JP2015175508A - 静圧気体軸受回転案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転部材に作用する圧力が周方向で均一になり、軸受負荷容量および軸受剛性の低下を抑制できる静圧気体軸受回転案内装置を提供すること。
【解決手段】静圧気体軸受回転案内装置は、軸周りに回転する円盤形状の部材であって、軸に対して直交する表面である第1端面と、第1端面に平行な表面である第2端面と、軸方向から見て円形である表面である側面とを備える回転部材を備える。静圧気体軸受回転案内装置は、第1端面に向かって気体を噴出する第1エアパッドを備え、回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第1静圧気体軸受と、第2端面に向かって気体を噴出する第2エアパッドを備え、回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第2静圧気体軸受と、側面に向かって気体を噴出する第3エアパッドを備え、回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第3静圧気体軸受とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、静圧気体軸受回転案内装置に関する。
回転軸を支持する支持構造として、静圧気体軸受が知られている。静圧気体軸受は、回転軸を非接触の状態で回転可能に支持することができる。例えば、特許文献1には、ラジアル軸受部分およびスラスト軸受部分を備えた軸受ハウジングと、軸受ハウジングのラジアル軸受部分およびスラスト軸受部分のそれぞれに保持された静圧軸受パッドと、を備える静圧流体軸受が記載されている。
特開平5−71535号公報
特許文献1の技術では、ラジアル軸受、スラスト軸受および多孔質の円筒パッド等の部材が、回転軸の周方向の全周に設けられている。このため、特許文献1の技術を用いる場合、回転軸の径方向の大きさを大型化すると、ラジアル軸受、スラスト軸受および円筒パッド等の部材が、回転軸の大型化に応じて大きくなる。しかし、部材の加工精度および多孔質材の気孔率の安定性には限界がある。このため、回転軸が大型化する場合、回転軸に作用する圧力が周方向で不均一となり、軸受負荷容量および軸受剛性が低下する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転部材に作用する圧力が周方向で均一になり、軸受負荷容量および軸受剛性の低下を抑制できる静圧気体軸受回転案内装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、静圧気体軸受回転案内装置は、軸周りに回転する円盤形状の部材であって、前記軸に対して直交する表面である第1端面と、前記第1端面に平行な表面である第2端面と、前記軸方向から見て円形である表面である側面と、を備える回転部材と、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに設けられて前記第1端面に向かって気体を噴出する第1エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第1静圧気体軸受と、第2ハウジングと、前記第2ハウジングに設けられて前記第2端面に向かって気体を噴出する第2エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第2静圧気体軸受と、第3ハウジングと、前記第3ハウジングに設けられて前記側面に向かって気体を噴出する第3エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第3静圧気体軸受と、を備えることを特徴とする。
これにより、回転部材が大型化する場合であっても、第1静圧気体軸受、第2静圧気体軸受および第3静圧気体軸受の大型化は抑制される。このため、第1静圧気体軸受、第2静圧気体軸受および第3静圧気体軸受が備える各部材の大きさが一定の大きさ以下に留まり、各部材の加工精度の低下および多孔質材の気孔率のバラつきが抑制される。これにより、回転部材に作用する圧力が周方向で均一になりやすくなる。よって、本発明に係る静圧気体軸受回転案内装置は、軸受負荷容量および軸受剛性の低下を抑制できる。
