JP2016099207A - 電圧測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧の測定の正確度を向上させ得る電圧測定装置を提供する。【解決手段】電極11は、対象電圧V0が印加される充電部21に容量結合される。信号源12は、電圧値が周期的に変動する参照信号V1を出力する。インピーダンス素子13は、電極11と信号源12との間に電気的に接続されている。増幅部14は、参照信号V1を増幅する。加算部15は、インピーダンス素子13の両端間に生じる電位差に増幅信号V4を加算し、検出信号V5として出力する。調整部102は、検出信号V5に含まれる参照信号V1の成分の振幅が所定の閾値以下になるように、増幅部14のゲインを調整する。測定部103は、調整部102で上記ゲインが調整された状態における検出信号V5および上記ゲインを用いて、対象電圧V0の大きさを求める。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に電圧測定装置に関し、より詳細には非接触で交流電圧の大きさを測定する電圧測定装置に関する。
従来、この種の電圧測定装置(非接触電圧測定装置)として、交流電圧が印加される充電部(導体)との間に結合容量が形成されるように電極(検出プローブ)を配置し、結合容量を利用して交流電圧を求める装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
特許文献1に記載の電圧測定装置は、電極と共通電位点との間にコンデンサを接続して、このコンデンサと結合容量とで、充電部に印加される電圧を分圧し、分圧された電圧を検出する。この電圧測定装置は、電極と共通電位点との間に、容量値が異なる少なくとも2個のコンデンサを選択的に接続し、コンデンサを変えたときの分圧された電圧から結合容量を求め、この結合容量の値から、測定対象である充電部に印加された電圧を求める。
特開2003−28900号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電圧測定装置は、結合容量を求める際において、コンデンサを変える前後で測定対象となる電圧の大きさが異なっていると、結合容量が正確に求まらない可能性がある。すなわち、特許文献1に記載の電圧測定装置は、たとえば測定対象となる電圧の大きさが変動する場合においては、当該変動の影響を受けて結合容量が正確に求まらず、正確な電圧の測定が困難になることがある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、電圧の測定の正確度を向上させ得る電圧測定装置を提供することを目的とする。
本発明の電圧測定装置は、交流電圧が印加される充電部に対して間隔を空けて配置されることにより前記充電部に容量結合される電極と、電圧値が周期的に変動する参照信号を出力する信号源と、前記電極と前記信号源との間に電気的に接続されたインピーダンス素子と、前記参照信号を増幅する増幅部と、前記インピーダンス素子の両端間に生じる電位差に前記増幅部で増幅された前記参照信号を加算し検出信号として出力する加算部と、前記検出信号に含まれる前記参照信号の成分の振幅が所定の閾値以下になるように前記増幅部のゲインを調整する調整部と、前記調整部で前記ゲインが調整された状態における前記検出信号および前記ゲインを用いて前記交流電圧の大きさを求める測定部とを備えることを特徴とする。
この電圧測定装置において、前記測定部は、前記増幅部のゲインをβとしたときに1/βで表される値と前記検出信号との積を、前記交流電圧の大きさとして求めるように構成されていることが望ましい。
また、本発明の電圧測定装置は、交流電圧が印加される充電部に対して間隔を空けて配置されることにより前記充電部に容量結合される電極と、電圧値が周期的に変動する参照信号を出力する信号源と、前記電極と前記信号源との間に電気的に接続されたインピーダンス素子と、前記参照信号を増幅する増幅部と、前記信号源および前記インピーダンス素子からなる直列回路の両端間に生じる電位差から、前記増幅部で増幅された前記参照信号を減算し検出信号として出力する減算部と、前記検出信号に含まれる前記参照信号の成分の振幅が所定の閾値以下になるように前記増幅部のゲインを調整する調整部と、前記調整部で前記ゲインが調整された状態における前記検出信号および前記ゲインを用いて前記交流電圧の大きさを求める測定部とを備えることを特徴とする。
この電圧測定装置において、前記測定部は、前記増幅部のゲインをβとしたときに1/(1−β)で表される値と前記検出信号との積を、前記交流電圧の大きさとして求めるように構成されていることが望ましい。
上記の電圧測定装置においては、前記検出信号から前記参照信号の成分を分離するフィルタをさらに備え、前記調整部は、前記フィルタで分離された前記参照信号の成分の振幅が前記閾値以下になるように前記ゲインを調整するように構成されていることがより望ましい。
本発明は、検出信号中の参照信号の成分が閾値以下になるように増幅部のゲインを調整した状態で、検出信号およびゲインから測定対象の交流電圧の大きさを求める。ここで、増幅部のゲインは、測定対象の電圧の大きさの変動に影響されないため、電圧測定装置は、たとえば測定対象の電圧の大きさが変動する場合においても、当該変動の影響によらずに正確な電圧の測定が可能である。したがって、電圧測定装置は、電圧の測定の正確度を向上させ得る、という利点がある。
