JP2016094705A - 防火ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】親扉1と子扉2とからなる両開きドアであって、親扉1の戸先框11には、その先端部において外側表面から厚み方向に凹む親側外凹所26と内側表面から厚み方向に凹む親側内凹所27が形成され、子扉2の戸先框11には、その先端部において、外側表面から厚み方向に凹む子側外凹所36と内側表面から厚み方向に凹む子側内凹所37が形成され、親扉用の親側目板44が親側外凹所26に固定され、かつ子側外凹所36にまで延びており、子扉用の子側目板54が子側内凹所37に固定され、かつ親側内凹所27にまで延びている。親側目板44が親側外凹所26と子側外凹所36に収まり、同様に子側目板54が子側内凹所37と親側内凹所27に収まっているので、目板が外側に出っ張らず框見付W1,W2を同一寸法にできる。
【選択図】図1
Description
一方、鋼製の防火ドアにも、左右両ドアの召合せ部の隙間を塞ぐため目板を取付ける等の工夫がされている。
101は親扉で、102はその戸先框である。111は子扉で、112はその戸先框である。表側の目板103は親扉101側の戸先框102の外面に固定され、子扉111側の戸先框112まで延び、両扉間の隙間を塞いでいる。裏側の目板104は子扉111側の戸先框112の外面に固定され、親扉101側の戸先框102まで延び、両扉間の隙間を塞いでいる。
しかるに、この従来例では目板103,104が戸先框102,112の外表面から外部側あるいは内部側に突出しているので、外観上の見映えが良くないという問題がある。
この従来例では、表側の目板203は親扉101側の戸先框102の表面から突出しないように面一に取付けられ、一方、子扉111の戸先框112には凹み205が設けられて、目板203の先端は凹み205内に収まるようになっている。
同様に裏側の目板204は子扉111側の戸先框112に面一に取付けられ、親扉101の戸先框102に設けた凹み206内に収まるようになっている。
この従来例2では、目板203,204は出っ張って見えることはない。しかしながら、両扉の中心線oが召合せ部の隙間に存するところ、親扉101側の戸先框102の外観寸法(見付W1)は、目板203の先端が子扉111側まで延びて見え、一方子扉111の戸先框112の外観寸法(見付W2)は目板が無い分短く見える。このため外観上左右の扉幅が違って見え、人にデザイン的に不安定な印象を与えてしまう。
戸先框102は断面コ型の外部框部材107と断面コ型の内部框部材108とを突き合せて、断面角筒型に構成されている。この両框部材107,108の突合せ面109は、栓溶接等で接合された後、グラインダー仕上とパテ入れ・パテ磨き等の工数をかけて仕上げが行われる。
このように突合せ面の処理工数が多いので製造コストが高くなる。
第2発明の防火ドアは、第1発明において、前記親扉の戸先框における親側外凹所と親側内凹所に嵌合する親側端面部材が備えられており、該端面部材は1枚物の金属板を折り曲げ成形して作成した2カ所の嵌合部と、該2カ所の嵌合部をつなぐ背板部とからなり、前記子扉の戸先框における子側外凹所と子側内凹所に嵌合する子側端面部材が備えられており、該端面部材は1枚物の金属板を折り曲げ成形して作成した2カ所の嵌合部と、該2カ所の嵌合部をつなぐ背板部とからなることを特徴とする。
第3発明の防火ドアは、第2発明において、前記親側目板は、前記親側端面部材における一方の嵌合部と背板部との間の金属板を二重折り曲げして一体に作成されており、前記子側目板は、前記子側端面部材における一方の嵌合部と背板部との間の金属板を二重折り曲げして一体に作成されていることを特徴とする。
第4発明の防火ドアは、第2または第3発明において、前記子側目板は、気密ゴムパッキンを保持する保持溝を有し、前記気密ゴムパッキンの先端部はドアを閉じた状態で親側内凹所に当接するものであることを特徴とする。
また、目板は両扉の戸先框と別体であるので両扉の戸先框の框見付を同一寸法にできる。このため、框の左右寸法の不均一を解消でき、左右均等幅の框にして扉デザインを良好にできる。
第2発明によれば、親側端面部材の2カ所の嵌合部を親扉の戸先框における親側外凹所と親側内凹所に嵌合すると、背板部が戸先框の端面を覆うことができる。子側端面部材も同様である。このため両扉の端面に突合せ面があっても外観仕上げの必要がないので製作工数を低減でき製造コストを下げることができる。
第3発明によれば、親側目板も子側目板も金属板の折り曲げ加工で作製するので強度が高く、かつ折り曲げ加工によると少ない工数で作製できるので、製作コストを下げることができる。
