JP2015175207A - 外壁用役物 - Google Patents
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Abstract
Description
第1壁部は、外壁用役物が隙間を覆う際に第1外壁材に沿わされる部分である。同様に、第2壁部は、外壁用役物が隙間を覆う際に第2外壁材に沿わされる部分である。これら第1及び第2壁部は、第1及び第2壁部の間の角度が第1外壁材の外面の延長面と第2外壁材の外面の延長面とがなす角度に一致するように形成されている。第1延出部は、第1壁部から延出されるとともに、先端に係合爪が形成されたものである。第2延出部は、第2壁部から延出されるとともに、先端に係合爪が形成されたものである。
具体的には、第1及び第2延出部の係合爪の外端間距離を狭くすると、第1及び第2延出部を係合溝に挿入しやすくなり、外壁用役物をベース部材に係合しやすくなる。しかしながら、第1及び第2延出部の係合爪の外端間距離を狭くすると、第1及び第2延出部の係合爪と係合溝の係合爪との係合が弱くなってしまう。
一方で、第1及び第2延出部の係合爪の外端間距離を広くすると、ベース部材に対する外壁用役物の係合強度を高くすることができる。しかしながら、第1及び第2延出部の係合爪の外端間距離を広くすると、第1及び第2延出部を係合溝に挿入しづらくなり、外壁用役物をベース部材に係合しにくくなる。
すなわち、ベース部材に対する外壁用役物の係合の容易さ及び係合強度は、互いに相反するものであり、一方を重視すれば他方が悪くなる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による外壁用役物を含む建築物の外壁構造を示す斜視図である。例えば家屋等の建築物には、柱等の建築躯体1が設けられている。図1に示す建築躯体1は、例えば建築物の四隅等の建築物の突出する角に配置されている。建築物の突出する角では、建築物の異なる面に配置された第1及び第2外壁材2,3が出合う。第1及び第2外壁材2,3の間には、建築物の高さ方向に沿って延在された隙間4が生じている。隙間4は、全体として断面L字状に形成された外壁用役物5によって覆われている。建築躯体1には、ベース部材6が固定されている。このベース部材6に外壁用役物5が係合されることで、建築躯体1に対して外壁用役物5が固定されている。
実施例1〜5について、ベース部材6の係合溝60に係合爪53a,54aを差し込む際に必要とされる力をオートグラフにより測定した。この必要とされる力が適度に小さい方が、施工性が良好と評価できる。表1では、0.1kN以上0.3kN未満の押込力で嵌る場合を◎、0.1kN未満の押し込みで嵌るものを○、0.3kN以上で押し込む必要があるものを×として表している。
また、実施例1〜5について、係合爪53a,54aと係合溝60の係合爪60aの係合性をオートグラフによる引っ張り試験にて評価した。一定量の引張荷重を受けても係合が外れない場合に、係合性が良好であると評価できる。表1では、0.2kNの引っ張り荷重で外れないものを◎、外れるものを×として表している。
また、実施例1〜5について、ベース部材6の係合溝60に係合爪53a,54aを差し込んだ後に、外壁用役物5を上から押して、縦方向に外壁用役物5を移動させるために必要とされる力をオートグラフにより測定した。外壁用役物5を移動させるために適度な力が必要とされる場合に滑り抵抗が良好であると評価できる。すなわち、あまりに小さな力で外壁用役物5を移動させることができると好ましくないと評価される。表1では、外壁用役物5を上から押して、0.1kN以上0.2kN未満の押し込みで動くものを◎、0.2kN以上で動くものを○、0.1kN未満で動くものを×として表している。
また、実施例1〜5について、ベース部材6の係合溝60に係合爪53a,54aを差し込んだ状態の外観を目視により確認した。表1では、問題のなかったものを◎、第1外壁材2と第1壁部51との間又は第2外壁材3と第2壁部52との間の押し付けがあまく、それらの間に隙間が目立つものを○、θ2の角度を保とうとする角部50aとθ1に合わせて広がろうとする外壁用役物5の第1及び第2壁部51,52の影響で、第1及び第2壁部51,52の表面に外観を阻害するような反りが発生したものを×として表している。
また、第1及び第2延出部53,54の係合爪53a,54aの外端を係合溝60の側壁に対して常に押付けることができ、建築物の高さ方向に沿って外壁用役物5がずれにくくすることができる。
2 第1外壁材
3 第2外壁材
5 外壁用役物
51 第1壁部
52 第2壁部
53 第1延出部
54 第2延出部
53a,54a 係合爪
Claims (3)
- 建築物の突出した角において出合った第1及び第2外壁材の間に生じる隙間を覆うための外壁用役物であって、
前記第1外壁材の外面に沿わされる第1壁部と、
前記第1壁部が前記第1外壁材の外面に沿わされる際に前記隙間に挿入されるように前記第1壁部から延出されるとともに先端に係合爪が形成された第1延出部と、
前記第2外壁材の外面に沿わされる第2壁部と、
前記第2壁部が前記第2外壁材の外面に沿わされる際に前記隙間に挿入されるように前記第2壁部から延出されるとともに先端に係合爪が形成された第2延出部と
を備え、
前記第1及び第2壁部に外力が加えられていない状態での外壁用役物の裏側における前記第1壁部と前記第2壁部との間の角度は、前記第1外壁材の外面の延長面と前記第2外壁材の外面の延長面とがなす角度よりも小さくされており、
前記第1及び第2壁部が前記第1及び第2外壁材に押付けられて、前記第1壁部が前記第1外壁材の外面に沿わされるとともに、前記第2壁部が前記第2外壁材の外面に沿わされることで、前記第1延出部の係合爪と前記第2延出部の係合爪とが互いに離れる方向に変位される
ことを特徴とする外壁用役物。 - 前記第1及び第2壁部に外力が加えられていない状態での外壁用役物の裏側における前記第1壁部と前記第2壁部との間の角度は、前記第1外壁材の外面の延長面と前記第2外壁材の外面の延長面とがなす角度の95%以下かつ83%以上の角度であることを特徴とする請求項1記載の外壁用役物。
- 前記第1及び第2壁部に外力が加えられていない状態での外壁用役物の裏側における前記第1壁部と前記第2壁部との間の角度は、前記第1外壁材の外面の延長面と前記第2外壁材の外面の延長面とがなす角度の99%以下かつ66%以上の角度であることを特徴とする請求項1記載の外壁用役物。
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2014
- 2014-03-18 JP JP2014054566A patent/JP2015175207A/ja active Pending
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