本発明の望ましい態様として、前記第1静圧気体軸受、前記第2静圧気体軸受および前記第3静圧気体軸受は、それぞれ3つ以上であることが好ましい。これにより、第1静圧気体軸受、第2静圧気体軸受および第3静圧気体軸受がそれぞれ2つである場合に比較して、静圧気体軸受回転案内装置は、回転部材の軸方向の位置および回転部材の軸に対する傾きを規制しやすくなる。よって、静圧気体軸受回転案内装置は、回転部材の回転運動の安定性を向上させることができる。
本発明の望ましい態様として、前記第2静圧気体軸受は、前記回転部材の軸方向から見た場合に前記第1静圧気体軸受と重なるように配置されることが好ましい。これにより、第1静圧気体軸受によって回転部材に加えられる力の作用点と、第2静圧気体軸受によって回転部材に加えられる力の作用点とが、回転部材の周方向で一致しやすくなる。このため、第1エアパッドから噴出させる空気の量および第2エアパッドから噴出させる空気の量の調整が容易になる。よって、静圧気体軸受回転案内装置は、回転部材の回転運動の安定性を容易に維持することができる。
本発明の望ましい態様として、前記回転部材は、前記軸方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内周面に設けられる環状の溝と、を備えることが好ましい。これにより、回転部材は、中実部材である場合に比較して軽量になる。このため、回転部材を回転させるときに回転部材に作用する慣性力が小さくなる。よって、静圧気体軸受回転案内装置は、回転部材の回転速度の制御を容易にすることができる。
本発明によれば、回転部材に作用する圧力が周方向で均一になり、軸受負荷容量および軸受剛性の低下を抑制できる静圧気体軸受回転案内装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る静圧気体軸受回転案内装置を、筐体の上面部を除いて示す平面図である。 図2は、図1におけるA−A’断面を示す図である。 図3は、回転部材の第1端面側から見た第1ハウジングおよび第1エアパッドを示す図である。 図4は、回転部材の側面側から見た第3ハウジングおよび第3エアパッドを示す図である。 図5は、図4におけるB−B’断面を示す図である。 図6は、変形例に係る静圧気体軸受回転案内装置を、回転部材の軸を含む平面で切った断面を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る静圧気体軸受回転案内装置を、筐体の上面部を除いて示す平面図である。図2は、図1におけるA−A’断面を示す図である。図3は、回転部材の第1端面側から見た第1ハウジングおよび第1エアパッドを示す図である。図4は、回転部材の側面側から見た第3ハウジングおよび第3エアパッドを示す図である。図5は、図4におけるB−B’断面を示す図である。図1、2に示すように、静圧気体軸受回転案内装置1は、例えば、筐体10と、回転部材6と、3つの第1静圧気体軸受ab1と、3つの第2静圧気体軸受ab2と、3つの第3静圧気体軸受ab3と、を備える。静圧気体軸受回転案内装置1は、例えば、ウェハーの検査装置において、被検査物であるウェハーを回転させる機構として用いられる。なお、第1静圧気体軸受ab1と、第2静圧気体軸受ab2と、第3静圧気体軸受ab3は、必ずしもそれぞれ3つでなくてもよく、それぞれ2つであってもよいし、それぞれ4つ以上であってもよい。
図1に示すように、筐体10は、環状である。また、図2に示すように、筐体10は、上面部101と、底面部102と、側面部103と、を備える。上面部101は、円環形状の板状部材である。底面部102は、上面部101に平行である円環形状の板状部材である。側面部103は、上面部101および底面部102を連結する部材である。例えば本実施形態において、筐体10は、上面部101および底面部102が鉛直方向に対して直交するように配置されている。
