因の発生を極力抑制することができる。Vcか
らVoを差し引くにあたっては、図4、図5や図6にあ
るように、直接減算器を用いることが多い。この場合、
演算増幅器50,51の入力端子には、VcとVoとが
直接印加されるが、演算増幅器50のように、安定化の
ために一つの端子が、接地または一定の電圧に保持され
るようにしてもよい。加えて、図6では、Vcの入力側
に位相補償回路を設けているが、この様に、いずれかの
入力端子に位相振幅補償回路が付加されても良い。ま
た、一方で、図3の様に、VcからVoを差し引くにあ
たっては、Vcを反転してからVoとを加算するように
してもよい。これは、演算増幅器の動作を高精度に安定
化させるためには演算増幅器の非反転入力端子を接地又
は一定の電圧で保持することが望ましいが、反転増幅器
と加算器との構成にすれば、それぞれ演算増幅器の非反
転入力端子を接地又は一定の電圧が印加されそれが保持
されて構成することができる。この例の場合では、反転
増幅部2を構成する第3演算増幅器36と加算部3を構
成する第4演算増幅器40の非反転入力端子とをそれぞ
れ接地している。いずれにせよ高速で動作させる場合に
は、これらの非反転入力端子が一定の電圧値に保持され
ていれば演算増幅器の動作が安定するので、こうした所
定の電圧に端子を接続することが好ましいのである。こ
うすることによって演算増幅器40の出力電圧Vaに含
まれ得る高調波を抑制し、さらに精度の高いCsの測定
をすることができるようにしている。
入力端子と非反転入力端子とをイマジナリ・ショートの
状態として動作している。しかしながら、両入力端子電
圧Vom、Vop間に振幅差及び位相差が生じるのは上
記の通りである。そのため反転増幅部2及び加算部3の
増幅度を正確に「1」となるように設定しても、Cs=
0のときにVa=0とならない。そこで上記では反転増
幅部2においてVcの位相及び振幅を調整できるように
し、Cs=0のとき確実にVa=0となるようなゼロ調
整を可能としている。またここでの位相調整は、演算増
幅器の非反転入力端子にコンデンサを接続した全域通過
フィルタによるのではなく、演算増幅器の非反転入力端
子を接地するとともに帰還回路に容量成分を設けた反転
増幅器によって行うようにしている。従って、ここでも
出力信号に含まれ得る高調波を抑制して、Csの測定精
度が低下するのを防止している。ここでも前記端子は、
上記と同様、接地以外に一定の電圧が印加されるように
してもよい。
離した状態で行うが、この接続の切り離しを通常のスイ
ッチで行うと、切り離された前記容量センサと信号線1
9との間に生じる浮遊容量により、正確なゼロ調整がで
きない。そこで本例のインピーダンス検出回路では、信
号線19から切り離された前記容量センサを切替スイッ
チ24でシールド線20と接続するようにしている。こ
のシールド線20に印加されている電圧Vosは信号線
19の電圧Vopと等しいから、信号線19から切り離
された前記容量センサと信号線19との間に浮遊容量を
生じさせることなく、正確なゼロ調整をすることができ
る。
信号線19をシールドするシールド線20を、さらに第
2シールド線46でシールドしている。ケーブルが短い
ときはこの第2シールド線46を接地して、電圧Vos
が印加されたシールド線20に外乱ノイズが重畳される
のを防止できる。従って信号線19とシールド線20と
の同電位性を確実に維持することができる。またインピ
ーダンス検出回路が実装された基板44をシールドケー
ス45内に入れ、このシールドケース45を前記シール
ド線20と同電位にしている。従って、このシールドケ
ース45と信号線19との間で浮遊容量が発生するのを
防止しつつ基板44をシールドすることができる。さら
にシールドケース45を収納した装置ケーシング4を接
地している。従って、電圧Vosが印加されたシールド
ケース45に外乱ノイズが重畳されるのを防止して、信
号線19とシールドケース45との同電位性を確実に維
持することができる。
施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で
種々変更して実施することができる。上記では信号線1
9の端部にインピーダンス素子18として容量センサを
取り付けるようにしたが、信号線19の端部に測定電極
を形成し、この測定電極と測定対象との間で形成される
容量Csを上記検出回路又は測定装置で検出するように
してもよい。
19とシールド線20とを同電位としたが、インピーダ
ンス検出回路の使用状況等により両者19、20間に所