実施形態1に係る電圧測定装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1に係る電圧測定装置の使用状態を説明するための概念図である。 実施形態1に係る電圧測定装置の動作を説明するための波形図である。 実施形態1に係る電圧測定装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係る電圧測定装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態3に係る電圧測定装置の構成を示す概略回路図である。
(実施形態1)
本実施形態の電圧測定装置1は、図1に示すように、電極11と、信号源12と、インピーダンス素子13と、増幅部14と、加算部15と、調整部102と、測定部103とを備えている。
電極11は、交流電圧(対象電圧V0)が印加される充電部21に対して間隔を空けて配置されることにより充電部21に容量結合される。信号源12は、電圧値が周期的に変動する参照信号V1を出力する。インピーダンス素子13は、電極11と信号源12との間に電気的に接続されている。増幅部14は、参照信号V1を増幅する。
加算部15は、インピーダンス素子13の両端間に生じる電位差(中間信号V3=V2−V1)に、増幅部14で増幅された参照信号(増幅信号V4)を加算し、検出信号V5として出力する。調整部102は、検出信号V5に含まれる参照信号V1の成分の振幅が所定の閾値以下になるように、増幅部14のゲインを調整する。測定部103は、調整部102で上記ゲインが調整された状態における検出信号V5および上記ゲインを用いて、交流電圧(対象電圧V0)の大きさを求める。
この構成によれば、電圧測定装置1は、電極11を充電部21に容量結合させることで、充電部21に印加される交流電圧を非接触で測定することができる。
以下、本実施形態に係る電圧測定装置1について詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
ここでは、系統電源(商用電源)3に電気的に接続される電力線2(図2参照)の電圧の測定に、電圧測定装置1が用いられる場合を例に説明する。つまり、本実施形態で例示する電圧測定装置1は、系統電源3から出力される周波数が50Hz(あるいは60Hz)の交流電圧(対象電圧V0)を測定対象とする。ただし、電圧測定装置1は、交流電圧を測定対象とする構成であればよく、測定対象を系統電源3から出力される交流電圧に限定する趣旨ではない。
なお、以下では、グランド電位点を基準電位点と定め、基準電位点の電位を0〔V〕として説明する。
<電圧測定装置の構成>
まず、電圧測定装置1の構成について、図1および図2を参照して説明する。
本実施形態の電圧測定装置1は、図1に示すように、マイコン(マイクロコンピュータ)10によって、調整部102および測定部103の機能を実現している。また、電圧測定装置1は、電極11、信号源12、インピーダンス素子13、増幅部14、加算部15、およびマイコン10に加えて、第1バッファ161と、第2バッファ162と、減算部17と、表示部18とを備えている。
本実施形態では、電圧測定装置1の測定対象となる交流電圧、つまり充電部21に印加される交流電圧を「対象電圧V0」として説明する。また、信号源12の出力電圧を「参照信号V1」、電極11と基準電位点との間にかかる電圧を「入力信号V2」、減算部17の出力電圧を「中間信号V3」、増幅部14の出力電圧を「増幅信号V4」、加算部15の出力電圧を「検出信号V5」として説明する。
電極11は、電圧測定用のプローブとして機能する。本実施形態の電圧測定装置1は、充電部21に印加される対象電圧V0を非接触で測定する装置であるため、電極11は、充電部21に直接接触しない状態で使用される。本実施形態では、図2に示すように、充電部21は、導体からなる芯線が絶縁体からなる被覆22によって覆われた構造の電力線2の芯線である。電力線2は、たとえば銅製で単線の芯線(充電部21)が、ビニルなどの被覆22で覆われたビニル絶縁電線である。
電極11は、銅などの導電性材料にてシート状あるいは板状に形成されており、電力線2の被覆22の表面に接触するように配置される。図2の例では、電極11は被覆22に対して殆ど隙間なく接するように、電力線2の外周面に沿って湾曲している。言い換えれば、電極11は、芯線からなる充電部21が被覆22にて覆われた構造の電力線2を対象に、被覆22を破ることなく被覆22越しに充電部21と対向するように配置される。したがって、電極11から充電部21までの距離は、被覆22の厚み寸法t1に略等しくなる。このように、電極11は、充電部21に対して被覆22の厚み寸法t1の分だけ間隔を空けて配置されることにより、充電部21に対して容量結合されることになる。なお、電極11は、電圧測定装置1の本体100(図2参照)と一体的に設けられていてもよいが、本体100とは別に設けられて本体100とケーブルで電気的に接続された構成であってもよい。