回転部材6は、軸Z周りに回転する円盤形状の部材である。例えば本実施形態において、軸Zは、水平面に対して直交している。回転部材6は、例えばステンレス鋼で形成されている。回転部材6は、軸Zに対して直交する表面である第1端面61と、第1端面61に平行な表面である第2端面62と、軸Z方向から見て円形である表面である側面63と、を備える。側面63は、曲面であって、第1端面61の径方向外側の端部と第2端面62の径方向外側の端部とを接続している。また、回転部材6は、軸Z方向に貫通する貫通孔6hと、貫通孔6hの内周面に設けられる環状の溝65と、を備える。溝65は、例えば貫通孔6hの内周面を切削することで形成されている。これにより、回転部材6は、中実部材である場合に比較して軽量である。また、回転部材6は、第1端面61から溝65に向かって貫通する複数の取付孔61hと、第2端面62から溝65に向かって貫通する複数の取付孔62hと、を備える。取付孔61hおよび取付孔62hは、例えば、回転部材6の周方向に等間隔に配置されている。例えば、ウェハー等の被検査物を保持する機台(チャック)が、ボルト等の固定具および取付孔61h、62hを用いて、回転部材6に固定される。
なお、回転部材6は、第1端面61を形成する部材と、第2端面62を形成する部材と、側面63を形成する部材とを組み立てて形成されていてもよい。このように別部材を組み立てて回転部材6を形成する場合、第1端面61を形成する部材と第2端面62を形成する部材との間の隙間が、溝65である。
図1に示すように、3つの第1静圧気体軸受ab1は、回転部材6の周方向に等間隔に配置されている。図2に示すように、第1静圧気体軸受ab1は、第1ハウジング4と、第1エアパッド5と、を備える。
第1ハウジング4は、第1端面61に対向するように配置されている。第1ハウジング4は、例えばステンレス鋼で形成されている。第1ハウジング4を第1端面61から見た形状は、例えば扇形状である。図2に示すように、第1ハウジング4は、第1端面61と対向する面とは反対側の面に、球状の窪みであるソケット部48を備える。ソケット部48には、ボールスタッドbの球状の先端部が嵌まっている。ボールスタッドbは、上面部101を貫通しており、緩み止めナットnによって位置決めされている。これにより、第1ハウジング4は、上面部101に揺動可能に支持されている。また、ボールスタッドbの先端部の位置は、緩み止めナットnを緩めることで調整することができる。
第1エアパッド5は、例えばグラファイトにより形成された板状の多孔質材であって、第1ハウジング4に支持される。図2に示すように、第1ハウジング4は、第1端面61と対向する面に第1凹部49を備える。第1エアパッド5は、第1凹部49に嵌まっている。第1エアパッド5は、例えば、接着剤によって第1凹部49に固定されている。図3に示すように、第1エアパッド5は、例えばそれぞれの第1ハウジング4に5つずつ固定されている。5つの第1エアパッド5は、例えば回転部材6の周方向で等間隔に並べられている。なお、第1エアパッド5は、ボルト等によって第1凹部49に固定されていてもよい。また、それぞれの第1ハウジング4に固定される第1エアパッド5は、必ずしも5つでなくてもよく、4つ以下であってもよいし6つ以上であってもよい。
図1に示すように、3つの第2静圧気体軸受ab2は、回転部材6の周方向に等間隔に配置されている。第2静圧気体軸受ab2は、例えば、回転部材6の軸方向から見た場合に第1静圧気体軸受ab1と重なるように配置されている。図2に示すように、第2静圧気体軸受ab2は、第2ハウジング7と、第2エアパッド8と、を備える。
第2ハウジング7は、第2端面62に対向するように配置されている。第2ハウジング7は、例えばステンレス鋼で形成されている。第2ハウジング7を第2端面62から見た形状は、例えば扇形状である。図2に示すように、第2ハウジング7は、第2端面62と対向する面とは反対側の面に、球状の窪みであるソケット部78を備える。ソケット部78には、ボールスタッドbの球状の先端部が嵌まっている。ボールスタッドbは、底面部102を貫通しており、緩み止めナットnによって位置決めされている。これにより、第2ハウジング7は、底面部102に揺動可能に支持されている。
第2エアパッド8は、例えばグラファイトにより形成された板状の多孔質材であって、第2ハウジング7に支持される。第2ハウジング7は、第2端面62と対向する面に第1凹部79を備える。第2エアパッド8は、第1凹部79に嵌まっている。第2エアパッド8は、例えば、接着剤によって第1凹部79に固定されている。第2エアパッド8は、例えばそれぞれの第2ハウジング7に5つずつ固定されている。5つの第2エアパッド8は、例えば回転部材6の周方向で等間隔に並べられている。なお、第2エアパッド8は、ボルト等によって第1凹部79に固定されていてもよい。また、それぞれの第2ハウジング7に固定される第2エアパッド8は、必ずしも5つでなくてもよく、4つ以下であってもよいし6つ以上であってもよい。