第4発明によれば、気密仕様のため気密ゴムパッキンを用いても子側見付の保持溝内に収容できるので、外観上の見映えを良くすることができる。
まず、本発明が適用される防火ドアAの基本構造を説明する。
図5は左右両開きのドアをもち、耐熱ガラスGを嵌めている窓付きタイプの防火ドアAを示している。このドアは親扉1と子扉2とからなる。各扉1,2は、いずれも戸先框11と吊元框12と、それらを連結する上框13と下框14とで四角形の枠組に構成されている。15は親扉1の戸先框11に取付けられたドアハンドルである。
両扉1,2の戸先框11,11を含む部分を召合せ部Bという。
図1および図2に示すように、親扉1の戸先框11は、2本の型材21,22を対向して配設し、2本の型材21,22のまわりを取り囲むように配置した2枚の板材23、24とから断面四角形の枠体に構成されている。2枚の板材23,24は、型材21,22に密着するように折り曲げ成形されており、互いの突合せ面25(図2参照)は栓溶接などで接合されている。この戸先框11の先端部では、外側表面から厚み方向に凹む親側外凹所26と内側表面から厚み方向に凹む親側内凹所27が形成されている。
符号40は、親扉1の戸先框11における親側外凹所26と親側内凹所27に嵌合する親側端面部材である。この端面部材40は1枚物の金属板を折り曲げ成形して作成した2カ所の嵌合部41,42と、この2カ所の嵌合部をつなぐ背板部43とを有する。さらに、親側目板44が、親側端面部材40における一方の嵌合部41と背板部43との間の金属板を二重折り曲げして一体に形成されている。
(1)図1に示すように、親側目板44が両扉の戸先框11に形成された親側外凹所26と子側外凹所36に収まり、同様に子側目板54が両扉の戸先框11に形成された子側内凹所37と親側内凹所27に収まっているので、目板44,54が出っ張らず戸先框11と面一になるので外観上の見映えがよい。
また、目板44,54は両扉の戸先框11と別体であるので両扉の戸先框11の框見付W1,W2を同一寸法にできる。このため、框の左右不均一を解消でき、左右均等幅の框にして扉デザインを良好にできる。
図4に基づき、第2実施形態の防火ドアを説明する。
第2実施形態では、子側目板54は、気密ゴムパッキン60を保持する保持溝を有する構造としている。この構造は、親側内凹所27、子側内凹所37の凹み深さを深くすることで採用できる。そして、気密ゴムパッキン60の先端部はドアを閉じた状態で親側内凹所27に当接するので閉扉時の気密性を確保できる。
A 防火ドア
B 召合せ部
W1、W2 框見付
1 親扉
2 子扉
11 戸先框
21,22 型材
23,24 板材
25 突合せ面
26 親側外凹所
27 親側内凹所
31,32 型材
33,34 板材
36 子側外凹所
37 子側内凹所
40 親側端面部材
43 背板部
44 親側目板
50 子側端面部材
53 背板部
54 子側目板
Claims (4)
- 親扉と子扉とからなる両開きドアであって、
親扉の戸先框には、その先端部において外側表面から厚み方向に凹む親側外凹所と内側表面から厚み方向に凹む親側内凹所が形成され、
子扉の戸先框には、その先端部において、外側表面から厚み方向に凹む子側外凹所と内側表面から厚み方向に凹む子側内凹所が形成され、
親扉用の親側目板が、親側外凹所に固定され、かつ子側外凹所にまで延びており、
子扉用の子側目板が、子側内凹所に固定され、かつ親側内凹所にまで延びている
ことを特徴とする防火ドア。 - 前記親扉の戸先框における親側外凹所と親側内凹所に嵌合する親側端面部材が備えられており、
該端面部材は1枚物の金属板を折り曲げ成形して作成した2カ所の嵌合部と、該2カ所の嵌合部をつなぐ背板部とからなり、
前記子扉の戸先框における子側外凹所と子側内凹所に嵌合する子側端面部材が備えられており、
該端面部材は1枚物の金属板を折り曲げ成形して作成した2カ所の嵌合部と、該2カ所の嵌合部をつなぐ背板部とからなる
ことを特徴とする請求項1記載の防火ドア。 - 前記親側目板は、前記親側端面部材における一方の嵌合部と背板部との間の金属板を二重折り曲げして一体に作成されており、
前記子側目板は、前記子側端面部材における一方の嵌合部と背板部との間の金属板を二重折り曲げして一体に作成されている
ことを特徴とする請求項2記載の防火ドア - 前記子側目板は、気密ゴムパッキンを保持する保持溝を有し、前記気密ゴムパッキンの先端部はドアを閉じた状態で親側内凹所に当接するものである
ことを特徴とする請求項2または3記載の防火ドア。
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