ここで、電極11と充電部21との間に形成される静電容量成分(以下、「結合容量4」という)の大きさは、電極11から充電部21までの距離や、電極11と充電部21との間に介在する介在物の誘電率によって決まる。つまり、結合容量4の値(キャパシタンス)は、一定ではなく、被覆22の厚み寸法t1や被覆22の材質(誘電率)などによって変化する。なお、電極11と充電部21との間には、結合容量4が形成される程度の間隔が設けられていればよく、電極11と充電部21との間に被覆22が介在することは必須でなく、たとえば電極11と充電部21との間に隙間(空間)があってもよい。
信号源12およびインピーダンス素子13は、電極11と基準電位点(グランド電位点)との間において、インピーダンス素子13が電極11側、信号源12が基準電位点側となるように電気的に直列に接続されている。ここで、信号源12は基準電位点(グランド電位点)を系統電源3と共通にしており、参照信号V1は対象電圧V0と同一の基準電位(0〔V〕)を基準に電圧値が変動する。
信号源12は、対象電圧V0に比べて高い周波数で電圧値が周期的に変動する電圧信号を、参照信号V1として生成する。本実施形態では、対象電圧V0が系統電源3から出力される50Hz(あるいは60Hz)の電圧であるため、参照信号V1は、対象電圧V0よりも十分に高い周波数、たとえば数kHz〜数十kHzの周波数の正弦波の信号であると仮定する。つまり、信号源12は正弦波発振器からなる。
インピーダンス素子13は、本実施形態では一例としてコンデンサ(キャパシタ)である。ただし、インピーダンス素子13は、結合容量4を通して流れる電流に応じた電圧を発生する素子、つまり結合容量4を通して流れる電流に対してある程度のインピーダンスを有する素子であればよく、たとえばコンデンサに限らず抵抗であってもよい。
第1バッファ161の入力端子は、電極11とインピーダンス素子13との接続点に電気的に接続されている。そのため、第1バッファ161の入力端子には、信号源12およびインピーダンス素子13の直列回路の両端間に生じる電圧(電位差)が、入力信号V2として印加される。第1バッファ161は、たとえばオペアンプ(演算増幅器)を用いて構成され、入力端子に印加された入力信号V2と同じ大きさの電圧を出力する。
第2バッファ162の入力端子は、信号源12とインピーダンス素子13との接続点に電気的に接続されている。そのため、第2バッファ162の入力端子には、信号源12の出力する参照信号V1が印加される。第2バッファ162は、たとえばオペアンプを用いて構成され、入力端子に印加された参照信号V1と同じ大きさの電圧を出力する。
減算部17は、たとえばオペアンプを用いて構成された減算回路であり、+端子(非反転入力端子)に入力された電圧から−端子(反転入力端子)に入力された電圧を減算した大きさの電圧を、中間信号V3として出力する。減算部17の+端子には、第1バッファ161の出力端子が電気的に接続されている。減算部17の−端子には、第2バッファ162の出力端子が電気的に接続されている。したがって、減算部17は、第1バッファ161の出力する入力信号V2から、第2バッファ162の出力する参照信号V1を減算した大きさの中間信号V3(=V2−V1)を出力する。言い換えれば、減算部17から出力される中間信号V3は、インピーダンス素子13の両端間に生じる電位差と同値になる。
増幅部14は、たとえばオペアンプを用いて構成され、ゲイン(利得)が可変で、入力端子に入力された電圧を定数倍(β倍)して出力する可変ゲインアンプである。増幅部14の入力端子には、第2バッファ162の出力端子が電気的に接続されている。したがって、増幅部14は、第2バッファ162の出力する参照信号V1をβ倍した大きさの電圧を、増幅信号V4として出力する。つまり、増幅部14から出力される増幅信号V4は、参照信号V1をβ倍した電圧信号となる。ここで、増幅部14のゲインは1倍(0〔dB〕)未満にも調節可能であって、増幅部14のゲインが1倍未満に設定された状態では、増幅信号V4は元の参照信号V1よりも小さくなる。
加算部15は、たとえばオペアンプを用いて構成された加算回路であり、2つの入力端子に入力された電圧の和を、検出信号V5として出力する。加算部15の一方の入力端子には、減算部17の出力端子が電気的に接続されている。加算部15の他方の入力端子には、増幅部14の出力端子が電気的に接続されている。したがって、加算部15は、減算部17の出力する中間信号V3に、増幅部14の出力する増幅信号V4を加算した大きさの電圧を、検出信号V5として出力する。言い換えれば、加算部15から出力される検出信号V5は、インピーダンス素子13の両端間に生じる電位差(中間信号V3)に、参照信号V1のβ倍を加算した電圧と同値になる。
マイコン10は、演算処理部およびメモリを有しており、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって適宜の機能を実現する。本実施形態では、マイコン10は、調整部102および測定部103の機能に加えて、検出部101、およびA/D変換部(図中、単に「A/D」と記載)104の機能をさらに有している。
A/D変換部104は、加算部15の出力端子に電気的に接続されている。A/D変換部104は、加算部15から出力される検出信号V5をA/D変換することにより、マイコン10で処理可能なデジタル値へと変換し、検出部101へ出力する。A/D変換部104のナイキスト周波数は、参照信号V1よりも高く設定されている。