図1に示すように、3つの第3静圧気体軸受ab3は、回転部材6の周方向に等間隔に配置されている。第3静圧気体軸受ab3は、例えば、第1静圧気体軸受ab1および第2静圧気体軸受ab2と回転部材6の周方向の位置が同じになるように配置されている。図2に示すように、第3静圧気体軸受ab3は、第3ハウジング2と、第3エアパッド3と、を備える。
第3ハウジング2は、側面63に対向するように配置されている。第3ハウジング2は、例えばステンレス鋼で形成されている。図4に示すように、第3ハウジング2を側面63から見た形状は、例えば長方形である。図2に示すように、第3ハウジング2は、側面63と対向する面とは反対側の面に、球状の窪みであるソケット部28を備える。ソケット部28には、ボールスタッドbの球状の先端部が嵌まっている。ボールスタッドbは、側面部103を貫通しており、緩み止めナットnによって位置決めされている。これにより、第3ハウジング2は、側面部103に揺動可能に支持されている。
第3エアパッド3は、例えばグラファイトにより形成された板状の多孔質材であって、第3ハウジング2に支持される。第3ハウジング2は、側面63と対向する面に第1凹部29を備える。第3エアパッド3は、第1凹部29に嵌まっている。第3エアパッド3は、例えば、接着剤によって第1凹部29に固定されている。図4に示すように、第3エアパッド3は、例えばそれぞれの第3ハウジング2に5つずつ固定されている。5つの第3エアパッド3は、例えば回転部材6の周方向で等間隔に並べられている。なお、第3エアパッド3は、ボルト等によって第1凹部29に固定されていてもよい。また、それぞれの第3ハウジング2に固定される第3エアパッド3は、必ずしも5つでなくてもよく、4つ以下であってもよいし6つ以上であってもよい。
図4、5に示すように、第3ハウジング2は、内部に設けられる流路である内部流路21を備える。内部流路21の一端は、第3ハウジング2の外部に開口している。第3ハウジング2は、第1凹部29の底面に設けられる第1凹部29よりも小さい凹部であって内部流路21に接続される第2凹部23を備える。例えば、第2凹部23は、側面63から見た形状が矩形である矩形部23aと、側面63から見た形状が十字形である十字部23bと、を備える。十字部23bは、矩形部23aの内側に配置されている。十字部23bの端部は、矩形部23aの4辺それぞれの中間部に連結されている。
図5に示すように、第3エアパッド3は、回転部材6の側面63に対向する表面である噴出面31と、噴出面31とは反対側の表面である裏面32を備える。噴出面31は、例えば、第3エアパッド3が対向する回転部材6の側面63に沿う曲面状である。これにより、噴出面31と側面63との間に生ずる隙間Gは一定になっている。例えば本実施形態において、隙間Gは、10μm程度である。裏面32は、平坦面であり、第1凹部29の底面に接している。
内部流路21には、外部から圧縮空気が導入される。内部流路21に導入された圧縮空気は、第2凹部23を通じて、第3エアパッド3の裏面32の広範囲に接する。第3エアパッド3が多孔質材であるため、圧縮空気は、裏面32側から噴出面31側へ第3エアパッド3の内部を移動する。圧縮空気は、第3エアパッド3の内部の気孔を通じて拡散するので、噴出面31の全体から回転部材6の側面63に向かって噴出する。このため、第3静圧気体軸受ab3によって、径方向内側向きの力が回転部材6に加えられる。3つの第3静圧気体軸受ab3は、上述したように回転部材6の周方向に均等に配置されている。これにより、3つの第3静圧気体軸受ab3から回転部材6に加えられる力が釣り合う。このため、回転部材6と第3エアパッド3とが非接触の状態で、回転部材6の径方向の位置が規制される。また、回転部材6の径方向の位置に変化が生じた場合であっても、第3ハウジング2が揺動できるので、回転部材6が第3エアパッド3に非接触である状態が保たれやすい。