定の電位差を与えたいような場合には、前記補償回路1
3で交流電圧Vinの振幅と位相とを適宜に調整すれば
よい。
構成は一例であって、他の回路構成を採用することがで
きるのは勿論である。例えばコア部1を構成する第1演
算増幅器12及び第2演算増幅器11を、それぞれ非反
転増幅器として構成するような回路としてもよい。
8と振幅調整部49とで構成したが、反転増幅部2と同
様の回路によって補償回路13を構成してもよい。この
ようにすると演算増幅器の非反転入力端子が接地される
ことになるので、シールド電圧に高調波が含まれてこれ
が誤差要因となるのをさらに防止することができる。
量センサを用いたが、これは誘導性の素子を用いてもよ
い。また電圧によって容量が変化する素子のC−V(容
量−電圧)特性を検出する場合には、前記バイアス入力
端子7にDC電圧を変化させながら印加すればよい。バ
イアス電圧は前記容量センサの反信号線側に印加される
から、信号線19の電位Vop自体は一定の電圧を中心
に振動する交流電圧のままとなる。従ってVcが不安定
になってこれが測定結果の誤差要因となるのを回避する
ことができる。このようなDCバイアスの発生器は測定
装置に外部から接続してもよいが、予め検出回路のDC
バイアス端子23に接続して測定装置の内部に設けても
よい。また内部に設けた発生器と外部から接続した発生
器とを切り替えて前記DCバイアス入力端子23に接続
できるようにしてもよい。
を接続する場合を説明したが、複数のインピーダンス素
子を接続し、測定する素子を切り替えられるようにして
もよい。図11は、このような場合における信号線19
の端部を示す図である。複数のインピーダンス素子1
8、26を設ける場合には、各素子18、26に対応し
て上記した切替スイッチ24と同構成の切替スイッチ2
5を設ける。そして信号線19を各2次側接続端子の一
つに接続するとともに、シールド線20を2次側接続端
子の他の一つに接続する。1次側接続端子には、それぞ
れインピーダンス素子18、26を接続する。そして両
切替スイッチ24、25を次のように制御して、マルチ
プレクサを構成できる。すなわち、一方の素子18を信
号線19に接続するときには、同図に示すように素子1
8が接続された切替スイッチ24の1次側接続端子と信
号線とが接続され、他方の切替スイッチ25の1次側接
続端子とシールドとが接続されるように両切替スイッチ
24、25を制御する。また他方の素子26を信号線1
9に接続するときには、素子26が接続された切替スイ
ッチ25の1次側接続端子と信号線とが接続され、他方
の切替スイッチ24の1次側接続端子とシールドとが接
続されるように両切替スイッチ24、25を制御する。
またこのマルチプレクサは、検出回路のゼロ調整を行う
場合などに信号線19から両素子18、26をともに切
り離すように制御してもよいし、検出の目的等によって
は両素子18、26をともに信号線に接続するように制
御してもよい。このマルチプレクサは、検出等の目的と
する素子を接続した切替スイッチ以外のすべての切替ス
イッチをシールド線側に接続することにより、浮遊容量
等の外乱因子を極力減少させることができる。
回路のゲイン切替にも用いることができる。例えば図1
に示す第1インピーダンス17の代わりに、抵抗値の異
なる複数の抵抗(インピーダンス)と各抵抗(インピー
ダンス)に対する選択手段として切替スイッチ24を信
号線を複数の抵抗との間に設ける。図12に示されるよ
うに、各抵抗の一端が第1演算増幅器12の出力端子に
接続される一方、各抵抗の他端が前記切替スイッチ24
の1次側接続端子24aに接続される。また2次側接続
端子の24bを信号線に接続し、他の端子24cをシー
ルド線20に接続する。そしてこれら選択手段によって
選択されたインピーダンスは合成インピーダンスとな
り、選択されなかった抵抗はその接続先がシールド線2
0となるようする。このように各切替スイッチ24を制
御するマルチプレクサは選択手段となっている。すると
上記と同様に、接続しない抵抗と信号線又はシールドと
の間に発生する浮遊容量を制御でき、Csの高精度な検
出を妨げることなくインピーダンス素子に加えられる電
位差を変えることが可能となり、結果として、ゲインの
切替ができるようになる。また、図13に示すように、
切替スイッチを第1演算増幅器12と第1インピーダン
ス17との間に設けても良い。
回路のゲイン切替にも用いることができる。例えば図1
に示す第2抵抗16の代わりに、図14で示しているよ
うな、抵抗値の異なる複数の抵抗121,122と各抵