検出部101は、デジタル値に変換された検出信号V5が入力されると、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅を検出して、調整部102へ出力する。調整部102は、検出部101で検出された振幅が所定の閾値以下になるように、増幅部14のゲインを調整する。ここで、調整部102で用いる閾値は略ゼロである。すなわち、調整部102は、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになるように、増幅部14のゲインを調整することになる。なお、ここでいう検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分とは、検出信号V5中における参照信号V1と同一周波数の信号成分であり、参照信号V1の定数倍の信号成分である。
測定部103は、調整部102で上記ゲインが調整された状態における検出信号V5および上記ゲインを用いて、対象電圧V0の大きさを求める。本実施形態では、測定部103は、増幅部14のゲインを「β」としたときに「1/β」で表される値と、検出信号V5との積を、対象電圧V0の大きさとして求めるように構成されている。言い換えれば、測定部103は、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになったときの検出信号V5に対して、増幅部14のゲイン(β)の逆数を掛けることにより、対象電圧V0の大きさを算出する。
検出部101、調整部102、および測定部103の具体的な動作(処理)の詳細については、後述する。なお、検出部101と調整部102と測定部103とのうちの少なくとも2つは、一体化されて1つの演算部を構成していてもよい。
表示部18は、たとえば液晶表示器を有しており、マイコン10によって表示内容が制御されるように構成されている。ここでは、表示部18は、測定部103で算出された対象電圧V0の大きさを表示する。なお、対象電圧V0は交流電圧であるから、表示部18に表示される値は、たとえば対象電圧V0の実効値や最大値、振幅(peak to peak)などであればよい。
<電圧測定装置の動作>
次に、電圧測定装置1の動作について、図3および図4を参照して説明する。図3は、充電部21に印加される交流電圧である対象電圧V0と、信号源12の出力する参照信号V1と、電極11と基準電位点との間にかかる入力信号V2とを表している。なお、図3では、対象電圧V0と参照信号V1との関係を模式的に表しているため、対象電圧V0の1周期中に参照信号V1が13周期しか含まれていないが、この構成に限定する趣旨ではない。実際には、参照信号V1は対象電圧V0に比べて十分に高い周波数の電圧信号であるため、対象電圧V0の1周期中に参照信号V1が数十〜数千周期程度、含まれていてもよい。
電圧測定装置1は、電極11と充電部21とが結合容量4によって容量結合された状態では、系統電源3と信号源12との間に、結合容量4およびインピーダンス素子13が電気的に直列に接続されることになる。そのため、結合容量4およびインピーダンス素子13には、系統電源3の交流電圧V0に基づく電流と、信号源12の参照信号V1に基づく電流とが流れ、これらの電流に応じた電圧がインピーダンス素子13の両端間に生じる。そのため、信号源12およびインピーダンス素子13の直列回路の両端間には、数1で表される入力信号V2が生じることになる。ただし、以下では、結合容量4のキャパシタンスを「Cs」、インピーダンス素子13のキャパシタンスを「Cin」とする。
Figure 2016099207
この入力信号V2は、対象電圧V0が結合容量4およびインピーダンス素子13で分圧されて結合容量4の両端間に生じる電圧と、参照信号V1が結合容量4およびインピーダンス素子13で分圧されてインピーダンス素子13の両端間に生じる電圧との和である。要するに、入力信号V2は、図3に示すように、対象電圧V0を定数(Cs/(Cs+Cin))倍した電圧と、参照信号V1を定数(Cin/(Cs+Cin))倍した電圧との和(合成電圧)となる。
また、減算部17の出力に生じる中間信号V3、つまりインピーダンス素子13の両端間に生じる電位差は、数2で表される。
Figure 2016099207
さらに、増幅部14の出力に生じる増幅信号V4は、増幅部14のゲインβを用いて数3で表され、加算部15の出力に生じる検出信号V5は数4で表される。
Figure 2016099207
Figure 2016099207
ここにおいて、マイコン10は、図4のフローチャートに従って動作する。
すなわち、マイコン10は、まず検出部101にて検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅を検出する(S1)。このとき、検出部101は、検出信号V5をA/D変換して得られたデータを順次監視し、たとえば検出信号V5中の参照信号V1の成分の極大値および極小値を抽出し、隣接する極大値と極小値との差を、参照信号V1の成分の振幅として検出する。なお、この方法で検出される振幅には、検出信号V5中の対象電圧V0の成分が含まれているが、参照信号V1の周波数が対象電圧V0に比べて十分に高ければ、対象電圧V0の成分の影響は無視できる程度である。