また、第1ハウジング4は、図3に示すように、第3ハウジング2の内部流路21に相当する内部流路41と、第3ハウジング2の第2凹部23に相当する第2凹部43と、を備える。内部流路41および第2凹部43を通じて圧縮空気が第1エアパッド5に導入され、第1エアパッド5から第1端面61に向かって圧縮空気が噴出する。このため、第1静圧気体軸受ab1によって、鉛直方向下向きの力が回転部材6に加えられる。また、第1エアパッド5の圧縮空気が噴出する面と第1端面61の間の隙間の大きさは、上述した隙間Gの大きさと同程度である。
また、第2ハウジング7は、例えば内部流路41と同じ形状の内部流路と、第2凹部43と同じ形状の第2凹部と、を備える。第2ハウジング7における内部流路および第2凹部を通じて圧縮空気が第2エアパッド8に導入され、第2エアパッド8から第2端面62に向かって圧縮空気が噴出する。このため、第2静圧気体軸受ab2によって、鉛直方向上向きの力が回転部材6に加えられる。また、第2エアパッド8の圧縮空気が噴出する面と第2端面62の間の隙間の大きさは、上述した隙間Gの大きさと同程度である。
第1エアパッド5から噴出させる圧縮空気の量および第2エアパッド8から噴出させる空気の量は、それぞれ独立に調整することができる。これにより、第2静圧気体軸受ab2によって回転部材6に加えられる力が、第1静圧気体軸受ab1によって回転部材6に加えられる力と回転部材6にかかる重力との合力に釣り合う。このため、回転部材6が第1エアパッド5および第2エアパッド8に非接触の状態で、回転部材6の軸方向の位置が規制される。また、第1静圧気体軸受ab1および第2静圧気体軸受ab2が回転部材6の周方向に等間隔に配置されているため、回転部材6の軸Zに対する傾きの規制が容易である。また、回転部材6の軸Zに対する傾きに変化が生じた場合であっても、第1ハウジング4および第2ハウジング7が揺動できるので、回転部材6が第1エアパッド5および第2エアパッド8に非接触である状態が保たれやすい。
なお、第1静圧気体軸受ab1および第2静圧気体軸受ab2は、必ずしも同じ数で配置されていなくてもよい。例えば、第2静圧気体軸受ab2の数が、第1静圧気体軸受ab1の数よりも多くてもよい。上述したように、第2静圧気体軸受ab2によって回転部材6に加えられる力は、第1静圧気体軸受ab1によって回転部材6に加えられる力と回転部材6にかかる重力との合力に釣り合う必要がある。このため、第2静圧気体軸受ab2の数を第1静圧気体軸受ab1の数よりも多くすることで、1つの第1エアパッド5から噴出する圧縮空気の量と1つの第2エアパッド8から噴出する圧縮空気の量とが、より均一になる。これにより、回転部材6の回転運動の安定性が向上する可能性がある。
また、回転部材6、第1ハウジング4、第2ハウジング7および第3ハウジング2は、必ずしもステンレス鋼で形成されていなくてもよく、他の材料で形成されていてもよい。ただし、回転部材6、第1ハウジング4、第2ハウジング7および第3ハウジング2は、熱膨張率が低い金属で形成されることが好ましい。また、第1エアパッド5、第2エアパッド8および第3エアパッド3は、必ずしもグラファイトで形成されていなくてもよく、他の材料で形成されていてもよい。ただし、第1エアパッド5、第2エアパッド8および第3エアパッド3がグラファイトで形成されている場合、回転部材6に接触したときでも回転部材6との摩擦が生じにくい点で好ましい。
以上述べたように、静圧気体軸受回転案内装置1は、軸Z周りに回転する円盤形状の部材であって、軸Zに対して直交する表面である第1端面61と、第1端面61に平行な表面である第2端面62と、軸Z方向から見て円形である表面である側面63と、を備える回転部材6を備える。静圧気体軸受回転案内装置1は、第1ハウジング4と、第1ハウジング4に設けられて第1端面61に向かって気体(圧縮空気)を噴出する第1エアパッド5と、を備え、回転部材6の周方向に等間隔に配置される複数の第1静圧気体軸受ab1を備える。静圧気体軸受回転案内装置1は、第2ハウジング7と、第2ハウジング7に設けられて第2端面62に向かって気体(圧縮空気)を噴出する第2エアパッド8と、を備え、回転部材6の周方向に等間隔に配置される複数の第2静圧気体軸受ab2を備える。静圧気体軸受回転案内装置1は、第3ハウジング2と、第3ハウジング2に設けられて側面63に向かって気体(圧縮空気)を噴出する第3エアパッド3と、を備え、回転部材6の周方向に等間隔に配置される複数の第3静圧気体軸受ab3と、を備える。