抗に対応して切替スイッチ24、25を設ける。そして
各抵抗の一端を第2演算増幅器12の反転入力端子に接
続する一方、各抵抗の他端を前記切替スイッチ24の1
次側接続端子24aに接続する。また2次側接続端子の
24bを第2演算増幅器11の出力端子に接続し、2次
側接続端子の24cをシールド線20に接続する。そし
て第2演算増幅器11の出力端子に接続する抵抗以外
は、その接続先がシールド線20となるように各切替ス
イッチ24を制御してマルチプレクサを構成する。する
と上記と同様に、接続しない抵抗と第2演算増幅器11
の出力端子との間に発生する浮遊容量を制御でき、Cs
の高精度な検出を妨げることなく増幅回路のゲイン切替
ができる。なお例示はしていないが、第1抵抗15につ
いても同様である。これらについても切替スイッチ24
を用いて抵抗値の異なる複数の抵抗から回路に接続する
抵抗を選択できるようにし、選択されない抵抗は電圧印
加端子24cに接続されるようにして、検出対象や測定
状況に応じた正確なレンジ切替ができるようにしてもよ
い。
続端子24a、2次側接続端子24b、及び24cを備
えた3端子切替スイッチとして構成した場合を示した。
しかしながらこれは、1次側接続端子24aが2個以上
とされ、接続先となる2次側接続端子が3個以上に構成
されていてもよい。そのような場合には、接続先となる
2次側接続端子のうち少なくとも1つがシールドに接続
され、この端子と他の2次側接続端子との間で1次側接
続端子24aの接続先が切り替えられるように成されて
いればよい。
と重ねてシールドしてもよい。上記では2重シールドケ
ーブルの長さが約50cm以上であるときは外側シール
ド線をシールド端子6に接続するようにしたが、第1演
算増幅器12が十分な電流を取り出すことのできるパワ
ー型であるような場合には、そのパワーに見合った長さ
まで50cm以上の外側シールド線を接地端子8に接続
することができる。
ピーダンス検出装置、又はインピーダンス検出方法で
は、信号線とシールド手段との間の浮遊容量をコントロ
ールしつつ、信号の出力端子に現れる電圧に高調波等の
ノイズが含まれるのを抑制することができる。従ってイ
ンピーダンス素子が有するインピーダンスを高精度で検
出することが可能となる。
インピーダンス検出方法では、信号線とシールド手段と
の間の電位差を正確に所望の値とすることができる。例
えばこの電位差をゼロとすれば、信号線とシールド手段
との間の浮遊容量をキャンセルすることができる。また
本発明のインピーダンス検出装置では、外部のインピー
ダンス素子との接続線を、この接続線との間の電位差が
正確に制御されたシールド手段で遮蔽することができ
る。シールド手段の電位を接続線の電位と等しいものと
すると、両者間の浮遊容量をキャンセルすることができ
る。従ってこれらの検出回路、検出方法、又は検出装置
では、インピーダンス素子の有するインピーダンスの値
をより正確に検出することが可能となる。
はインピーダンス検出方法では、インピーダンス素子を
流れる電流に比例した信号を得ることができるので、以
後の信号処理を簡素化して後段において含まれる誤差を
抑制することが可能となる。
インピーダンス検出装置、又はインピーダンス検出方法
では、インピーダンス素子にバイアスを印加しながらそ
のインピーダンスを検出することができるので、電圧に
よってインピーダンスが変化する素子についてインピー
ダンスの検出及びC−V測定を容易に行うことが可能と
なる。
ンス素子を信号線から切り離したときにも、インピーダ
ンス素子と信号線との間を所定電位に維持することがで
きる。例えばこの電位差をゼロとすると、両者間の浮遊
容量をキャンセルすることが可能となる。従って、例え
ばインピーダンス検出回路等においてゼロ調整、リセッ
ト、初期設定等の回路の更正を正確に行うことが可能と
なる。ここで、複数の切替手段又はマルチプレクサを用
いれば、複数の1次側から必要なインピーダンス素子だ
けを選択して2次側に接続する場合にも、接続から切り
離された1次側接続端子と2次側接続端子との間を所定
電位に維持することができ、例えばこの電位差をゼロと
すると、両者間の浮遊容量をキャンセルすることができ
るので、例えばインピーダンス検出回路等において、複
数の被測定素子(即ちインピーダンス素子)から適宜に
素子を選択してインピーダンス値を検出するような場合
にも、正確な検出を行うことが可能となる。
路では、選択手段やマルチプレクサを用いることによっ
て、回路中のインピーダンスを複数準備して適宜インピ
ーダンスを選択する際に、選択されない接続から切り離