次に、マイコン10は、検出部101で検出された振幅が所定の閾値(略ゼロ)以下であるか否かを、調整部102にて判断する(S2)。振幅が閾値より大きければ(S2:No)、マイコン10は、調整部102にて増幅部14のゲインβを調整する(S3)。それから、マイコン10は、再度、検出部101にて検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅を検出し(S1)、振幅が閾値以下であるか否かを調整部102にて判断する(S2)。マイコン10は、振幅が閾値以下になる(S2:Yes)、つまり検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになるまで、上記S1〜S3の処理を繰り返す。
具体的に説明すると、調整部102は、処理S3においてゲインβを予め決められた刻み幅で増加方向あるいは減少方向に変化させることにより、ゲインβの調整を行う。ここで、調整部102は、N回目(Nは2以上の整数)の処理S3におけるゲインβの変更を以下のアルゴリズムで行うことが好ましい。すなわち、調整部102は、N−1回目の処理S3の前後にそれぞれ検出された振幅を比較し、N−1回目の処理S3前よりN−1回目の処理S3後の振幅の方が大きければ、N回目の処理S3では、N−1回目の処理S3とは逆方向にゲインβを変化させる。一方、N−1回目の処理S3前よりN−1回目の処理S3後の振幅の方が小さければ、調整部102は、N回目の処理S3では、N−1回目の処理S3と同方向にゲインβを変化させる。言い換えれば、調整部102は、検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅をゼロに収束させるように、ゲインβの調整を行う。
振幅が閾値以下になると(S2:Yes)、マイコン10は、測定部103にて検出信号V5および増幅部14のゲインβを用いて、対象電圧V0の大きさを求める(S4)。このとき、測定部103は、検出信号V5を検出部101から取得し、増幅部14のゲインβを調整部102から取得して、検出信号V5に対して増幅部14のゲインβの逆数(1/β)を掛けることにより、対象電圧V0(=V5/β)を算出する。つまり、測定部103は、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになったときの、増幅部14のゲインβを用いて1/βで表される値と検出信号V5との積を、対象電圧V0の大きさとして求める。
要するに、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになるとき、増幅部14のゲインβが「Cs/(Cs+Cin)」に略一致し、数4の式におけるCs/(Cs+Cin)・V1の項は、β・V1の項によってキャンセルされることになる。この状態では、検出信号V5にはCs/(Cs+Cin)・V0の項のみが残ることになり、Cs/(Cs+Cin)≒βであるから、検出信号V5に1/βを掛けることにより対象電圧V0が求まる。なお、検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロの状態では、ゲインβは「Cs/(Cs+Cin)」に略一致するため1未満の値となる(β<1)。
マイコン10は、測定部103で求めた対象電圧V0の大きさを測定結果として表示部18へ出力する(S5)。
<効果>
以上説明した本実施形態の電圧測定装置1によれば、電極11を充電部21に容量結合させることで、充電部21に印加される交流電圧を非接触で測定することができる。しかも、電圧測定装置1は、検出信号V5中の参照信号V1の成分が閾値以下になるように増幅部14のゲインを調整した状態で、検出信号V5およびゲインから測定対象の交流電圧(対象電圧V0)の大きさを求める。ここで、増幅部14のゲインは、対象電圧V0の大きさの変動に影響されないため、電圧測定装置1は、たとえば測定対象となる電圧の大きさが変動する場合においても、当該変動の影響によらずに正確な電圧の測定が可能である。したがって、電圧測定装置1は、電圧の測定の正確度を向上させ得る、という利点がある。
また、本実施形態のように、測定部103は、増幅部14のゲインをβとしたときに1/βで表される値と検出信号V5との積を、対象電圧V0の大きさとして求める構成であることが好ましい。この構成によれば、測定部103は、増幅部14のゲインβと検出信号V5との2つのパラメータから、簡単な演算処理で測定対象の交流電圧(対象電圧V0)を算出することができる。
<比較例との対比>
以下に、参照信号V1を増幅する増幅部14に代えて、中間信号V3を増幅し増幅中間信号として出力する増幅部が設けられた構成の電圧測定装置を比較例として、本実施形態の電圧測定装置1との違いを説明する。比較例の電圧測定装置は、増幅部の位置を除く回路構成については本実施形態の電圧測定装置1と同様である。
第1の比較例の電圧測定装置は、加算部15の一方の入力端子に、減算部17の出力端子が増幅部を介して電気的に接続され、加算部15の他方の入力端子に、第2バッファ162の出力端子が電気的に接続された構成とする。つまり、第1の比較例では、増幅部は、減算部17と加算部15との間に設けられており、加算部15の一方の入力端子には、中間信号V3をβ倍した電圧が、増幅中間信号(=β・V3)として印加される。そのため、加算部15から出力される検出信号V5は、インピーダンス素子13の両端間に生じる電位差(中間信号V3)のβ倍に、参照信号V1を加算した電圧と同値になる。