これにより、回転部材6が大型化する場合であっても、第1静圧気体軸受ab1、第2静圧気体軸受ab2および第3静圧気体軸受ab3の大型化は抑制される。このため、第1静圧気体軸受ab1、第2静圧気体軸受ab2および第3静圧気体軸受ab3が備える各部材の大きさが一定の大きさ以下に留まり、各部材の加工精度の低下が抑制される。よって、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6が大きい場合でも、回転部材6を非接触で支持することができる。「回転部材6を非接触で支持する」とは、第1エアパッド5と回転部材6との間、第2エアパッド8と回転部材6との間、および第3エアパッド3と回転部材6との間にある気体(圧縮空気)によって、回転部材6の軸Z方向および径方向の位置が規制されている状態を意味する。すなわち、「回転部材6を非接触で支持する」とは、気体(圧縮空気)によって回転部材6が宙に浮かんでいる状態を意味する。また、各部材の加工精度の低下および多孔質材の気孔率のバラつきが抑制されることで、回転部材6に作用する圧力が周方向で均一になりやすくなる。よって、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6が大きい場合でも軸受負荷容量および軸受剛性の低下を抑制できる。ここで、軸受負荷容量とは、静圧気体軸受回転案内装置1が回転部材6を非接触で支持することができる最大荷重である。軸受剛性とは、回転部材6の回転中において衝撃または振動等が回転部材6に加えられたとき、回転部材6が第1エアパッド5、第2エアパッド8または第3エアパッド3に接触せずに回転できる度合である。軸受剛性の単位は、例えば[N/μm]である。すなわち、軸受剛性は、回転中の回転部材6を1μm移動させるのに要する荷重[N]を意味する。
また、第1静圧気体軸受ab1、第2静圧気体軸受ab2および第3静圧気体軸受ab3は、それぞれ3つ以上(本実施形態においては3つ)である。これにより、第1静圧気体軸受ab1、第2静圧気体軸受ab2および第3静圧気体軸受ab3がそれぞれ2つである場合に比較して、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6の軸Z方向の位置および回転部材6の軸Zに対する傾きを規制しやすくなる。よって、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6の回転運動の安定性を向上させることができる。
また、第2静圧気体軸受ab2は、回転部材6の軸Z方向から見た場合に第1静圧気体軸受ab1と重なるように配置される。これにより、第1静圧気体軸受ab1によって回転部材6に加えられる力の作用点と、第2静圧気体軸受ab2によって回転部材6に加えられる力の作用点とが、回転部材6の周方向で一致しやすくなる。このため、第1エアパッド5から噴出させる圧縮空気の量および第2エアパッド8から噴出させる圧縮空気の量の調整が容易になる。よって、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6の回転運動の安定性を容易に維持することができる。
また、回転部材6は、軸Z方向に貫通する貫通孔6hと、貫通孔6hの内周面に設けられる環状の溝65と、を備える。これにより、回転部材6は、中実部材である場合に比較して軽量になる。このため、回転部材6を回転させるときに回転部材6に作用する慣性力が小さくなる。よって、静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6の回転速度の制御を容易にすることができる。
(変形例)
図6は、変形例に係る静圧気体軸受回転案内装置を、回転部材の軸を含む平面で切った断面を示す図である。上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