されたインピーダンスと、その接続先との間を所定電位
に維持することができる。従って、検出対象に応じてレ
ンジ切替を、非選択インピーダンスにかかわる浮遊容量
をキャンセルして行うことが出来、その結果、回路の増
幅特性を正確に変化させて高精度な検出を行うことが可
能となる。
号線や測定回路基板を遮蔽するシールド手段に外乱ノイ
ズが重畳するのを防止することができる。また本発明の
インピーダンス検出装置では、信号線と基板外部との間
の浮遊容量を正確にコントロールすることができる。従
ってこれらの装置では、一段と高精度なインピーダンス
検出を行うことが可能となる。
路のコア部を示す回路図である。
路のコア部を示す回路図である。
る。
路図である。
路図である。
路図である。
である。
側を示す回路図である。
路図である。
装置を示す模式透過斜視図である。
を示す回路図である。
の他の例を示す回路図である。
の他の例を示す回路図である。
の他の例を示す回路図である。
図である。
Claims (27)
- 【請求項1】 ボルテージフォロワと第1演算増幅器と
を含み、前記ボルテージフォロワの入力端子にその一端
が接続され他端にインピーダンス素子を接続できる信号
線と、前記信号線の少なくとも一部を電気的に遮蔽する
シールド手段と、このシールド手段にシールド電圧を印
加するシールド電圧印加手段と、第1演算増幅器の出力
端子と前記信号線との間に設けられた第1インピーダン
スと、第1演算増幅器の出力端子に接続された信号出力
端子とを備えたことを特徴とするインピーダンス検出回
路。 - 【請求項2】 第1演算増幅器と、両入力端子がイマジ
ナリ・ショートの状態にある第2演算増幅器と、第2演
算増幅器の一方の入力端子にその一端が接続され他端に
インピーダンス素子を接続できる信号線と、前記信号線
の少なくとも一部を電気的に遮蔽するシールド手段と、
第1演算増幅器の出力端子と前記信号線との間に設けら
れた第1インピーダンスと、第1演算増幅器の出力端子
に接続された信号出力端子とを備えたことを特徴とする
インピーダンス検出回路。 - 【請求項3】 前記シールド手段にシールド電圧印加手
段が更に接続されたことを特徴とする請求項2記載のイ
ンピーダンス検出回路。 - 【請求項4】 前記シールド電圧印加手段が位相振幅補
償手段を含むことを特徴とする請求項1又は3記載のイ
ンピーダンス検出回路。 - 【請求項5】 第1演算増幅器の一方の入力端子が、所
定の第1電圧に接続されていることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項6】 前記信号出力端子の出力電圧から前記ボ
ルテージフォロワ又は第2演算増幅器の出力電圧を除去
するキャンセル手段を設けたことを特徴とする請求項1
〜5のいずれかのインピーダンス検出回路。 - 【請求項7】 前記キャンセル手段は、前記両出力電圧
のうち一方の電圧を第3演算増幅器を用いて反転させる
反転増幅部と、前記両出力電圧のうち他方の電圧と前記
反転増幅部の出力電圧とを加算する加算部とを備えて成
り、第3演算増幅器は、その一方の入力端子を所定の第
1電圧に接続していることを特徴とする請求項6のイン
ピーダンス検出回路。 - 【請求項8】 前記キャンセル手段は、前記両出力電圧
のうち一方の電圧を反転させる反転増幅部と、前記両出
力電圧のうち他方の電圧と前記反転増幅部の出力電圧と
を第4演算増幅器を用いて加算する加算部とを備えて成
り、第4演算増幅器は、その一方の入力端子を所定の第
1電圧に接続していることを特徴とする請求項6又は7
のインピーダンス検出回路。 - 【請求項9】 前記反転増幅部は、位相振幅補償手段を
備えたことを特徴とする請求項7又は8記載のインピー
ダンス検出回路。 - 【請求項10】 前記キャンセル手段は、前記両出力電
圧を入力とする減算部を備えることを特徴とする請求項
6記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項11】 前記減算部は、第5演算増幅器を含
み、第5演算増幅器の一つの入力端子を所定の第1電圧
に接続していることを特徴とする請求項10記載のイン
ピーダンス検出回路。 - 【請求項12】 前記信号線に接続されたインピーダン
ス素子に少なくとも直流バイアス又は交流バイアスのい
ずれかを重畳できるバイアス手段を設けたことを特徴と
する請求項1〜請求項11のいずれかのインピーダンス
検出回路。 - 【請求項13】 インピーダンス検出回路は、更に少な