第1の比較例の電圧測定装置では、検出信号V5中の参照信号V1の成分が略ゼロになるように増幅部のゲインβを調整した状態で、加算部15から出力される検出信号V5から測定対象の交流電圧(対象電圧V0)の大きさを求めることができる。しかし、第1の比較例の電圧測定装置において、検出信号V5中の参照信号V1の成分が略ゼロになるように増幅部のゲインβが調整された状態では、増幅部のゲインβは1より大きな値((Cs+Cin)/Cs)となる。この状態でマイコン10に入力される検出信号V5は、測定対象の交流電圧(対象電圧V0)と略同じになる。そのため、第1の比較例では、対象電圧V0が系統電源3から出力される交流電圧(AC100V)であれば、マイコン10に入力される電圧は比較的高電圧となり、電圧測定装置は、比較的高耐圧の部品を用いる必要がある。
これに対して、本実施形態の電圧測定装置1は、調整部102にて参照信号V1を増幅する増幅部14のゲインβを調整することにより、検出信号V5中の参照信号V1の成分が閾値(ここでは略ゼロ)以下になる状態を作り出す。この状態では上述したように増幅部14のゲインβは1未満の値(Cs/(Cs+Cin))となるため、マイコン10に入力される検出信号V5は、測定対象の交流電圧(対象電圧V0)に比べて低く抑えることができる。したがって、マイコン10に入力される電圧は比較的低く抑えられ、電圧測定装置1は、比較的低耐圧の部品を用いて実現可能である。
また、第2の比較例として、第1の比較例の構成に対して、第2バッファ162と加算部15との間に、参照信号V1をα倍(ただしα<1)する調節部を付加した構成を想定する。第2の比較例では、検出信号V5中の参照信号V1の成分が略ゼロになるように増幅部のゲインβが調整された状態で、第1の比較例に比べて検出信号V5がα倍となるため、マイコン10に入力される電圧を低くできる。ただし、第2の比較例の電圧測定装置は、中間信号V3をβ倍する増幅部と別に、参照信号V1をα倍する調節部が必要である。
これに対して、本実施形態の電圧測定装置1は、参照信号V1をβ倍する増幅部14があればよく、中間信号V3側に増幅部(調節部)は必要ないので、回路構成を簡略化することができる。
(実施形態2)
本実施形態の電圧測定装置1は、図5に示すように、増幅部14および減算部17の位置、並びに加算部15(図1参照)が省略されている点が、実施形態1の電圧測定装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
<電圧測定装置の構成>
本実施形態では、増幅部14の出力電圧を「増幅信号V3」、減算部17の出力電圧を「検出信号V4」として説明する。
本実施形態では、減算部17の+端子には、第1バッファ161の出力端子が電気的に接続され、減算部17の−端子には、第2バッファ162の出力端子が増幅部14を介して電気的に接続されている。つまり、増幅部14は、第2バッファ162と減算部17との間に設けられており、減算部17の−端子には、参照信号V1をβ倍した電圧が、増幅信号V3(=β・V1)として印加される。
したがって、減算部17は、第1バッファ161の出力する入力信号V2から、増幅部14の出力する増幅信号V3を減算した大きさの検出信号V4(=V2−V3)を出力する。つまり、減算部17は、信号源12およびインピーダンス素子13からなる直列回路の両端間に生じる電位差から、増幅部14で増幅された参照信号V1を減算し検出信号V4として出力する。言い換えれば、減算部17から出力される検出信号V4は、信号源12およびインピーダンス素子13の直列回路の両端間に生じる電圧(電位差)から、参照信号V1のβ倍を減算した電圧と同値になる。
マイコン10のA/D変換部104は、減算部17の出力端子に電気的に接続されている。A/D変換部104は、減算部17から出力される検出信号V4をA/D変換することにより、マイコン10で処理可能なデジタル値へと変換し、検出部101へ出力する。
ここで、実施形態1の「検出信号V5」を「検出信号V4」と読み替えれば、検出部101および調整部102の構成については、実施形態1と同様であるから、ここでは説明を省略する。
測定部103は、調整部102で増幅部14のゲインが調整された状態における検出信号V4および上記ゲインを用いて、対象電圧V0の大きさを求める。本実施形態では、測定部103は、増幅部14のゲインを「β」としたときに「1/(1−β)」で表される値と、検出信号V4との積を、対象電圧V0の大きさとして求めるように構成されている。言い換えれば、測定部103は、検出信号V4に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになったときの検出信号V4に対して、1から増幅部14のゲイン(β)を減算した結果の逆数を掛けることにより、対象電圧V0の大きさを算出する。
<電圧測定装置の動作>
次に、本実施形態の電圧測定装置1の動作について説明する。
本実施形態では、減算部17の出力に生じる検出信号V4は、数5で表される。
Figure 2016099207