変形例に係る静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6Aを備える。回転部材6Aは、軸Z周りに回転する円盤形状の部材である。回転部材6Aは、例えばステンレス鋼で形成されている。回転部材6Aは、軸Zに対して直交する表面である第1端面61Aと、第1端面61に平行な表面である第2端面62Aと、軸Z方向から見て円形である表面である側面63と、を備える。また、回転部材6Aは、軸Z方向に貫通する貫通孔6hAと、貫通孔6hAの内周面に設けられる環状の溝66、67と、を備える。回転部材6Aは、溝66と溝67との間に固定部64を備える。固定部64は、軸Zに対して直交する板状であり、軸Z方向に貫通する複数の取付孔64hを備える。取付孔64hは、例えば回転部材6Aの周方向に等間隔に配置されている。例えば、ウェハー等の被検査物を保持する機台(チャック)が、ボルト等の固定具および取付孔64hを用いて、固定部64に固定される。
これにより、回転部材6Aは、実施形態で説明した取付孔61hおよび取付孔62hを備えなくてもよくなる。このため、第1端面61Aおよび第2端面62Aの面積は、上述した実施形態の第1端面61および第2端面62の面積よりも小さくすることができる。
また、ウェハー等の被検査物の重量による力は固定部64が負担するので、回転部材6Aにおける固定部64以外の部分の肉厚が薄くなる可能性がある。これにより、回転部材6Aは、上述した実施形態の回転部材6に比較して軽量になる可能性がある。このため、回転部材6Aを回転させるときに回転部材6Aに作用する慣性力が小さくなる可能性がある。よって、変形例に係る静圧気体軸受回転案内装置1は、回転部材6Aの回転速度の制御を容易にすることができる可能性がある。
1 静圧気体軸受回転案内装置
10 筐体
101 上面部
102 底面部
103 側面部
2 第3ハウジング
21 内部流路
23 第2凹部
23a 矩形部
23b 十字部
28 ソケット部
29 第1凹部
3 第3エアパッド
31 噴出面
32 裏面
4 第1ハウジング
41 内部流路
43 第2凹部
48 ソケット部
49 第1凹部
5 第1エアパッド
6、6A 回転部材
6h、6hA 貫通孔
61、61A 第1端面
61h 取付孔
62、62A 第2端面
62h 取付孔
63 側面
64 固定部
64h 取付孔
65、66、67 溝
7 第2ハウジング
78 ソケット部
79 第1凹部
8 第2エアパッド
ab1 第1静圧気体軸受
ab2 第2静圧気体軸受
ab3 第3静圧気体軸受
b ボールスタッド
G 隙間
n 緩み止めナット

Claims (4)

  1. 軸周りに回転する円盤形状の部材であって、前記軸に対して直交する表面である第1端面と、前記第1端面に平行な表面である第2端面と、前記軸方向から見て円形である表面である側面と、を備える回転部材と、
    第1ハウジングと、前記第1ハウジングに設けられて前記第1端面に向かって気体を噴出する第1エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第1静圧気体軸受と、
    第2ハウジングと、前記第2ハウジングに設けられて前記第2端面に向かって気体を噴出する第2エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第2静圧気体軸受と、
    第3ハウジングと、前記第3ハウジングに設けられて前記側面に向かって気体を噴出する第3エアパッドと、を備え、前記回転部材の周方向に等間隔に配置される複数の第3静圧気体軸受と、
    を備えることを特徴とする静圧気体軸受回転案内装置。
  2. 前記第1静圧気体軸受、前記第2静圧気体軸受および前記第3静圧気体軸受は、それぞれ3つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の静圧気体軸受回転案内装置。
  3. 前記第2静圧気体軸受は、前記回転部材の軸方向から見た場合に前記第1静圧気体軸受と重なるように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の静圧気体軸受回転案内装置。
  4. 前記回転部材は、前記軸方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内周面に設けられる環状の溝と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の静圧気体軸受回転案内装置。
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