くとも一つの端子を持つ一次側接続端子と少なくとも二
つの端子を持つ二次側接続端子とを備えた切替手段を含
み、前記切替手段の前記一次側接続端子は少なくともイ
ンピーダンス素子に接続され、前記二次側接続端子は少
なくとも信号線とシールド手段とに接続され、前記一次
側接続端子の接続先が、前記二次側接続端子の間で変化
する事を特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の
インピーダンス検出回路。 - 【請求項14】 複数の前記切替手段を備えることを特
徴とする請求項13記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項15】 第1インピーダンスは複数のインピー
ダンスを備え、前記複数のインピーダンスの内少なくと
も一つが選択される選択手段を備え、前記選択手段は、
少なくとも一つの端子を持つ一次側接続端子と少なくと
も二つの端子を持つ二次側接続端子とを含み、前記一次
側接続端子は少なくとも前記インピーダンスに接続さ
れ、前記二次側接続端子は少なくともシールド手段とに
接続され、前記一次側接続端子の接続先が、前記二次側
接続端子の間で変化する事を特徴とする請求項1〜14
のいずれかに記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項16】 前記選択手段は、第1インピーダンス
と信号線との間、あるいは第1インピーダンスと信号出
力端子との間の少なくともいずれか一方に備えたことを
特徴とする請求項15記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項17】 前記第1インピーダンスは、抵抗又は
容量である事を特徴とする請求項1〜16のいずれかに
記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかのインピー
ダンス検出回路と、前記信号線に外部からインピーダン
ス素子を接続できる端子とを備えたことを特徴とするイ
ンピーダンス検出装置。 - 【請求項19】 請求項1〜17のいずれか記載のイン
ピーダンス検出回路と、前記インピーダンス検出回路を
実装した基板の少なくとも一部を電気的に遮蔽するシー
ルド手段とを設け、このシールド手段に前記シールド電
圧を印加したことを特徴とするインピーダンス検出装
置。 - 【請求項20】 ボルテージフォロワの一方の入力端子
を信号線に接続し且つ電流の出入が無い状態とし、前記
ボルテージフォロワの出力電圧に基づくシールド電圧を
前記信号線の少なくとも一部をシールドするシールド手
段に印加し、前記信号線に接続された第1インピーダン
スに流れる電流によってインピーダンス素子のインピー
ダンスを検出する事を特徴とするインピーダンス検出方
法。 - 【請求項21】 第2の演算増幅器の両入力端子をイマ
ジナリ・ショートにし、一方の入力端子を信号線に接続
し且つ電流の出入が無い状態とし、他方の入力端子を前
記信号線の少なくとも一部をシールドするシールド手段
に接続し、前記信号線に接続された第1インピーダンス
に流れる電流によってインピーダンス素子のインピーダ
ンスを検出することを特徴とするインピーダンス検出方
法。 - 【請求項22】 前記シールド手段にシールド電圧が印
加されることを特徴とする請求項21記載のインピーダ
ンス検出方法。 - 【請求項23】 前記シールド電圧が、位相振幅補償さ
れてシールド手段に印加されることを特徴とする請求項
20又は22に記載のインピーダンス検出方法。 - 【請求項24】 前記ボルテージフォロワの出力又は第
2演算増幅器の出力を前記インピーダンス素子の検出信
号から差し引くことを特徴とする請求項20〜23のい
ずれかに記載のインピーダンス検出方法。 - 【請求項25】 前記信号線に接続されたインピーダン
ス素子に少なくとも直流バイアス又は交流バイアスのい
ずれかを加えることを特徴とする請求項20〜24のい
ずれかのインピーダンス検出方法。 - 【請求項26】 前記インピーダンス素子の接続先を前
記信号線から前記シールド手段へ切り替えて初期設定を
行うことを特徴とする請求項20〜25のいずれかに記
載のインピーダンス検出方法。 - 【請求項27】 第1インピーダンスの値を変えて第1
インピーダンスにかかる電位差を変化させゲインを変え
る事を特徴とする請求項20〜26のいずれかに記載の
インピーダンス検出方法。
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