ここにおいて、マイコン10は、検出信号V4中の参照信号V1の成分の振幅が所定の閾値(略ゼロ)以下になるように、調整部102にて増幅部14のゲインβを調整する。振幅が閾値以下になると、マイコン10は、測定部103にて検出信号V4および増幅部14のゲインβを用いて、対象電圧V0の大きさを求める。このとき、測定部103は、検出信号V4を検出部101から取得し、増幅部14のゲインβを調整部102から取得して、検出信号V4に対して、「1/(1−β)」を掛けることにより、対象電圧V0(=V4/(1−β))を算出する。つまり、測定部103は、検出信号V4に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになったときの、増幅部14のゲインβを用いて1/(1−β)で表される値と検出信号V4との積を、対象電圧V0の大きさとして求める。
要するに、検出信号V4に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロになるとき、増幅部14のゲインβが「Cin/(Cs+Cin)」に略一致し、数5の式におけるCin/(Cs+Cin)・V1の項は、β・V1の項によってキャンセルされる。この状態では、検出信号V4にはCs/(Cs+Cin)・V0の項のみが残ることになり、Cs/(Cs+Cin)≒1−βであるから、検出信号V4に1/(1−β)を掛けることにより対象電圧V0が求まる。なお、検出信号V4に含まれている参照信号V1の成分の振幅が略ゼロの状態では、ゲインβは「Cin/(Cs+Cin)」に略一致するため1未満の値となる(β<1)。
<効果>
以上説明した本実施形態の電圧測定装置1によれば、電極11を充電部21に容量結合させることで、充電部21に印加される交流電圧を非接触で測定することができる。しかも、電圧測定装置1は、検出信号V4中の参照信号V1の成分が閾値以下になるように増幅部14のゲインを調整した状態で、検出信号V4およびゲインから測定対象の交流電圧(対象電圧V0)の大きさを求める。ここで、増幅部14のゲインは、対象電圧V0の大きさの変動に影響されないため、電圧測定装置1は、たとえば測定対象となる電圧の大きさが変動する場合においても、当該変動の影響によらずに正確な電圧の測定が可能である。したがって、電圧測定装置1は、電圧の測定の正確度を向上させ得る、という利点がある。さらに、本実施形態の電圧測定装置1は、加算部15(図1参照)を省略できるので、実施形態1の電圧測定装置1に比べて回路構成を簡略化することができる。
また、本実施形態のように、測定部103は、増幅部14のゲインをβとしたときに1/(1−β)で表される値と検出信号V4との積を、対象電圧V0の大きさとして求める構成であることが好ましい。この構成によれば、測定部103は、増幅部14のゲインβと検出信号V4との2つのパラメータから、簡単な演算処理で測定対象の交流電圧(対象電圧V0)を算出することができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の電圧測定装置1は、図6に示すように、検出信号V5から参照信号V1の成分を分離するフィルタ19をさらに備える点で、実施形態1の電圧測定装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、フィルタ19は、加算部15の後段、つまり加算部15の出力端子とマイコン10との間に電気的に接続されている。フィルタ19は、検出信号V5が入力されると、この検出信号V5に含まれる参照信号V1の成分(以下、「抽出信号V6」という)を、検出信号V5から抽出して出力する。ここでは、参照信号V1は、対象電圧V0に比べて高い周波数で電圧値が周期的に変動する電圧信号であるので、フィルタ19は、カットオフ周波数より高い周波数成分を通過させるハイパスフィルタである。そのため、図6ではフィルタ19を「HPF」と表記している。フィルタ19のカットオフ周波数は、参照信号V1の周波数より低く、且つ対象電圧V0の周波数より高い値に設定される。なお、フィルタ19の具体的な構成は特に限定されず、たとえばコンデンサと抵抗とを組み合わせた回路や、オペアンプを用いた回路などで適宜構成される。
マイコン10は、実施形態1のA/D変換部104(図1参照)に代えて、加算部15の出力端子に直接的に接続された第1A/D変換部106と、フィルタ19を介して加算部15の出力端子に接続された第2A/D変換部107とを備えている。第1A/D変換部106は、フィルタ19から出力される抽出信号V6をA/D変換することにより、マイコン10で処理可能なデジタル値へと変換し、検出部101へ出力する。第2A/D変換部107は、加算部15から出力される検出信号V5をA/D変換することにより、マイコン10で処理可能なデジタル値へと変換し、測定部103へ出力する。第1A/D変換部106および第2A/D変換部107のナイキスト周波数は、いずれも参照信号V1より高く設定されている。
検出部101は、デジタル値に変換された抽出信号V6が入力されると、抽出信号V6の振幅を検出して、調整部102へ出力する。調整部102は、検出部101で検出された振幅が所定の閾値以下になるように、増幅部14のゲインを調整する。すなわち、調整部102は、フィルタ19で分離された検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分の振幅が閾値(ここでは略ゼロ)以下になるように、増幅部14のゲインを調整する。なお、ここでいう検出信号V5に含まれている参照信号V1の成分(抽出信号V6)とは、検出信号V5中における参照信号V1と同一周波数の信号成分であり、参照信号V1の定数倍の信号成分である。
測定部103は、調整部102で上記ゲインが調整された状態における検出信号V5および上記ゲインを用いて、対象電圧V0の大きさを求める。本実施形態では、測定部103は、増幅部14のゲインを「β」としたときに「1/β」で表される値と、第2A/D変換部107から出力される検出信号V5との積を、対象電圧V0の大きさとして求めるように構成されている。
また、電圧測定装置1の動作については、検出部101にて検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅を検出する方法が、実施形態1とは異なる。すなわち、本実施形態の電圧測定装置1では、検出部101は抽出信号V6の振幅を検出することにより、検出信号V5中の参照信号V1の成分の振幅を検出する。その他の電圧測定装置1の動作については、実施形態1と同様であるから、ここでは説明を省略する。
<効果>
以上説明した本実施形態の電圧測定装置1によれば、検出信号V5から参照信号V1の成分を分離するフィルタ19が設けられることにより、第1A/D変換部106の入力には対象電圧V0が含まれないことになる。したがって、電圧測定装置1は、第1A/D変換部106のフルスケールの略全域にわたって参照信号V1を入力でき、参照信号V1の振幅の分解能を高くできるので、対象電圧V0の測定精度の向上を期待できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
なお、本実施形態の構成(フィルタ19、第1A/D変換部106、および第2A/D変換部107を備える構成)は、実施形態1の構成に限らず、実施形態2の構成と組み合わせて適用することも可能である。すなわち、実施形態2の構成において、減算部17の出力端子にフィルタ19を接続し、検出信号V4から参照信号V1の成分を分離するように構成されていてもよい。
1 電圧測定装置
11 電極
12 信号源
13 インピーダンス素子
14 増幅部
15 加算部
17 減算部
21 充電部
102 調整部
103 測定部

Claims (5)

  1. 交流電圧が印加される充電部に対して間隔を空けて配置されることにより前記充電部に容量結合される電極と、
    電圧値が周期的に変動する参照信号を出力する信号源と、
    前記電極と前記信号源との間に電気的に接続されたインピーダンス素子と、
    前記参照信号を増幅する増幅部と、
    前記インピーダンス素子の両端間に生じる電位差に前記増幅部で増幅された前記参照信号を加算し検出信号として出力する加算部と、
    前記検出信号に含まれる前記参照信号の成分の振幅が所定の閾値以下になるように前記増幅部のゲインを調整する調整部と、
    前記調整部で前記ゲインが調整された状態における前記検出信号および前記ゲインを用いて前記交流電圧の大きさを求める測定部とを備える
    ことを特徴とする電圧測定装置。
  2. 前記測定部は、前記増幅部のゲインをβとしたときに1/βで表される値と前記検出信号との積を、前記交流電圧の大きさとして求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧測定装置。
  3. 交流電圧が印加される充電部に対して間隔を空けて配置されることにより前記充電部に容量結合される電極と、
    電圧値が周期的に変動する参照信号を出力する信号源と、
    前記電極と前記信号源との間に電気的に接続されたインピーダンス素子と、
    前記参照信号を増幅する増幅部と、
    前記信号源および前記インピーダンス素子からなる直列回路の両端間に生じる電位差から、前記増幅部で増幅された前記参照信号を減算し検出信号として出力する減算部と、
    前記検出信号に含まれる前記参照信号の成分の振幅が所定の閾値以下になるように前記増幅部のゲインを調整する調整部と、
    前記調整部で前記ゲインが調整された状態における前記検出信号および前記ゲインを用いて前記交流電圧の大きさを求める測定部とを備える
    ことを特徴とする電圧測定装置。
  4. 前記測定部は、前記増幅部のゲインをβとしたときに1/(1−β)で表される値と前記検出信号との積を、前記交流電圧の大きさとして求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電圧測定装置。
  5. 前記検出信号から前記参照信号の成分を分離するフィルタをさらに備え、
    前記調整部は、前記フィルタで分離された前記参照信号の成分の振幅が前記閾値以下になるように前記ゲインを調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電圧測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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